第7章 医療救護等対策 - tama · 二次保健医 町村から情 療救護活動...

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第 2 部 震災対策計画 第 7 章 医療救護等対策 <予防対策> 第 2 部-153 第 7 章 医療救護等対策 1 初動医療体制の整備 3 遺体の取扱い 2 医薬品・医療資器材の確保 1 初動医療体制の整備 1-1 情報連絡体制等の確保 1 対策内容と役割分担 各 機 関 対 策 内 容 医療機関及び多摩市医師会等との連絡体制を確立する。 多摩市災害医療コーディネーターの活動体制等を整備する。 二次保健医療圏医療対策拠点及び多摩市域内の情報連絡体制を構 築する。 2 詳細な取組内容 1災害時における円滑な医療連携体制を構築するため、災害医療コーディネーター、多摩 市医師会、東京都八南歯科医師会多摩支部、多摩市薬剤師会、東京都柔道整復師会南 多摩支部及び同多摩市地区及び多摩市接骨師会、災害拠点病院ほか関係者が参加する、 多摩市災害医療連絡会に参画する。 2多摩市災害医療連絡会を通じて、災害発生時における市内の医療資源の把握や医療機 関と行政機関等との連携について具体的な方策を検討する。 3災害医療コーディネーターを多摩市災害対策本部内の福祉医療対策部の付属機関に位 置付け、円滑な活動体制を検討、構築する。 【災害医療コーディネーター】 東京都災害医療 コーディネーター 都全域の医療救護活動等を統括・調整するために医学的な助言を行 う、都が指定するコーディネーター 東京都地域災害医 療コーディネーター 各二次保健医療圏域の医療救護活動等を統括・調整するために都が 指定するコーディネーター 多摩市災害医療 コーディネーター 多摩市内の医療救護活動等を統括・調整するために医学的助言を行 う、多摩市が指定するコーディネーター

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Page 1: 第7章 医療救護等対策 - Tama · 二次保健医 町村から情 療救護活動 二次保健医 剤師会、災 医療コーデ 的な方策の する会議 護班、歯 における看

第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<予防対策>

第 2 部-153

第 7 章 医療救護等対策

1 初動医療体制の整備 3 遺体の取扱い

2 医薬品・医療資器材の確保

1 初動医療体制の整備

1-1 情報連絡体制等の確保

1 対策内容と役割分担 各 機 関 対 策 内 容

多 摩 市 総 務 部 健 康 福 祉 部

○ 医療機関及び多摩市医師会等との連絡体制を確立する。

○ 多摩市災害医療コーディネーターの活動体制等を整備する。

○ 二次保健医療圏医療対策拠点及び多摩市域内の情報連絡体制を構

築する。

2 詳細な取組内容 (1) 災害時における円滑な医療連携体制を構築するため、災害医療コーディネーター、多摩

市医師会、東京都八南歯科医師会多摩支部、多摩市薬剤師会、東京都柔道整復師会南

多摩支部及び同多摩市地区及び多摩市接骨師会、災害拠点病院ほか関係者が参加する、

多摩市災害医療連絡会に参画する。 (2) 多摩市災害医療連絡会を通じて、災害発生時における市内の医療資源の把握や医療機

関と行政機関等との連携について具体的な方策を検討する。 (3) 災害医療コーディネーターを多摩市災害対策本部内の福祉医療対策部の付属機関に位

置付け、円滑な活動体制を検討、構築する。

【災害医療コーディネーター】

名 称 説 明

東京都災害医療

コーディネーター

都全域の医療救護活動等を統括・調整するために医学的な助言を行

う、都が指定するコーディネーター

東京都地域災害医

療コーディネーター

各二次保健医療圏域の医療救護活動等を統括・調整するために都が

指定するコーディネーター

多摩市災害医療

コーディネーター

多摩市内の医療救護活動等を統括・調整するために医学的助言を行

う、多摩市が指定するコーディネーター

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【医療対策

二次保健

医療対策

地域災

会議

【南多摩保

東京医大

東海大学

日本医科

多摩南部

稲城市立

町田市立

日野市立

南町田病

1-2 医療

1 対策内

各 機

多 摩

総 務

健 康 福

多 摩 消

2 詳細な

医(1)

■多

策拠点等】

名 称

健医療圏

策拠点

害医療連

保健医療圏

医療

大八王子医

学八王子病

科大学多摩

部地域病院

立病院 立病院 立病院 病院

療救護の確

内容と役割

機 関

摩 市 務 部 福 祉 部

消 防 署

な取組内容

医療救護班

多摩市

① 医療救護

都が、

の区市

もに医

都が、

地区薬

域災害

る具体

に開催

療機関名

医療センター

病院 摩永山病院 院

確保

分担

○ 医療救

○ 災害時

○ 緊急医

う。 ○ 医療救

○ 東京

○ 都福祉

訓練を

容 等の確保

護班、歯科医

二次保健医

市町村から情

医療救護活動

二次保健医

薬剤師会、災

害医療コーデ

体的な方策の

催する会議

救護班、歯

時における看

医療救護所

救護活動拠

DMAT 連携隊

祉保健局等

を実施する。

医療救護班及

第 2 部-154

医療圏ごと

情報収集を

動の統括・調

医療圏ごと

災害拠点病

ディネーター

の検討、医

地域災

地域災

東京DM

地域災

科医療救護

看護師ボラ

所及び医療

拠点の設置運

隊を編成し

等とともに、救

及び薬剤師

4

に災害拠点

を行い、地域

調整を行う場

に設置し、地

病院、区市町

ーが招集し

医療連携体制

害拠点中核

害拠点病院

MAT指定病

害拠点病院

対 策 内

護班、薬剤師

ランティア制

療救護所の設

運営に係る

東京 DMAT

救出救助活

師班等の編

点中核病院

域災害医療

場所

地区医師会

町村、保健

て、情報共

制の構築を

役 割

核病院

院 病院

師班等を確

度を検討す

設置・運営

検討を行う

と連携する

活動と連携し

成、派遣に

第 2 部

第 7 章 医

院等において

療コーディネ

会、地区歯科

健所等の関係

共有や災害医

を目的に平時

確保する。

する。 営に係る体制

。 。

した東京 DM

に係る取決め

震災対策計画

医療救護等対策

<予防対策>

て、圏域内

ネーターとと

科医師会、

係機関を地

医療にかか

時・発災時

制整備を行

MAT の活動

め等行う。

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第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<予防対策>

第 2 部-155

② 看護師免許を有する市民の募集登録制度を検討し、災害時における看護師ボランテ

ィアの運用制度を検討する。 ③ 緊急医療救護所及び医療救護所の設置場所を確保するとともに、運営要領を定め

る。 ④ 多摩市災害医療コーディネーターを中心とした医療救護活動拠点の設置及び運営に

ついて整理する。 【医療救護所等】

名 称 説 明

医療救護所 地域防災計画に基づいて、医療救護活動を実施する場所

緊急医療救護所

超急性期において災害拠点病院等の近接地等に設置・運営する救護

所で、主に傷病者のトリアージ(※)、軽症者に対する応急処置及び搬

送調整を行う場所

医療救護活動拠点 急性期以降に、医療救護所や在宅療養者の医療支援に関して調整・情

報交換する場所

※ トリアージ トリアージとは、災害発生時などで多数の傷病者が発生した場合に、傷病の緊急度や重症度

に応じて治療優先度を決めること。

1-3 負傷者等の搬送体制の整備

1 対策内容と役割分担 各 機 関 対 策 内 容

多 摩 市 総 務 部 健 康 福 祉 部

○ 民間事業者との災害時応援協定を締結する。 ○ 医療救護所(緊急医療救護所を含む)における傷病者の搬送体制を

構築する。 ○ ヘリコプターの臨時離着陸場を確保する。

多 摩 消 防 署 ○ 各事業所と地震時における消防業務に関する協定を締結し、負傷者

等の搬送体制を確保する。 2 詳細な取組内容

■多摩市

(1) 民間事業者と災害時応援協定を締結し、発災時における傷病者の搬送態勢を構築す

る。 (2) 広域搬送を踏まえ、災害時拠点病院の近隣にヘリコプターの臨時離着陸場を確保す

る。

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第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<予防対策>

