tacとは? - hokkaidotacとは?漁獲50尾 魚などの生物資源は、産...
Post on 27-Jan-2021
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TACとは?
漁獲 50尾 魚などの生物資源は、産
卵による再生産が可能です。
このため、再生産と漁獲
生き残り 100尾 とのバランスをとることに
より、いつまでも漁業の対
親 100尾 象として利用しつづけられ
るようにすることが大切で
産 卵 す。
TACとは、「T o t a lAllowable Catch(漁獲可能
稚 魚 量)」の略で、魚種ごとに漁
獲できる総量を定めること
再 により資源の維持または回
生 復を図ろうとするものです。
産
自然死亡 50尾 例えば、漁獲を50尾に
幼 魚 200尾 抑えると、将来に渡って資
源は安定し、さらに漁獲を
50尾以下に抑えれば、生
き残り尾数が増えて資源が
増大します。
しかし、そこでもし50
尾を超える漁獲をしたなら、
資源の 生き残りの親が減少し、再
無秩序な漁獲 維持・回復 生産が減少していくことに
漁 なり、資源状況は悪化して
獲 資源状況の悪化 いきます。
量
我が国では、平成8年7
適正な漁獲 月の国連海洋法条約の発効
に伴い、同年、「海洋生物資
源の保存及び管理に関する
法律(資源管理法)」が制定
され、平成9年1月からT
AC制度がスタートしてい
TAC導入 ます。
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TACの決め方 対象魚種
TACは、対象となる魚種ごとの資源動向や TAC制度の対象魚種として、政令で定めら
他の海洋生物資源との関係など科学的なデータ れている魚種は、次の8魚種となっています。
を基礎とし、それぞれの資源に係る漁業の経営 ※ くろまぐろ さんま
その他の社会的・経済的要因を勘案して、魚種 すけとうだら まあじ
ごとに決定されることとなっています。 まいわし まさば及びごまさば
また、TACの設定後に、資源状態の変化な するめいか ずわいがに
どが認められた場合には、必要に応じてTAC ※ 「くろまぐろ」については、我が国が加盟している中西部太平
の期中改定が行われることとされています。 洋まぐろ類委員会(WCPFC:Western and Centeral Pacific Fisheries
道南太平洋海域のすけとうだら固定式刺し網 Commission)での国際合意に基づき、平成27年1月から国内に
漁業については、平成22年から、翌年TAC おいて資源管理の取組が開始され、平成30年からTAC管理と
を「先行利用」できる弾力的な制度の運用が図 なっています。
られています。
管理の期間 採捕数量等の報告
TACは一年間で管理されていますが、管 TAC制度では、採捕数量の的確な把握が
理の期間は、魚種によって異なっています。 必要であることから、対象魚種を採捕したと
すけとうだら、する 4月 ~ 翌年3月 きは、大臣管理漁業は大臣に、知事管理漁業
めいか、くろまぐろ は知事に、月ごと(または、旬ごとなど)に、
まさば及びごまさば 7月 ~ 翌年6月 採捕数量などを報告することとなっています。
ずわいがに
まあじ、まいわし 1月 ~ 12月
さんま
TAC協定
TAC制度には、貴重な資源を適切に保存、管理するために、漁業に携わる皆さんが自主的に資源
を管理していく取組みとして、関係漁業者の方々による協定(TAC協定)制度が設けられています。
現在、道知事管理漁業に係るTAC協定は、次の魚種及び海域で締結されており、配分された数量
の計画的な利用方法や休漁の決定、その他資源管理の方法など、必要な取り決めができるような内容
となっています。
さんま 道東太平洋海域及びオホーツク海海域のさんま漁業
道南太平洋海域のすけとうだら固定式刺し網漁業
すけとうだら道南太平洋海域のすけとうだら資源を利用する定置網漁業及び底建網漁業
道東太平洋海域のすけとうだら固定式刺し網漁業
