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Innovation with Impact BD FACSCanto TM II フローサイトメーター

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Innovation with Impact

BD FACSCantoTM II フローサイトメーター

Breakthrough technology that setsthe new standard for flow cytometry

BD FACSCanto II フローサイトメーター�

ライフサイエンス研究の発展のために

フローサイトメトリーは免疫学および血液学の分野で細胞を研究する手法として育

てられてきました。細胞を研究することは、様々な生命現象や疾患を理解するため

の基礎になります。ヒトおよびマウスゲノム解析完了後、生命現象や疾患を遺伝子

や蛋白質の発現から解明するアプローチがとられてきました。これらを包括的に捕

らえるアプローチが盛んになるにつれ、遺伝子や蛋白質が細胞においてどのような

表現型として発現しどのような細胞機能を担うのかが研究されています。このよう

なライフサイエンス研究の発展の下で、フローサイトメトリーは免疫学、血液学の

みならず、がんや感染症の基礎研究および治療法開発、幹細胞研究および再生医療、

バイオテクノロジーの創薬・診断法開発への応用など多くの分野で使われています。

�BD FACSCanto II フローサイトメーター

Breakthrough technology that setsthe new standard for flow cytometry

技術革新の追及

1973年、BDバイオサイエンスはフローサイトメーターを世界で初めて商品化し、ライフサイエンス研究の飛躍的な発展に寄与しました。その後も、フローサイトメーターのイノベーションリーダーとして、画期的なテクノロジーを開発し続けています。30年を経た現在、BD FACS製品はフローサイトメーターのゴールドスタンダードとして評価され、全世界で 14,000台以上が設置されています。BD FACSCanto IIフローサイトメーターは、この優れたテクノロジーの発展における重要なマイルストーンになるでしょう。

� BD FACSCanto II フローサイトメーター

細胞研究においては、細胞の表現型と機能を多次元に解析し、多様な蛋白質の関係性を解き明かしていく

ことが必要になってきます。BD FACSCanto IIフローサイトメーターには、�0年余年の最先端技術が凝

縮されています。最大 �つの蛍光を検出でき、更に最先端の蛍光検出システムとデジタル波形処理技術に

より、高感度を実現しています。発現レベルの低い蛋白質や、稀少な細胞を検出測定することができ、マ

ルチカラー解析に柔軟に対応することができます。さらに、技術革新は自動化を促進し操作性を高めて、

高い生産性をもたらします。

Flexibilityフレキシブルな蛍光色素の選択が可能に

●  青色レーザーおよび赤色レーザーを標準搭載し、最大 6個の蛍光検出を可能にしています。

●  8 colorオプション*により、最大 8個の蛍光検出が可能になります。

●  紫色レーザーによりアプリケーションの幅が広がります。Pacific Blue、AmCyan、Alexa405®などの紫色レーザー用蛍光色素標識抗体の充実したラインナップで、マルチカラーによる多次元細胞解析が可能になりました。CFPと YFPを利用した FRET(蛍光共鳴エネルギー移動)解析、紫色レーザーで励起できる明るい Qdot®の使用なども可能です。

* 8 colorオプションには、2レーザー搭載タイプに検出器を増設するタイプと、2レーザー搭載タイプに紫色レーザーを搭載するタイプがあります。

セパレートビームスポット方式(BD FACSCanto II 方式)レーザー照射が異軸で、蛍光発光に時間差があるため、レーザー間の蛍光の影響を物理的に取り除くことができる、蛍光の漏れ込みが少ない方式です。安定した送液系、正確な Time Delayによる信号処理、レーザーの照射位置の安定性などを兼ね備えたシステムのみが提供できる方式です。

シングルビームスポット方式複数のレーザーが蛍光色素を同時に励起し、蛍光の漏れ込みが多い方式です。赤色および青色のレーザーにより励起される PE-Cy5では、APCパラメータへの漏れ込みが多くなります。また、赤色レーザーで励起される PE-Cy7 と青色レーザーで励起されるAPC-Cy7を併用した場合、どちらも Cy7の蛍光を発光するため、この 2つのシグナルを区別することは不可能です。

●  レーザー照射を異軸に設計しており、さらに蛍光は各レーザー用のピンホールから光ファイバーへ独立した光路を通ります。レーザー間の蛍光の相互の影響を物理的に軽減することができ、蛍光色素を容易に組み合わせることができます。

