教科名 農業dcp・tdnについて学びます。 1月 豚の衛生と病気...

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科目番号10-1 平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス 教科名 農業 教科・学科 単位数 該当学年 使用教科書(出版社) 副教材等 農業科学基礎 2 1 農文教 1 学習目標 作物の栽培や、畜産の飼育体験学習を通して、農業の基礎的な知識や技術を学びます。前半はスイートコーン栽培を実際におこな い、作物栽培の理解を深めます。後半は鶏の飼育を中心に家畜に対する心構えやプロジェクト学習を実践します。 2 年間学習計画 学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント 4月 プロジェクト学習や農業クラブ活動について 計画をたて(plan)実行し(do)観察する(see)基本の手順 5月 スイートコーンの栽培、肥料施肥(播種) 実際に肥料を撒き種まきをして、芽が出てどのように変化するか 6月 スイートコーンの栽培(除草や間引き) 生長途中の観察や、雑草取りや間引きの仕方を学びます 7月 スイートコーンの栽培(土寄せや追肥、農薬散布) 6月に続き、観察や管理、収穫前の害虫を駆除します 8月 スイートコーンの収穫 実際に自分達が植えたものを収穫して、試食します 9月 ニワトリの飼育管理(特性や品種) ニワトリの基本的なこと、卵や鶏肉専用の品種などの学びです 10月 ニワトリの飼育管理(雛の導入、準備) 雛を導入して、育て始めます。温度やエサの管理をします 11月 ニワトリの飼育管理(雛の成長観察、消化器の構造 とはたらき) 雛の成長を観察します。同時に体の構造も理解します 12月 ニワトリの飼育管理(雛の成長観察、生殖器の構造 とはたらき) 11月に続いて観察します。なぜ卵を産むのか理解します 1月 ニワトリの飼育管理(雛の成長観察、病気と衛生予 防) 産卵を開始します。病気が発生しないような工夫を考えます 2月 ニワトリの飼育管理(産卵鶏の観察、鶏卵について) 産卵調査をします。卵の構造について理解します 3月 プロジェクト活動のまとめ 今までのまとめをします 3 評価基準と評価方法 配点 評価の具体的な内容 定期試験 50点 習ったことや授業中に聞いたことを覚えているか、確認します 実習態度、技術 30点 積極的に取り組んでいるか、用具の取り扱いは適正か判断します 実習日誌 10点 その日の行ったことをきちんと整理して丁寧にまとめているか確認 提出物 10点 持ってこなければならないものや宿題を忘れずにやっているか 4 履修上の注意 農業は、実際に行ってみなければわかりません。前半は作物を栽培することにより、家畜の餌となる植物の基本的なことを勉強しま す。授業時間は座学だけでなく農場にでて、実習もします。トウモロコシを栽培することによって、収穫の喜びも実感します。後半は、 畜産の導入としてニワトリを飼育、観察します。動物は人が手間や時間、愛情をかけることによって、はじめて人に生産物を返してく れます。人が家畜を養う上での重要な働きをすることを実感してもらいます。始めに計画を建て、実行し、観察する。また、そこで発 見したことや反省を検討する。こうしたプロジェクト活動の重要性も理解してもらい、科学的な物事の考え方や態度を身につけてもら います。

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Page 1: 教科名 農業DCP・TDNについて学びます。 1月 豚の衛生と病気 豚の健康状態について学びます。 豚の主な病気とその対策を学びます。 2月

科目番号10-1

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 農業

教科・学科 単位数 該当学年 使用教科書(出版社) 副教材等

農業科学基礎 2 1 農文教

1 学習目標

作物の栽培や、畜産の飼育体験学習を通して、農業の基礎的な知識や技術を学びます。前半はスイートコーン栽培を実際におこな

い、作物栽培の理解を深めます。後半は鶏の飼育を中心に家畜に対する心構えやプロジェクト学習を実践します。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月 プロジェクト学習や農業クラブ活動について 計画をたて(plan)実行し(do)観察する(see)基本の手順

5月 スイートコーンの栽培、肥料施肥(播種) 実際に肥料を撒き種まきをして、芽が出てどのように変化するか

6月 スイートコーンの栽培(除草や間引き) 生長途中の観察や、雑草取りや間引きの仕方を学びます

7月 スイートコーンの栽培(土寄せや追肥、農薬散布) 6月に続き、観察や管理、収穫前の害虫を駆除します

8月 スイートコーンの収穫 実際に自分達が植えたものを収穫して、試食します

9月 ニワトリの飼育管理(特性や品種) ニワトリの基本的なこと、卵や鶏肉専用の品種などの学びです

10月 ニワトリの飼育管理(雛の導入、準備) 雛を導入して、育て始めます。温度やエサの管理をします

11月 ニワトリの飼育管理(雛の成長観察、消化器の構造

とはたらき) 雛の成長を観察します。同時に体の構造も理解します

12月 ニワトリの飼育管理(雛の成長観察、生殖器の構造

とはたらき) 11月に続いて観察します。なぜ卵を産むのか理解します

1月 ニワトリの飼育管理(雛の成長観察、病気と衛生予

防) 産卵を開始します。病気が発生しないような工夫を考えます

2月 ニワトリの飼育管理(産卵鶏の観察、鶏卵について) 産卵調査をします。卵の構造について理解します

3月 プロジェクト活動のまとめ 今までのまとめをします

3 評価基準と評価方法

項 目 配点 評価の具体的な内容

定期試験 50点 習ったことや授業中に聞いたことを覚えているか、確認します

実習態度、技術 30点 積極的に取り組んでいるか、用具の取り扱いは適正か判断します

実習日誌 10点 その日の行ったことをきちんと整理して丁寧にまとめているか確認

提出物 10点 持ってこなければならないものや宿題を忘れずにやっているか

4 履修上の注意

農業は、実際に行ってみなければわかりません。前半は作物を栽培することにより、家畜の餌となる植物の基本的なことを勉強しま

す。授業時間は座学だけでなく農場にでて、実習もします。トウモロコシを栽培することによって、収穫の喜びも実感します。後半は、

畜産の導入としてニワトリを飼育、観察します。動物は人が手間や時間、愛情をかけることによって、はじめて人に生産物を返してく

れます。人が家畜を養う上での重要な働きをすることを実感してもらいます。始めに計画を建て、実行し、観察する。また、そこで発

見したことや反省を検討する。こうしたプロジェクト活動の重要性も理解してもらい、科学的な物事の考え方や態度を身につけてもら

います。

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科目番号10-2

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 畜産(1年)

