第4章 東北の主な表彰事例 - maff.go.jp ·...

7
- 169 - 第4章 東北の主な表彰事例 東北農政局が関係する表彰のうち、平成27(2015)年度に事例紹介するのは、以下の表 彰事例です(表Ⅳ-1)。このほかの受賞事例については、P176以降を御覧下さい。 表Ⅳ-1 農林水産大臣賞受賞一覧(東北農政局関係(平成27(2015)年度関係)) 資料:東北農政局作成 表彰事業名 授与される賞 担当部局 第37回豊かなむらづくり 全国表彰事業 農山漁村における「むらづくり」の 優良事例を表彰 天皇杯、内閣総理大臣賞、日本農 林漁業振興会会長賞、農林水産 大臣賞、東北農政局長賞 農村振興部 農村計画課 平成27年度地産地消 優良活動表彰 それぞれの立地条件を活かした創 意工夫のある地産地消の取組を表 農林水産大臣賞、食料産業局長 賞、東北農政局長賞 経営・事業支援部 地域食品課 平成27年度農山漁村 女性・シニア活動表彰 農山漁村の活性化に優れた活動 実績をもち、男女共同参画や高齢 者の活動の推進のために積極的 に活動している経験豊富な女性・ 高齢者の個人・団体を表彰 農林水産大臣賞、経営局長賞、林 野庁長官賞、水産庁長官賞、全国 森林組合連合会長賞、全国漁業 協同組合連合会会長賞、全国農 業協同組合中央会長賞 経営・事業支援部 経営支援課 平成27年度全国麦作 ば く さく 共励会 生産技術の向上あるいは経営改 善の面から、創意工夫がみられ、 先進的で他の模範となる麦作農家 及び麦作集団を表彰 農林水産大臣賞、全国米麦改良 協会会長賞、全国農業協同組合 中央会会長賞、日本農業新聞会 長賞 生産部 生産振興課 東北の主な表彰事例

Upload: others

Post on 13-Oct-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 第4章 東北の主な表彰事例 - maff.go.jp · 東北農政局が関係する表彰のうち、平成27(2015)年度に事例紹介するのは、以下の表 彰事例です(表Ⅳ-1)。このほかの受賞事例については、p176以降を御覧下さい。

- 169 -

第4章 東北の主な表彰事例

東北農政局が関係する表彰のうち、平成27(2015)年度に事例紹介するのは、以下の表

彰事例です(表Ⅳ-1)。このほかの受賞事例については、P176以降を御覧下さい。

表Ⅳ-1 農林水産大臣賞受賞一覧(東北農政局関係(平成27(2015)年度関係))

資料:東北農政局作成

表彰事業名 概   要 授与される賞 担当部局

第37回豊かなむらづくり全国表彰事業

農山漁村における「むらづくり」の優良事例を表彰

天皇杯、内閣総理大臣賞、日本農林漁業振興会会長賞、農林水産大臣賞、東北農政局長賞

農村振興部農村計画課

平成27年度地産地消優良活動表彰

それぞれの立地条件を活かした創意工夫のある地産地消の取組を表彰

農林水産大臣賞、食料産業局長賞、東北農政局長賞

経営・事業支援部地域食品課

平成27年度農山漁村女性・シニア活動表彰

農山漁村の活性化に優れた活動実績をもち、男女共同参画や高齢者の活動の推進のために積極的に活動している経験豊富な女性・高齢者の個人・団体を表彰

農林水産大臣賞、経営局長賞、林野庁長官賞、水産庁長官賞、全国森林組合連合会長賞、全国漁業協同組合連合会会長賞、全国農業協同組合中央会長賞

経営・事業支援部経営支援課

平成27年度全国麦作ばくさく

共励会

生産技術の向上あるいは経営改善の面から、創意工夫がみられ、先進的で他の模範となる麦作農家及び麦作集団を表彰

農林水産大臣賞、全国米麦改良協会会長賞、全国農業協同組合中央会会長賞、日本農業新聞会長賞

生産部生産振興課

4 東北の主な表彰事例

Page 2: 第4章 東北の主な表彰事例 - maff.go.jp · 東北農政局が関係する表彰のうち、平成27(2015)年度に事例紹介するのは、以下の表 彰事例です(表Ⅳ-1)。このほかの受賞事例については、p176以降を御覧下さい。

