“肺の健康 みんな知ろうcopd( 慢性閉塞性肺疾患)” ·...
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平成28年 5 月 9 日(月)の呼吸の日に合わせ,第9回呼吸の日記念フォーラムが日本医師会館大講堂(東京都文京区)にて開催されました。申し込みは1,000名を超え,当日は抽選によって選ばれた412名の方が参加されました。 プログラムは二部構成で,第一部は「肺の生活習慣病-COPD(慢性閉塞性肺疾患)を知っていますか?」をテーマに,講演と実演が行われ,COPDはありふれている病気であり,息切れの苦しさで生活の質が落ちること。一番の予防策は喫煙しないこと。もしCOPDになってしまったら,早期発見とリハビリテーションが大切であること。身体活動+α(楽しみ,生きがい)があれば進行を緩やかにできることなどの説明がありました。また,鼻から息を吸って,口をすぼめながらゆっくりと口から吐く「口すぼめ呼吸」を行うと息苦しさが解消できることを体験しました。 第二部は「みんなで考えるCOPD」をテーマに,パネルディスカッションが行われました。早期診断のためには,呼吸機能検査等を通してCOPDであることを
本人に自覚してもらうこと。現在30%程度しかないCOPD認知率向上のためにはマスコミの力が必要であること。一秒間に強く早く吐いた息の量が70%未満であるとCOPDと診断されることなどを学びました。 閉会後には世界的ジャズトランペット奏者日野皓正氏によるジャズライブが行われ,その圧倒的なパフォーマンスにあたかも本場ニューヨークにいるかのような感覚を覚えるほどでした。休憩中に行われたスパイロメーターによる無料の肺年齢検査も大盛況で常に長蛇の列ができていました。(菅沼) �
“肺の健康 みんな知ろうCOPD (慢性閉塞性肺疾患)”
第 9 回呼吸の日記念フォーラム(2016)
第二部 パネルディスカッションの様子
大盛況のスパイロメーターによる肺機能検査
圧巻のパフォーマンスを披露された日野皓正さん
「肺の生活習慣病-COPDを知っていますか?」 講演:「ありふれた肺の病気COPDを知る~医療の現場から」 黒澤 一(東北大学大学院医学系研究科 産業医学分野 教授) 実演:「呼吸リハビリテーション実演 正しい呼吸方法の体験」 佐野 裕子(RespiratoryAdvisementY’s代表/順天堂大学大学院リハビリテーション医学) パネルディスカッション「みんなで考えるCOPD」 パネリスト:植木 純(一般社団法人日本呼吸器学会関東支部「呼吸の日」会長/順天堂大学医療看護学研究科臨床病態
学分野呼吸器系 教授) 山口 規夫(山口内科・呼吸器科クリニック/元東久留米市医師会 会長) 千住 秀明(長崎大学 名誉教授/複十字病院呼吸ケアリハビリセンター付 部長) 笹井 敬子(東京都福祉保健局 技監) 成島 鉄男(足立サンソ友の会 会長) 特 別 発 言:尾﨑 治夫(東京都医師会 会長) 「日野 皓正 ジャズスペシャルライブ」
第 1部
第 2部
第 3部
7/2016 複十字 No.36928