第 2 部-156

2 医薬品・医療資器材の確保

1 対策内容と役割分担 各 機 関 対 策 内 容

多 摩 市 総 務 部 健 康 福 祉 部

○ 医療機関と連携した医薬品のランニングストックを検討する。

○ 医薬品卸売業者と災害時応援協定を締結する。

○ 災害薬事センター設置・運営に係る検討を行う。

多 摩 市 薬 剤 師 会 ○ 災害時の情報連絡体制を整備する。 ○ 薬剤師班の編成体制等を整備する。

災 害 拠 点 病 院 等 ○ 医薬品の備蓄等を行う。

2 詳細な取組内容

■多摩市

(1) 多摩市薬剤師会等と連携し、緊急医療救護所で使用する医薬品の 3 日分の備蓄につ

いて検討する。 (2) 緊急救護所を設置する病院と連携し、医薬品のランニングストックを検討する。 (3) 医薬品等の卸売販売業者と災害時応援協定を締結し、発災時における円滑な供給体

制を構築する。 (4) 多摩市薬剤師会及び卸売販売業者等と連携して、災害薬事センターについて、次のと

おり検討する。 ① 設置場所(状況により複数設置。複数箇所設置した場合には、「中核となるセンター」

と「その他のセンター」を区分) ② 災害薬事コーディネーターの指定(中核となるセンターは、薬剤師会から選任) ③ 運営方法(「中核となるセンター」による「その他のセンター」の統括を含む) ④ 医薬品の調達方法 ⑤ 医薬品の納入先及び搬送方法 ⑥ 災害医療コーディネーターとの連絡方法 ※ 東京都地域防災計画では、卸売販売業者は、原則として、医療救護所で使用する

医薬品は直接各医療救護所へ、避難所で使用する医薬品は多摩市の災害薬事セン

ターへ納品する (5) 防疫用資器材の備蓄及び調達・配布計画を策定する。 ■災害拠点病院等

(1) 災害拠点病院は、3日分程度の医薬品等の備蓄に努める。 (2) 災害拠点連携病院、災害医療支援病院、診療所、歯科診療所及び薬局は、災害時に

おいても診療を継続できるよう医薬品等の備蓄に努める。

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第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<予防対策>

第 2 部-157

【災害拠点病院等】

指定区分 説 明

災害拠点病院

主に重症者の収容・治療を行う病院

(基幹災害拠点病院、地域災害拠点中核病院及び地域災害拠点病院と

して都が指定する病院)

災害拠点連携病院 主に中等症者や容態の安定した重症者の収容・治療を行う病院

(救急告示を受けた病院等で都が指定する病院)

災害医療支援病院

専門医療、慢性疾患への対応、区市町村地域防災計画に定める医療救

護活動を行う病院

(災害拠点病院及び災害拠点連携病院を除く全ての病院)

【医療機関の役割分担】 医療機関 役 割

災害拠点病院 主に重症者の収容・治療を行う

災害拠点連携病院 主に中等症者や容態の安定した重症者の収

容・治療を行う

災害医療支援病院

小児医療、周産期医

療、精神医療及び透析

医療その他専門医療

への対応を行う病院

原則として診療機能を継続

それ以外の全ての病院慢性疾患への対応や区市町村地域防災計画

に定める医療救護活動を行う

診療所等

透析や産科の専門的

医療を行う診療所 原則として診療機能を継続

それ以外の診療所、歯

科診療所及び薬局 原則として多摩市地域防災計画に定める医療

救護活動を行う

【南多摩地域での災害拠点病院】 地域区分 名 称 所在地

南多摩

日本医科大学多摩永山病院 多摩市永山 1-7-1 多摩南部地域病院 多摩市中沢 2-1-2 東京医科大学八王子医療センター 八王子市館町 1163 東海大学医学部付属八王子病院 八王子市石川町 1838 町田市民病院 町田市旭町 2-15-41 南町田病院 町田市鶴間 1008-1 日野市立病院 日野市多摩平 4-3-1 稲城市立病院 稲城市大丸 1171

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第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<予防対策>

第 2 部-158

3 遺体の取扱い

1 対策内容と役割分担 行方不明者や死亡者の捜索、遺体の収容、検視・検案(※)等の各段階において、多摩市及

び関係機関が相互の役割を理解し、連携して取り組む体制を整備する。 機 関 名 対 策 内 容-

多 摩 市 総 務 部 健 康 福 祉 部

○ 遺体収容所を事前に指定する。

○ 遺体収容所の運営等に関する条件整備に努める。

※ 検視・検案

検視とは、検視官(警察官)が犯罪性の有無の視点から死亡の状況や死因調査を行うことをい

う。検案とは、監察医(医師)が死亡原因を調べることをいう。

2 詳細な取り組み内容 ■多摩市 (1) 遺体収容所は、死者への尊厳や遺族感情、効率的な検視・検案・身元確認の実施に資

するよう、下記の条件を満たす施設を事前に指定する。 ① 屋内施設 ② 避難所や医療救護所など他の用途と競合しない施設 ③ 検視・検案が実施できる一定の広さを有する施設 ④ 身元不明者の一時保存場所として使用可能な施設

(2) 遺体収容所の運営等に関する次の事項について、あらかじめ関係機関と協議を行い、

条件整備に努める。 ① 遺体収容所の管理者の指定等、管理全般に関する事項 ② 行方不明者の捜索、遺体搬送に関する事項 ③ 検視・検案未実施遺体の一時保存等の取扱いに関する事項 ④ 遺体収容所設置等に供する資器材の確保、調達、保管及び整備に関する事項

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第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<応急対策>

第 2 部-159

1 初動医療体制

2 医薬品・医療資器材の供給

3 行方不明者の捜索、遺体の検視・検案・

身元確認等

【医療救護活動におけるフェーズ区分】

区 分 想定される状況

0 発災直後

(発災~6時間)

建物の倒壊や火災等の発生により傷病者が多数発生し、救出救助

活動が開始される状況

1 超急性期

(6~72 時間)

救助された多数の傷病者が医療機関に搬送されるが、ライフライン

や交通機関が途絶し、被災地外からの人的・物的支援の受入れが

少ない状況

2 急 性 期

(72 時間~1週間)

被害状況が少しずつ把握でき、ライフライン等が復活し始めて、人

的・物的支援の受入体制が確立されている状況

3 亜急性期

(1週間~1か月)

地域医療やライフライン機能、交通機関等が徐々に回復している状

4 慢 性 期

(1~3か月)

避難生活が長期化しているが、ライフライン等がほぼ復活して、地

域の医療機関や薬局が徐々に再開している状況

5 中 長 期

(3か月以降) 医療救護所がほぼ閉鎖されて、通常診療がほぼ回復している状況

【主な医療救護活動】

区 分 主な活動内容

0 発災直後

災害時医療コーディネーターの設置

被害情報の収集・集約

緊急医療救護所の運営

1 超急性期 医療救護班等の編成・派遣

医療救護所の運営

2 急 性 期 災害薬事センターの設置・運営

避難者への巡回診療

3 亜急性期

4 慢 性 期

5 中 長 期

※ 各拠点や班の廃止及び任務の解除等は、状況に応じて行う。

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第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<応急対策>

第 2 部-160

1 初動医療体制

1-1 医療体制

1 対策内容と役割分担 多摩市と関係機関は、医療機関の被害状況等の情報を共有するとともに、相互に連携して

円滑な医療活動を展開する。 機 関 名 活 動 内 容

多 摩 市 福 祉 医 療 対 策 部 災 害 医 療 コ ー デ ィ ネ ー タ ー

○ 多摩市内の医療救護活動等を統括・調整する。

○ 多摩市災害医療コーディネーターを設置・運営する。

○ 災害拠点病院等の近接地等に緊急医療救護所を設置・運営する。

○ 避難所等に、医療救護所を設置・運営する。

○ 医療救護活動拠点を設置して、医療救護所や在宅療養者への医療

支援について調整(急性期以降)する。

○ 東京都地域災害医療コーディネーター等へ報告・応援要請を行う。

○ 避難所等で巡回診療を行う。

多 摩 市 医 師 会 ○ 多摩市の要請に基づき、医療救護班を編成し、派遣する。 ○ 災害の状況により、自主的に医療救護班を編成し、派遣する。

東京都八南歯科医

師会多摩支部 ○ 多摩市の要請に基づき、歯科医療救護班を編成し、派遣する。 ○ 災害の状況により、自主的に歯科医療救護班を編成し、派遣する。

多 摩 市 薬 剤 師 会 ○ 多摩市の要請に基づき、薬剤班を編成し、派遣する。 ○ 災害の状況により、自主的に薬剤班を編成し、派遣する。

多摩市接骨師会 ○ 多摩市の要請に基づき、接骨師班を編成し、派遣する。 ○ 災害の状況により、自主的に接骨師班を編成し、派遣する。

都 福 祉 保 健 局

○ 区市町村から要請があった場合、又は都において医療救護の必要が

あると認めた場合は、都が編成する都医療救護班等を派遣する。

○ 都保健所は、公衆衛生的見地から地域災害医療コーディネーター及

び市町村を支援する。

多 摩 消 防 署

○ 東京 DMAT と連携して、救命処置等を実施する。 ○ 救出救護に当たって、必要がある場合は、警防本部へ救急隊の増

強、東京 DMAT の要請、必要な資器材の応援要請等を行う。 ○ 現場指揮本部が緊急と判断した場合は、多摩市医師会に直接通報

し、あわせてその旨を多摩市災害対策本部に通報する。 ○ 医療救護班の円滑な活動を図るため、発生災害等に関する活動状況

等について、多摩市災害対策本部に情報提供を行う。 ○ 救急告示医療機関のみで収容が不足する場合は、多摩市災害対策

本部に連絡し、その他の医療機関に収容する。

医療ボランティア ○ 被災者に対する医療救護活動を行う。

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2 詳細な

■多摩

多(1)