- 170 -

4 東北の主な表彰事例

1 第37回 豊かなむらづくり全国表彰事業

【農林水産大臣賞】

鳴瀬振興組合 (岩手県・奥州市)なる せ おうしゆう し

~農地保全と地域活性化を目指して~

1.背景と沿革

鳴瀬振興組合が活動している米里地区は、奥州市江刺区なる せ よねさと おうしゆう し え さし く

の北東部に位置する中山間地域です。地区の集落は過疎、

高齢化が進み、農地の一層の荒廃が進むおそれがあったこ

とから、今まで地区の集落ごとに取り組んで来た中山間地

域等直接支払制度について地区が一体的に取り組むことと

し、平成17(2005)年6月に13集落(平成27(2015)年3月現

在19集落)による設立総会を開催し、「鳴瀬振興組合」を

発足させました。

平成18(2006)年度に担い手専門部の「鳴瀬営農組合」を

設立し、平成19(2007)年度には、産直専門部の「米里産直」を開設しています。

2.むらづくりの取組概要

(1)農業生産面

平成22(2010)年には、鳴瀬営農組合内部に、「農地サポ

ート班」を設置し、営農作業の受託や高齢化等により管

理が困難となった農地等の受託管理を4班体制で行うほ

か、荒廃した農地の再生を行っています。

平成23(2011)年12月には、食味の高い「江刺清流米」え さし

の研究会を設立し、米の販売促進にも取り組んでいます。

米里産直では、12名の農産物加工グループが地域の農産物を利用した新商品の開

発等を行っており、販売額の増加と雇用の確保につなげています。

(2)生活・環境面

地区の二つの小学校の4年生を対象に稚魚の放流事業

を行い河川の環境を学ぶ機会の提供を行うとともに、農

業用水路や河川の草刈り等の保全管理活動を行っていま

す。また、米里産直では、体験学習を受入れ、児童が地

域の農産物等を学ぶ場の提供をしています。

このほかに、「鳴瀬振興組合ふれあい交流会」を開催

し、地域住民間の交流を図るほか、首都圏在住の地区出

身者で組織する「首都圏鳴瀬会」との相互交流も行い、季節の農産物や加工品を届

ける「ふるさと宅急便」を通じた物流による交流も年々拡大しています。

そばの収穫作業

水辺の教室

鳴瀬振興組合

岩手県

奥州市

Page 3: 第4章 東北の主な表彰事例 - maff.go.jp · 東北農政局が関係する表彰のうち、平成27(2015)年度に事例紹介するのは、以下の表 彰事例です(表Ⅳ-1)。このほかの受賞事例については、p176以降を御覧下さい。

