第1回定例会 - suginami平成22(2010)年5月1日 202 2 渡辺富士雄 問...

8
28 12 13 15 17 17 18 19 22 23 24 25 26 調28 11 12 23 202 平成22(2010)年 5 月 1 日発行 平成22年第2回定例会は、 6月5日(土曜日)開会予定 です。 土曜議会を開催します! (問5月21日以降に区議会事務局へ) 22 12 12 29 22 12 13 15 17 15 17 22 22 18 26 28 28 11 12 平成22年第1回定例会で審議した議案等の結果 ○=賛成 △=会派内で賛否あり ×=反対 欠=欠席 平成22年3月12日議決 ※1は2月17日 ※2は3月2日 番号等 議案名等 議案第1号 杉並区心身障害者の医療費の助成に関する条例の一 部を改正する条例 可決 議案第2号 杉並区難病患者福祉手当条例の一部を改正する条例 可決 議案第3号 杉並区学校教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関す る条例の一部を改正する条例 × × × 可決 議案第4号 杉並区減税基金条例 × × × × × × × 修正 可決 動 議 議案第4号杉並区減税基金条例修正案 × × × × × × × 可決 動 議 議案第4号杉並区減税基金条例修正案及び修正部分 を除く原案に対する修正動議 × × × × × × × × 否決 動 議 議案第4号杉並区減税基金条例に付する付帯決議 × × × × 可決 議案第5号 杉並区職員定数条例の一部を改正する条例 × × × × 可決 議案第6号 杉並区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例 × 可決 議案第7号 杉並区職員の退職手当に関する条例の一部を改正す る条例 × × 可決 議案第8号 杉並区行政財産使用料条例の一部を改正する条例 × × × 可決 議案第9号 杉並区国民健康保険条例の一部を改正する条例 × × × × 可決 議案第10号 杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例の一部 を改正する条例 × 可決 議案第11号 杉並区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例 × 可決 議案第12号 杉並区「特別区道」道路占用料等徴収条例等の一部を 改正する条例 × 可決 議案第13号 杉並区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を 改正する条例 × 可決 議案第14号 杉並区学校教育職員の給与に関する条例の一部を改 正する条例 × 可決 議案第15号 東京都後期高齢者医療広域連合規約の変更について × × 可決 議案第16号 東京都後期高齢者医療広域連合葬祭費事務の受託について × × 可決 議案第17号 平成21年度杉並区一般会計補正予算(第6号) × × × × 可決 議案第18号 平成21年度杉並区国民健康保険事業会計補正予算(第1号) × × × 可決 議案第19号 平成21年度杉並区老人保健医療会計補正予算(第1号) × × 可決 議案第20号 平成21年度杉並区介護保険事業会計補正予算(第1号) × × 可決 議案第21号 平成21年度杉並区後期高齢者医療事業会計補正予算(第1号) × × 可決 議案第22号 平成22年度杉並区一般会計予算 × × × × × 可決 議案第23号 平成22年度杉並区国民健康保険事業会計予算 × × × × 可決 議案第24号 平成22年度杉並区老人保健医療会計予算 × × × 可決 議案第25号 平成22年度杉並区介護保険事業会計予算 × × × × × 可決 議案第26号 平成22年度杉並区後期高齢者医療事業会計予算 × × × × 可決 議案第27号 人権擁護委員候補者の推薦について ※1 欠1 × 可決 報告第1号 地方自治法第180条第1項の規定により指定された損害 賠償額の決定の専決処分をしたことの報告について ※1 報告 聴取 議案の訂正の申出について ※2 申出 承認 議員提出 議案第1号 「ヒロシマ・ナガサキ議定書」のNPT再検討会議で の採択に向けた取り組みを求める意見書 × × 可決 《会派名・構成人数》 公明/杉並区議会公明党(8人)、自民/自由民主党杉並区議団(7人)、杉自/杉並自民議員倶楽部(7人)、民主/民主党杉並区議団(6人)、 共産/日本共産党杉並区議団(6人)、社み/社会民主党・みどり(3 人)、杉ク/区政杉並クラブ(3 人)、生ネ/区議会生活者ネットワーク(2 人)、革新/都政を革新する会(1人)、無/無所属(1人)、杉わ/杉並わくわく会議(1人)、無区/無所属区民派(1人) 22 22 第1回定例会 =土曜議会を開催= 平成22年

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Page 1: 第1回定例会 - Suginami平成22(2010)年5月1日 202 2 渡辺富士雄 問 区財政の厳しさは区民の 答 責務があると考えるがどうか。ネットをしっかりと確保する区民の生活を守るセーフティ生活の厳しさの表れである。安全・安心のセーフティ

《1月》

28日 

文教委員会

《2月》

5日 

議会運営委員会

12日・13日

   

本会議

15日〜17日

   

本会議

17日 

予算特別委員会

18日 

区民生活委員会

19日 

保健福祉委員会

22日 

都市環境委員会

23日 

文教委員会

24日 

総務財政委員会

25日 

災害対策特別

   

委員会

   

清掃・リサイクル

   

対策特別委員会

26日 

道路交通対策特別

委員会

   

医療問題調査特別

   

委員会

28日 

予算特別委員会

《3月》

1日 

予算特別委員会

2日 

予算特別委員会

   

議会運営委員会

   

本会議

3日〜5日

   

予算特別委員会

8日〜11日

   

予算特別委員会

12日 

議会運営委員会

   

本会議

23日 

災害対策特別

   

委員会

202平成22(2010)年 5 月 1 日発行

平成22年第2回定例会は、6月5日(土曜日)開会予定です。

土曜議会を開催します!

(問5月21日以降に区議会事務局へ)

 

平成22年第1回定例会は2月12日から3月12

日までの29日間の会期で開催されました。その

模様をお知らせします。

 

初日は、各特別委員会からの活動報告が行わ

れた後、区長から平成22年度予算の編成方針と

その概要の説明がありました。12日・13日(土

曜日)は、各会派7名による代表質問が行われ

ました。15日から17日までは、15名の議員から

一般質問が行われ、17日には、条例案、平成22

年度各会計予算案などの議案が上程され、提案

理由の説明を受けた後、関係する常任委員会に

付託しました。また、委員会付託を省略した人

権擁護委員候補者の推薦についての議案を原案

どおり可決し、損害賠償額決定の専決処分をし

たことの報告を聴取しました。

 

22年度予算案と関連議案については、議員全

員による予算特別委員会で審査することを決定

し、本会議終了後、直ちに予算特別委員会を開

き、小泉やすお委員長、青木さちえ副委員長を

互選しました。

 

2月18日から26日にかけて、各常任・特別委

員会を開き、条例案の審査などを行いました。

 

また、28日(日曜日)からの予算特別委員会

で予算審査が行われました。28日は杉並区減税

基金条例の集中審議が行われ、3月11日には各

会派から意見の発表がありました。

 

最終日の12日には、各委員会から議案の審査

経過が報告され、杉並区減税基金条例を除く全

議案については原案どおり可決、また杉並区減

税基金条例の修正案及び修正部分を除く原案に

ついて可決しました。続いて、減税基金条例に

付する付帯決議が議員から提出され、提案説明

後、質疑、意見発表を行い、可決しました。

平成22年第1回定例会で審議した議案等の結果○=賛成 △=会派内で賛否あり ×=反対 欠=欠席 平成22年3月12日議決 ※1は2月17日 ※2は3月2日

番号等 議案名等 公明

自民

杉自

民主

共産

社み

杉ク

生ネ

革新 無 杉

わ無区

結果

議案第1号 杉並区心身障害者の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 可決

議案第2号 杉並区難病患者福祉手当条例の一部を改正する条例 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 可決

議案第3号 杉並区学校教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ × × 可決

議案第4号 杉並区減税基金条例 ○ ○ ○ ○ × × ○ × × × × × 修正可決

動 議 議案第4号杉並区減税基金条例修正案 ○ ○ ○ ○ × × ○ × × × × × 可決

動 議 議案第4号杉並区減税基金条例修正案及び修正部分を除く原案に対する修正動議 × × × × × × × ○ × ○ ○ ○ 否決

動 議 議案第4号杉並区減税基金条例に付する付帯決議 ○ ○ ○ ○ × × ○ ○ × ○ ○ × 可決議案第5号 杉並区職員定数条例の一部を改正する条例 ○ ○ ○ ○ × △ ○ ○ × ○ × × 可決議案第6号 杉並区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ 可決

議案第7号 杉並区職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ × 可決

議案第8号 杉並区行政財産使用料条例の一部を改正する条例 ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ × ○ ○ × 可決議案第9号 杉並区国民健康保険条例の一部を改正する条例 ○ ○ ○ ○ × △ ○ ○ × ○ × × 可決

議案第10号 杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ 可決

議案第11号 杉並区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ 可決

議案第12号 杉並区「特別区道」道路占用料等徴収条例等の一部を改正する条例 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ 可決

議案第13号 杉並区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ 可決

議案第14号 杉並区学校教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ 可決

議案第15号 東京都後期高齢者医療広域連合規約の変更について ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ × 可決議案第16号 東京都後期高齢者医療広域連合葬祭費事務の受託について ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ × 可決議案第17号 平成21年度杉並区一般会計補正予算(第6号) ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ × ○ × × 可決議案第18号 平成21年度杉並区国民健康保険事業会計補正予算(第1号) ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ × ○ ○ × 可決議案第19号 平成21年度杉並区老人保健医療会計補正予算(第1号) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ × 可決議案第20号 平成21年度杉並区介護保険事業会計補正予算(第1号) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ × 可決議案第21号 平成21年度杉並区後期高齢者医療事業会計補正予算(第1号) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ × 可決議案第22号 平成22年度杉並区一般会計予算 ○ ○ ○ ○ × △ ○ ○ × × × × 可決議案第23号 平成22年度杉並区国民健康保険事業会計予算 ○ ○ ○ ○ × △ ○ ○ × ○ × × 可決議案第24号 平成22年度杉並区老人保健医療会計予算 ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ × ○ × × 可決議案第25号 平成22年度杉並区介護保険事業会計予算 ○ ○ ○ ○ × △ ○ ○ × × × × 可決議案第26号 平成22年度杉並区後期高齢者医療事業会計予算 ○ ○ ○ ○ × △ ○ ○ × ○ × × 可決

議案第27号 人権擁護委員候補者の推薦について ※1 ○欠1 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ 可決

報告第1号 地方自治法第180条第1項の規定により指定された損害賠償額の決定の専決処分をしたことの報告について ※1 - - - - - - - - - - - - 報告

聴取

- 議案の訂正の申出について ※2 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 申出承認

議員提出議案第1号

「ヒロシマ・ナガサキ議定書」のNPT再検討会議での採択に向けた取り組みを求める意見書 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ × 可決

《会派名・構成人数》公明/杉並区議会公明党(8人)、自民/自由民主党杉並区議団(7人)、杉自/杉並自民議員倶楽部(7人)、民主/民主党杉並区議団(6人)、共産/日本共産党杉並区議団(6人)、社み/社会民主党・みどり(3人)、杉ク/区政杉並クラブ(3人)、生ネ/区議会生活者ネットワーク(2人)、革新/都政を革新する会(1人)、無/無所属(1人)、杉わ/杉並わくわく会議(1人)、無区/無所属区民派(1人)

「平成

「平成2222年度各会計歳入歳出予算」、

年度各会計歳入歳出予算」、

「杉並区減税基金条例」などを可決

「杉並区減税基金条例」などを可決

第1回定例会=土曜議会を開催=

平成22年五月人形とのぼり旗の展示(郷土博物館)

