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下田市第7次高齢者保健福祉計画 第6期介護保険事業計画 (平成 27 年度~平成 29 年度) 平成 27 年3月

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下田市第7次高齢者保健福祉計画

第 6 期 介 護 保 険 事 業 計 画

(平成 27年度~平成 29年度)

平成 27年3月

下 田 市

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はじめに

平成 12 年4月の介護保険制度開始から 15年が経過しました。この間、下田

市では、3年間を1期とする「高齢者保健福祉計画」及び「介護保険事業計画」

を策定し、介護保険サービスの基盤整備をはじめ、介護予防の推進、高齢者に

関する相談や高齢者を地域で支える多職種連携のネットワークづくりなどを

行い制度の安定的運営に努めてまいりました。

本市の平成 26 年9月末の 65歳以上の人口は、8,793人、高齢化率は約 37%

となっています。平成 28 年には高齢者に占める後期高齢者の割合が過半数を

超えると見込まれ、単身高齢者世帯や高齢者夫婦のみ世帯、認知症高齢者の増

加が進んでいます。介護が必要な状態となっても住み慣れた地域で暮らし続け

ることができるようにするため、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体

的に提供される「地域包括ケアシステム」の構築が重要な課題です。今回、「下

田市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画」(平成 27 年度~29

年度)を策定しました。市民の皆様とともに、高齢者が住み慣れた、この下田

において、元気で生き生きと暮らすことのできるまちづくりに努めてまいりま

す。

最後に、本計画の策定にあたり多大なご尽力をいただきました「下田市高齢

者保健福祉計画策定推進協議会」の各委員の皆様並びに貴重なご意見をお寄せ

いただきました市民・事業者・団体の皆様に心から感謝申し上げます。

平成27年3月

下田市長 楠 山 俊 介

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目 次

〈総論〉 高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画 第1章 計画の策定にあたって ............................................................................... 2

第1節 計画策定の背景 .................................................................................................... 2

第2章 計画策定の基本事項 .................................................................................. 5 第1節 計画の法的根拠と位置付け .................................................................................. 5

第2節 計画の策定方法 .................................................................................................... 6

第3章 高齢者を取り巻く現況と課題 .................................................................... 7 第1節 下田市の概況 ....................................................................................................... 7

第2節 高齢者に係る統計 ................................................................................................ 9

第3節 要介護認定・給付の状況.....................................................................................13

第4章 計画の基本理念及び施策の展開 ............................................................... 15 第1節 高齢者施策の基本理念 ........................................................................................15

第2節 基本目標及び施策の体系.....................................................................................16

第3節 日常生活圏域の設定 ............................................................................................18

〈各論Ⅰ〉 高齢者保健福祉計画 基本目標1 保健サービス .................................................................................... 20

第1節 健康増進事業 ......................................................................................................20

第2節 その他の保健事業 ...............................................................................................24

基本目標2 福祉サービス .................................................................................... 26 第1節 福祉サービス ......................................................................................................26

第2節 高齢者の生活支援 ...............................................................................................29

基本目標3 社会参加と生きがいづくり ............................................................... 31 第1節 高齢者の生涯学習・スポーツ活動 ......................................................................31

第2節 高齢者の就業等の支援 ........................................................................................33

第3節 社会活動への参加 ...............................................................................................35

基本目標4 高齢者の安全・安心対策 .................................................................. 38 第1節 高齢者の住宅の確保 ............................................................................................38

第2節 防犯・交通安全対策 ............................................................................................40

第3節 防災対策 .............................................................................................................43

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目 次

〈各論Ⅱ〉 介護保険事業計画 第1章 介護保険事業........................................................................................... 48

第1節 居宅(介護予防)サービス .................................................................................48

第2節 地域密着型(介護予防)サービス ......................................................................54

第3節 施設サービス ......................................................................................................56

第2章 地域支援事業........................................................................................... 58 第1節 介護予防事業(平成 24 年度~平成 26 年度) ....................................................59

第2節 包括的支援事業(平成 24 年度~平成 26 年度) ................................................64

第3節 任意事業(平成 24 年度~平成 26 年度) ...........................................................66

第4節 介護予防事業(平成 27 年度~平成 28 年度) ....................................................69

第5節 介護予防・日常生活支援総合事業/新しい総合事業(平成 29 年度以降) ...........71

第6節 包括的支援事業(平成 27 年度~平成 29 年度) ................................................73

第7節 任意事業(平成 27 年度~平成 29 年度) ...........................................................77

第8節 地域支援事業の見込み量確保のための方策 ........................................................80

第3章 第6期介護保険事業の見通し .................................................................. 81 第1節 介護保険サービス等の見込み量 ..........................................................................81

第2節 第1号被保険者の介護保険料 .............................................................................88

第4章 介護保険制度の円滑な運営 ...................................................................... 93 第1節 基盤整備の方針 ...................................................................................................93

第2節 介護給付適正化 ...................................................................................................94

第3節 円滑な事業運営の推進支援 .................................................................................95

〈各論Ⅲ〉 高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画 第1章 計画の推進体制 ....................................................................................... 98

第1節 計画推進の体制確保 ............................................................................................98

〈資料〉 高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画 第1章 審議・会議等に係る資料 ....................................................................... 102

第1節 高齢者保健福祉計画策定推進協議会に係る資料 ............................................... 102

第2章 高齢者の生活と意識に関する調査結果 .................................................. 107 第3章 法制度に係る資料 ...................................................................................116

第1節 策定に係る法律 ................................................................................................. 116

第4章 用語解説 ................................................................................................117

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〈総論〉

第1節 計画策定の背景

1

〈総論〉 高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画

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第1章 計画の策定にあたって

第1節 計画策定の背景

2

第1章 計画の策定にあたって

第1節 計画策定の背景

(1)わが国と、本市の現在の姿

わが国では、平均寿命の延びと少子化の進行による若年人口の減少から、世界に例を

見ない速さで高齢化が進展しています。平成 25 年 10 月1日現在、高齢化率は 25.1%で、

4 人に 1 人が 65 歳以上の高齢者、8 人に 1 人が 75 歳以上の後期高齢者という「本格的

な高齢社会」になっています。 本市における高齢化率は、平成 26 年 9 月末現在、37.1%で、3 人に 1 人が高齢者とな

っており、全国平均を上回っています。 また、平成 23 年 9 月末からの 3 年間で総人口は 1,059 人減少しましたが、高齢者人口

は 570 人増加しており、少子高齢化が進行しています。

■ 国の目指す将来像

社会保障改革が必要とされる背景

非正規雇用の増加など

雇用基盤の変化 家族形態や地域の変化

(核家族化・地縁の希薄化) 人口の高齢化、現役世

代の減少(少子高齢化) 高齢化に伴う社会保障

費用の急速な増大

・高齢者への給付が相対的に手厚く、現役世代の生活リスクに対応できていない

・貧困問題や格差拡大への対応などが不十分

・社会保障費用の多くが赤字国債で賄われ、負担を将来世代へ先送り

改革のポイント

現役世代も含めたすべての人が、より受益を実感できる社会保障制度の再構築

社会経済の変化に対

応した社会保障の機

能強化が求められる

◆ 共助・連帯を基礎として国民一人ひとりの自立を支援

◆ 機能の充実と徹底した給付の重点化・効率化を、同時に実施

◆ 世代間だけでなく世代内での公平を重視

◆ 特に、①子ども・若者、②医療・介護サービス、③年金、④貧困・格差対策を優先的に改革

◆ 消費税の充当先を「年金・医療・介護・子育て」の 4 分野に拡大〔社会保障4経費〕

◆ 社会保障の安定財源確保と財政健全化の同時達成への第一歩

⇒消費税率(国・地方)を、平成 26(2014)年 4 月より 8%

◆ 就労促進により社会保障制度を支える基盤を強化

●高齢となり介護が必要となっても地域で尊厳を持って生きられるような地域包括ケアシステムの

構築等に取り組む。 ●介護サービスの効率化及び重点化を図るとともに、低所得者をはじめとする国民の保険料に係る負

担の増大を抑制しつつ、住む場所によって限定されない、適切な医療・介護サービスが受けられる

社会をめざすこと。

社会保障改革での新たな方向性〔高齢者施策分野〕

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第1章 計画の策定にあたって

第1節 計画策定の背景

3

(2)平成 37(2025)年を見据えた「地域包括ケアシステム」の実現に向けて

日本の将来の高齢者人口は、人口規模の大きないわゆる「団塊の世代」(昭和 22 年~

昭和 24 年生まれ)が 65 歳以上になる平成 27(2015)年には 3,395 万人、75 歳以上の

後期高齢者になる平成 37(2025)年には 3,657 万人に達すると見込まれています。 本市においても、平成37年には高齢率は42.4%で、全高齢者に占める後期高齢者の割

合は、63.4%となる見通しです。このような社会状況のなか、単身高齢者世帯や、高齢

者夫婦のみ世帯、認知症高齢者の増加が予想されており、介護や医療の需要はさらに増

加すると考えられます。 上記より、高齢者の生活における様々な場面を適切に支えるしくみを発展させ、自立

した高齢者や、介護が必要となった状態でも、できる限り住み慣れた地域で、人生の尊

厳をもって自分らしい生活を送ることができる社会の実現に向けた、「地域包括ケアシ

ステム」の実現に向けた取組が求められています。

■ 平成 27 年度介護保険制度改正の主なポイント

地域包括

ケアシステム

・第6期以後の計画は、平成 37 年に向けた「地域包括ケア計画」として、在宅医療・

介護連携など地域包括ケアシステムの取組を本格化

・地域ケア会議の制度化による、地域課題の抽出・議論

予防給付の見直し ・介護予防給付事業の一部を地域支援事業に移行(地域支援事業の充実強化)

認知症施策 ・「認知症施策推進 5 か年計画」(オレンジプラン)の着実な推進

・「認知症初期集中支援チーム」「認知症地域支援推進員」を地域支援事業として位置付け

在宅サービス

・〔通所介護〕小規模型通所介護の地域密着型サービスへの移行

・〔定期巡回・随時対応型訪問介護看護〕訪問看護ステーションとの連携のあり方の見直し

・〔小規模多機能型居宅介護〕「訪問」機能の強化

施設サービス

・〔介護老人福祉施設〕特別養護老人ホームへの入所基準を原則要介護3以上に

・〔高齢者向け住まい〕養護老人ホームや軽費老人ホームの役割やあり方の再検討

・〔介護老人保健施設、介護療養型医療施設〕利用者の実態把握(退所から短期間での再

入所の現状把握)

費用負担の公平化

・一定以上の所得のある利用者の自己負担を引き上げ

・補足給付に「資産要件」を追加

・低所得者の第1号保険料軽減強化

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第1章 計画の策定にあたって

第1節 計画策定の背景

4

(3)これまでの介護保険事業計画と、第6期介護保険事業計画策定の目的

本市においては、平成 12 年度の介護保険制度開始当初から適切な制度運営のために

3か年を 1 期とする介護保険事業計画を5期にわたり策定し、制度の安定的運用に努め

てまいりました。 今回、第 6 期介護保険事業計画策定にあたっては、上記の状況や国の施策整備を踏ま

えるとともに、平成 37(2025)年に団塊の世代すべてが 75 歳に達する時期を見据えて、

高齢者ができる限り住み慣れた地域で自分らしく、暮らし続けるまちづくりの実現に向

けて、これまでの計画における考え方を継承しつつ、「地域包括ケアシステム」の実現

を目指し、計画における本市の基本的考え方や実現のための各種取組を総合的に推進す

ることを目的に策定します。

■ 介護保険制度の流れ

介護保険法等の改正 介護保険法等の改正

給付費抑制と

介護人材確保

介護保険制度改革

2015 年を見据えて

第4期:4,160 円

第4期

(H21~H23)

第3期

(H18~H20)

第3期:4,090 円

介護保険制度創設・

制度の浸透・定着 より地域に根ざした

介護へ

2025 年を見据えた

これからの介護保険

第5期

(H24~H26)

※1期、2期

は5年を1

期として、

3年ごとに

見直し

第1期(H12~H17)

第 2 期(H15~H19)

●社会保障と税の一

体改革

●要支援者を地域支

援事業、ボランティ

ア等で支援

●認知症ケアパス

等、認知症対策の

充実

●介護保険料見直し

(1号負担 19%)

●介護報酬マイナス改定

●改正法全面施行

●予防給付、地域包括支援

センター、地域支援事業、

地域密着型サービス、日

常生活圏域等新設

●介護保険料見直し

(1号負担 20%)

●介護報酬プラス改定

●地域ケア体制整備構想

●介護従事者対策

●介護給付適正強化

●介護保険料見直し

(1号負担 21%)

●介護報酬改定プラス

●地域ケア体制の強化

●37%枠撤廃

●24時間サービスの創

●介護保険法施行

●介護保険料見直し

(1号負担 18%)

●介護報酬マイナス改定

●介護保険法等の一部を改正する

法律成立

●施設給付の見直し

(居住費・食費を給付外【H17.10

より】)

2025(H37)年度

8,200 円程度 第5期:4,972 円 第1期:2,911 円 月額保険料

全国平均 第2期:3,293 円

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第2章 計画策定の基本事項

第1節 計画の法的根拠と位置付け

5

第2章 計画策定の基本事項

第1節 計画の法的根拠と位置付け

(1)計画の法的根拠と役割

「下田市第 7 次高齢者保健福祉計画・第 6 期介護保険事業計画」(以下、「本計画」と

いう)の策定における、両計画の法的根拠は次のとおりです。

■ 下田市高齢者保健福祉計画 老人福祉法第 20 条の 8 に定める「市町村老人福祉計画」に該当する、老人福祉事業の

供給体制の確保に関する計画となります。 ■ 下田市介護保険事業計画

介護保険法第 117 条に定める「市町村介護保険事業計画」に該当する、介護保険事業

に係る保険給付の円滑な実施に関する計画となります。 なお、老人福祉法第 20 条の 8 及び介護保険法第 117 条の 6 に基づき、両計画を一体

のものとして策定し、計画名称を「下田市第 7 次高齢者保健福祉計画・第 6 期介護保険

事業計画」とします。

(2)計画の位置付けと期間

第 6 期計画は、平成 27 年度から平成 29 年度までの3年間を計画期間とし、平成 37(2025 年)までの中長期的な視野に立った施策の展開を図ります。

なお、計画の策定に当たっては、「下田市総合計画」や「下田市地域福祉計画」等の

各個別の計画と整合性を図ります。

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第2章 計画策定の基本事項

第2節 計画の策定方法

6

第2節 計画の策定方法

(1)計画策定の体制

① 下田市高齢者保健福祉計画策定推進協議会による検討

計画の策定、実施にあたっては、市民と行政が一体となった連携・協働が極めて重要

であることから、計画策定過程における市民参加を積極的に推進するため、各分野の代

表などで構成される「下田市高齢者保健福祉計画推進協議会」において協議を行いまし

た。

②庁内組織による検討

庁内における検討として、関係各課との高齢者施策の調整、基本理念・目標(案)の

設定を行うとともに、第 5 期計画の事業の実績状況を確認しました。

(2)市民意見・ニーズの把握と反映

市民意見については、下田市高齢者保健福祉計画策定推進協議会への被保険者の参画、

アンケート調査及びパブリックコメントを実施し、広く意見や要望等を収集しました。

① 計画策定に係る実態調査の実施

計画策定にあたって高齢者の生活や意識に関する状況・保健福祉サービスや介護保険

サービスの利用状況を把握するため、平成 25 年度において「高齢者の生活と意識に関す

る調査」を実施し、高齢者の実態と市民ニーズの把握に努め、計画策定の資料としてい

ます。

② パブリックコメントの実施

計画の策定にあたり、計画の素案を市のホームページに掲載するとともに、市役所で

の閲覧により公開し、市民からの意見を募集しました。

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第3章 高齢者を取り巻く現況と課題

第1節 下田市の概況

7

2,988 2,924 2,838 2,761 2,649 2,558 2,494 2,411 2,331 2,262 2,193 2,124 1,917 1,636