セパレートビームスポット方式による高精度な蛍光検出

Quality

BD FACSCanto II フローサイトメーター �

Productivity自動化による操作性の向上と高い生産性

●  デジタル波形処理技術は、煩雑なコンペンセーションを自動化し、機器のセットアップを簡便化します。

●  シース液、洗浄溶液を搭載した流路系カートを装備し、スタートアップ、シャットダウン、および洗浄サイクルを自動化します。ルーチンメンテナンスが効率化されます。

Quality

Innovation designed to driverquality, productivity, and flexibility

高感度な蛍光検出による信頼性の高いデータ

●  デジタル波形処理技術は 10,000/秒でのイベントの取

り込みを可能にし、稀少細胞の検出効率が上がります。

●  オクタゴン・トライゴン反射法光学検出システムでは、

検出器と光学フィルターを効果的に配置し、光学フィ

ルターの反射を利用して蛍光を分離します。光学フィ

ルターを透過しないので蛍光の減衰を抑え、蛍光を高

感度に検出します。

オクタゴン・トライゴン反射法光学検出システム蛍光を光学フィルターで反射させることにより、減衰を抑えます。更に光が減衰しやすい長波長側から検出器に導く工夫がされています。

直列方式蛍光は光学フィルターを透過します。波長を分離するためには複数のフィルターを透過する必要があるため、マルチカラー解析の場合は明るい色素を選択するなどの工夫が必要です。

� BD FACSCanto II フローサイトメーター

Advanced Applications

レーザー 蛍光検出器名 蛍光色素

���nm 固体レーザー Green FITC Alexa Fluor ���

Yellow PE

Red PE-Cy� PerCP

Far Red PerCP-Cy�.�

Infra Red PE-Cy�

���nm HeNeレーザー Red APC Alexa Fluor ���

Far Red Alexa Fluor �00

Infra Red APC-Cy�

�0�nm 半導体レーザー Blue Pacific Blue Alexa Fluor �0�

Cyan AmCyan

使用できる主な抗体標識用蛍光色素

Mouse T, B, NK Cell Analysis

C57BL/6Jマウス脾臓をマルチカラー染色している。7-amino-actionomycineで染色し死細胞を除去し、制御性 T細胞を解析している。Pacific Blue-A、APC-AパラメータをCD4、CD25発現パターン解析に使用することで、標識抗体製品の多い FITC-A、PE-Aパラメータをフレキシブルに使用することができる。

Mouse Regulatory T Cell Analysis

C57BL/6Jマウス脾臓を 7カラー染色した。7-amino-actionomycineで染色し死細胞を除去し(Far Redパラメータ)、T、B、NK細胞の存在比率を同時解析した。

※ レーザーおよび検出器の仕様により、使用できる蛍光色素には制限があります。詳しくは、4ページをご覧ください。

BD FACSDiva ソフトウェア

●  BD FACSCanto IIフローサイトメーターにはデジタル波形処理技術が搭載されています。電圧の変化は毎秒1000万回サンプリングされ、16,384レベルでデジタル化されます。この生のパルスデータを処理して、蛍光シグナルの高さ(Height)、面積(Area)、幅(Width)の各パラメータをリニアな262,144チャネルで保存し、高感度に解析します。

●  蛍光色素が増えるに従い、マニュアルでのコンペンセーションは困難になります。BD FACSCanto IIフローサイトメーターでは、蛍光強度がリニアなデジタルデータとして保存されていますので、数学的に補正を行うことが可能です。

BD FACSCanto II フローサイトメーター �

Jurkat細胞を Hoechst 33342で染色し、Pacific Blue-Aパラメータで検出した細胞周期解析。紫色レーザー励起用 Pacific Blue-Aパラメータで Cell Cycle解析ができ、青色および赤色レーザー励起用パラメータがすべて使えることによって、マルチカラー染色した特定の細胞集団の細胞周期解析、または特定の細胞集団の細胞周期解析とサイトカイン産生の関係性などを解析することが可能になる。

Easy of use meets faster return on investment

BD FACSCanto II フローサイトメーター�

�BD FACSCanto II フローサイトメーター

BD FACSCanto IIフローサイトメトリーは、フレキシビリティーや性能を損なうことなくハイスループッ

トを実現します。自動化されたサンプルローディングはワークフローを最大限に効率化し、多くの情報を

収集、解析することができます。システムの性能をモニタリングする機能を備え、得られたデータの信頼

性を高めます。

BD FACS 7-color setup beads による性能モニタリング

●  BD FACS 7-color setup beadsを使用して、汎用される青色および赤色レーザー励起蛍光色素のためのセットアップを自動で行います。セットアップ値をモニターできるので、システムの性能をモニタリングでき、データの信頼性が保てます。