Page 2: 第1回定例会 - Suginami平成22(2010)年5月1日 202 2 渡辺富士雄 問 区財政の厳しさは区民の 答 責務があると考えるがどうか。ネットをしっかりと確保する区民の生活を守るセーフティ生活の厳しさの表れである。安全・安心のセーフティ

平成22(2010)年 5 月 1 日 202 2

渡辺富士雄

問□ 区財政の厳しさは区民の

生活の厳しさの表れである。

区民の生活を守るセーフティ

ネットをしっかりと確保する

責務があると考えるがどうか。

答□ 安全・安心のセーフティ

ネットを張ることがなにより

ものスタート。基礎的自治体

の最大の任務と考えている。

問□  プレミアム付「なみすけ

商品券」は、概ね好評であっ

た。その効果と施策の評価は。

答□ 新たな消費額として3億

3千万円以上の需要を生み出

しており、区内消費の拡大と

地域経済の活性化に寄与した。

問□ 「長寿応援ポイント事業」

は、わが会派の主張でもあり、

高齢者の生きがいと健康を増

進する施策として全国初の取

り組み。認知度向上策は。

答□ ポイントに登録した活動

がどこでどのように行われて

いるのかを一覧にした冊子を

年度内に作成。身近な地域で

ウォーキングや健康体操など

の活動に気軽に参加できるよ

うにお知らせしていきたい。

問□ 「救急情報キット」は、

わが会派の提案どおり、災害

弱者のための一助として実施

に踏み切ることになった。活

用についてどのように考えて

いるか。

答□ 高齢者等の災害時要援護

者の医療情報や災害時支援情

報をキットに入れ冷蔵庫に保

管してもらい、支援に役立て

ていく。関係機関と協議し、

7月を目途に実施したい。

問□ 再要望した「子宮頸がん

ワクチン」公費助成を行うこ

はなし俊郎

問□ 和田堀公園の整備が区民

の利用にとってどのようなも

のになるのか。その概要は。

答□ 東京都は、みどりのレク

リエーションゾーンとして整

備を計画していると聞いてい

る。区としては、400メー

トルトラックを有する陸上競

技場が実現できるように都と

協議を進める。

問□ 新しいコミュニティバス

路線の検討について、都バス

の廃止も含め、今後どのよう

に進めていくのか。

答□ 運転の試行による調査、

料金体系、採算性、小型車両

の導入検討など多くの課題が

ある。今後、整備が進む済美

山グラウンド周辺地区なども

視野に入れ、引き続き調査検

討していく。

問□ 特別養護老人ホームの入

所待機者の現状は。また、今

後の高齢化の進展見込みと、

施設整備の見通しと考えは。

答□ 入所待機者は22年1月末

現在で1、749名。5年後

には高齢化率で1・96%増加

すると推計している。25年度

までに300床を整備すると

ともに、入所型の施設につい

ても整備を進めていきたい。

問□ 地域医療問題に対する区

の見解と今度の取り組みは。

答□ 地域医療を担う医師会代

表などで構成された検討委員

会に、杉並区における地域医

療提供体制の充実に向けた内

容の報告書を的確にまとめて

いただいた。さらに地域医療

体制の充実の具体化に向けて

検討を進めていく。

藤本なおや

問□  予算編成にあたり、ゼロ

ベースで歳出の見直しを図っ

た判断基準は何か。

答□ 各部への枠配当を止め、

全事業について必要性を問い、

見直しを図るように指示した。

問□ 区民税の恒久減税により

「低負担」を目指すとしてい

るが、減税自治体構想は区民

負担の軽減に直結して確約さ

れるものではないのでは。

答□ 積立金を積み立てながら、

将来への蓄えをしていくとい

う精神が広がってくれば、手

数料・負担金等に考えが反映

していくものと考えている。

問□ 「高福祉」の地域社会は

どのようなものと考えるのか。

答□ 自助、共助、公助のバラ

ンスのとれた社会が本当の意

味での「高福祉社会」である。

問□ コミュニティバスの新路

線について、来年度はどのよ

うな検討を行うのか。

答□ 採算性・小型車両の導入

の検討などの課題を、今後整

備予定の済美山グラウンド周

辺地域も視野に入れ検討する。

問□ 都市計画道路の区施行の

3つの優先整備路線(補助

227号線等)について、進

捗状況と、27年度までに着手

できなかった場合の次期計画

での取扱いは。

答□ 「第三次事業化計画」の

進捗状況を踏まえ、次期計画

の中で検討する。理解をいた

だけるように丁寧に進める。

問□ 座・高円寺の開館により、

高円寺駅周辺の一部の店では

賑わいを取り戻しつつあると

聞いた。経済効果という指標

との決断に至った経緯を伺う。

答□ 区民の生命を守るという

区の最大の責務を速やかに果

たすために、全額助成の実施

を決定した。

問□ まちの景観や利便性はそ

の地域のひとつのブランドで

あるとも言える。そのことを

意識したまちづくりの整備事

業を進めていくべき。

答□ 地域ごとに歴史や土地利

用、駅、道路、自然などの特

性に基づいて景観まちづくり

の方向性を定めている。

問□ 今後、小中一貫校の内容

の充実を図りながら、どのよ

うに地域と協働する学校づく

りを進めていくのか。

答□ 「いい学校」をつくると

いう姿勢で話し合いを重ね、

地域の納得と共感を大切にし

ながら計画案づくりに努めて

きた。義務教育9年間の教育

活動を通して、子供・保護者

・地域の関係がこれまで以上

に深まり、子供たちの健やか

な成長につながることを期待。

問□ 減税基金条例については、

減税のあり方、基金運用の基

本方針の決定等、議会や区民

の意思を充分に吸い上げ誠実

に反映する体制をつくるべき。

答□ 基本方針・基金管理方針

の策定にあたっては、議会や

区民の意見を十分に踏まえ、

反映していく。

問□ 平成20年に「杉並百年の

計」として「杉並区景観条

例」を制定し、まちづくり条

例の改正を行った。百年に及

ぶまちづくりに向けたビジョ

ンについて伺う。

答□ 「住宅公園都市」といっ

た将来都市像を検討していき

たい。

問□ 「子ども手当て」が支給

される中で、「子育て応援券」

を続ける意義は。なぜプレミ

アムをつけることにしたのか。

答□ 「子育て応援券」は、子

育てを応援する地域づくりを

目指す事業。その意義は「子

ども手当」導入後も十分に踏

まえることが必要。プレミア

ムについては、「子ども手

当」の導入による増収分のう

ちから無理なく支出できる金

額の割合を考慮した。

問□ 私立幼稚園での長時間預

かり保育に、区の補助制度を

創設するが、実施園の見通し

はどうなっているのか。

答□ 5園から「来年度からの

実施を検討したい」と回答を

いただいた。現在、各園と協

議を行っている。

問□ 「なみすけ商品券」の21

年度の取り組みは、どのよう

な実績でどう総括しているか。

答□ 本年1月末現在の換金状

況は、約8億8千万円余で、

そのうち個店利用が約65%と

なっている。区内消費の拡大

と地域経済の活性化に寄与し

たことに加え、商店・商店会

の力を引き出すことができた

と考えている。

問□ 減税自治体構想について、

「区政を語る会」や新年会、

区民の集いなどで区民の声を

聞き、その声をどのように感

じているのか。

答□ 非常に多くの方から構想

の意義に共感する意見を伺う

ことができ、実現に向け、意

を強くしている。この構想を

通して区民が税や自治のあり

方に関心を持ち、議論が生ま

れたこと自体にも大きな意義

があったと感じている。

を客観的数値として調査し、

産業施策につなげるべき。

答□ 経済効果は重要な視点で

ある。高円寺で地域活性化調

査を予定しており、これを通

じて指標も考えてみたい。

問□ 生活保護の現状と課題を

どう捉え、今後の制度設計は

どうあるべきと考えるか。制

度改善に向けて、国に対して

どう働きかけていくのか。

答□ 区の生活保護人員は平成

21年12月末時点6、363名で、

前年同月比586名増加し、

今後もこの傾向は続くものと

考えられる。最後のセーフテ

ィーネットとして制度の確実

な運用と、自立に向けた仕組

みづくりの推進が重要。国に

受付窓口をハローワークに一

本化するよう求め、また、居住

地不定者にかかる扶助費につ

いて、全額国負担とすること

を働きかけていくことが必要。

問□ 国が定めた生活保護費の

基準以上に、区ではこれまで

「法外援護」という制度で独

自に支給を上乗せしてきた。

国の基準は最低限の生活保障

の設定であり、上乗せだけで

は制度の改善にはつながらず、

見直しに着手すべき。

答□ 国の低所得者政策の進展

を総合的に勘案した上で、今

後必要な見直しを進める。

問□ 特別養護老人ホーム整備

に際しては、多床室を増やす

などの工夫を講じ、入所待機

者を減らす努力をすべき。

答□ 新たに整備する施設は、

一部に多床室を設置し、低所

得者でも入所しやすくする。

ケアの質を確保しながら、多

くの定員を確保することがで

きるように整備していきたい。

区政運営の基本的考え方

(常に先手を打って)

 

現下の大変厳しく多難な時

代は、恐らく二、三年続くで

あろうと思っております。常

に数年先の状況を見据えると

ともに、最悪の事態を想定し、

いざという時にどのように対

応するかを考えておくことが

肝要であります。私は、「常

に先手を打つ」区政経営に努

め、多難な時代を乗り切って

いく所存でございます。

基本方針

―「杉並改革で明

日を拓く」予算― 

   

 

平成22年度予算は、区長就

任以来進めてまいりました「杉

並改革」で積み上げてきた成

果のうえに、これまで強固に

固めてきた区民生活の安全・

安心を更に固めつつ、次の世

代に正の遺産を残していくと

いう志を立て、杉並区の繁栄

のために夢を持って一歩を踏

み出す「杉並改革で、明日を

拓く」予算と位置づけます。

主な施策の概要

 

今年度の施策は大きく三つ

の柱に大別されます。

 

その第一の柱は、「足元を

固めて明日を拓く」施策で、

すなわち、これまでに引き続

きまして、区民生活の足元の

安全・安心を更に強固に固め

ていく施策でございます。

 

第二の柱は、「人づくり、

まちづくりで明日を拓く」施

策で、すなわち、杉並らしい

まちづくりと教育立区に向け、

この間、植えてきた施策の種

が、芽吹き、明日の杉並に向

かって花開いていく施策であ

ります。

 

そして、第三の柱は、「百

年の計で明日を拓く」施策で、

将来の杉並の繁栄への道筋を

形づくる百年の計の施策でご

ざいます。

地域主権をリードする

地域主権をリードする

杉並らしい改革を

杉並らしい改革を

健全な財政運営をのぞむ

区の将来像を明示してバラマ

キ型ではない責任ある区政を

杉並区議会公明党

自由民主党杉並区議団

杉並自民議員倶楽部

代表質問 2月12日、13日に各会派の代表7名が予算編成方針について質問しました。その一部要旨をお知らせします。

区長の予算編成方針(要旨)

Page 3: 第1回定例会 - Suginami平成22(2010)年5月1日 202 2 渡辺富士雄 問 区財政の厳しさは区民の 答 責務があると考えるがどうか。ネットをしっかりと確保する区民の生活を守るセーフティ生活の厳しさの表れである。安全・安心のセーフティ