日本海海域のすけとうだら固定式刺し網漁業及びすけとうだらはえ縄漁業
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資源管理法の概要
第 1条 目的
第 2条 定義等
第 3条 基本計画 第 4条 都道府県計画
第 7条 基本計画等の達成のための措置
第 8条 採捕の数量等の公表 第 5条 指定海洋生物資源の保存及び管理
第 9条 助言、指導又は勧告 第 6条 大臣等への要請
第 10条 採捕の停止等
第 11条 割当てによる採捕の制限【 基本計画の概要 】 【 道計画の概要 】
第 12条 停泊命令○ 海洋生物資源の保存及び ○ 海洋生物資源の保存及び
管理に関する基本方針 第 13条 協定の締結 管理に関する方針○ 資源の動向に関する事項 ○ TACについて本道に定
○ TACに関する事項 第 14条 協定の認定等 められた数量(知事管理○ TACのうち大臣管理漁 量)に関する事項
業の種類別、操業区域別 第 15条 協定への参加のあっせん ○ 知事管理量について採捕に定める数量(大臣管理 の種類別又は海域別に定
量)に関する事項 第 16条 漁業法等による措置 める数量に関する事項○ TACについて都道府県 ○ 知事管理量に関し実施す
別に定める数量に関する 第 17条 採捕の数量等の報告 べき施策に関する事項事項 ○ その他海洋生物資源の保
○ 大臣管理量に関し実施す 第 18条 報告及び立入検査 存及び管理に関する重要べき施策に関する事項 事項
○ その他海洋生物資源の保 第 19条 水産政策審議会による報告徴収等存及び管理に関する重要
事項 など 第 20条 事務の区分
第 21条 経過措置
第 22条~第 25条 罰則
附則 第 2条 適用の特例
資源管理法第7条から第25条までの規定は、平成12年までは、すべての対象魚種について適用除外となっていましたが、「さんま」と「すけとうだら」については、平成13年1月に、この適用の特例が解除され、すべての規定が適用されることになりました。
TAC制度がスタートした平成9年当時の日韓・日中漁業協定では、両国の漁業者に対して我が国の漁業規制が及びませんでした。このような状況の中で、我が国の漁業者についてのみ、資源管理法に基づく規制を行うことは適当ではな
いという趣旨から、すべての対象魚種について、採捕の停止等などの強制的規定の適用が見送られてきました。しかし、平成11年1月に新日韓漁業協定が、また、平成12年6月に新日中漁業協定が発効したことに
伴い、新協定の暫定水域などに主な分布・回遊がない「さんま」と「すけとうだら」の2魚種については、平成13年1月から、強制的規定が適用されることになりました。
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TAC制度の仕組み
水産政策審議会 関係海区漁業調整委員会
基本計画諮問・答申 道計画諮問・答申
国 道道計画承認申請・承認
基本計画 道計画
資源動向等
政令で定められた魚種ごとのTAC 海域別に配分
道独自の魚種指定
外国人割当分 都道府県意見 都道府県は、国が定を勘案 聴取 めた魚種以外にも、独
自に、制度の対象となる魚種を指定することができますが、現在、道が独自に指定している魚種はありません。
大臣管理漁業に配分 都道府県別に配分 漁業種類別に配分
漁業種類別に配分
大臣管理漁業の 知事管理漁業の漁業者 漁業者
※ ※
採捕の数量等の公表 採捕の数量等の公表
T TA 採捕数量 A 採捕数量C 等の報告 助言、指導又は勧告 C 等の報告 助言、指導又は勧告協 協定 定
採捕の停止等 採捕の停止等
国 道認定申請・認定 認定申請・認定
※印のうち、採捕の数量等の公表は管理量を超えるおそれがあると認める場合、助言、指導又は勧告は管理量を
超えないようにするために必要があると認める場合、採捕の停止等は管理量を超えている、又は超えるおそれが
著しく大きいと認める場合の措置です。
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