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79 1 基礎的取組 2 発展的取組

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第第第444章章章 重重重点点点プププロロロジジジェェェクククトトト

1 基礎的取組

2 発展的取組

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計画を推進する上で高い効果をもたらすことが期待でき、本市の特徴を活かした、各種施策を「重

点プロジェクト」として位置づけ、積極的に取組を進めていきます。

基礎的取組

1 エコライフチェックの活用による地球温暖化対策の実践

2 エコライフアドバイザー派遣事業

3 4大学と連携した温暖化対策

4 国の地球温暖化対策と連携した CO2削減の推進

発展的取組

5 環境にやさしい交通体系の推進

6 次世代自動車の導入促進

7 みどりの里山保全

8 再生可能エネルギー・分散型電源の導入促進

9 公共施設への太陽光発電システム導入

10 エネルギーの地産地消の推進

11 ごみ焼却発電による再生可能エネルギーの有効活用の促進

第4章 重点プロジェクト

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1 基礎的取組

エコライフチェックの活用による地球温暖化対策の実践

温室効果ガスを削減し、地球温暖化を防止するためには、市民・事業者をはじめとした各

主体が、冷暖房の温度設定の見直しや、こまめな消灯などの「基礎的取組」を、日常生活の

中で実践することが大切です。

本市では、市民・事業者・行政等の各主体による、温暖化対策などの情報提供や情報共有

の場として、環境ポータルサイト「ふじさわエコ日和」を開設しており、「基礎的取組」を

推進するため、コンテンツに「エコライフチェック」を掲載しています。

「エコライフチェック」では、各主体が日常生活の中で、誰もが簡単に取り組める温暖化

対策を掲載し、これらを取り組んだ場合の CO2の削減量・節約金額などを分かりやすく表示

し、環境にやさしいくらし「エコライフ」の拡大を図ります。

このような日常生活で誰もが無理なく取り組める「基礎的取組」は、温暖化防止のための

大切な取組であることから、広く普及を図るために「エコライフチェックの活用による地球

温暖化対策の実践」を重点プロジェクトに位置づけます。

重点プロジェクト1

【ふじさわエコ日和】

【エコライフチェック】

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エコライフアドバイザー派遣事業

温室効果ガスの削減のためには、家庭での省エネの取組が重要となります。市民が家庭で

取り組む「基礎的取組」を中心とした情報や取り組み方などは、広報ふじさわや環境ポータ

ルサイト「ふじさわエコ日和」などで周知をしています。

しかしながら、「具体的にどのように取り組めばよいのかわからない」、「面倒な気がし

て取組が進まない」という方も多いため、地域で開催する省エネに関する学習会などに「基

礎的取組」について実践する際のポイントなどをわかりやすく解説する「エコライフアドバ

イザー」を派遣します。

エコライフアドバイザーは、省エネについて豊富な知識を持つ、神奈川県地球温暖化防止

活動推進員や藤沢市地球温暖化対策地域協議会会員などを講師として派遣します。

参加した市民は家庭において、すぐにできる「基礎的取組」から実践し、家庭から排出さ

れる温室効果ガスの削減を図ります。さらに、地域における省エネ活動をリードする役割を

果たすことにより、多くの市民への「基礎的取組」の拡大が期待できます。

このように、家庭における温室効果ガス削減の効果が期待される「エコライフアドバイザ

ー派遣事業」を重点プロジェクトに位置づけます。

重点プロジェクト2

【エコライフアドバイザーによる学習会】

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4大学と連携した温暖化対策

本市は、市内にキャンパスを持つ慶應義塾大学、湘南工科大学、多摩大学、日本大学の4

大学と 2009年(平成 21年)に連携等協定を結び、各大学のカリキュラムや研究活動に協

力し、地球温暖化対策に係る人材育成を図る取組を進めています。

さらに、藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町の二市一町が連携して温暖化対策を進めている「湘南