用途に合わせた 2つの サンプルローディングシステム

標準ソフトウェアで制御し専用ソフトウェアを必要とし

ないため、日常の細胞研究をそのままスクリーニングに

移行し、研究のスケールを容易に大きくすることが可能

です。

●  カローセルに置いた試験管からのサンプルロードを自動で行う BD FACSローダーオプション

●  マルチウェルプレートからのサンプルロードを自動で行う BD FACS High Throughput Samplerオプション

BD FACS 7-color setup beads用バーコードリーダー(標準装備)

BD FACSCanto II フローサイトメーター10

11BD FACSCanto II フローサイトメーター

最新のテクノロジーに裏付けされた BDフローサ

イトメーターの持つ性能を十分に引き出し、また

常に安心してお使いいただくために、キーオペレー

タートレーニングコースを開催しています。詳し

くは、当社ウェブサイト(http://www.bdj.co.jp/

flow/support.html)をご覧いただくか、アプリ

ケーションホットライン(☎ 0�-��0�-���0)まで

お問い合わせください。

仕様BD FACSCantoTM II フローサイトメーター

BD、BDロゴはBecton Dickinson and Companyの商標です。その他の記載されているブランドおよび製品名は各社の商標または登録商標です。©2006 BD

64-136-00R0-0612-002-142

医療機器製造販売届出番号:07B1X00003000102

性能

 蛍光検出感度 FITC:<100 MESF, PE:<50 MESF

 前方および側方散乱光検出感度 ノイズから血小板を解像可能な感度

 前方散乱光検出感度 1 µm

 側方散乱光検出感度 0.5 µm

光学系

レーザーの仕様

 搭載レーザー 20 mW, 488 nm 固体レーザー

17 mW, 633 nm HeNeレーザー

30 mW, 405 nm 半導体レーザー(オプション)

励起光学系

 光学プラットフォーム レーザー照射は異軸で、照射位置調整は設置時に固定

 ビーム形状 照射位置のレーザー光サイズは9×65 µm楕円ビーム

検出光学系

 集光レンズ 光学ジェルによりフローセルと密着され一体化された構造開口率(N/A) = 1.2

 蛍光検出器 オクタゴンおよびトライゴン反射法光学検出器

488 nmレーザー用PMT5個750-810 nm、670-735 nm、610-637 nm(オプション)、564-606 nm、515-545 nm

633 nmレーザー用PMT3個750-810 nm、701-723 nm(オプション)、650-670 nm

405 nmレーザー(オプション)用PMT2個502-535 nm、425-475 nm

 前方散乱光検出器 480/10 バンドパスフィルター付きフォトダイオード

 側方散乱光検出器 480/10 バンドパスフィルター付きPMT

流路系

 動作概要 自動スタートアップ、シャットダウン、および洗浄サイクル機能を搭載シース液、洗浄溶液を搭載可能な流路系カートを装備

 シース液消費量 通常測定時:1.1 L/hr

スタンバイ時:<1 mL/hr

 サンプルのフローレート BD FACSCanto Clinicalソフトウェアにより自動制御され、アッセイにより変更可能

平均 Low = 10 µL/min、Medium = 60 µL/min、High = 120 µL/min

 サンプル取り込み速度 10,000 イベント/sec

 最大測定可能粒子サイズ 50 µm

 キャリーオーバー(平均) <0.1%

信号処理

 信号解像度 262,144チャンネル

 データ取り込みチャネル数 8-10パラメータ(散乱光2パラメータ、および蛍光6-8パラメータ)

 蛍光補正機能 各レーザー内、レーザー間全ての蛍光検出器間で可能

 パルス処理 すべてのパラメータについて高さ、面積、および幅の測定が可能

 時間パラメータ すべてのパラメータに対して相関可能

 Thresholdパラメータ すべてのパラメータに対して使用可能

サイトメーターの仕様

 寸法 91 cm(幅)× 61 cm(奥行)× 64 cm (高さ)

 重量 146 kg(サイトメーター単体。ローダーおよびコンピュータを除く。)

168 kg(ローダーを含む)

 電源 100/115/230 VAC、50/60 Hz

 消費電力 500 W

流路系カートの仕様

 寸法 79 cm(幅)× 61 cm(奥行)× 64 cm (高さ)

 重量 51 kg(流路系カート単体。タンクを除く。)

使用環境

 設置温度 5-40℃

 動作温度 16-31℃

 動作時相対湿度 20-80%(凝結しないこと)