直交曲線座標 - 九州大学(kyushu university)snii/advancedcalculus/...平面の極座標...
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直交曲線座標
用語スカラー場 関数 やベクトル場は、空間の各点 に対して、スカラー やベクトル を対応させる規則でなので、空間に座標が定められていなくても定義出来る。しかし、各点 を指定する方法が無いと不便なので、通常は、座標系を定めてそれによって を指定出来る様にする。例空間に原点 を定め、 を通る直交する三本の直線を座標軸とし、 各点 からこの三直線に下ろした垂線の足と原点の、符号付きの距離 を用いて の位置を表す方法を 座標 系 とよぶ。
p
x
z
y
O
. – p.1/12
直交曲線座標[用語]
スカラー場 関数 やベクトル場は、空間の各点 に対して、スカラー やベクトル を対応させる規則でなので、空間に座標が定められていなくても定義出来る。しかし、各点 を指定する方法が無いと不便なので、通常は、座標系を定めてそれによって を指定出来る様にする。例空間に原点 を定め、 を通る直交する三本の直線を座標軸とし、 各点 からこの三直線に下ろした垂線の足と原点の、符号付きの距離 を用いて の位置を表す方法を 座標 系 とよぶ。
p
x
z
y
O
. – p.1/12
直交曲線座標[用語]スカラー場 (関数)やベクトル場は、空間の各点 pに対して、スカラー f(p)やベクトル F(p)を対応させる規則でなので、
空間に座標が定められていなくても定義出来る。しかし、各点 を指定する方法が無いと不便なので、通常は、座標系を定めてそれによって を指定出来る様にする。例空間に原点 を定め、 を通る直交する三本の直線を座標軸とし、 各点 からこの三直線に下ろした垂線の足と原点の、符号付きの距離 を用いて の位置を表す方法を 座標 系 とよぶ。
p
x
z
y
O
. – p.1/12
直交曲線座標[用語]スカラー場 (関数)やベクトル場は、空間の各点 pに対して、スカラー f(p)やベクトル F(p)を対応させる規則でなので、空間に座標が定められていなくても定義出来る。
しかし、各点 を指定する方法が無いと不便なので、通常は、座標系を定めてそれによって を指定出来る様にする。例空間に原点 を定め、 を通る直交する三本の直線を座標軸とし、 各点 からこの三直線に下ろした垂線の足と原点の、符号付きの距離 を用いて の位置を表す方法を 座標 系 とよぶ。
p
x
z
y
O
. – p.1/12
直交曲線座標[用語]スカラー場 (関数)やベクトル場は、空間の各点 pに対して、スカラー f(p)やベクトル F(p)を対応させる規則でなので、空間に座標が定められていなくても定義出来る。しかし、各点 pを指定する方法が無いと不便なので、通常は、座標系を定めてそれによって pを指定出来る様にする。
例空間に原点 を定め、 を通る直交する三本の直線を座標軸とし、 各点 からこの三直線に下ろした垂線の足と原点の、符号付きの距離 を用いて の位置を表す方法を 座標 系 とよぶ。
p
x
z
y
O
. – p.1/12
直交曲線座標[用語]スカラー場 (関数)やベクトル場は、空間の各点 pに対して、スカラー f(p)やベクトル F(p)を対応させる規則でなので、空間に座標が定められていなくても定義出来る。しかし、各点 pを指定する方法が無いと不便なので、通常は、座標系を定めてそれによって pを指定出来る様にする。[例]
空間に原点 を定め、 を通る直交する三本の直線を座標軸とし、 各点 からこの三直線に下ろした垂線の足と原点の、符号付きの距離 を用いて の位置を表す方法を 座標 系 とよぶ。
p
x
z
y
O
. – p.1/12
