dnaとしてのトヨタ生産方式とit化戦略 - airnet.ne.jp · 見込生産mts make to stock...

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DNA DNA としてのトヨタ生産方式と としてのトヨタ生産方式と IT IT 化戦略 化戦略 SCMビジネスモデル研究会講義資料 2002/7/27 1. 1. IT IT 時代と経営課題 時代と経営課題 2.トヨタの 2.トヨタのIT IT 化への取組みと事例 化への取組みと事例 ・新車開発のリードタイム短縮(技術) ・新車開発のリードタイム短縮(技術) ・お客様までのジャストインタイム(生産・物流) ・お客様までのジャストインタイム(生産・物流) ・お客様とのインタラクティブな関係(販売、マーケティング) ・お客様とのインタラクティブな関係(販売、マーケティング) 3.バリューチェーンの拡大としての 3.バリューチェーンの拡大としてのIT IT 事業 事業 4. 4. DNA DNA としてのトヨタ生産システム としてのトヨタ生産システム 5.人と 5.人とIT IT のシナジー のシナジー 黒岩 黒岩 skuro skuro @mail. @mail. toyota toyota .co. .co. jp jp) トヨタ自動車株式会社 情報事業企画部主査 トヨタ自動車株式会社 情報事業企画部主査 電子商取引推進協議会 電子商取引推進協議会( ECOM) ECOM) 企画部会長 企画部会長 九州工業大学大学院 情報学部講師 九州工業大学大学院 情報学部講師

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DNADNAとしてのトヨタ生産方式ととしてのトヨタ生産方式とITIT化戦略化戦略

SCMビジネスモデル研究会講義資料 2002/7/27

1.1.ITIT時代と経営課題時代と経営課題2.トヨタの2.トヨタのITIT化への取組みと事例化への取組みと事例

    ・新車開発のリードタイム短縮(技術)・新車開発のリードタイム短縮(技術)

  ・お客様までのジャストインタイム(生産・物流)  ・お客様までのジャストインタイム(生産・物流)  ・お客様とのインタラクティブな関係(販売、マーケティング)  ・お客様とのインタラクティブな関係(販売、マーケティング)

3.バリューチェーンの拡大としての3.バリューチェーンの拡大としてのITIT事業事業4.4.DNADNAとしてのトヨタ生産システムとしてのトヨタ生産システム5.人と5.人とITITのシナジーのシナジー

黒岩 惠 (黒岩 惠 (skuroskuro@[email protected]))

トヨタ自動車株式会社 情報事業企画部主査トヨタ自動車株式会社 情報事業企画部主査電子商取引推進協議会電子商取引推進協議会((ECOM)ECOM)  企画部会長企画部会長

九州工業大学大学院 情報学部講師九州工業大学大学院 情報学部講師

自己紹介自己紹介

トヨタ自動車(株) 情報事業企画部在籍 (2000年、東京へ異動) <業務経歴>  ・ロボット,メカトロを含む生産技術開発            ・工場建設と大規模なPA,LA,FA開発推進            ・トヨタ生産システム高度情報化   ・エレクトロニクス/IT化の教育などで社内のボランティア活動  ・現在はEC/IT化推進団体運営などで社外のボランティア活動

     ● 現在の社外活動   ・電子商取引推進協議会(ECOM)企画部会長  ・経団連情報化部会  ・日本PKIフォーラム ・JESAP  ・CRM協議会 ・国際電子商取引円滑化委員会 ・IMS  ・メディアアカデミー ・オープンFA  など  ・DEE21(デジタル経済・社会とビジネスを考える会)主宰  ・九州工大大学院情報学部 講師(2002より)

3

9595年からスタートした産業高度情報化施策年からスタートした産業高度情報化施策

通産ほかの「産業高度情報化プログラム」

・ゼロサム時代の到来 ・グローバル化・産業構造のソフト化

製造業の経営課題

電子商取引推進協議会(ECOM)

 (会長: 張トヨタ社長)

2000年4月新発足(関連4団体統合)

・CALSプロジェクト(10業種)・自動車・鉄鋼 ・航空・電子機器など

・企業・消費者間ECプロジェクト

・電子商取引実証事業(95年)

IT戦略会議(2000年)

1.超高速ネットインフラ(村井)2.電子商取引ルール(宮内)3.電子政府の実現(岸)4.人材育成(張)

5年以内に世界最先端のIT国家を目指す

e-Japan戦略(2001年)