- 171 -

4 東北の主な表彰事例

【農林水産大臣賞】

NPO法人鳴子の米プロジェクト(宮城県大崎市)なる こ こめ おおさき し

~山間地の農業・農村風景を地域の力で支える~

1.背景と沿革

NPO法人鳴子の米プロジェクトの活動している鳴子温なる こ こめ

泉地域は、大崎市の北西に位置する開湯1200年の歴史おおさき し

を有する東日本有数の温泉観光地ですが、近年は景気

の低迷などから観光客は減少していました。

地域の農業は、中山間地域特有の狭小な耕地と冷涼な

気候という環境の下、高齢化と米価の低迷に伴い厳し

い状況が続き、遊休農地の増加により農村景観が失わ

れ始めていました。

こうした状況に危機感を持ち、平成18(2006)年9月に

行政等の呼びかけにより、農家、旅館経営者、こけし工人等30名が集まり、農業と

米づくりを通じて鳴子の暮らしと景観を守るために、農と食を地域みんなで支える

「鳴子の米プロジェクト会議」を発足させました。活動から3年目に入った平成20

(2008)年10月には、活動の主体性と持続可能な取組を行うために「NPO法人鳴子の

米プロジェクト」として法人化しています。

2.むらづくりの取組概要

(1)農業生産面

プロジェクトでは、宮城県古川農業試験場が中山間地ふるかわ

向けに育成した低アミロース米品種の「東北181号」を

選定し試験栽培を行いました。平成19(2007)年に「ゆきむすび」と命名し、良食味

米提供のため「くい掛け」にこだわり、栽培を本格化させました。プロジェクトで

は、「食べ手」(消費者)が「作り手」(農家)の米づくりを買い支えるシステムとし

て「作り手」が安心して米を作れる価格(1万8千円/60kg)で買取り活動経費を上

乗せし、2万4千円/60kgで「食べ手」に予約販売しています。作付面積は、

平成18(2006)年の0.3haから平成26(2014)年には14haまで拡大しました。

(2)生活・環境面

プロジェクトでは、田植えと稲刈りの時期に、「作り

手」と「食べ手」の交流会を開催し、価値観を共有する

ことにより信頼関係の構築が図られています。また、広

報誌「鳴子の米通信」を発行し、活動の浸透を図ってい

るほか、東京、鳴子、鳴子中学校で食育講演会を開催

し、次代の人材育成等にも取り組んでいます。

「くい掛け」作業

「食べ手」との稲刈り交流会

NPO法人鳴子の米プロジェクト

大崎市

宮城県

Page 4: 第4章 東北の主な表彰事例 - maff.go.jp · 東北農政局が関係する表彰のうち、平成27(2015)年度に事例紹介するのは、以下の表 彰事例です(表Ⅳ-1)。このほかの受賞事例については、p176以降を御覧下さい。

- 172 -

4 東北の主な表彰事例

【農林水産大臣賞】

NPO法人樽見内地域資源保全委員会(秋田県横手市)たる み ない よこ て し

~小さな輪(和)から大きな広がり そして目指すは「結い」の復活~

1.背景と沿革

NPO法人樽見内地域資源保全委員会の活動している横手市樽たる み ない よこ て し

見内地域は、秋田県内陸南部に広がる横手盆地のほぼ中央に

位置し、秋田米の一大産地となっています。地域の農業は、

人口減少と高齢化等により、厳しさを増していました。

平成18(2006)年の「農地・水・環境保全向上対策事業」へ

の取組を契機に、地域の維持・活性化に向けた気運が高まり、

11の自治会等が、「結い」の心を大切にしながら地域を発展さ

ることを目的に同年11月に「樽見内地域資源保全委員会」を

発足させ、平成19(2007)12月にNPO法人の認定を受けています。

2.むらづくりの取組概要

(1)農業生産面

委員会では、土地改良区等から助言・指導を受けて自ら

点検や機能診断、整備計画を策定し、受益者や住民等が

共同で農業用水路等の補修作業を行っています。また、

地域では、会員の樽見内営農組合を中心に環境にやさし

く付加価値の高い減化学肥料・減化学合成農薬の米栽培

に取り組んでおり、民間企業と共同で「あきたこまち」等をシン

ガポール、ロンドン、豪州に計64t(平成26(2014)年度)輸出して

います。

(2)生活・環境面

委員会では、子供会等を対象に遊休地を利用したビオトープで

の水辺に生息する生き物の観察活動や「水源をたどる集い」等を

行い、高い環境意識の醸成を図っています。また、小正月の遊

であった「ゆきあな(かまくら)」や毎年7月2日頃の雑節の

半夏生に行われていた「手ぬぐい梵天」の奉納を地域のはん げ しよう

高齢者の助言を受けて復活させました。ゆきあなでは、

地域住民が火鉢を囲み、交流会や子供会の昔話の会等が

行われています。これらの活動は、会報「かしま梨」やWeb

等によって情報発信されています。

手ぬぐい梵天とえびす俵奉納

水路の補修

ゆきあな

樽見内地域資源

保全委員会

横手市

秋田県

Page 5: 第4章 東北の主な表彰事例 - maff.go.jp · 東北農政局が関係する表彰のうち、平成27(2015)年度に事例紹介するのは、以下の表 彰事例です(表Ⅳ-1)。このほかの受賞事例については、p176以降を御覧下さい。