直交曲線座標[用語]スカラー場 (関数)やベクトル場は、空間の各点 pに対して、スカラー f(p)やベクトル F(p)を対応させる規則でなので、空間に座標が定められていなくても定義出来る。しかし、各点 pを指定する方法が無いと不便なので、通常は、座標系を定めてそれによって pを指定出来る様にする。[例]空間に原点 Oを定め、Oを通る直交する三本の直線を座標軸とし、
各点 からこの三直線に下ろした垂線の足と原点の、符号付きの距離 を用いて の位置を表す方法を 座標 系 とよぶ。
p
x
z
y
O
. – p.1/12
直交曲線座標[用語]スカラー場 (関数)やベクトル場は、空間の各点 pに対して、スカラー f(p)やベクトル F(p)を対応させる規則でなので、空間に座標が定められていなくても定義出来る。しかし、各点 pを指定する方法が無いと不便なので、通常は、座標系を定めてそれによって pを指定出来る様にする。[例]空間に原点 Oを定め、Oを通る直交する三本の直線を座標軸とし、 各点 pからこの三直線に下ろした垂線の足と原点の、符号付きの距離 x, y, z を用いて pの位置を表す方法を Descartes座標 (系)とよぶ。
p
x
z
y
O
. – p.1/12
直交曲線座標[用語]スカラー場 (関数)やベクトル場は、空間の各点 pに対して、スカラー f(p)やベクトル F(p)を対応させる規則でなので、空間に座標が定められていなくても定義出来る。しかし、各点 pを指定する方法が無いと不便なので、通常は、座標系を定めてそれによって pを指定出来る様にする。[例]空間に原点 Oを定め、Oを通る直交する三本の直線を座標軸とし、 各点 pからこの三直線に下ろした垂線の足と原点の、符号付きの距離 x, y, z を用いて pの位置を表す方法を Descartes座標 (系)とよぶ。
p
x
z
y
O . – p.1/12
直交曲線座標[用語]
空間の点 を三つの数を使って と表す座標系で、の位置ベクトル に関してベクトルが ではなく互いに直交する様なものを直交曲
線座標とよぶ。例平面の極座標
O
. – p.2/12
直交曲線座標[用語]空間の点 pを三つの数を使って p(u, v, w)と表す座標系で、p(u, v, w)の位置ベクトル r(u, v, w)に関してベクトル∂r
∂u,
∂r
∂v,
∂r
∂wが 0ではなく互いに直交する様なものを直交曲
線座標とよぶ。
例平面の極座標
O
. – p.2/12
直交曲線座標[用語]空間の点 pを三つの数を使って p(u, v, w)と表す座標系で、p(u, v, w)の位置ベクトル r(u, v, w)に関してベクトル∂r
∂u,
∂r
∂v,
∂r
∂wが 0ではなく互いに直交する様なものを直交曲
線座標とよぶ。[例]
平面の極座標
O
. – p.2/12
直交曲線座標[用語]空間の点 pを三つの数を使って p(u, v, w)と表す座標系で、p(u, v, w)の位置ベクトル r(u, v, w)に関してベクトル∂r
∂u,
∂r
∂v,
∂r
∂wが 0ではなく互いに直交する様なものを直交曲
線座標とよぶ。[例]
• 平面の極座標∂r
∂θ
∂r
∂r
O
r(r, θ)
p(r, θ)
r
θ
. – p.2/12
直交曲線座標• 空間の円柱座標
∂r
∂z∂r
∂θ
∂r
∂rp(r, θ, z)
zr(r, θ, z)
rθ
O
. – p.3/12
直交曲線座標• 空間の球座標
∂r
∂r∂r
∂ϕ p(r, θ, ϕ)∂r
∂θr r(r, θ, ϕ)
θ
ϕO
. – p.4/12
直交曲線座標と Descartes座標
極座標、円柱座標、球座標と 座標の関係平面の極座標と 座標
すなわち
. – p.5/12
直交曲線座標と Descartes座標[極座標、円柱座標、球座標と Descartes座標の関係]
平面の極座標と 座標
すなわち
. – p.5/12
直交曲線座標と Descartes座標[極座標、円柱座標、球座標と Descartes座標の関係]