平成22(2010)年 5 月 1 日 2023

小川宗次郎

問□  今回の予算を「杉並改革

で明日を拓く予算」と位置づ

けているが、どの部分にその

予算を見ることができるのか。

答□ 「足元を固めて明日を拓

く」施策、「人づくり、まち

づくりで明日を拓く」施策、

「百年の計で明日を拓く」施

策、新たな行革の検討を始め

る「新たな行財政改革で明日

を拓く」施策を体系化した。

問□  区長就任当時の予算編成

における心境と、あわせて障

害になったことがあれば伺う。

答□ 自分の給与を引き下げ、

ボーナスを半分にして、不退

転の決意で行革に臨んだ。す

べての人が財政難の状況を認

識し、自分でコストを負担す

ることを知ってもらうことが

大きな困難となった。

問□  平成12年度予算編成と22

年度予算編成を比較して、ど

のような違いがあるのか。

答□ 12年度は聖域を設けず

全ての事務事業を総点検し、

「改革元年予算」として編成

した。22年度予算は杉並改革

の集大成となる予算である。

問□  区長就任以来、国を動か

すために具体的にどのような

ことを行ったのか。成果は。

答□ 杉並を日本の自治のモデ

ルにしようというのが私の原

点。レジ袋税、住基ネットの

訴訟、減税自治体構想など、

時代を読みながら幸せを自ら

の手でつかんでいくというこ

とをある程度発信できた。

問□ 畑違いの業種に参入し一

社で多くの業種に登録してい

る実態をどう認識しているか。

藤原淳一

問□  自殺防止のための24時間

電話相談や生活・雇用に関わ

る相談などを受ける「ワンス

トップサービス」を杉並区で

実施すべき。

答□ 区として独自に実施する

考えはない。

問□ 減税自治体構想を白紙に

戻し、実施するか否かを含め

てしっかり区民に説明し、意

見を聞くべきではないか。

答□ 十分に時間をかけて、段

階を踏んで進めてきたもので、

白紙に戻す考えはない。

問□ 構想の中で定率減税にす

るとしている。所得に応じて

税額を決める累進課税制度を

なぜ否定するのか。

答□ 定率減税を行えば、減税

額は高額所得者ほど大きくな

るが、それにより高額所得者

をはじめとして一定程度人口

が増加し、税収が増えること

が期待できる。

問□ 行革は、たとえ経費上効

果があったとしても公的施設

で働く民間労働者には大きな

被害や不安が広がっている。

区の仕事の6割を民営化する

計画を白紙に戻すべき。

答□  今後とも、民間の創意工

夫によるサービスの向上と経

費の節減に努めていく。

問□ 公契約条例を制定した野

田市では、行政が発注する一

億円以上の建設工事と一千万

円以上の請負契約に際して、

派遣や下請け労働者も含めて

賃金の最低額以上を支払うこ

とを条件にしている。杉並区

での制定を繰り返し求める。

答□ 自由な経済活動の保証、

小野清人

問□ 鳩山政権は地域主権を重

要な課題として取り組んでい

る。一方、足元の分権「都区

制度改革」において、現在の

東京都には23区に分権してい

こうという考えは希薄に感じ

る。どう評価しているのか。

答□ 市区町村の仕事を都が実

施するのはやめてもらいたい。

意見の違うところであり残念。

問□ 政府は1月29日に「子ど

も・子育てビジョン」を閣議

決定し施策に対する数値目標

を、保育サービスにおいて現

在の215万人から241万

人へと拡充することになって

いる。夜間保育や延長保育も

期待されるが、まず待機して

いる児童を保育園に入園させ

ることが大切。入所要件を緩

和することで多くの両親が働

くことができるようになる。

答□ すべての家庭が安心して

子供を生み育てることができ

る環境づくりを進めていくこ

とが大変重要な課題。「待機

児ゼロ」に向け「保育に関す

る安全・安心プラン」に基づ

く保育施設の整備や、私立保

育園での預かり保育の充実を

図る等の施策を実施し、安心

して子育てできる地域社会を

つくっていきたい。

問□ 以前から指摘していると

おり、高齢者に対する日中独

居サービスショートステイの

充実やリハビリテーション事

業など、高齢者施策の充実が

急務。高齢者が地域で生活で

きる環境を作る必要がある。

杉並区の高齢化の見通しはい

かがか。高齢者福祉の更なる

岩田いくま

問□ いまの時代における、政

治が果たすべき役割をどのよ

うに考えるか。

答□ 国民が自主自立の精神と

自分の天分を生かして、自律

心に基づいた社会が少しでも

前進するようにしていくこと

が、最低限の役割である。

問□ いまの時代における、教

育行政の役割をどのように考

えるか。

答□ 人格の完成と社会性の涵

養は教育の普遍的な目的だが、

とりわけ今日においては、自

立した、心豊かでたくましい

人間を育てること、社会の形

成に参画し貢献できる人間を

育てることを重視すべき。

問□ 地域医療体制の充実に向

け、専門家による検討委員会

が報告書(素案)をまとめた。

区の今後の取り組みを問う。

答□ 専門的機能の充実、救急

対応力の強化、高齢者医療の

充実等の必要性が指摘された。

今後、最終報告を踏まえ、区

として取り組むべき方策の具

体的な検討を進めていく。

問□  予防医療に対する区の認

識及び今後の方向性を問う。

答□ 区民の安全・安心を一層

強固なものにするためには、

予防医療の充実が欠かせない。

検診の充実やワクチン接種の

助成等、命と健康を支える施

策に積極的に取り組んでいく。

問□ 子供読書活動推進計画

(案)は意欲的な目標が掲げ

られており、今後の取り組み

に期待している。子供にとっ

ての読書の意義をどう考えて

いるのか確認したい。

また、改善する考えはあるか。

答□ 原則として複数の登録も

可能なシステムになっている。

個々の発注案件において、資

格者証の添付を条件に加える

等の対応に努めていきたい。

問□  幼稚園の公立、私立にお

ける教育費の保護者負担の差

をどのように認識しているか。

答□ 今回の予算において、私

立幼稚園の入園料補助金を倍

に引き上げるとともに、保育

料についても、軽減の必要性

の高い所得層を中心に保護者

補助金を増額することにした。

問□  認可保育園の保育料の抜

本的改正を行うべきである。

答□ 国の保育・少子化対策の

状況を考慮して検討する。

問□  駅前広場整備にあわせて、

貨物などの荷降ろし駐車スペ

ースも同時に整備する必要が

あると考えるが、区の見解は。

答□ JR高円寺駅の整備の中

では、「貨物車用」の路面表

示をした6台分のパーキング

を設置予定。交通管理者と協

議しながら工夫していきたい。

問□  地域の方々に夢のある学

校づくりとして施設一体型の

小中一貫校を可能な限り設置

していくべきと考える。

答□ 既存の校舎を生かした小

中一貫教育の推進を基本とし

ている。施設一体型の一貫校

の設置による学校配置も視野

に入れながら取り組んでいく。

問□  東京都技芸の無形文化財

に指定されている「木遣り」

を新年賀詞交歓会や成人式に

取り入れていくべきと考える。

答□ 伝統文化の継承について

は、教育活動や福祉活動も含

めて推進することが肝要。「木

遣り」は今後検討してみたい。

その実効性から問題が多い。

条例制定は考えていない。

問□ 特別養護老人ホームへの

即入所の希望は約300名。

区の計画では4年後までにた

った300床増やすだけ。こ

の計画では足りないのでは。

答□ 25年度までに300床を

整備し、在宅で直ちに入所し

たい方の期待に適切に応えら

れる状況を目指す。

問□ 和田一丁目の都営和田本

町住宅の跡地に特別養護老人

ホームを建設する件で、東京

都に働きかけをしたのか。

答□ 都有地を活用した福祉施

設の整備が進められるように

都に申し入れを行っている。

問□ 障害者自立支援法訴訟が

1月7日に終結。区は直ちに

自立支援法を廃止し、応能負

担にするよう国に申し入れよ。

答□ 国では制度改革の抜本的

な検討を始めている。区から

改めて国に申し入れをする考

えはない。

問□ 「減税基金」は大規模災

害に備える目的も持っている。

しかし、大事なのは被害を最

小限に食い止める予防策。耐

震診断・改修を大規模・スピー

ディに実施することを求める。

答□  公共施設については、改

築予定等の例外を除き、22年

度で耐震化を終える予定。民

間住宅については、精密診断

の速度を速める方向で検討し

ている。

問□ 学校選択自由化を廃止し、

学区制を基本として過少校が

生まれないように見直すべき。

答□ 学校希望制は魅力ある教

育活動の実現と開かれた学校

づくりを目指して実施してお

り、廃止する考えはない。

充実が必要と考えるがどうか。

答□ 平成27年には、高齢者人

口は11万7724人、高齢化

率は21・25%に達すると推計。

長寿応援ポイント事業やゆう

ゆう館での協働事業などの充

実を図り、生涯現役のまちづ

くりを進めていく。また、特

別養護老人ホームなどの整備

や、配食サービス・見守りな

どの生活支援サービスの充実

を図り、高齢者の安全・安心

の確保に努めていく。

問□ 区債の発行はしないとし

ている。区債の発行について

どのように考えているのか伺

う。次の首長が発行すること

も「良し」としないのか。

答□ 赤字区債は絶対に発行し

てはならないと考えている。

建設債については、個別具体

的に検討すべきものと考えて

いる。「返せるあてのない借

金はするな」ということ。

問□ 救命救急医療体制につい

てどのような対策が必要であ

ると考えているか。近隣地域

の病院との連携をいかに進め

るかが大きな課題。また、大

病院などを誘致することが可

能であるか。区の独自運営や

特定病院への補助は財政的な

バランスを欠く。

答□ 杉並区地域医療体制に関

する調査検討委員会の分析で

は、救急医療については、特

に救急搬送の大半を占める二

次救急傷病者の6割が区外の

病院に搬送されている実態が

明らかになった。今後、区と

しては二次救急の対応力向上

の具体化にあたって、財政面

も含めて、区としての適切な

支援のあり方についても十分

慎重に検討していく。

答□ 本を読むことで、子供は

考える習慣や豊かな感性を身

につける。自らを高め、人と

して成長していく上で欠くこ

とのできないものである。

問□ 都市計画高井戸公園の整

備にどう取り組んでいくのか。

答□ まちづくり百年の計を図

る上で重要な課題である。当

面はNHK富士見ヶ丘旧運動

場の借り受け期間の延長等を

進めながら、都が優先整備区

域に位置づけるよう協議を進

めていきたい。

問□ 家庭ごみの戸別収集及び

有料化については、どのよう

に判断しているのか。

答□ これまで様々な観点から

検討してきた。引き続き政策

上の重要課題として検討して

いく。

問□ 国の総合経済対策とし

て、生活支援策としての公的

貸付・給付制度が整備された。

今後に向けた課題は何か。

答□ 受付窓口が複数にわかれ

ている。実施主体をハローワ

ークに一本化し、制度が一層

機能するよう国に働きかけて

いく。

問□ 郷土博物館の今後の方向

性について問う。

答□ 区民の生涯学習の拠点と

してより一層の活性化を図る

ため、地域のNPO団体との

協働による運営体制等を視野

に入れ、地域に密着した魅力

ある博物館を目指していく。

問□ 昨年6月、公文書管理法

が制定された。杉並区として

今後どう対応するのか。

答□ 公文書の保管場所の確保

を含め、法の趣旨にのっとっ

た文書管理のあり方について

研究していきたい。

自治のモデルとして区長の

集大成の予算を問う

減税自治体構想を中止し、

福祉・くらしを守れ

地方主権は大きなテーマ

子育て支援の充実を

「将来世代への配慮」で

明るい未来を切り拓く

民主党杉並区議団

日本共産党杉並区議団

社会民主党・みどり

区政杉並クラブ

Page 4: 第1回定例会 - Suginami平成22(2010)年5月1日 202 2 渡辺富士雄 問 区財政の厳しさは区民の 答 責務があると考えるがどうか。ネットをしっかりと確保する区民の生活を守るセーフティ生活の厳しさの表れである。安全・安心のセーフティ

