第2回 浦安市の雨水対策を考える懇談会 検討資料 · 2.2 要因...

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第2回 浦安市の雨水対策を考える懇談会 平成18年12月21日(木) 浦安市建設部土木課 1.浦安市の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2.既往計画見直しの必要性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 3.計画諸元の設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 4.現況施設の評価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 5.排水基本計画(案) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 6.整備順位の検討 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 7.事業の効果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12

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Page 1: 第2回 浦安市の雨水対策を考える懇談会 検討資料 · 2.2 要因 第1期埋立て事業完了以降浦安市の人口は急激に増加し、昭和40年に約18,000人であった人口は平成18年に

第2回 浦安市の雨水対策を考える懇談会

検 討 資 料

平成18年12月21日(木)

浦安市建設部土木課

1.浦安市の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

2.既往計画見直しの必要性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

3.計画諸元の設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

4.現況施設の評価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

5.排水基本計画(案) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

6.整備順位の検討 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11

7.事業の効果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12

目 次

Page 2: 第2回 浦安市の雨水対策を考える懇談会 検討資料 · 2.2 要因 第1期埋立て事業完了以降浦安市の人口は急激に増加し、昭和40年に約18,000人であった人口は平成18年に

元町地域 要因 中町・新町地域 要因

昭和39年 公有埋立て事業開始

昭和44年 営団地下鉄東西線開通

昭和45年

昭和46年 漁業権全面放棄

昭和47年

昭和50年

昭和50年

昭和54年 人口5万人突破 浦安町の農地消滅

昭和55年

昭和56年 市制施行

昭和58年 東京ディズニーランド開園

昭和60年代

昭和62年 人口10万人突破

平成元年 浦安誕生100周年

平成2年度 京葉線全面開通

平成13年 ディズニーシー開園

平成18年 人口約16万人

平成19年

地盤沈下の進行

地盤沈下の進行

地盤沈下の進行土地利用の高度化降雨特性の変化

下水道法改正

浦安市公共下水道当初許可

平成2年排水基本計画の検討

排水基本計画見直し

第2期埋立て事業着手

第1期埋立て事業完了

第2期埋立て事業完了

地盤沈下の進行土地利用の高度化降雨特性の変化

地盤沈下の進行土地利用の高度化降雨特性の変化

耕地の自然排水困難による浸水被害の発生 →土地改良区による土地改良事業

雨水排水計画に関わる動き年代 年次 浦安市の変遷 人口

地盤沈下の発生

公有埋め立て事業開始

昭和30年代

昭和40年代

昭和50年代

(平成元年代)

平成10年代

1.浦安市の概要

1.2 地形の変遷

昭和39年から始まった公有海面埋め立て事業により、市域は約4倍拡大した。

元町地域の地盤が低く、中町、新町と埋め立て開始年度が新しくなるにつれて地盤が高くなる。

1.3 現在の地形

1.1 はじめに

出典:数値地図5mメッシュ

都市計画図

浦安市の下水道整備は、雨水と汚水を分けた分流方式で整備を進めている。

千葉県は昭和45年の下水道法の改正を契機に、「江戸川流域別下水道整備総合計画」を策定し、

昭和47年度より江戸川左岸流域下水道事業(関連市町村:野田市・関宿町(平成15年6月合併)、

流山市、柏市、松戸市、市川市、船橋市、浦安市の7市1町)に着手した。これを受け浦安市公共

下水道は、昭和50年に当初認可を得、幾度かの見直しを経ながら、現在、平成14年3月の全体計画

をもとに汚水下水道事業として鋭意整備を進めている。

一方、浦安市の雨水排水基本計画は、平成2年度に「水害に強い都市づくり」の一環として、河

川、下水道および流域の保水・遊水機能を確保する施設等による処理分担を定めた全体計画とし

て策定したが、施設の老朽化、その後の都市化の進展等の社会状況の変化に伴う流出形態の変化、

計画を上回る降雨の発生といった要因により、基本計画の見直しが必要となっている。また、市

の基本構想(平成11年12月策定)においても平成32年を目標に『災害に強く安全な暮らしを実現

する』ことを基本目標にしている。

昭和23年当時面積4.43km2

明治42年9月1日町制施行

昭和50年当時面積11.34km2

第1期海面埋立て事業完了

昭和55年当時第2期海面埋立て事業完了

(現在の市域となる)