教科・学科 単位数 該当学科学年 使用教科書(出版社) 副教材等

総合実習 4 第1学年 畜産(農文協)

1 学習目標

1.家畜の飼育と経営に必要な知識と技術を習得させ、家畜の特性や飼育環境を理解させるとともに、合理的な家畜管理と生産性の向上を

図る能力と態度を育てます。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月 豚の体の特性 豚の生理的特徴について学びます。

豚の健康状態を学びます。

5月 豚の習性と行動 豚の性質を学びます。

群習性と競争意識について学びます。

6月 豚の一生

豚の分娩から出荷までを学びます。

7月 豚の品種と改良

豚の各品種の移り変わりを学びます。

現在多く飼育されている品種の特徴を学ぶます。

8月 飼育形態と施設・設備

豚の糞尿の排出の特徴と豚舎の特徴を学びます。

肉豚、母豚の飼育形態と豚舎の構造を学びます。

9月 子豚の生理と飼育技術

子豚の生理的特徴を学びます。

豚の消化の仕組みと吸収の機能を学びます。

10月 肉豚の生理と飼育技術 肉豚の発育の特徴を学びます。

飼料の給与体系を学びます。肉質の良い物や良くない物を学びます。

11月 繁殖豚の生理と飼育技術 繁殖期の構造を理解します。

発情・妊娠・後輩などについて学びます。

12月 飼料の種類と配合 濃厚飼料と粗飼料について学びます。

DCP・TDNについて学びます。

1月 豚の衛生と病気 豚の健康状態について学びます。

豚の主な病気とその対策を学びます。

2月 養豚経営とその改善 経営形態とその特徴について学びます。

経営のタイプと経営改善について学びます。

3月 養豚のまとめ 生産物の流通について学びます。

1年間を通したまとめをします。

3 評価基準と評価方法

項 目 配点 評価の具体的な内容

定期テスト 70点 実習で学んだことをペーパー試験を行います

技能態度 20点 実習の技能や態度を評価します

実験実習 10点 授業で学んだことを実際にできるか確認します

4 履修上の注意

この科目では、畜産の飼育と経営について学習させる科目であり、畜産物の生産など主として食料生産に関する分野に関する教科で

す。

豚については、座学だけではなく総合実習および長期休業中にも実習を通して学びます。また、牧場豚舎に足を運び豚の観察をも大

切な学習となります。

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科目番号10-3

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 総合実習(1年)

教科・学科 単位数 該当学科学年 使用教科書(出版社) 副教材等

総合実習 4 第1学年

1 学習目標

1.本校三股牧場において座学で学んだことを体験しながら学習します。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月 本校牧場の施設設備の確認

各畜舎の確認 ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏、飼料作物の各部門について理解します。

5月 畜舎の清掃活動と家畜の健康管理 ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の各畜舎の環境を整えます。

6月 本校の飼養品種および飼養頭数 ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の各品種について学びます。

7月

家畜への飼料給与について

・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の飼料給与について学びます。

8月 各家畜の生産物について ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の生産物について学びます。

9月 各家畜の育成について ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の幼畜から育成までの管理を学びます。

10月 各家畜の成畜について ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の成畜になってからの管理を学びます。

11月 各家畜の病気の予防について(消毒・防寒対策) ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の主な病気とその対策を学びます。

12月 各家畜の繁殖について ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の各家畜の繁殖について学びます。

1月 糞尿の利用と処理について ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の糞尿の利用と処理について学びます。

2月 各部門の経営について ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の経営技術を学びます。

3月 総合実習のまとめ ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏、飼料作物のまとめをします。

・飼料作物については作付け準備から収穫までを各時期に実施します

3 評価基準と評価方法

項 目 配点 評価の具体的な内容

定期テスト 20点 実習で学んだことをペーパー試験を行います

技能態度 40点 実習の技能や態度を評価します

農業鑑定 20点 実習で使用する器具や機材を学びます

実習日誌 20点 実習後に内容を日誌に記入します

4 履修上の注意

毎週 2時間連続で実習します。クラスを5班に分け、それぞれ酪農部門、肉用牛部門、養豚部門、養鶏部門(愛玩動物)、飼料作物部

門、に別れ週ローテーションしながら実習を行います。

実習が中心となるため、実習態度特に意欲や技術面での向上を図ります。また、実習後日誌や記録をつけることの大切さを学びます。

また、家畜を飼育することにより、命の大切さや愛情を持って家畜に接する態度や畜産の生産物の生産の喜びを体験します。

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科目番号10-4

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 農業情報処理(1年)

教科・学科 単位数 該当学科学年 使用教科書(出版社) 副教材等

農業情報処理 2 第1学年 農業情報処理 ワープロ・デザイン検定問題集

1 学習目標

.社会における情報化の意義や役割を理解させ、情報処理に関する基礎的な知識と技術を習得させるとともに、農業の各分野における情

報および情報の手段の活用方法についての能力と態度を育成します。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月 私たちの生活と情報

