第1章 労働力状況...第1章 121 第1節 労働力人口...

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労働力状況 第1章 120 第1章 労働力状況 1 労働力人口 (1) 増加する就業者数 2018年の東京の「15歳以上人口」は1,225万1千人で、そのうち約66%が「労働力人口」、約34%が「非 労働力人口」となっています。労働力人口は「就業者」と「完全失業者」に分けられ、2018年の就業者 数は792万2千人、完全失業者数は21万1千人で、労働力人口の約2.6%が完全失業者となっています。ま た、就業者は「自営業主」、「家族従業者」、「雇用者」に分けられ、雇用者が就業者の約91%を占めています。 (図1) 東京の労働力人口は増加傾向で推移しています。2018年の労働力人口の内訳をみると、就業者数は8 年連続で増加する一方、完全失業者数は8年連続で減少しています。また、15歳以上人口に占める労働 力人口の割合を示す労働力人口比率をみると、東京は全国よりも高い比率となっています。 (図2) 男女別に労働力人口をみると、2018年の労働力人口は、男性で454万2千人、女性で359万1千人となり、 2017年と比較して男女ともに増加しました。対前年増減数の推移をみると、男性は増減を繰り返してい る一方、女性はほぼ一貫して増加しています。 (図3) 男女別・年齢別に労働力状態をみると、「非労働力人口」は25歳以上すべての年齢階級で、男性より女 性の方が多くなっています。また、就業者を「主に仕事」をしている人と、「主に仕事以外」をしている 人に分類すると、女性は「就業者(主に仕事以外)」の人数が男性に比べて多く、主に家事等をするかた わらにパートタイム等の仕事をする人が多いことがうかがえます。 (図4) 図1 東京の就業構造(東京、2018年) 図2 就業状態別15歳以上人口(東京)、 労働力人口比率の推移(東京・全国) 図3 男女別・労働力人口、増減率の推移(東京) 15歳以上人口及び就業者数は、就業状態等が不詳の者を含む。 資料 東京都「労働力調査」 図4 男女別・年齢別労働力状態(東京、2015年) 全国の2011年の値は、補完推計値。2011年及び2016年の東京の 数値については、基準人口の切替えに伴う変動を考慮し、総務省 統計局が遡及集計した数値を用いている。 資料 東京都、総務省 「労働力調査」 資料 東京都「労働力調査」 「就業者(主に仕事以外)」は、 「家事のほか仕事」、 「通学のかたわら 仕事」、 「休業者」の計。 資料 総務省「国勢調査」 13.0 57.5 77.2 72.8 51.5 37.5 13.7 43.4 42.5 36.6 23.0 14.2 6.8 6.6 7.4 8.0 17.1 20.1 14.7 15.9 30.6 7.7 28.5 11.7 21.8 18.6 21.3 55.1 5.5 63.0 67.6 14.5 27.8 27.4 19.6 10.3 13.5 13.5 24.2 23.2 15.9 7.9 17.0 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 1524253435444554556465以上 1524253435444554556465以上 就業者(主に仕事) 就業者(主に仕事以外) 完全失業者 非労働力人口(家事、通学) 非労働力人口(その他) 不詳 (万人) 男性 女性 15歳以上 人口 1,225.1万人 労働力人口 813.3万人 非労働力 人口 411.0万人 就業者数 792.2万人 完全 失業者数 21.1万人 家族 従業者数 9.1万人 自営業主数 58.4万人 雇用者数 718.0万人 3.3 男性 0.8 1.7 2.3 女性 3.1 4.3 -2 0 2 4 6 405.4 446.6 454.2 0 100 200 300 400 500 200203 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18年 男性 女性 (%) (万人) 労働力人口 増減率 264.8 344.2 359.1 408.2 非労働力人口 424.4 411.0 1081.4 1215.8 1225.1 0 500 1,000 1,500 200304 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18年 62.2 東京 65.0 66.4 60.8 全国 60.5 61.5 50 60 70 (%) 労働力人口比率 (万人) 15歳以上人口 638.5 就業者 768.2 792.2 33.9 完全失業者 22.6 21.1

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労働力状況第1章

120

第1章 労働力状況

1 労働力人口(1) 増加する就業者数 2018年の東京の「15歳以上人口」は1,225万1千人で、そのうち約66%が「労働力人口」、約34%が「非労働力人口」となっています。労働力人口は「就業者」と「完全失業者」に分けられ、2018年の就業者数は792万2千人、完全失業者数は21万1千人で、労働力人口の約2.6%が完全失業者となっています。また、就業者は「自営業主」、「家族従業者」、「雇用者」に分けられ、雇用者が就業者の約91%を占めています。

