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Google Apps と Office 365 の違いにつきまして

(第五章)

ITライブラリー (pdf 100冊)http://www.geocities.jp/ittaizen/itlib1/

一般社団法人

情報処理学会 正会員

腰山 信一

ftks7856@ybb.ne.jp

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他の章は下記をクリックして

PDF一覧からお入り下さい。

ITライブラリー (pdf 100冊)http://www.geocities.jp/ittaizen/itlib1/

目次番号 100番 Google AppsとOffice 365の違いにつきまして

全5冊 500ページ

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Office相当ソフトにおける比較

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オフィスアブリケーションの使い勝手を比較する

クラウドサービスとして提供されるオフィスアプリケーション

多くのクラウドサービスに共通する特微として、「利用する分だけ料金を支払うという」料金形態が挙げられます。

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さらに現在では、エンドユーザーが利用するアプリケーションの世界においても、従来のようにパッケージやライセンスを購入するのではなく、利用している期間に応じて料金を支払い、アプリケーションを利用するという考え方が広まりつつあります。

こうした料金形態を採り入れ、ビシネスの世界で広く使われているWordやExcel、PowerPointといったMicrosoft Office

のアプリケーションを月額課金制で提供しているのがOffice365です。

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Office 365 Small Business Premium、Office 365 Midsize

Business、Office 365 Enterpriseの上位2プランでは、Office 365 ProPlusという、Microsoft Officeの各アプリケーションをパソコン上で利用する権利が付属します。

つまりMicrosoft Officeを単体で購入することなく、Office365

の月額料金だけで利用することができるというわけです。

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1ユーザ 1,400円から!最新 Officeを1人5台まで使用可能!Office 月額利用版なら、クラウドから最新のOfficeアプリケーションをダウンロード&インストールしてご利用できます。アップグレードなどの心配をすることなく最新のOfficeアプリケーションを月額料金でご利用できます。

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また、Webブラウザー上でWordやExcelなどのアプリケーションの機能を利用できるOffice Web Apps も、もちろん利用できます。

一方のGoogle Apps では、パソコンにインストールして利用するデスクトップアプリケーションは提供されていません。

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しかし、ファイルをクラウド上で保管・共有できる機能、Googleドライブにおいて、Webブラウザー上でワープロや表計算ソフト、プレゼンテーションソフトなどを利用するWeb

アブリケーションが用意されています。

これらのアプリケーションはMicrosoft Officeとの互換性もある程度確保されており、たとえぱ、Word で作成したファイルを閲覧、編集することも可能です。

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Google Apps のオフィスアプリケーションを比較する

作成したドキユメントはGoogle ドライブに自動保存

Google Apps では、ワープロの「文書」、プレゼンテーション

ソフトの「プレゼンテーション」、表計算ソフトの「スプレッドシート」、アンケートなどを作成できる「フォーム」、図形などの作成に利用できる「図形描画」の5つのアプリケーションが用意されています。

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いずれもWebブラウザー上で動作するアプリケーションで、パソコンへのインストール作業は不要です。

これらのアプリケーションを利用するには、まずGoogleドライブにアクセスして[作成]ボタンをクリックします。これでアプリケーションの一覧が表示されるので利用したいアプリケーションをクリックすればよいだけです。

いずれのアプリケーションも、画面上部にドキュメントのタイトル欄があり、その下にメニューと特定の機能をすばやく利用できるボタンが並ぶツールバーがあるという画面構成です。

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Webブラウザー上で利用するアプリケーションですが、画面構成はWindows上で利用するアプリケーションに近く、それほど違和感はないと思います。

Ctrl+X /C/ Vでカットコピーベーストが可能など、ショートカットキーを使うこともできます。

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各アブリケーションに共通する特微として、編集しているドキュメントは自動的にGoogleドライブに保存されることが挙げられ、明示的にファイルを保存する必要がない事です。

