岡田 奈穂子様 インタビュー - kansai...
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≪KANDAI Me RISE倶楽部会員≫
岡田 奈穂子様 インタビュー(2019年1月29日収録)
(株式会社Table a Cloth 代表取締役)
―KANDAI Me RISE倶楽部へ入会され、どのようなメリットを感じておられますか。
最初、コワーキングスペースを利用するのにKANDAI Me RISE倶楽部以外の選択肢がなくて。 というのも、同じ建物の2階にスタートアップカフェ大阪があるんですが、そこで以前から起業支援をしていて、今の事業のコンセプト作りやマネタイズを考えるにあたってとてもお世話になっていたんです。
実際に起業して次にどこにオフィスを構えるのかと考えた時に、起業したばかりでまだ相談にも行きたかったですし、様々な方と連携して新しい事業を育てていくという面でも、引き続きスタートアップカフェのサポートを受けやすく、多様な方との出会いも期待できるこの施設内で活動したいな、と思いました。
他のコワーキングスペースも見に行ったのですが、スタートアップカフェも含めた人と人のつながりがあるという面で、ここ以外に考えられませんでした。
―起業されたのが2017年6月頃で、それと同時に倶楽部の会員になられたとのこと。
どういった時にこちらに訪れて、どんな作業をされていますか?
私の仕事は旅行業で、フルオーダーメイドのプランニングをしています。パソコン一台あればどこでも仕事はできるんですが、自宅にいると家族がいてついつい家事をしたり、あまり仕事に集中ができなくて。基本的な作業や打ち合わせをこちらでしています。 ―先ほど多様な方と出会えるとありましたが、実際にはどのようなにこの場所で仕事をするメリットを感じられていますか?
会員向けイベントとしてワインセミナーを年に4・5
回させていただいていて、多い時で30人くらい、会員の方やそのお連れの方が来てくださって、自分の企業をアピールするいい機会になっています。 1
また1階のTSUTAYA BOOKSTOREさんでも旅本の選書をさせていただいているのですが、ここに打ち合わせに来てくださったお客様に「1階の選書見ました!」と言っていただくことも多く、とても良いプロモーションをさせていただいていると嬉しく感じています。 もう本当に、このキャンパス全体でプロモーション
を一緒にしていただいているような、温かみのある場所だなといつも思っています。 ―今の事業と切っても切れない関係になっているのですね。
私にとってはなんというか・・・家族のような、とても大事な場所です。 ―「家族のような」というお話につながってくる部分があると思うんですが、事前に回答いただいたアンケートに、お気に入りのポイントは「受付」と書かれていますね。
MeRISE倶楽部の受付の方が本当にすごい。ここに来ると受付さんが「わぁー岡田さん!」と笑顔で迎えてくださり、「今日も素敵ですね!」って褒めてくれるんです。 ―そんな風に気にかけてもらえると、やる気が出ますね。
多分、そうやって「気付く努力」をしてくださっているんだと思うんです。 いつ来ても変化に気付いてくださったりとか、「今
日は本当に寒いですね」とかお声かけしてくださったり。 どうしてもコワーキングスペースを選ぶ時には、環
境やWi-Fiの快適さとか、そういうことばかり評価対象になりがちですけど、私はそういうのは一定以上あれば良いって思っていて。ホーム感というか、迎え
入れてくれる感じがあるのがすごく良いなと思っています。 ―拠点として利用するだけでなく、人の温かさがあるということですかね。
はい。実は、受付の方の中に絵がとても上手な方がいて。 新しく私がセミナーを実施する時には、そのセミ
ナーにまつわる絵を描いて皆さんに告知してくださったり、知らないところで素敵にサポートしてくださったりするんです。温かいですよね。 ―ここからは、岡田さんのされている事業についても詳しくお聞きしたいのですが、 お客様というのはどういった方になるのでしょうか。
「おいしい旅」というテーマで、食事の楽しみに特化した、フルオーダーメイドの旅行プランニングサービスをご提供しています。ヨーロッパ方面へのハネムーン旅行や、シニア層の女子旅、カップル旅、親子旅などが多いですね。 ―アメリカ・ヨーロッパが多いとのことですが、どういった経緯で増えていったのでしょうか。
もともと旅行業界に入る前は、6年間ほど、神戸にある通信販売の会社で海外雑貨の企画やバイヤー業務をしていたんです。例えば、ヨーロッパのリ2
トアニアからリネンを輸入したり、パリからボタンを輸入したり。そういうお仕事をしていました。 公私ともに海外に行く機会が多かったこと、そし
て元々旅がすごく好きだったので自由に休みを取って旅行していたんです。そのうちに周りから「私もそんな風に自由に旅行したいからプランニングしてほしい」って頼まれるようになりまして、趣味で「いいよいいよ」って飛行機やホテル取ってあげて…としていたら楽しくって、気が付いたら年間2・30件くらいに増えていました(笑)。 ―すごいですね!