(図1) 東京の労働力人口は増加傾向で推移しています。2018年の労働力人口の内訳をみると、就業者数は8年連続で増加する一方、完全失業者数は8年連続で減少しています。また、15歳以上人口に占める労働力人口の割合を示す労働力人口比率をみると、東京は全国よりも高い比率となっています。(図2) 男女別に労働力人口をみると、2018年の労働力人口は、男性で454万2千人、女性で359万1千人となり、2017年と比較して男女ともに増加しました。対前年増減数の推移をみると、男性は増減を繰り返している一方、女性はほぼ一貫して増加しています。(図3) 男女別・年齢別に労働力状態をみると、「非労働力人口」は25歳以上すべての年齢階級で、男性より女性の方が多くなっています。また、就業者を「主に仕事」をしている人と、「主に仕事以外」をしている人に分類すると、女性は「就業者(主に仕事以外)」の人数が男性に比べて多く、主に家事等をするかたわらにパートタイム等の仕事をする人が多いことがうかがえます。(図4)

図1 東京の就業構造(東京、2018年) 図2 就業状態別15歳以上人口(東京)、   労働力人口比率の推移(東京・全国)

図3 男女別・労働力人口、増減率の推移(東京)

注  15歳以上人口及び就業者数は、就業状態等が不詳の者を含む。資料 東京都「労働力調査」

図4 男女別・年齢別労働力状態(東京、2015年)

注  全国の2011年の値は、補完推計値。2011年及び2016年の東京の   数値については、基準人口の切替えに伴う変動を考慮し、総務省   統計局が遡及集計した数値を用いている。資料 東京都、総務省 「労働力調査」

資料 東京都「労働力調査」 

注  「就業者(主に仕事以外)」は、「家事のほか仕事」、「通学のかたわら   仕事」、「休業者」の計。資料 総務省「国勢調査」

13.0

57.577.2 72.8

51.537.5

13.743.4 42.5 36.6

23.0 14.26.8

6.6

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8.0 17.1 20.1

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30.67.7

28.5

11.721.8 18.6

21.355.15.5

63.0

67.6

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27.8

27.419.6

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13.5

24.2

23.215.9

7.9

17.0

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15~24歳

25~34歳

35~44歳

45~54歳

55~64歳

65歳以上

15~24歳

25~34歳

35~44歳

45~54歳

55~64歳

65歳以上

就業者(主に仕事) 就業者(主に仕事以外) 完全失業者

非労働力人口(家事、通学) 非労働力人口(その他) 不詳

(万人)

男性 女性

15歳以上人口

1,225.1万人

労働力人口813.3万人

非労働力人口

411.0万人

就業者数792.2万人

完全失業者数21.1万人

家族従業者数9.1万人

自営業主数58.4万人

雇用者数718.0万人

3.3 男性

0.8 1.72.3

女性

3.14.3

-2

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6

405.4446.6

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300

400

500

2002 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18年

男性 女性

(%)

(万人) 労働力人口

増減率

264.8

344.2359.1

408.2非労働力人口

424.4411.0

1081.41215.8

1225.1

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500

1,000

1,500

200304 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 1718年

62.2 東京65.0 66.4

60.8 全国 60.561.5

50

60

70(%) 労働力人口比率

(万人)15歳以上人口

労働力人口

638.5 就業者768.2

792.2

33.9 完全失業者 22.621.1

第1章

121

第1節 労働力人口

 年齢別の労働力人口構成比の推移をみると、34歳以下の年齢階級の割合が長期的に減少しています。一方、「65歳以上」の割合は2018年には1割以上になっており、労働力人口の高齢化がうかがえます。(図5)(2) 減少傾向の長期失業者数 全国の2018年の長期失業者数は53万人となり、直近のピークであった2010年の121万人から約56%減少しています。一方、長期失業者比率は、2018年は31.5%となり、2017年より3.8ポイント減少しています。(図6) 長期失業者の年齢構成比の推移をみると、2018年は2013年と比べ、「45 ~ 54歳」、「65歳以上」の割合が増加しています。(図7)(3) 非労働力人口の約1割が就職希望者 労働力調査では、2018年より、雇用情勢をより多角的に把握するために、就業者の中でもっと働きたいと考えている者や、非労働力人口の中で働きたいと考えている者などを「未活用労働者(コラム118ページ参照)」として、新たに把握し始めました。 2018年の未活用労働者数を男女別・年齢階級別にみると、男性はすべての年齢階級で30万人前後となっていますが、女性は「35 ~ 44歳」、「45 ~ 54歳」で60万人弱と他の年齢階級に比べ多くなっています。また、男性では、未活用労働者数のうち、各年齢階級で「失業者」が最も多くなっていますが、女性では、すべての年齢階級で「追加就労希望就業者」が最も多くなっています。(図8) 2018年において、非労働力人口のうち、約1割は就業を希望しています。求職できない理由としては、男性は「適当な仕事がありそうにない」、女性は「出産・育児のため」が最多となっています。(図9)

図5 年齢別労働力人口構成比の推移(東京)

図7 長期失業者の年齢構成比の推移(全国)

資料 東京都「労働力調査」

図8 男女別・年齢階級別未活用労働者数(全国、2018年)

注  年平均値。長期失業者とは完全失業者のうち失業期間1年以上   の者。資料 総務省「労働力調査(詳細集計)」

資料 総務省「労働力調査(詳細集計)」

注  ここでいう非労働力人口とは、15歳以上人口から就業者と失業者   を除いたもの。分類不能や不詳を含むため、総数と内訳の合計は   一致しない。資料 総務省「労働力調査(詳細集計)」

