外来種とは どのように向き合ったらいいの 知ってますか?...
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名古屋市環境局なごや生物多様性センター
外来種なごやの外来種なごやの外来種なごやの
知ってますか?
~生物多様性を守り育む~~生物多様性を守り育む~
発行元:名古屋市環境局 なごや生物多様性センター住所:〒468-0066 名古屋市天白区元八事五丁目230番地 (地下鉄塩釜口駅2番または3番出口から徒歩5分)TEL:052-831-8104(平日 8:45~17:30) FAX:052-839-1695E-mail:[email protected]
なごや生物多様性センターウェブサイト:http://www.kankyo-net.city.nagoya.jp/biodiversity
名古屋市公式ウェブサイト:http://www.city.nagoya.jp
この広報誌は古紙パルプを含む再生紙を使用しています。発行日:平成27年3月
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外来種とは、どのように向き合ったらいいの?外来種とは、どのように向き合ったらいいの?外来種とは、どのように向き合ったらいいの?
外国の生きものや観賞用の動植物が、野外に捨てられたり逃げ出したりして問題となっています。そのため、生きものを飼う場合は、飼う前に特徴や生態を良く調べて、最後まで面倒をみることが大切です。 飼えなくなったり、増えすぎたりした生きものを、野外の川やため池、公園などに放してはいけません。また、飼っている生きものが、野外に逃げ出さないように注意しましょう。
ペニンシュラクーター
ヒメダカ
金魚
多種多様な生きものがペットとして飼われています。都市部では、もともとペットとして飼われていたと思われる外国の生きものなどが、捨てられたり逃げ出したりして野外でみつかることがあります。地域固有の生きものを守るためにも、新たな外来種を増やさないことが大切です。
野外に拡がるペットたち
外来種を増やさないために
飼う前によく調べましょう大きくなって飼いきれなくなることがあります
気性が荒くなる生きものがいます
何十年も生きる生きものがいます
5gのミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)は、2.5kg(500倍)にまで大きくなります。
名古屋市の動植物(10分類群)を調査したところ、動物が約4,350種、植物が約1,020種、併せて約5,370種の生きものが生息・生育しており、その中で、絶滅のおそれのある野生生物(絶滅危惧種)が、345種(動物:178種、植物:167種)いるという結果がでています(レッドデータブックなごや2010 ― 2004年版補遺―より。右図参照)。 これらの生物は、外来種による影響のほか、樹林地や農地の開発、水面の埋め立てなどにより減少しています。
4000
0
50
昆虫類
維管束植物
クモ類
鳥類
貝類
魚類
カニ類
哺乳類
は虫類
両生類
100
150
200
250
300
1000
2000
3000全種数情報不足準絶滅危惧絶滅危惧絶滅
シラタマホシクサニホンイシガメ カスミサンショウウオ
外来種について理解しよう外来種について理解しよう外来種について理解しよう なごやにいる外来種を知ろうなごやにいる外来種を知ろうなごやにいる外来種を知ろう外来種ってなに?外来種ってなに?外来種ってなに?外来種ってなに?