平成22(2010)年 5 月 1 日 202 4

一般質問一般質問 2月15日、16日、17日に15名が区政一般について質問しました。その一部要旨をお知らせします。

医療環境の整備・すぎ

丸路線・在宅介護支援

について

大泉時男

(自民)

問□ 「杉並区地域医療体制に

関する調査検討委員会(素

案)」をどのように受け止め

ているか。5項目の提言につ

いての考えを伺う。

答□ 今後の杉並区における地

域医療体制の充実に向けた提

言を、的確に取りまとめてい

ただいた。「区民の生命は、

基礎的自治体である杉並区が

守る」という視点に立ち、国

や東京都任せではなく、区が

独自性を発揮しながら積極的

に取り組むべき課題であると

認識している。

問□ 「すぎ丸」への区民の評

価をどのように捉えているか。

路線拡充を望んでいる地域か

らの要望による路線開設の検

討は、どのような手順で行わ

れるのか。

答□ 昨年12月までに3路線合

計で延べ約677万人にご利

用いただき好評を得ている。

学識経験者を入れた「杉並区

コミュニティバス検討会議」

から運転試行による調査・採

算性・小型車両の導入など多

くの課題を指摘されている。

区民からの要望は、これらの

課題を踏まえて引き続き検討

していく。

問□ 特別養護老人ホームに入

所できずに、在宅での生活が

困難な方に対して、どのよう

な対応をしていくつもりか。

答□ 介護保険サービスの提供

を基本に、区独自の24時間安

心ヘルプ事業やショートステ

イ施設の整備拡充、配食サー

ビスなど日常的支援サービス

の充実を図り、在宅介護生活

をきめ細かく支援していく。

空き巣やひったくり

の嫌がる防犯カメラ

の設置を!

田代さとし

(民主)

問□ 区が設置している防犯カ

メラの効果は。問題や苦情は

あるのか。来年度増設する施

設に基準はあるのか。交差点

などには設置できないか。

答□ 平成16年に防犯カメラ条

例を施行後、区内の犯罪は全

般的にみて減少傾向にあり、

その効果は上がっている。苦

情は一件もない。来年度増設

する施設は、児童館・保育園・

図書館等で、子供たちが多く

利用し、人通りが少なく、裏

通りに接する施設を優先。交

差点への設置は必要性や有効

性を考え検討していきたい。

問□ 回覧用ちらしは、大きさ・

縦横の向き・左右開きなどを

統一するとともに、掲示用の

ポスターも大きさの基準など

を考えるべきではないか。

答□ 区から回覧を依頼するも

のについては基準を設け、各

所管課に周知している。他の

官庁等については周知が徹底

されていないとの意見もあり、

引き続き周知を図っていく。

問□ 児童虐待に対して学校、

教育委員会、児童相談所、子

ども家庭支援センターなどの

役割分担、連携、責任体制は

どのようになっているのか。

答□ 子ども家庭支援センター

で相談体制の整備やヘルパー

派遣などのサービス提供、関

係機関との調整を行い、関係

機関と連携するため、「要保

護児童対策地域協議会」を設

置し、児童虐待防止のネット

ワークづくりをしている。個

別のケースでは個別事例検討

会で、援助方針等の決定・確

認を行っている。

外郭団体訴訟の敗訴

公益法人との関係を

整理せよ

堀部やすし

(無)

問□ 外郭団体(杉並区出資の

公益法人)との関係を整理す

ることが必要だ。天下りや区

職員に人材を依存すべきでな

い。区職員の派遣が多すぎる。

答□ 外郭団体(公益法人)は

杉並区と共同又は委託を受け

て行う業務や区の事務事業を

補完し実施する必要性があっ

て設置されている。民間団体

としての特色を生かしながら

事業活動を行っており、団体

の自律性を損なわない範囲で

区職員を派遣してきた。

問□ 神戸市が外郭団体に派遣

した職員人件費相当額の補助

金について、最高裁は支出を

違法と判断(平成21年12月10

日決定)、返還命令が確定した。

  杉並区でも同じ形で補助金

が支出されており違法である。

答□ 最高裁の判断を重く受け

止めている。早急な問題解決

に向けて取り組んでいく段階

にある。法人ごとに精査し、

対応等の検討を進めている。

問□ 外郭団体に派遣した職員

に対する過去5年間の人件費

相当補助金の支払い総額は。

答□ 過去5年間の支払総額は

11億5600万円である。

問□ 支出した補助金に対する

損害賠償請求などが提起され

た場合、勝訴の見込はないが。

答□ これまでの経緯や事実を

述べていきたい。

問□ 公文書管理法が制定され、

自治体の文書管理も適正化が

求められている。公文書管理

条例の検討に着手すべきだ。

答□ 文書管理の実態について

検証し、改善すべき点は見直

すことを基本に検討していく。

民営化―非常勤化を

推進する減税自治体

構想は白紙撤回を北

島邦彦

(革新)

問□ 「スマートすぎなみ計

画」による一〇〇〇人削減後

の新たな行財政計画というこ

とが言われる。間違えた労働

者観に基づいた行財政改革=

首切り・民営化・非正規化は直

ちに全面的に撤回されるべき。

答□ 行革の成果は極めて大き

い。今後も計画に基づき行財

政改革の推進に努める。

問□ ひとつながりの歴史動向

を日米戦争のみを切り離して

「自存自衛の戦争」と規定す

ることは、日米帝国主義国家

の侵略の歴史的事実を抹殺し

合理化しようとするもの。歴

史観の誤りを認めて正すべき。

答□ 歴史というのは政治家が

判断すべきものではなく、歴

史家が将来判断するべきもの。

戦争はひとつひとつについて

検証するべきものと考える。

問□ 「減税自治体構想」は、

民営化―非正規化の推進のた

めの口実にされるシステムで、

これこそが構想の真の目的。

「減税」を謳いながら、最近

の説明では、「災害への備

え」という側面が強く打ち出

されている。これは、恒久減

税が実現不可能でありながら、

なおかつ構想を条例化せんが

ためのレトリックではないか。

答□  区長のマニフェストでは

景気に左右されない財政のダ

ムを築き、その果実を生かす

ことが謳われていた。その後

の研究会報告で、「災害等の

リスクにも備えることができ

る」との意義が示され、恒久

的減税の財源確保とともに、

大規模災害等による経費の財

源を確保することを明記した。

質の低下につながる

認可保育園の基準緩

和は許されない

くすやま美紀

(共産)

問□ 保育の最低基準の緩和は

つめ込み保育となり、安全面、

発達面からも問題であり、保

育の質の低下につながると思

うが、区の見解を問う。また、

仮に最低基準の緩和が自治体

の裁量で可能となった場合で

も、区は現行の基準を維持す

べきだがいかがか。

答□ 地域の実情に合致した保

育施設を設置することは基礎

的自治体の責務。区自らが責

任を持って基準を作れるよう

にする必要がある。制度改正

後の対応については、杉並の

子供たちの育成という視点を

十分に踏まえ検討していく。

問□ 国民健康保険料の大幅引

き上げが提案されたが、国保

加入世帯の平均所得は激減し

ており、滞納世帯を生み出す

ことにつながる懸念もある。

引き上げはすべきでないが、

見解を求める。

答□ 診療報酬の増額改定を含

む医療費の増額や住民税の減

少などが見込まれることから

引き上げざるを得ない。引き

上げ率は最小限に抑えている。

問□ 後期高齢者保険料の引き

上げの内容と影響を受ける杉

並区民の人数を伺う。また、

引き上げとなる区民に対し、

区独自に軽減制度をつくるよ

う求めるがいかがか。

答□ 広域連合議会では、保険

料率は現行より0・62ポイン

ト高い7・18%、均等割額は

据え置きとなった。引き上げ

となる被保険者は全体の39%

であり杉並区でも同様と想定

している。区独自の軽減制度

については考えていない。

阿佐ヶ谷住宅について

井口かづ子

(杉自)

問□ 阿佐ヶ谷住宅の建替えに

かかる地区計画の決定から8

か月が経過したが、なぜ解体

等の事業に着手しないのか。

答□ 阿佐ヶ谷住宅建替え組合

は、権利者全員が合意した建

替え決議により建替え事業を

進めてきたが、その後、一部

所有権の移転があり、新たな

地権者も含めた全員合意の確

認に向け、現在調整を行って

いると聞いている。

問□ 阿佐ヶ谷住宅の地権者の

大半が、杉並区と3名の地権

者を訴えている内容は。判決

までの期間は。区は、なぜ被

告として訴えられるのか。

答□ 訴訟の趣旨は阿佐ヶ谷住

宅が区道との土地境界の画定

を求めているもの。形式的に

区が被告となったが、土地境

界に関して原告との実質的な

争いはない。判決までの期間

は、現時点では予想できない。

問□ 現存する樹木のうち残さ

れるものは何本か。また、杉

並区みどりの条例第9条の

「樹木の保全」との整合性は。

答□ 阿佐ヶ谷住宅のみどりを

極力活かした緑化計画を立て

るように要請してきた。現段

階では、移植樹木と残置樹木

の合計約180本以上を残す

計画となっている。

問□ 建替え事業にさまざまな

課題があるが、区としてどの

ように対応していくのか。

答□ 「まちづくり基本方針」

における道路や公園の基盤整

備、みどりのオープンスペー

スの確保などに配慮した適切

なものと判断している。引き

続き助言・指導をしていく。

特養ホーム、阿佐ヶ谷

住宅、予算編成過程の

情報公開

奥山たえこ

(社み)

問□ 特養ホームの施設用地確

保のために、どのような努力

をしているか。提案等があれ

ば計画を前倒ししても整備し

たいと考えているのか。その

際、補正予算などで資金手当

は確保出来る状況か。

答□ 5千㎡以上の土地が必要。

区有地については全用地を点

検し建設可能性を探るととと

もに、都有地についても活用

を申し入れている。基本的に

は施設整備計画通りに整備し

ていきたいが、特養について

は個別に勘案し検討したい。

問□ 阿佐ヶ谷住宅にある区道

との境には、土地の境を示す

明確な指標があるか。

答□ 道路はL字型側溝及び舗

装により明確に区別できる状

態にある。

問□ 都市計画法第13条の第1

項14号のロから、都の運用基

準が定められたと考えてよい

か。周辺住民の概ねの合意に

ついての見解は。

答□ その望ましい運用につい

て原則的な考えを示したもの。

周辺住民の概ねの合意がある

ことは望ましいが、都市計画

の決定にあたっては総合的に

判断した。

問□ 予算編成過程を予算議会

の前に公表するだけでなく、

市民にパブコメをとっている

自治体もある。当区において

も我孫子市や堺市のように予

算要求(見積)額や査定額の

公開に踏み切る考えはないか。

答□ 個別の事業について予算

案の決定の前に査定の状況な

どを公表することは課題が大

きいと考えている。

Page 5: 第1回定例会 - Suginami平成22(2010)年5月1日 202 2 渡辺富士雄 問 区財政の厳しさは区民の 答 責務があると考えるがどうか。ネットをしっかりと確保する区民の生活を守るセーフティ生活の厳しさの表れである。安全・安心のセーフティ