16,072 15,629 15,227 14,777 14,492 14,191 13,640 13,165 12,606 12,141 11,883 11,624 10,8499,846

7,689 7,876 7,976 8,183 8,212 8,240 8,437 8,628 8,793 8,941 8,935 8,9298,911

8,461

26,749 26,429 26,041 25,721 25,353 24,989 24,571 24,204 23,730 23,344 23,011 22,67721,677

19,943

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

平成18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 32 37

年少人口 生産年齢人口 老年人口 合計

第4期期間第3期期間 第5期期間 第6期期間 推計

第3章 高齢者を取り巻く現況と課題

第1節 下田市の概況

(1)人口及び世帯

① 総人口と区分別人口の実績と推計

本市の総人口は、減少傾向にあり、区分別人口では生産年齢人口(15~64 歳)と年少

人口(0~14 歳)に減少傾向、老年人口(65 歳以上)が増加傾向にありますが、平成 28年には老年人口も減少傾向に入る見込みとなっています。

平成 37 年までの将来推計をみると、総人口が 20,000 人、生産年齢人口が 10,000 人を

下回る見込みとなっています。 図表-1 総人口と区分別人口の推移(人)

出典:住民基本台帳(各年 10 月 1 日)

※ 平成 27 年度以降は国立社会保障・人口問題研究所の「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」推計による。(以下同じ)

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第3章 高齢者を取り巻く現況と課題

第1節 下田市の概況

8

26,749 26,429 26,041 25,721 25,353 24,989 24,571 24,204 23,730

11,793 11,770 11,722 11,746 11,711 11,653 11,583 11,546 11,432

2.27 2.25 2.22 2.19 2.16 2.14 2.12 2.10 2.08

0.00

0.50

1.00

1.50

2.00

2.50

3.00

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

平成18 19 20 21 22 23 24 25 26

世帯構成員 世帯 1世帯あたり人員

第4期期間第3期期間 第5期期間

11.2% 11.1% 10.9% 10.7% 10.4% 10.2% 10.2% 10.0% 9.8% 9.7% 9.5% 9.4% 8.8% 8.2%

60.1% 59.1% 58.5% 57.5% 57.2% 56.8% 55.5% 54.4% 53.1% 52.0% 51.6% 51.3% 50.0% 49.4%

28.7% 29.8% 30.6% 31.8% 32.4% 33.0% 34.3% 35.6% 37.1% 38.3% 38.8% 39.4%41.1% 42.4%

0.0%

20.0%

40.0%

60.0%

80.0%

平成18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 32 37

年少人口 生産年齢人口 老年人口

第4期期間第3期期間 第5期期間 第6期期間 推計

なお、区分別人口割合では、平成 26 年には老年人口が 37.1%で、本市の約 3 人に 1

人が高齢者となっており、平成 37 年までの将来推計をみると、老年人口が平成 32 年ま

でに 40.0%を上回り、本市の人口構成比を徐々に占めていく見込みとなっています。 図表-2 区分別人口割合の推移

出典:住民基本台帳(各年 10 月 1 日)

② 世帯と世帯構造

本市の世帯数は、人口とともに減少傾向にあり、1 世帯あたり人員も緩やかに減少傾

向にあります。 図表-3 世帯数と世帯構成員の推移(人、世帯)

出典:住民基本台帳(各年 10 月 1 日)

※ 日本人と外国人の混合世帯は、2世帯とカウントされています。

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第3章 高齢者を取り巻く現況と課題

第2節 高齢者に係る統計

9

3,992 4,047 4,097 4,183 4,117 4,056 4,175 4,298 4,465 4,516 4,421 4,326 4,0403,100

3,697 3,829 3,879 4,000 4,095 4,184 4,262 4,330 4,328 4,425 4,514 4,603 4,8715,361

7,689 7,876 7,976 8,183 8,212 8,240 8,437 8,628 8,793 8,941 8,935 8,929 8,9118,461

28.7%29.8% 30.6%

31.8% 32.4% 33.0%34.3%

35.6%37.1%

38.3% 38.8% 39.4%41.1%

42.4%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

0

5,000

10,000

15,000

20,000

平成18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 32 37

前期高齢者 後期高齢者 高齢者 高齢化率

第4期期間第3期期間 第5期期間 第6期期間 推計

第2節 高齢者に係る統計

(1)人口及び世帯

① 高齢者人口と高齢化率の実績と推計

本市の高齢者は、平成 27 年まで増加傾向にあり、それ以降は減少傾向に入る見込み

となっていますが、総人口の減少があるため、高齢化率は、増加傾向となっています。 また、平成 18 年から平成 26 年までの高齢者数の推移では 1,104 人の増加があり、そ

のうち前期高齢者(65 歳~74 歳)473 人、後期高齢者(75 歳以上)631 人の増加となっ

ています。 図表-4 高齢者総数と前後期高齢者数の実績推移(人)

出典:住民基本台帳(各年 10 月 1 日)

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第3章 高齢者を取り巻く現況と課題

第2節 高齢者に係る統計

10

51.9% 51.4% 51.4% 51.1% 50.1% 49.2% 49.5% 49.8% 50.8% 50.5% 49.5% 48.4% 45.3% 36.6%

48.1% 48.6% 48.6% 48.9% 49.9% 50.8% 50.5% 50.2% 49.2% 49.5% 50.5% 51.6% 54.7% 63.4%

14.9% 15.3%15.7%

16.3% 16.2%

16.2%17.0%

17.8%

18.8%19.3%

19.2% 19.1%18.6%

15.5%

13.8%14.5% 14.9%

15.6%16.2%

16.7%17.3%

17.9% 18.2%19.0%

19.6%20.3%

22.5%

26.9%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

30.0%

0.0%

25.0%

50.0%

75.0%

100.0%

平成18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 32 37

前期高齢者割合 後期高齢者割合 前期高齢化率 後期高齢化率

第4期期間第3期期間 第5期期間 第6期期間 推計

本市の高齢者の動態は、総人口の減少に伴い、動態に特徴がみられますが、近年の傾

向を基に推計すると、後期高齢化率の上昇とともに、高齢者に占める後期高齢者の割合

が増加傾向にあり、平成 28 年には過半数を超え、平成 37 年には 63.4%の見込みとなり

ます。 図表-5 前後期高齢者割合の推移

出典:住民基本台帳(各年 10 月 1 日)

② 高齢者世帯と世帯構造

核家族世帯に占める高齢者のいる世帯は、数・割合ともに増加傾向にあり、平成 22年に核家族世帯のうち約 5 割が高齢者のいる世帯となっています。

図表-6 親族のみ世帯に占める世帯構成の推移(世帯)

区分 平成 12 年 平成 17 年 平成 22 年

核 家 族 世 帯 6,072 - 5,882 - 5,661 -

高齢者のいる世帯 2,138 35.2% 2,396 40.7% 2,715 48.0%

核家族以外の世帯 1,744 - 1,610 - 1,377 -

親族のみの世帯 7,816 - 7,492 - 7,038 -

出典:国勢調査

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第3章 高齢者を取り巻く現況と課題

第2節 高齢者に係る統計

11

230

260

312

314

301

370

368

351

433

522

682

718

691

721

880

1,104

923

617

578

0 500 1,000 1,500

0~4

5~9

10~14

15~19

20~24

25~29

30~34

35~39

40~44

45~49

50~54

55~59

60~64

65~69

70~74

75~79

80~84

85~89

90歳以上

女性

243

270

321

332

336

403

374

396

441

573

788

718

735

715

784

914

600

361

264

05001,0001,500

0~4

5~9

10~14

15~19

20~24

25~29

30~34

35~39

40~44

45~49

50~54

55~59

60~64

65~69

70~74

75~79

80~84

85~89

90歳以上

男性

〔推計〕平成37年10月1日時点の人口ピラミッド

321

370

427

443

346

353

458

582

727

737

676

788

995

1,203

1,195

906

814

575

397

0 500 1,000 1,500

0~4

5~9

10~14

15~19

20~24

25~29

30~34

35~39

40~44

45~49

50~54

55~59

60~64

65~69

70~74

75~79

80~84

85~89

90歳以上

女性

342

394

477

472

386

468

436

637

827

742

776

787

970

1,104

963

720

497

288

131

05001,0001,500

0~4

5~9

10~14

15~19

20~24

25~29

30~34

35~39

40~44

45~49

50~54

55~59

60~64

65~69

70~74

75~79

80~84

85~89

90歳以上

男性

〔現状〕平成26年10月1日時点の人口ピラミッド

(2)人口構成の変化

平成 26 年時点の人口ピラミッド(上段)を見ると、団塊の世代が含まれる 65~74 歳

(前期高齢者)にかけての人口構成が突出していることが分かります。 一方、平成 37 年(下段)に団塊の世代がすべて 75 歳以上に達することにより,75~

79 歳(後期高齢者)の年齢層が大幅に増加すると見込まれます。 図表-7 平成 26年と平成 37年の人口構成比の推移(人)

出典:住民基本台帳及び人口推計

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第3章 高齢者を取り巻く現況と課題

第2節 高齢者に係る統計

12

4.9% 5.3% 5.5%4.4%

3.3%3.7% 3.8% 3.8% 3.7%

2.5%

10.1% 10.1% 10.6% 11.2% 11.1%

22.7% 22.5% 22.2%21.0%

21.9%

25.3%23.7%

22.3% 21.7%

20.3%

33.3%34.6% 35.5%

38.0%

41.0%

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

30.0%

35.0%

40.0%

45.0%

平成27 28 29 32 37

65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳 85~89歳 90歳以上

推計第6期期間

(3)認知症高齢者

厚生労働省、地域包括ケア「見える化」システムに基づく自立度Ⅱ以上の要介護(支

援)認定者(第1号被保険者)の推計によると、本市の認知症高齢者の状況は、認定者

の約7割で推移する見込みとなっています。 図表-8 自立度Ⅱ以上の認定者(第 1号被保険者)の推計推移(人、%)

区分 平成 27 年 平成 28 年 平成 29 年 平成 32 年 平成 37 年

認定者 1,403 1,492 1,615 1,812 1,969

うち、自立度Ⅱ以上 901 970 1,052 1,178 1,288

割合 64.2 65.0 65.1 65.0 65.4

出典:ワークシート参考値

また、認知症の発症率は後期高齢者に占める割合が高く、後期高齢者の増加とともに、

平成 37 年までに前後期高齢者の割合がそれぞれ増減し続ける見込みとなっています。 図表-9 自立度Ⅱ以上の認定者(第 1号被保険者)の年齢別構成割合の推計推移(%)

出典:ワークシート参考値

図表-10 図表 9の前後期高齢者の占める割合の推計推移(人、%)

区分 平成 27 年 平成 28 年 平成 29 年 平成 32 年 平成 37 年

自立度Ⅱ以上の認定者

(再掲) 901 970 1,052 1,178 1,288

前期高齢者割合 8.6 9.0 9.3 8.1 5.7

後期高齢者割合 91.4 91.0 90.7 91.9 94.3

出典:ワークシート参考値

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第3章 高齢者を取り巻く現況と課題

第3節 要介護認定・給付の状況

13

142 128 131 140 143 152 160 177 194 193 149

968 989 1,048 1,118 1,160 1,188 1,243 1,315 1,4211,618 1,82133 39 38

38 37 37 4249

57

5852

1,143 1,156 1,2171,296 1,340 1,377 1,445

1,5411,671

1,8702,022

13.6% 13.6%14.3% 14.9% 15.1% 15.2% 15.7%

16.7%18.1%

20.3%

23.3%

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

30.0%

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

平成21 22 23 24 25 26 27 28 29 32 37

第1号被保険者(前期高齢者) 第1号被保険者(後期高齢者) 第2号被保険者 合計 第1号認定率

第4期期間 推計第6期期間第5期期間

第3節 要介護認定・給付の状況

(1)要支援・要介護認定者と認定率の推移

本市の要支援・要介護認定者数は、高齢者人口の増加とともに増加傾向にあり、特に

後期高齢者の認定者数が急増する見込みとなっています。 また、認定率は 10%台を推移していますが、平成 37 年には 20%を上回る見込みとな

っています。 図表-11 要支援・要介護認定者数と認定率の推移(人)

出典:介護保険事業状況報告(各年 10 月分)

※ 推計値は介護保険ワークシートによる算出に基づく。(以下同じ) 本市の第 1 号被保険者に占める後期高齢者の割合は、1:9 をほぼ横ばいで推移してい

ます。平成 37 年には、後期高齢者の割合が9割を上回る見込みとなっています。 図表-12 要支援・要介護認定者に占める前後期高齢者割合の推移(人、%)

第 4 期 第 5 期 第 6 期 推計

平成

21 年

平成

22 年

平成

23 年

平成

24 年

平成

25 年

平成

26 年

平成

27 年

平成

28 年

平成

29 年

平成

32 年

平成

37 年

第1号被保険者 1,110 1,117 1,179 1,258 1,303 1,340 1,403 1,492 1,614 1,812 1,970

前期高齢者 12.8 11.5 11.1 11.1 11.0 11.3 11.4 11.9 12.0 10.7 7.5

後期高齢者 87.2 88.5 88.9 88.9 89.0 88.7 88.6 88.1 88.0 89.3 92.5

出典:介護保険事業状況報告(各年 10 月分)

※ 本節は、端数処理の都合上、推計値の合計が一致しない場合があります。

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第3章 高齢者を取り巻く現況と課題

第3節 要介護認定・給付の状況

14

746 775 845 924 951 1,004 1,067 1,186 1,3141,517

1,74498 96 87

87 97 134166

179181

190

190

776 767858

860 855881

870869

897

930

930

1,619 1,6391,790

1,871 1,9032,018

2,1032,235

2,392

2,637

2,864

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

平成21 22 23 24 25 26 27 28 29 32 37

在宅サービス 居住系サービス 施設サービス 合計

第4期期間 推計第6期期間第5期期間

108 106 117 114 118 105 94 89 96 110 116

158 147 139 152 153 135 122 119 120 133 141

170 209 204256

300 347 397448

500561

595

194 198 248250

252 275306

345386

432481

203 179173

190184

203226

249

274

313

345

183 191 189178

179170

165

167

171

188

203

127 126147

156154

142134

126

124

132

142

1,143 1,1561,217

1,296 1,340 1,3771,445

1,541

1,671

1,870

2,022

0

500

1,000

1,500

2,000

平成21 22 23 24 25 26 27 28 29 32 37

要支援1 要支援2 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5 合計

第4期期間 推計第6期期間第5期期間

(2)要支援・要介護認定者及び給付費の推移

本市の認定者数は一貫して増加傾向にあり、平成 25 年には 1,300 人を上回り、平成

26 年現在では、要介護1が全体の 25.2%で1番多く、軽度(要支援1~要介護1)の認

定者が 42.6%を占めています。 図表-13 要支援・要介護度別認定者数の実績推移(人)

出典:介護保険事業状況報告(各年 10 月分)

本市のサービス別給付費の推移は、要介護認定者数とともに増加しており、割合とし

てはほぼ横ばいで推移していますが、増加数・増加率ともに在宅サービスが最も大きな

増加を示しています。 図表-14 サービス別給付費の実績推移(百万円)

出典:介護保険事業状況報告(各年 10 月分)