情報・コンピュータの活用の基礎

広がる情報、コンピュータ活用を学びます。

コンピュータの基礎を学びます。

5月 ワードプロセッサーの活用

文字の入力や文書の作成

文書作成「ワード」の基礎的技術を学びます。

文字の入力ができるように学習します。

6月 ワードプロセッサーの活用

罫線の挿入の作成

文書作成「ワード」の基礎的技術を学びます。

文書内に罫線を挿入できるように学習します。

7月 ワードプロセッサーの活用

文書の書式を整える

文書作成「ワード」の基礎的技術を学びます。

文集スタイルを整えることを学びます。

8月 ワープロ検定4級・3級の模擬問題の実施

検定問題集の活用

ワープロ検定4級・3級の模擬問題を活用して学習します。

9月 ワープロ検定4級・3級の模擬問題の実施

検定問題集の活用

ワープロ検定4級・3級の模擬問題を活用して学習します。

10月 デザイン検定3級の模擬問題集の実施

検定問題集の活用

フォント、フォントサイズの変更を学びます。

書体の変更を学びます。

11月 デザイン検定3級の模擬問題集の実施

検定問題集の活用

罫線、文字の配置を学習します。

文字飾りを学習します。

12月 デザイン検定3級の模擬問題集の実施

検定問題集の活用

文字の拡大、縮小を学習します。

図形の挿入を学習します。

1月 デザイン検定3級の模擬問題集の実施

検定問題集の活用

図形のレイアウトを学習します。

表の加工を学習します。

2月 デザイン検定3級の模擬問題集の実施

検定問題集の活用

デザイン検定3級の模擬問題を活用して学習します。

3月 「ワード」のまとめ 各検定の習得の状況に応じて次年度の備えます。

3 評価基準と評価方法

項 目 配点 評価の具体的な内容

定期テスト 50点 実習で学んだことをペーパー試験を行います

技能態度 40点 実習の技能や態度を評価します

提出物 10点 実習後に内容を日誌に記入します

4 履修上の注意

この教科は、農業の各分野に共通する内容である情報処理について学習させる共通的な科目です。学校において学習させる情報は、

地域農業の実態や学科の目標や特色および生徒に必要に応じて学習します。

また、情報処理は座学だけではなくて実習を通して学習するので実技が大事な学習となります。

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科目番号10-5

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 食品製造

教科・学科 単位数 該当学科学年 使用教科書(出版社) 副教材等

畜産 2 第2学年 食品製造(実教) なし

1 学習目標

食品製造に必要な知識と技術を学び、食品の特性と加工の原理を理解するとともに、品質と生産性の向上を図る能力と態度を育て

ます。食料供給に関する重要な分野であり、食品産業と地域農業の実態、我が国の食生活や消費がどうなっているか、食品の特性な

どを学習します。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月 オリエンテーション(学習内容の確認)

食品製造の意義

年間の学習内容を確認します

食品製造とその目的について学習します。

5月 食品産業の現状と動向

中間テスト 日本の食品産業の分類、動向、課題などについて学習します。

6月 畜産物の加工

・牛乳の加工

畜産物の加工について学習します。

牛乳の成分、加工特性などについて学習します。

7月 牛乳の加工

期末テスト

牛乳の種類、成分、製造工程、牛の品種などについて学習します。

乳製品に関するビデオ等も鑑賞し、特徴を学習します。

8月 夏季休業の課題は特にありません

9月 畜産物の加工

・乳酸菌、ヨーグルト

発酵乳、乳酸菌飲料について学習します。

乳酸菌の種類についても学習します。

10月

畜産物の加工

・乳酸菌、ヨーグルト

中間テスト

ヨーグルトの種類、製造工程、乳酸飲料について学習します。

乳酸菌に関するビデオ等も鑑賞し、特徴を学習します。

11月 畜産物の加工

・肉類の加工 肉の成分と加工特性、肉製品の歴史などについて学習します。

12月

畜産物の加工

・肉類の加工 豚肉の加工

期末テスト

豚肉の特徴、流通、加工品の特徴について学習します。

ベーコンの種類、製造工程について学習します。

1月 畜産物の加工

・肉類の加工 豚肉の加工

ハムの種類、製造工程について学習します。

2月 穀類の加工

・穀類の種類と加工

小麦の構造と成分について学習します。

小麦の加工について学習します。

3月 穀類の加工

・穀類の種類と加工 パンの種類、製造方法などについて学習します。

3 評価基準と評価方法

項 目 配点 評価の具体的な内容

関心・意欲・態度 20点 授業の取組の姿勢や態度、授業の準備状況、提出物

実験実習 10点 教科内実習に対する取り組み

定期試験 70点

4 履修上の注意

畜産を勉強するものにとって、牛や豚、鶏などの家畜を飼育して出荷するだけが畜産ではなく、その生産物に加工を施してより価値

をつけることは経営上有利になるばかりでなく、消費者の食生活をより豊かなものにすることを学習してほしいと思います。

ノート、自習課題等の提出物は必ず提出して下さい。

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科目番号10-6

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 農業

教科・学科 単位数 該当学年 使用教科書(出版社) 副教材等

畜産 2 2 農文協

1 学習目標

本校が位置する、北諸県地域は全国でも有数の畜産地域です。中でも和牛生産はトップクラスです。こうした地域の実態を理解し

て、畜産物の生産と利用、地域環境について学びます。特に肉用牛の飼育と経営に必要な専門的な知識と技術を学び、どうしたら良

い肉牛が生産できるかを学習します。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月 肉用牛の品種や特性について 肉用牛のさまざまな品種やその特徴、特性を学びます