東京都

災害医

東京都

災害医

多摩市

災害医

な取組内容

摩市 多摩市災害

① 福祉医療

ネーターを

② 多摩市災

活動する。

ア 多摩市が

イ 市内医療

ウ 緊急救護

エ 傷病者の

オ 医療救護

カ 東京都地

キ その他多

③ 福祉医療

告する。 多摩市災

災害医療コ

名称

都 医療コーデ

都地域 医療コーデ

市 医療コーデ

医療コーデ

療対策部長は

を庁舎内に設

災害医療コー

が行う医療救

療機関の被

護所及び救

の受入病院

護班等の編

地域災害医

多摩市から依

療対策部長

害対策本部

コーディネー

ディネ-ター

ディネーター

ディネーター

ディネーター

は、福祉医

設置する。

ーディネー

救護活動等

被害状況を収

救護所の設置

院を調整する

編成を要請し

医療コーディ

依頼された

は、医療活

部長は、必要

ーターの活動

都が把

の対応

の派遣

都に対

二次保

対応状

ターに

多摩

を踏ま

必要な

第 2 部-16

ーの設置・運

療対策部の

ターは、福

等の統括・調

収集し、報告

置の指示を

る。 し、運用を行

ィネーター等

た事項を行う

活動状況につ

要により、東

把握する被

応状況を踏

遣や医療救

対して医学

保健医療圏

状況等を踏

に必要な応

市内の負傷

まえ、東京都

な応援を要

1

運営 の付属機関

福祉医療対策

調整を支援す

告する。 行い、包括

行う。 等に応援を要

。 ついて、随時

東京都へ応援

活動

被災地の負傷

踏まえ、東京

救護所、医療

学的な助言を

圏域内の負

踏まえ、東京

応援を要請す

傷者の状況

都地域災害

要請する。

関として、多摩

策部長の統

する。

括的な運営を

要請し、また

時、多摩市

援を要請す

内容 傷者の状況

京 DMAT、

療機関の確

を行う。 傷者の状況

京都災害医療

する。 、医療機関

害医療コーデ

第 2 部

第 7 章 医

摩市災害医

統制を受け、

を行う。

た、状況報告

市災害対策本

する。

況及び医療機

医療救護班

確保等につ

況、医療機

療コーディ

関の対応状況

ディネータ

震災対策計画

医療救護等対策

<応急対策>

医療コーディ

、次のとおり

告を行なう。

本部長に報

機関

班等

いて

関の

ネー

況等

ーに

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緊(2)

医(3)

〈救護

避難

医(4)

緊急医療救

① 福祉医療

救護所を説

② 次の医療

ア 多摩南

イ 日本医

ウ 桜ヶ丘記

エ 厚生荘

オ その他

③ 緊急医療

所への誘導

医療救護所

① 福祉医療

護所を設置

② 医療救護

③ 医療救護

④ 医療救護

護所設置場

難所に配置

設置場

田中学校 ヶ丘中学校

牧中学校 摩永山中学

摩中学校 陵中学校

医療救護活

① 福祉医療

医療救護活

② 医療救護

また、市内

護所の設置

療対策部長(

説置する。 療機関の敷地

南部地域病院

医科大学多摩

記念病院 荘病院 他の必要と認

療救護所で

導等を行う。

の設置 療対策部長(

置する。 護所を設置す

護所は、状況

護所では、診

場所(予定)〉

置する救護所

場所

学校

動拠点の設

療対策部長

活動拠点を災

護活動拠点で

の医療機関

置 (災害医療コ

地内又は、近

院 摩永山病院

認めた医療機

は、一次トリ

(災害医療コ

する場所は、

況に応じて、

診察、歯科治

〉 所は、地域包

住所

多摩市和田

多摩市聖ヶ

多摩市鶴牧

多摩市永山

多摩市関戸

多摩市貝取

設置 (災害医療

災害医療コ

では、医療救

関の情報を収

第 2 部-162

コーディネー

近接地に設

機関 リアージ、重

コーディネー

、原則として

医療救護班

治療、服薬指

包括支援セ

所 田 234 ヶ丘 2-17 牧 6-5-1 山 2-7-1 戸 3-19-1 取 2-9-1

コーディネ

コーディネー

救護所や在

収集し、災害

2

ーター)は、

設置する。

重傷者等の

ーター)は、

て市内 6 箇

班等の巡回

指導を行うほ

センター担当

地域包

西部地

東部地

多摩セ

中部地

北部地

南部地

ーター)は、

ーター詰所に

在宅療養者

害対策本部

発災後 6

搬送、軽症

発災後 72

所の避難所

回によりその機

ほか、健康相

当地域別に

包括支援セン

地域 地域 センター地域

地域 地域 地域

、発災後4

に併設する。

者への医療支

部に報告する

第 2 部

第 7 章 医

時間以内に

症者の応急

2 時間をめ

所とする。 機能を代え

相談に応じ

6箇所とする

ンター担当地

日(急性期

。 支援につい

る。

震災対策計画

医療救護等対策

<応急対策>

に緊急医療

手当、避難

どに医療救

える。 る。

る。 地域

)をめどに、

て調整する

る。

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医(5)

多摩

東京

多摩

多摩

東京都

東京

多摩支

※ 各

医(6)

【医療救

医 療

歯科医

医療救護班

① 福祉医療

は次のとお

② 多摩市医

この場合に

編成主体

市医師会

都八南歯科

支部

市薬剤師会

都柔道整復

都柔道整復

支部多摩地

各班は、状況

医療救護班

① 医療救護

② 医療救護

救護班等の活

区 分

救 護 班

医療救護班

の編成・派

療対策部長

おり班編成し

医師会等は、

には、福祉医

科医師会

会 師会

復師会南

況に応じて人

等の活動 護班等は、原

護班等は、医

活動内容】

○ 傷病

○ 避難

○ 災害

○ 輸送

○ 人工

○ 助産

○ 死亡

○ 状況

○ 歯科

○ 災害

○ 避難

療、衛

○ 検視

遣等 (災害医療

し、医療活動

、必要に応

医療対策部長

医療救護班

歯科医療救

薬剤師班

接骨師班

人員規模の

原則として緊

医師の指示の

病者に対する

難所等の巡回

害拠点病院等

送困難な患者

工透析患者、

産救護 亡の確認 況に応じて遺

科医療を要す

害拠点病院等

難所内におけ

衛生指導 視・検案に際

第 2 部-163

療コーディネ

動等を行う。

応じ自主的に

長(災害医療

班 医

救護班 歯

増減を行う

緊急医療救護

の下に相互

る応急処置

回診察 等への転送

者、軽症患者

、人工呼吸

遺体検案の協

する傷病者

等への転送

ける転送の

際しての法歯

3

ネーター)の

に医療救護

療コーディネ

医師 看護師 事務その他

歯科医師 歯科衛生士又

事務その他

薬剤師

適宜編成

護所及び救

互に連携し活

内 容

送の要否及び

者等に対す

器使用者等

協力 に対する応

送の要否及び

困難な患者

歯学上の協力

要請に基づ

班を編成し

ネーター)に

編成

又は歯科技

救護所等で活

活動する。

び転送順位

する医療 等の在宅難病

応急処置 び転送順位

者、軽症患者

第 2 部

第 7 章 医

づき、多摩市

し、医療活動

に報告する。

技工士

活動する。

位の決定

難病患者等へ

位の決定 者等に対す

震災対策計画

医療救護等対策

<応急対策>

市医師会等

動等を行う。

。 人数

1名

1名

1名

1名

1名

1名

3名

への対応

する歯科治

Page 12: 第7章 医療救護等対策 - Tama · 二次保健医 町村から情 療救護活動 二次保健医 剤師会、災 医療コーデ 的な方策の する会議 護班、歯 における看