なお自分のパソコンにファイルを保存したい場合は、各アプリケーションの[ファイル]メニューにある[形式を指定してダウンロード] からファイル形式を指定すれば、ファイルをダウンロードすることが可能です。

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Microsoft Officeとの互換性はある程度ありますが、高いとは言えません。

各アプリケーションを見ていくと、基本的な機能はひととおり揃えられていますが、Microsoft OfficeのWordやExcelなどのアプリケーションと比べると、機能は少ないです。

たとえばワープロである文書アプリケーションの場合、縦書きで文を記述することができないほか、差し込み印刷の機能もありません。

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表計算ソフトのスプレッドシートでは、すばやく表の見た目を整えるための仕組みがありません。(個別にセルの背景色や文字色、罫線などを指定することは可能です)。

ドキュメント作成に利用するアプリケーションをMicrosoft

Officeの各アプリケーシヨンからGoogle ドライブ上で提供されているアプリケーションに移行する際には、こうした機能差があることに注意する必要があります。

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なお、文書やスプレッドシート、プレゼンテーションの各アプリケーションは、それぞれWordやExcel、PowerPointで作成したファイルを読み込んで編集することが可能になっています。

実際にGoogle Apps のアプリケーションで編集するには、ファイルをアップロードした後、 Google ドライブ上でファイルを右クリックし、[開く]メニューから[Googleドキュメント]を選択します。

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オンラインでドキュメントを共同編集できる

Googleドキュメントは、文書、スプレッドシート(表計算)、プレゼンテーション、フォーム(アンケート)といったドキュメントをブラウザ上で作成、編集できるサービスです。作成した書類は、許可したユーザーと共同で編集することもでき、常に最新の状態をオンライン上に保存できます。

また、Google ドキュメントはWord やExcel、PowerPoint 書類からインポート、またはそれらへエクスポートすることができ、相互のやりとりが可能です。「Gear」を利用してオフラインで編集することもできます。

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これで自動的にGoogle Apps のアプリケーションが扱える形式に変換され、そのアブリケーションでファイルが表示されるという流れです。

ただ再現性は決して高いとは言えないのが現状です。具体的には、貼り付けられている画像が消えていたり、あるいはページのデザインが大幅に変わったりしてしまうケースが少なくありません。

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またGoogle Apps には、WordやExcel、PowerPoint

で作成したファイルのプレビュー機能もあり、 Google Apps

のアブリケーションで開くことなく、ファイルの内容を確認したり印刷したりすることもできます。

ただ、この機能も表示の再現性は低く、ドキュメント内の要素が表示されないことがあるなど課題も多いのが実態です。

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このようにMicrosoft Officeアプリケーションとの互換性のレベルは高いとは言えず、場合によってはドキュメントの内客を読み取ることが難しいケースもあります。

特に社外のコミュニケーションでMicrosoft Officeアプリケーションで作成したファイルをやり取りするといった場面では注意が必要です。

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Google Apps の各アプリケーションが業務に使えるかどうかは、このMicrosoft Officeとの互換性の低さが問題になるかどうかが大きなポイントになると思います。

たとえば外部とのドキュメントのやり取りすることが、滅多になかったり、あるいはPDFでやり取りしたりなど、運用でカバー

できるのであれば業務で活用できる可能性も少しはあると思います。

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Google ドライブの[作成]ボタンをクリックしたところ。いずれかのアプリケーションを選択すると、新規ドキュメントを作成することができる

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表計算ソフトである「スプレッドシート」で新規ドキュメントを作成したメニューやツールバーなど、多くのWindowsアプリケーションに近い画面構成です。

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Excel 2013で作成したファイルをスプレッドシートアプリケーションで開いた画面。 グラフの表現が異なり、条件付き書式が設定般定されているセルがエラーになるなど 互換性はもう一つ。

Google Apps

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ブレゼンテーションでPowerPoint 2013のファイルを開い