以上 ~ 未満~ -1.0

-1.0 ~ -0.5-0.5 ~ 0.00.0 ~ 0.50.5 ~ 1.01.0 ~ 1.51.5 ~ 2.02.0 ~ 2.52.5 ~ 3.03.0 ~ 3.53.5 ~ 4.04.0 ~

色地盤高(T.P.m)< 凡 例 >

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2.既往計画見直しの必要性

2.1 浸水被害

浦安市の現計画の整備水準(時間雨量50mm/hr、流出係数C=0.50)での整備率は概ね100%に達し

ていますが、ここ5年間において少なくとも2回の浸水被害が報告されている。

▼浸水被害箇所(元町地域) ▼浸水被害箇所(中町・新町地域)

要因①;強降雨発生頻度が増加

ここ10年間で、時間雨量が50㎜を越える降雨が5回、60㎜を越える降雨は3回発生しており、降雨の傾向とし

て2~3年に1度の割合で時間雨量50mm~60mmを越える豪雨が浦安市においても発生してる。

要因②;都市化の進行(流出係数Cの増大)

約156,000人約18,000人人口

宅地開発の進行、人口増加

東京ディズニーランド開園

舞浜駅開設東京湾岸道路開通第1期埋立事業完了

JR京葉線暫定開通第2期埋立事業完了営団地下鉄東西線開通主要な出来事

平成18年昭和60年代昭和50年代昭和40年代年次

▲時間雨量の発生頻度(東京雨量観測所)

◆都市化の進展等の社会状況の変化に伴い流出形態に変化が生じてきている。

◆計画を上回る降雨の発生頻度の増加。

既往計画の見直しが必要

2.2 要因

第1期埋立て事業完了以降浦安市の人口は急激に増加し、昭和40年に約18,000人であった人口は平成18年に

は約8.7倍の約156,000人となっている。

急激な宅地化の進展により元町地域・中町地域の流出係数は現状ではC=0.62(≒0.65)となり、計画を大きく

上回っている状況である。

約13.8万人増加(約8.7倍)

:2002年浸:2004年浸

:2004年浸水箇所

:2002年浸水箇所

0

1

2

3

4

5

1975年~1984年(S50年~S59年)

1985年~1994年(S60年~H6年)

1995年~2004年(H7年~H16年)