薬 剤

接 骨

医 療 ボ

職(7)

区 分

剤 師 班

骨 師 班

ボ ラ ン テ ィ ア

職種による色

① 都は、災

動する際に

② 多摩市に

ユニフォ

○ 医療

○ 医療

管理 ○ 一般

○ 避難

○ 医療

○ 傷病

○ 衛生

ア ○ 医療

色の定め 害現場にお

には、下表に

においても、

ォームカラー

赤 緑 青 白 紺 黄

療救護所等に

療救護所及

般用医薬品を

難所の衛生管

療救護班等の

病者に対する

生材料の提供

療救護班等の

おける相互認

に定める色彩

これ準じるも

ー 医師

看護師

薬剤師

臨床検

柔道整

事務

第 2 部-164

における傷

び医薬品の

を活用した被

管理・防疫対

の支援 る応急処置

供等 の協力

認識を高め

彩のユニホー

ものとする。

・歯科医師

師・歯科衛

師 検査技師・放

整復師

4

内 容

病者等に対

の集積場所

被災者の健

対策への協

めるため職種

ームなどを身

職種

生士・歯科

放射線技師

対する調剤、

所等における

健康管理支援

協力

種による色を

身に付ける

技工士

第 2 部

第 7 章 医

、服薬指導 る医薬品の

を定め、災害

こととしてい

震災対策計画

医療救護等対策

<応急対策>

の仕分け、

害現場で活

いる。

Page 13: 第7章 医療救護等対策 - Tama · 二次保健医 町村から情 療救護活動 二次保健医 剤師会、災 医療コーデ 的な方策の する会議 護班、歯 における看

第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<応急対策>

第 2 部-165

■ 都福祉保健局

(1)都は、都医師会、都歯科医師会、都薬剤師会及び日本赤十字社東京都支部等の関係機

関に対して、都医療救護班、都歯科医療救護班及び都薬剤師班(以下、「都医療救護班等」

という)の編成を要請し、区市町村からの要請を受けて派遣する。 (2)都医療救護班等は、「災害時医療救護活動マニュアル」及び「災害時歯科医療救護活動

マニュアル」等に基づき、区市町村が設置した医療救護所等において医療救護活動を実施

する。 (3)都医療救護班等を設置する場所は、原則として 500 人以上の避難所、二次避難所とす

る。 【発災直後の連携体制(イメージ)】

※ 災害拠点病院は主に重症者を、災害拠点連携病院は主に中等症者を受入れる。 災害医療支援病院は、専門医療や疾病患者への対応、その他医療救護を行う。

副本部長:副知事、警視総監 本 部 員:局 長

 本部各局

東京DMAT指定病院

他県等(被災地外)

 指定公共機関、 指定地方公共機関等関係機関等

日本赤十字社

東京都支部

献血供給事業団

東京都医師会

被災現場(東京DMAT)

 政 府 (緊急災害対策本部等)

内閣府

防衛省

厚生労働省

その他各省庁

現場指揮本部長

東京DMAT連携隊

DMAT隊員

本 部 長 : 知 事

二次保健医療圏医療対策拠点

(基幹・中核病院に設置)

地域災害医療コーディネーター区市町村

保健衛生主管部

本部長 : 区市町村長

病院

区市町村災害対策本部

区市町村災害医療コーディネーター

福祉保健局

東京都災害医療コーディネーター

地区薬剤師会

地区歯科医師会

地区医師会

都保健所

災害拠点病院

都立・公社病院

市立病院等

区市保健所

消防方面本部・消防署

方面本部・警察署

DMAT隊員

DMAT隊員

災害拠点病院 災害拠点連携病院 災害医療支援病院

東京都災害対策本部

自衛隊

東京都薬剤師会

東京都歯科医師会

その他

協定締結団体

応援要請

応援医療チーム

災害時医療救護の流れ

 災害拠点病院 災害拠点連携病院 災害医療支援病院 診療所等

緊急医療救護所・医療救護所

被災現場(被災が少ない都内)

災害拠点病院

(他県等の)

医療機関

被災地内 被災地外・他県等

医療救護班等 医薬品・医療資器材

 区市町村の役割 東京都の役割

都医療救護班等 医薬品・医療資器材

東京DMAT

負傷者者

派遣

派遣・供給

負傷者要援護者負傷者

派遣・供給

重症者等

SCU

消防総監

Page 14: 第7章 医療救護等対策 - Tama · 二次保健医 町村から情 療救護活動 二次保健医 剤師会、災 医療コーデ 的な方策の する会議 護班、歯 における看

1-2 負傷者

1 対応内

機 関

多 摩

統 括 対

福 祉 医 療

多摩市災

ー デ ィ ネ

多 摩 消

自 衛

2 詳細な

■多摩

負(1)

医(2)

者等の搬

内容と役割

関 名 摩 市 対 策 部 療 対 策 部

害医療コ

ネ ー タ ー

消 防 署

衛 隊

な取組内容

摩市 負傷者の搬

福祉医療

踏まえ、自力

福祉医療

医療救護

示(搬送順位

統括対策

確保を行う。

福祉医療

認し、搬送先

統括対策

医療救護班

福祉医療

なお、状況

統括対策

確保を行う。

搬送体制

分担

○ 負傷者

○ 医療救

○ 搬送車

○ 搬送先

○ 搬送は

搬送を行

○ 地震時

した負傷

○ ヘリコ

送する。

送 対策部長は

力移動や住

対策部長は

護所から災害

位、搬送方

部長は、保

。 対策部長(

先を医療救

部長は、関

等の搬送 対策部長は

に応じて、医

策部長は、保

者を搬送する

救護班を搬送

車両を確保す

先医療施設

は、重症者の

行う。 時において消

傷者の搬送

プター等を

は、負傷者の

住民等による

は、必要によ

害拠点病院

方法等)を受

保有車両に加

災害医療コ

救護所に指示

関係機関に対

は、原則とし

医療救護班

保有車両に加

第 2 部-166

る。 送する。 する。

設等の受入体

の搬送を優

消防業務に

送を行う。 を活用し、広

の傷病程度

る搬送を依頼

より負傷者を

院等までの搬

け行う。 加え、災害時

コーディネー

示する。 対し、搬送の

して医療救護

班の派遣団体

加え、災害

6

内 容

体制を確認

優先し、あらか

に関する協定

広域搬送拠点

度、搬送先ま

頼する。 を搬送する。

搬送は、救護

時応援協定

ーター)は、災

の協力を要請

護班の搬送

体に搬送(自

害時応援協定

する。

かじめ定め

定を締結して

点臨時医療

までの距離、

護所で活動

定に基づき輸

災害拠点病

請する。

を行う。 自主移動を

定に基づき

第 2 部

第 7 章 医

られた基準

ている事業

療施設(SCU

、搬送車両

動する医療従

輸送事業者

病院等の受入

を含む)を要請

き輸送事業者

震災対策計画

医療救護等対策

<応急対策>

準に基づく

業所と連携

U)等へ搬

の台数等を

従事者の指

者から車両の

入体制を確

請する。 者の車両の

Page 15: 第7章 医療救護等対策 - Tama · 二次保健医 町村から情 療救護活動 二次保健医 剤師会、災 医療コーデ 的な方策の する会議 護班、歯 における看

1-3 保健

1 対策内

避難所

かつ円

各 機

多 摩

福 祉 医 療

食糧物資調

都 福 祉

2 詳細な

保(1)