た。スライドの中に埋め込まれているグラフが消えててしまった。

Google Apps

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Office365のオフィスアプリケーションを比較する

インストールせずに利用できるOfficeオンデマンド

大幅な更新が行われたOffice365の大きな特微となっているのが、 Office 365 Small Business Premium

Office 365 Midsize Businessなどのエディションおよびオプション契約であれば、デスクトップアプリケーションのMicrosoft

Officeが利用できるOffice 365 ProPlus というライセンスが用意された点です。

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Windowsであれば、Word2013、 Excel 2013、PowerPoint2013、Outlook 2013など、 Mac OS X 環境ならOffice for Mac 2011の各アプリケーションを利用できます。

Word やExcelなどのMicrosoft Officeアプリケーションを日常的に使っているというユーザーの場合、これらのアフリケーションをパソコンのデスクトップ上で使えるのは大きなメリットです。

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また、 Microsoft Officeアプリケーションをパソコンにインストールすることなく、ほほ同様の機能が利用できる「Office オンデマンド」と呼ばれる仕組みが提供されていることにも魅力です。

アブリケーシヨンのインストールができない出先やレンタルのパソコン、休日に自宅のバソコンで一時的に作業したい、といった場面で有効です。

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Office オンデマンドの機能を利用するには、SkyDrive Pro

なとのページにある「Office オンデマンドを使う」というリンクをクリックします。

一覧から利用したいMicrosoft Officeアプリ

ケーションを選択するとダウンロードが始まり、しばらくするとアプリケーションが起動するという流れです。

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このOffice オンデマンドで便利なのは、以前のバージョンのMicrosoft Officeアプリケーションがインストールされているパソコンでも、常に最新版のMicrosoft Office

アプリケーションを利用できることです。

たとえばOffice 2007がインストールされているパソコンでも、Office オンデマンドを利用すれば、Office 2007の環境を変えることなく、最新のOffice アプリケーションを起動して、すぐにSkyDrive Pro やドキユメントライブラリのファイルを編集できるのです。

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このOffice オンデマンドで便利なのは、以前のバージョンのMicrosoft Officeアプリケーションがインストールされているパソコンでも、常に最新版のMicrosoft Office

アプリケーションを利用できることです。

たとえばOffice 2007がインストールされているパソコンでも、Office オンデマンドを利用すれば、Office 2007の環境を変えることなく、最新のOffice アプリケーションを起動して、すぐにSkyDrive Pro やドキユメントライブラリのファイルを編集できるのです。

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WordやExcel、PowerPointといったアプリケーションをPC

にインストールすることなく利用できる「Office オンデマンド」。この画面で利用したいアプリケーションのアイコンをクリックします。

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実際にOffice オンデマンドでWord2013を立ち上げたところ。 PCにインストールしたWord2013と同様にドキユメントを作成したり編集したりすることができる

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Webブラウザーで使えるOffice Web Apps

さらにOffice365では、Webブラウザー上でOffice

アプリケーシヨンを実行する「Office Web Apps 」も利用できます。

アプリケーションとして用意されているのは「Word Web App」と「Excel Web App」 、「PowerPoint

Web App」 、そして「OneNote Web App」の4種類です。

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Office Web Apps はSkyDrive Pro やSharePoint Online

にアップロードされているドキュメント、あるいはOutlook Web App で受け取った添付ファイルを編集したいといった場面で利用することができます。

WebプラウザーでOffice365にアクセスし、そうしたドキュメントをクリックすると、まずプレビュー画面が表示されます。

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そのべージにある[ドキュメントの編集] ボタンをクリツクし、[Word Web Appで編集]などと書かれたメニューを選択するだけでできます。

ただデスクトップ上で利用するMicrosoft Officeアプリケーションと比較すると、利用できる機能は決して多くありません。

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たとえば単純にリボンのタブの種類で比較すると、通常のWord2013には[ホーム][挿入][ページレイアウト][参考資料][差し込み文書][校閲][表示]の7種類のタブが並んでいますが、Word Web Appでは[ホーム][挿入][ページレイアウト][表示] の4種類しかありません。

