地域密着型 cae の取り組み-公設試験研究機関 …...第24回計算工学講演会...

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第24回計算工学講演会 工業界/公設試シンポジウム(第 7回)

地域密着型 CAE の取り組み-公設試験研究機関の CAE 活用最新動向 日 時 2019年5月30日(木)10:45-15:30 場 所 ソニックシティ(さいたま市),6階603室(会場 E,定員90名) 主 催 一般社団法人 日本計算工学会 実行委員 佐々木直哉(日立製作所),小澤和夫(KESCO),澤田有弘(産総研)

※ 本シンポジウムは参加無料です。ただし他の会場で実施されております研究発表 セッションやランチョンセミナー等への参加には、講演会参加費が必要となります。

趣 旨 本シンポジウムでは、各県において地域企業と密接に連携し、実験や計測技術のみならず CAE 技術

に対しても趣向を凝らした支援・普及事業を展開している公設試験研究機関(以下、公設試)から、 「各地域の産業」と「地域に根差した CAE 関連事業・研究」を紹介頂き、CAE に対するニーズ、 動向、実践的な方法論、更には CAE 固有の課題や工夫などを学ぶと共に、今と今後のモノづくり において取り組むべき課題を議論する。7 回目となる今回は、秋田県、宮城県、福島県、埼玉県、 東京都、神奈川県の各公設試から、実験や計測に秀でる公設試ならではの CAE 事例や、地域 ニーズ密着の提案型の人材育成事業、産官学連携の取り組み、更にそれらにおける課題や 工夫、最近の動向などを幅広く講演頂く。貴重な場であるため、奮って参加されたい。

プログラム 10:45-10:50

開会の挨拶 佐々木 直哉 (株式会社日立製作所) 10:50-11:45 講演3件,各15分程度(※質疑などのため全体で 10 分間の余裕あり)

秋田県産業技術センターにおける CAE 技術の活用・開発の事例と課題 伊藤 亮 様 (秋田県産業技術センター 先進プロセス開発部 ロボティクスグループ 主任研究員)

みやぎデジタルエンジニアリングセンターの3年の取り組み 伊藤 利憲 様 (宮城県産業技術総合センター 企画・事業推進部 商品開発支援班 班長)

福島県における CAE 活用~金属加工プロセスとデジタルツイン~ 工藤 弘行 様 (福島県ハイテクプラザ 技術開発部 工業材料科 主任研究員)

11:45-13:15 昼食休憩(各自)

13:15-14:10 講演3件,各15分程度(※質疑などのため全体で 10 分間の余裕あり) 埼玉県産業技術総合センターにおける AI導入支援の取組みについて 白石 知久 様 (埼玉県産業技術総合センター 技術支援室 電気・電子技術担当 専門研究員)

東京都立産業技術研究センターにおける熱流体解析 CAE 支援について 大平 倫宏 様 (東京都立産業技術研究センター 開発第三部 情報技術グループ 主任研究員) 富山 真一 様 (同 事業化支援本部 地域技術支援部 城南支所 技術支援係 副主任研究員)

(地独)神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)における CAE 技術者育成の取り組み 水野 純一 様 (神奈川県立産業技術総合研究所 人材育成部 教育研修課 教育研修グループ 主管)

14:10-14:20 小休憩

14:20-15:00 パネル形式の総合討論 パネラー:講演者,他 地方創生と計算工学、実験・計算の両刀人材の育成、利用・活用・普及における課題や工夫、近年の動向など、今と今後の CAEに関して幅広い議論を行う。

15:00-15:30 フリータイム 自由な意見交換の後、各自解散。

参 加 無 料

KISTEC

AIT

ITIM

SAITEC

計算 工学

地方 創生

関連 課題

奮ってご参加ください。 主査 佐々木

TIRI

FTC

講 演 概 要

秋田県産業技術センターにおける CAE技術の活用・開発の事例と課題 伊藤 亮(秋田県産業技術センター)

秋田県産業技術センター(AIT)では県内企業からの解析依頼対応のほか、独自の取組みである「デジタルものづくり設計技術者育成事業」を通じ、各企業が実際に行いたい解析を題材としてマンツーマン形式で座学や演習を行うことで、CAE 技術者の人材育成を図っている。このうち主に有限要素法による構造解析の事例を紹介するとともに明らかになってきた課題や今後の展望について述べる。また、新規性のある解析技術の研究として粒子法による流体解析などにも取組んでおり、併せて紹介する。