エコウェーブプロジェクト」では、日本大学の協力により大学内にある演習林でみどりの保

全セミナー「みんなで森を知ろう!」を実施しています。

また、藤沢市地球温暖化対策地域協議会では、温暖化対策に関する情報交換の場として、

4大学の大学生との意見交換会などを実施しています。

今後も、4大学と連携した温暖化対策の取組を継続していきます。

重点プロジェクト3

【みんなで森を知ろう!】

【大学生との意見交換会】

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国の地球温暖化対策と連携した CO2削減の推進

国は、2016年(平成 28年)5月に閣議決定した「地球温暖化対策計画」において「2030

年度に 2013年度比マイナス 26%(2005年度比 25.4%減)」の温室効果ガスの削減目

標を掲げています。

近年、家庭や事業所等から排出される温室効果ガスが大幅な増加傾向にあり、特に民生部

門(業務・家庭)において大きく削減する必要があります。

自治体だけでなく市民、事業者、NPO 法人等、大学などの各主体それぞれの取組が重要

になってくるとともに、国の地球温暖化対策を通じて各主体が密接に連携し、相乗効果を発

揮することが期待されています。

国が推進する「COOL CHOICE」などの取組と連携し、省エネルギー機器への買換え、エ

コドライブの推進、低炭素ライフスタイルへの転換などを図るとともに、「エコライフハン

ドブック」など本市独自の啓発事業に取り組み、さらに CO2削減を推進していきます。

重点プロジェクト4

【COOL CHOICE啓発ポスター】

【エコライフハンドブック(概要版)】

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2 発展的取組

環境にやさしい交通体系の推進

本市の将来の代表交通手段として、自動車利用が増える一方で、鉄道利用が減少していく

見通しとなっています。自動車を1日に1時間利用する生活では、利用しない生活と比べ、

温室効果ガスの排出量が2倍以上も増えてしまいます。自動車利用を少しでも控えていくこ

とで、二酸化炭素の排出量を減らしていくことができます。

このため、『藤沢市交通マスタープラン』の「最寄り駅まで 15 分の交通体系」、「藤沢

駅周辺(中心市街地)まで 30 分の交通体系」等の構築に向けた交通施策とあわせて、「環

境にやさしい交通体系」を目指し、ソフト面での交通施策である、市民、学校、企業を対象

とした環境にやさしい交通行動の意識啓発に向けたモビリティ・マネジメントを推進します。

重点プロジェクト5

意識啓発 動機づけ冊子や

自転車マップを配布 ノーマイカー運動

○過度な自動車利用は、それに伴い道路混雑が発生することで、環境への負荷がより大きくなります

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次世代自動車の導入促進

次世代自動車のうち、EV(電気自動車)や FCV(燃料電池自動車)は、走行時に CO2を

排出しないため、ガソリン自動車と比べて、温室効果ガスの削減には大きな効果があります。

国が 2014年(平成 26年)4月に閣議決定した『エネルギー基本計画』では、「次世代

自動車の新車販売に占める割合を2030年までに5割から7割とする」目標を掲げており、

次世代自動車の普及による温室効果ガスの削減が求められています。

本市では、2009年度(平成 21年度)から EV(電気自動車)の導入補助を、2016年

度(平成 28年度)から FCV(燃料電池自動車)の導入補助を実施するとともに、リサイク

ルプラザ藤沢に電気自動車用急速充電器を設置するなど、普及の促進を支援してきました。

また、本市も率先して公用車に電気自動車を導入し、温室効果ガスの削減を図っています。

今後も、次世代自動車のうち、走行時に CO2を排出しない EV(電気自動車)と FCV(燃

料電池自動車)の普及を促進し、温室効果ガスの削減を図ります。

重点プロジェクト6

【FCV(燃料電池自動車)】

【EV(電気自動車)】

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みどりの里山保全

市内には川名清水谷戸、石川丸山谷戸、遠藤笹窪谷(谷戸)などがあり、里山の豊かな緑

が残されています。

里山は良好な景観の形成、生物多様性の確保、災害の防止などの機能を持つほか、そこに

広がる樹林が温室効果ガスとなる CO2を吸収することで、地球温暖化対策の重要な役割を担

っています。