図6 完全失業者数・長期失業者数・長期失業者比率   の推移(全国)

図9 就業希望の有無別・非求職理由別   非労働力人口(全国、2018年)

注  年平均値。2011年の値は、補完推計値。長期失業者とは完全   失業者のうち失業期間1年以上の者。長期失業者比率=長期   失業者数/完全失業者数×100。資料 総務省「労働力調査(詳細集計)」

0

10

20

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0

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2008 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18年

(万人) (%)

265

335

190168

87121

67 53

32.8

35.3

31.5

長期失業者数

完全失業者数

長期失業者比率(目盛右)

3263

76

17

25

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28

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100

150

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250

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男性 女性

(万人)

93

237

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2.089.9

0.2

就業希望者

就業内定者

分類不能・不詳

非労働力人口

4,240万人

331万人

(%)

分類不能・不詳

適当な仕事がありそうにない

介護・看護のため

健康上の理由のため

その他

出産・育児のため

就業非希望者

1523 20 18 17 12 12

19 17 1711

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6 8 911 15

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30 30

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50

60

70

就業可能非求職者拡張求職者追加就労希望就業者失業者

(万人)男性 女性

15~24歳

25~34歳

45~54歳

65歳以上

35~44歳

55~64歳

15~24歳

25~34歳

45~54歳

65歳以上

35~44歳

55~64歳

9.4

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23.8

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20.5

20.6

23.8

25.4

22.7

19.5

18.0

20.6

23.1

16.5

17.3

14.8

14.3

7.5

8.7

9.7

10.5

0 20 40 60 80 100(%)

15~24歳 45~54歳2003年672万人

2008年716万人

2013年748万人

2018年813万人

25~34歳

35~44歳 65歳以上

55~64歳

0 20 40 60 80 100

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10.4

7.7

25.3

25.5

25.0

21.8

23.6

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16.1

17.9

23.1

18.4

16.0

13.5

6.9

6.6

7.7

(%)

45~54歳2008年87万人

2013年104万人

2018年53万人

25~34歳 35~44歳

65歳以上

55~64歳15~24歳

第1章 労働力状況

122

2 就業構造(1) 他県に住み東京で働く就業者が約3割 東京で働く就業者は、約800万6千人であり、そのうち約3割にあたる約257万9千人は、他県に在住しています。一方、東京に住み他県で働く人は、約43万2千人となっています。(図1) 東京の従業者数を産業別にみると、「卸売業,小売業」が最も多くなっています。2014年から2016年にかけての従業者数の増減率を産業別・男女別にみると、男性の増加率が高いのは「学術研究,専門・技術サービス業」となっており、女性の増加率が高いのは「情報通信業」となっています。男女ともに半数以上の産業において2014年より減少しており、男女ともに「製造業」では2桁の減少率となっています。(図2)(2) 第3次産業化が進む就業構造 東京の有業者数の産業別・年齢別構成比をみると、「宿泊業,飲食サービス業」、「情報通信業」などで34歳以下の占める割合が高くなっています。一方、「農業,林業、漁業」では約5割、「不動産業,物品賃貸業」では約3割を「65歳以上」が占めています。(図3) 東京の産業別有業者数の構成比の推移をみると、「第3次産業」の割合が上昇傾向で推移しています。産業別の内訳をみると、「医療,福祉」に従事する有業者の割合が上昇している一方、「製造業」に従事する有業者の割合は減少傾向です。(図4)

図1 常住地・従業地でみる就業者数(東京、2015年) 図2 産業別・男女別従業者数、男女別従業者数   増減率(東京、2016年/2014年)

図4 産業別有業者数構成比の推移(東京)

注  従業者数は2016年の値。2016年の従業者総数10万人以上の産業   大分類を記載。資料 総務省「平成26年経済センサス-基礎調査」、総務省・経済産業省   「平成28年経済センサス-活動調査」

資料 総務省「就業構造基本調査」

東京に住む就業者

585万9千人

東京に住み東京で働く就業者

542万7千人

東京に住み他県で働く就業者

43万2千人

他県に住み東京で働く就業者

257万9千人

東京で働く就業者

図3 産業別・年齢別有業者数構成比(東京、2017年)

資料 東京都「東京都の昼間人口」

注  「農業,林業」、「漁業」を除く、従業者総数10万に以上の産業大分類   を記載。「農業,林業、漁業」の平均年齢は、「農業,林業」と「漁業」   それぞれの年齢の平均。不詳を除く。資料 総務省「平成29年就業構造基本調査」

(%)

全産業計

農業,林業、漁業

建設業

製造業

情報通信業

運輸業,郵便業

卸売業,小売業

金融業,保険業

不動産業,物品賃貸業

学術研究,専門・技術サービス業

宿泊業,飲食サービス業

生活関連サービス業,娯楽業

教育,学習支援業

医療,福祉

サービス業(他に分類されないもの)