※ 居住系サービスとは、特定施設入居者生活介護・認知症対応型共同生活介護・地域密着型特定施設入居者生活介護を指す。

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第4章 計画の基本理念及び施策の展開

第1節 高齢者施策の基本理念

15

第4章 計画の基本理念及び施策の展開

第1節 高齢者施策の基本理念

(1)本市の高齢者施策の方向性

「第4次下田市総合計画(平成23年度~32年度)」では、高齢者福祉の基本目標を「住

み慣れた環境のもとで、心豊かに、自立した日常生活を送ることのできるまちを目指し

ます。」としています。本計画の策定にあたっては、この基本目標を本市における高齢者

施策の方向性として位置付け、支援施策の在り方を検討・協議し、計画を策定します。

(2)計画の基本理念

本計画では、前期計画の基本理念「支え合い、築きあげる福祉のまち」考え方を継承

しつつ、「生涯現役社会」の実現に向けた高齢者の活躍できる地域づくりと、住み慣れた

地域で自分らしく日常生活を営むことができる地域包括ケアシステムの構築を目指し、

「健やかに、いきいきと、支えあう福祉のまち」

を基本理念とした、高齢者福祉の推進に取り組みます。

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第4章 計画の基本理念及び施策の展開

第2節 基本目標及び施策の体系

16

第2節 基本目標及び施策の体系

(1)基本目標の設定

本市では、基本理念をもとに、誰もがいきいきと安心して暮らすことのできる地域社

会の実現をめざし、この計画を推進するための3つの基本目標を定めました。

目標1 健康でいきいきと活躍できる「生涯現役社会」の実現 高齢者が自ら積極的に健康づくりをおこない、寝たきり状態や認知症にならないこ

とが大切です。 また、高齢者が社会参加し、生きがいをもって活動することが健康寿命の延伸につ

ながります。市では、健康づくり・介護予防の取組を推進します。また、高齢者が生

きがいを持って、地域社会で活動・貢献できる就労や、社会活動(ボランティア等)、

健康づくり活動等の地域活動に 参加することができる機会づくりを支援します。

(1)心と体の健康づくり 「静岡県は健康寿命日本一」 (2)生きがいづくりと社会参加の促進 (3)介護予防の取組の推進

目標2 地域で安心して暮らし続ける環境の充実 高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができる

よう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシス

テムの構築を目指します。

(1)地域包括支援センターの充実 (2)在宅医療・介護の連携強化 (3)認知症対策の推進 (4)生活支援サービスの充実 (5)高齢者の居住安定に係る施策との連携 (6)安心・安全対策

目標3 介護保険サービスの充実 介護保険サービスを必要とする高齢者が今後も増加すると見込まれることから、介

護保険サービスの整備・充実、質の向上を図ります。

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17

住まい

・地域包括支援センター

・ケアマネジャー

■在宅系サービス ・訪問介護 ・訪問看護 ・通所介護

・小規模多機能型居宅介護

・短期入所生活介護

・24 時間対応の訪問サービス

・複合型サービス

(小規模多機能型居宅介護+訪問看護)等

■施設・居住系サービス ・介護老人福祉施設

・介護老人保健施設

・認知症対応型共同生活介護

・特定施設入所者生活介護 等

いつまでも

元気に暮らすために…

生活支援・介護予防

病気になったら…

医 療

介護が必要になったら…

介 護

・自宅

・サービス付き高齢者向け住宅等

日常の医療 ・かかりつけ医

・地域の連携病院 ・急性期病院

・亜急性期・回復期

リハビリ病院

相談業務やサービスの

コーディネイトを行います。

通所・入所 通院・入院

地域包括ケアシステムの姿

17

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第4章 計画の基本理念及び施策の展開

第3節 日常生活圏域の設定

18

第3節 日常生活圏域の設定

(1)日常生活圏域の基本的な考え方

日常生活圏域の設定方法は、地理的条件や人口規模、交通事情、介護保険施設の整備

状況などの諸条件を勘案して決定します。 また、設定された圏域は、地域における総合相談の実施、介護予防の推進、包括的・

継続的マネジメントの支援を担う中核機関である「地域包括支援センター」を基盤とし

た地域密着型サービス等の整備を進めていくための基準単位となります。

(2)日常生活圏域の設定

本市が設定する日常生活圏域は1圏域です。 市内には、介護老人福祉施設が2か所、介護老人保健施設が1か所、介護療養型医療

施設が1か所、認知症対応型共同生活介護が2か所、通所介護事業所が7事業所、通所

リハビリテーション事業所が2事業所、小規模多機能型居宅介護が1か所あります。 総人口は約2万3千人、そのうち高齢者人口はおよそ 8,700 人で、市内全域で大きな

生活環境の差はありません。このような状況から、市内全域を1つの日常生活圏域とし

て設定します。

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〈各論Ⅰ〉

第3節 日常生活圏域の設定

19

〈各論Ⅰ〉 高齢者保健福祉計画

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基本目標1 保健サービス

第1節 健康増進事業

20

基本目標1 保健サービス

第1節 健康増進事業

(1)施策の方針

老人保健法廃止後、現在は主として健康増進法による事業となっています。健康増進

法に基づき各種がん検診、歯科保健、健康相談等を実施しています。 (2)主な実施事業

① 各種健診・検診等 〔担当:市民保健課健康づくり係〕

事業概要と現状 大腸がん検診、子宮がん検診、乳がん検診では「がん推進事業」を実施し、該当する

支援者に無料クーポン券を配布し、受診率の向上に努めています。 また、特定検診と同時に肺がん・大腸がん検診を、胃がん検診と同時に肺がん検診

を実施しています。 今 後 の 方 向 性 市民の疾病の早期発見と健康維持を目指し、今後も各種がん検診等を実施していきま

す。そして、生活習慣病が高齢者介護の一因となっていることを考慮し、若い世代から

の受診を促し、受診率の向上を目指すと共に、より多くの市民が受診しやすいような体

制整備も実施していきます。

検診(健診)名 対象年齢 受診間隔 料金 実施月(予定)

大腸がん検診 40 歳以上 毎年1回 500 円 4~10 月

肺がん検診 40 歳以上 毎年1回 (胸部 X 線)無料

(喀痰検査)700 円 4~10 月

結核検診 65 歳以上 毎年1回 無料 4~10 月

胃がん検診(胃部X線検査) 35 歳以上 毎年1回 1,000 円 9~10 月

子宮がん(子宮頸部)検診 20 歳以上の偶数年齢 2 年に 1 回 1,700 円 9~10 月

乳がん検診(マンモグラフィ) 40 歳以上の偶数年齢 2 年に 1 回 1,500 円 2月~3月

肝炎ウイルス検診 40 歳以上の未受診者 1回のみ 800 円 10 月

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基本目標1 保健サービス

第1節 健康増進事業

21

実績値と本計画期間の計画値

(人)

がん検診事業 第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

大腸がん 受診者数 2,745 2,849 2,743 3,000 3,300 3,600

65 歳以上(再掲) 1,801 1,862 1,782 1,950 2,145 2,340

胃がん 受診者数 1,473 1,478 1,253 2,000 2,800 3,720

65 歳以上(再掲) 979 996 1,237 1,320 1,848 2,442

肺がん 受診者数 2,632 2,679 2,538 2,800 3,100 3,600

65 歳以上(再掲) 1,948 1,882 1,827 2,016 2,232 2,595

乳がん 受診者数 891 855 938 1,520 2,100 2,680

65 歳以上(再掲) 269 248 278 456 630 804

子宮がん 受診者数 712 632 700 1,525 2,335 3,135

65 歳以上(再掲) 184 149 175 381 583 1,567

※ 平成 26 年度は見込み値。

② 歯科検診(成人歯科検診) 〔担当:市民保健課健康づくり係〕

事業概要と現状 歯科医による歯科検診(主に歯周病)を毎月1回行います。また、歯科衛生士による

事後指導を行います。 今 後 の 方 向 性 歯科口腔保健の推進が健康長寿に大きな役割を果たしていることから、今後も 50 代、

60 代の歯周病予防を目的として、成人歯科検診を広く PR し、受診者が増えるよう努め

ます。 実績値と本計画期間の計画値

(人)

成人歯科検診 第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

受診者数 92 102 120 130 140 150

65 歳以上(再掲) 46 56 50 55 59 63

※ 平成 26 年度は見込み値。

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基本目標1 保健サービス

第1節 健康増進事業

22

③ 歯科検診(訪問口腔衛生指導) 〔担当:市民保健課健康づくり係〕

事業概要と現状 主に寝たきりや認知症の方等を対象として歯科衛生士が訪問し、適切な口腔内のお

手入れを指導します。しかし、歯科衛生士の訪問依頼は、年間 0~1 件程度というのが

現状です。 今 後 の 方 向 性 現在、対象となっている方の口腔ケアは、ほとんどをヘルパ-が実施しているため、

居宅介護支援事業者との連携を築き、ヘルパー等を対象とした講習会等の実施も検討し

ていきます。 実績値と本計画期間の計画値

(人)

訪問口腔衛生指導 第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

相談者数 0 0 0 3 3 5

65 歳以上(再掲) 0 0 0 3 3 5

※ 平成 26 年度は見込み値。

④ 健康相談 〔担当:市民保健課健康づくり係〕

事業概要と現状 月1回の定例の健康相談と、各種団体の集会に合わせた健康相談等で、健康に関する

個別の相談に応じ、必要な指導及び助言を実施しています。 今 後 の 方 向 性 今後も継続して定例健康相談事業と随時の団体への健康相談を実施し、健康に関する

相談に対し、必要な指導及び助言を実施していきます。 実績値と本計画期間の計画値

(人)

健康相談 第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

相談者数 782 883 900 1,050 1,100 1,150

65 歳以上(再掲) 277 218 270 280 290 300

※ 平成 26 年度は見込み値。

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基本目標1 保健サービス

第1節 健康増進事業

23

⑤ 肝炎ウイルス検診 〔担当:市民保健課健康づくり係〕

事業概要と現状 節目年齢(40、46、50、56、60 歳)に検診希望調査を実施し、40 歳の方には、個別

通知にて受診勧奨を実施しています。 今 後 の 方 向 性 検診受診率向上のため、引き続き肝炎ウイルスについての幅広い周知と受診勧奨を実

施していきます。

実績値と本計画期間の計画値 (人)

肝炎ウイルス検診事業 第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

B 型肝炎 受診者数 30 49 36 50 50 50

65 歳以上(再掲) 11 20 15 20 20 20

C 型肝炎 受診者数 30 49 36 50 50 50

65 歳以上(再掲) 11 20 15 20 20 20

※ 平成 26 年度は見込み値。

⑥ 訪問指導 〔担当:市民保健課健康づくり係〕

事業概要と現状 各種関係機関と連携し、必要な方に対して心身機能の低下防止と、健康の維持増進

を目的とし、保健師や栄養士が家庭を訪問して保健指導を実施しています。 また、寝たきり高齢者及びその家族等介護者に対し口腔衛生指導を行い、必要であ

れば、訪問歯科診療に繋げています。 今 後 の 方 向 性 各種関係機関との連携を更に密にし、訪問指導を必要としている方に、より確実に訪

問ができるようにし、より充実した指導を実施していきます。

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基本目標1 保健サービス

第2節 その他の保健事業

24

第2節 その他の保健事業

(1)施策の方針

高齢期における健康維持のため、疾病の早期発見に努め、健康で豊かな生活ができる

社会を目指し、保健事業に取り組みます。

(2)主な実施事業

① 特定健康診査・特定保健指導 〔担当:市民保健課国保年金係〕

事業概要と現状 市では、国民健康保険事業として、生活習慣病の大きな原因となっているメタボリ

ックシンドローム対策を目指して、国民健康保険被保険者で、40 歳以上の方を対象に

特定健康診査と特定保健指導を実施しています。 受診率向上のため、健診の土日開催、人間ドック受診費用の助成及び未受診者への

受診勧奨通知の発送等により受診率向上に努めています。 今 後 の 方 向 性 特定健康診査は、高齢者の健康への意識を高めると共に、関係機関との連携強化、実

施体制の充実、積極的な受診勧奨及び医療機関受診者等からの診療情報提供により、更

なる受診率の向上に努めていきます。 また、医療機関で健診を実施する個別健診の実施等について検討していきます。 保健事業では、特定健診の検査結果を基に特定保健指導を実施し、疾病の重症化を防

ぎ、健康で豊かな生活をできる社会を目指します。 実績値と本計画期間の計画値

(人)

特定健康診査事業 第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

受診者数 1,723 1,778 1,893 2,080 2,270 2,460

65 歳以上(再掲) 1,073 1,144 1,218 1,248 1,362 1,476

※ 平成 26 年度は見込み値。

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基本目標1 保健サービス

第2節 その他の保健事業

25

② 後期高齢者医療・健診 〔担当:市民保健課国保年金係〕

事業概要と現状 後期高齢者医療制度について、広報等に掲載し制度の周知に努めています。また、65

歳以上 75 歳未満の一定の障害のある方へ、後期高齢者医療制度加入の案内を送付し、

市民の適切な医療の確保を図るとともに、高齢期における健康の保持増進を図るため

保健サービスを実施しています。 後期高齢者健康診査については、健診の土日開催、がん検診との同時実施、未受診者

への受診勧奨通知の発送を行い、健診の受診率を向上し高齢者の健康の保持に努めて

います。 今 後 の 方 向 性 今後も被保険者の増加が見込まれるため、後期高齢者医療制度について広報等により

周知に努めるとともに適切な医療の確保を図ります。 後期高齢者健康診査は、健診実施方法が集団検診のみのため、今後個別健診の実施

等を検討し、受診率の向上を目指します。また、関係機関との連携により事業の実施体

制の強化を図るとともに、市民の健康維持を図ります。 実績値と本計画期間の計画値

(人)

後期高齢者健康診査 第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

受診者数 904 937 956 1,002 1,046 1,090

※ 平成 26 年度は見込み値。

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基本目標2 福祉サービス

第1節 福祉サービス

26

基本目標2 福祉サービス

第1節 福祉サービス

(1)施策の方針

下田市社会福祉協議会やボランティア団体等と連携を図り、助け合い支えあう地域社

会の形成に努めます。

(2)主な実施事業

① 下田市老人福祉センター(総合福祉会館) 〔担当:福祉事務所〕

事業概要と現状 老人福祉センターは、市の中心部に位置する総合福祉会館内にあり、市民の認知度も

高い施設です。特に高齢の市民が無料で温泉入浴を利用できる点においても、高齢者

に広く利用されています。 総合福祉会館は、建設以来 25 年が経過し建物の老朽化による修繕の必要が増してい

ます。また、施設利用を促す意味からも、利用の利便性や魅力的な事業の開催など、さ

らに進めていく必要があります。 今 後 の 方 向 性 高齢者の活動拠点の一つとして、これからも広く利用してもらえるよう、施設の維持

管理に努めます。また、下田市社会福祉協議会と連携し、活動の場所としてだけではな

く、生活上の相談や支援を受けられる場所として、広報していきます。

実績値と本計画期間の計画値

(人・件)

下田市総合福祉会館利用実績 第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

施設利用者数(合計) 15,887 15,083 20,000 20,000 20,000 20,000

入浴施設利用者数 6,668 6,411 10,000 10,000 10,000 10,000

教養娯楽室利用件数 202 246 200 200 200 200 ※ 平成 26 年度は見込み値。

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基本目標2 福祉サービス

第1節 福祉サービス

27

② 高齢者等給食サービス事業 〔担当:福祉事務所〕

事業概要と現状 高齢者等給食サービス事業は市内3事業者の協力により、ひとり暮らし高齢者や高

齢者世帯などに対して給食サービスを実施しています(夕食のみ提供しています)。 少子高齢社会の進行により、高齢者の増加及び独居者の増加傾向がみられます。高

齢者の給食サービスについては、高齢者の見守りという点において、その重要性がよ

り増しています。今後、市内の小売業者の減少や、高齢者自身の移動手段の不足(運転

免許証返納など)により、利用者の増加が見込まれます。 今後、給食の提供事業者の新たな開拓や、きざみ食や病人向けの食事など種類の拡

大について検討していく必要があります。 今 後 の 方 向 性 給食サービスについては、生活支援サービスの確保の一環としてだけでは無く、独

居者等の安否確認など見守りとあわせ、サービスの充実を図ります。また、食事の確

保というだけでは無く、栄養価の高いおいしい食事の提供という観点からも関係事業所

と連携し事業を推進していきます。 実績値と本計画期間の計画値

高齢者等給食サービス事業 第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

登録者数(人) 244 275 300 300 300 300

利用者数(月) 624 551 600 600 600 600

延給食数(食) 9,928 8,509 10,000 10,000 10,000 10,000 ※ 平成 26 年度は見込み値。 ※ 登録者数・・・登録している者の数

利用者数・・・登録者が利用した月数(3~6月利用した場合、4とカウント)