CALS/EDI/STEP(B-B),電子政府(B-G) 消費者問題(B-C)などEC全般に関わる標準、ルール創りを推進する民間主導の団体

電子商取引推進協議会(電子商取引推進協議会(ECOMECOM))概要概要

総会

企画部会

事 務 局

ワーキンググループ

標準グループ

普及広報グループ

国際連携グループ

総 務 課

消 費 者WG

認証・公証WG

セキュリティWG

ビジネスモデルWG

モバイルECWG

EDISTEP

電 子 政 府 WG

経 理 課

顧問理事会

普 及 促 進 WG

eマーケットプレイス委員会

プロダクト・データ委員会

新設フォーラム・e‐エンジニアリング・Japan PKI Partnership・ブロードバンド

セキュリティ

法 的 論 点 推 進 準 備 委 員 会

ECOM

年会費2 億円補助金6 億円事務局:

(財)日本情報処理開発協会

会長:張トヨタ社長会員:320社常駐者:50名参加者:800人 2002年3月現在

2000年4月に新発足

www.ecom.or.jp

エネルギー

情報処理

製造業 金融,サービス業

(人、製造動力など)

(人、コンピュータ)

ITITはは進化したが、人や組織の進化は?進化したが、人や組織の進化は?

・ITは20年で10,000倍進化したが、人はどうか?・自動車製造において、20年で生産性のUPはどれだけか?・SEやソフト(プログラム)作成の生産性のUPは?

人(というコンピュータ)とITのシナジーと融合による情報処理力UP

課題

IT

人 組織、ビジネスプロセス制度、ルール、

企業風土(文化)

技術は氷山の一角

● 将来に向けた4つの Innovation

<21世紀初頭に期待する社会>

●再生社会・循環社会の

  到来

●ITS社会・ユビキタス

  ネットワーク社会の到来

●世界規模での

  モータリゼーションの進展

●成熟した人間社会の

  到来

1. Kind to the Earth  地球にフレンドリーな技術で地球再生

を牽引するリーダーを目指すb

2. Comfort of Life  安全・安心・快適に暮らせる車と  クルマ社会を創造するリーダーを目指す

3. Excitement for the World自動車の魅力を世界中に広めトヨタファンを拡大する

4. Respect for all People真のグローバル企業として世界の人々や地域から敬愛される存在へ

<目指すべき企業像>

トヨタのトヨタの20102010年グローバルビジョン年グローバルビジョン

トヨタの経営における基本認識トヨタの経営における基本認識

・車の排ガス低減と燃費の向上 (プロダクト)・循環型経済、循環型生産システム(プロセス)

1.環境技術の克服

2.グローバル競争での勝ち残り

プロダクト

・自前主義・ムダの排除・設計から販売まですべてを巻込む・IT(情報技術)を駆使する・部品サプライヤーと一体になる

・プラットフォームの共有化・部品のモジュール化・部品の共通化

プロセス

<原価低減活動>

張トヨタ社長講演より・世界経営者会議, 10/29・e-Biz Expo 2001, 10/30

1.全社的TQM (Total Quality Management) 活動    トヨタ生産システム(TPS)を開発やマーケティングへ展開2.BR(ビジネス・リフォ-ム)プログラム

業務革新(リエンジニアリング)活動3.情報技術の活用(高度情報化プログラム)

製品開発、生産&物流、販売&サービス

常にあるべき姿(To Be)を目指し「改善」し続ける  人間集団を創り上げること

ゴール

業務改革とトヨタ生産システム業務改革とトヨタ生産システム

トヨタ生産システム(TPS=Toyota Production System)

トヨタの生産哲学、経営哲学、トヨタのDNAとも言われる

・ジャスト・イン・タイム (JIT=Just-In-Time)・自働化 (自律した自動化)

業務改革への3つのアプローチ

トヨタの全社的トヨタの全社的TQMTQM活動活動

・TPS (Toyota Production System)・TDS (Toyota Development System)・TMS (Toyota Marketing System)

サービス

製品企画

デザイン

設計

実験評価

生産準備

生産技術 製造 検査

商品企画

市場調査

営業・販売

物流TPS

TDS TMS

何を造るか

どうやって造るか

どうやって売るか

どうだったか何が売れるか

うまく造れたか

何が必要か

現場改善的TPS

TQM活動の基軸TPSを基本に

三位一体の活動

車ビジネスのバリューチェーンの拡大車ビジネスのバリューチェーンの拡大

新車レンタカーリース

U-Car サービスカスタマイズ割賦

自動車保険用品

部品

ITS

カード 情報通信

アフターマーケット

アフターマーケット

アフターマーケット中古車

ValueValue

・約40兆円の自動車関連マーケットのうち、新車販売は約25%・お客様満足度の向上のためバリューチェーンの強化は重要

材料部品

組立 流通サービス

川上         川下

0

50

100

150付加価値〔万円)/1ユーザ

30% 25% , 8% 37%(デーラー)

25%

④ IT 新規事業

③ビジネススピード

のUP、革新

① カーマルチメディア車の高機能化

InformationTechnology

② ITS (Intelligent Transport System)