なお、このタブの並びに[WORDで開く]というボタンがあり、これをクリックすると表示しているドキユメントをPCにインストールしているWordを使って編集することが可能になります。

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つまりOffice Web Apps で機能が足りなければ、フル機能を備えたWord2013に移行できるというわけです。

なおユーザーインターフェイスはパソコンのデスクトップ上で利用するアプリケーションにほぼ同等で、戸惑うことなく使い始めることができます。

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機能は少ないものの、作成したドキュメントの修正や内容の校閲といった用途であれば困ることはないと思います。

再現性はおおむね良好ですが、ドキュメントの内客によっては貼り付けた画像の位置関係がずれるなど正しく再現できないことや、 Excel2013で作成したドキュメントを開く際に、

図形などのオブジェクトを含まないファイルのコピーが作成されることがあるなど、万能というわけではありません。

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オリジナルファイルの内客をしっかり確認しながらファイルを修正したい場合は、パソコンにインストールしたMicrosoft Officeアプリケーションか、Office オンデマンドを利用するのがベストです。

このように、Office 365 ProPlusが付属するエディションであれば、ハソコンにインストールして利用、Office オンデマンドを利用、Office Web Apps を利用、という3種類の中から、その時点で最適な方法でMicrosoft Officeアプリケーションを利用できます。

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働き方が多様化している現状を考えると、このように柔軟にアプリケーションを利用できる環境が整えられている事は大きなメリットだと思います。

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多様な提供形態でOffice アブリケーションを利用できるのがOffice365の強み

Office Web Apps での表示再現性も高く、Webだけでも閲覧と簡単な編集は十分可能

比較検討: Office365

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スマートフォン活用面における比較

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クラウドサービスと相性がよいスマートフォン

Google Apps をスマートフォンごとに比較する

Android 端末 + Google Apps

Android 端末でメールを利用するには、 Androidの[設定]メニューにある[アカウントと同期]でアカウントの追加を行い、アカウントの種類として[Google]を選択します。

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メニューから「セットアップ」-「モバイルでのアクセス」を選択してください。「端末の選択」に「Android」があるので、チェックマークを入れて「次へ」をクリックします。

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端末で [アカウントと同期の設定] 画面を開きます。この操作は、連絡先で行うことも([メニュー]

を押して、[アカウント] をタッチ)、設定アプリケーションから直接行うこともできます。

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メールアドレスやパスワードの登録が完了すれば、 Android

端末に内蔵されている標準のGmailクライアントやカレンダーアプリを使って、メールの送受信、スケジュールの管理が行えるようになります。

Android端末でGoogle Apps を利用する際、ぜひ活用したいのが、Googleドライブ用の専用アプリです。

Android 端末 + Google Apps

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非常に多機能なアプリで、ファイルのアップロードやダウンロードに加え、ほかのユーザーとの共有を設定したり、 Google ドライブ上のファイルをメールに添付して送信するといった操作が可能になっています。

またGoogle Apps の各アプリケーションで作成したファイルをプレビューできるほか、文書とスプレッドシートであればファイルの新規作成や編集にも対応しています。

Android 端末 + Google Apps

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さらに他のユーザーが編集中のファイルを開いた場合、パソコンのWebブラウザーと同様にリアルタイムに相手の編集内容が反映されます。

特にオフィスアプリケーションとしてGoogleドライブの各ア

プリケーシヨンを使っている場合は、モバイル環境での作業をサポートしてくれる強力なツールとなります。

Android 端末 + Google Apps

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また、 Google+アプリも提供されており、ハングアウトによる音声、カメラ映像を使ったコミュニケーションが可能です。

ただし、いくつかの機能制限があり、テキストチャットやGoogleドライブ上のファイルの共有などはできません。

Android 端末 + Google Apps

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なおパソコン上のデスクトップ画面、あるいはいずれかのウィンドウを共有し、Android端末を使っているユーザーに見せるといったことは可能となっています。