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基本目標2 福祉サービス

第1節 福祉サービス

28

③ 緊急通報体制の整備 〔担当:福祉事務所〕

事業概要と現状 市内において、平成 25 年度末には 149 件の緊急通報システムが設置されています。 高齢化や家族形態の変化(独居者の増加)により、緊急通報装置の需要は今後も高ま

るものと考えられます。警備会社や通信関連の企業についても高齢者の見守りシステム

や緊急通報システムの提供も行われているますが、市の緊急通報システムは公設であ

ること無償であることから、今後も需要が高まることが想定されます。 今 後 の 方 向 性 ひとり暮らし高齢者等の安全確保と精神的不安の解消を図るために、緊急通報装置

の運営を下田地区消防組合と連携を図り、迅速かつ機敏な対応強化に努めます。 実績値と本計画期間の計画値

緊急通報システム 第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

対象者数(人) 166 163 162 170 180 190

設置件数(件) 148 149 156 170 180 190

設置率(%) 82.0 91.0 93.0 100.0 100.0 100.0 ※ 平成 26 年度は見込み値。

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基本目標2 福祉サービス

第2節 高齢者の生活支援

29

第2節 高齢者の生活支援

(1)施策の方針

住みなれた地域で暮らし続けることが出来るよう、高齢者の地域生活を支え住みやす

い地域社会の形成に努めてまいります。

(2)主な実施事業

① 外出支援 〔担当:福祉事務所〕

事業概要と現状 障害者施策として「重度心身障害者タクシー利用券の助成」を行っています。 通院、買い物など高齢者の生活を支えるために交通手段の確保は引き続き重要な課

題となっています。 今 後 の 方 向 性 通院、買い物など高齢者の生活を支えるために、交通手段の確保が大きな課題とな

っています。介護保険サービスによる生活支援や小売り業者が実施する宅配サービス

等の情報の収集および案内を進めていきます。 また、障害者施策としては「重度心身障害者タクシー利用料金の助成」を行っていき

ます。

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基本目標2 福祉サービス

第2節 高齢者の生活支援

30

② ごみの特別在宅収集 〔担当:福祉事務所・環境対策課〕

事業概要と現状 ひとり暮らしの高齢者等で、ごみをごみステーションまで出すことが困難と認めら

れた方には、清掃センターによるごみの特別在宅収集を行っています。 高齢者の増加と独居世帯の増加により今後も必要性が増すことが見込まれます。 今 後 の 方 向 性 清掃センターと福祉事務所が連携することにより、収集日にごみ出しがないなど異

変を把握し、高齢者等の見守り活動としても事業を推進していきます。 実績値と本計画期間の計画値

第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

利用登録者数(人) 61 69 75 85 89 96

新規申請件数(件) 20 12 11 8 10 10

(参考)延べ申請件数(件) 181 193 204 212 222 232 ※ 平成 26 年度は見込み値。申請件数は、登録後抹消者も含む。

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基本目標3 社会参加と生きがいづくり

第1節 高齢者の生涯学習・スポーツ活動

31

基本目標3 社会参加と生きがいづくり

第1節 高齢者の生涯学習・スポーツ活動

(1)施策の方針

高齢者が、健康で生きがいを持って生活していくために、生涯学習・スポーツ活動を

推進するほか、高齢者の趣味活動、文化活動の支援を図ります。

(2)主な実施事業

① 生涯学習・文化活動の推進 〔担当:生涯学習課・福祉事務所〕

事業概要と現状 寿大学では、年 10 回、健康、歴史など多種多様な講師を招き開催している講座のほ

か、野外研修などを実施し、受講生の生きがいづくり、健康づくりに貢献しています。

趣味クラブでは、カラオケ、川柳、舞踊の3種が実施されていますが、参加者数は

年々減少傾向にあります。 今後、高齢者の学習ニーズを把握し、それに対応した講座内容等の検討が必要です。 今 後 の 方 向 性 豊かな人生を享受する上で、高齢期を心豊かに、生きがいを持って生活することは

大変重要で、生涯学習への参加や文化活動は大きな役割を担っています。 団塊の世代が高齢期に入り、生涯学習や文化活動もさらに多様化しており、公民館

講座や寿大学、寿大学趣味クラブなどの生涯学習教室の充実を図るとともに、趣味・

文化活動の支援を図ります。 また、「高齢者生きがいプラザ」を活用し老人クラブ連合会が主体となって実施する

陶芸教室などの高齢者の活動を支援します。 実績値と本計画期間の計画値

第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

寿大学(人) 648 621 650 650 650 650

趣味クラブ(人) 899 819 850 850 850 850 ※ 平成 26 年度は見込み値。

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基本目標3 社会参加と生きがいづくり

第1節 高齢者の生涯学習・スポーツ活動

32

② スポーツ活動の推進 〔担当:生涯学習課〕

事業概要と現状 スポーツ推進委員によるグラウンドゴルフ大会の開催や軽スポーツ体験事業を実施

するなど、高齢者の健康保持や体力づくり、仲間づくりに貢献しています。 今後は、ニーズ調査等を行いながら、高齢者が身近な地域で気軽に参加し楽しめる

ような軽スポーツの導入を検討していきます。 今 後 の 方 向 性 高齢期を健康で暮らすために、スポーツの果たす役割には大きなものがあります。

高齢者のスポーツは、軽スポーツが中心で、過去にはゲートボールが代表的なもので

したが、団塊の世代が高齢期に入り、生活意識・志向も多様化し、スポーツ・レクリ

エーションに対するニーズも大きく変化してきています。 こうした視点から、多様なスポーツができる環境づくりを進めるとともに、スポー

ツ教室やスポーツイベントの開催などを通じて高齢者スポーツの振興を図ります。 実績値と本計画期間の計画値

第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

スポーツ教室(人) 28 45 ― 30 30 30

スポーツ大会(人) 135 137 168 168 168 168 ※ 平成 26 年度は見込み値。

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基本目標3 社会参加と生きがいづくり

第2節 高齢者の就業等の支援

33

第2節 高齢者の就業等の支援

(1)施策の方針

公共職業安定所(ハローワーク)やシルバー人材センターと連携し、高齢者の就労を

支援することにより、社会参加を促します。

(2)主な実施事業

① 高齢者の就労環境の整備 〔担当:産業振興課〕

事業概要と現状 長期にわたる経済の低迷の中で、収入を年金に頼る高齢者にとって、生活の維持のた

めの就労の確保は大きな課題となっています。 そのため、公共職業安定所(ハローワーク)や商工団体との連携を強化し、高齢者の

再就労のため、情報提供や職場環境改善の啓発などに努めるとともに、県や関係機関と

連携し、定年の延長や継続雇用の促進など企業の高齢者雇用の啓発に努めました。 今 後 の 方 向 性 今後も、公共職業安定所(ハローワーク)や商工団体等と連携を強化し、働きやす

い環境づくりのために情報提供や啓発に努めていきます。

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基本目標3 社会参加と生きがいづくり

第2節 高齢者の就業等の支援

34

② シルバー人材センターの充実 〔担当:福祉事務所〕

事業概要と現状 シルバー人材センターは、高齢者の就労機会を創出していくだけでなく、高齢者の

生きがいづくりの意味からもその存在は重要であると考えます。平成 25 年度には、一

般社団法人下田市シルバー人材センターとなりました。今後、更に高齢化の進む中、会

員の増加や就労支援活動の充実が望まれています。 今 後 の 方 向 性 今後とも、シルバー人材センターの登録者数の拡大と、事業活動の充実に努め、高

齢者の再就労の支援と生きがいづくりを支援します。 実績値と本計画期間の計画値

シルバー人材センター 第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

登録者数(人) 110 111 120 120 120 120

※ 平成 26 年度は見込み値。

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基本目標3 社会参加と生きがいづくり

第3節 社会活動への参加

35

第3節 社会活動への参加

(1)施策の方針

高齢者の社会参加を推進するため老人クラブの活動を支援し、高齢者の活動拠点を整

備していきます。

(2)主な実施事業

① 老人クラブ活動の推進 〔担当:福祉事務所〕

事業概要と現状 少子高齢社会により高齢者の人口が増える中、老人クラブへの参加率は増加してい

ません。参加者の高齢化が進む中、参加のための交通手段が無いとの理由によりさらに

会員数が減っていく傾向が見られます。新しい時代に合った活動メニューを検討する

とともに、高齢者に老人クラブへの参加を促していく必要があります。 今 後 の 方 向 性 今後も老人クラブ連合会及び単位老人クラブへの活動支援を継続します。高齢者生き

がいプラザ等の整備により高齢者の活動拠点の整備を進めます。 また、下田市老人クラブ連合会に委託し老人演芸大会を継続し開催していきます。 実績値と本計画期間の計画値

老人クラブ 第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

対象者数(人) 10,840 10,788 10,800 10,800 10,800 10,800

加入者数(人) 818 787 800 810 820 830

加入率(%) 7.5 7.3 7.4 7.5 7.6 7.7 ※ 平成 26 年度は見込み値。

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基本目標3 社会参加と生きがいづくり

第3節 社会活動への参加

36

② 世代間交流の充実 〔担当:福祉事務所〕

事業概要と現状 少子高齢化及び核家族化の進行により、現代社会においては、世代の異なるもの同士

の交流は減少する傾向にあると考えられます。自宅において高齢者が生活する様子や赤

ちゃんが育つ様子を目にすることなく、社会人になっていくことも多くなっているもの

と考えられます。 今 後 の 方 向 性 平成 26 年市内に数か所で「居場所」が開設されました。「居場所」の利用については、

年齢の制限は無く地域住民全体が対象となるため、今後地域における世代間の交流の

場となることが期待されています。 また、育児に関するボランティア活動の広報等により世代間交流の支援を進めていき

ます。

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基本目標3 社会参加と生きがいづくり

第3節 社会活動への参加

37

③ 高齢者のボランティアへの参加促進 〔担当:福祉事務所〕

事業概要と現状 下田市社会福祉協議会にてボランティア連絡協議会の支援を行っており、高齢者も

含めてボランティアへの参加を促しています。また、高齢者の活動場所として高齢者

生きがいプラザを整備し、会議室・陶芸室・作業室・和室等を活動の場として提供す

ることにより、高齢者の活動支援を行っています。 今 後 の 方 向 性 高齢者生きがいプラザを高齢者の活動拠点の一つとして、維持管理していくことによ

り高齢者のボランティア活動参加を推進していきます。 実績値と本計画期間の計画値

高齢者生きがいプラザ 第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

利用件数(人) 323 354 335 360 360 360

利用者数(人) 5,758 5,514 5,500 7,000 7,000 7,000

高齢者利用者数(人) 2,556 3,092 3,000 3,000 3,000 3,000 ※ 平成 26 年度は見込み値。

ボランティア 第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

参加者数(人) 577 537 760 760 760 760

団体数(団体) 29 29 38 38 38 38 ※ 平成 26 年度は見込み値。

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基本目標4 高齢者の安全・安心対策

第1節 高齢者の住宅の確保

38

基本目標4 高齢者の安全・安心対策

第1節 高齢者の住宅の確保

(1)施策の方針

公共施設や道路のバリアフリー化を推進し、高齢者をはじめ、誰もが安心して外出す

ることのできるまちづくりに取り組みます。

(2)主な実施事業

① 住宅の確保 〔担当:建設課・市民保健課〕

事業概要と現状 改正された高齢者住まい法により創設されたサービス付高齢者住宅等について、介

護ニーズの状況を見ながら検討します。 今 後 の 方 向 性 介護における計画等に基づいてどのような方法や役割体制で住宅を確保していくか

介護保険・高齢者福祉担当課と協議していきます。

② 住宅のバリアフリー化 〔担当:建設課・市民保健課〕

事業概要と現状 介護保険の住宅改修費など、住宅改修に関する補助事業の活用により高齢者家庭の段

差解消などのバリアフリー化を支援します。 今 後 の 方 向 性 現在の支援体制や相談状況を把握し、支援者と密接のある部署と今後の相談支援や

事業の役割体制について検討していきます。

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基本目標4 高齢者の安全・安心対策

第1節 高齢者の住宅の確保

39

③ 住宅の耐震対策 〔担当:建設課〕

事業概要と現状 昭和 56 年 5 月以前に建築された木造住宅において耐震診断の無料相談等実施してい

ます。耐震改修などについては、高齢者であるため資金面や今後の住む年数を考えると

あまり興味がないとの意見があり耐震改修について件数が伸び悩んでいます。 今 後 の 方 向 性 昭和 56 年 5 月以前に建築された木造住宅において、特に高齢者世帯を中心に個別訪

問を実施していき啓蒙活動を行っていきます。

④ バリアフリーのまちづくり 〔担当:建設課〕

事業概要と現状 バリアフリー新法に基づき、公共機関、交通施設、道路、公園等の高齢者が利用す

る施設を中心に、「静岡県福祉のまちづくり条例」に基づく基準に沿って、バリアフリ

ー化を努力義務としています。 今 後 の 方 向 性 公共施設へのバリアフリー化の啓蒙活動を実施していきます。

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基本目標4 高齢者の安全・安心対策

第2節 防犯・交通安全対策

40

第2節 防犯・交通安全対策

(1)施策の方針

警察等の関係団体と協力し、高齢者の交通安全及び防犯意識の啓発を行い、被害の発

生防止を目指します。 高齢者に対して、積極的に情報提供を行い、犯罪被害や交通事故の発生の防止を目指

します。

(2)主な実施事業

① 道路・交通施設の整備 〔担当:地域防災課〕

事業概要と現状 交通安全関係機関と連絡、協力し市内の各地区の要望をもとに交通安全施設の整備

を実施しています。 高齢者の利便性や安全性を配慮し、交通施設の整備を図ります。 今 後 の 方 向 性 引き続き、高齢者の利便性と安全性に配慮し、交通安全設備の整備等を実施していき

ます。

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基本目標4 高齢者の安全・安心対策

第2節 防犯・交通安全対策

41

② 交通安全対策の充実 〔担当:地域防災課〕

事業概要と現状 各交通安全関係団体と協力し、各季(春、夏、秋、冬)に交通安全運動を実施し、高

齢者の交通安全についても呼びかけるとともに、歩行者や自転車利用者向けの反射材

を啓発品として配布し、自転車も含め高齢者の交通事故の発生防止に努めています。 平成24年度から65歳以上の運転免許の自主返納者に対して、運転経歴証明書交付手

数料の助成制度を実施しています。 今 後 の 方 向 性 各期の交通安全期間における、高齢者への呼びかけを継続して実施し、高齢者の交通

安全の確保を目指します。 運転免許の自主返納者への交付手数料助成制度についても、年々件数が増加傾向にあ

り、今後も増加が見込まれるため、引き続き継続して実施し、運転に不安のある高齢者

の自主返納を支援します。 実績値と本計画期間の計画値

第 5 期実績 第 6 期見込み

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

高齢者運転免許証自主返納

運転経歴証明書助成金受付件数(件) 33 34 38 45 45 45

※ 平成 26 年度は見込み値。

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基本目標4 高齢者の安全・安心対策

第2節 防犯・交通安全対策

42

③ 防犯対策の充実 〔担当:地域防災課〕

事業概要と現状 高齢者の防犯意識の向上を図るため、警察署及び防犯協会と協力し、防犯啓発活動を

実施しています。また、全国地域安全期間中(10 月 11 日から 10 日間)市内の量販店

にて防犯キャンペーンを実施しています。 また、高齢者が被害者となるケースが多い振り込め詐欺に関しては警察署等と協力し、

詐欺被害が発生しないよう、高齢者への情報提供や広報を実施しています。 今 後 の 方 向 性 引き続き関係団体と協力し、防犯啓発活動を実施し、高齢者の防犯意識を高めるとと