15~24歳 25~34歳 35~44歳45~54歳 55~64歳 65歳以上

平均年齢

44.5歳

57.0歳

47.6歳

47.0歳

39.6歳

45.5歳

43.9歳

43.2歳

52.8歳

44.5歳

39.5歳

45.7歳

43.0歳

43.7歳

48.3歳農業,林業、漁業 鉱業,採石業,砂利採取業建設業 製造業電気・ガス・熱供給・水道業 情報通信業運輸業,郵便業 卸売業,小売業金融業,保険業 不動産業,物品賃貸業学術研究,専門・技術サービス業 宿泊業,飲食サービス業生活関連サービス業,娯楽業 教育,学習支援業医療,福祉 複合サービス事業サービス業(他に分類されないもの) 公務(他に分類されるものを除く)分類不能の産業

第1次産業

第2次産業

第3次産業

10

0全産業計

建設業

製造業

情報通信業

運輸業,郵便業

卸売業,小売業

金融業,保険業

不動産業,物品賃貸業

学術研究,専門・

技術サービス業

宿泊業,

飲食サービス業

生活関連サービス業,

娯楽業

教育,学習支援業

医療,福祉

女性 男性

(%)

従業者数

増減率

-20

-10

0

40

80

120

160

200

240(万人)

サービス業

(他に分類されないもの)

-18.8

45.7 59.084.9

44.3

198.3

41.1 35.0 48.886.6

33.2 34.8

80.3102.4

-3.0-2.6 1.1-8.2

-1.2 -0.1 1.0 4.0-2.6 -5.6

-6.4

1.6 1.4-0.7-15.8

6.4-4.5 -0.2 3.5 1.6 4.1

-4.4 -8.2

-1.7

1.0 -1.9

-1.4

6.3 5.7 5.7

11.5 11.5 9.5

7.9 7.8 9.4

16.8 15.0 14.9

5.96.7 6.6

7.06.7 5.8

7.1 8.8 10.1

6.8 7.8 8.2

5.4 5.3

2007 12 17年0

20

40

60

80

100(%)

11.7

29.0

12.4

12.8

20.7

11.1

13.6

17.2

32.0

20.7

18.2

23.5

13.2

21.0

14.2

20.3

21.2

25.2

18.4

23.1

16.9

24.2

25.1

31.2

22.6

22.6

23.6

15.3

27.5

19.5

17.8

20.4

22.7

20.3

22.8

12.2

25.7

29.1

21.3

24.7

22.3

32.1

16.8

24.0

16.9

18.7

20.8

21.5

22.7

13.9

13.1

16.8

15.5

13.7

15.4

13.1

18.4

14.3

10.0

11.9

17.2

15.3

15.1

11.1

45.8

13.6

10.7

12.9

30.3

10.4

19.0

19.0

0 20 40 60 80 100

800万6千人

第1章

123

第2節 就業構造

 職業別に有業者数の構成比をみると、東京は全国に比べて「専門的・技術的職業従事者」、「事務従事者」の割合が高く、「農林漁業従事者」、「生産工程従事者」の割合が低い特徴があります。(図5)(3) 減少に転じた非正規雇用者数 2016年の東京の従業者数は約900万6千人となっています。うち、雇用者についてみると、雇用者全体では2016年は2014年と比較し、減少している中で、「正社員・正職員」は増加しています。一方で、「正社員・正職員以外」と「臨時雇用者」を合わせた非正規雇用者数についてみると、2016年は2014年と比較し、約15万人減少しました。(図6)(図6の2006年と2009年の非連続については「本書のご利用にあたって」の3参照) 男女別・年齢別の正社員比率について、1987年と2017年を比較すると、男性、女性ともにすべての年齢で低下しています。また、2017年の男女別・雇用形態別の雇用者数構成比をみると、女性は男性に比べて

「正規の職員・従業員」以外の割合が高く約5割を占めています。(図7) 非正規雇用比率の推移をみると、「全体」では東京、全国ともに長期的にみて上昇傾向ですが、東京の2017年は2012年と比較すると低下しています。男女別にみると、男性と比較して女性の非正規雇用比率は高く、2017年は東京、全国ともに男性が約2割なのに対し、女性は5割以上が非正規雇用者となっています。(図8) 

図5 職業別有業者数構成比(東京・全国、2017年) 図6 従業上の地位別従業者数の推移(東京)

図7 男女別・年齢別正社員比率     (東京、1987年・2002年・2017年)

図8 男女別非正規雇用比率の推移(東京・全国)

資料  総務省「平成29年就業構造基本調査」資料 総務省「事業所・企業統計調査」、「経済センサス-基礎調査」   総務省・経済産業省「経済センサス-活動調査」

注  役員を除く雇用者に占める割合。資料 総務省、東京都「就業構造基本調査」

注  役員を除く雇用者に占める割合。資料 総務省、東京都「就業構造基本調査」

71.894.1

54.5

76.4 73.3

60.0

47.0

84.8

27.145.6

70.8

19.4

49.3 パート 26.0

8.6

10.1

7.1

8.0 5.0

0

20

40

60

80

1001987年

2002年

2017年

男性

全年齢(2017年)

女性(%)