5月 肉用牛の選び方、改良の方法と審査 良質の肉を生産するための牛の選び方や改良のポイントを知る

6月 繁殖についての体の仕組みやホルモン 子牛を産む、生命の不思議さやホルモンの働きを知ります

7月 肉用牛の子牛からの育て方 子牛から親牛になるまでの飼育の方法や注意点を学びます

8月 夏休み 夏休み

9月 肉用牛の肥育の種類とその方法 どうしたら良質の肉を生産する牛に育て上げられるか学びます

10月 肉用牛の管理と注意点 牛を養う上での餌のやりかたや日ごろの観察、注意すること

11月 牛の病気について 代表的な牛の病気を知り、その症状や対策を学びます

12月 衛生管理について 病気にならせないための、人間の工夫や管理について

1月 肉用牛の経営と枝肉等級について 儲かる肉牛生産の経営やと殺、解体した枝肉について学びます

2月 肉用牛の流通(牛肉になるまで) 枝肉から、精肉になるまでの流通について

3月 糞尿とその利用、衛生対策

環境破壊の可能性のある糞尿処理について

3 評価基準と評価方法

項 目 配点 評価の具体的な内容

定期試験 60点 座学の中で教えられたことや教科書の内容の理解を見ます。

授業態度 20点 真剣に聞いているか、こちらからの問いかけに答えているか

教科内実習 10点 積極的に実習に取り組んでいるか、まじめな態度か

ノート、提出物 10点 板書事項をていねいに写しているか、忘れ物は無いか

4 履修上の注意

肉用牛については、宮崎県の畜産の中でも大きな位置を占めています。特に本校のある北諸県地域は全国でも有数の、子牛生産地域

です。したがって、肉用牛における最低限の基本的な知識を学び、また、座学だけでなく、教科の中でも自習を行いながら、体験して

みることにより、深く学ぶことが出来ます。そうした体を使うことも評価の対象となります。

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科目番号10-7

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 農業経済(2年)

教科・学科 単位数 該当学年 使用教科書(出版社) 副教材等

農業経済 2 第2学年 高等学校用 農業経済(コロナ) 標準検定簿記問題集 全商3級(東京法令出版)

1 学習目標

日本商工会議所主催 商業簿記検定4級の取得を目指します。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月 オリエンテーション(学習内容の確認)

簿記の基本原理

年間の学習内容を確認します

簿記の基本原理を学習します。

5月 資産・負債・資本と貸借対照表 資産・負債・資本と貸借対照表について学習します。

6月 収益・費用と損益計算書 収益・費用と損益計算書について学習します。

7月 取引と勘定記入 取引と勘定記入について学習します。

8月 仕訳と転記 仕訳と転記について学習します。

9月 仕訳帳と総勘定元帳 仕訳帳と総勘定元帳について学習します。

10月 試算表 試算表について学習します。

11月 精算表(その1-6けた精算表) 精算表(その1-6けた精算表)について学習します。

12月 決算 決算について学習します。

1月 問題演習 問題演習をします。

2月 問題演習・検定試験 問題演習をします。検定試験があります。

3月 3級範囲の学習 3級範囲を少しだけ学習します。

3 評価基準と評価方法

項目 配点 評価の具体的な内容

出席点 10点 10点×出席時数÷授業時数(遅刻は 0.33 日のマイナス)

ノート 10点 10点×ノート量÷板書量(色ペンの不使用は1色につきマイナス1点)

小テスト 10点 10点×小テストの総得点÷満点

定期テスト 70点 70点×定期テストの得点÷満点

注意 -1点 私語や居眠り等で注意を1回受けるごとにマイナス1点

忘れ物 -1点 忘れ物1回につきマイナス1点(紛失の場合は対策を講じなければ忘れ物とみなす。)

模範行為 +1点 積極的な発言1回につきプラス1点。板書にはない口頭説明をノートしていた場合プラス1点。

4 履修上の注意

不定期に行う小テストで合格点に満たなかった生徒は、放課後か早朝に補習します。

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科目番号10-8

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 生物活用

教科・学科 単位数 該当学科学年 使用教科書(出版社) 副教材等

畜産 2 第2学年 生物活用(農文協) プリント

1 学習目標

農業の果たす役割が、食料や人間の生活に役立つだけではなく、環境保全や人間創造、癒しに役割を果たしている。体験的、探求

的な学習を通して農業、特に犬を中心として愛玩動物が果たす役割を理解するとともに、その基本的な動物の生態や飼育の仕方を学

びます。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月 オリエンテーション(学習内容の確認)

イヌの活用と効果

年間の学習内容を確認します

生物活用とは何かについて学習します。

5月

イヌの活用と効果

・イヌの誕生と活用のあゆみ

中間テスト

イヌの誕生、イヌの活用の効果について学習します。

6月 イヌの活用と効果

・わが国におけるイヌの活用 介助犬の現状や、訓練内容等について学習します。

7月

イヌの活用と効果

・イヌの新しい活用と効果

期末テスト

動物介在療法、動物介在活動などについて学習します。

8月 夏季休業の課題は特にありません

9月 イヌの起源と種類・品種 イヌの役割と犬種、盲導犬の現状等について学習します。

10月 イヌの性質と行動

中間テスト

イヌの行動特性、犬種による性質・行動の違い

について学習します。

11月

イヌの飼育と管理

・イヌの飼育場所

・飼料と飼料給与

イヌの栄養要求量と飼料、イヌに不適切な食物などについて学習し

ます。

12月

イヌの飼育と管理

・日常の管理としつけ

期末テスト

イヌの体の特徴、能力、感情表現などについて学習します。

1月 イヌの飼育と管理

・日常の管理としつけ イヌの飼料給与、手入れなどについて学習します。

2月

イヌの活用と訓練

・盲導犬、介助犬の活用と訓練

学年末テスト

イヌのしつけ、訓練について学習します。

3月 イヌの飼育と管理

・病気と対策 イヌの繁殖、病気の対策法などについて学習します。

3 評価基準と評価方法

項 目 配点 評価の具体的な内容

関心・意欲・態度 20点 授業の取組の姿勢や態度、授業の準備状況、提出物

実験実習 10点 教科内実習に対する取り組み

定期試験 70点

4 履修上の注意

生物活用が頭の中の学問としてだけでなく、私たちが実際に体験していくことで、小動物とより親密な関係を作り、しかも将来に渡

って活用されるようなことができることを希望します。また、提出物等は必ず提出して下さい。不提出は欠課扱いとします。

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科目番号10-9

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 総合実習(2年)