もに、高齢者が被害者となる犯罪の発生の減少を目指します。 手口が多様化している振り込め詐欺等に関しても、情報提供や広報を継続的に実施し、

高齢者の詐欺被害の防止を目指します。

④ 消費者対策 〔担当:産業振興課〕

事業概要と現状 消費者トラブルから高齢者や市民を守るために、街頭キャンペーンを実施し啓発グ

ッズの配布、広報紙・回覧等により啓発を呼びかけ、被害の未然防止に努めました。 また、消費生活相談日を月3回設け、多種多様な相談に対応できるよう、相談員及び

担当職員は積極的に研修に参加しました。 今 後 の 方 向 性 今後は、高齢者のみならず、小中高生等を対象に、啓発活動や学習機会の場を提供

するなど、被害の未然防止のために、消費者教育にも力を入れていきます。 また、消費生活相談の充実により、消費者トラブルの被害救済に努めます。

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基本目標4 高齢者の安全・安心対策

第3節 防災対策

43

第3節 防災対策

(1)施策の方針

災害時要配慮者となる高齢者及び要介護者への支援方針を検討し、防災又は被災時だ

けでなく被災後も安心して生活できるよう、地域とともに支援体制の確立に取り組みま

す。 また、災害時などの緊急時に情報が高齢者に的確に伝わるよう、緊急時の連絡体制の

整備に努めます。

(2)主な実施事業

① 福祉避難所の指定と整備 〔担当:地域防災課〕

事業概要と現状 災害救助法により、高齢者や障害者、妊婦、乳幼児などの避難生活に特別な配慮を必

要とする人を受け入れる2次避難所として、福祉避難所の確保が位置付けられています。

平成 25 年度末で、梓の里及びみくらの里(介護老人福祉施設)並びに稲生沢保育園

及びひかり保育園(保育所)の4ヶ所と福祉避難所の設置に関する協定を締結していま

す。 今 後 の 方 向 性 高齢化率が高く、今後も高齢者、障害者、要介護者などの増加が見込まれ、福祉避

難所の必要性がより高くなると思われるため、継続して確保に努めていくものとしま

す。

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基本目標4 高齢者の安全・安心対策

第3節 防災対策

44

② 災害時要援護者台帳等の整備 〔担当:福祉事務所・地域防災課〕

事業概要と現状 災害対策基本法の一部改正により、今まで「災害時要援護者」として一括りであった

高齢者、要介護者、障害者、妊婦、乳幼児などを、円滑かつ迅速な避難に特に支援を

要するもの「避難行動要支援者」とそれ以外のもの「要配慮者」に分けられました。 従来の災害時要援護者台帳とは別に「避難行動要支援者名簿」を作成し、避難支援等

関係者(自主防、福祉施設職員など)と情報を共有し、迅速な避難支援と安否確認につ

なげることが目的とされています。 災害時要援護者名簿に引き続き、福祉事務所社会福祉係が名簿作成・運用業務を担

い、避難行動要支援者に係る避難計画(全体・個別)の作成に取り組んでいるところで

す。 今 後 の 方 向 性 「避難行動要支援者」の台帳を整備を進めるとともに、避難支援等関係者と協力し、

避難行動支援対策の推進に努めます。 「要配慮者」についても、災害時における円滑な支援に繋がるよう引き続き把握に努

めます。

③ 災害時の各種マニュアルの整備 〔担当:地域防災課〕

事業概要と現状 地震・津波災害については、平成 25 年度に、静岡県第 4 次地震被害想定に基づく津

波ハザードマップを作成・配布し、平成 26 年度に津波避難計画の作成、平成 27 年度に

津波避難計画に基づくマップの作成・配布を予定しています。 土砂災害については、平成 26 年度に土砂災害(特別)警戒区域等を明示した土砂災

害ハザードマップ配布を予定しています。 洪水災害については、平成 26 年度に洪水ハザードマップの作成・配布を予定してま

す。 避難所運営マニュアルは、静岡県作成の避難所運営マニュアルを準用しています。 今 後 の 方 向 性 現状の各種マニュアル等の維持・更新に努めるとともに、土砂災害に係る避難計画、

避難所ごとの避難所運営計画の調整などに努めます。

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基本目標4 高齢者の安全・安心対策

第3節 防災対策

45

④ 災害時情報伝達システムの整備 〔担当:地域防災課〕

事業概要と現状 災害時などの緊急時に情報が高齢者に的確に伝わるよう、災害時情報伝達システムの

整備を進めています。 防災ラジオの整備(約 7,700 台<見込み>)、携帯メール一斉送信システムの運用(総

務課)、ケーブルテレビ両局による屋外広報内容のテロップ放送などの事業実施を行っ

てきました。 今 後 の 方 向 性 引き続き事業を進めるとともに、屋外広報難聴地区及び防災ラジオ難受信地区の解消

に努めます。 また、地元ケーブルテレビ局、携帯電話会社等との連携による災害時の情報配信の推

進及び屋外広報のデジタル化についての検討に努めます。

⑤ 被災後の高齢者の生活 〔担当:福祉事務所・市民保健課・地域防災課〕

事業概要と現状 被災後の高齢者の生活と健康を支える体制として、生活管理は福祉事務所、健康管理

は市民保健課が担います。 今 後 の 方 向 性 被災後の混乱期に生活と健康を支えるための情報を的確に把握し、支援につなげるた

め、窓口の一本化などの体制づくりに努めます。

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基本目標4 高齢者の安全・安心対策

第3節 防災対策

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〈各論Ⅱ〉

第3節 防災対策

47

〈各論Ⅱ〉 介護保険事業計画

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第1章 介護保険事業

第1節 居宅(介護予防)サービス

48

第1章 介護保険事業

第1節 居宅(介護予防)サービス

高齢者が可能な限り在宅生活を継続できるよう、良質なサービスの確保に向けた施策

を推進するとともに、充実が必要なサービス事業にあっては、事業者の参入を促すこと

により適切な居宅サービスを確保し、各種サービスの必要量の確保に努めます。

(1)訪問サービス

① 介護予防訪問介護・訪問介護(ホームヘルプ)

ホームヘルパーが居宅を訪問し、入浴、排せつ、食事などの介護やその他の日常生活

上の援助を行います。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 1,151 1,213 1,080 1,080 1,080 600

介護サービス(人) 3,427 3,356 3,492 3,780 4,176 4,644

※ 平成 26 年度は見込み値。

② 介護予防訪問入浴介護・訪問入浴介護

移動入浴車などで居宅を訪問し、入浴の介護を行います。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 0 0 0 0 0 0

介護サービス(人) 113 101 72 108 120 120

※ 平成 26 年度は見込み値。

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第1章 介護保険事業

第1節 居宅(介護予防)サービス

49

③ 介護予防訪問看護・訪問看護

看護師などが疾患のある利用者の自宅を訪問し、主治医の指示に基づいて療養上の世

話や診療の補助を行うサービスです。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 63 106 144 180 204 252

介護サービス(人) 480 624 708 816 972 1,176

※ 平成 26 年度は見込み値。

④ 介護予防訪問リハビリテーション・訪問リハビリテーション

医師の指示に基づき、理学療法士や作業療法士などが居宅を訪問し、心身機能の維持

回復、日常生活の自立援助のための理学療法などのリハビリテーションを行います。 市内に事業所がないため、実績がありません。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 0 0 0 0 0 0

介護サービス(人) 0 0 0 0 0 0

※ 平成 26 年度は見込み値。

⑤ 介護予防居宅療養管理指導・居宅療養管理指導

医師、歯科医師、薬剤師などが居宅を訪問し、療養上の管理と指導を行います。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 24 36 36 48 48 60

介護サービス(人) 208 248 300 360 432 540

※ 平成 26 年度は見込み値。

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第1章 介護保険事業

第1節 居宅(介護予防)サービス

50

(2)通所サービス

① 介護予防通所介護・通所介護(デイサービス)

特別養護老人ホームやデイサービスセンターなどの日帰り介護施設に通い、施設で入

浴、排せつ、食事などの介護を受けるとともに、レクリエーションや日常生活訓練など

の機能訓練を行います。平成 28 年4月より小規模な通所介護事業所が地域密着型サー

ビス等へ移行する予定です。また、平成 29 年4月より介護予防通所介護が新総合事業に

順次移行します。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 880 734 660 600 540 372

介護サービス(人) 3,432 3,652 3,768 4,152 4,032 4,656

※ 平成 26 年度は見込み値。

② 介護予防通所リハビリテーション・通所リハビリテーション(デイケア)

介護老人保健施設や医療機関などに通い、心身機能の維持回復、日常生活の自立援助

のために、医師の指示に基づき、理学療法などのリハビリテーションを行います。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 168 230 264 288 324 384

介護サービス(人) 856 1,003 972 1,104 1,248 1,464

※ 平成 26 年度は見込み値。

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第1章 介護保険事業

第1節 居宅(介護予防)サービス

51

(3)短期入所サービス

① 介護予防短期入所生活介護・短期入所生活介護(ショートステイ)

特別養護老人ホームや老人短期入所施設に短期間入所し、入浴、排せつ、食事などの

介護その他の日常生活上の援助と機能訓練を行います。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 44 33 24 36 36 24

介護サービス(人) 1,107 1,178 1,296 1,392 1,548 1,704

※ 平成 26 年度は見込み値。

② 介護予防短期入所療養介護・短期入所療養介護(ショートステイ)

介護老人保健施設や介護療養型医療施設などに短期間入所し、看護及び医学的管理の

もとで、介護や機能訓練、その他必要な医療と日常の生活上の援助を行います。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 0 0 0 0 0 0

介護サービス(人) 203 225 216 240 264 312

※ 平成 26 年度は見込み値。

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第1章 介護保険事業

第1節 居宅(介護予防)サービス

52

(4)福祉用具・住宅改修サービス

① 介護予防福祉用具貸与・福祉用具貸与

日常生活の自立を助けるため、日常生活上の便宜を図る用具や機能訓練のための用具

を貸与します。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 350 384 360 348 348 396

介護サービス(人) 3,560 3,702 3,924 4,260 4,764 5,352

※ 平成 26 年度は見込み値。

② 介護予防特定福祉用具購入費・特定福祉用具購入費

福祉用具のうち、貸与になじまない入浴や排せつのための用具の購入費の一部を支給

します。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 28 24 60 72 84 96

介護サービス(人) 175 180 240 288 336 396

※ 平成 26 年度は見込み値。

③ 介護予防住宅改修費支給・住宅改修費支給

居宅での自立した生活や介護を支援するため、必要となる住宅改修費の一部を支給し

ます。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 26 29 36 36 48 48

介護サービス(人) 78 76 156 216 288 372

※ 平成 26 年度は見込み値。

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第1章 介護保険事業

第1節 居宅(介護予防)サービス

53

(5)その他のサービス

① 介護予防特定施設入居者生活介護・特定施設入居者生活介護

有料老人ホームなどに入居している要介護者(要支援者)に対して、入浴、排せつ、

食事などの介護やその他の日常生活上の援助、機能訓練、健康管理及び療養上の援助を

行います。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 29 30 12 24 24 24

介護サービス(人) 105 146 264 360 372 384

※ 平成 26 年度は見込み値。

② 介護予防支援・居宅介護支援

利用者のアセスメントなどの介護(介護予防)サービス計画(ケアプラン)の作成に

かかわる業務や、サービスの実施状況の把握などの給付管理業務を行います。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 2,096 2,152 1,992 1,836 1,752 1,896

介護サービス(人) 7,006 7,324 7,488 7,992 8,628 9,468

※ 平成 26 年度は見込み値。

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第1章 介護保険事業

第2節 地域密着型(介護予防)サービス

54

第2節 地域密着型(介護予防)サービス

地域密着型サービスは、平成 18 年度に、高齢者が馴染みのある環境・地域で、きめ

細かく配慮されたサービスの提供を受けることができるよう創設された介護保険のサー

ビスです。 地域密着型サービスでは、地域の実情を反映し、きめ細かく対応できる小規模事業所

によりサービスが提供されますが、該当事業者がない場合、提供されないサービスもあ

ります。 本市では、平成 26 年 4 月現在で、以下のサービスを提供しています。

○ 認知症対応型通所介護 ○ 介護予防小規模多機能型居宅介護・小規模多機能型居宅介護 ○ 認知症対応型共同生活介護

(1)訪問・通所系サービス

① 介護予防認知症対応型通所介護・認知症対応型通所介護

認知症の方などが特別養護老人ホームやデイサービスセンターなどに通い、入浴、排

せつ、食事などの介護その他の日常生活上の援助や機能訓練を行います。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 0 0 0 0 0 0

介護サービス(人) 41 37 36 48 60 84

※ 平成 26 年度は見込み値。

② 介護予防小規模多機能型居宅介護・小規模多機能型居宅介護

小規模な住宅型の施設で通いを中心としながら、訪問、短期間の宿泊等を組み合わせ

て、入浴、排せつ、食事等の介護やその他の日常生活上の援助と機能訓練を行います。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 0 0 24 36 60 60

介護サービス(人) 0 0 216 324 432 420

※ 平成 26 年度は見込み値。

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第1章 介護保険事業

第2節 地域密着型(介護予防)サービス

55

③ 介護予防地域密着型通所介護・地域密着型通所介護

小規模な通所介護事業所(利用定員 18 人以下の予定)については、少人数で生活圏域

に密着したサービスであることを踏まえ、地域との連携や運営の透明性の確保、また、

市町村が地域包括ケアシステムの構築を図る観点から、整合性のあるサービス基盤の整

備を行う必要があるため、今回の法改正では、地域密着型サービスに位置づけられまし

た。地域密着型サービス等に移行する時期は、平成 28 年4月が予定されています。(予

防給付は、介護予防通所介護のままで、その後、総合事業へ移行する予定です。)

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護サービス(人) - - - - 660 756

※ 平成 26 年度は見込み値。

(2)施設・居住系サービス

① 介護予防認知症対応型共同生活介護・認知症対応型共同生活介護

比較的安定した状態にある認知症の方などが、共同生活を営む住居で、入浴、排せつ、

食事などの介護やその他の日常生活上の援助と機能訓練を行います。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護予防サービス(人) 0 0 0 12 12 12

介護サービス(人) 273 278 372 432 480 480

※ 平成 26 年度は見込み値。

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第1章 介護保険事業

第3節 施設サービス

56

第3節 施設サービス

介護保険施設サービスについては、市外施設の利用なども考慮し、要介護者の様態に

あった施設サービス量の確保に努めるとともに、サービスの質の向上を図っていきま

す。 また、介護保険施設は、国の目標値により、常時介護が必要な重度の高齢者が利用で

きるよう重点化を図っていきます。 また、国が進める医療療養病床の再編成に伴い、介護療養型医療施設が平成 29 年度

末をもって他の機能をもつ施設に転換する予定であり、利用者の不安が増大しないよう

に適切な対応を静岡県などに要請していきます。 なお、過度な施設依存は、介護給付費の上昇に繋がることから、施設サービスと在宅

サービスのバランスが取れた利用を促していきます。

(1)施設サービス

① 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)

常に介護が必要であり、自宅で生活することが困難な要介護高齢者に、入浴、

排せつ、食事などの介護やその他の日常生活上の援助と機能訓練、健康管理、療

養上の援助を行います。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護サービス(人) 1,872 1,763 1,728 1,704 1,704 1,824

※ 平成 26 年度は見込み値。

② 介護老人保健施設(老人保健施設)

病状が安定していてリハビリや看護、介護を必要としている高齢者に、自立した生活

ができるよう機能訓練や日常生活への支援などを行います。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護サービス(人) 978 1,058 1,128 1,152 1,152 1,152