このように一部に機能制限があるため、ハングアウトを行う際にAndroid端末のユーザーがいる場合は注意が必要です。

Android 端末 + Google Apps

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Android 端末でGoogle Apps を使う

Android端末向けに提供されているGoogleドライブ専用クライアントを使ってアクセスしたところ。やはりWebブラウザー経由よりも使い勝手はよい。

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Google ドライブの共有設定定も可能な専用クライアント。外出先でも社内のユーザーとファイルを共有し、ドキュメントの内容を確認してもらうことができる。

Android 端末でGoogle Apps を使う

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「文章」と「スプレッドシート」は、Android端末から専用クライアントを使ってドキュメントを新規に作成したり編集したりすることができる。 外出先でもメモを作成したり、既存のトキュメントを編集したりできるのは便利だ。

Android 端末でGoogle Apps を使う

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iPhone + Google Apps

iPhone で Google Apps for Businessを使う場合は、Exchange Active Syncを利用した接続として設定を行います。

[設定] [メール連絡先カレンダー]でアカウントを追加する際に、アカウントの種類として[Microsoft Exchanae]を選び、各項目を設定していきます。

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接続先サーバーには「m.Google.com」を指定します。

最後にメールと連絡先、カレンダーについて、同期のオンオフを設定すれば完了です。

メールの送受信やスケジュールの管理には、iOS標準のアプリケーションを利用します。

iPhone + Google Apps

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1. 端末のホーム画面で[設定] アプリを選択します。

2. [メール/連絡先/カレンダー] を開きます。

3. [アカウントを追加] をタップします。

4. [Microsoft

Exchange] を選択します

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アカウント情報を入力する5. [メール] 欄に、Google アカウントの完全なメール アドレスを入力します。6. [ドメイン] 欄は空欄のままにします。7. [ユーザー名] 欄に Google アカウントの完全なメールアドレスを入力します。8. [パスワード] 欄に Google アカウントのパスワードを入力します。

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メール、カレンダー、連絡先を有効に

する

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iOS向けにもGoogleドライブの専用アプリが提供されています。

Android端末のものと同様に文書やスプレッドシートファイルの新規作成や編集が可能で、共同編集にも対応しています。

また共有設定のためのインターフェイスも用意されているなど、こちらも多彩な機能を備えています。

iPhone + Google Apps

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このほかGoogle+専用アプリも用意されており、Android端末と同様、ハングアウトによるビデオ会議などの機能が利用できます。

なお、Android版と同様に、一部機能に制限があります。

iPhone + Google Apps

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なお、iPhoneおよびWindows Phoneでカレンダーと連絡先を利用するには、 Google Apps 側での管理者による事前の設定が必要です。

管理者アカウントでGoogle Apps にログインし、管理者用コントロールバネルの[設定]タプの[モバイル]を選択し、[全般設定]

の[Google Syncを有効にする]にチェックを入れれば、iPhone

およびWindows Phoneでも同期が可能になります。

iPhone + Google Apps

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iPhone でGoogle Apps を使う

iPhone向けに提供されている「Google ドライブ」専用クライアント。基本的な使い勝手はAndroid向けに提供されているものと変わりありません。

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Googleドライブ専用クライアントでは、アップロードしているドキュメントの閲覧ももちろん可能です。 文書やスプレッドシートであれば新規作成や編集にも対応しています。

iPhone でGoogle Apps を使う

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iPhoneでGoogle Apps のアカウントを登録しているところ。 メールや連絡先、カレンダーは同期できるが、ToDoやリマインダーの項目がありません。

iPhone でGoogle Apps を使う

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Android端末 + Office365

Android端末を使ってOffice365を利用する際は、アカウントの種類を[Microsft Exchange ActiveSync]