15~24歳

25~34歳

35~44歳

45~54歳

55~64歳

65歳以上

15~24歳

25~34歳

35~44歳

45~54歳

55~64歳

65歳以上

0 20 40 60 80 100

正規の職員・従業員 78.3男性357万人

女性306万人

(%)

契約社員、嘱託

労働者派遣事業所の派遣社員 その他

アルバイト

2.3

17.1

20.6

12.312.0

1.73.2

13.4

3.44.3

6.72.9

管理的職業従事者

3.0

専門的・技術的職業従事者

23.0

事務従事者27.2

販売従事者13.2

サービス職業従事者

10.7

保安職業従事者1.9

農林漁業従事者0.4

生産工程従事者

6.3

輸送・機械運転従事者

2.4

建設・採掘従事者

3.0

運搬・清掃・包装等従事者

5.2

分類不能の職業

3.7(%)

外円:東京789万人

内円:全国6,621万人

無給の家族従業者

個人業主

0

200

400

600

800

1,000

(万人)

雇用者

2001 06 09 12 14 16年21.8 38.9 26.7

199.6

正社員・正職員以外

271.1 268.1

483.9

正社員・正職員 532.0 534.7

65.3

有給役員54.6 50.0805.7

918.5 900.6

臨時雇用者

24.6

31.9

35.5全国(全体) 38.2 38.2

全国(男性)11.1

16.319.9

22.1

22.3

44.0

52.955.2

全国(女性)57.5 56.6

東京(全体)27.0

33.534.7 35.7 35.1

東京(男性)14.8

19.121.7 22.4

21.7

44.352.9 51.3 東京(女性)

51.950.7

0

20

40

60

1997 2002 07 12 17年

(%)

第1章 労働力状況

124

 初職における非正規雇用比率は、上昇傾向で推移しており、「2016年10月以降」は「1992年9月以前」と比較して男性は約3.7倍、女性は約3.4倍になっています。(図9)(4) 多様化する働き方  産業別に東京のパート及びアルバイトの雇用比率をみると、「宿泊業,飲食サービス業」が約68%と最も高くなっています。職業別にみると、「運搬・清掃・包装等従事者」、「サービス職業従事者」が50%以上の高い比率となっています。(図10) 男女別・産業別に労働者派遣事業所の派遣社員数をみると、「運輸業,郵便業」を除くすべての産業で、女性が男性よりも多くなっています。雇用比率をみると、「サービス業(他に分類されないもの)」が6.1%と最も高く、次いで、「金融業,保険業」、「情報通信業」となっています。(図11) 東京の雇用形態別・所得別の雇用者数構成比をみると、「正規の職員・従業員」では、「500万円以上」が5割弱と最も高くなっている一方、「労働者派遣事業所の派遣社員」、「契約社員」では、「200 ~ 299万円」が最も高くなっています。また、年収299万円以下の割合は、「正規の職員・従業員」が2割弱なのに対し、

「契約社員」は約6割、「労働者派遣事業所の派遣社員」は8割弱となっており、雇用形態によって差がみられます。(図12)

図9 初職に就いた時期別初職における非正規雇用   比率(東京、2017年) 

図10  産業別・職業別、パート・アルバイト雇用比率   (東京、2017年)

図11 男女別・産業別労働者派遣事業所の   派遣社員数・雇用比率(東京、2017年)

図12 雇用形態別・所得別雇用者数構成比   (東京、2017年)

注  初職とは、最初に就いた仕事。通学の傍らにしたアルバイトなど   は含まれない。非正規雇用比率=非正規の職員・従業員/会社など   の役員を除く雇用者×100。資料 総務省「平成29年就業構造基本調査」

注  役員を除く雇用者に占める割合。資料 総務省「平成29年就業構造基本調査」

注  役員を除く雇用者に占める割合。資料 総務省「平成29年就業構造基本調査」

注  所得は、主な仕事からの年間収入・収益。分類不能・不詳を除く。資料 総務省「平成29年就業構造基本調査」

0

10

20

30

40

50

1992年9月

以前

1992年10月~1997年9月

1997年10月~2002年9月

2002年10月~2007年9月

2007年10月~2012年9月

2012年10月~2013年9月

2013年10月~2014年9月

2014年10月~2015年9月

2015年10月~2016年9月

2016年10月以降

(%)

全産業計

(職業別)

管理的職業従事者

専門的・技術的職業従事者

事務従事者

販売従事者

サービス職業従事者

保安職業従事者

農林漁業従事者

生産工程従事者

輸送・機械運転従事者

建設・採掘従事者

運搬・清掃・包装等従事者

建設業

製造業

情報通信業

運輸業,郵便業

卸売業,小売業

金融業,保険業

不動産業,物品賃貸業

学術研究,専門・技術サービス業

宿泊業,飲食サービス業

生活関連サービス業,娯楽業

教育,学習支援業

医療,福祉

サービス業(他に分類されないもの)