※ 平成 26 年度は見込み値。

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第1章 介護保険事業

第3節 施設サービス

57

③ 介護療養型医療施設

長期にわたって療養が必要な高齢者などに、医学的管理のもとで介護及び機能訓練、

その他必要な援助を行います。平成 29 年度末までに、他の施設等に転換することになっ

ていますが、現段階では方向性が明確になっていない状況であり現状維持としました。

介護サービス 第 5 期実績 第 6 期計画

24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度

介護サービス(人) 472 479 516 528 528 528

※ 平成 26 年度は見込み値。

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第2章 地域支援事業

第3節 施設サービス

58

第2章 地域支援事業 地域支援事業は、高齢者が要支援状態・要介護状態となることを予防するとともに、要

介護状態となった場合においても、可能な限り、地域で自立した日常生活を営むことがで

きるよう支援することを目的として、平成18年度に創設され、「介護予防事業」「包括的

支援事業」「任意事業」の3つに大きく区分されています。平成26年の介護保険法の改正

により、地域包括ケアシステムの一翼を担う地域支援事業について、大幅な見直しが行わ

れ、平成27年度から「介護予防・日常生活支援総合事業(以下、新しい総合事業)」が地

域支援事業として位置づけられました。介護予防事業を再編し、予防給付のうち訪問介護・

通所介護について地域支援事業に移行、多様な主体によるサービス提供を可能にします。

市町村が条例で定める場合、総合事業の実施を平成29年4月まで猶予できることとされ

ています。 本市においては平成29年度からの開始を目指し、多様な実施主体の確保やス

ムーズな事業への移行に向けて体制の整備を進めます。また、包括的支援事業の新規事業

については平成30年4月までに順次実施します。

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第2章 地域支援事業

第1節 介護予防事業(平成 24年度~平成 26年度)

59

■ 第 5 期計画における取組状況と課題 地域支援事業では、第 5 期(平成 24 年度~平成 26 年度)における各施策の取組状況

(見込み)を検証し、第 6 期の施策展開に向けた課題を整理します。

第1節 介護予防事業(平成 24 年度~平成 26 年度)

(1)二次予防事業

【取組状況】 主として要介護状態等となるおそれの高い虚弱な状態にあると認められる 65 歳以上

の者を対象として実施し、二次予防事業対象者が要介護状態等になることの予防を通じ

て、一人ひとりの生きがいや自己実現のための取組を支援し、活動的で生きがいのある

生活や人生を送ることができるよう支援することを目的として実施しました。

① 二次予防事業対象者の把握事業

【取組状況】

要介護認定を持たない高齢者を対象に、国が示した生活機能に関する 25 項目の基本

チェックリスト及び、健康状態、日常生活動作等に関する質問紙を対象者に送付し、郵

送による回答の回収を行いました。また質問紙は全国一律の集計規則に則り、要介護状

態となるおそれの高いと認められる高齢者(二次予防事業対象者)の決定をするととも

に、全回答提出者に判定結果と、介護予防のための生活機能維持や向上のための介護予

防に資する取組方法に関する情報提供や、地域包括支援センターの業務周知を目的とし

た内容の周知から成る「結果アドバイス表」を送付しました。

二次予防事業対象者把握事業 第 5 期実績

24 年度 25 年度 26 年度

(人) 3,711 3,360 3,150

(回) 1 1 1 ※ 平成 26 年度は見込み値。

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第2章 地域支援事業

第1節 介護予防事業(平成 24年度~平成 26年度)

60

② 通所型介護予防事業

【取組状況】

二次予防事業対象者を対象に、要介護状態に直結しやすい運動器の機能向上を中心に、

栄養改善・口腔機能向上のための生活機能の向上に資する領域の改善を目的とした介護

予防教室を実施しました。活動的な生活機能確率を目指し、地域や家庭で介護予防に資

する実践力を養うための支援や、一定期間の事業終了時に生活機能や対象者の自主性等

に関する評価を行い、評価結果に応じた更なる生活機能向上のための取組に関する個別

相談会を実施し、対象者個々の生活機能の状態にあわせた事業の展開をしました。

通所型介護予防事業 第 5 期実績

24 年度 25 年度 26 年度

(人) 71 32 240

(回) 24 18 75 ※ 平成 26 年度は見込み値。

③ 訪問型介護予防事業

【取組状況】

通所型介護予防事業利用者中、事業開催期間中に心身等の状況により、通所形態の事

業参通所形態の事業参加が困難となった者を対象に、一定期間の間、運動器、低栄養予

防、うつ予防を中心とした、必要なプログラムを医療機関等と連携し、保健師が対象者

の家庭を訪問し実施しました。

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第2章 地域支援事業

第1節 介護予防事業(平成 24年度~平成 26年度)

61

(2)一次予防事業

【取組状況】 地域において介護予防に資する自発的な活動が広く実施され、地域の高齢者が自ら活

動に参加し、介護予防に向けた取組が主体的に実施されるような地域社会の構築を目指

し、健康教室等を通じて介護予防に関する活動の普及啓発や、地域における自主的な介

護予防の取組に資する活動の育成や支援を行いました。

① 介護予防普及啓発事業

【取組状況】 活動的な状態にあると認められる高齢者に対し、「元気な 85 歳」を目標に、心身の機

能をより良い状態にするために必要な領域の維持・向上に資する取組を高齢者自身が地

域で率先して行う事により、活動レベルや社会参加レベルの向上を目指し、高齢者個々

の QOL(生活の質)の向上のための運動器を中心に、低栄養予防・口腔機能向上・認知

症予防・閉じこもり予防・うつ予防及び、災害時を想定した日頃からの取組や参加者同

士の交流を目的とした交流会等、多彩な内容での介護予防教室を実施しました。事業参

加により、利用者個々の介護予防知識が向上し、地域での教室利用者による口コミによ

る介護予防の情報の普及啓発の促進や仲間づくり、地域における生きがい・健康づくり

団体やボランティア団体への参加等、社会参加活動を積極的に行う高齢者が増加しまし

た。

介護予防普及啓発事業 第 5 期実績

24 年度 25 年度 26 年度

(人) 1,473 1,195 956

(回) 148 138 142 ※ 平成 26 年度は見込み値。

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第2章 地域支援事業

第1節 介護予防事業(平成 24年度~平成 26年度)

62

② 地域介護予防活動支援事業

【取組状況】 介護予防普及啓発事業における介護予防教室利用者(複年度利用者)中、生活機能が

良好に維持をしている高齢者を対象に、地域や家庭で取り組む介護予防に資する展開方

法に関する講義・実技、地域出前介護予防教室を含む、介護予防普及啓発事業における

介護予防教室での利用者支援に関する実習・自然を活用した高齢者の居場所づくりのた

めのスタッフの育成を行いました。

地域介護予防活動支援事業 第 5 期実績

24 年度 25 年度 26 年度

(人) 373 175

(回) 29 33 ※ 平成 26 年度は見込み値。

③ その他の事業

1)生活管理指導短期保護事業 【取組状況】

基礎的な生活習慣の欠如や対人関係がうまくいかない高齢者等、家庭での生活が困難

となった介護保険の給付の対象とならない高齢者を一時的に特別養護老人ホームまたは

養護老人ホームに短期入所させ、入所期間中に退所後に生活が営めるような教育を中心

とした支援を行いました。

生活管理指導短期保護事業 第 5 期実績

24 年度 25 年度 26 年度

(人) 4 1 1

(日) 30 24 7 ※ 平成 26 年度は見込み値。

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第2章 地域支援事業

第1節 介護予防事業(平成 24年度~平成 26年度)

63

(3)介護予防事業における課題

① 膝痛・腰痛予防を中心とした疾病予防対策の強化

全国的に要介護状態の原因として最も多いのは脳卒中などの脳血管疾患ですが、加齢

とともに衰弱や骨・関節系の疾患などに起因するものが目立つようになります。本市に

おける二次予防事業対象者や二次予防事業対象者を対象とする通所型介護予防事業にお

ける介護予防教室参加者の生活機能低下の背景に、膝痛・腰痛があり、痛みや動きにく

さから持続歩行時間の短縮、転倒しやすい、立ち座り動作が行いにくい等、毎日の生活

で必要な動きに不便さを感じていました。また、慢性的な痛みにより気分が落ち込み、

閉じこもりやうつ状態、社会参加活動や人との交流の機会が減ることによる刺激の減少

から認知機能の低下を引き起こす傾向にあります。これに加齢減少が加わると、更に生

活機能の低下が進み、要介護状態となることが予想されます。

高齢期になると慢性疾患を保有しやすく、疾病の状態で生活機能が左右されやすくな

るため、高齢者の日頃からの「かかりつけ医」を中心とした疾病管理や健康管理も必要

となります。これらより、介護予防事業においては、高齢者の関節痛対策や疾病予防対

策について、賀茂医師会を中心に関係機関と連携をし、取組の強化を図る必要性があり

ます。

② 高齢者の社会参加活動促進のための周知と基盤整備

「平成 25 年度高齢者の生活と意識に関する調査」において、高齢者の多くが認知症予

防について知りたいと回答しており、高齢化が進む本市における介護予防事業における

認知症予防は今後重要となります。認知症予防には、定期的な有酸素運動や適した食習

慣にあわせ、社会参加活動があります。特に家庭や地域における社会的つながりを豊か

に持って生活している人ほど認知症になりにくいことが研究でわかっています。このよ

うなことから、高齢者の社会参加活動促進のための周知を行うとともに、地域や民間団

体等や事業所等の関係機関と連携しながら、高齢者が社会参加活動を行える基盤整備の

強化を図る必要性があります。

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第2章 地域支援事業

第2節 包括的支援事業(平成 24年度~平成 26年度)

64

第2節 包括的支援事業(平成 24 年度~平成 26 年度)

高齢者が住み慣れた地域で安心して、その人らしく暮らし続けることができるように、

健康や福祉、介護などに関する相談や、その人の身体状況に最も適したアドバイスを行

うなど、高齢者が自立した生活を続けていけるよう、地域包括支援センターを拠点に、

保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員の3職種が中心となり、以下の事業を実施し

ました。

(1)介護予防ケアマネジメント業務

【取組状況】

二次予防事業対象者中、通所型または訪問型介護予防事業利用者に対し、要介護

状態等となることを予防するため、対象者の心身の状況や置かれている環境等に応じ

て必要な援助を行うことを目的とします。対象者個々の個別相談を通して支援計画を作

成し、対象者への計画の取組方の共有や、支援を行う関係機関と内容を共有することで、

対象者個々の生活機能の課題に即応した事業の展開をしました。

(2)総合相談支援業務

【取組状況】

地域の高齢者が住み慣れた地域で安心してその人らしい生活を継続していくことがで

きるよう、医療・介護・保健・福祉等、関係機関と連携し、対象者に必要なサービスの

利用について支援しました。業務実施にあたっては、地域資源の把握と、生活不安や困

難を抱える高齢者に対し、親身になって相談、支援に努めました。

総合相談支援業務 第 5 期実績

24 年度 25 年度 26 年度

(件) 636 1,404 804 ※ 平成 26 年度は見込み値。

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第2章 地域支援事業

第2節 包括的支援事業(平成 24年度~平成 26年度)

65

(3)権利擁護業務

【取組状況】

権利侵害行為の対象となりやすい高齢者や権利侵害を受けている高齢者、あるいは自

ら権利主張や権利行使することができない高齢者、地域住民、民生委員や児童委員、介

護支援専門員等の支援だけでは十分に問題が解決できない、適切なサービス等につなが

る方法が見つからない等の困難な状況にある高齢者が地域において尊厳のある生活を維

持し、安心して生活できるよう、専門的・継続的な視点から、高齢者の権利擁護のため

に関係機関と連携し、高齢者の虐待予防、被害防止の対応や、成年後見制度の利用支援

等を行いました。

権利擁護業務 第 5 期実績

24 年度 25 年度 26 年度

(回) 1 ※ 平成 26 年度は見込み値。

(4)包括的・継続的ケアマネジメント業務

【取組状況】

地域の介護支援専門員・介護サービス事業者等に対し、「地域ケア会議」、「介護支援

専門員連絡会」、「訪問介護通所系サービス連絡会」、「高齢者見守りネットワーク」を開

催、情報提供や意見交換を行い、多職種協働事業の説明や、ネットワークの強化及び、

質の向上に努めました。

地域ケア会議 第 5 期実績

24 年度 25 年度 26 年度

地域ケア会議(回) 5 7 8

介護支援専門員連絡会(回) 6 6 6

訪問介護・通所系サービス連絡会(回) 4 4 4 ※1. 平成 26 年度は見込み値。 ※2. 平成 26 年度介護支援専門員連絡会のうち2回は地域ケア会議代表者会議と兼ねて開催

(5)包括的支援事業における課題

【取組状況】

総合相談支援業務は、介護保険制度に関する内容だけでなく、虐待・認知症に関する

ことで、相談件数の増加とともに、内容が複雑化しています。また、1 件当たりの相談

への対応や解決までに数ヶ月を要しています。このようなことから、総合相談の窓口で

ある地域包括支援センターの機能強化が必要と考えられます。

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第2章 地域支援事業

第3節 任意事業(平成 24年度~平成 26年度)

66

第3節 任意事業(平成 24 年度~平成 26 年度)

任意事業は、介護保険事業の運営の安定化及び被保険者の地域における自立した日常

生活の支援のために必要な事業のことをいいます。

本市では任意事業として、介護給付の公正な運用を図る「介護給付適正化事業」、介護

者負担の軽減を図る「家族介護支援事業」に取り組んでいます。

(1)介護給付費等費用適正化事業

介護請求に関する介護給付費通知等の各種データを利用し、給付費が適正に支払われ

るよう不要なサービス提供が行われることがないように、適正管理に努めました。

介護給付費等通知事業 第 5 期実績

24 年度 25 年度 26 年度

(件) 1,546 1,629 2,000

(回) 2 2 2 ※ 平成 26 年度は見込み値。

(2)家族介護支援事業

要介護高齢者を介護する家族等に対し、家族介護教室の開催、認知症高齢者の見守り、

家族介護慰労金・介護用品等の支給などの支援を行いました。

① 介護用品(紙おむつ)支給

寝たきり高齢者、認知症高齢者を在宅で介護している家族に、紙おむつの支給を行い

ました。

老人生活用具(紙おむつ)給付事業 第 5 期実績

24 年度 25 年度 26 年度

(人) 32 36 46

(回) 2 2 2 ※ 平成 26 年度は見込み値。

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第2章 地域支援事業

第3節 任意事業(平成 24年度~平成 26年度)

67

② 在宅寝たきり老人等介護手当支給

寝たきり高齢者、認知症高齢者等と生活をともにし、在宅で介護している方に対して、

家族介護慰労金の支給を行いました。

在宅寝たきり老人等介護手当支給事業 第 5 期実績

24 年度 25 年度 26 年度

(人) 27 28 30 ※ 平成 26 年度は見込み値。

③ 家族介護支援事業

在宅で高齢者を介護している家族や介護に関心のある方を対象に、介護者サロン、リ

フレッシュ旅行や手軽に出来るマッサージ講座などを行い、介護者の慰労や介護に関す

る知識・技術の習得を目的とした事業を行いました。

家族介護支援事業 第 5 期実績

24 年度 25 年度 26 年度

(人) 294 210 130

(回) 12 18 12 ※ 平成 26 年度は見込み値。

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第2章 地域支援事業

第3節 任意事業(平成 24年度~平成 26年度)

68

(3)その他の事業

近年増加している、高齢者の認知症や虐待の予防と早期対応等のために、以下に掲げ

る事業を実施しました。

① 認知症高齢者見守り事業

地域の認知症高齢者の見守り体制の構築を目的に、認知症サポーター養成講座などの

事業を実施しました。

認知症高齢者見守り事業 第 5 期実績

24 年度 25 年度 26 年度

(人) 184 104 140

(回) 12 7 12 ※ 平成 26 年度は見込み値。

② 住宅改修支援事業

介護保険サービスのうち、住宅改修のみを行う利用者の、住宅改修理由作成手数料を

助成しました。

住宅改修支援事業 第 5 期実績

24 年度 25 年度 26 年度

(人) 6 3 5 ※ 平成 26 年度は見込み値。

③ 成年後見制度利用支援事業

成年後見制度に関する普及啓発を行うとともに、認知症等により判断能力が不十分に

なった高齢者等の権利擁護及び財産管理の観点から支援を行い、また、社会福祉協議会

が実施する日常生活自立支援事業への結び付けを行いました。

成年後見制度利用支援事業 第 5 期実績

24 年度 25 年度 26 年度

(人) 0 0 3 ※ 平成 26 年度は見込み値。

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第2章 地域支援事業

第4節 介護予防事業(平成 27年度~平成 28年度)