として設定を行います。

端末の種類やバージョンなどの環境の違いによって設定項目などに多少の異なりますが、メールアドレスとパスワードに加えて、手動でサーバー名の入力も必要になります。

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ユーザー自身でOffice365 の接続設定を行う場合には、サーバー名の調べ方の説明やサーバー名の告知といった対策が必要です。

アカウントを追加すれば、メールの送受信が可能になるほか、スケシュールや電話帳、タスクといった内容の同期が行なわれます。

Android端末 + Office365

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Android端末でのOffice365メール設定例

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各機能は一度設定すれば、以降は特にOffice365を意識することなく、 Android 端末上の1機能として利用可能です。

なお、同期する項目はユーザー自身が選択できます。

Android端末 + Office365

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Exchange Onlineのアカウント情報を入力

する。

アカウント情報の詳細を入力する。

同期する内容が出るので好みに応じて設定する。

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Android 端末でSharepoint Online を利用する場合には、Webブラウザー経由でチームサイトにアクセスすることになります。

サインインページからOffice365にサインインし、画面上部の[チームサイト]をタップすれば、 SharePoint Online にアクセスできます。

Android端末 + Office365

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SharePoint Online はモバイル端末向けに最適化されたインターフェイスが用意されているため、Android 端末の小さな画面でも、それほど操作しづらさを感じることはありません。

なお、 Google Playで配布されている SkyDriveアプリは、コンシューマー向けのSkyDrive用のものなので、Office

365のSkyDrive Pro にアクセスすることはできません。

Android端末 + Office365

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SkyDrive Pro を利用するためには、チームサイトと同様にWebブラウザーでアクセスする必要があります。

このほか、Google Playでは「Lync 2013」アプリが提供されているハソコン版と同様に、Android端末を使って、インスタントメッセージの送受信や音声映像を使ったコミュニケーションが可能になります。

Android端末 + Office365

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内線通話代わりに使えるだけでなく、外出先でオンラインミーティングに参加したいといった場面で重宝します。

なお、Android版では、デスクトップやアプリケーションのウィンドウの共有機能はサボートされていません。

Android端末 + Office365

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Android 端末でOffice365を使う

Office365で登録した予定をAndroid標準のカレンダーアプリで表示したところ。 設定により、複数のカレンダーを使い分けることもできる。

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Android端末のアカウント追加画面。 アカウントの種類は[コーポレート](端末によっては〔Microsoft Exchange

Active Sync]などとなっている場合もある)を選択する。

Android 端末でOffice365を使う

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Lync 2013はAndroid端末向けに専用アプリが提供されている。クラウド上に保存されている連絡先が使えるほか、プレゼンスの確認も可能です。

Android 端末でOffice365を使う

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iPhoneでOffice365を使う

標準のメールアプリケーションでOffice365の受信トレイ

のメールを表示したところ。 メールについてはサービスの違いが使い勝手に影響を及ぼすことはほとんどない。

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iOS向けに提供されているLync 2013アプリ。 テキストチャット、音声・ビデオ通話に対応。自宅作業時や外出先でも、通話料を気にせずに社内の人とのコミュニケーションが可能です。

iPhoneでOffice365を使う

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iOSとOffice365の組み合わせでは、メールと連絡先、カレンダーに加え、ToDo管理リストを管理する「リマインダー(タスク)」の同期も可能になっています。

iPhoneでOffice365を使う

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まとめ

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Google Apps 、そしてOffice365のいずれにおいても、社内外におけるコミュニケーションのための機能が幅広く提供されています。

具体的には、メールの送受信や予定表の管理、ドキュメントの作成とファイル共有、さらには音声や映像を利用したリアルタイムコミュニケーションのための機能が用意されており、いずれのサービスを選んだとしても機能不足を感じるシーンは少ないと思います。

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ただ、その中で大きなポイントとなるのが、ビジネスの現場で広く普及しているMicrosoft Officeアプリケーションとの親和性です。