- 173 -

4 東北の主な表彰事例

2 平成27年度 地産地消優良活動表彰

【農林水産大臣賞(交流促進部門)】

株式会社アグリの里おいらせ(青森県おいらせ町)ちよう

~青森で通年型の観光農園等を運営し、農・観・福連携を実現~

1.組織の概要

(株)アグリの里おいらせは、「観光農園アグリの里おい

らせ」を運営し、農産物・特産品の販売、レストラン、収

穫体験等のサービスを提供していますが、その取組のきっ

かけは、農業を核とした障がい者の雇用の場として授産施設の

設立を構想し、平成18(2006)年に観光果樹園と直売所を併設

して事業をスタートしたことでした。

その後も観光いちご園、農園レストラン、農産加工施

設等を順次整備し、通年で40万人を超える来客を確保しています。また、障がい者

の雇用に積極的に取り組み、農・観・福連携の実現と地域活性化を両立しています。

2.取組概要

農園では、温泉熱等を活用することにより、青森県内

では珍しく通年で運営しています。農園内のいちご園

は、通路を広く取り、車いすでの収穫体験もできるな

ど、高齢者・障がい者に配慮されており、誰でも一年

中いちご狩りが楽しめます。また、生産されたいち

ごは直売所、レストラン等で利用しています。

農園レストランは、ビュッフェスタイルで、地元食材

を使用し、ランチタイムにはたくさんの来客で賑わう人気の施設となっています。

また、もち性小麦「もち姫」の栽培に取り組み、特性を活かした新商品を開発し、

学校給食や医療・福祉施設の給食へ提供しています。

3.地域への貢献・波及効果

設立目的でもある障がい者の雇用では、農園管理、加

工物、レストランを中心に施設全体で54人の雇用を創

出するなど着実に成果を上げています。

また当初は6人の出荷者で始めた直売所は会員数

が134人に増え、品揃えも豊富で販売額を伸ばしていま

す。いちご狩りや体験工房も含め通年で誰でも利用で

きる施設となっていることも人気の理由です。

このほか、もち性小麦を使用した加工品は、煮崩れしないこと等が給食施設のニ

ーズにマッチし、需要が伸びることで地域での栽培面積が15.6haと拡大しました。

この加工品は、給食施設のみならず、菓子製造業者や飲食店等にも利用が広がって

います。

観光いちご園

来客で賑わう直売所

おいらせ町

アグリの里

おいらせ

青森県

Page 6: 第4章 東北の主な表彰事例 - maff.go.jp · 東北農政局が関係する表彰のうち、平成27(2015)年度に事例紹介するのは、以下の表 彰事例です(表Ⅳ-1)。このほかの受賞事例については、p176以降を御覧下さい。

- 174 -

4 東北の主な表彰事例

3 平成27年度 農山漁村女性・シニア活動表彰

【最優秀賞(農林水産大臣賞)】

伊藤 惠子 氏(宮城県美里町)い とう けい こ み さとまち

1.受賞者の略歴

伊藤惠子氏は、平成12(2000)年に農産物直売所

「花野果市場」管理運営協議会理事(後に、株式会社は な や か い ち ば

化に伴い取締役)への就任、平成13(2001)年に農家レス

トラン「はなやか亭」の開業、平成22(2010)年に「は

なやか亭」と農産加工施設経営を一元化した「(株)