本市では、貴重な里山を未来に残すためにも間伐や間伐材の利用を進め、適正な管理を進

めるとともに、隣接する自治体や神奈川県とも連携協力し、残された里山や緑の保全を積極

的に進めます。

重点プロジェクト7

【川名清水谷戸】

【遠藤笹窪谷(谷戸)】

【石川丸山谷戸】

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再生可能エネルギー・分散型電源の導入促進

本市では、地球温暖化対策として、再生可能エネルギーの導入を促進するため、太陽光発

電システムの設置補助制度を設けて支援を行っています。併せて、エネルギー効率が高く、

安定した分散型電源*である、家庭用燃料電池システムの導入促進を支援しています。

これらに加え、再生可能エネルギーの安定的な利用、災害時等に対応が期待できる蓄電池

の導入促進を支援しています。

引き続き、太陽光発電システム、家庭用燃料電池システム、蓄電池の導入促進を支援して

いくことで、低炭素社会の実現を推進していきます。

重点プロジェクト8

【太陽光発電システム】

【蓄電池】

【家庭用燃料電池】

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公共施設への太陽光発電システム導入

公共施設の省エネ・省 CO2化を図るために、こまめな消灯や待機電力の解消、空調設備の

適切な室温設定等の「基礎的取組」と、LED 照明への切り替えや緑のカーテン・屋上緑化、

雨水利用設備の導入などの「発展的取組」を率先して進めています。

また、これまでに市立小学校・中学校・特別支援学校、保健所、市民センターなどに、合

計約 1,200kWの太陽光発電システムを設置しています。

太陽光発電システムを設置することにより、施設内の電源の一部として利用できるため、

温室効果ガスの削減に大きな効果があります。

今後も、公共施設の建て替えや改修にあわせ、太陽光発電システムの設置を進め、温室効

果ガスの削減を推進します。

重点プロジェクト9

【市立第一中学校に設置した

太陽光発電システム】

【リサイクルプラザ藤沢に設置した

太陽光発電システム】

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エネルギーの地産地消の推進

2015年(平成 27年)2月に、エネルギーの地産地消を見据えた再生可能エネルギーの

活用を推進するため、『藤沢市エネルギーの地産地消推進計画』を策定しました。

本市におけるエネルギーの地産地消は、再生可能エネルギーだけでなく、地消・省エネに

つながるエネルギー設備を活用し、計画の実現を図るもので、次のとおり5つの重点プロジ

ェクトを設定しています。

・太陽光発電システム導入による地産地消プロジェクト

・燃料電池*の導入拡大プロジェクト

・電力・熱のスマートグリッド街区のモデル的整備プロジェクト

・新電力活用による電力の地産地消プロジェクト

・市民主体型エネルギーの地産地消の仕組みづくりプロジェクト

これらのプロジェクトは、本計画の温室効果ガス削減目標である「1990 年度(平成 2

年度)比で、2022年度(平成 34年度)までに 40%削減」の実現に大きな効果があるた

め、本計画においても推進していきます。

重点プロジェクト10

「藤沢市エネルギーの地産地消推進計画」における重点プロジェクト

【「藤沢市エネルギーの地産地消推進計画」】

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ごみ焼却発電による再生可能エネルギーの有効活用の促進

本市のごみ焼却施設である石名坂環境事業所、北部環境事業所の焼却炉は、継続的に安定した

ごみ処理を行うため、2016年(平成28年)4月に『藤沢市焼却施設整備基本計画』を策定し、

計画的に整備工事を行っています。

この計画に基づき、北部環境事業所では新 2 号炉を 2023 年(平成 35 年)供用開始予定で

整備を行い、石名坂環境事業所では2・3号炉の延命化工事を行った後、2020年(平成32年)

から新1号炉の更新に向け調査等を行う予定です。

これらの焼却炉の整備を行う際、高効率発電設備を導入し、発電した電力のうち余剰電力を本

市公共施設などで活用し、エネルギーの地産地消の取組を拡大します。また、ごみ焼却により発

電した電力は、温室効果ガスの排出係数が低く、環境に配慮した電源とされていることから、公

共施設の低炭素化を推進します。

重点プロジェクト11

【北部環境事業所】

【発電設備】

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