平成22(2010)年 5 月 1 日 2025

減税実現不可能な条

例止めよ、認可園増設

で保育環境を守れ

けしば誠一

(無区)

問□ 基金を取り崩さざるを得

ない財政状況で毎年150億円の

積立ての見通しをどう予想す

るのか。減税自治体は無理だ

という公算が高いのでは。

答□ 区債完済後は予算の1割

の積み立ては十分可能。10年

後の10%減税も実現できる。

問□ 公設派遣村閉鎖後、23区

に託された約800名のうち、

杉並区に託された人数は。生

活保護の申請の制限をせず、

適切な生活再建を進めるべき

だが、どのように対応したか。

答□ 杉並区に託された人数は

41名。このうち相談に来た方

は28名。生活保護の適用を受

けた方は26名で、緊急宿泊事

業の利用を選択した方が2名。

問□ 保育室がさらに増設され

るが、恒常的な施設となるの

か。区長は都市部の保育園に

基準を下げるよう要望してい

るが、スペースの狭い保育室

の環境で今後も十分なのか。

認可保育園増設の見通しは。

答□ 今後の保育需要の動向に

もよるが、5年間程度の設置

を予定。国における保育に関

する制度改正後の対応につい

ては、今後検討していく。認

可保育園は、25年までに4箇

所の増設を予定している。

問□ 京王線を高架化すること

で、下高井戸一丁目地域はヒ

ートアイランドとなるおそれ

があり、騒音・振動の影響を

もたらす。事業者には説明責

任と対策を求めるべき。

答□ 地域住民に対して工事の

概要をはじめ、環境への影響

とその対策をわかりやすく説

明するよう東京都に求める。

早急な待機児童対策

とあらゆる色覚に対

応した環境づくり増

田裕一

(民主)

問□ 昨年9月、「保育に関す

る安全・安心プラン」を策定

したが、現在の進捗状況は。

答□ 平成22年4月に予定して

いる施設等は予定どおり開設

できる見込み。さらに区保育

室と認証保育所1所を4月に

追加設置する。

問□ 認可外保育施設に対して

は、何らかの財政的支援や認

証保育所B型への移行支援を

行い、保育サービス全体の底

上げを図るべきと考える。

答□ 都基準を満たす証明書を

交付された施設の保護者に対

し、保護者補助金を支給する

ことによって認可外保育施設

全体の質の向上を期している。

施設に対する支援等について

は、今後研究していきたい。

問□ 区の施設及び設備、広報

等の刊行物において、「色

弱」の方に対するカラーユニ

バーサルデザインの対応状況

は。また、それら色使いに配

慮した統一的なガイドライン

を策定すべき。

答□ 印刷物の作成等にあたり、

誰にとっても分かりやすいも

のとなるように、各部署で検

討しながら取り組んでいる。

現在、ホームページの全般的

な見直しを行っているので、

そのガイドラインとして色覚

に支障のある方への配慮等も

具体化していく予定でいる。

問□ すべての区立小・中学校

で色覚対応チョークを導入す

べき。

答□ 全校に対し色覚対応チョ

ークの使用を勧め、板書や掲

示物に対してもこれまで以上

に配慮するよう指導していく。

女性の総合的健康支

援と子供読書活動推

進について

青木さちえ

(公明)

問□ 女性の健康施策として、

ワンストップ型の(仮称)杉

並女性健康支援センターとし

て女性医師や女性相談員によ

る相談窓口など、世代を超え

た健康支援への総合的な取り

組みが必要と考えるがどうか。

答□ 各保健センターを中心に

あらゆる年代女性の各種相談

事業を実施。ワンストップ型

も意義があるので研究したい。

問□ 国のがん対策基本法は検

診受診率を24年度までに50%

にあげることが目標。来年度

の無料クーポン券の継続と併

せて、普及啓発すべき。

答□ ポスター掲示など、あら

ゆる広報媒体を活用して受診

率の向上を目指していく。

問□ 子宮頸がんは、唯一予防

でき「命を守る」観点から、

ワクチン接種と検診が必要。

費用対効果の側面からワクチ

ンという予防法の考えを伺う。

答□ ある研究報告によると、

12歳女子に対するワクチン接

種の費用は約210億円、医療費

等の社会的費用の損失経費は

約400億円と試算され、費用対

効果に優れている。

問□ 小児用肺炎球菌ワクチン

接種の費用助成を求める。

答□ 国において定期接種と任

意接種の線引きについて検討

されるとの報道もある。ワク

チン全体を含め研究していく。

問□ 今年度11校に配置された

学校司書の取り組みと、全校

配置に向けた今後の計画は。

答□ 子供への読書相談、教師

への選書補助等に取り組んで

いる。22年度は22名の配置を

行う予定。計画的に取り組む。

障害者・高齢者の地域

生活支援の充実を

すぐろ奈緒

(社み)

問□ 障害者ショートステイが

不足。特に重度障害者は1床

のみ。今後の整備計画は。

答□ 事業者との調整を図りな

がら円滑な事業運営を進める。

問□ 将来的にグループホーム

への入所を希望している障害

者が利用できる体験型グルー

プホームの整備を検討すべき。

答□ 昨年4月以降11名がグル

ープホームに体験入居してい

る。円滑な地域移行を関係機

関と連携して支援する。

問□ 事業者が特養ホームを整

備するに当たり、用地取得費

を区としても支援すべき。

答□ 独自に土地の評価額の6

分の1を助成している。今後

さらに国が今年度から創設し

た定期借地権を活用した助成

制度を積極的に周知する。

問□ 介護者の心身の負担を軽

減するためにも、高齢者のシ

ョートステイの増設が必要。

答□ 極めて重要であると認識。

需要も高いことから、25年度

までに新たに72床整備する。

問□ 介護者の急病などで急に

介護ができなくなった場合に

対応できる高齢者の緊急ショ

ートステイを充実させるべき。

答□ 現在個室2床を確保。今

年度から事前登録制を廃止し、

緊急時に速やかに利用できる

よう柔軟な運用を図った。

問□ 国の介護報酬引き上げが、

実際に介護従事者の待遇改善

に反映されているか。区独自

の介護従事者への支援策は。

答□ 給与は9千円アップ。予

定していた2万円アップには

及んでいない。健康診断等へ

の助成事業に取り組んでいる。

防災計画や救援所の

運営は高齢・障がい者

と女性の視点で市

橋綾子

(生ネ)

問□ 防災計画の策定、修正の

決定機関である防災会議の委

員の数、そのうち女性の数は。

答□ 現在は委員31名。会長含

め32名、うち女性1名。

問□ 被災者の生活の場となる

救援所では、トイレ、授乳、

着替えなど、女性特有の問題

があり、そのための配慮が必

要。防災計画づくりや震災救

援所の運営に女性の参画が必

要なのではないか。女性の地

域防災リーダーの育成と若い

女性の参加を図るべき。

答□ 救援所の学校PTAに働

きかけ、リーダー養成講座へ

の女性の参加の促進を図る。

問□ 救援所に行けない肢体不

自由者をはじめとする障がい

者、介護度の高い高齢者など

への対応は。また、当事者の

ニーズをくみ取っているか。

答□ 福祉救援所での対応を考

えていく。また、当事者の意

見・要望を反映させていく。

問□ 医療救護所に備蓄される

医療品等の品目は時々に応じ

た見直しが必要では。大災害

の知識経験を持つ災害医療セ

ンターの情報を活用すべき。

答□ 医師会等の医療関係者と

協議を行っている。災害医療

センターの情報を含め、最新

の情報を把握し、区の医療救

護体制の改善に生かしていく。

問□ 救援所になる小中学校は

燃えないことが第一。緑被率

の観点からも学校敷地内に防

災林の植樹をすすめるべき。

答□ 限られた敷地内では難し

い点があるが、校舎改築など

の折に、防火性の高い樹木の

植樹を検討していく。

学校福祉のシステム、

スクールソーシャル

ワークの充実を小

松久子

(生ネ)

問□ 不登校、いじめ、虐待な

ど、子どもの問題について社

会福祉的な視点と手法により

解決を図るスクールソーシャ

ルワークを、杉並では文科省

より2年早く導入している。

その経緯と導入の目的につい

て、また、これまでの活動実

績と区の評価について伺う。

答□ 特別支援など医療や福祉

との連携が必要なもの、問題

の背景の複雑なものなど、そ

れまでの学校の対応では困難

なケースの増加に伴い、平成

20年度より開始した。1月末

現在の対応件数は65件。子供

や保護者、学校との面接や関

係諸団体・諸機関と調整を行

い、問題解決への道筋をつけ

る等の成果を上げている。

問□ スクールソーシャルワー

カーは専門職だが国家資格等

がなく、済美教育センターの

教育SAT(スクールアシス

トチーム)に位置付いている

が、どのような働き方なのか。

答□ 教育及び福祉分野につい

ての高い専門性を有し、活動

実績のある者を非常勤職員と

して雇用している。

問□ 活動するなかで、学校の

側に立つのか子どもの側か、

その立ち位置によって対応は

異なったものになる。「子ど

もの最善の利益」を優先すべ

きであり、そういう態度や判

断を支える教育委員会であっ

て欲しい。区の見解は。

答□ スクールソーシャルワー

カーは、児童・生徒を取り巻

く環境に働きかけ、その改善

を目指して、常に子供の立場

に立って活動している。

低中所得者9割で80

億増税、高額所得者87

億減税を是正せよ鈴

木信男

(共産)

問□ 経済危機から区民の暮ら

しをどう守るか。国民の暮ら

しは底なしの悪化を続けてい

る。景気の悪化は、大企業の

溜め込み金の急増の一方で、

雇用者報酬が10年余り減少し

ている結果である。これは世

界の主要国中、日本ただ一国

である。この異常をどうみる。

答□ 賃金の停滞傾向は日本経

済の傾向を反映しているもの。

問□ 区内の大企業であるNT

T・東京電力・東京ガスなど

膨大な内部留保がある。社会

的責任を果たさせ、還元させ

ることが重要。道路占用料は、

政令の約10分の1以下で、広

告料収入で実質的負担はない。

応分の社会的責務を果たすた

め2倍位の引き上げを。

答□ 著しく増額する場合は、

激変緩和措置を講じている。

問□ 先の自公政権の構造改革

で07年度から地方税率は5、

10、13%が一律10%になった。

この結果、区民税の課税標準

額は年間200万円以下は約49億

円、200万円から700万円以下は

29億円の増税(納税者の9

割)。他方、700万円以上は87

億円減税。減税自治体と言う

なら、税率一律化以前に戻す

べき。国へ働きかけ、区独自

でも実施すべき。

答□ 税負担が変わらない制度

設計で、国へは働きかけない。

問□ 大資産家減税も温存され、

株取引税は10%。欧米では30

〜40%である。06年に一人で

36億円の納税者がいた。366億

円儲けていた。本則20%を国

に求め、区も検討を。

答□ 12年から20%が適用。

区民税ゼロまでに6

30年?減税自治体

構想の責任は誰に松

尾ゆり

(杉わ)