TO

YO

TA

TO

YO

TA

IT 産業

これからの成長分野

① 車本体のIT化② 車の社会との関わり(ITS)③ ITによるビジネス革新④ 車ビジネスのシナジーから新規事業へ

トヨタのトヨタの ITIT化への4つの取組み化への4つの取組み

・納期

・商品

・価格

早くお客様までのジャストインタイムの納車

お客様の好みのクルマ新車開発リードタイム短縮

安く総合的取組みによる価格低下 

・サービス カーライフ全体に対するサポートお客様とのインタラクティブな関係

ITIT活用活用による企業活動の改革による企業活動の改革

お客様の求める様々な価値観に的確に対応できる様に

ビジネスプロセスを改革する

目標

自動車製造業のビジネスプロセスと課題自動車製造業のビジネスプロセスと課題

デジタルエンジニアリング カスターマーイン活動

お客様

生産準備

開発・設計商品企画

生産(試作)

セールス

物流

生産

調達

生産計画

調達

CRM

CAD/CAM/CAECE/SE

SCM/SRM

e-KanbanV-CommCASE

WARP

CE=Concurrent Eng.SE= Simultaneous Eng.

CRM=Customer Relationship ManagementSRM=Supplier Relationship Management

お客様とのインタラクティブな関係

新車開発のリードタイム短縮 お客様までのジャストインタイム

CAD/部品表/原価

生産準備

海外ボデーメーカパーツメーカ

設計

◇ DSR (Digital Styling Review) :車両デザイン◇ CASE ( Computer Aided Simultaneous Engineering ):部品、ユニット◇ V-comm ( Visual & Virtual communication ) :車体◇ WARP (Worldwide Automotive Real-time Purchasing system) :部品調達

新車開発のリードタイム短縮への新車開発のリードタイム短縮への ITIT化化

新車開発期間は80年代は36ヶ月、現在15ヶ月前後、目標は10ヶ月以下

組織改革、BPRとデジタルエンジニアリング

<システム名>

WARPとはトヨタの全世界共通の部品調達システム(2002年から稼動)

グローバル調達システムグローバル調達システムWARPWARP

企画・構想 試作 量産(号口)

WARP全世界共有DB(・品番・品目 ・仕入先 ・地域・車種)

WARP(World wide Automotive Real-time Purchasing system)

従来システム(品番、仕入先、単価)

1.情報の一元化2.戦略立案サポート3.構想段階での発注方針立案4.グローバルでのSE/生産準備情報を蓄積

5.ビジネスパートナーとのデータ授受の拡大

開発の狙い

自動車市場の環境変化自動車市場の環境変化

90年 93年 96年 99年

5

90年 93年 96年 99年

年車の代替期間車の耐用年数

10

11

12

8.79.4

9.7

11.1

5.2

6.0

6.4

6.9

(1)平均代替期間の長期化    ・車の耐用年数の長期化    ・高齢者の免許保有の増大

(2)お客様の購買行動の能動化/多様化    ・店舗への来店比率60%を超えた  ・インターネット普及拡大

(3)お客様の軽・中古車シフト、バリューチェーン拡大

    リアルの店舗・営業スタッフによる対面主体の販売と、リアルの店舗・営業スタッフによる対面主体の販売と、

   バーチャルのインターネットによる情報提供を併用したバーチャルのインターネットによる情報提供を併用した

  ハイブリッドマーケティング  ハイブリッドマーケティング

リアル&バーチャルによる販売とマーケティングリアル&バーチャルによる販売とマーケティング

代替  アフターサービス 商談・注文・納車   販売店販売店へへ情報収集

整備業者整備業者各各 代理店代理店とのとの    電話相談電話相談

オンラインオンライン契約契約代行業者代行業者

営業スタッフ

お客様

カタログ営業スタッフ

リアル

リアル

お客様の行動傾向

バーチャルバーチャルショールームショールーム

営業スタッフサービススタッフ

GAZOO自動車街

一覧比較一覧比較

GAZOOG-タワー

GAZOO自動車街

下取価格下取価格検索検索

実車展示

バーチャル

バーチャル

0

100

200

300

400

500

98 99 00 2001年

トヨタバビリオンTIDGAZOO

万人

トヨタサイトトヨタサイトの集客数/月の集客数/月 トヨタサイトトヨタサイトの集客力の集客力

トヨタ

トヨタ

ホンダ

ホンダ

日産日産

カーカー

 ポイント

 ポイント

ランド

ランド

 ローバー

 ローバー

三菱三菱

0

50

100

150

200

ネットからの申込み件数ネットからの申込み件数(カタログ、見積り請求など)(カタログ、見積り請求など)