教科・学科 単位数 該当学科学年 使用教科書(出版社) 副教材等

総合実習 4 第2学年

1 学習目標

1. 本校三股牧場において座学で学んだことを体験しながら学習します。

内容については 1年次の内容とほぼ同様であるがより専門的な技術を導入しながらの実習になります。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月 本校牧場の施設設備の確認

各畜舎の確認 ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏、飼料作物の各部門について理解します。

5月 畜舎の清掃活動と家畜の健康管理 ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の各畜舎の環境を整えます。

6月 本校の飼養品種および飼養頭数 ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の各品種について学びます。

7月

家畜への飼料給与について

・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の飼料給与について学びます。

8月 各家畜の生産物について ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の生産物について学びます。

9月 各家畜の育成について ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の幼畜から育成までの管理を学びます。

10月 各家畜の成畜について ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の成畜になってからの管理を学びます。

11月 各家畜の病気の予防について(消毒・防寒対策) ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の主な病気とその対策を学びます。

12月 各家畜の繁殖について ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の各家畜の繁殖について学びます。

1月 糞尿の利用と処理について ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の糞尿の利用と処理について学びます。

2月 各部門の経営について ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏の経営技術を学びます。

3月 総合実習のまとめ ・酪農、肉用牛、養豚、養鶏、飼料作物のまとめをします。

・飼料作物については作付け準備から収穫までを各時期に実施します

3 評価基準と評価方法

項 目 配点 評価の具体的な内容

定期テスト 20点 実習で学んだことをペーパー試験を行います

技能態度 40点 実習の技能や態度を評価します

農業鑑定 20点 実習で使用する器具や機材を学びます

実習日誌 20点 実習後に内容を日誌に記入します

4 履修上の注意

毎週 2時間連続で実習します。クラスを5班に分け、それぞれ酪農部門、肉用牛部門、養豚部門、養鶏部門(愛玩動物)、飼料作物部

門、に別れ週ローテーションしながら実習を行います。

実習が中心となるため、実習態度特に意欲や技術面での向上を図ります。また、実習後日誌や記録をつけることの大切さを学びます。

また、家畜を飼育することにより、命の大切さや愛情を持って家畜に接する態度や畜産の生産物の生産の喜びを体験します。

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科目番号10-10

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 農業情報処理(2年)

教科・学科 単位数 該当学年 使用教科書(出版社) 副教材等

農業情報処理 2 第2学年 農業情報処理(農文協) 情報処理技能検定試験模擬問題集2・3級・ホームページ作成検

定試験模擬問題集1級(日本情報処理検定協会)

1 学習目標

日本情報処理検定協会主催 情報処理技能検定3級とホームページ作成検定1級の取得を目指す。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月 オリエンテーション(学習内容の確認)

表計算の基礎

年間の学習内容を確認します

文字・数字の入力について学習します。

5月 表計算の基礎 列幅変更、計算式、合計平均関数について学習します。

6月 表計算の基礎 罫線処理、表示形式、セルの配置について学習します。

7月 最大値・最小値 最大値・最小値について学習します。

8月 端数処理関数 端数処理関数について学習します。

9月 判断文 判断文について学習します。

10月 順位付け、並べ替え、検定試験 順位付け、並べ替えについて学習します。検定試験があります。

11月 ホームページの基礎 文字のフォント・書体・配置、図の挿入・配置・加工について学

習します。

12月 リンク リンクについて学習します。

1月 フレーム、代替テキスト、サムネイル フレーム、代替テキスト、サムネイルについて学習します。

2月 イメージマップ、テキストファイル、検定試験 イメージマップ、テキストファイルについて学習します。

検定試験があります。

3月 プレゼンテーション プレゼンテーションについて学習します。

3 評価基準と評価方法

項目 配点 評価の具体的な内容

出席点 10点 10点×出席時数÷授業時数(遅刻は 0.33 日のマイナス)

練習問題 10点 10点×練習問題得点÷満点

文字入力 10点 10点×入力文字数÷総文字数

定期テスト 70点 70点×定期テストの得点÷満点

注意 -1点 私語や居眠り等で注意を1回受けるごとにマイナス1点

忘れ物 -1点 忘れ物1回につきマイナス1点(紛失の場合は対策を講じなければ忘れ物とみなす。)

受検・合格 +点 検定を受検すると難易度に合わせて1~6点プラス。合格するとその点数が倍になる。

4 履修上の注意

理解度の低い生徒は、放課後か早朝に補習します。

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科目番号10-12

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 畜産(3年)

教科・学科 単位数 該当学年 使用教科書(出版社) 副教材等

畜産 3 第3学年 高等学校 畜産(農文協) なし

1 学習目標

酪農について学習します。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月 オリエンテーション(学習内容の確認)

乳牛の特性

年間の学習内容を確認します

乳牛の特性について学習します。

5月 起源と品種 起源と品種について学習します。

6月 繁殖生理と交配・分娩 繁殖生理と交配・分娩について学習します。

7月 泌乳の生理と搾乳 泌乳の生理と搾乳について学習します。

8月 搾乳牛の飼育 搾乳牛の飼育について学習します。

9月 乳牛の育成 乳牛の育成について学習します。

10月 飼料とその利用 飼料とその利用について学習します。

11月 牛舎・施設の利用 牛舎・施設の利用について学習します。

12月 衛生と病気 衛生と病気について学習します。

1月 ふん尿の処理と利用、経営とその改善 ふん尿の処理と利用、経営とその改善について学習します。

3 評価基準と評価方法

項目 配点 評価の具体的な内容

出席点 10点 10点×出席時数÷授業時数(遅刻は 0.33 日のマイナス)