• 平面の極座標と Descartes座標
すなわち
. – p.5/12
直交曲線座標と Descartes座標[極座標、円柱座標、球座標と Descartes座標の関係]
• 平面の極座標と Descartes座標
y
r
θ
x
すなわち
. – p.5/12
直交曲線座標と Descartes座標[極座標、円柱座標、球座標と Descartes座標の関係]
• 平面の極座標と Descartes座標
y
r
θ
x
すなわち
x = r cos θ
y = r sin θ,0 ≤ r, 0 ≤ θ < 2π
. – p.5/12
直交曲線座標と Descartes座標
円柱座標と 座標
すなわち
. – p.6/12
直交曲線座標と Descartes座標• 円柱座標と Descartes座標
すなわち
. – p.6/12
直交曲線座標と Descartes座標• 円柱座標と Descartes座標
z
y
rθ
x
すなわち
. – p.6/12
直交曲線座標と Descartes座標• 円柱座標と Descartes座標
z
y
rθ
x
すなわち
x = r cos θ
y = r sin θ
z = z,
0 ≤ r, 0 ≤ θ < 2π
. – p.6/12
直交曲線座標と Descartes座標
球座標と 座標
すなわち
. – p.7/12
直交曲線座標と Descartes座標• 球座標と Descartes座標
すなわち
. – p.7/12
直交曲線座標と Descartes座標• 球座標と Descartes座標
z
r y
θ
ϕ
x
すなわち
. – p.7/12
直交曲線座標と Descartes座標• 球座標と Descartes座標
z
r y
θ
ϕ
x
すなわち
x = r sin θ cos ϕ 0 ≤ r
y = r sin θ sin ϕ 0 ≤ θ ≤ π
z = r cos θ, 0 ≤ ϕ < 2π.
. – p.7/12
直交曲線座標の基本ベクトル[用語]
を空間の直交曲線座標とする。位置ベクトルについて、
をこの座標系における基本ベクトルとよぶ。例平面の極座標
. – p.8/12
直交曲線座標の基本ベクトル[用語]
(u, v, w)を空間の直交曲線座標とする。位置ベクトルr(u, v, w)について、
e1 =1
∣
∣
∂r
∂u
∣
∣
∂r
∂u,e2 =
1∣
∣
∂r
∂v
∣
∣
∂r
∂v,e3 =
1∣
∣
∂r
∂w
∣
∣
∂r
∂w
をこの座標系における基本ベクトルとよぶ。
例平面の極座標
. – p.8/12
直交曲線座標の基本ベクトル[用語]
(u, v, w)を空間の直交曲線座標とする。位置ベクトルr(u, v, w)について、
e1 =1
∣
∣
∂r
∂u
∣
∣
∂r
∂u,e2 =
1∣
∣
∂r
∂v
∣
∣
∂r
∂v,e3 =
1∣
∣
∂r
∂w
∣
∣
∂r
∂w
をこの座標系における基本ベクトルとよぶ。[例]
平面の極座標
. – p.8/12
直交曲線座標の基本ベクトル[用語]
(u, v, w)を空間の直交曲線座標とする。位置ベクトルr(u, v, w)について、
e1 =1
∣
∣
∂r
∂u
∣
∣
∂r
∂u,e2 =
1∣
∣
∂r
∂v
∣
∣
∂r
∂v,e3 =
1∣
∣
∂r
∂w
∣
∣
∂r
∂w
をこの座標系における基本ベクトルとよぶ。[例]
• 平面の極座標
er = cos θi + sin θj
eθ =− sin θi + cos θj
. – p.8/12
直交曲線座標の基本ベクトル• 空間の円柱座標
er = cos θi + sin θj
eθ =− sin θi + cos θj
ez = k
空間の球座標
. – p.9/12
直交曲線座標の基本ベクトル• 空間の円柱座標
er = cos θi + sin θj
eθ =− sin θi + cos θj
ez = k
• 空間の球座標
