株式会社 北洋銀行 様 -...

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タブレットを1200台導入、お客さまへの商品提案力を強化 タブレットを専用ネットワーク接続で安全面を担保 場所を問わずお客さまへスムーズに最適な提案をできるようにして営業力アップを目指す 北海道を営業拠点とする北洋銀行は、道内最大の預金量・資金量を保有し、174 支店を構える地方銀行である。同行では、お客さまへの提案 力の強化や事務手続きの効率化などを目指して、タブレットを活用した営業支援システムを導入した。外訪営業をする渉外課の職員と、支店の コンサルティング窓口の担当者に合計 1,200 台のタブレットを配布、2015 年 4 月 13 日に本格稼働を開始した。「KDDI Smart Mobile Safety Manager」によるモバイル端末管理で端末の目的外の利用を防ぐほか、セキュアなリモートアクセス環境を実現する KDDI の「CPA (Closed Packet Access)」で紛失時などの安全性を確保。担当者が安心して営業活動にタブレットを利用できる環境を整えた。 北洋銀行では、「北海道という地域性から、渉外担当者の機動力向上が求められていました。また、紙の資料では多様化する商品の情報を すべて持ち歩くことはできず、情報提供力の向上が必要とされていました。」と佐々木管理役は語る。さらに、「個人情報保護法への対応 で、お客さまの情報をプリントアウトして持ち出す際の上席の検印など煩雑な手続きは現場の負担となっており、事務効率化も求められて いました。」と宇津野主任は続けた。 お客さまインタビュー お客さま情報の持ち出しには上席の検印が必要なため煩雑な運用。 多様化する商品情報の提供やシミュレーションにも課題があった。 導入前の課題 BEFORE 銀行で使う端末に求められるセキュリティ要件を満たし タブレットで商品情報の提供から商品購入の申し込みまで完了 タブレットの導入経緯について、佐々木管理役は「今回、CRM(顧客情報管理)システムの刷新に伴い、シンクライアントシステムを活用し たタブレット環境を構築しています。これにより、情報を端末に残すことなく、セキュアな環境で CRM システムを活用できます。」と話す。さ らに中村主任調査役が続ける。「タブレットは、ウイルスのリスク対策やアプリの豊富さ、操作性を総合的に評価し、端末を選定しました。ま た、北海道をカバーする通信エリアの広さや、モバイル端末管理システムの「KDDI Smart Mobile Safety Manager」が対応していた ことで、KDDIを選択しました。」ブラウザからシンクライアント方式で CRM システムにアクセスするほか、「ライフプランシミュレーション 」「ファンド、マーケット情報」「カタログ」の各アプリと、地図アプリが使える。今後、さらに業務に活用できるアプリが加わるほか、ブラウザ から E ラーニングのコンテンツも利用できる。中村主任調査役は「「KDDI Smart Mobile Safety Manager」で必要なアプリのみ配 信し、業務に関係ないカメラなどの機能を止め、ホワイトリスト方式で業務以外のアクセスも禁止しており安全対策も万全。」と説明する。 職員一人ひとりが店舗を代表し、最新の商品情報などを活用したお客さまへの提案ができる端末が手に入る。実運用が始まり、安定した 稼動と機動力を実現し、北洋銀行のブランドバリューを最大限に活かせると今後の効果に期待を寄せる。 KDDI株式会社 ソリューション営業本部 ソリューション北海道支社 法人営業部 営業1グループ 中村 一也 佐々木管理役様より渉外担当者の機動力向上と情報提供力向上を進めていきたいとの熱い想いをおうかがいできました。実現に向け、セキュリティ要件を満たしたイン フラ環境の提供を させていただきました。今後もビジネスパートナーとして、さまざまな支援をさせていただき、お客さまの事業発展に貢献できればと思います。 担当者からのメッセージ 株式会社 北洋銀行 様 導入後の効果 AFTER リテール戦略部 リテール企画課 管理役 佐々木 勉氏 リテール戦略部 リテール企画課 主任調査役 宇津野 哲哉氏 システム部 システム開発課 主任調査役 中村 仁氏 タブレットには業務で利用する限られたアイコンだけが 表示され、業務端末に特化した体裁を備える