発生

回数

50㎜/hr以上

60㎜/hr以上

50mm/hr以上60mm/hr未満

60mm/hr以上

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3.計画諸元の設定

3.1 流出係数の設定 3.2. 計画降雨規模の設定

・近隣市の計画値は時間雨量50mmが多い。

・「下水道施設設計指針」では、雨水排除計画における計画雨量を定めるための確率年は、「原則と

して5~10年とする。」と定めている。

・近年、時間雨量50mm、60mm以上の発生頻度が増加する傾向にある。

・細密数値情報(国土地理院;10mメッシュ土地利用1994年)の土地利用区分を基に、各排水区毎の

土地利用面積を算定した。

・流出係数は、以下に示す式により、算定した

a)現況流出係数の算定

=

== m

ii

m

iii

A

ACC

1

1・ C :排水区の流出係数

Ci :i土地利用状況別(工種別)の基礎流出係数

Ai :i土地利用状況別(工種別)の総面積

m :土地利用状況別(工種別)の数

出典;下水道施設計画・設計指針

b) 流出係数の設定

■元町地域

・元町地域においては、既に市街化が十分進んでおり、将来的な人口の変動も少ないものと考えられる。

→現況の土地利用状況をもとに設定した流出係数も大幅な変動は考えにくいことから、将来計画として現

況の土地利用状況に基づく流出係数を計画値として採用する。

■中町地域

・中町地域においては、現在開発が完了している。

→現況の土地利用の流出係数の平均値が0.623であることから元町地域と同程度の0.65を計画値として設定

する。

■新町地域

・新町地域においては、宅地開発の計画は現在進行形であり土地利用の高度化から、流出係数が変動する

ことが予想される。

→既に市街化が十分進んでいる元町、中町地域の流出係数を参考に計画値を0.65と設定する。

この結果、元町・中町・新町地域における流出係数は0.65とする

東京管区気象台での観測値に当てはめると、5年確率規模で60㎜/hrとなることから、

計画規模60㎜/hrに対して施設計画を行う。

0.6180.6230.643流出係数

新町中町元町

▼現況流出係数算定結果

▼近隣市の雨水排水計画諸元

内陸低地地区の緊急浸水対策備考

時間50mm/hr

対応整備率:100%

(ただし、流出係数0.5)

時間50mm/hr(5年確率)

対応整備率:71.1%

時間50㎜/hr

対応調整率:10.7%

(市全域5630ha中600ha)

現在の整備状況

現況土地利用面積に土地利用状況別(工種別)の基礎流出係数を掛け、加重平均により算定

都市計画用途地域別にモデル地区(現況の高度利用地区)を選定し、土地利用状況別(工種別)に基礎流出係数を設定。

排水区ごとに用途地域面積に基礎流出係数を掛け、加重平均により算定

現況土地利用面積に土地利用状況別(工種別)の基礎流出係数を掛け、加重平均により算定

モデル地区を選定し、現況土地利用面積に土地利用状況別(工種別)の基礎流出係数を掛け、加重平均により算定

流出係数の

考え方

平均値0.65排水区数(516)

最小値0.3(市街化調整区域)

最大値0.85(千葉市中心部)

排水区数(138)

最小値0.5

最大値0.7

排水区数(12)

最小値0.55

最大値0.80

計画に使用する

流出係数

強雨強度式

東京管区気象台での観測地に当てはめると各3年確率、5年確率となる。

千葉候測所の昭和36年~平成3年の31年間の降雨データ

千葉測候所の昭和31年~昭和51年の20年間の降雨データ

設定根拠

50mm/hr、60mm/hr53.4mm/hr50mm/hr・56mm/hr50mm/hr降雨強度

3年確率 5年確率10年確率5年確率5年確率確率年

分流方式分流・合流併用方式分流・合流併用方式分流・合流併用方式排水方式

浦安市千葉市船橋市市川市市区名

40

5000

+=

tI

40

5000

+=

tI

32

5150

+=

tI

4.2185.0

2876

+

=

t

I

40

5000

+=

tI

40

6000

+=

tI

0

10

20

30

40

50

60

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 1415 16 17 18 19 20 2122 23 24

継続時間(hr)

雨量

強度

I(㎜

/hr)

0

10

20

30

40

50

60

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 1415 16 17 18 19 20 2122 23 24

継続時間(hr)

雨量

強度

I(㎜

/hr)

0

10

20

30

40

50

60

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 1415 16 17 18 19 20 2122 23 24

継続時間(hr)

雨量

強度

I(㎜

/hr)

0

10

20

30

40

50

60

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24

継続時間(hr)

雨量

強度

I(㎜

/hr)