er =sin θ cos ϕi + sin θ sinϕj + cos θk
eθ =cos θ cos ϕi + cos θ sinϕj − sin θk
eϕ = − sin ϕi + cos ϕj
. – p.9/12
微分の変換公式
練習問題 以下の微分の変換公式を示せ:平面の極座標:
空間の球座標:
. – p.10/12
微分の変換公式[練習問題]以下の微分の変換公式を示せ:
平面の極座標:
空間の球座標:
. – p.10/12
微分の変換公式[練習問題]以下の微分の変換公式を示せ:
• 平面の極座標:
∂
∂x= cos θ
∂
∂r−
sin θ
r
∂
∂θ
∂
∂y= sin θ
∂
∂r+
cos θ
r
∂
∂θ
• 空間の球座標:
∂
∂x= sin θ cos ϕ
∂
∂r+
cos θ cos ϕ
r
∂
∂θ−
sin ϕ
r sin θ
∂
∂ϕ
∂
∂y= sin θ sin ϕ
∂
∂r+
cos θ sin ϕ
r
∂
∂θ+
cos ϕ
r sin θ
∂
∂ϕ
∂
∂z= cos θ
∂
∂r−
sin θ
r
∂
∂θ. – p.10/12
物理での使用例
例区間内の一本の真っ直ぐな電線を流れる一定の電流が、周りの空間に作る磁場:電線上に原点 をとり、電線の方向を 軸とする円柱座標をとる。 このとき、電線から の距離にある点での磁場は、電流の流れと大きさを表すベクトルを として、
但し、 は真空の透磁率で、 は光速とする。
上記座標系では
. – p.11/12
物理での使用例[例]
区間内の一本の真っ直ぐな電線を流れる一定の電流が、周りの空間に作る磁場:電線上に原点 をとり、電線の方向を 軸とする円柱座標をとる。 このとき、電線から の距離にある点での磁場は、電流の流れと大きさを表すベクトルを として、
但し、 は真空の透磁率で、 は光速とする。
上記座標系では
. – p.11/12
物理での使用例[例]
区間内の一本の真っ直ぐな電線を流れる一定の電流が、周りの空間に作る磁場:
電線上に原点 をとり、電線の方向を 軸とする円柱座標をとる。 このとき、電線から の距離にある点での磁場は、電流の流れと大きさを表すベクトルを として、
但し、 は真空の透磁率で、 は光速とする。
上記座標系では
. – p.11/12
物理での使用例[例]
区間内の一本の真っ直ぐな電線を流れる一定の電流が、周りの空間に作る磁場:電線上に原点 O をとり、電線の方向を z 軸とする円柱座標をとる。
このとき、電線から の距離にある点での磁場は、電流の流れと大きさを表すベクトルを として、
但し、 は真空の透磁率で、 は光速とする。
上記座標系では
. – p.11/12
物理での使用例[例]
区間内の一本の真っ直ぐな電線を流れる一定の電流が、周りの空間に作る磁場:電線上に原点 O をとり、電線の方向を z 軸とする円柱座標をとる。 このとき、電線から r の距離にある点での磁場 B
は、電流の流れと大きさを表すベクトルを Iとして、
B =1
4πε0c2·2I × er
r
但し、ε0 は真空の透磁率で、cは光速とする。
B
er
r
I
上記座標系では
. – p.11/12
物理での使用例[例]
区間内の一本の真っ直ぐな電線を流れる一定の電流が、周りの空間に作る磁場:電線上に原点 O をとり、電線の方向を z 軸とする円柱座標をとる。 このとき、電線から r の距離にある点での磁場 B
は、電流の流れと大きさを表すベクトルを Iとして、
B =1
4πε0c2·2I × er
r
但し、ε0 は真空の透磁率で、cは光速とする。
B
er
r
I
上記座標系ではB =2
4πε0c2·
|I|
(x2 + y2)
−y
x
0
. – p.11/12
宿題
問題集p.109例題 2、問題 2.1、p.112例題 3~ p.115問題 6、p. 119例題 9、問題 9.1、p. 120例題 10~ p. 122例題 12
. – p.12/12