問□  減税自治体構想の最終的

目標は、区民税ゼロか否か。

答□ 10年後の1割減税を当初

の目標とし、無税は理論上こ

の延長線上にあるが当分先の

ことで、改めて議論が必要。

問□ 区民税1割減税には約60

億円必要だが10年後の基金の

運用益は30億円程度。どうや

って減税するのか。さらに区

民税ゼロにするには4兆円の

積み立てが必要であり私の試

算で630年かかる。巨額の

積み立ては現実に可能か。

答□ 当初は原資すべてを利子

収入でまかなうことは難しく、

積立金額を調整し補填を行う。

毎年150億円を積み立てていっ

たとして利子で1割減税がで

きるのは30年目になる。

問□ 区長はあと1年で退任す

るが、10年後の減税ができな

かったら誰が責任をとるのか。

答□ 減税の実施、積立額、基

本方針などは将来の区長と議

会が区民の意見を踏まえて決

定するもので、責任問題が生

じるようなことはない。

問□ セシオン杉並等の賃金未

払い事件に対応してのモニタ

リングの変更点を伺う。

答□ 平成22年度の契約から、

委託事業者から給与支払い等

の労働関係法令遵守の確認を

行う。四半期ごとに書面によ

る報告をうけるとともに事業

者に直接確認する。

問□ 板橋区では清掃業務の委

託で低価格入札の場合、賃金

水準についての助言を行うと

のことだが、杉並区でも行っ

てはどうか。

答□ 区として行う考えはない。

Page 6: 第1回定例会 - Suginami平成22(2010)年5月1日 202 2 渡辺富士雄 問 区財政の厳しさは区民の 答 責務があると考えるがどうか。ネットをしっかりと確保する区民の生活を守るセーフティ生活の厳しさの表れである。安全・安心のセーフティ

平成22(2010)年 5 月 1 日 202 6

川原口宏之

 

平成22年度杉並区一般会計

予算案、各特別会計予算案並

びに関連諸議案のすべてに賛

成の立場から意見を述べる。

●賛成理由1

 

大幅な歳入減という厳しい

現実に直面しながら、これま

での行財政改革の成果を活用

した、起債に頼らない堅実な

予算編成になっている。

 

本年度末の区債残高を179億

円まで減少させ、第4次行財

政改革実施プランの目標を達

成し、基金合計442億円、財政

調整基金だけでも208億円が確

保できる見込みとなった。こ

れは、山田区政10年のたゆま

ぬ行財政改革の成果であり、

行政サービスを低下させずに

改革を進めてきたことを高く

評価する。

●賛成理由2

 

緊急経済対策や危機管理対

策、医療・福祉のセーフティ

ーネットを強化する施策がし

っかり盛り込まれている。

 

「なみすけ商品券」は区内

経済の活性化への寄与を期待。

雇用について、区が新たに担

うべき役割の検証を要望する。

 

「地域・医療のセーフティ

ーネット」に関しては、まず、

保育について、わが会派がこ

れまで主張してきた保護者負

担軽減を含め、保育環境の充

実に精力的に取り組んでいる

姿勢は高く評価する。「待機

児童」問題については、更に

踏み込んだ議論と長期的な戦

略が必要であると考える。

「長寿応援ポイント事業」は、

わが会派の主張であり、今後

伊田としゆき

 

議案第4号「杉並区減税基

金条例」は、修正案及び修正

部分を除く原案に賛成、各会

計予算案、関連議案について

はいずれも妥当と判断し、す

べての議案に賛成する。

⑴ 

起債ゼロで安全・安心の

セーフティネットを張り巡ら

せるなど、限られた財源のも

とで効果的に施策を展開して

いく内容になっている。

 

「百年に一度」と言われる

経済危機の影響を受ける形に

なった平成22年度予算案は、

特別区税が31億円の減収、財

政調整交付金も12億円の減が

見込まれるなど大変厳しい状

況となった。しかし、10年に

わたる杉並改革の断行により、

財政健全化を進めてきた成果

もあり、起債を行うことなく、

必要な行政需要に足りる歳入

を見事に確保し、大変評価す

る。

 

子宮頸がんワクチン助成に

ついては、全国でもまだ数団

体しか実施していない取り組

みであり、真に必要な取り組

み。「歯磨き推進モデル校」

については、本区独自の取り

組みで、生活習慣病予防など

への効果とともに、インフル

エンザ対策としても有用であ

ることが確認できた。

 

杉並区独自の取り組みを打

ち出す姿勢と行動は、地方政

府と呼ぶにふさわしいものと

高く評価する。

⑵ 

喫緊の課題である経済対

策について、具体策が示され

ている。

 

区民の暮らしや事業活動を

井口かづ子

 

わが会派は、次の三つの視

点から平成22年度予算案を検

証した。⑴自らを厳しく律し、

自治を強化する従来の区政の

基本姿勢を堅持しているか 

⑵区民が直面する当面の様々

な課題に正面から取り組み、

その解決に努めているか 

区民が将来へ明るく展望が持

てる力強いビジョンを提示し

ているか

 

第一の視点は、今までの基

本姿勢に緩みがないのかとも

言える。「予算編成方針とその

概要」で「区政運営に全身全

霊を捧げていく」と述べ、さら

に新たな行財政改革の推進に

向けて検討を始めるとしてい

る。また、わが会派の代表質

問に「特に厳しい財政状況下

こそ更なる行革を進めるチャ

ンスである」と答弁している。

この強い姿勢は、新たな高み

に挑もうとするものであり、

高く評価する。しかし、区民

から職員に対して厳しい声を

聞くのも事実である。「区役

所は変わったな!」と実感で

きる行政体制の確立を望む。

 

第二の視点は、当面する諸

課題への取り組みである。

 

保育園の待機児解消策は、

新たに策定した「保育の安全・

安心プラン」をより計画的に

推進し、待機児ゼロを射程内

にした点は、高く評価する。

新年度予算では、①高齢者介

護施設整備の強化②なみすけ

商品券の継続発行③積極的な

雇用対策の推進④プレミアム

付き子育て応援券事業⑤太陽

光発電への助成強化⑥学校支

の更なる施策の充実と幅広い

対象者への認知度向上を期待

する。

 

女性特有の「がん検診クー

ポン」を区が継続実施したこ

と、更に「子宮頸がんワクチ

ン」の公費助成も大いに評価

する。今後の積極的な普及啓

発をお願いする。

●賛成理由3

 

人づくり、まちづくりを着

実に推進する施策が盛り込ま

れている。

 

国民読書年・学校図書館の

司書拡充について、10年前、

ブックスタート事業の創設を

提案し、子供読書活動を推進

してきたわが会派として高く

評価する。就学前教育につい

ては、幼児教育の均一化と質

の向上、更には小学校との連

動性の強化に向けた積極的な

取り組みに期待する。

 

まちづくりについては、区

民の憩いの場である公園のさ

らにきめ細かい管理と整備を。

●賛成理由4

 

減税基金の創設については、

①「使い切り予算」から脱却

し、自治体財政運営に一石を

投じる改革である、②「財政

のダム」を構築し、大規模災

害などの大幅な減収にも備え

ることができる、③将来世代

に「正の遺産」を残すことが、

区独自の高付加価値サービス

となる、との理由で賛同でき

るという結論に至った。

 

ただし、具体的な実践にあ

たっては、議会や区民意思の

反映、透明性の確保、行政サ

ービスの維持・向上を犠牲に

しないこと、行革・財政健全

化の取り組み継続にも十分留

意することを求める。

支える緊急経済対策が引き続

き行われ、多くの区民が安心

している。プレミアム付商品

券の発行支援をはじめとする

経済対策は、区内経済の活性

化に大きく役立つのではない

かと期待する。

⑶ 

杉並の将来を見据えた全

国のモデルとなる「減税自治

体構想」が、「減税基金条

例」の制定により具体化され

るとともに、これを含めた

「杉並百年の計」と言われる

取り組みについて、予算措置

がなされている。

 

「減税自治体構想」につい

ては、①杉並改革により財政

健全化を進めてきたことの延

長線上に、将来の減税という

目標を持つことが本区の永久

の繁栄であること、②阪神淡

路大震災の西宮市の例を見て

も、いざ被災となれば区とし

て多額の財政支出を余儀なく

され、それが財政運営に長き

にわたって支障を及ぼすおそ

れがあること、③基金の運用

管理について「基金管理監」

の設置などにより安全かつ効

果的に行われる見通しが立っ

ていることが確認できた。

 

また、都の取り組みではあ

るが、都立和田堀公園に40

0mトラックを有した運動場

が整備されることは、喜ばし

いことである。

 

今後の区政運営にあたって

は、①新たな行財政改革の道

筋をつけ、更なる職員の削減

に取り組むこと、②区民がい

ざという時に一刻も早く適切

な医療が受けられるように区

独自の救急救命体制の整備に

向けて、一日も早い取り組み

を進めることを要望する。

援本部の全校設置など、多く

の時宜を得た施策が計画され

ている。より一層丁寧な行政

運営を要望し、具体的施策に

ついても以下、要望する。

⑴ 

新たなコミュニティバス

は需要喚起の方策について積

極的に取り組むこと

⑵ 

生活保護の法外援護につ

いてはしっかり見直すこと

⑶ 

都市農業において「地産

地消」の視点をこれまで以上

に重視すること

⑷ (仮称)教育憲章について

は、区民の議論喚起、周知徹

底に力強く取り組むこと

 

第三は、未来の展望につい

てである。議案第4号「杉並

区減税基金条例」に絞って述

べる。「減税自治体構想」に

関しては、判断の基準をどこ

におけば良いか悩み、会派で

区政報告を作成して区民アン

ケートを実施したところであ

る。区長は「減税自治体構

想」について語るとき、「不退

転の決意」と言った。その思

いは日本の将来に対しての強

い危機感と政治に携わる者の

使命感からのもので、この構

想を世に問う意義はそこに見

出される。「地方から」「自

治体から」国民が切望する規

律ある財政運営のあり方を発

信していくべきである。ただ

し、議案第4号「杉並区減税

基金条例」については、この

構想が後世に、より自信から

確信へとつなげていくために、

一定の修正を加えた。したが

って、議案第4号については、

修正案及び修正部分を除く原

案に賛成する。その他の一般

会計・特別会計及び関連する

諸議案に全て賛成する。

財政のダム構築で将来

財政のダム構築で将来

世代に「正の遺産」を!

世代に「正の遺産」を!