■多

健衛生体制

内容と役割

所、自宅避

滑に行う。 機 関

摩 市

療 対 策 部

調達対策部

祉 保 健 局

な取組内容

保健活動 多摩市

福祉医療

して避難所

保健活動

ア 健康相談

イ 健康管理

ウ こころの

エ 感染症予

オ 環境衛生

カ 食品衛生

キ その他必

保健活動

なお、避難

する。 保健活動

保健活動

福祉医療

置する。

分担 避難者等にお

○ 保健

○ 健康

○ 在宅

○ 妊産

○ 被災

○ 多摩

○ 保健

要な情

○ 「環境

○ 「食品

○ 関係

対策部長は

所等に派遣す

班は、避難

談及び健康

理(乳幼児の

ケア 予防 生に関する

生に係る指

必要な保健

班は、必要

難所におい

班は、自宅

班は、血圧

療対策部長は

おける健康

健活動班を編

康に係る電話

宅難病患者等

産婦の支援を

災動物の保護

摩市の保健活

健所は、保健

情報を速やか

境衛生指導

品衛生指導

係団体等と協

は、保健師・

する。 難住民等に対

康調査 の栄養管理

指導助言

導助言 健活動 要により医療

いて、保健活

宅避難者に対

圧計等の必要

は、必要に応

第 2 部-16

康の維持、管

編成し、被災

話相談窓口

等の対応を

を行う。 護を支援す

活動等を支

健衛生に関

かに提供す

導班」による飲

導班」による食

協働し「動物

・栄養士その

対し、次の保

理を含む)

療救護班等と

活動をする場

対して、必要

要な資器材

応じて健康

7

管理及び増進

対 策 内 容

災住民に対

や外来相談

行う。

る。

援する。 関して、被災

する。 飲料水の安

食品の安全

物救援本部」

の他必要な

保健活動を行

と連携して活

場合には、避

要により巡回

材を携行し活

康に係る電話

進に関わる

する保健活

談窓口を設置

災住民や営業

安全等環境衛

全を確保する

を設置する

な職種からな

行う。

活動する。 避難所施設

回による保健

活動する。 話相談窓口

第 2 部

第 7 章 医

る保健衛生対

活動を行う。 置する。

業施設等に

衛生を確保

る。 る。

なる保健活動

設対策部と連

健活動を行う

口や外来相談

震災対策計画

医療救護等対策

<応急対策>

対策を迅速

に対し、必

保する。

動班を編成

連携し活動

う。

談窓口を設

Page 16: 第7章 医療救護等対策 - Tama · 二次保健医 町村から情 療救護活動 二次保健医 剤師会、災 医療コーデ 的な方策の する会議 護班、歯 における看

■都

在(2)

■多

出(3)

被災(4)

■多

■都

統括対策

都福祉保健

都は、多摩

都福祉保

衛生指導班

保健所は

に提供する

在宅難病患

多摩市 福祉医療

と連携し、在

ア 安否確認

イ 自宅療養

ウ 適応する

エ 必要によ

オ その他必

統括対策

統括対策

福祉医療

動を行う。 出産支援活

■多摩市 福祉医療

科に通院し

に特定の産

福祉医療

する。 福祉医療

災動物の保

多摩市 被災動物の

都福祉保健

負傷又は放

関係団体

部長は、必

健局

摩市の保健

健局は、「環

班」による食品

、保健衛生

。 者等への対

対策部長(

在宅人工呼

認、状況把

養を支援す

る医療機関

より適応医療

必要な事項

部長は、在

部長は、東

対策部長は

対策部長は

していた妊婦

産婦人科医院

対策部長は

対策部長は

保護

保護に関し

健局

放し飼い状

等と協働し

必要により東

健活動が円滑

環境衛生指

品の安全確

生に関して、

対応

災害医療コ

呼吸器使用者

把握を行う。

する。 関情報を提供

療機関へ搬

項を行う。 在宅難病患者

東京都や関係

は、必要によ

は、災害のた

婦に対して、

院の開院を

は、市民に対

は、妊産婦に

して都、関係

状態の被災動

、「動物救援

第 2 部-168

東京都へ都保

滑に行われ

指導班」によ

確保を行う。

被災住民や

コーディネー

者や透析患

供する。 搬送する。

者等を搬送

係機関に対

より、精神障

ため、産婦人

、分娩の介助

要請する。

対し、開院し

に対する相談

係団体等へ協

動物を保護

援本部」を設

8

保健活動班

るよう支援す

よる飲料水の

や営業施設

ーター)は、都

患者等の在宅

送するための

対し、応援を

障がい者に対

人科が長期

助等必要な

している医療

談窓口を設

協力する。

護する。 設置する。

班等の派遣を

する。 の安全等環

設等に対し、

都、関係機

宅難病患者

の車両を確保

要請する。 対し、在宅難

期閉院する場

な救護を行う

療機関(産婦

設置する。

第 2 部

第 7 章 医

を要請する。

環境衛生の確

、必要な情報

機関、民生・児

者等へ次の対

保する。

難病患者等

場合には、当

うため、多摩

婦人科)の情

震災対策計画

医療救護等対策

<応急対策>

確保、「食品

報を速やか

児童委員等

対応を行う。

等に準じた活

当該産婦人

摩市医師会

情報を提供

Page 17: 第7章 医療救護等対策 - Tama · 二次保健医 町村から情 療救護活動 二次保健医 剤師会、災 医療コーデ 的な方策の する会議 護班、歯 における看

第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<応急対策>

第 2 部-169

2 医薬品・医療資器材の供給

1 対策内容と役割分担

各 機 関 対 策 内 容

多 摩 市 福祉医療対策部

○ 災害薬事センターを設置する。

○ 医薬品を調達する。

多摩市薬剤師会

○ 災害発生時には、多摩市からの助成により備蓄している薬剤を供給す

る。 ○ 多摩市災害医療コーディネーターの要請に基づき医薬品等を提供す

る。

○ 多摩市の要請を受け、災害薬事センターにおける医薬品の仕分け・管

理等を行う。

都 福 祉 保 健 局 ○ 多摩市の要請に基づき、都の備蓄医薬品を供給する。

日 本 赤 十 字 社

東 京 都 支 部

○ 日赤医療救護班は、医療救護活動に必要な医療資材を携行する。

○ 都から「災害時における血液製剤の供給業務に関する協定」に基づく

供給要請があった場合、東京都赤十字血液センター(日赤東京都支部)

と献血供給事業団とが密接な連携の下に供給を行う。

○ 血液製剤の都外からの輸送等については日赤が行うほか、状況により

都をはじめ各機関に協力を要請する。

Page 18: 第7章 医療救護等対策 - Tama · 二次保健医 町村から情 療救護活動 二次保健医 剤師会、災 医療コーデ 的な方策の する会議 護班、歯 における看

第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<応急対策>

第 2 部-170

2 業務手順 【多摩市が使用する医薬品等の調達手順】

災害発生時には多摩市の備蓄を優先的に使用する。備蓄だけで対応ができない場合は、

薬剤師会や薬局等へ提供を要請する。

① 多摩市の備蓄品を使用する

多摩市は卸売販売業者へ医薬品等を発注する(発注は災害薬事センターがとりまとめて行う)。

区市町村での調達が不可能な場合

卸売販売業者は、多摩市へ納品する(原則として、医療救護所で使用する医薬品は各医療

救護所へ、避難所で使用する医薬品は区市町村の災害薬事センターへ納品する)。

多摩市の備蓄が不足する場合に、都に対し備蓄を供出するよう協力を要請する。都の備蓄

は、都が多摩市へ配送する(状況に応じて、都への備蓄供出要請の前に、③に示す卸から

の調達を行う)。

② 都の備蓄品を使用する

多摩市は都に対し調達を要請する。都は、災

害時協力協定締結団体へ調達を依頼し、団

体が会員卸売販売業者へ依頼する。

③ 多摩市が卸から調達する ③ 都が卸から調達する

④ 卸売販売業者が医薬品等を納入

Page 19: 第7章 医療救護等対策 - Tama · 二次保健医 町村から情 療救護活動 二次保健医 剤師会、災 医療コーデ 的な方策の する会議 護班、歯 における看

第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<応急対策>

第 2 部-171

【卸売販売業者からの医薬品調達の流れ】

(1) 多摩市は、多摩市薬剤師会及び卸売販売業者へ必要な医薬品を発注する。 (2) 多摩市での調達が不可能な場合は、多摩市は都へ調達を要請し、都が災害時協力協

定締結団体へ依頼する。団体の会員である卸売販売業者が多摩市へ納品する。 (3) 上記どちらの場合でも発注(又は調達要請)方法、及び卸売販売業者からの納品方法は

以下のとおりとする。 (医療救護所)