2.52.5万万0

10

20

30

40 3939万万

万件

中古車

新車

98 99 00 2001年

メーカの顧客向けメーカの顧客向けITIT施策の実態と現状の施策の実態と現状のCRMCRM

(1)メーカーはトヨタ車の顧客情報を有していない(2)トヨタのCRMシステムは分断構造(3)CRMに統一的な戦略性の無いまま拡大

見込生産MTS

Make to Stock

受注組立ATO

Assemble to Order

受注加工組立BTO

Build to Order

受注設計生産ETOEngineer to order

注文対応形態

受注生産MTO

Make to Order

受注仕様組立CTO

Configure to Order

在庫販売STS

Ship to Stock

最終製品

半製品

半製品

部品

最終製品

在庫なし (長納期部品のみ)

リードタイム

新車開発

部品調達

最終組立

出荷輸送

流通在庫

リードタイム

リードタイム

リードタイム

リードタイム

リードタイム

インターネット時代の新しいビジネスモデルインターネット時代の新しいビジネスモデル

デルモデル

ビジネスモデルで競合他社との差別化

原材料加工

▼=ストックポイント

価格価格

商品要望への対応

商品要望への対応

納期納期

短い短い

長い長い

難しい難しい

容易容易 高い高い

安い安い

価値観価値観への対応への対応

フォードやGMのBTO販売

購入頻度

携帯電話

通話料支払い

映画鑑賞

ゲーム購入

携帯電話

機種変更

パソコン購入

冷蔵庫購入

自動車

保険加入

生命保険加入

家の購入

毎月 毎年 10年 一生2,3年

外食

自動車購入

より購入頻度の高い消費アクティビティを補足

潜在顧客を含め顧客接点の維持向上

顧客のライフサイクルとイベント

誕生▼

入学▼

就職▼

結婚▼

出産▼

家を購入▼

引っ越し▼

▼中古車購入 ▼新車購入 ▼新車買替え ▼新車買替え

顧客の潜在化潜在顧客の存在

潜在顧客への訴求不可

“トヨタユーザ”も潜在化は不可避

子供が就職▼

より精度の高い消費アクティビティ(価値の高い情報)

情報サービスによるCS、顧客生涯価値、ブランドロイヤリティ向上

G-BookGazoo

車(ハード)に顧客のカーライフサービス<ソフト)を提供して

CRM強化

カーライフサービスの提供によるカーライフサービスの提供による CRMCRM強化強化

1995 2000 2010 年

安全・円滑・快適性

自律系システムの商品化自律系システムの商品化

VICSナビ

高精度位置補正(D-GPS)

マルチメディア

認知支援判断

支援操

作支

援 電子標識

ナビ協調シフト制御オートクルーズコントロール

スマートカークルマのインテリジェント化

車間維持

ETC

バックガイドモニター

ブラインドコーナーモニター

ブレーキ制御付オートクルーズコントロール

メーデー

ナイトビジョン

車線逸脱警報

地図更新

G-BOOK

車の高機能化車の高機能化

自律系機能の進展

自律系+インフラ協調

インフラ協調システムへ発展インフラ協調システムへ発展

新しい新しい ee--CRMCRM構築の姿構築の姿

統合された顧客DB

ナレッジの蓄積

更なる顧客満足(CS)向上・お客さまごとにカスタマイズ゙されたサービス提供

・いつでも、どこでも、トヨタ からサービス提供

優良顧客を固定化

製品/販売企画へのフィードバック

・市場ニーズへの迅速な反応

トヨタファンの増大

商品力の向上

ディーラ

お客様

信 頼顧客情報顧客情報

信 頼

信 頼

メーカ

顧客に、より Exclusiveな価値を提供するため

メーカ、ディーラ、ユーザが相互信頼の上で情報共有

Ⅱ.考え方

製品をつくり上げる全ての工程がお客様に眼を向けて仕事することにより、お客様の高い満足度を得ること

   ・トヨタウェイ

   ・現地現物

   ・ムリ・ムダ・ムラのない

    整流化

トヨタのトヨタの マーケティングとめざす方向マーケティングとめざす方向

8

車の製造・販売

トータル・カー・ライフ・サービス・プロバイダー

お客様までのジャスト・イン・タイム「カスタマーイン活動」お客様までのジャスト・イン・タイム「カスタマーイン活動」

プロダクトアウト    マーケットイン    カスタマーイン

量(台数)を追求              お客様一人ひとり対応

売り手本位                 お客様本位

市場成長期                市場循環期

過去 現在

所有           選択          自己実現  

29日(従来) オーダ受付

生産 輸送 販売店

(2)お客様情報の活用を工夫する

(1)受注~納車までのリードタイム

カスタマーイン活動の目標カスタマーイン活動の目標

(目標) 14日生産 輸送 販売店

・各ステップのばらつきを小さくする・受注車生産比率を高める・在庫車7:受注車3(90年代前半までの生産割合) を逆転したい。 

(現在) 19日

調達

生産

輸送

販売店

配送日の遵守・輸送の事前計画化他

納車日の遵守・新車点検の改善他

柔軟な生産対応・かんばんの電子化他

販売・生産計画

計画業務の早期化新鮮な市場情報に基づく素早い計画

完成車順序遵守・受注情報の工場展開他

平準化(月→旬→日→個)平準化(月→旬→日→個)