69

■ 第 6 期計画における地域支援事業 平成 27 年度から平成 28 年度までの地域支援事業は、第5期介護保険事業計画と同じ

く「介護予防事業」「包括的支援事業」「任意事業」で構成します。 平成 29 年度以降の地域支援事業は、「新しい総合事業」「包括的支援事業」「任意事業」

で構成します。

第4節 介護予防事業(平成 27 年度~平成 28 年度)

第5期介護保険事業計画と同じく、高齢者が要介護状態になることを予防するための

事業を実施します。

(1)二次予防事業

【取組の考え方】

要介護状態に直結しやすい運動機能の低下を予防する事を基本とした介護予防教室を

実施するとともに、対象者が家庭や地域で自主的な介護予防に資する取組ができるよう

関係機関と連携し、第5期計画での課題をふまえた更なる事業の充実を図ります。

通所型介護予防事業 第 6 期計画

27 年度 28 年度 29 年度

(人) 20 20

(回) 42 42

二次予防事業対象者把握事業 第 6 期計画

27 年度 28 年度 29 年度

(人) 3,103 3,103

(回) 1 1

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第2章 地域支援事業

第4節 介護予防事業(平成 27年度~平成 28年度)

70

(2)一次予防事業

【取組の考え方】

高齢者の介護予防の普及・啓発、地域における自主的な社会参加活動参加への支援や

介護予防に資するボランティアの人材育成及び、介護予防体操等を主体とした自主グル

ープの育成や、継続して介護予防に資する体力づくりを行うための地域での受け皿整備

を図ります。

また、自然豊かな地域の特性を生かした、「自然を居場所とした高齢者の社会参加」

を関係機関と連携しながら、高齢者の介護予防のための健康体力づくりの普及啓発に向

けて取り組みます。

介護予防普及啓発事業 第 6 期計画

27 年度 28 年度 29 年度

(人) 2,189 2,189

(回) 108 108

地域介護予防活動支援事業 第 6 期計画

27 年度 28 年度 29 年度

(人) 462 462

(回) 33 33

生活管理指導短期保護事業 第 6 期計画

27 年度 28 年度 29 年度

あり あり

(3)新しい総合事業に向けた基盤整備

【取組の考え方】

新しい総合事業の実施にあたり、サービス量の検証と、必要なサービス導入に向け、

医師会などの医療関係団体、訪問介護・通所介護事業所、NPO、民間企業、ボランテ

ィア団体等と連携し、事業が円滑かつ効果的に遂行されるよう、多様なサービスの充実

などの受け皿の整備や地域の特性を生かした取組等のための基盤整備を図ります。

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第2章 地域支援事業

第5節 介護予防・日常生活支援総合事業/新しい総合事業(平成 29年度以降)

71

第5節 介護予防・日常生活支援総合事業/新しい総合事業(平成 29 年度以降)

「新しい総合事業」は、これまで全国一律の予防給付として提供されていた訪問介護

(ホームヘルプ)・通所介護(デイサービス)を、全国の市町村が取り組む地域支援事

業に移行し、多様なサービスを提供できるようにするものです。

事業には、要支援者や介護予防・生活支援サービス事業対象者(基本チェックリスト

を用いた方法で生活機能状態を把握し、要支援者に相当する状態であると判断された

者)を対象に行われる「介護予防・生活支援サービス事業」と、全ての高齢者を対象と

した「一般介護予防事業」があります。

(1)介護予防・生活支援サービス事業

【取組の考え方】

現行の介護予防訪問介護(ホームヘルプ)、介護予防通所介護(デイサービス)に相

当するサービス、緩和した基準による生活支援、ミニデイサービス、ボランティアなど

による生活支援、保健師やリハビリテーション専門職等が行う短期集中予防サービス

(従来の二次予防に相当)等、国のガイドラインを参考に、地域特性や、対象者の生活

機能課題等に関する分析等の準備期間を設け、効率的かつ効果的な事業運営に向けて取

り組みます。

事業名

第 6 期計画

要支援1 要支援2 二次予防事業からの移行

(短期集中予防)

訪問型サービス(人) 240 180

通所型サービス(人) 180 36 40 ※20 人を1グループとして6ヶ月で終了。これを年度内に2回実施。

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第2章 地域支援事業

第5節 介護予防・日常生活支援総合事業/新しい総合事業(平成 29年度以降)

72

(2)一般介護予防事業

【取組の考え方】

平成 29年度から実施する一般介護予防事業は、全ての高齢者を対象に介護予防に資す

る取組に関する普及啓発を図ります。平成 26 年度、平成 27 年度の事業内容の更なる充

実に加え、介護予防の軸となる高齢者の社会参加状態が促進されるよう、関係機関と連

携し、事業の充実を図ります。

事業名 目標値

介護予防把握事業 2,950 人 1回

介護予防普及啓発事業 2,189 人 108 回

地域介護予防活動支援事業 462 人 33 回

一般介護予防事業評価事業 あり

※生活管理指導短期保護事業については、新しい総合事業に移行するかどうか国の方針が示されていない

ため、未定とします。

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第2章 地域支援事業

第6節 包括的支援事業(平成 27年度~平成 29年度)

73

第6節 包括的支援事業(平成 27 年度~平成 29 年度)

包括的支援事業における、「介護予防ケアマネジメント業務」「総合相談支援業務」「権

利擁護業務」は、第5期介護保険事業計画での課題を踏まえ、更なる事業の充実を図り

ます。 また、介護保険法の改正により、第6期介護保険事業計画の事業に、「在宅医療・介

護連携の推進」「認知症施策の推進」「生活支援サービスの体制整備」などが新たに位置

づけられ、地域包括支援センターを拠点に、関係機関との連携を図りながら、包括ケア

システム構築のために以下に掲げる事業を重点項目として取り組みます。

(1)地域包括支援センターの運営と、地域ケア会議の充実

【取組の考え方】 市内1か所に直営で設置している地域包括支援センターの運営及び、地域包括ケアシ

ステム実現のための有効な手段として位置付けられる地域ケア会議の取組強化を図りま

す。

総合相談支援業務 第 6 期計画

27 年度 28 年度 29 年度

(件) 1,000 1,100 1,100

権利擁護事業 第 6 期計画

27 年度 28 年度 29 年度

(件) 1 1 1

第 6 期計画

27 年度 28 年度 29 年度

地域包括ケア会議(回) 6 6 6

介護支援専門員連絡会(回) 6 6 6

訪問介護・通所系サービス連絡会(回) 4 4 4

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第2章 地域支援事業

第6節 包括的支援事業(平成 27年度~平成 29年度)

74

(2)在宅医療・介護連携の推進

【取組の考え方】

高齢者が疾病を抱えても、自宅等の住み慣れた生活の場で療養し、自分らしい生活を

続けられるよう、在宅医療・介護連携が重要となっています。市は、県、近隣市町、公

立病院、賀茂医師会などの医療関係団体、介護関連事業所などと共同・連携して、在宅

医療・介護連携を図ります。

【現状と事業概要】

平成 26 年度から、「下田・南伊豆地区在宅医療介護連携推進協議会」(事務局:下田メ

ディカルセンター)が開始され、4回の協議会が開催されました。

賀茂圏域は全県と比較し約 30 年先行して高齢化が進んでいる地域であり、高い在宅医

療・介護ニーズが存在しているにもかかわらず、在宅医療・介護サービス(特に、往診、

訪問診療、訪問看護、訪問リハビリテーション)が不足しています。各関係機関・事業

所等へのアンケート回答によると医療・介護関係従事者の人材不足、バックアップ体制

の不足(症状悪化時の対応-24 時間診療、入院できる病院など)、在宅医療・介護連携に

おいて情報共有化が進んでいないこと、関係者の担当分野以外の専門知識不足、家族形

態の変化による看護者・介護者の不在や負担増なども明らかになりました。

【今後の方向性】

平成 27 年度以降、下田・南伊豆地区在宅医療介護連携推進協議会では、人材不足への

対応、在宅医療・介護の情報共有(システム導入、書式の統一による効率改善の検討)、

拠点のあり方、住民への啓発などについて担当者レベルでの協議を行っていく予定です。

市では、推進協議会での協議を踏まえながら、在宅医療・介護連携を推進していきます。

【国が在宅医療・介護連携で予定している内容】

① 地域の医療・介護の資源の把握

② 在宅医療・介護連携の課題の抽出と対応の検討

③ 切れ目のない在宅医療と介護の提供体制の構築推進

④ 医療・介護関係者の情報共有の支援

⑤ 在宅医療・介護連携に関する相談の支援

⑥ 医療・介護関係者の研修

⑦ 地域住民への普及啓発

⑧ 在宅医療・介護連携に関する関係市町村の連携

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第2章 地域支援事業

第6節 包括的支援事業(平成 27年度~平成 29年度)

75

(3)認知症の早期診断・早期対応に向けた仕組みづくりの体制整備

認知症になっても本人の意思が尊重され、可能な限り住み慣れた地域で安心して暮ら

し続けられよう、早期診断・早期対応、認知症についての正しい知識の普及、本人や家

族への支援など総合的かつ継続的な支援体制の充実を図ります。

① 認知症ケアパスの作成と普及

認知症の状態に応じて受けられるサービスや相談機関など、適切なケアの流れを明らかに

した認知症ケアパスを作成し、市民や関係機関への普及を図り、平成 27 年度の作成を見込

みます。 ■ 認知症の状態に応じて受けられる介護保険サービスやその他の支援の例

認知症の

程度

認知症の疑い

●物忘れがあるが、

金銭管理や買い物、

書類作成等を含め、

日常生活は自立して

いる

認知症を有するが

日常生活は自立 ●買い物や事務、金銭管

理等にミスがみられる

が、日常生活はほぼ自立

している

誰かの見守りがあれば

日常生活は自立

●服薬管理ができない、

電話の応対や訪問者の対

応などが1人では難しい

日常生活に

手助け・介護が必要 ●着替えや食事、ト

イレ等うまくできな

常に介護が必要

●ほぼ寝たきりで

意思の疎通が難し

認知症の人を支援する体制

近隣の支えあい サロン・介護予防教室 特別養護老人ホーム・専門病院入院

民生委員・児童委員 見守り・支援ネットワーク・認知症サポーター

訪問介護・通所介護

定期巡回・随時対応訪問介護看護認知症デイサービス

小規模多機能型サービス・複合型サービス

グループホーム

② 認知症初期集中支援推進事業

認知症初期集中支援推進事業は、保健師や精神保健福祉士等の専門職と認知症の専門

医で構成される「認知症初期集中支援チーム」を配置し、家族などからの相談より認知

症が疑われる人や認知症の人及び、その家族を訪問し、アセスメント、家族支援などの

初期の支援を包括的・集中的に行い、自立生活のサポートを行うものです。県、近隣市

町、公立病院、医師会などと連携し、事業実施について、平成 30 年度実施を目指します。

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第2章 地域支援事業

第6節 包括的支援事業(平成 27年度~平成 29年度)

76

③ 認知症地域支援推進員設置事業

認知症地域支援推進員(以下、推進員)は、保健師や精神保健福祉士等の資格を有し

ており、医療機関や介護保険従事者、認知症の人と家族の会などの地域支援の支援機関

をつなぐ、コーディネーターの役割を担っています。第5期介護保険事業計画では、推

進員の配置を行い、認知症に関する相談業務を中心に実施しましたが、平成 26 年度から

は不在となっています。 第6期計画では、地域の支援機関をつなぐ連携支援や、推進員の再配置を行い、認知

症の人に対する地域支援体制のあり方について、医療機関、介護事業所その他の関係機

関と連携し、認知症の人やその家族を支援する相談業務を行います。

④ 認知症ケア向上推進事業

認知症ケア向上推進を図るために認知症の人の家族に対する支援の促進や、認知症ケ

アに携わる多職種協働研修の推進などを実施するものです。 第6期計画では、当市の認知症課題に対応した事業展開について検討し、平成 30 年度

の実施に向けて取り組みます。

(4)生活支援サービスの体制整備

高齢者の在宅生活を支えるための生活支援サービスについて、既存事業も含め検討す

るとともに、ボランティア、NPO、民間企業、社会福祉法人、協同組合等の多様な事業

主体による重層的な生活支援サービスの提供体の構築を目指します。 全国市町村におけるコーディネーターの配置にあたっては、国、静岡県等が実施する

研修においてコーディネーターとする者の人材育成を行います。さらに、協議体の設置

についても、第6期介護保険事業計画実施中において関係機関等と協議を行い、平成 29年度の生活支援コーディネーターの配置及び協議体の設置を目指し取組を進めます。

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第2章 地域支援事業

第7節 任意事業(平成 27年度~平成 29年度)

77

第7節 任意事業(平成 27 年度~平成 29 年度)

包括的支援事業における、「介護給付費適正化事業」「家族介護支援事業」「その他の

事業」は、第5期介護保険事業計画での課題を踏まえ、事業の充実を図ります。

(1)介護給付費等費用適正化事業

介護請求に関する介護給付費通知等の各種データを利用し、給付費が適正に支払われ

るよう不要なサービス提供が行われることがないように、適正管理に努めます。

介護給付費等通知事業 第 6 期計画

27 年度 28 年度 29 年度

(人) あり あり あり

(2)家族介護支援事業

家族の身体的・精神的・経済的負担の軽減を目的とし、要介護高齢者を介護する家族

に対して介護用品、家族介護慰労金等の支給などの支援を行います。

① 介護用品(紙おむつ)支給

寝たきり高齢者、認知症高齢者を在宅で介護している家族に、紙おむつの支給を行い

ます。

老人生活用具(紙おむつ)給付事業 第 6 期計画

27 年度 28 年度 29 年度

(人) 40 46 57

② 在宅寝たきり老人等介護手当支給

寝たきり高齢者、認知症高齢者等と生活をともにし、在宅で介護している方に対して、

家族介護慰労金の支給を行います。

在宅寝たきり老人等介護手当支給事業 第 6 期計画

27 年度 28 年度 29 年度

(人) 384 444 468

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第2章 地域支援事業

第7節 任意事業(平成 27年度~平成 29年度)

78

③ 家族介護支援事業

在宅で高齢者を介護している家族や介護に関心のある方を対象に、介護者サロンや手

軽に出来るマッサージ講座などを行い、介護者の慰労や介護に関する知識・技術の習得

を目的とした事業を行います。

家族介護支援事業 第 6 期計画

27 年度 28 年度 29 年度

(人) 110 120 130

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第2章 地域支援事業

第7節 任意事業(平成 27年度~平成 29年度)