発注:多摩市の災害薬事センターでとりまとめて発注(又は調達要請) 納品:卸が各医療救護所へ直接納品

(避難所) 発注:多摩市の災害薬事センターでとりまとめて発注(又は調達要請) 納品:卸は多摩市の災害薬事センターへ納品し、災害薬事センターが仕分けた上で各避

難所へ配送 ※都の協定締結団体

東京都薬剤師会、日本産業・医療ガス協会、東京医薬品卸業協会、

大東京歯科用品商協同組合、日本衛生材料工業連合会、日本医療機器協会

協定締結 団体

東京都災害医療コーディネーター

供給 発

発注

東京都

相談

②要請

供給

①発注

都災害対策本部

地域災害医療 コーディネータ

病院・診療所・ 歯科診療所・薬局 医療

救護所

供給

多摩市(災害薬事センター) 災害薬事コーディネーター:薬剤師会

避難所

発注

依頼

多摩市災害対策本部

Page 20: 第7章 医療救護等対策 - Tama · 二次保健医 町村から情 療救護活動 二次保健医 剤師会、災 医療コーデ 的な方策の する会議 護班、歯 における看

3 詳細な

■多摩

災(1)

医(2)

① 多摩市

② 薬剤師

③ 都への

④ 災害薬

な取組内容

摩市 災害薬事セン

多摩市薬

「災害薬事セ

災害薬事

害薬事コー

ーディネータ

ターの災害薬

災害薬事

医薬品の調

市の備蓄から

発災直後

師会、東京都

薬品(隔年助

師会等への要

備蓄医薬

品管理センタ

の要請 ①②の医

都の備蓄は

卸売販売業

薬事コーディ

災害医療

療が円滑に

薬剤師班

薬事関係

旧状況や医

ンターの設

剤師会と連

センター」を

事センターを

ディネーター

ターは多摩

薬事コーデ

コーディネー

達及び供給

らの供給 の医療救護

都八南歯科

助成事業の

要請 薬品が不足す

ターや薬局

薬品が不足

、都が市へ

業者からの調

ィネーターの

療コーディネ

に進むよう、薬

に関する調

者の調達業

医薬品過不足

置 連携して、医

を発災後すみ

を複数箇所設

ーは多摩市

摩市薬剤師会

ディネーター

ーターは、災

護所や避難

科医師会多摩

ストック品)を

する場合は

局等へ提供を

足する場合は

へ配送する(

調達を行う)。

の主な業務は

ーター及び

薬事に関す

調達業務、薬

業務、病院薬

足状況の把

第 2 部-172

医療救護所や

みやかに設

設置する場

市薬剤師会か

会と市が協

ーは、その他

災害医療コ

難所等におい

摩支部及び

を活用する

は、多摩市薬

を要請する。

は、都に対

(状況に応じ

。 は以下のと

び災害医療拠

する調整を行

薬剤師班の差

薬剤部、薬

把握、薬事関

2

や避難所等

設置する。 場合には、中

から選任し

議のうえ決

他の災害薬事

コーディネー

いて必要とな

び多摩市薬

る。

薬剤師会と協

し、都の備

じて都への備

おりである。

拠点病院薬

行なう。 差配、支援

局、卸売販

関係者との調

等への医薬品

中核となる災

、その他のセ

決定する(中核

事センターを

ーターの業務

なる医薬品に

剤師会と協

協議の上、

蓄を供出す

備蓄供出要

。 薬剤部等に協

援要請等 販売業者、地

調整等

第 2 部

第 7 章 医

品等の供給

災害薬事セ

センターの

核となる災

を統括する)

務に協力す

については

協議し、備蓄

多摩市薬剤

するよう協力

要請の前に以

協力し、地域

地域の薬事関

震災対策計画

医療救護等対策

<応急対策>

給拠点となる

センターの災

災害薬事コ

害薬事セン

)。 る。

は、多摩市医

蓄している医

剤師会医薬

力を要請する

以下に示す

域の災害医

関係者の復

る。

Page 21: 第7章 医療救護等対策 - Tama · 二次保健医 町村から情 療救護活動 二次保健医 剤師会、災 医療コーデ 的な方策の する会議 護班、歯 における看

第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<応急対策>

第 2 部-173

【医薬品調達手順】

順 機関 対応

1 多摩市 多摩市薬剤師会及び卸売販売業者へ医薬品等を発注する。(発注

には、災害薬事センターが取りまとめて行う)

2 多摩市 調達を行うことが不可能な場合には、都に医薬品等の調達を要請す

る。 3 都 災害時協力協定締結団体に調達を依頼する。

4 都協定締結団体 協定締結団体は、会員各社(卸売販売業者)から最も効率的に当該

区市町村へ納入できる者を選定し、調達を依頼する

5 卸売販売業者

依頼を受けた卸売販売業者は、多摩市へ納品する。 【納品場所(原則)】

医薬品の使用場所 納品場所 医療救護所 各医療救護所 避難所 災害薬事センター

■医薬品等の卸売販売業者、災害時協力協定締結団体 都と協働し早期に機能を復旧させ、都や多摩市からの要請に基づき、医薬品等を供給する。

また、東京都災害医療コーディネーターや東京都地域災害医療コーディネーターの情報収

集に協力する。 ■災害拠点病院

災害拠点病院が使用する医薬品等は、原則として、平時と同様に各医療機関において医

薬品等の卸売販売業者から購入する。卸売販売業者が復旧し適切に供給されるまでは備蓄

している医薬品等を使用する。 ■都福祉保健局

区市町村から要請があった場合、区市町村に代わって以下の手順で医薬品等を調達する。

また、調達を円滑に行うため、東京医薬品卸業協会等災害時協力協定締結団体に対し都へ

の職員派遣を依頼する。 (区市町村への支援手順)

① 区市町村が自ら調達を行うことが不可能な場合には、区市町村は都に医薬品等の調

達を要請する。 ② 都は、災害時協力協定締結団体に調達を依頼する。 ③ 協定締結団体は、会員各社(卸売販売業者)から最も効率的に当該区市町村へ納入

できる者を選定し、調達を依頼する。 ④ 依頼を受けた卸売販売業者は、当該区市町村へ納品する(原則として、医療救護所で

使用する医薬品は直接各医療救護所へ、避難所で使用する医薬品は区市町村災害薬

事センターへ納品する)。

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第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<応急対策>

第 2 部-174

■災害拠点連携病院・災害医療支援病院・診療所・歯科診療所・薬局 病院、診療所、歯科診療所及び薬局で使用する医薬品等は、原則として、平時と同様に医

薬品等の卸売販売業者から購入する。

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第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<応急対策>

第 2 部-175

3 行方不明者の捜索、遺体の検視・検案・身元確認等 1 対策内容と役割分担 (1) 行方不明者の捜索、遺体の検視・検案には、多くの遺体を一時的に安置する場所が必要

となるため、都と多摩市は連携して遺体収容所の確保を図り、火葬手続を迅速に実施する。 (2) 遺体の取扱いは、死者への尊厳や遺族感情に配慮し行う。

※ 福祉保健局が平成9年3月に発行した「災害時における検視・検案活動等に関する共通

指針(マニュアル)」に基づき、遺体の取扱いに関連する活動等を行う。 ①遺体の捜索

機 関 名 対 策 内 容

多 摩 市 福祉医療対策部

○ 関係機関と連携し、遺体の捜索及び発見した遺体を遺体収容所へ搬送

する。 ○ 遺体及び行方不明者の捜索は、東京都、警察その他関係機関及び民

間団体等の協力のもとに実施する。 ○ 捜索には、必要により労働者の雇上げ、車両、機械器具等の借上げを

行い実施する。 ○ 遺体の捜索を実施した場合、次の書類・帳票等を整備する。

救助実施記録日計票 捜索用機械器具燃料受払簿 死体の捜索状況記録簿 死体の捜索用関係支出証拠書類

○ 関係所管と連携し、死亡届等の事務処理を実施する。

多摩中央警察署

○ 多摩市が実施する遺体の捜索・収容に協力する。 ○ 各警察署において、行方不明の届出受理の適正を期するとともに、情報

の入手に努め、調査を実施する。 ○ 身元不明者については、人相・所持品・着衣・特徴等を写真撮影すると

ともに、遺品を保存して身元確認に努める。 ○ 救助・救出活動に伴い発見・収容した遺体を適切に取り扱う。

陸 上 自 衛 隊 ○ 都の要請に基づき、行方不明者等の救助・救出を実施する。 ○ 救助・救出活動に伴い発見した遺体を関係機関へ引き継ぐ。

※ 行方不明者には、周囲の事情から既に死亡していると推定される者を含む。 ※ 上記以外の機関が、他の業務を遂行中に遺体を発見した場合は、多摩市に連絡する。なお、

上記機関が直近で活動している場合は当該機関に通報する。

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第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<応急対策>