ノート 10点 10点×ノート量÷板書量(色ペンの不使用は1色につきマイナス1点)

自習課題 10点 10点×自習課題の総得点÷満点

実技・態度 10点 5点×実技の到達割合+5点×レポートの記入量の割合-レポートの雑さ+レポートの内容の良さ

定期テスト 60点 60点×定期テストの得点÷満点

注意 -1点 私語や居眠り等で注意を1回受けるごとにマイナス1点

忘れ物 -1点 忘れ物1回につきマイナス1点(紛失の場合は対策を講じなければ忘れ物とみなす。)

模範行為 +1点 積極的な発言1回につきプラス1点。板書にはない口頭説明をノートしていた場合プラス1点。

4 履修上の注意

現場での体験的な学習を含みます。

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科目番号10-11

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 総合実習(3年)

教科・学科 単位数 該当学科学年 使用教科書(出版社) 副教材等

課題研究 6 第3学年

1 学習目標

畜産の各分野に関して体験的な学習を通すことによって、その技術を体得し、経営や管理に。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月 本校牧場の施設設備の確認

本年度のプロジェクト学習の計画 ・昨年度までのプロジェクト学習の検証を行います。

5月 本年度のプロジェクト学習の計画

家畜への飼料給与による肉質の変化を学びます。

・繁殖部門・・・分娩管理の省力化に関する研究を行います

・肥育部門・・・肉質改善を研究します

6月 本校の家畜を試験区・対照区に分けます ・繁殖部門・・・ホルモン投与などの研究を行います

・肥育部門・・・飼料添加剤の選択を行います

7月

家畜への飼料給与について

繁殖は制限給与・肥育は普段給与を行います

・繁殖部門・・・ホルモン投与の研究を行います

・肥育部門・・・飼料添加剤の選択を行います・

8月

家畜への飼料給与について

繁殖は制限給与・肥育は普段給与を行います

・繁殖部門・・・ホルモン投与の研究を行います

・肥育部門・・・飼料添加剤の選択を行います・

9月

家畜への飼料給与について

繁殖は制限給与・肥育は普段給与を行います

・繁殖部門・・・ホルモン投与の研究を行います

・肥育部門・・・飼料添加剤の選択を行います・

10月

家畜への飼料給与について

繁殖は制限給与・肥育は普段給与を行います

・繁殖部門・・・ホルモン投与の研究を行います

・肥育部門・・・飼料添加剤の選択を行います・

11月 本年度のプロジェクト学習の結果をまとめます ・研究の計画実施した内容をまとめます。

12月 本年度のプロジェクト学習の結果をまとめます ・研究の計画実施した内容をまとめます。

1月 本年度のプロジェクト学習の結果をまとめます ・研究の計画実施した内容をまとめます。

2月 プロジェクト発表の準備をします ・プレゼンテーションの準備をします。

3月 本年度のプロジェクト発表のせいかとこんごの課題を

検討します。 ・次年度へ向けての準備をします。

3 評価基準と評価方法

項 目 配点 評価の具体的な内容

定期テスト 20点 実習で学んだことをペーパー試験を行います

技能態度 40点 実習の技能や態度を評価します

農業鑑定 20点 実習で使用する器具や機材を学びます

実習日誌 20点 実習後に内容を日誌に記入します

4 履修上の注意

毎週4時間連続で実習します。養豚部門に関する研究を自ら選んで研究します。

実習が中心となるため、実習態度特に意欲や技術面での向上を図ります。また、実習後日誌や記録をつけることの大切さを学びます。

また、家畜を飼育することにより、命の大切さや愛情を持って家畜に接する態度や畜産の生産物の生産の喜びを体験します。

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科目番号10-13

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 農業

教科・学科 単位数 該当学年 使用教科書(出版社) 副教材等

飼料 3 第3学年 飼料(実教出版)

1 学習目標

飼料の性質と栄養価、飼料の生産および貯蔵・加工、家畜による飼料の利用について学びます。また、健全な畜産経営ができるように、飼

料を合理的、かつ経済的に家畜に給与する知識と技術を学びます。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月

飼料作物栽培の基礎

・播種、施肥、管理、刈取りと再生

・イタリアンライグラス

・飼料作物栽培の種まきから刈り取りまでの基礎知識を学びます。

・冬の牧草として一番利用されているイタリアンライグラスにつ

いて学びます。

5月

家畜の栄養と飼料

・飼料の重要性

・栄養素の種類とその性質

・家畜の生命維持、成長、繁殖、生産を支える栄養素について学

びます。

6月

家畜の生理と飼料

・栄養素の消化吸収

・栄養素の代謝

・家畜が食べた飼料の各栄養素がどのよう消化吸収されるかにつ

いて学びます。

7月 主な飼料作物の栽培

・青刈りトウモロコシ

・夏作の代表的な飼料作物としてのトウモロコシについて学びま

す。

8月 トウモロコシを材料としたサイロ詰め(実習)

・トウモロコシのサイロ詰め実習を行います。

9月 主な飼料作物の利用

・乾草とサイレージの調製 ・飼料作物を長期にわたって利用する保存方法について学びます。

10月

飼料とその特性

・飼料の成分・分類

・飼料の種類とその特性

・家畜に給与されている飼料の種類と特徴について学びます。

11月

飼料の栄養価

・飼料成分による栄養価の評価

・栄養素の利用価値を表す単位

・飼料の家畜に対してどれくらいの利用価値があるかを学びます。

12月

給与計画と飼料計画

・飼養標準の役割

・家畜の必要とする栄養分

・家畜がどれくらいの飼料を必要とするかを学びます。

1月

飼料給与量の計算と給与法

・給与量の計算

・乳牛による給与設計

・家畜が必要とする飼料の給与量を計算する方法を学びます。

2月

草地の造成管理と利用

・草地の種類と造成

草地の放牧利用

・牧草地の種類と作り方を学びます。

3月

3 評価基準と評価方法

項 目 配点 評価の具体的な内容

定期試験 70点 中間テスト、期末テスト

授業態度 20点 興味・関心、教科書、出欠、教科内実習

提出物 10点 ファイルの整理

4 履修上の注意

①授業は座学が中心となりますが、牧場の実習の時にはほ場に作付けしてある飼料作物、各家畜の餌等についても注意深く観察することが、

授業の興味関心につながります。

②家畜の必要とする給与量の学習においては、各家畜の飼養標準に応じて飼料給与計画の算出方法、給与方法について学習しますので、四

則計算を面倒がらずに正確に行うことが必要です。

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科目番号10-14

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 動物バイオテクノロジー(3年)