Office365は当然Officeアプリケーションとの親和性が高い上、Officeアプリケーションのライセンスも付属するプランも用意されており、 Office365の契約を行うだけで、クラウドとアプリケーションを一気に導入することが可能です。

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Google Apps でもOfficeアプリケーシヨンで作成したドキュメントの閲覧や編集の機能が用意されていますが、オリジナルと比較すると互換性や再現性は高いとは言えませんでした。

たとえば、 ExcelのVBAやAccessのデータベースなど、Officeアプリケーションに実装されている機能を使って業務をすることが前提となっているケースの場合、 Google

Apps への移行は大きな負担が生じる可能性があることが判明しました。

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機能面における選択のポイントは、自社が求める機能がどのように実現されているか、実現しているレベルはどの水準にあるのか、その水準は必要十分か、などを見極めることにあると思います。

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システム構築という観点で気になるのは、柔軟なシステムの入や移行が可能か、という点です。

Google Apps とOffice365の両サービスともに、既存システムの内容やユーザー規模に応じた移行手順の事例やツールが数多く用されています。

システム構築の面における選択のポイント

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これらを活用すれば、導入規模や情報システム部門のスキル・マンパワ一次第では、スムーズな移行も可能です。

ただ、規模が大きく複雑なシステムを移行したいといったケースでは、導入パートナーやシステムインテグレーターの力が必要となると思います。

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システムのカスタマイズという点では、アプリケーシヨンの開発環境にも注意が必要です。

Google Apps では「Google App Engine 」と呼ばれる開発プラットフオーム、 Office365では主に「SharePoint Online」上でのアプリケーション開発が主になります。

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いずれも柔軟なカスタマイズを実現するための機能ですが、得意分野や提供されているソリューションにおいて当然違いがあります。

業務に合わせたカスタマイズを必要とするならば、サービスや導入パートナー選定と併せて検討する必要があります。

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システム構築の面では、自社が求める要件を見極めた上で、カスタマイズが必要な場合の実現可能性をしっかり検討し、導入や移行の作業の負担が低滅できる手段を選択する、ということが重要なポイントとなると思います。

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利用者目線での選択のポイント

もう1つ意識したいのは、移行に伴って生じるユーザーへの負担です。 単純にOutlookを使ってメールやスケジュール機能を使うだけであれば両者に違いはありません。

ただ、ドキュメント作成やそのためのアプリケーションとの連携まで含めると、さまざまな違いがあります。

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そもそもGoogle Apps はWebブラウザーをプラットフォームとして利用し、多くの作業がクラウド上で完結するようになっています。

これに対してOffice365は、クラウド上でのサービス利用だけではなく、Officeアプリケーションとの連携など、ローカル環境での仕事の効率化なども含めた、トータルでの利便性向上という点にも注力されています。

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このような考え方の大きな違いから、ユーザーの使い勝手も当然さまざまな差が生じてきます。

特に、以前利用していた環境と使い勝手が大きく変わる場合、同じ処理が以前よりも時間がかかるようになるなど、作業効率に影響することも十分に考えられます。

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ユーザーの使い勝手まで考慮したときの選択のポイントは、既存環境との操作感の違いや利用者を支援する体制の構築だと思います。

クラウド化のメリットとそれに伴って生じるエンドユーザーの負担を天秤にかけつつ、場合によっては経営サイドも巻き込んだ議論が必要だと思います。

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このように、似た機能を備えるクラウドサービスでも、その導入コスト以上に採用や導入の判断基準となる要素は数多いと思います。

「過去の情報やシステムの資産が数多くあり、業務で利用する文章のほとんどがOfficeアブリケーションによるものであるため、Office365を有力視している」

「業務の刷新を図りたいので、アプリケーションの利用法や仕事のスタイルもすべてゼロベースで検討した結果、Google Apps が適している」

例えば

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「自社の属する業界で標準的に利用されているツールがあるため、カスタマイズ性を重要視して検討中」

などというように、自社の状況や方針なども視野に入れて検討すべきだと思います。

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