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Page 1: 株式会社 北洋銀行 様 - media3.kddi.commedia3.kddi.com/extlib/files/business/case-study/pdf/hokuyobank.pdf · 北海道を営業拠点とする北洋銀行は、道内最大の預金量・資金量を保有し、174支店を構える地方銀行である。同行では、お客さまへの提案

タブレットを1200台導入、お客さまへの商品提案力を強化

タブレットを専用ネットワーク接続で安全面を担保場所を問わずお客さまへスムーズに最適な提案をできるようにして営業力アップを目指す北海道を営業拠点とする北洋銀行は、道内最大の預金量・資金量を保有し、174 支店を構える地方銀行である。同行では、お客さまへの提案力の強化や事務手続きの効率化などを目指して、タブレットを活用した営業支援システムを導入した。外訪営業をする渉外課の職員と、支店のコンサルティング窓口の担当者に合計 1,200 台のタブレットを配布、2015 年 4 月 13 日に本格稼働を開始した。「KDDI Smart Mobile Safety Manager」によるモバイル端末管理で端末の目的外の利用を防ぐほか、セキュアなリモートアクセス環境を実現するKDDI の「CPA (Closed Packet Access)」で紛失時などの安全性を確保。担当者が安心して営業活動にタブレットを利用できる環境を整えた。

北洋銀行では、「北海道という地域性から、渉外担当者の機動力向上が求められていました。また、紙の資料では多様化する商品の情報をすべて持ち歩くことはできず、情報提供力の向上が必要とされていました。」と佐々木管理役は語る。さらに、「個人情報保護法への対応で、お客さまの情報をプリントアウトして持ち出す際の上席の検印など煩雑な手続きは現場の負担となっており、事務効率化も求められていました。」と宇津野主任は続けた。

お客さまインタビュー

お客さま情報の持ち出しには上席の検印が必要なため煩雑な運用。多様化する商品情報の提供やシミュレーションにも課題があった。

導入前の課題BEFORE

銀行で使う端末に求められるセキュリティ要件を満たしタブレットで商品情報の提供から商品購入の申し込みまで完了

タブレットの導入経緯について、佐々木管理役は「今回、CRM(顧客情報管理)システムの刷新に伴い、シンクライアントシステムを活用したタブレット環境を構築しています。これにより、情報を端末に残すことなく、セキュアな環境で CRMシステムを活用できます。」と話す。さらに中村主任調査役が続ける。「タブレットは、ウイルスのリスク対策やアプリの豊富さ、操作性を総合的に評価し、端末を選定しました。また、北海道をカバーする通信エリアの広さや、モバイル端末管理システムの「KDDI Smart Mobile Safety Manager」が対応していたことで、KDDI を選択しました。」ブラウザからシンクライアント方式で CRMシステムにアクセスするほか、「ライフプランシミュレーション」「ファンド、マーケット情報」「カタログ」の各アプリと、地図アプリが使える。今後、さらに業務に活用できるアプリが加わるほか、ブラウザからEラーニングのコンテンツも利用できる。中村主任調査役は「「KDDI Smart Mobile Safety Manager」で必要なアプリのみ配信し、業務に関係ないカメラなどの機能を止め、ホワイトリスト方式で業務以外のアクセスも禁止しており安全対策も万全。」と説明する。職員一人ひとりが店舗を代表し、最新の商品情報などを活用したお客さまへの提案ができる端末が手に入る。実運用が始まり、安定した稼動と機動力を実現し、北洋銀行のブランドバリューを最大限に活かせると今後の効果に期待を寄せる。