お客様お客様

・プロダクトアウト・マーケットイン

カスタマーイン・納車までのリードタイム短縮・お客様へ納期保証

カスターマーイン活動の狙いカスターマーイン活動の狙いカスターマーイン活動の狙い

お客様のオーダによるPULL

e-Kanban

工程

プレス 溶接 塗装 組立

部品メーカ

Assembly Line Control (ALC)

車両組立工場

販売店

<生産工程>

部品引き取りかんばん

生産指示かんばん

物の流れ

情報の流れ

トヨタの車づくりにおける物と情報の流れトヨタの車づくりにおける物と情報の流れ

工程 工程

鋳造鍛造

機械加工組立

トヨタ生産トヨタ生産方式方式とと情報システム情報システムの融合の融合

TPS

IS IS

ISTPS

本社

生産工場

TPS=トヨタ生産方式、 IS=情報システム

トヨタ生産方式の高度情報システム化(80年代から)

-Process-oriented-Kaizen,-Collaboration-Open,Bottom-up-Flexible

-Technology-oriented-Innovation-Creation-Closed、Top-down-Fixed

人中心の日本的経営 技術・管理中心の欧米型経営

トヨタ生産方式は技術革新と経営環境により進化し続ける

パーツメーカ

他内製工場

鋳造 ライン

(3受入)受入

車両工場

物流センター

ボディーメーカ

車両生産計画

部品調達生産指示

エンジン

加工 ライン ライン組付

品質確認 実績管理

車両

生産計画エンジン生産実績

部品選択

部品表エンジン

部品表作成エンジンかんばん

枚数計算生産指示評価

エンジン生産計画立案

エンジン部品

部品表

エンジン工場の情報システム化エンジン工場の情報システム化

工場の調和型自律分散システムヘ向けて(80年代後半)

エンジン生産工場(実行系)

本社(計画系)

かんばん増減表

部品発注(納入指示)情報のタイプ部品発注(納入指示)情報のタイプ

納入量(内示、確定)

月、週、日、時間

内示情報 確定情報・後補充

・着工引き

・順序引き

1、トヨタでの部品引き取り情報 ・外れかんばんによる後補充オーダ(後補充かんばん引き) ・車両組立順序による順序引き ・車両着工計画による部品展開指示オーダ(着工引き)

2、内示情報と確定情報

月度内示情報で生産の構え、確定情報で部品を引く

3、制御理論にかなった部品発注指示 PULL(安定性)&PUSH(即応性)の指示方式

(線形制御と非線形制御方式のコンビネーション)

パーツメーカ

本社地区車両工場

パーツメーカ

トヨタユニット工場

上郷集荷センター  (KCC)

トヨタ自動車北海道

トヨタ自動車九州

関東自動車岩手

電送かんばん

電送かんばん

電送かんばん

かんばん

かんばん

かんばん

かんばん

かんばん振出装置

T/M生産

完成車生産

完成車生産

かんばん情報の電送かんばん情報の電送

TOPPS =Toyota Parts Procurement System

・人間系中心の「かんばん方式」は情報技術で変革する・九州、北海道のでのトライと評価の後,東海地区に

TOPPS(e-Kanban)というシステム名で展開

TMKTMK

TMHTMH

KN岩手KN岩手

システム

開発開発

システム

調達調達

システム

生産生産

システム

販売販売

システム

アフターセールスアフターセールス

業務業務

システム

システム

システム

生準生準

システム

物流物流

①開発~生準~調達のデジタル化

②サプライチェーンの強化・見える化

③顧客視点のマーケティング/バリューチェーン

経営戦略経営戦略

④グローバルリアルタイムマネジメント④グローバルリアルタイムマネジメント

ITITによる業務改革の取り組みによる業務改革の取り組み

①開発~生準~調達のデジタル化②サプライチェーンの強化・可視化③顧客視点のマーケティング・バリューチェーン④グローバルリアルタイムマネジメント

経営戦略と一体化した、全体最適なIT活用による業務改革

トヨタ生産方式の改善・改革からトヨタ生産方式の改善・改革からITIT事業へ事業へ

・トヨタ生産方式の改善・改革の長年の経験・自前主義(技術屋のこだわり)

人(組織)

プロダクト(サービス)

プロセス

設備・IT化

技術

プロセス改革、改善 要素技術開発

システム技術

Gazoo事業

・ECUなど電装部品の内製化

・EV(電気自動車)、HEVモータ

・物流システム事業・中部国際空港情報事業

ITS (ETC,ERPなど) 事業

・Gazooの展開はトヨタ生産・物流方式の改善活動から展開・車からECサイト、車ビジネスのバリューチェーンにおける トヨタのポータルサイトヘ

GazooGazooはトヨタ生産方式の改善活動、はトヨタ生産方式の改善活動、ITIT化から化から

デーラボデーメーカ部品メーカ

過去のジャストインタイム改善活動の範囲

Gazooグループの改善活動分野

旅行

自動車部品

金融

グルメ ファッション

書籍など

娯楽

音楽 聴

遊…Celica and...