教科・学科 単位数 該当学科学年 使用教科書(出版社) 副教材等

動物バイオ 2 第3学年

1 学習目標

家畜のバイオテクノロジーの意義と役割を理解し、体験的な学習を通して学習します。

特に、人工授精や受精卵移植に関する技術を学びます。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月 受精卵移植の概要を学びます

受精卵移植の定義を学びます

受精卵移植技術は品種の改良に大きく貢献していることを理解しま

5月 過排卵処理技術を学びます。

ドナー牛の条件を学びます。

1回の排卵で通常であれば1個の排卵が行われるが過排卵処理技術を

実施することにより10~20個の受精卵が採取できること万尾ま

す。

6月 採卵技術を学びます。

バルーカテーテルの操作方法を学びます。 バルーカテーテルの操作方法を学習します。

7月 卵鑑別技術を学びます。

採卵した受精卵の品質を判別します。 採取した受精卵の品質を学習します。

8月 直腸検査の方法を学習します。

発情期の子宮の状態を学習します。 直腸検査により妊娠の状態とは胎児の発育の状態を学びます。

9月 受精卵の凍結保存技術を学びます。

液体窒素の性質を学習します。

受精卵の凍結保存技術の方法と使用する器具を学びます。

液体窒素の性質を学びます。

10月 受精卵移植の方法を学びます。

受精卵移植で使用する器具とその方法を学びます。

11月 各主溶液や消毒の種類や方法を学習します。 受精卵移植で使用する様々な溶液を学びます。

12月 受精卵移植の器具や機材を学びます。 受精卵移植で使用する器具やそれに付随する機材を学びます。

1月 妊娠牛の管理技術を学習します。

レシピエント牛の条件を学習します。 受卵牛の管理とその管理を学びます。

2月 クローン牛の概要を学習します。

これからの新技術について学習します。 クローン技術の実際と今後の新技術を学びます。

3月 自宅学習 自宅学習

3 評価基準と評価方法

項 目 配点 評価の具体的な内容

定期テスト 70点 実習で学んだことをペーパー試験を行います

技能態度 20点 実習の技能や態度を評価します

農業鑑定 10点 実習で使用する器具や機材を学びます

4 履修上の注意

動物(牛)のバイオテクノロジーの意義と役割を理解し、体験的な学習を通して受精卵移植全般を学びます。

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科目番号10-15

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 課題研究(3年)

教科・学科 単位数 該当学科学年 使用教科書(出版社) 副教材等

課題研究 2 第3学年

1 学習目標

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月 課題研究のオリエンテーション

テーマの設定・グループの編成

課題研究のオリエンテーションを行いそれぞれどのような活動研究

を行うかを検討します。

5月 研究課題の検討と決定

実施計画書の作成

それぞれが検討した研究が実際に実施できるかを担当の先生方と相

談します。

6月 研究の開始(個人およびグループによる活動)

本月の計画と実施

計画した内容が実施できるよう準備すると同時に研究の開始に入り

ます。

7月 研究の開始(個人およびグループによる活動)

本月の計画と実施 研究を継続します。

8月 研究の開始(個人およびグループによる活動)

本月の計画と実施 研究を継続します。

9月 研究の開始(個人およびグループによる活動)

本月の計画と実施 研究を継続します。

10月 研究の開始(個人およびグループによる活動)

本月の計画と実施 研究を継続します。

11月 研究の開始(個人およびグループによる活動)

本月の計画と実施 研究を継続します。

12月 各研究のまとめおよび考察 継続してきた研究のデータの整理やまとめを行います。

1月 本研究のレポート作成 研究してきた内容をレポートにまとめます。

2月 各研究の発表会準備と発表 研究してきた内容を発表できる準備をします。

3月 自宅学習 自宅学習

3 評価基準と評価方法

項 目 配点 評価の具体的な内容

テーマの設定 20点 これまでの実習で学んだことを生かしながらテーマを設定します。

計画段階 40点 実習の技能や態度を評価します

まとめ 20点 レポートにまとめた内容を評価します。

発表 20点 発表会の内容を評価します。

4 履修上の注意

毎週 2時間連続で実習します。それぞれ酪農部門、肉用牛部門、養豚部門、養鶏部門(愛玩動物)、飼料作物部門を中心に各個人が選

択します。また、実習後日誌や記録をつけることの大切さを学びます。

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科目番号10-16

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 農業経済

教科・学科 単位数 該当学科学年 使用教科書(出版社) 副教材等

畜産 2 第3学年 農業経済(コロナ社) なし

1 学習目標

農業及び食品産業の経済活動に関する知識と技術を学び、流通及び市場の原理を理解するとともに、農産物を主とする食品の流通

と管理の仕組みを理解する態度を学びます。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月 オリエンテーション(学習内容の確認)