KDDI株式会社 ソリューション営業本部 ソリューション北海道支社 法人営業部 営業1グループ 中村 一也佐々木管理役様より渉外担当者の機動力向上と情報提供力向上を進めていきたいとの熱い想いをおうかがいできました。実現に向け、セキュリティ要件を満たしたインフラ環境の提供を させていただきました。今後もビジネスパートナーとして、さまざまな支援をさせていただき、 お客さまの事業発展に貢献できればと思います。

担当者からのメッセージ

株式会社 北洋銀行 様

導入後の効果AFTER

リテール戦略部 リテール企画課管理役 佐々木 勉氏

リテール戦略部 リテール企画課主任調査役 宇津野 哲哉氏

システム部 システム開発課主任調査役 中村 仁氏

タブレットには業務で利用する限られたアイコンだけが表示され、業務端末に特化した体裁を備える

Page 2: 株式会社 北洋銀行 様 - media3.kddi.commedia3.kddi.com/extlib/files/business/case-study/pdf/hokuyobank.pdf · 北海道を営業拠点とする北洋銀行は、道内最大の預金量・資金量を保有し、174支店を構える地方銀行である。同行では、お客さまへの提案

課題 効果

プリントアウトしたお客さま情報を持ち出す営業スタイルでは、上席の検印などが必要で非効率だった。出先でもお客さま情報を一括して活用できる端末が求められた。

au回線で通信できるタブレットを導入。社内CRMシステムにシンクライアント方式で接続し、端末に情報を残すことなくお客さま情報を取り扱えるようになった。

商品多様化に伴い紙の資料をお客さま宅などへすべて持ち歩くことが不可能になってきた。必要な資料やプレゼンテーションをすぐに使える環境が必要になった。

独自アプリで「ライフプランシミュレーション」や「ファンド、マーケット情報」「カタログ」機能を搭載。タブレットにより情報の提供が可能になった。

持ち歩くことが前提のタブレットの導入には、銀行ならではの高いセキュリティ対策が求められた。情報漏洩対策や紛失・盗難対策が必要になった。

「KDDI Smart Mobile Safety Manager」による端末管理、閉域網(KDDI WVS)を使ったリモートアクセスサービス「CPA」による認証などで安全を確保。

銀行名所在地 創立資本金従業員数URL

株式会社北洋銀行札幌市中央区大通西3丁目7番地1917年8月20日1,211億円3,365名http://www.hokuyobank.co.jp/

お客さまプロフィール

当社ホームページでは他にもさまざまな事例を紹介しています。

2015年6月発行http://www.kddi.com/business/

北洋銀行は、2017 年 8 月に 100 周年を迎えます。高度・多様化するお客さまのニーズに適切かつ迅速に対応し、一層の収益機会の拡大を図るべく、積極的な営業展開を行っております。「北海道の可能性」と「北洋銀行の強み・独自性」の相乗効果により、北海道のポテンシャルを実現するとともに、お客さまや地域の発展に寄与したいと考えています。お客さま目線を重視し、新しい価値や方向性、北洋銀行が果たすべき役割に対して果敢に「挑戦」してまいります。

導入サービス・ソリューション

タブレットを活用して、お客さまを訪問した際にタイムリーな提案やプレゼンを実施。商品提案力を強化。

安全性を確保するため、CRMシステムはシンクライアント方式で接続。「KDDI Smart Mobile Safety Manager」などで端末の安全性を担保した。

北洋銀行様 タブレット活用した営業支援システムイメージ

CRMシステム

北洋銀行

情報系・勘定系をシンクライアントシステムで運用

KDDI WVS

(KDDI WideArea VirtualSwitch)

(CPAアクセスポイント)

仮想的な閉域網とリモートアクセスサービス「CPA」で安全性確保

CRMシステム連携

お客さま情報の活用や申し込み手続きを、社内システムと連携して実行

・ライフプランシミュレーション・ファンド、マーケット情報・カタログ など

タブレット

商品説明プレゼン申し込み

渉外担当者 お客さま

アプリ活用

au網KDDIセンター

「KDDI Smart Mobile Safety Manager」で機能制限を実施

タブレット KDDI Smart Mobile Safety Manager

(2014年9月30日 現在)