第 2 部-176

② 遺体収容所の設置

機 関 名 対 策 内 容

多 摩 市 福祉医療対策部

○ 遺体収容所を開設し、都及び多摩中央警察署に報告するとともに、市民

等への周知を図る。 ○ 遺体収容所は、被害現場付近の寺院及び旧豊ヶ丘中学校クラブハウス

とする。 ③ 遺体収容所までの遺体の搬送

機 関 名 対 策 内 容

多 摩 市 福祉医療対策部

○ 遺族等による搬送が困難な遺体を遺体収容所に搬送する。 ○ 状況に応じて、都及び関係機関への協力依頼等を行う。 ○ 遺体発見者・遺体発見日時・発見場所・発見時の状況・遺体の身元認

知の有無等について確認する。 ④ 遺体収容所の活動

遺体収容所においては、検視・検案の実施、死体検案書の交付、死亡届の受理、火

葬許可証の交付等の関係法令に基づく手続、遺体の引渡しや一時的な保存、必要に

応じて遺体の洗浄等を一括して処理する。 なお、遺体収容所の開設や運営等に関して、多摩市の対応能力のみでは十分でな

いと認められるときは、都及び関係機関に応援を要請する。 機 関 名 対 策 内 容

多 摩 市 福祉医療対策部

○ 遺体収容所に管理責任者を配置する。 ○ 多摩中央警察署等と連携し、遺体収容所における検視・検案体制を整

備する。 ○ 遺体の腐敗防止に努める。 ○ 遺体の洗浄、縫合、消毒の処置に努める。 ○ 遺体の身元を確認し、遺体処理票及び遺留品処理票を作成する。 ○ 遺体を納棺し、氏名及び番号を記載した、「氏名札」を棺に貼付する。 ○ 状況に応じて、都及び関係機関に応援を要請する。

多摩中央警察署 ○ 遺体収容所の開設状況の情報を収集する。

○ 遺体取扱対策本部を設置し、検視班等を編成、派遣する。

⑤ 検視・検案・身元確認等

機 関 名 対 策 内 容

多 摩 市 福祉医療対策部

○ 検視・検案は、同一場所で集中的に実施できるよう、遺体収容所の配置

区分、業務の体制整備等を決定する。 ○ 関係機関と連携し、遺体収容所を運営する。 ○ 遺体収容所が複数設置された場合は、収容所間で遺体情報を共有化

する。

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第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<応急対策>

第 2 部-177

機 関 名 対 策 内 容

多摩中央警察署

○ 検視班等を編成し、遺体収容所に派遣する。

○ 各遺体収容所等における遺体の収容状況を集約・調整の上、監察医務

院長に検案を要請する。

○ 検視班は、検視規則及び死体取扱規則並びに「大震災発生時における

多数死体取扱要綱」等に基づき、遺体の検視及びこれに必要な措置を講

ずる。

⑥ 身元確認に関する機関別活動内容

機 関 名 対 策 内 容

多 摩 市 福祉医療対策部

○ 身元不明者の周知と身元不明遺体の保管について周知する。

○ 警視庁(身元確認班)より引き継いだ身元不明遺体の適正な保管に努

め、一定期間(概ね1週間程度)を経過した身元不明遺体を火葬する。

○ 引取人のない焼骨については、火葬場から引き取り、引取人が現れるま

での間、保管する。

○ 身元不明遺体の遺骨を遺留品とともに遺骨遺留品保管所に保管し、1

年以内に引取人が判明しない場合は、身元不明者扱いとし、都営納骨堂

等に保管する。 ○ 福祉医療対策部長は、遺体の処理状況等を随時多摩市災害対策本部

長に報告する。

多摩中央警察署

○ 「身元確認班」は、DNA 採取用器具等を活用し、効率的な証拠採取に

努める。 ○ 身元が判明したときは、着衣・所持金品と共に「遺体引渡班」に引き継

ぐ。 ○ おおむね2日間身元確認調査を行っても身元が判明しない場合は、所

持金品とともに遺体を多摩市に引き継ぐ。

東京都八南歯科

医師会多摩支部

○ 警視庁(多摩中央警察署)から身元確認作業の協力要請があった場合

は、速やかに1班につき歯科医師2名以上で構成する身元確認班(歯科

医師班)を編成し、派遣する。

○ 身元確認班(歯科医師班)は、警視庁(多摩中央警察署)の検視責任者

の指示に基づき、必要な身元確認作業に従事する。

⑦ 市民等への情報提供

機 関 名 対 策 内 容

多 摩 市 福祉医療対策部

○ 多摩市庁舎、遺体収容所等へ遺体の情報を掲示する。

○ 必要により遺体に係る問合せ窓口を設置する。 ○ 東京都及び多摩中央警察署と連携し、報道機関への情報提供を行う。

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第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<応急対策>

第 2 部-178

⑧ 遺体の引き渡し

機 関 名 対 策 内 容

多 摩 市 福祉医療対策部 警 視 庁

○ 遺体と引き取り者の関係を確認する。 ○ 遺族へ遺体を引渡す。 ○ 家族その他より遺体の引取りの希望があるときは、遺体処理票によって

整理のうえ引渡す。 ⑨ 死亡届の受理、火葬許可証等の発行等

機 関 名 対 策 内 容

多 摩 市 福祉医療対策部

○ 遺体の引渡しの際に、遺族等から死亡届を受理する。

○ 遺体の引渡しの際に、火葬許可証又は特例許可証を発行する。

※ 遺体の捜索期間・処理期間と国庫負担

遺体の捜索期間や国庫負担の対象となる経費等については、厚生労働省告示「災害救助法

による救助の程度、方法及び期間並びに実費弁償の基準」に基づき、下表のとおり定められてい

る。 【遺体捜索の期間等と国庫負担】

区 分 内 容

捜 索 の 期 間 ○ 災害発生の日から 10 日以内とする。

期 間 の 延 長

( 特 別 基 準 )

○ 災害発生の日から 11 日以上経過してもなお遺体を捜索する必要があ

る場合は、捜索の期間内(10 日以内)に下記の事項を明らかにして、内

閣総理大臣(区市町村長の場合は知事)に申請する。

・ 延長の期間

・ 期間の延長を要する地域

・ 期間の延長を要する理由(具体的に記載すること。)

・ その他(期間延長によって捜索されるべき遺体数等)

対 象 と

な る 経 費

○ 船舶その他捜索に必要な機械器具の借上費又は購入費で、直接捜

索の作業に使用したものに限り、その使用期間における借上費又は購

入費

○ 捜索のために使用した機械器具の修繕費

○ 機械器具を使用する場合に必要なガソリン代、石油代及び捜索作業

を行う場合の照明用の灯油代等

費用の限度額 ○ 金額の多寡にかかわらず「真にやむを得ない費用」の範囲

そ の 他

○ 捜索のために要した人件費及び輸送費も国庫負担の対象

○ いずれも経理上、捜索費と分け、人件費及び輸送費として、それぞれ

に一括計上

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【遺体処理

遺 体 処 理

期 間 の

( 特 別

国 庫 負 担

と な る

遺(3)

遺 ○ ○ ○

○遺

※1 警視

※2 区市

等)に協

理の期間等と

理 の 期 間

の 延 長

基 準 )

担 の 対 象

る 経 費

遺体取扱い

多摩市災害

身元判

遺体引渡所 ○遺体の引き 渡 ○検案書の交付 ○火葬許可証等

遺 族

遺骨の引取り

被災現場

視庁、自衛隊

市町村の要請

協力を要請

と国庫負担】

○ 災害発

○ 災害発

る場合

知事)に

○ 遺体の

○ 遺体の

の流れ 害対策本部と

負傷者 ※1

判明遺体

引渡しき

渡し 付 等の交付等

遺体 ※1

隊は、区市町

請に基づき

発生の日か

発生の日か

は、期間内

に申請する。

の一時保存

の洗浄・縫合

と他の遺体収

○検視・検案 ○一時保存 ○洗浄等

遺体収容

火 葬 ○火

医療機関

(医療救護 遺体

町村の要請

き、都福祉保

第 2 部-179

から 10 日以

から 11 日以

内(10 日以内

存のための経

合・消毒の処

収容所に遺

身元不

身元 ○身元

○火葬

案 存

容所

場 葬

関 護所)