農業生産物の流通

年間の学習内容を確認します

市場の原理と価格の形成について学習します。

5月

農業生産物の流通

・市場の種類

中間テスト

市場の種類について学習します。

6月 農産物の需要と供給

農産物の需要の特徴、動向について学習します。

水産物の流通との比較についても学習します。

7月 宮崎県の農業

期末テスト 日本の農業と宮崎県の農業の比較について学習します。

8月 夏季休業の課題は特にありません

9月 宮崎県の農業

宮崎県の農業の特徴について学習します。

(農業、畜産、園芸など)

10月 農業と協同組織

・農業協同組合 農業協同組合活動の目的、組織と運営について学習します。

11月 農業と協同組織

・農業協同組合 農業協同組合の歴史、事業活動などについて学習します。

12月 農業と協同組織

・農業生産組織 農業協同組合と株式会社の違いについて学習します。

1月 年間のまとめ 年間を通して学んだことをレポートにまとめます。

2月 学年末テスト

自宅宅習期間

3月

3 評価基準と評価方法

項 目 配点 評価の具体的な内容

関心・意欲・態度 20点 授業の取組の姿勢や態度、授業の準備状況、提出物

実験実習 10点 教科内実習に対する取り組み

定期試験 70点

4 履修上の注意

教室での勉強が中心となるため、知識中心になりますが、社会的問題となっている食品の偽装表示など多くの問題に対しても正しい

判断ができるよう様々な流通に関心を持つことが大切です。

教科書、ノート等の準備は必ず行い、課題等の提出は厳守してください。

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科目番号10-17

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 農業

教科・学科 単位数 該当学年 使用教科書(出版社) 副教材等

農業機械 2 第3学年 農業機械(農文教出版)

1 学習目標

①農業機械化の役割と意義について学びます。

②農業機械の動力源としての電動機、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンについて、その構造を座学と分解組み立ての実習を通して学び

ます。

③乗用トラクタの構造と作業機の操作について座学と実習を通して学びます。

④農業に従事しない人でもよく扱う草払い機の安全な操作法、整備などを学びます。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月

農業と農業機械

・農業の機械化

トラクタの構造と操作

・構造

・農業機械の役割について学びます。

・トラクタの構造について学びます。

5月 ・基本操作 ・トラクタの操作を実地とともに学びます。

6月 ・トラクタ作業の基本 ・トラクタ作業の基本を実地とともに学びます。

7月 原動機とエネルギ-

・内燃機関(4サイクルガソリンエンジン) ・ガソリンエンジンの原理について学びます。

8月 夏季休業中

9月 ・4サイクルエンジンの分解組み立て ・ガソリンエンジンの分解組み立てをします。

10月 ・内燃機関(ディーゼルエンジン) ・ディーゼルエンジンの原理について学びます。

11月 ・ディ-ゼルエンジンの分解組み立て ・ディーゼルエンジンの分解組み立てをします。

12月 作業機の構造と利用

・飼料作物用機械 ・各種の飼料作物用の機械について学びます。

1月

・電動機 ・電動機(モータ)原理について学びます。

2月 ・各種作業機 ・草払い機の安全な使い方を学びます。

3月

3 評価基準と評価方法

項 目 配点 評価の具体的な内容

定期考査 70点 中間テスト、期末テスト

授業態度 20点 興味・関心、教科書、出欠、教科内実習

提出物 10点 ファイルの整理

4 履修上の注意

電気、機械等に興味・関心を持って望むことが必要です。また、実習おいて機械事故は重大になりますので、特に指示に従い細心の注意を

払って取り組むことが必要です。

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科目番号10-18

平成18年度 宮崎県立都城農業高等学校 シラバス

教科名 生物活用

教科・学科 単位数 該当学科学年 使用教科書(出版社) 副教材等

畜産 2 第3学年 生物活用(農文協) プリント

1 学習目標

農業の果たす役割が、食料や人間の生活に役立つだけではなく、環境保全や人間創造、癒しに役割を果たしている。体験的、探求

的な学習を通して農業、特に犬を中心として愛玩動物が果たす役割を理解するとともに、その基本的な動物の生態や飼育の仕方を学

びます。

2 年間学習計画

学習時期 単元・内容 学習の目標・ポイント

4月 オリエンテーション(学習内容の確認)

イヌの活用と効果

年間の学習内容を確認します

生物活用とは何かについて学習します。

5月

イヌの活用と効果

・イヌの誕生と活用のあゆみ

中間テスト

イヌの誕生、イヌの活用の効果について学習します。

6月 イヌの活用と効果

・わが国におけるイヌの活用 介助犬の現状や、訓練内容等について学習します。

7月

イヌの活用と効果

・イヌの新しい活用と効果

期末テスト

動物介在療法、動物介在活動などについて学習します。

8月 夏季休業の課題は特にありません

9月 イヌの起源と種類・品種 イヌの役割と犬種、盲導犬の現状等について学習します。

10月 イヌの性質と行動

中間テスト

イヌの行動特性、犬種による性質・行動の違い

について学習します。

11月

イヌの飼育と管理

・イヌの飼育場所

・飼料と飼料給与

イヌの栄養要求量と飼料、イヌに不適切な食物などについて学習し

ます。

12月

イヌの飼育と管理

・日常の管理としつけ

期末テスト

イヌの体の特徴、能力、感情表現などについて学習します。

1月 イヌの活用と訓練

・盲導犬、介助犬の活用と訓練 イヌのしつけ、訓練について学習します。

2月 年間のまとめ

学年末テスト

1年間学習したことをレポートにまとめます。

3月

3 評価基準と評価方法

項 目 配点 評価の具体的な内容

関心・意欲・態度 20点 授業の取組の姿勢や態度、授業の準備状況、提出物

実験実習 10点 教科内実習に対する取り組み

定期試験 70点

4 履修上の注意

生物活用が頭の中の学問としてだけでなく、私たちが実際に体験していくことで、小動物とより親密な関係を作り、しかも将来に渡

って活用されるようなことができることを希望します。また、提出物等は必ず提出して下さい。不提出は欠課扱いとします。