はなやか」を設立するなど、地域の農産物を活用した

起業活動を積極的に行ってきました。

地域及び全国活動では、平成11(1999)年に旧南郷町

の農業委員及びJAみどりの総代、平成16(2004)年に県

内女性農業委員による「みやぎアグリレディース21」の代表、平成17(2005)年

に宮城県指導農業士、平成19(2007)年に宮城県産業振興審議会委員、平成

21(2009)年に宮城県指導農業士会副会長、平成23(2011)年には6次産業化

に取り組む事業者へのアドバイス等を行う「ボランタリー・プランナー」、平

成26(2014)年には「全国女性農業委員ネットワーク」会長に就任するなど、男女共

同参画社会の実現や次世代女性リーダー育成などに尽力しています。

また、家庭においては、平成17(2005)年に家族経営協定を締結し、平成18(2006)

年には夫婦共同申請により認定農業者にも認定されています。

2.活動の概要

現在は、「(株)はなやか」の代表取締役として、

家族の協力を得ながら、農産物(水稲21ha、大豆

6ha、野菜20a)の生産、加工食品の製造販売、

農家レストラン「はなやか亭」及び「野の風」(農

産加工施設を併設)の2店舗の運営、野菜の収穫

や味噌・豆腐作りの体験受入れを行うなど、地域

の農産物をふんだんに使った郷土料理等の提供と

地域人材雇用確保に努めています。

また、加工製造した菓子、漬物、総菜等は、宮城県内百貨店で販売するほか、平

成26(2014)年からは、鉄道関連会社と提携して販売しています。

さらに、社会福祉協会の委託により町内高齢者へのデイサービス弁当の配送を行

うなど、多方面の事業を展開しています。

商談会で加工品をPRする受賞者(左)

伊藤惠子さん

美里町

宮城県

Page 7: 第4章 東北の主な表彰事例 - maff.go.jp · 東北農政局が関係する表彰のうち、平成27(2015)年度に事例紹介するのは、以下の表 彰事例です(表Ⅳ-1)。このほかの受賞事例については、p176以降を御覧下さい。

- 175 -

4 平成27年度 全国麦作共励会ばくさく

【農林水産大臣賞】

平沢北生産組合(岩手県紫波町)ひらさわきた し わ ちよう

1.組織の概要

平沢北生産組合は、岩手県中部の水田地帯に位置する

集落営農組織で、麦、水稲、飼料作物の経営受託を行

っています。組合は、従来から転作を主とする営農活

動を行っていた平沢北通転作組合を発展的に解散し、平

成18(2006)年11月に新たに発足した組織です。

現在の組合は、専業農家4戸を含む22戸(うち18戸で

小麦作付け)で構成されています。経営耕地面積は47.4

haで、内訳は小麦21.0ha、水稲21.9ha、飼料作物5.8ha

となっています。

2.技術上の特色

多収を実現するため、小麦栽培に適する排水条件

が良いほ場を団地として組合で選定するとともに、

小麦を連作することで畑地化を促し、更に排水性を

高めています。また、全面積に弾丸暗きょ、明きょだんがんあん めい

等の施工による排水対策の徹底を図っています。

小麦の連作年数や前作物により、ほ場ごとに投入

する土壌改良材等の種類を変更するなど積極的な土

づくりを進めています。さらに、雑草害拡大に対しては融雪後早期に除草剤を散布

することで除草効果が高まり、薬剤の投入量が低く抑えられ、効果的な除草体系と

なっています。

3.収量の向上、品質の改善等

組合では、自ら実証ほ場を設置し、播種量、追肥

時期、土壌改良材の選定などについて、地域の適合

性を検証、検討し独自の栽培マニュアルを作成して

います。追肥については、生育状況を確認しながら、

早春、減数分裂期、穂揃い期の3回に分けて行うな

ど、ほ場ごとの管理を行っています。

これらの取組により、平成27(2015)年産の10a当たりの収量は、県平均178kg/10a

を大きく上回る375kg/10aを実現しています。また、4年連続1等比率100%を達

成し、品質区分も4項目全てで基準値内を達成してのAランクとなっています。

組合員の皆さん

赤かび病り病穂の一斉抜き取り作業

平沢北生産組合

岩手県

紫波町

4 東北の主な表彰事例