財政の健全化を評価する

財政の健全化を評価する

将来を見据えた区政運営を

将来を見据えた区政運営を

地方自治体から規律ある

地方自治体から規律ある

財政運営のあり方を切望

財政運営のあり方を切望

杉並区議会公明党

自由民主党杉並区議団

杉並自民議員倶楽部

意見発表 予算特別委員会の最終日(3月11日)に、各会派の代表から予算案に対する意見の発表がありました。その一部要旨をお知らせします。

区 議 会

〈業務継続方針〉

優先業務の考え方新型インフルエンザ流行時においては、緊急を要する案件に限り、本会議・委員会を開催する。また、議員への情報提供、連絡調整等は緊密に行う。それ以外の緊急性の低い業務(例:各種調査や資料収集、議会図書室の運営等)は状況に応じて停止する。

施設運営方針 議会棟における感染予防・拡大防止のため、不要・不急の来庁の自粛を要請するとともに、必要に応じて、議員や来庁者に対してマスクの着用や手指消毒を要請する。また、委員会室の貸出しは中止する。

新型インフルエンザ対策

杉並区議会では、新型イン

フルエンザ流行時において

も、必要不可欠な議会運営

を継続させるため、この度

「新型インフルエンザ業務

継続計画」を定めました。

業務継続方針は左記のとお

りです。

Page 7: 第1回定例会 - Suginami平成22(2010)年5月1日 202 2 渡辺富士雄 問 区財政の厳しさは区民の 答 責務があると考えるがどうか。ネットをしっかりと確保する区民の生活を守るセーフティ生活の厳しさの表れである。安全・安心のセーフティ

 区議会生活者ネットワーク、都政を革新する会、無所属、杉並わくわく会議、無所属区民派からも予算案に対する意見の発表がありました。

『意見の発表』平成22(2010)年 5 月 1 日 2027

田代さとし

 

一般会計の歳入では、歳入

の4割を占める特別区税が5

%(31億円)のマイナス、歳

入の3割を占める各種交付金

(法人住民税等を原資とする

特別区財政調整交付金や地方

消費税交付金等)が7%(28

億円)のマイナスと厳しい状

況である。

 

歳入が減少する中、歳出で

は、金額の大きい事業とし

て、前年からの継続事業があ

る。当該年度の支払い分とし

て、学校の改築(天沼小、松

溪中、井草中)で49億円、桃

井の公園整備で17億円などが

計上されている。

 

また、子育て支援の公平化・

拡充では、幼稚園の私立と区

立の利用料負担の公平化を目

指し、保育では入園希望者が

急増するなか、保育所や保育

室などを増設し、幼稚園での

預かり保育も拡充したうえで、

さらに、認可保育園と他の保

育施設の利用料負担の公平化

を目指している。

 

国民健康保険事業会計では、

医療給付費が増加するので、

一般会計から国保会計への繰

入金が前年の54億円から62億

円へと8億円の増加を見込み、

後期高齢者医療事業会計でも、

納付金が増加するので、一般

会計からの繰入金が4億円の

増加、さらに介護保険でも給

付費が増加するので、一般会

計からの繰入金が1億円の増

加の予定となっている。

 

これらの増額の大きい施策

のほかにも、住環境の向上、

地域住民活動の推進、教育の

鈴木信男

 

公設派遣村で明けた201

0年。国民の暮らしは底なし

に悪化し、雇用者報酬はこの

1年で11兆円減り、家計所得

が改善される見通しはなく、

貧困と格差の一層の拡大状況

である。一方で大企業の内部

留保と行政の積立金は、莫大

となっている。これらにメス

を入れ解消する政治の転換は、

昨年の自公政治に審判を下し

た国民・区民の願いに他なら

ない。「政治を変えたい」と

の願いに応える予算でなけれ

ばならない。

㈠ 

経済危機から区民の生活

をどう守るか、審査を行った。

区長の政治姿勢は認められな

い。①普天間基地は国際法に

違反して徴用したもので無条

件撤去を求めるべき。②消費

税は逆累進性の最悪の税制で

ある。導入20年でその85%は

法人減税に使われている。容

認・必要論の立場は許されな

い。③自治体行政に企業の評

価基準を導入し、公共部門の

市場化を進めた。④23区が同

種傾向で特別優れていないの

に、財政危機を再建した盟主

のような宣伝をし、財政の常

識的認識に欠ける。

㈠ 

減税基金条例は断じて認

められない。中止すべき。①

基金は区民のニーズに応え、

認可保育園、特養ホームの入

所待機者解消、75歳以上の医

療費負担等に使用すべき。②

07年に地方税が一律化され納

税義務者の9割が約80億円増、

他方8%強の高額所得者は87

億円減税された。減税自治体

すぐろ奈緒

●議案第4号「減税基金条例」

 

所得の再分配の観点から必

要なことは、減税ではなく住

民サービスの拡充。そもそも

減税をすること自体が不可能。

シミュレーションでは、10年

後の減税は、毎年150億円の積

立を前提とするが、初年度で

さえ10億円にとどまり、翌年

度も目途がついていない。こ

の金額さえも、災害対策基金

を振り替えて捻出したにすぎ

ない。杉並区は特別区に存在

し、来年度も325億円の財政調

整交付金を受ける。区は減税

の効果として、高額所得者を

他の自治体から区内に呼び寄

せることを挙げているが、他

の自治体に支えられながら、

自分の区だけが潤えば良いと

いう考えは「今だけ自分だけ

でなく、公のために」という

区長の理念に反するものなの

ではないか。災害対策と減税

の二兎を追うは矛盾した計画。

 

なお、「杉並区はまもなく

借金ゼロ」としているが、返

済すべきは区債だけではない。

PFI杉並公会堂などの債務

負担行為や一部事務組合の組

合債など準公債費があること

を正しく説明すべき。

 

万が一元本を棄損した場合、

誰が責任を取るのか。本議案

の賛否については、少なくと

も議員個人の責任を明確にす

べき。以上の理由から反対。

●緊急経済対策

 

平成17年から実施されてい

る小規模工事契約制度は実績

が伸び悩み形骸化しており見

直しが必要。区も積極的に雇

いがらしちよ

 

一般会計・各特別会計予算

案並びに減税基金条例修正案

及び修正部分を除く原案をは

じめ関連諸議案に、全て賛成

の立場で意見を述べる。

 

子育て世代への取組みでは、

「保育の安全・安心プラン」

に基づき、保育施設の拡充、

認可保育所の建設助成、私立

幼稚園での長時間預かり保育

への区の補助制度の創設、区

独自の幼保一体型施設である

子供園2園の開設等、保育待

機児解消策がとられている。

また、私立幼稚園の入園料助

成の増額、保育料の負担軽減

等、子育て家庭の経済的負担

軽減策を評価する。

 

「すこやか赤ちゃん訪問」

は、育児の不安や悩みの解決

につながる心強い制度である。

育児不安を把握し早期支援に

つなげることは、児童虐待防

止に大変重要だ。また、東京

都作成の「父親ハンドブッ

ク」の活用等、父親の育児参

加を促進する取組みを望む。

 

未来を担う子供たちへの取

組みでは、全区立小中学校へ

の学校支援本部の設置は、地

域全体での学校教育への支援、

教員の子供と向き合う時間の

増加、新たなコミュニティの

創造に資するものだ。

 

また、特別支援教育の充実

のため、学習支援教員の配置

の拡充、情緒障がい通級学級

の拡充、新規事業として「就

学前の障がい児指導のあり方

検討」が始まる。近年、支援

の必要な子供が増加しており、

関連部署が連携し相談機関等

さらなる充実、健康と福祉の

増進などで、早急に必要な施

策を歳出で見込み、減税基金

へは10億円を積立てている。

 

その結果、これらの歳出を

税収や交付金などでは補いき

れず、施設整備基金から62億

円の繰入、財政調整基金から

47億円の繰入など、景気の良

い時に貯めておいた基金から

の繰入予定総額は152億円と高

額になっている。

 

今後、前年度からの繰越金

が出てくるほか、当該年度も

計上された予算を使いきる必

要はないので、予算執行時に

しっかりと精査して、基金か

らの繰入は、可能な限りの減

額を目指すべきである。

 

なお、この間も、財政改革

は進んでいる。職員体制の見

直しにより、職員費が388億円

から381億円へと7億円のマイ

ナス(委託化による費用は増

加する)、情報システムの見

直しにより、情報管理費が22

億円から17億円へと5億円の

マイナス、ごみの減量により

ごみの焼却などを23区が共同

で行う法人に対する分担金が

26億円から21億円へと5億円

のマイナスとなるなど、大き

な成果が見られる。

 

歳入の厳しい中でも、必要

な施策を拡充している。しか

し、基金(残高は313億円)に

は限りがあり、景気や税収の

先行きも不透明な状況である。

22年度は、基金を大きく取り

崩す当初予算となったが、財

政改革をしっかりと進めてい

けば、いつかまた将来のため

に、基金を積立てられる年が

来る。その可能性がある予算

編成である。

というなら増税構造を直ちに

是正すべきである。③財界の

都と23区の財政取り上げに荷

担することになる。④構造の

破綻は必至である。

㈠ 

財政確保は、①国庫負担

の確保、②証券優遇税制の10

%を20%化、③政令の10分の

1以下の道路占用料を引き上

げ、NTT・東京電力等に応

分の社会的負担を求める。

㈠ 

区民生活関連は、①商店

街への企業店の参加義務化②

わが党も求めてきた「なみす

け商品券」の発行の2倍化を。

㈠ 

自公前政権の社会保障費

削減の傷跡修復のため①後期

高齢者医療制度の新たな区民

負担の回避②介護保険予防事

業で改悪された訪問指導の充

実③国保料の一律一万円引き

下げ④生活保護の抜本的改善

⑤がん検診の無料化を求める。

㈠ 

都市環境では①太陽光パ

ネル設置の大胆な普及②家屋

等の耐震化の充実③ゴミ問題

の根幹をなす拡大生産者責任

の法制化への努力を求める。

㈠ 

教育関係では①学校統廃

合を中止し、全ての小中学校

を残す②学校選択と一体で進

める統廃合、小中一貫校化は

効率優先で、学校規模の巨大

化、教職員の半減化など予算

の削減政策であり、中止を求

める。③30人学級と普通教室

へのクーラー設置、就学援助

の拡大で義務教育の完全無償

化を求める。④教育憲章は区

長提唱の教育立区構想に端を

発する。教育行政を首長が担

い、教育委員会を実質的に支

配下にするもので許されない。

㈠ 

核兵器廃絶の好機、主体

的責務を求める。

用を創出する必要がある。

●環境施策

 

原発に頼らずに、安全で持

続可能な再生可能エネルギー

を促進すべき。太陽光発電パ

ネルの設置助成の増額などは

評価する。区の土地の約8割

が住宅地。環境に配慮した住

宅の建設に助成するなど、思

い切った施策の展開を望む。

●福祉関連施設の整備

 

これまでも繰り返し保育園

の増設と保護者の負担軽減を

求めてきた。改善した努力は

受け止めているが、来年度も

800名が認可園の抽選に漏

れ待機児は解消されていない。

 

また、特別養護老人ホーム

の待機高齢者は約1700名、

うち900名が介護度4、5

のAランク。区は新たに300床

を確保するが、今後の急速な

高齢化の需要に対応できない。

障害者施策についてもグルー

プホームやショートステイが

不足。保育園、高齢者・障害

者施設整備は喫緊の課題。

●議案について

 

政権交代の影響もあり、議

案の賛否は会派内で分かれる

結果となった。

 

議案第22号平成22年度杉並

区一般会計予算、議案第23号

杉並区国民健康保険事業会計

予算ほか特別会計予算に反対。

また、議案第4号、議案第5

号、議案第9号には反対。そ

の他の議案にはすべて賛成。

なお、議案第8号については、

高齢者施設ゆうゆう館の改修

に伴い、茶室の利用率向上の

ための改善、バリアフリー化

の徹底など、利用者が快適に

過ごせるようトータルな施設

整備を求めて賛成。

を総合的につなげてほしい。

 

就学前の子供たちに関して、

就学前教育振興ビジョンが策

定される。人間形成の基礎を

培う幼児教育の観点、社会全

体で子供たちの育ちを支える

観点から検討を望む。

 

奨学金等の経済的支援制度

について、募集の時期が違う

等複雑なため、区民への分か

りやすい周知を要望する。

 

障がい者の就労支援では、

「すぎなみワークチャレンジ

事業」は、区役所で知的障が

い者等をパート雇用し、3年

間の就労体験を経て、一般就

労への移行をめざすもの。さ

らに、短時間雇用を実施した

企業への助成や、特例子会社

の区内誘致にも取組む等、積

極的な姿勢を評価する。

 