100万円未満 100~199万円 200~299万円

300~399万円 400~499万円 500万円以上

7.4

男性

27.2 27.1

12.6

女性

41.7 42.7

0.6 0.9 0.8 0.51.20.6

0.9

2.2

0.6 1.51.3 1.0

0.51.2

2.3

0.7

1.5

3.0

1.3

2.0

1.4

0.3

1.3

0.60.2

0.6

1.2

3.5

3.2

2.32.3

4.7

3.9

2.0

5.0

1.9

3.8

1.51.1

1.71.6

6.1

0

1

2

3

4

5

6

7

0

2

4

6

(万人)

女性

男性

(%)

雇用者に占める派遣社員の割合(目盛右)

全産業計

建設業

製造業

情報通信業

運輸業,郵便業

卸売業,小売業

金融業,保険業

不動産業,物品賃貸業

学術研究,専門・技術サービス業

宿泊業,飲食サービス業

生活関連サービス業,娯楽業

教育,学習支援業

医療,福祉

サービス業(他に分類されないもの)

13.4

37.0

46.6

56.9

11.6

12.2

29.9

40.2

28.2

16.4

22.1

15.9

14.2

20.3

11.0

12.1

48.4

35.9

13.8

17.7

7.3

18.1

20.7

11.7

16.7

7.8

33.1

47.4

8.8

全体

非正規の職員・従業員全体

パート

アルバイト

労働者派遣事業所の派遣社員

契約社員

正規の職員・従業員

0 20 40 60 80 100(%)

22.9

6.111.1

4.5

13.8

34.8

4.5

17.5

10.7

68.4

36.1

27.029.1

29.5

0.8

10.613.5

28.9

56.3

9.8

36.7

23.6

9.14.5

58.0

0

20

40

60

80(%)

非正規の職員・従業員

第1章

125

第2節 就業構造

 非正規の雇用形態についている理由を男女別にみると、男女ともに「主に自分の都合のよい時間に働きたいから」が最も多くなっています。次いで男性では、「主にその他」、「主に正規の職員・従業員の仕事がないから」が続いており、女性では、「主に家計の補助・学費等を得たいから」、「主に家事・育児・介護等と両立しやすいから」という理由が多くなっています。(図13)(5) 「教育,学習支援業」で高い正規の職員・従業員における副業者比率 東京における副業がある正規の職員・従業員数を産業別にみると、「医療,福祉」が最も多くなっています。正規の職員・従業員における副業者比率は、「教育,学習支援業」で最も高くなっており、次いで、「学術研究,専門・技術サービス業」、「医療,福祉」となっています。(図14)(6) 「宿泊業,飲食サービス業」に従事する割合が高い東京の外国人労働者数 日本で働く外国人労働者数は増加傾向で推移しており、2018年は約146万人と、前年と比較して約14%増となっています。国籍別にみると、中国が全体の4分の1を占め最も多くなっていますが、近年ではベトナムやネパールの増加が顕著です。2018年は前年と比較して、ベトナムは約3割増、ネパールは約2割増となっています。また、東京における外国人労働者数を在留資格別にみると、「資格外活動」が最も多く、全体の4割弱を占め、次いで「専門的・技術的分野の在留資格」、「身分に基づく在留資格」がそれぞれ3割前後を占めています。東京における外国人労働者数を産業別構成比でみると、「宿泊業,飲食サービス業」の割合が約23%となっており、次いで「卸売業,小売業」、「サービス業(他に分類されないもの)」となっています。一方、全国では「製造業」の割合が高くなっています。(図15、16、17)

図13 男女別非正規の雇用形態についている理由   (東京、2017年)

図14 産業別副業のある正規の   職員・従業員数、副業者比率(東京、2017年)

図15 国籍別外国人労働者数の推移(全国) 図16 在留資格別外国人労働者数の構成比   (東京、2018年)

注  分類不能・不詳を除く。資料 総務省「平成29年就業構造基本調査」

注  分類不能・不詳を除く。副業者比率とは、有業者に占める副業が   ある者の割合をいう。資料 総務省「平成29年就業構造基本調査」

図17 産業別外国人労働者数構成比   (東京・全国、2018年)

注  10月末現在。特定活動は、ワーキング・ホリデー、外交官等に   雇用される家事使用人等の合計。資料 厚生労働省「外国人雇用状況の届出状況」

注  各年10月末現在。ベトナムの分類は2012年以降。ネパールの   分類は2014年以降。G7/8等は、イギリス、アメリカ、ドイツ、フ   ランス、イタリア、カナダ、ロシア、オーストラリア、ニュージー   ランドを表す。資料 厚生労働省「外国人雇用状況の届出状況」

注  10月末現在。資料 厚生労働省「外国人雇用状況の届出状況」

31.5

主に自分の都合のよい時間に

働きたいから

34.1

11.6

19.7 14.5

5.5

5.0

13.0

6.3

18.5

10.6

主にその他18.8

9.9

0 20 40 60 80 100

男性

女性

主に家計の補助・学費等を得たいから主に家事・育児・介護等と両立しやすいから主に通勤時間が短いから主に専門的な技能等を生かせるから主に正規の職員・従業員の仕事がないから

(%)