GazooはリアルからバーチャルへAmazonはバーチャルからリアルへ

・新車情報・中古車情報・車検・点検情報・板金・修理情報・保険情報・査定価格情報・GAZOO CLUB   Forum & Chat   

UVIS(中古車画像情報選択)

ディーラにおけるトヨタ方式の展開ディーラにおけるトヨタ方式の展開

トヨタ生産方式TPS;Toyota Production System

トヨタ販売物流方式TSL;Toyota Sales Logistics

1996年1月 業務改善支援室(Team CS)発足

現地・現物の改善活動

シェアの拡大

労働生産性の向上リードタイムの短縮

人材の育成

新たな販売手法の開発

限りなく顧客満足の追及

狙い

改善(Kaizen)無ければ革新(Innovation)無し

常にあるべき姿(To Be)を目指し「改善」し続ける  人間集団を創り上げること

トヨタ生産システムと目指すゴールトヨタ生産システムと目指すゴール

トヨタ生産システムの2本の柱・ジャスト・イン・タイム(JIT=Just-In-Time)・自働化 (自律化した自動化)

ゴール

(注)  トヨタ生産方式は

かんばん方式,ジャスト・

イン・タイム,リーン生産

方式など,すべて同意語  と して使われる場合が多い

(正確には同義では無い)  

<目的>  ・高品質  ・短いリードタイム  ・高生産性<方法> ・プル(Pull)方式  ・平準化  ・連続流し

トヨタ生産方式の基本的な考え方トヨタ生産方式の基本的な考え方

1、原価主義より原価低減

利益=売値ー原価    (原価低減)

売値=原価+利益    (原価主義)

2、徹底的な無駄の排除

1)造りすぎのムダ 2)手待ちのムダ 3)運搬のムダ4)加工そのもののムダ 

 

3、能率で生産性を評価

定時間内にひとりで何個造ったか

5)在庫のムダ 6)動作のムダ7)不良品、手直しのムダ

生産量のピーク

生産量の変動

時間

資源(人,設備,部品)のムダ

平準化が何故重要か

・部品使用量と種類の平均化・作業負荷の平準化・経営資源の平準化

ジャスト・イン・タイムと平準化ジャスト・イン・タイムと平準化

後工程はお客(神)様 ⇒ 「PULL制御」

基本原則1  工程の流れ化基本原則2  必要数でタクトを決める基本原則3  後工程引き取り

・生産/物流のリードタイムの短縮・生産/物流の平準化

ジャストインタイム

<IDEF0のトップモデル>

トヨタ生産方式の教訓と夢トヨタ生産方式の教訓と夢

<夢の自動車製造システム>

・連続した小さな流れ(平準化)   ・一個ずつ流す(混流生産)・工程は短縮したい          ・動くことと働くことは違う

 ・先ずは作業改善、機械化は後   ・かんばん引き ・問題の顕在化(ラインのストップは作業者。倉庫を持たない)

鋳造

鍛造

機械加工

熱処理

ユニット組付

ボデー組付 塗装 艤装組立プレス

焼結 プラスチック成形車両組立工場

自動車製造設備

自動車を造る魔法の素材

Output

Mechanism

出力

資源、道具 (人、設備)

Control

制約条件(顧客からの受注)Input入力

<実際の生産システム>

深い多段工程

2121世紀の製造業は世紀の製造業は ITITとの融合が勝負との融合が勝負

クラフトマン生産

マス(

大量)

生産

リーン生産

19世紀 20世紀前半 20世紀後半

職人の手工業

フォード方式

トヨタ方式

次世代の製造業は?

<キーワード>

アジャイル、コンカレント、カスタマー・インEB/EC、 知の共有

直接費

間接費

自動車産業も「人とITによる情報加工産業」

コラボレーション(協創)環境によるバーチャルエンタープライズ?

間接費の低減は、人(というコンピュータ)とITのシナジーによる効率化(生産性と創造力のUP)

<GM・トヨタ生産性比較>

出典:J.P.Womack, et al., The Machine that Changed the World(IMVP World Assembly Plant Surveyより)

GMFramingham

ToyotaTakaoka

NUMMIFremont

製品時間[時間/台] 31 16 19

135 45 45不具合件数

[件/100台]

作業スペース

平均部品在庫

8.1 4.8 7.0

2週間分 2時間分 2日分

 80年代の米国は日本の製造業、日本的経営を研究し再生した。情報化優位の経営によるグローバル戦略で世界に君臨している?