予防できる唯一のがんの子

宮頸がんワクチン接種で、中

学進学者の女子への区独自の

全額助成は、国の施策をリー

ドするもので高く評価する。

 

「命を守る」自殺対策への

取組みでは、自殺対策推進活

動により区内の自殺者数が減

少した。今後、自死遺族の方

々への取組み強化を要望する。

また、多量に飲酒する習慣の

ある人への対策や、アルコー

ルと自殺の密接な関係の啓発

等も組入れてほしい。

 

杉並区減税基金条例に関し

ては、基金の積立ての財源は

行財政改革の推進等で確保し、

区民生活の後退を招かぬよう

申し添える。将来的な減税の

方法の十分な研究を望む。

 

なお、委員会審議において

わが会派から出された意見・

要望・提言に、今後の区政運

営での十分な検討を要望する。

税収等の今後が不透明な中、

税収等の今後が不透明な中、

将来を見すえた財政運営を

将来を見すえた財政運営を

政治変え、経済危機から区民

政治変え、経済危機から区民

の暮らし守る予算の編成を

の暮らし守る予算の編成を

今すぐ必要な区民サービスの

今すぐ必要な区民サービスの

充実と確実な将来への投資を

充実と確実な将来への投資を

本当に必要な分野を十分精

本当に必要な分野を十分精

査し、重点的に財政支出を

査し、重点的に財政支出を

民主党杉並区議団

日本共産党杉並区議団

社会民主党・みどり

区政杉並クラブ

Page 8: 第1回定例会 - Suginami平成22(2010)年5月1日 202 2 渡辺富士雄 問 区財政の厳しさは区民の 答 責務があると考えるがどうか。ネットをしっかりと確保する区民の生活を守るセーフティ生活の厳しさの表れである。安全・安心のセーフティ

平成22(2010)年 5 月 1 日 202 8

条例制定

減税基金条例

 

減税基金を設置する等の必

要があるため制定する。(一

部修正して可決)

(22年4月1日施行)

条例改正

心身障害者の医療費の助成に

関する条例の一部改正

 

助成対象となる障害の範囲

を改める必要があるため改正

する。

(22年4月1日施行)

難病患者福祉手当条例の一部

改正

 

規則で新たに難病患者福祉

手当の対象となる疾病を定め

た場合における支給の特例を

改める必要があるため改正す

る。

(22年3月12日施行)

学校教育職員の勤務時間、休

日、休暇等に関する条例の一

部改正

 

学校教育職員の正規の勤務

時間を改定する等の必要があ

るため改正する。

(22年4月1日施行)

職員定数条例の一部改正

 

職員の定数を改める必要が

あるため改正する。

(22年4月1日施行)

職員の給与に関する条例の一

部改正

 

労働基準法の一部が改正さ

れたことに伴い、職員の月六

十時間を超える超過勤務に係

る超過勤務手当の支給割合を

改定する必要があるため改正

する。

(22年4月1日施行)

職員の退職手当に関する条例

の一部改正

 

新たな退職手当の支給制限

及び返納の制度を設ける等の

必要があるため改正する。

(22年4月1日施行)

行政財産使用料条例の一部改

正 

ゆうゆう桃井館の多目的室

の使用料を設定するとともに、

公衆電話所等の使用料を改定

する等の必要があるため改正

する。

(一部の規定を除き、22年4

月1日施行)

国民健康保険条例の一部改正

 

保険料率を改定する等の必

要があるため改正する。

(22年4月1日施行)

事務手数料条例の一部を改正

する条例の一部改正

 

地域生活支援手数料を減額

する経過措置を延長するとと

もに、その充実を図る必要が

あるため改正する。

(22年4月1日施行)

女性福祉資金貸付条例の一部

改正

 

保証人条件を見直すととも

に、修学資金等の貸付限度額

を引き上げる等の必要がある

ため改正する。

(22年4月1日施行)

「特別区道」道路占用料等徴

収条例等の一部改正

 

道路占用料等を改定する等

の必要があるため改正する。

(一部の規定を除き、22年4

月1日施行)

幼稚園教育職員の給与に関す

る条例の一部改正

 

労働基準法の一部が改正さ

れたことに伴い、幼稚園教育

職員の月六十時間を超える超

過勤務に係る超過勤務手当の

支給割合を改定する等の必要

があるため改正する。

(22年4月1日施行)

学校教育職員の給与に関する

条例の一部改正

 

労働基準法の一部が改正さ

れたことに伴い、学校教育職

員の月六十時間を超える超過

勤務に係る超過勤務手当の支

給割合を改定する等の必要が

あるため改正する。

(22年4月1日施行)

予  

22年度予算

 

各会計の予算規模を次のと

おりとする。

①一般会計

 

予算総額一千五百十二億八

千三百万円

②国民健康保険事業会計

 

予算総額四百八十六億八百

十六万七千円

③老人保健医療会計

 

予算総額八千九百七十二万

五千円

④介護保険事業会計

 

予算総額二百九十八億七千

百六十八万五千円

⑤後期高齢者医療事業会計

 

予算総額百十六億一千九百

九十万六千円

21年度一般会計補正予算(第

六号)

 

二十一億一千九百四十万八

千円の減額。予算総額一千四

百八十億一千九百四十九万七

千円。

21年度国民健康保険事業会計

補正予算(第一号)

 

二十二億九千八百六十三万

七千円の減額。予算総額四百

九十二億六千九百三十五万八

千円。

21年度老人保健医療会計補正

予算(第一号)

 

四億三百八十八万九千円の

追加。予算総額五億五千三百

七十四万七千円。

21年度介護保険事業会計補正

予算(第一号)

 

六億八千四百六十八万四千

円の追加。予算総額二百八十

七億四千五十三万一千円。

21年度後期高齢者医療事業会

計補正予算(第一号)

 

三億二千二百万二千円の追

加。予算総額百六億九千八百

七万一千円。

人  

人権擁護委員候補者の推薦

 

任期満了に伴う候補者とし

て、西村壽一(にしむらとし

かず)氏の推薦に同意。

後期高齢者医療広域連合規約

の変更について

 

東京都後期高齢者医療広域

連合規約の一部変更について

協議するため、地方自治法

(昭和二十二年法律第六十七

号)第二百九十一条の十一の

規定に基づき、議決を経る必

要がある。

後期高齢者医療広域連合葬祭

費事務の受託について

 

東京都後期高齢者医療広域

連合の葬祭費の事務を受託す

る必要がある。

専決処分について

 

法律上の義務に属する損害

賠償額合計七件、七十五万九

千三百五十二円とした報告を

聴取。意

 

第1回定例会で次の意見書

を議決し、地方自治法第99条

の規定に基づき、関係機関に

提出しました。

「ヒロシマ・ナガサキ議定

書」のNPT再検討会議での

採択に向けた取り組みを求め

る意見書

〔提出先〕

 

衆議院議長、参議院議長、

内閣総理大臣、法務大臣、外

務大臣

〔内容〕

 

杉並区議会は、本区が原水

爆禁止運動発祥の地であり、

世界の恒久平和と核兵器の廃

絶を願い平和都市宣言を議決

している立場から、我が国政

府に対し、核兵器廃絶の動き

を世界的な潮流とすべく国際

社会に働きかけるとともに、

核廃絶・核軍縮・核不拡散に

向けた努力を強化することを

一貫して求めてきました。

 

昨年八月、長崎市で開催さ

れた平和市長会議総会では、

二〇一〇年のNPT再検討会

議において「ヒロシマ・ナガ

サキ議定書」の採択を求める

ことなどをもりこんだ「ナ

ガサキアピール」が決議さ

れ、九月には、核不拡散・核

軍縮に関する国連安全保障理

事会首脳級特別会合において、

「核兵器のない世界」を目指

す決議が全会一致で採択され、

鳩山首相は被爆国として核兵

器廃絶の先頭に立つとの決意

を明確に表明されました。

 

また、日本政府がアメリカ

合衆国などと共同提案した核

軍縮決議案についても、国連

総会第一委員会で過去最多の

国々の賛成を得て採択されま

した。

 

こうした取り組みをさらに

広げ、人類共通の願いである

核兵器廃絶を一日も早く実現

するためには、国際社会が明

確な期限を定めて、核兵器廃

絶に積極的に取り組む必要が

あります。

 

よって、杉並区議会は、国

会及び政府に対し、二〇二〇

年までに核兵器を廃絶するた

めの具体的な道筋を示した

「ヒロシマ・ナガサキ議定

書」の趣旨に賛同し、二〇一

〇年のNPT再検討会議にお

いて同議定書を議題として提

案するとともに、その採択に

向けて、核保有国を初めとす

る各国政府に働きかけるよう

強く要請します。

平成22年3月12日

陳  

【みなし不採択】

☆減税自治体構想白紙撤回に

関する陳情(21陳情第21号)

☆減税自治体構想による平成

二十二年二月定例会における

減税基金条例(仮称)上程反

対に関する陳情(21陳情第36

号)

☆平成二十二年二月定例会に

おける(仮称)杉並区減税基

金設置条例反対に関する陳情

(22陳情第2号)

☆減税自治体構想の撤回と、

区民の全面的な生活改善に関

する陳情(22陳情第4号)

☆「減税自治体構想」はやめ

て、認可保育園の増設を求め

ることに関する陳情(22陳情

第5号)

☆減税自治体構想に関する陳

情(22陳情第7号)

【取り下げ承認】

☆区議会制度改革のための一

般区民主体の協議会設置に関

する陳情(21陳情第24号)

杉並区議会情報公開条例第22条に基づき、平成21年1月から12月の運用状況をお知らせします。情報公開請求件数 5件

◇新会派結成(3月23日

付)

みどりの未来(未来)

所属議員(二名)

奥山たえこ

すぐろ奈緒

社会民主党(社民)

所属議員(一名)

小野清人

◇会派変更(3月29日

付)

小野清人議員の所属会派

が社会民主党(社民)か

ら民主党杉並区議団(民

主)へ変更

◇通称名変更(4月9日

付)

いがらしちよ議員が、五

十嵐千代議員(杉ク)へ

通称名を変更

決定状況 件数 決定日 請求内容

公開 2件

平成21年6月9日 政務調査費の領収書

平成21年8月3日 議会用ポスター印刷経費及び掲示撤去経費(過去3年分)

一部公開 3件

平成21年4月21日 政務調査費の出納簿及び領収書

平成21年6月29日 政務調査費の領収書等証拠書類

平成21年7月16日 政務調査費の領収書等証拠書類

非公開 0件    

区議会情報公開の運用状況

審議した議案等の概要

お知らせ

 

減税基金条例に付する付帯決議

 

本条例の施行に当たり、杉並区長は、杉並区の安定した自治体経営における本条例の重

要性に鑑み、次の諸点について誠意をもって対処すること。

一  基金の積立てに際しては、行政サービスの低下を招くことなく、さらなる区民生活の

向上を図ること。

二  基本方針の策定、変更にあたっては、あらかじめ区民及び区議会の意見を聞くこと。

三  基金管理方針の策定、変更にあたっては、あらかじめ区民及び区議会の意見を聞くこ

と。また、基金の運用の計画の策定、変更にあたっては、あらかじめ区議会に説明を行

うこと。

四  条例等の趣旨、内容について区民の理解が得られるよう周知に努めること。また、条

例施行後、一定期間毎に条例等の施行状況を検証すること。