外来種とは、外国や日本国内の別の地域から人間によって持ち込まれた生きものを指します。 この多くは、ペットや観賞用、釣り、食用などの目的で人間に持ち込まれたり、貨物や船などに付着して気付かないうちに運ばれてしまったものです。 また、同じ種類の生きものであっても、異なる地域に分布している場合には、遺伝的に大きな違いが存在することもあるため、もとの生息地ではない場所に持ち込まれたものは外来種となります。
外来種が、捨てられたり、逃げ出したりして野外で繁殖を始めると、急速に増えて拡がってしまうことがあります。 その中には、地域の生態系や農作物・水産物に対して被害を与えたり、人間に直接危害を加えたりする生きものもいます。 しかし、一度増えてしまった外来種を駆除することはとても困難です。また、外来種が侵入した場合の影響や被害を予測することも難しいため、外来種を侵入・定着させないことが重要です。
愛知県では、県内の在来種を圧迫し、その生態系に著しく悪影響を及ぼすおそれのある生物を公表しています。そして、これらの生物は野外に放つことや種をまくことが禁止されています。
特定外来生物
愛知県条例に基づく公表種(自然環境の保全及び緑化の推進に関する条例)
アライグマ、ヌートリア、カミツキガメ、ウシガエル、カダヤシ、ブルーギル、オオクチバス、オオキンケイギク、オオフサモなど
要注意外来生物 ミシシッピアカミミガメ、ワニガメ、カムルチー、タイリクバラタナゴ、アメリカザリガニ、ムラサキイガイ、オオカナダモ、ホテイアオイ、キショウブなど
ミシシッピアカミミガメ、ワニガメ、ハクビシン、ナイルティラピア、オヤニラミ、スイレン属、ハゴロモモ、キショウブ、ナガバオモダカ、モウソウチクなど
アライグマによる食害が疑われるカスミサンショウウオ
外来スイレンに追いやられるガガブタ
アライグマによって食べられたスイカ(提供:関西野生生物研究所)
アライグマ ハクビシン カミツキガメ ミシシッピアカミミガメの仔ガメ
オオクチバス ウシガエル アメリカザリガニ オオキンケイギク
どんな外来種がいるの?どんな外来種がいるの?どんな外来種がいるの?どんな外来種がいるの? 外来種の多くは、人間の移動や物流が盛んになり始めた明治時代以降に持ち込まれています。そして、なごやでも多くの種類が確認されています。
どんな被害があるの?どんな被害があるの?どんな被害があるの?どんな被害があるの? 名古屋にもともとすんでいた生物や生態系に脅威を与えているほか、農作物や家屋等にも被害を与えていることが分かっています。
なぜ、外来種が問題になっているの?なぜ、外来種が問題になっているの?なぜ、外来種が問題になっているの?なぜ、外来種が問題になっているの?
外来種には、どんな規制があるの?外来種には、どんな規制があるの?外来種には、どんな規制があるの?外来種には、どんな規制があるの?
法令で規制されている外来種は?法令で規制されている外来種は?法令で規制されている外来種は?法令で規制されている外来種は?
外来種の被害を予防するために
悪い影響を及ぼすかもしれない外来種を入れない
飼っている外来種を野外に捨てない
野外にいる外来種を他の地域に拡げない
入れない 捨てない 拡げない
①日本固有の生態系への影響②人の生命・身体への影響③農林水産業への影響
在来種を食べる。
近縁の在来種と交雑して雑種をつくる。
農林水産物を食べたり、畑を踏み荒らす。
在来種の生息・生育環境を奪ったり、餌の奪い合いをする。
もともとは本州より南にしか住んでいなかったカブトムシ
本州にいるのは在来種
日本にやってきたのは外来種
北海道にやってきたのは外来種
もともとはアメリカ大陸にしか住んでいなかったカミツキガメ
屋根の上のアライグマの糞(フン)
なごやには、どんな生きものがいるのでしょうなごやには、どんな生きものがいるのでしょう
なごやの希少な生きものたち
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外来生物法で指定された特定外来生物は以下のことが禁止されています飼育・栽培・保管・運搬すること輸入・譲渡(販売)すること野外へ放つ・植える・種をまくこと
これらの項目に違反した場合、懲役3年以下もしくは罰金300万円以下(個人)又は罰金1億円以下(法人)が科せられます。
外来種が引き起こす3つの悪影響
外来種のうち、人間の活動によって海外から持ち込まれ、特に生態系や人の生命・身体、農林水産業に重大な被害を及ぼす恐れのあるものは、外来生物法※により「特定外来生物」に指定されています。特定外来生物は、飼育・栽培・保管・運搬すること、輸入・譲渡(販売)すること、野外へ放つ・植える・種をまくこと等が原則禁止されています。 そのほか、法による規制の対象外ではあるものの、生態系に悪い影響を及ぼしうる外来種として「要注意外来生物」が指定されています。※特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律。
ミナミメダカ