0

50

100

150

2011 12 13 14 15 16 17 18年

29.737.2 38.9

5.6 6.37.0

14.7 16.4

24.031.7

ネパール

6.9

8.2

11.7

11.7

12.7

5.0

7.4

7.8

9.6

17.6

17.1

68.6

127.9

146.0

インドネシア ブラジル

ペルー G7/8等

中国(香港等を含む)

韓国フィリピン

ベトナム

その他

(万人)

4.7

6.0

製造業 29.7

10.7 19.4

12.7

23.1

12.1

5.1

4.8

15.6

15.8

16.2

その他13.9

0 20 40 60 80 100

東京43.9万人

全国146.0万人

建設業 情報通信業教育,学習支援業 医療,福祉サービス業(他に分類されないもの)

(%)

0 20 40 60 80 100(%)

専門的・技術的分野の在留資格

31.0

資格外活動

37.6

身分に基づく在留資格

25.6

全在留資格計43.9万人

特定活動 技能実習 不明

4.38.2 9.1

3.88.6 5.1

2.7

12.6

2.6 2.1

16.4 18.3

5.3

1.6 1.4 1.3 1.4

1.1 0.9

1.8

1.5

3.6

0.71.0

4.6

2.5

0.9

0

1

2

3

4

5

0

5

10

15

20

25(千人) (%)

副業がある正規の職員・従業員数

副業者比率(正規の職員・従業員)

(目盛右)

全産業計

建設業

製造業

情報通信業

運輸業,郵便業

卸売業,小売業

金融業,保険業

不動産業,物品賃貸業

学術研究,

専門・技術サービス業

宿泊業,

飲食サービス業

生活関連サービス業,

娯楽業

教育,学習支援業

医療,福祉

サービス業

(他に分類されないもの)

宿泊業,飲食サービス業卸売業,小売業

第1章 労働力状況

126

3 労働移動(1) 入職者数を上回った2017年の離職者数 東京の2017年における入職者数は約142万人、離職者数は約148万人となっています。離職者数を就業形態別にみると、一般労働者が約7割を占めています。(図1) 離職理由別に離職者数の推移をみると、事業主都合による離職者数は9年連続で減少しています。一方、離職者全体に占める自己都合による離職者の割合は6年連続で6割を超えています。(図2) 男女別に東京の2017年の入職率、離職率をみると、ともに女性が高くなっています。(図3) 就業形態別に東京の2017年の入職率、離職率をみると、一般労働者よりパートタイム労働者の方が2倍程度高い割合となっています。(図4) 産業別に東京の2017年の入職率、離職率をみると、ともに「宿泊業,飲食サービス業」が最も高くなっています。(図5)

図1 入職者数・離職者数の推移(東京) 図2 離職理由別離職者数・離職者全体に占める   自己都合離職者割合の推移(東京)

図3 男女別入職率・離職率の推移(東京)

図5 産業別入職率・離職率(東京、2017年)

注  5人以上の常用雇用者を雇用する事業所。2017年の値は再集計値。資料 厚生労働省 「雇用動向調査」

図4 就業形態別入職率・離職率の推移(全国)

注  5人以上の常用雇用者を雇用する事業所。入職(離職)率=入職者   (離職者)数/1月1日現在の常用労働者数×100。2017年の値は再   集計値。資料 厚生労働省「雇用動向調査」

注  新規求職者のうち、前職が雇用者の離職者。資料 東京労働局「新規一般常用求職者の実態」

注  5人以上の常用雇用者を雇用する事業所。入(離)職率=入(離)職   者数/1月1日現在の常用労働者数×100。2017年の値は再集計値。資料 厚生労働省「雇用動向調査」

注  5人以上の常用雇用者を雇用する事業所。入(離)職率=入(離)   職者数/1月1日現在の常用労働者数×100。再集計値。資料 厚生労働省「雇用動向調査」

全産業計

建設業

製造業

情報通信業

運輸業,郵便業

卸売業,小売業

金融業,保険業

不動産業,物品賃貸業

学術研究,

専門・技術サービス業

宿泊業,飲食サービス業

生活関連サービス業,

娯楽業

教育,学習支援業

医療,福祉

サービス業

(他に分類されないもの)

12.7

4.3

9.8 9.311.4 10.9

10.3

27.9

16.7

12.3

10.3

13.513.2

7.56.0

8.9

11.6

15.0 14.5

12.5

5.4

28.6

14.4

8.98.0

14.4

0

10

20

30

入職率 離職率

(%)

10.8 10.5

9.26.6 6.2

19.5自己都合

13.3 12.6

不明

64.9 64.3 64.3

0

10

20

30

40

50

60

70

0

10

20

30

40

50

2008 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18年

離職者数に占める自己都合による離職者の割合(目盛右)

(万人) (%)

定年

事業主都合

821.0

入職者数 1,495.0 1,420.6

離職者数

782.2

1,477.7

0

500

1,000

1,500

2007 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17年

(千人)

452.3一般

802.6

1,074.3329.8

パート

559.6

403.4

1,362.2

12.5

入職率(一般労働者)

11.6 12.212.2

離職率(一般労働者)

11.4 11.6

26.7

入職率(パートタイム労働者)

29.028.6

25.9

離職率(パートタイム労働者)