バブル崩壊までの日本の強さバブル崩壊までの日本の強さ

1987年時点の調査資料

トヨタ高岡工場( カローラ、ビッツなどの量産工場)

トヨタとGMのJV( トヨタの対米進出 初の工場)

GMGM復活にトヨタ方式復活にトヨタ方式日本経済新聞、2002/7/22より

北米のビッグ3は日本に追い付きつつある

・日産    17.9・ホンダ 19.7・三菱 21.8・トヨタ 22.5・NUMMI 22.6・GM 26.1・フォード 26.8

・トヨタ 107 1 (昨年順位)

・ホンダ 113 2・GM 130 4・DMC 141 5・フォード 143 7・日産   152 3

トヨタ(ケンタッキー)  トヨタ(カナダ)     GM(オショア,カナダ)NUMMI         トヨタ(ケンタッキー) GM(ケンタッキー)トヨタ(カナダ)      ホンダ(オハイオ)   GM(ミシガン)

高品質生産工場(2000年、2001年、2002年、JDパワー調ベ)

2001年自動車生産性

 (台あたり組立時間)

2002年乗用車品質(購入3ヶ月、百台の不具合)

ハーバードビジネス誌によるトヨタのハーバードビジネス誌によるトヨタのDNADNA“Decoding the DNA of the Toyota Production System”

by S. Spear and H.K.Bowen Sep.&Oct. 1999

トヨタ生産システムの根底にある暗黙知は4つのルールで

捉えられる。これらのルールが製品やサービスのための全ての活動、手順や関係性において工程設計、作業、改善のガイドとなっている。

ルール1: How People Workルール2: How People Connectルール3: How the Production Line Is Constructedルール4: How to Improve

現場のマネージャーは監督者や作業者に直接に上記のルールを教えずに作業現場で、ルール(仕事の仕方、仕事のつなぎ、不具合ゼロ、改善)を自らで教えたり、学ぶやり方を教える。

「トヨタの基本理念」の行動指針として2001年に策定

Toyota Way 2001Toyota Way 2001  

Continuous Continuous ImprovementImprovement

知恵と改善知恵と改善

Respect Respect for Peoplefor People

人間性尊重人間性尊重

ChallengeChallenge

KaizenKaizen

Genchi GenbutsuGenchi Genbutsu

RespectRespect

TeamworkTeamwork

(現地現物)

常にあるべき姿(To Be)を目指し「改善」し続ける  人間集団を創り上げること

Toyota Wayの原点はトヨタ生産方式(TPS)にあり、TPSはトヨタの経営の原点であり、トヨタのDNA、経営哲学である。

             ・ジャスト・イン・タイム (JIT=Just-In-Time)               ・自働化 (自律した自動化)TPSの2本の柱

・トヨタのDNA? ・ 経営哲学? ・ 生産哲学?・現場管理手法? ・ 現場改善手法?

トヨタ生産方式(TPS)をどう捉えるか?トヨタ生産方式(TPS)をどう捉えるか?

生産 販売物流開発 生準

TPSの広がり

経営・管理

直接費

間接費

現在過去・「物造り」は「人づくり」・「物造り」も「人とコンピュータ」

による情報・知識加工業過去のTPS

現在のTPS

仕入先過去のTPS

お客様重視

絶えざる改善 全員参加

調和ある成長トヨタのTQM

・ビジネスプロセスの可視化・情報共有環境による  コラボレーション

・お客様満足(CS=Customer Satisfaction) から お客様満足を超えた驚き(CD=Customer Delight)へ・車(ハード)の提供から、車社会の生涯価値(LTV) サービス(ソフト)の提供へ

システムのレベル

年月

改善1イノベーション(革新)2

11 2

人が改善可能なIT化

実績、評価、プロセスが見えるIT化

お客様満足にフォーカスしたIT化

ITIT時代のトヨタの時代のトヨタのTQMTQMトヨタのTQM活動はTPS(トヨタ生産方式)の実践哲学を

 新車開発、マーケティングへ展開した、技術・生産・販売分野の三位一体の活動 (Total Quality Management )

情報システム(モデリング)

ビジネスプロセス (モデリング:IDEFなど)

ビジネスプロセス、ワークフロー

ERP SystemERP System

現実の業務の世界

情報システムエンジニア

システムアナリシスト業務モデル化専門家

業務に関わる全関係者

モデル化手法

ビジネスプロセス可視化

業務革新推進における業務革新推進におけるコミュニケーションギャップコミュニケーションギャップ

ギャ

ップ

企業文化

(、設計、生産準備、管理者、運用、保全者設備ベンダー、ITベンダー)