50㎜/hr 56㎜/hr

タルボット型タルボット型 グリーブランド型

50㎜/hr 60㎜/hr

タルボット型

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4.現況施設の評価

①自然流下による能力評価

管径・勾配から得られる流下能力より評価する。

この手法は、下水管路の各スパン毎に能力を評価する方法である。

既設管流下能力 ≧ 計画流出量 ・・・能力あり

既設管流下能力 ≦ 計画流出量 ・・・能力なし

■雨水管の能力評価の考え方

■排水機場の評価の考え方

4.1 能力評価の考え方

②動水勾配による能力評価

吐口部に外水位(各河川の計画高水位)を与え、計画流量が既設管を流下した場合の動水勾配

の算定を行い、計画動水位勾配線が地表面に突出するか否かにより評価する。

●地盤高 ≦ 計画動水位 ・・・能力なし

●地盤高 ≧ 計画動水位 ・・・能力あり

現在のポンプ能力と時間雨量60㎜/hrに対する流出量を比較し、現況流下能力の照査を行う。

4.2 現況施設の評価

▼雨水管の能力不足

▼排水機場の能力不足

■築40年以上

■築30年以上

○;能力あり

×;能力なし

12排水機場のうち、9排水機場の能力が不足している

38排水区動水勾配線突出箇所

57排水区能力不足箇所

排水区数地区

能力不足要因

全排水区数;73排水区

流域面積 築年数 現況ポンプ能力

(ha) (年) (m3/s) (m3/s)

船圦川排水機場 32 1.000 ×船圦川第2排水機場 6 2.000 ×

当代島第2 12.04 小川丸排水機場 40 1.267 2.541 ×10.67 1.899

2.63 0.55

境川第1 6.41 本沢前排水機場 39 0.433 1.449 ×山城屋前排水機場 42 0.883 1.063 ○

猫実4丁目排水機場 20 1.500 0.827 ○

境川第3 9.07 江川橋排水機場 32 1.000 1.959 ×境川第5 1.52 重田洋品店前ポンプ場 18 0.357 0.366 ×境川右岸第3 1.19 新橋横ポンプ場 18 0.150 0.281 ×堀江単独1 15.52 五丁歩排水機場 28 1.000 3.205 ×堀江単独2 9.71 堀江第2排水機場 23 2.500 1.981 ×

排水区 排水機場名60㎜/hrに対する必要処理能力

当代島第3

境川第2

当代島第1 3.854

○当代島排水機場 3.00022

13.06

8.37

既設管渠現地盤 動水勾配線

既設管渠現地盤 動水勾配線

既設管渠現地盤

動水勾配線

浸水部

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4.現況施設の評価

▲既設管渠における流下能力評価結果 時間雨量50㎜/hr (元町地域)排

水区

排水

区界

既設

管渠

逆勾

配路

能力

不足

路線

動水

勾配

線突

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4.現況施設の評価

▲既設管渠における流下能力評価結果 時間雨量50㎜/hr (中町・新町地域)

排水

排水

区界

既設

管渠

逆勾

配路

能力

不足

路線

動水

勾配

線突

直接

放流

区域

Page 8: 第2回 浦安市の雨水対策を考える懇談会 検討資料 · 2.2 要因 第1期埋立て事業完了以降浦安市の人口は急激に増加し、昭和40年に約18,000人であった人口は平成18年に

5.排水基本計画(案)

5.1 施設計画(案)

(1)境川排水区;外水門・排水機場+布設替え計画(案)

境川に吐口をもつ19排水区については、既設管渠の能力不足箇所の布設替えを行う。更に外水門・排水機場の設置について千葉県と協議を行う。

(2)猫実川排水区;貯留施設+布設替え計画(案)

猫実川に吐口をもつ3排水区については、既設管渠の能力不足箇所の布設替えを行い、布設替え後も流下能力が不足している排水区については、

貯留施設を設置する。

(3)その他の排水区;ポンプゲート+大口径貯留管+地下貯留管+布設替え計画(案)

上記以外の排水区については、既設管渠の能力不足箇所の布設替えを行い、布設替え後も流下能力が不足している排水区については、

ポンプゲート、地下貯留管、大口径貯留管のいずれか又はそれぞれを組み合わせて設置する。

中町・新町地域における排水基本計画(案)