みやぎデジタルエンジニアリングセンターの 3年の取り組み 伊藤 利憲(宮城県産業技術総合センター)

宮城県産業技術総合センター(ITIM)では、2016 年より、「みやぎデジタルエンジニアリングセンター」を開設し、3D プリンターや 3 次元 CAD を活用する高度人材の育成や、産学官ネットワークの形成などを行ってきました。本格事業開始から 3年が経過し、多くの事業を実施する中で、一定の成果と共に、課題も見えてきました。デジタルエンジニアリングによる新たな産業化について、地方から世界に向けてできること、地方だからできること、目指す方向などをご紹介します。

福島県における CAE活用~金属加工プロセスとデジタルツイン~ 工藤 弘行(福島県ハイテクプラザ)

福島県ハイテクプラザ(FTC)では、震災復興の一環として、県内企業と共同で鍛造、熱処理、鋳造といった金属加工プロセスに関する CAE 利用に取り組み、製品開発や新規顧客の開拓につなげてきました。これらの研究は、材料科学や計算工学の知見を盛り込んだ点や、現物(実製品)のデータを CAE にフィードバックする点が特徴です。また、近年は、再生可能エネルギー設備の運転管理・メンテナンスを目的に、IoT モニタリングと CAE を連動したデジタルツイン技術に取り組んでいます。本講演では、これらの取り組みを通して、公設試だからこそできる計算技術の活かし方について紹介します。

埼玉県産業技術総合センターにおける AI導入支援の取組みについて 白石 知久(埼玉県産業技術総合センター)

昨今、AI 及びその関連技術の進歩は、報道を目にしない日はないほど非常に目覚ましいものがある。製造業の現場においても、AI 技術を導入し、活用していくことで、製品の良品・不良品判別など外観検査の自動化を図ったり、機器の故障診断・故障予知を試みたりするなど、業務の効率化を目指す動きが広がっている。埼玉県内の企業の製造現場においても、当県で盛んな輸送用機械器具や食料品をはじめとした製造業において、AI 技術導入の動きは大いに顕著になってきている。 埼玉県産業技術総合センター(SAITEC)では平成 30 年度より、中小企業に対し AI 技術の導入・活用支援を行っている。通

常の技術的な相談や市販の AI 解析ソフトによるトライアル試験等に加え、企業から提供を受けたデータ(画像データ・数値データ)を当センター所有の AI 解析システムで学習させ、判断知能となる「学習モデル」の構築を試みている。この「学習モデル」を企業の製造現場へ導入し、製造ラインで実際に稼働させることで AI 導入を加速させ、業務の効率化を支援していくことを目指している。本講演では、こうした当センターにおける AI 導入の支援事業の現状について紹介する。

東京都立産業技術研究センターにおける熱流体解析 CAE支援について 大平 倫宏,富山 真一(東京都立産業技術研究センター)

東京都立産業技術研究センター(TIRI)では、都内の中小企業様などに対して、ANSYS 社の熱流体解析 CAE ソフトウェアである Icepakを用いた、シミュレーションを介した製品開発支援を行っている。本講演では、実際に熱流体解析 CAEを用いてどのような製品開発の支援を行っているかについて、実例を交えて、その概要を紹介する。また、年に一度、CAE に限らない、熱流体解析全般に関する講習会も開催しており、その取り組み内容についてもお知らせする。

(地独)神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)における CAE技術者育成の取り組み 水野 純一(神奈川県立産業技術総合研究所)

KISTEC では、2019 年度教育講座「計算力学の基礎」を開催致します。この講座は、平成 5 年より毎年開催しており、企業で CAE 業務に従事している若手技術者を対象として、有限要素法の理解を深めることを通じて CAE の本質が見えてくるようになることを目的としています。当初は学会初代会長の川井忠彦先生が中心となり企画され、その後、法政大学竹内則雄先生が引き継がれ、東北大学 寺田賢二郎先生、中央大学 樫山和男先生、そして東京大学 鈴木克幸先生がカリキュラムに参画されています。本講演では、当該講座の概要や特徴、また近年の課題や企画運営上の工夫などを紹介するとともに、KISTEC が提供する各種 CAE ソリューションについて紹介します。

AIT

ITIM

FTC

SAITEC

TIRI

KISTEC

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