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FlexScan L567 整備その1

~輝度ムラへの対処~

輝度ムラは改善されますが、かなり暗くなってしまう。

経歴

・2003年購入

・2009年輝度ムラおよび左上角の黒ずみをメーカーにて対応済み

・2010年輝度ムラのみ再発

・2012年メーカ保証もなくなり壊れてもいいやという気持ちで分解してみたところ、原因と思われる導光板(アクリル板)裏のフィルムを貼り付け直してみると斑模様が変化することを確認

・輝度ムラの原因が分かったため分解方法をまとめる

現在の状態

(IE にて about:blank を KIOSKモードで表示)

作業にはきれいな手袋できればほこりが出にくいもので、分解途中でパネル、フィルムや液晶など埃や指紋がつくと面倒なものもあるので各自工夫してください。

高圧注意の表示等もあるのでくれぐれも自己責任で実施すること。

液晶面を柔らかい布等で保護しておく

本体とアームを外す(詳細はマニュアル等を参照)

下側のねじを4本はずす(図2赤い丸印を参照)

分解手順 その1

(図1 アームをはずした本体)

(図2 はずすねじ)

本体下側から上側を支点にはずれる。

分解手順 その2

(図3 裏側のパネルをはずす)

図4の赤い丸印のねじをはずす。

※カメラで撮りながらの作業のため、このドキュメントは作業後の記憶で書いています。従って間違っているかもしれない。そんなに難しくはないので外せそうだなって箇所はどんどんねじをはずそう。

分解手順 その3

(図4 制御盤のカバーをはずす)

図5の赤い矢印のフレキシブルケーブルとコネクタを外す。詳細は次ページ

分解手順 その4

(図5 フレキシブルケーブルとコネクタ)

制御基板の右上のフレキシブルケーブルを外します。

特に爪等もないので平行に抜けば外れますが、やたら弱そうなケーブルなので丁寧に実施すれば大丈夫でしょう。

分解手順 その4ー1

(図6 フレキシブルケーブル)

制御基板の左上のフレキシブルケーブルとコネクタを外します。(ついでにコネクタの反対側も外しておきましょう)

こちらも特に爪といえるものもないので丁寧に実施すれば大丈夫でしょう。

分解手順 その4ー2

(図7 フレキシブルケーブルとコネクタ)

制御基板の左下のフレキシブルケーブルを外します。

先に基板の灰色のストッパーをゆっくりと上に開きます。(この手のストッパーは意外と脆いものが多いので慎重に作業すること)

完全に開いたら軽くケーブルが抜けるので下にある基板までケーブルを引っ張り出しておきます。(正面パネルから外すとき引っかかるので)

分解手順 その4ー3

(図8 フレキシブルケーブル)

図10の赤い丸印の箇所のねじをはずして制御基板を外します。

分解手順 その5

(図10 制御基板)

図11の赤い丸印の箇所のねじをはずして電源基板を外します。

分解手順 その6

(図11 電源基板 ※ピンぼけ)

図12の赤い丸印の箇所に爪が隠れているので、平たいもので押し込むと外れる。

下の写真でいうと右2カ所、上2カ所でパネルは外れるはず。

分解手順 その7

(図12 正面パネルの取り外し)

ここまでで液晶ユニット単体に分解できます。(後ろにインバーター回路?がまだくっついていますが)

分解手順 その8

(図13 液晶ユニット)

液晶ユニットの側面のネジを外して金属フレームを外します。

分解手順 その9

(図14 液晶ユニット側面)

左のインバーター回路?と右上の液晶ドライブ回路?のコネクタとフレキシブルケーブルを外します。

メーカー修理後もちゃんとHITACHI製のものでした。(よく分かっていないので適当にモザイク処理済み)

分解手順 その10

(図15 液晶ユニット)

図16のように茶色のフラップを開けてケーブルを引き抜ける状態にしておきます。

分解手順 その10ー1

(図16 フレキシブルケーブルを外す)

図17の矢印の様にコネクタを引き抜きます。さらに赤丸印の部分がフレームに挟まっているので抜いておきます。

下側も同様に実施する。

分解手順 その10ー2

(図17 コネクタを外す)

図18(上)の赤丸印の部分が折れ曲がっているのでまっすぐにする。

外周部分に数カ所あるので、全て実施する。

図18(下)の様に金属フレームが外れます。

分解手順 その11

(図18 金属フレームを外す)

金属フレームが外れると液晶本体が簡単に外れます。

※若干ぺらぺらな感じなので取扱注意です。液晶正面を傷をつかないように!!

※裏にフレキシブルケーブルがあるので液晶面を下にして置けるような環境がベストです。

分解手順 その12

(図19 液晶本体)

液晶を外すとバックライトユニットが現れる。これから分解していきますが、図20にも写っている黒いフレームはけっこう脆いのです。

ねじると端っこがポキッと割れます。ただしテープが張ってあるので割れても何とかなるものです。(経験談)

分解手順 その13

(図20 バックライトユニット)

図21の赤い矢印の様に爪があるので平たいもので爪を丁寧に外していきます。上下に3カ所、左右にも3カ所程度あったと思います。角が堅くて取れない場合は爪がまだ引っかかっているので探してみること。

※無理すると割れます。(経験談)

分解手順 その13-1

(図21 黒いフレームを外す)

黒いフレームが外れると3枚のフィルムが挟まっているので絶対に折らないように抜きます。上から3枚目のフィルムはテープで下のフレームに留めてあるので注意すること。

分解手順 その13-2

(図22 フィルム3枚)

分解最後の行程です。図23のように上下の冷陰極管ユニットを抜きます。写真の上側は少し外れにくいです。中に蛍光灯みたいのが入っているので取り扱いは注意です。(黒ずみはこの部分の欠陥のようですが、、)

冷陰極管ユニットを抜くと厚いアクリル板を取り出せます。

分解は以上です。手順を逆にして実施すれば元に戻ります。

分解手順 その14

(図23 冷陰極管ユニットを外す)

アクリル板の裏に粘着性のシートが貼ってあります。最初に分解した時、このシートとアクリル板の間に気泡がありその影響でムラが発生していたようです。

空気を抜くように何度も試したのですがうまくいかず、あきらめかけていたところ(左下の写真の状態で一回戻しました)、やっぱり納得いかず、直らないなら外しちゃえということで外してみることに。

アクリル板の裏をよく見ると茶色く変色している部分があったのでそれを洗浄(中性洗剤で1000番の耐水サンドペーパと歯ブラシで研磨、洗浄)

輝度ムラの対策方法

(図24 アクリル板とシート)

トップページとの比較アクリル板と輝度ムラの画像と一致しています。

輝度ムラ

・アクリル板裏のシートの経年劣化による変形or変性

・アクリル板裏の茶色は接着剤?の劣化物?

考察(憶測)

理由はともかくこれでまた快適な液晶に戻りました。(いままで明るさを50%で使っていたのが100%でないと暗すぎる感じ)

後日もう一度分解してアクリル裏のシートと同じ形にした光沢紙(A3からカット)を置いてみたところ若干明るくなったような気がします。(明るさ50%でも実用可能かも)

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