26.025.7

0

5

10

15

20

25

30

35

2007 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17年

2007 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17年

(%)

(%)

0

5

10

15

20

25

30

11.912.713.913.9

12.8 11.912.6

離職率(男性)

11.7

20.419.3

18.7

離職率(女性)

16.2

入職率(女性)

入職率(男性)

第1章

127

第3節 労働移動

(2) 若い世代で高い転職入職率 年齢別に転職入職率をみると、男女ともに若年層で高く、年齢が上がるにつれて低くなる傾向があります。男女別にみると、女性の転職入職率は、60歳以上を除いた各年齢階級で男性より高くなっています。

(図6) 職歴別に東京の2017年の入職者数をみると、転職入職者が最も多くなっており、入職者における転職入職者の割合は72.2%となっています。(図7) 転職前後の雇用形態別に賃金変動をみると、全体では「3割以上増加」と「1割以上3割未満増加」を合わせた1割以上増加が約29%となっていますが、正社員間の転職では転職前の水準が相対的に高いことから伸び率が抑制され、約25%にとどまっています。(図8)(3) 増加傾向にある正規雇用への転換人数 正規転換を行った者の人数の推移をみると、2013年第1四半期以降、21四半期連続でプラスを継続しています。(図9) 東京の転職者の移動状況をみると、「非正規の職員・従業員」が転職後に正規となる割合は転職者全体の約16%、非正規のままである割合は約38%となっています。また、正規雇用への転職割合は、正規から正規への転職が66%であるのに対し、非正規から正規への転職は約27%となっています。(図10)

図6 男女別・年齢別転職入職率(全国、2017年) 図8 転職前後の雇用形態別賃金変動   (全国、2018年)

図7 職歴別入職者数、転職入職者の割合の推移   (東京)

図10 男女別転職者の移動状況と   正規雇用への転職割合(東京、2017年)

注  5人以上の常用雇用者を雇用する事業所。転職入職率=転職入   職者数/1月1日現在(年齢階級別は6月末日現在)の常用労働者   数×100。再集計値。資料 厚生労働省「雇用動向調査」

図9 正規転換を行った者の人数の推移(全国)

注  5人以上の常用雇用者を雇用する事業所。2017年の値は再集計値。資料 厚生労働省 「雇用動向調査」

注  厚生労働省「平成27年転職者実態調査」の個票を厚生労働省労働   政策担当参事官室にて独自集計。「おおむね変わらない」は、「変   わらない」と「1割未満の増減」を含む。「非正社員⇒正社員」に   ついては、前職が「契約社員」、「嘱託職員」、「パートタイム労働   者」、「派遣労働者」、「その他」であって、現職が「正社員」である者   が対象。資料 厚生労働省「平成30年版労働経済白書」

注  総務省統計局「労働力調査(詳細集計)」をもとに厚生労働省労働   政策担当参事官室にて作成。15歳から54歳が対象。「正規転換を   行った者の人数」とは、「非正規から正規へ転換した者」から、「正   規から非正規へ転換した者」の人数を差し引いた値。資料 厚生労働省 「平成30年版労働経済白書」

注  2012年10月以降に前職を辞めた転職就業者が対象。正規から正規   とは、前職が正規の職員・従業員のうち、現職も正規の職員・従業員   の転職就業者の割合。非正規から正規とは、前職が非正規の職員・   従業員のうち、現職が正規の職員・従業員の転職就業者の割合。資料 総務省「平成29年就業構造基本調査」

前職

現職

前職

現職

前職

現職

0 20 40 60 80 100

0

20

40

60

80

男女計 男性 女性

正規雇用への転職割合(%)

(%)

正規から正規へ

正規から非正規へ

非正規から正規へ

非正規から非正規へ

男女計147万人

男性68万人

女性79万人

(%)

0

10

20

19歳以下

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳 59歳

50~54歳

55~ 60~64歳

65歳以上

-10

0

10

20

30(万人)

0

20

40

60

80

0

50

100

150

200

250(万人) (%)

13.5 14.1 15.4 10.98.4

14.3 14.717.2

9.46.5

男性

女性

-2

611

ⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠ2012 13 14 15 16 17 18

53.1 転職入職者88.9 102.611.7 新規学卒者

37.5 22.8

17.3

新規学卒者以外

23.2 16.7

82.1

149.5 142.1

64.6 59.5

72.2

2007 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17年

入職者における転職入職者の割合(目盛右)

66.0 71.258.4

27.436.6

22.7

正規から正規

非正規から正規

10.0

18.8

44.3

16.9

10.06.8

18.5

48.7

18.0

8.1

22.427.4

9.9

3.1

15.619.3

44.4

13.1

7.5

0

20

40

60

3割以上増加 1割以上3割未満増加

おおむね変わらない

1割以上3割未満減少

3割以上減少

全体

正社員⇒正社員

非正社員⇒正社員

非正社員⇒非正社員37.1

(%)

34.0

61.8

48.8

35.7

21.9

15.5

15.5

15.4

12.6

11.8

13.4

37.9

38.2

23.9

64.3

49.3

正規の職員・従業員 47.8非正規の職員・従業員 52.2