(1)布設替え計画(案)

既設管渠の能力照査の結果、管径・勾配の不足している箇所については、管渠を太いものや勾配を是正するために入れ替えを行う。

上下流の管渠状況により、入替えが困難な箇所については、バイパス管として新たに管渠を追加する。

(2)排水機場新設・更新計画(案)

排水機場は、国土交通省揚排水機場設備点検・整備指針(案)によると「経済的耐用年数=40年」とされており、現実にはそれ以上の長期間使用されるものが多い。

なお、施設規模としては時間雨量60mm/hr対応の土木施設とし、ポンプのみを段階的に入れ替えられるように計画する。

(3)貯留施設計画(案)(管渠対応困難箇所の計画)

管渠対応困難箇所は、貯留施設により対応する(ポンプによる強制排水も考えられるが、施設を設置する適地がないため、対象外とした)。

貯留施設は、用地取得の必要がない公園等公共施設地下及び道路地下に設定した。

元町地域における排水基本計画(案)

猫実川排水区

境川排水区

その他の排水区

▲中町・新町地域 排水区分図

Page 9: 第2回 浦安市の雨水対策を考える懇談会 検討資料 · 2.2 要因 第1期埋立て事業完了以降浦安市の人口は急激に増加し、昭和40年に約18,000人であった人口は平成18年に

排水施設を整備したときの建設関連事業費は、約約480480億円億円となる

▼元町地域 排水計画(案)と事業費

▼中町新町地域 排水計画(案)と事業費2.1 事業費

凡例

ポンプ入替え

ポンプ関連 排水機場新設

ポンプゲート

公園下貯留

貯留施設 道路下貯留

地下貯留

外水門・排水機場

大口径貯留管

概算事業費(百万円)

計画規模;60mm/hr

地域名 管渠整備 ポンプ関連 貯留施設 大口径貯留管 合計

第2 管渠整備 57 57

第3 管渠整備 36 36

大川端児童公園排水機場新設 1,200 1,200

第0 管渠整備 94 94

第1 管渠整備 4 4

第2 -

第3 管渠整備 76 76

第4 管渠整備 131 131

第5 管渠整備 37 37

第6 -

第7 -

第8 管渠整備 118 118

貯留施設整備(神明街区公園) 261 261

貯留施設整備(猫実東児童公園) 150 150

第4・8 貯留施設整備(やなぎ通り道路下) 1,545 1,545

第9 -

管渠整備 34 34

本沢前排水機場横機場新設 112 112

管渠整備

第3 -

第4 -

第5 -

第3・5~新設

管渠整備(連通管) 34 34

第3・5 境川第3・第5(市有地)排水機場新設 1,400 1,400

管渠整備 8 8

新橋横ポンプ場ポンプ入替え 19 19

第4 -

第5 管渠整備 2 2

第6 -

第1 管渠整備 106 106

五丁歩~第2

管渠整備(連通管) 93 93

第2 管渠整備 49 49

第2~新設

管渠整備(連通管) 15 15

1区児童公園排水機場新設 2,400 2,400

管渠整備 140 140

貯留施設整備(堀江旭第2児童公園) 233 233

第2 管渠整備 237 237

第3 -

第4 管渠整備 81 81

第5 -

管渠整備 8 8

貯留施設整備(堀江中学校) 330 330

管渠整備 219 219

貯留施設整備(富士見チビッコ広場) 150 150

第8 -

合計 1,742 5,131 4,709 11,582

第1・7

堀江川排水区

元町

2,0402,040貯留施設整備(桜どおり・しおかぜ緑道道路下)

110 110

53

堀江川単独

排水区

第1

第6

管渠整備

境川右岸排水区

第1

第2

境川排水区

当代島排水区

猫実川排水区

整備メニュー

第1

排水区名

排水区名

第7

53

第3

※外水門・排水機場については、千葉県と協議を行う。

概算事業費(百万円)