体 ※1

搬送※2

請に基づき協

保健局が関係

9

内 容

内とする。

以上経過して

内)に内閣総

経費

処理等のた

遺体情報を報

不明遺体

身元不明遺

身元不明遺骨

不明遺体安置

元確認調査

葬許可証等の交

協力

係機関(一般

てもなお遺体

総理大臣(

めの費用

報告し、情報

遺体

1年以内に

が判明しな

交付等

般社団法人

第 2 部

第 7 章 医

体を処理する

区市町村長

報の共有化

に引取人

ない場合 遺骨遺留品保 ○多摩市が管

都営納

人全国霊柩

震災対策計画

医療救護等対策

<応急対策>

る必要があ

長の場合は

化を図る。

保管所 管理

骨堂等

柩自動車協会

Page 28: 第7章 医療救護等対策 - Tama · 二次保健医 町村から情 療救護活動 二次保健医 剤師会、災 医療コーデ 的な方策の する会議 護班、歯 における看

1 防疫体

1 防疫体

1 対策内

被災地

延を防

機 関

多 摩

福 祉 医 療

食糧物資調

南 多 摩

都 福 祉

2 詳細な

防(1)

■多

① 福

体制の確立

体制の確立

内容と役割

地や避難所

止する。 関 名

摩 市

療 対 策 部

調達対策部

保 健 所

祉 保 健 局

な取組内容

防疫活動 多摩市

福祉医療対

なお、必要

防疫班等は

被災者へ

被災者へ

感染症の

予防接種

仮設トイレ

飲料水の

避難所及

感染症を

分担 所における防

○ 必要

る。

○ 防疫

○ 必要

る。

○ 被災

○ 多摩

○ 「環境

○ 感染

する指

○ 避難

止対策

○ 「動物

○ 関係

する。

対策部長は

要により保健活

は、次のとお

への健康相談

への防疫指導

の発生予防 種の実施 レ設置場所

の消毒の確認

及び被災家屋

を媒介する害

防疫対策を迅

要に応じて、

疫活動状況を

要に応じて、

災動物の保護

摩市の防疫活

境衛生指導

染症の流行状

指導・調整を

難所等におけ

策を実施する

物救援本部

係機関と連絡

、防疫班、消

活動班に兼

おり防疫活動

談及び健康

などの消毒

認 屋等の消毒

害虫等の駆

第 2 部-180

2 火

迅速かつ的

「防疫班」

を、都福祉保

都福祉保健

護について

活動を支援

導班」及び「食

状況等を踏

を行う。 ける感染症

る。

部」との協働に

絡調整し、負

消毒班を編

兼務させる。

動を行う。 康調査

毒 除

0

火葬

的確に行うこ

活 動 内 容

、「消毒班」

保健局に報

健局又は多

、都、関係団

する。

食品衛生指

踏まえて多摩

症集団発生時

による動物救

負傷又は放

編成する。

ことにより、感

容 」を編成し、

報告する。

多摩市医師

団体へ協力

指導班」を派

摩市が実施

時の疫学調

救護を行う。

放し飼い状態

第 2 部

第 7 章 医

感染症の発

防疫活動

師会に協力

力する。

派遣する。 施する予防接

調査及び感染

態の被災動

震災対策計画

医療救護等対策

<復旧対策>

生及びまん

を実施す

を要請す

接種に関

染拡大防

物を保護

Page 29: 第7章 医療救護等対策 - Tama · 二次保健医 町村から情 療救護活動 二次保健医 剤師会、災 医療コーデ 的な方策の する会議 護班、歯 における看

■南

① 多

② 保

(ア

(イ

被(2)

■多

■都

※ 動

物の

食品の衛

防疫班等は

なお、避難

る。 南多摩保健所

多摩市が行

保健所長は

ア 環境衛生

ア) 飲料水

イ) 必要に

イ 食品衛生

多摩市と連

被災動物の

多摩市 ① 被災動物

② 飼い主の

物救援本

③ 必要な資

④ 避難所に

護及び環

都福祉保健

① 都は、獣

② 都は、「動

傷または放

③ 都は、「動

なお、発

72 時間を

ア 被災市

イ 被災動

ウ 応援要

エ 「動物

④ 都は、多

い、避難

ア 獣医師

イ 避難所

ウ 被災動

動物救護本部

都獣医師会、

の保護、援護

衛生確保 は、必要によ

難所において

所 行う防疫活動

は、環境衛生

生指導班 水が塩素など

より住民に対

生指導班 連携して避難

保護

物の保護に

のわからない

部、都獣医

資材につい

におけるペッ

境衛生の維

健局 獣医師会や動

動物救援本

放し飼い状

動物保護班

発災直後に、

を目途に班の

市民への動

動物の保護、

要請に基づく

物救援本部」

多摩市と協力

難所における

師等の派遣 所から保護施

動物の保護 部 、動物関係

護を行うもの

より医療救護

て、防疫活動

動を支援する

生指導班及び

どで消毒され

対し消毒剤

難住民に対

に関して都、

い負傷又は

医師会等の関

ては、都と調

ットとの同行

維持を図る。

動物愛護ボ

本部」や動物

態の動物等

班」「動物医療

、都動物愛

の充実を図

物援護に関

、搬送 く避難所等

の支援(活

力して、飼い

る適正飼育

施設への動物

団体等が設

である。

第 2 部-18

護班等と連携

動をする場

る。 び食品衛生

れているか確

剤を配布し、

対する食品の

関係団体等

は放し飼い状

関係団体の

調整を行う。

行避難者に

ボランティア等

物愛護ボラン

等の保護を行

療班」を編成

愛護相談セン

る。 関する情報の

等での獣医療

活動拠点の提

い主と同行避

育を指導する

物の受け入

設置するもの

1

携して活動

場合には、避

生指導班を編

確認する。

自主的な消

の衛生的な

等へ協力す

状態の動物

の協力を得て

。 対し、適正飼

等と協力態

ンティア等を

行う。 成し、次の活

ンターへ各班

の提供

療 提供を含む)

避難した動物

る。

入れ及び譲渡

ので、同本部

する。 避難所施設対

編成し、次の

消毒方法等を

な取扱いの指

る。 物を都動物愛

て保護する。

飼育の指導

態勢を確立す

を支援し、飼

活動を行う。

班をそれぞ

) 物について

渡等の調整

部が中心と

第 2 部

第 7 章 医

対策部と連

の業務を行

を指導する

指導等を行

愛護相談セ

導を行うなど

する。 飼い主のわ

ぞれ2班配置

て、以下の取

なり、震災時

震災対策計画

医療救護等対策

<復旧対策>

携し活動す

行う。

う。

センター、動

ど、動物の愛

わからない負

置し、発災後

取り組みを行

時の被災動

Page 30: 第7章 医療救護等対策 - Tama · 二次保健医 町村から情 療救護活動 二次保健医 剤師会、災 医療コーデ 的な方策の する会議 護班、歯 における看

第 2 部 震災対策計画

第 7 章 医療救護等対策

<復旧対策>

第 2 部-182

2 火葬

1 対策内容と役割分担 (1) 多摩市は、円滑な火葬の体勢を整える。 (2) なお、必要に応じて、火葬許可証に代わる証明書として「特例許可証」を発行する。 (3) 火葬の実施 機 関 名 対 策 内 容

多 摩 市 福 祉 医 療 対 策 部

○ 通常の手続が困難な場合には、緊急時の対応として、火葬許可証

に代わる証明書として「特例許可証」発行する。

○ 火葬場や棺を確保する。

○ 火葬場の開場状況を市民に周知する。

○ 必要に応じて、火葬場へ遺体を搬送する。

○ 必要に応じて、都に対し、広域火葬の応援・協力を要請する。

2 詳細な取組み内容 ■ 多摩市 (1) 広域火葬の円滑な実施と住民へ広域火葬体制を広報する。 (2) 広域火葬に必要な事項、手順等を確認する。 (3) 遺体搬送車両等を確保する。 (4) 広域火葬の結果を東京都に報告する。 (5) 東京都と連携した火葬体制

多摩市

他 府 県

(公営火葬場)

応援要請

・都に被災状況の報告

・区域内の火葬場、搬送手段の確保

・都内施設の被災状況調査

・遺体総数の把握

・国に状況報告

・広域火葬への応援・協力要請

施設割当

広域火葬体制

協力要請 応援要請

東京都災害対策本部

(福祉保健局)

都内公営・民間火葬場

葬祭関係事業団体等