工程管理基本構造図

工程図

コンピュータ機能図

床裏ブース

はねだし

システム範囲

システムの狙い

・・・・・・・・

建 付W

吊上げ シーラ電着

タグ交換

正常シーラ

建付

マグカードを読ませる

IDタグに車両情報を書込む

コンベアを停止させる

書込OK?NG

OK

続行車両番号検索

車両到着を知る 車両到着を知る

マグカード入力を促す

車両情報一時保管

車両番号認識

IDタグ用に車両仕様編集

工程制御図

制御盤・コンピュータ制御盤・コンピュータの大まかな性能の大まかな性能

がわかるがわかる

正常・異常時正常・異常時の人の役割の人の役割がわかるがわかる

センサ・センサ・端末等の役割端末等の役割

がわかるがわかる

システムの狙いを明確システムの狙いを明確にして、異なる立場にして、異なる立場・視点に対応して・視点に対応して図を4階層で示す図を4階層で示す

  ビジネスプロセス改革のツール・・・ビジネスプロセス改革のツール・・・トータル・リンクシステム図トータル・リンクシステム図

レイアウトレイアウトイメージイメージ

・一枚の図面(巻紙)で全ての関係者(管理者、計画、運用、保全) の知恵の創出を可能に(見える化)・海外含め、生産準備、生産、物流、販売分野など230枚以上

トヨタ生産方式の管理の基本トヨタ生産方式の管理の基本

・継続は力なり   ・組織は力なり・努力は天才にまさる

・人は最大の経営資源・自律分散の組織・システム

作)黒須則明

人・組織と人・組織とITITの対比の対比

部長

課長

係長

担当

<過去の組織構造>

<現在の組織構造???>

大型機

工場用パソコン

ミニコン

工場用パソコン

コントローラ

オフコン

パソコン

コントローラ(ロボット、自働機械など)

ネットワーク空間 パソコン

パソコン(Win)

パソコン(MAC)大型機

パソコンサーバ

<過去の情報システム>

<現在の情報システム>課長

係長

部長情報・知の共有

コンピュータ情報システムのアーキテクチャ組織

人(の脳)

管理        Control  制御情報処理     Computer  情報処理対話、情報伝達 Communication 通信

IT時代に則した組織、人の気をUPする仕組みへの変革「俺は聞いていない」族の付加価値は?意思決定の鈍化は?

ヒエラルキー

・企業活動は「人とIT」による情報・知識の加工業・情報の共有から知の共有、自己増殖できるITの活用(KMなど)・最後は人。個人の気をUPするしくみ(組織、情報共有、評価)

課題解決能力の向上

個人が提供する付加価値

組織知

個人知

「KM」

組織知の拡大

新しい価値創造

KM=Knowledge Managementの効用

個人のアウトプット=個人知+組織知+個人の気+機械化

人と人とITITのシナジーとはのシナジーとは

ITは進化する。されど人間コンピュータは?

(注) 個人の気=「やる気」、「元気]、「志気」などの志、気概、モチベーション

トヨタにとってのトヨタにとっての EEビジネスへの転換ビジネスへの転換

◆ SCM/CRM, ビジネススピードの向上・新車開発 ・オーダデリバリー ・お客様重視(CRM)

◆ビジネス・パートナーとのコラボレーション(協創) の促進

トヨタの経営哲学であるTPS は時代は変わっても不変

Customer First (お客様第一主義)

・TQM(Total Quality Management)

・TPSに基づく改善活動・現場のQC活動

T(Traditional)ビジネス

・IT(Information Technology)革命

・情報優位の経営戦略・高度情報システム

E(Electronic ) ビジネス

    Tビジネス E ビジネス人中心 IT中心

情報化社会での自動車産業は 情報化社会での自動車産業は 

1.コンピュータN/Wの中での設計、生産、販売活動2.新しいビジネスモデル(デルモデルなど)の創出3.オープン化、グローバル化での新しいビジネスルール4.系列を超えたVirtual Enterprise(仮想事業体)へ5.スリムな企業組織・業界構造への転換と強者連合6.川上、川下分野への事業領域の拡大、新規事業創出

・人の知力UPのしくみづくり・人(というコンピュータ)とITのシナジー

「自動車製造業」も「人と「自動車製造業」も「人とITITによる情報加工業」による情報加工業」

ものづくりは人づくり

・グローバル&ローカル・イノベーション+改善・仕事を変革するためのIT・人・組織とITの共存

・製造業=情報加工&物造り・情報と知の共有

-Process-oriented-Kaizen-Collaboration-Open-Flexible

-Technology-oriented-Innovation-Creation-Closed-Fixed

人中心の日本的経営 技術中心の欧米型経営

ITIT時代の製造業の転換時代の製造業の転換

転換の方向

欧米に比べ「形式知」より「暗黙知」の多さが指摘され、「愚直さ」、「こだわり(超越論理)」、「状況論理」などに代表される日本的経営の強さと弱さの認識