計画規模;60mm/hr

地域名 管渠整備 ポンプ関連 貯留施設 大口径貯留管 合計

第1 吐口にポンプゲートを設置 - 176 176

第2 吐口にポンプゲートを設置 73 115 188

第3 外水門・排水機場の設置 75 - 75

第4 外水門・排水機場の設置 58 - 58

第1 外水門・排水機場の設置 115 - 115

第2 吐口にポンプゲートを設置+貯留施設 113 176 46 335

第1 外水門・排水機場の設置 120 - 120

第2 外水門・排水機場の設置 125 - 125

第3 吐口にポンプゲートを設置 53 176 229

第1 外水門・排水機場の設置 67 - 67

第2 外水門・排水機場の設置 33 - 33

第3 大口径貯留管B+ポンプゲート 130 180 310

第1 外水門・排水機場の設置 116 - 116

第2 外水門・排水機場の設置 34 - 34

第3 外水門・排水機場の設置 88 - 88

第1 大口径貯留管B+ポンプゲート 215 119 334

第2 大口径貯留管B+ポンプゲート 22 120 142

第3 大口径貯留管B+ポンプゲート - 179 179

第1 外水門・排水機場の設置 42 - 42

第2 外水門・排水機場の設置 50 - 50

第3 外水門・排水機場の設置 117 - 117

鉄鋼通り 大口径貯留管B+ポンプゲート 275 200 475

第1 吐口にポンプゲートを設置 - 172 172

第2 吐口にポンプゲートを設置+貯留施設 182 189 547

第3 吐口にポンプゲートを設置+貯留施設 66 124 190

第4 吐口にポンプゲートを設置+貯留施設 161 127 288

第5 吐口にポンプゲートを設置 86 155 241

第6 吐口にポンプゲートを設置 - 115 115

合計 2,416 2,323 222 4,961

第1 外水門・排水機場の設置 359 - 359

第2 外水門・排水機場の設置 - -

第3 外水門・排水機場の設置 131 - 131

第1 外水門・排水機場の設置 70 - 70

第2 外水門・排水機場の設置 - -

第3 外水門・排水機場の設置 - -

港 ポンプゲート+貯留施設 217 199 421 837

第1 吐口にポンプゲートを設置+吐口貯留管C - 211 211

第2 吐口にポンプゲートを設置+吐口貯留管C 3 238 241

第1 吐口にポンプゲート+大口径貯留管C - 230 230

第2 吐口にポンプゲート+大口径貯留管C) - 201 201

第3 吐口にポンプゲート+大口径貯留管C) - 229 229

合計 780 1,308 421 2,509

大口径貯留管B 13,786 13,786

大口径貯留管C 14,975 14,975

合計(中町・新町) 3,196 3,631 643 28,761 36,231

中町・新町

海楽

美浜

入船

東野

富岡

弁天

176舞浜

新町

明海

高洲

千鳥

南部

排水区名整備メニュー

排水区名

中町

今川

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元町地域 排水基本計画一般図

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中町・新町地域 排水基本計画一般図

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6.整備順位の検討

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7.事業の効果

7.1 事業の効果

想定被害額

(C=0.65,60mm/hr)

約792億円 約600億円

整備費用

費用対効果(B/C)

1.44 1.00>

この事業の整備費用は約600億円となるが、事業を行わない場合の想定被害額は約792億円となる。

また、想定被害額と整備費用との比により算出した費用対効果(B/C)は1.44となる。つまり、この事業により

整備費用の1.44倍の効果が得られることになる。

7.2 浸水想定氾濫域

浸水想定氾濫域は、市内全域が対象である。

この計画が実施されなかった場合には、下図の箇所が氾濫する恐れがある。

道路冠水や床下浸水が想定される箇所

時間雨量60mm流出係数C=0.65を想定

道路冠水や床下浸水が想定される箇所

時間雨量60mm流出係数C=0.65を想定