当時、7・8年前はまだ個人旅行っていうのが今ほど主流ではなく、そういう旅行が珍しかったみたいで、要望を受けることがどんどん増えて。と同時に怖くもなってきたんです。 というのも、最初はアジアなど近場への2泊3日
だったりした旅が、ハネムーンやおばあちゃんとの思い出の旅行を頼みたい、とか、段々責任が重くなってきて・・・。当時は何の資格もなく素人だったので、何かあったらどう責任取れるんだろうかとか、プロフェッショナルになればもっとできることがあるんじゃないかと思うようにもなりました。 悩んで悩んで、思い切って大好きだったその会
社を退職したのが約3年前のことです。 ―そこを退職なされて、すぐ起業しようという気持ちがあったのでしょうか。
いえ、全く。大阪の小さな旅行会社にご縁があって入れていただき、ずっとそこでやるつもりだったんです。けど、旅行業界には自分が思っていた以上にたくさんの慣習や縛られたルールなどが沢山あって。 ―そんなに制約があったのですね。
そうなんです。基本的に、旅行業界全体としてどうしてもリスクを避ける傾向にあって。 私が個人的に友人に作ってあげていたような、そ
の人にとって一番楽しい旅行は、会社に属することでむしろ作れなくなってしまったんです。それで、1年足らずで辞めることを決意しました。 悩み始めてすぐに、このキャンパスのスタートアップ
カフェで相談し始めたんです。懐かしいです。 ―KANDAI Me RISE倶楽部で「ワインセミナー」を開催するきっかけは、スタッフさんからのお声がけがあったのでしょうか?
「なんかしましょうよ」みたいな、軽い雑談のような感じだったと思います。 「いいですよ!」って返事しちゃったんですが、どん
な形でできるのかなと。
ワインエキスパートの資格自体は既に持っていたんですが、趣味で取ったようなものだったので仕事にする気は全然なくて。 それでも仕事柄、世界中のワイナリーさんには沢
山行っているので、知識を教えるようなワインセミナーはできないけれど、「このワインが作られている場所はドイツのシュトゥットガルトで、こういう景色のところです。こういう人が働いていて、こういう景色で、こういう気温で、普段こんなものを食べているんです。だからこのワインになるんです」っていうような旅行仕立てのお話ならできますよと。 実際にさせていただくとこれが結構好評で! 来
てくださった方から「今度は自分のところでやってほ3
しい」っていうお声を頂いたりして、広がりに驚いています。 ―PRとしても中々優秀ですね!
とってもありがたいです。ワインセミナーに限らず、ここでのイベントは本当にアットホームで、軽やかに学べる雰囲気がとても気に入っています。 ―倶楽部の会員さんも岡田さんも嬉しい。いいですね!
お話しをまた倶楽部に戻しますが、倶楽部の施設の中でお気に入りの場所は?
どこをご紹介したらいいだろう(笑)。 私は毎回利用する席が違うんですよね。 荷物を広げたい時は大きい座席とか、今日集中するぞっていう時はブース型の席とか。その日の気分に合わせて選んでいます。親しくなった他の会員さんに相談がある時には、その方のそばに座らせてもらう時もあります。 ―仲間が会員さんの中におられるんですね。
そうですね。他の会員さんといろいろ話をするのはかなり刺激になり、このMeRISE倶楽部に所属する大きなメリットと感じています。 私、旅のことなら誰にも負けない自信はあるんで
すけど、びっくりするほど機械音痴で。インターネットとか、パソコンにまつわることとか全然わからないの
ですが、会員さんにそういうのが得意な方って結構多くて。
Macが動かない!とかいう時などに、「ねぇねぇ」と助けを求められるのが嬉しいです。 ―倶楽部の利用を今どうしようかな、と悩んでいる方に何かアドバイスがあれば。
梅田近辺の立地で、お客様や仕入先様との商談にも使えるきちんした雰囲気がありながらも、同時にアットホームな雰囲気で過ごしやすいことが、こちらの一番の魅力かなと思います。 ―確かにオープンな空間ですよね。
オープンだし、ちょっと疲れたら、置いてある本を読んで気分転換すればいい。素敵な本がたくさんあるところも魅力です。 ―ありがとうございました。
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