79

(3)その他の事業

近年増加している、高齢者の認知症や虐待の予防と早期対応等のために、以下に掲げ

る事業を実施します。

① 認知症高齢者見守り事業

地域の認知症高齢者の見守り体制の構築を目的に、認知症サポーター養成講座などの

事業を実施します。

認知症高齢者見守り事業 第 6 期計画

27 年度 28 年度 29 年度

(人) 150 160 160

② 住宅改修支援事業

介護保険サービスのうち、住宅改修のみを行う利用者の、住宅改修理由作成手数料を

助成します。

住宅改修支援事業 第 6 期計画

27 年度 28 年度 29 年度

(人) 27 27 27

③ 成年後見制度利用支援事業

成年後見制度に関する普及啓発を行うとともに、認知症等により判断能力が不十分に

なった高齢者等の権利擁護及び財産管理の観点から支援を行い、また、社会福祉協議会

が実施する日常生活自立支援事業への結び付けを行います。

成年後見制度利用支援事業 第 6 期計画

27 年度 28 年度 29 年度

(人) 5 6 7

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第2章 地域支援事業

第8節 地域支援事業の見込み量確保のための方策

80

第8節 地域支援事業の見込み量確保のための方策

(1)見込み量確保のための方策

① 介護予防への積極的な取組に関する市民への周知

介護予防は疾病予防と、心身と機能・生活行為全般・家庭や社会参加を中心とした生

活機能の向上に対する取組を行うことです。少子高齢化の進展を踏まえ、ただ長寿を目

指すのではなく、高齢者が何歳になってもいきいきと暮らし続けるための介護予防の必

要性と、地域や家庭で毎日実践できる介護予防の方法に関する市民への周知の強化を図

ります。

② 地域包括支援センターの強化と市民への活動周知

高齢者が住み慣れた地域で、いつまでもその人らしく生活が営めるよう、相談者に対

してきめ細かに対応するため、地域包括支援センターが市民にとって立ち寄りやすく、

身近な場所になるよう、センターの充実・強化と周知を図り、地域や関係機関、団体等

との連携・共働を強化します。

③ 新しい総合事業の円滑な推進のための基盤整備

新しい総合事業を推進していくには、多様なサービスの担い手が不可欠です。このた

め、生活支援の担い手の養成やサービスの開発、関係者のネットワーク化、ニーズとサ

ービスのマッチング等を行い、生活支援・介護予防サービスの提供体制の整備に向けた

取組を推進します。

④ 高齢者の介護予防も視野に入れたボランティア活動支援

「社会参加」「生きがいの充実」など、高齢者自身の介護予防の効果も期待できること

から、元気な高齢者が介護予防事業や地域における介護予防に資する活動の担い手とな

るようなボランティア活動等を支援していきます。

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第3章 第6期介護保険事業の見通し

第1節 介護保険サービス等の見込み量

81

・推計は住民基本台帳人口に基づく

第3章 第6期介護保険事業の見通し

第1節 介護保険サービス等の見込み量

(1)サービス見込み量及び介護保険料の算出フロー

本計画のサービス見込み量及び介護保険料の算出にあたっては、厚生労働省より提供

される「介護保険事業計画用ワークシート」を用いました。 算出の過程においては、本市の実績の推移(第5期計画期間)の伸び率を基本推計と

し、その各種値に本市の実情や将来の見込み等を施策の反映として勘案しています。加

えて、制度改正にともなう地域支援事業の組み直しがあり、同様に反映を行っていま

す。 図表-15 算出フローのイメージ

また、保険料算定の基礎となる介護保険事業費は、標準給付費と地域支援事業費に分

けられます。本節では、標準給付費の内訳(介護サービス・介護予防サービス)及び地

域支援事業費を合わせた給付費総計を記載します。

※ 本節は、端数処理の都合上、推計値の合計が一致しない場合があります。

・介護報酬改定率や経過措置等の影響を勘案

在宅サービスの推計

地域支援事業費の見込み算出

第 6 期保険料の算出及び確定

実績値の整理

要介護認定者数の推計 高齢者人口の推計

施設・居住系サービスの推計

サービス給付費の見込み算出

・現状の推移及び将来の世帯状況や今後の動向等、施策の反映

・サービス事業者の動向も考慮

・介護予防訪問介護及び介護予防通所介護の総合事業への移行を考慮

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第3章 第6期介護保険事業の見通し

第1節 介護保険サービス等の見込み量

82

(2)介護予防サービス見込み量

本計画期間における介護予防サービス給付費の見込み額は、次のとおりです。

① 介護予防サービス給付費(単位:千円)

実績 推計

平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

介護予防訪問介護 19,998 19,617 19,590 10,970

介護予防訪問入浴介護 0 0 0 0

介護予防訪問看護 2,964 3,398 4,034 4,958

介護予防訪問リハビリテーション 0 0 0 0

介護予防居宅療養管理指導 284 305 342 419

介護予防通所介護 19,095 17,154 15,114 11,668

介護予防通所リハビリテーション 9,631 10,008 11,124 13,067

介護予防短期入所生活介護 969 1252 1204 845

介護予防短期入所療養介護(老健) 0 0 0 0

介護予防短期入所療養介護(病院等) 0 0 0 0

介護予防福祉用具貸与 1,807 1,715 1,741 1,917

特定介護予防福祉用具購入費 1,150 1,333 1,586 1,911

介護予防住宅改修 4,630 4,847 5,358 6,191

介護予防特定施設入居者生活介護 868 1,799 1,796 1,796

小計(A) 61,396 61,428 61,889 53,742

※ 平成 26 年度は見込み値。

② 地域密着型介護予防サービス給付費(単位:千円)

実績 推計

平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

介護予防認知症対応型通所介護 0 0 0 0

介護予防小規模多機能型居宅介護 1175 1,538 3,130 3,080

介護予防認知症対応型共同生活介護 0 2,441 2,436 2,436

介護予防地域密着型通所介護 0 0

小計(B) 1,175 3,979 5,566 5,516

※ 平成 26 年度は見込み値。

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第3章 第6期介護保険事業の見通し

第1節 介護保険サービス等の見込み量

83

③ 介護予防支援給付費(単位:千円)

実績 推計

平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

介護予防支援 8,467 7,641 7,310 7,909

小計(C) 8,467 7,641 7,310 7,909

※ 平成 26 年度は見込み値。

④ 予防給付費(単位:千円)

実績 推計

平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

小計(A)介護予防サービス 61,396 61,428 61,889 53,742

小計(B)地域密着型介護予防サービス 1,175 3,979 5,566 5,516

小計(C)介護予防支援 8,467 7,641 7,310 7,909

小計(D) 71,038 73,048 74,765 67,167

※ 平成 26 年度は見込み値。

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第3章 第6期介護保険事業の見通し

第1節 介護保険サービス等の見込み量

84

(3)介護サービス見込み量

本計画期間における介護サービス給付費の見込み額は、次のとおりです。

① 居宅サービス給付費(単位:千円)

実績 推計

平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

訪問介護 213,432 217,260 234,625 258,223

訪問入浴介護 4,097 4,669 4,960 4,729

訪問看護 24,424 27,575 32,608 39,613

訪問リハビリテーション 0 0 0 0

居宅療養管理指導 3,728 4,308 5,258 6,483

通所介護 275,813 293,648 282,367 326,202

通所リハビリテーション 58,546 62,762 70,934 83,234

短期入所生活介護 108,341 111,395 120,422 131,749

短期入所療養介護(老健) 21,629 22,203 24,219 27,416

短期入所療養介護(病院等) 0 0 0 0

福祉用具貸与 60,981 63,677 68,995 75,652

福祉用具購入費 6,414 7,554 8,998 10,649

住宅改修 15,863 21,553 28,470 36,439

特定施設入居者生活介護 44,240 58,563 60,431 62,412

小計(E) 837,508 895,167 942,287 1,062,801

※ 平成 26 年度は見込み値。

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第3章 第6期介護保険事業の見通し

第1節 介護保険サービス等の見込み量

85

② 地域密着型サービス給付費(単位:千円)

実績 推計

平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

定期巡回・随時対応型訪問介護看護 0 0 0 0

夜間対応型訪問介護 0 0 0 0

認知症対応型通所介護 3,461 3,300 4,027 5,104

小規模多機能型居宅介護 38456 55,986 74,594 73,240

認知症対応型共同生活介護 88,880 103,300 114,090 114,090

地域密着型特定施設入居者生活介護 0 0 0 0

地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 0 0 0 0

複合型サービス 0 0 0 0

地域密着型通所介護 45,967 53,103

小計(F) 130,797 162,586 238,678 245,537

※ 平成 26 年度は見込み値。

③ 施設サービス給付費(単位:千円)

実績 推計

平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

介護老人福祉施設 430,046 417,779 418,353 445,933

介護老人保健施設 279,767 278,603 278,065 278,065

介護療養型医療施設 170,948 173,403 173,068 173,068

小計(G) 880,761 869,785 869,486 897,066

※ 平成 26 年度は見込み値。

④ 居宅介護支援給付費(単位:千円)

実績 推計

平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

居宅介護支援 98,179 101,918 109,377 119,609

小計(H) 98,179 101,918 109,377 119,609

※ 平成 26 年度は見込み値。

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第3章 第6期介護保険事業の見通し

第1節 介護保険サービス等の見込み量

86

⑤ 介護給付費(単位:千円)

実績 推計

平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

小計(E)居宅サービス 837,508 895,167 942,287 1,062,801

小計(F)地域密着型サービス 130,797 162,586 238,678 245,537

小計(G)施設サービス 880,761 869,785 869,486 897,066

小計(H)居宅介護支援 98,179 101,918 109,377 119,609

小計(I) 1,947,245 2,029,456 2,159,828 2,325,013

※ 平成 26 年度は見込み値。

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第3章 第6期介護保険事業の見通し

第1節 介護保険サービス等の見込み量

87

(4)標準給付費及び地域支援事業費の見込み(単位:千円)

本計画期間における介護予防サービス給付費の見込み額は、次のとおりです。 地域支援事業費は、介護予防事業、包括的支援事業および任意事業に係る費用であり、

平成 27 年度、平成 28 年度において新しい総合事業を実施しない場合、既存事業全体と

しては介護給付費見込額の 3%以内、介護予防事業は介護給付費見込額の 2%以内、包括

的支援事業・任意事業については、平成 26 年度の介護保険給付費見込額の 2%+65 歳以

上高齢者数の伸び率が上限になっています。新しい包括的支援事業分については、別途

上限が定められます。

① 標準給付費(単位:千円)

推計

平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

総給付費 2,095,306 2,222,780 2,379,318

小計(D)予防給付費 73,048 74,765 67,167

小計(I)介護給付費 2,029,456 2,159,828 2,325,013

特定入所者介護サービス費等給付額 107,496 100,234 100,642

高額介護サービス費等給付額 47,222 48,327 49,115

高額医療合算介護サービス費等給付額 4,655 4,764 4,842

算定対象審査支払手数料 1,523 1,559 1,584

小計(J) 2,256,202 2,377,663 2,535,501

※ 総給付費は、一定以上所得者の利用者負担の見直しに伴う財政影響額、補足給付の見直しに伴う財政影響

額の差し引きの後の数値。

② 地域支援事業費及び総給付費(単位:千円)

推計

平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

地域支援事業費 61,243 62,338 81,653

介護予防・新総合事業費 11,830 11,976 31,291

包括的支援事業・任意事業費 49,413 50,362 50,362

小計(J)標準給付費 2,256,202 2,377,663 2,535,501

合計 2,317,445 2,440,002 2,617,154

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第3章 第6期介護保険事業の見通し

第2節 第1号被保険者の介護保険料

88

第2節 第1号被保険者の介護保険料

(1)介護保険事業の財源構成及び第1号被保険者の負担割合

① 介護保険事業の財源構成

介護給付および予防給付に要する費用と地域支援事業費の財源は、国・県・市の負担

金、国の調整交付金、第1号被保険者(65 歳以上)の保険料、第2号被保険者(40 歳か

ら 64 歳)の保険料で構成されています。 介護給付費等は、公費(国、県、市)と保険料(第1号、第2号被保険者)で、50%

ずつ負担する仕組みとなっており、各々の負担割合については次のとおりとなります。

保険料 公費

第 1 号 第 2 号 国 調整交付金 都道府県 市区町村

介護給付費等(施設等分を除く) 22.0% 28.0% 20.0% 5.0% 12.5% 12.5%

介護給付費等(施設等分) 22.0% 28.0% 15.0% 5.0% 17.5% 12.5%

介護予防・総合事業 22.0% 28.0% 25.0% - 12.5% 12.5%

包括的支援事業・任意事業 22.0% - 39.0% - 19.5% 19.5%

(2)第1号被保険者の保険料及び所得段階の設定

第6期における第1号被保険者の保険料基準額(月額)は 5,029 円となりますが、保

険料の上昇を抑制するため準備基金の取崩しにより、4,900 円とします。 なお、保険料の設定における考え方は次のとおりとなります。

① 保険料設定の見込み

第6期計画では、後期高齢者人口の増加に伴う要介護認定者数の増加により、介護保

険サービスの利用量が増えることが見込まれます。 また、介護保険制度改正により、次の要因が想定されます。 ■ 保険料増減について ・第1号被保険者の負担割合の変更(21% ⇒ 22%) 【増】 ・高額介護サービス費の負担上限の変更(37,200 円 ⇒ 44,400 円) 【減】 ・補足給付の見直し(負担限度額認定の判定要件に資産勘案追加) 【減】 ・一定以上所得者の利用負担の見直し(1 割負担 ⇒ 2 割負担) 【減】 など

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第3章 第6期介護保険事業の見通し

第2節 第1号被保険者の介護保険料

89

② 介護保険料の抑制について

介護保険料の剰余分の積立である介護給付費準備基金を取り崩し、保険料上昇を抑制

することとします。

③ 所得段階の細分化について

所得段階の設定にあたっては,所得水準に応じて決め細やかな保険料設定を行うため,

標準段階(国基準)が現行の6段階から9段階に見直されるとともに,制度改正による

低所得者の介護保険料の軽減強化が図られることになりました。 本市では、第5期の6段階(特例第3段階・特例第4段階あり)から、国が示す標準

9段階区分とし、今後予定されている公費による低所得者の保険料軽減にも適応した設

定とします。

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第3章 第6期介護保険事業の見通し

第2節 第1号被保険者の介護保険料

90

第1号被保険者の保険料基準額算定(円、件、人、%)

平成27年度 平成28年度 平成29年度 合 計

標準給付費見込額(A)=①+④+⑦+⑧+⑨ 2,256,202,237 2,377,663,406 2,535,500,909 7,169,366,551

①総給付費(一定以上所得者負担の調

整後)=②-③2,095,305,791 2,222,779,863 2,379,318,033 6,697,403,687

②総給付費 2,102,504,000 2,234,593,000 2,392,180,000 6,729,277,000

③一定以上所得者の利用者負担の見直

しに伴う財政影響額7,198,209 11,813,137 12,861,967

④特定入所者介護サービス費等給付額

(資産等勘案調整後)=⑤-⑥107,496,465 100,233,563 100,641,876 308,371,904

⑤特定入所者介護サービス費等給付額 119,913,000 121,520,000 123,501,000 364,934,000

⑥補足給付の見直しに伴う財政影響額 12,416,535 21,286,437 22,859,124

⑦高額介護サービス費等給付額 47,222,000 48,327,000 49,115,000 144,664,000

⑧高額医療合算介護サービス費等給付

額4,655,000 4,764,000 4,842,000 14,261,000

⑨算定対象審査支払手数料 1,522,980 1,558,980 1,584,000 4,665,960

61,243,000 62,338,422 81,653,071 205,234,493

8,941 8,935 8,929 26,805

前期(65~74歳) 4,516 4,421 4,326 13,262

後期(75歳~) 4,425 4,514 4,603 13,543

8,694 8,689 8,683 26,066

509,837,952 536,800,402 575,773,876 1,622,412,230

112,810,112 118,883,170 128,339,599 360,032,881

5.96% 6.07% 6.12%

後期高齢者加入割合補正係数(F) 0.9846 0.9796 0.9774

所得段階別加入割合補正係数(G) 0.9712 0.9712 0.9712

134,470,000 144,324,000 157,088,000 435,882,000

財政安定化基金拠出率

0 0 0 0

93,093,340

60,000,000

45 45 45

33,844 34,644 35,200

0 0 0 0

0 0 0 0

0

0

1,486,563,111

58,795

4,900

調整交付金見込額(I)

財政安定化基金拠出金見込額(J)

区 分

地域支援事業費(B)

第1号被保険者数

所得段階別加入割合補正後被保険者数 弾力

化の場合(C)

第1号被保険者負担分相当額(D)

調整交付金相当額(E)

調整交付金見込交付割合(H)

0.0000%

財政安定化基金償還金

準備基金の残高(平成26年度末の見込額)

保険料基準額(月額)

審査支払手数料1件あたり単価

市町村相互財政安定化事業交付額

保険料収納必要額(L)

予定保険料収納率 97.00%

保険料基準額(年額)

介護給付費準備基金取崩額

審査支払手数料支払件数

審査支払手数料差引額(K)

市町村特別給付費等

市町村相互財政安定化事業負担額

※保険料基準額(年額)≒保険料収納必要額(L)÷予定保険料収納率(97.0%)

÷所得段階別加入割合補正後被保険者数(C)

保険料基準額(月額)=保険料基準額(年額)÷12か月

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第3章 第6期介護保険事業の見通し

第2節 第1号被保険者の介護保険料

91

④ 第6期計画期間の所得段階及び保険料率

所得段階 対象者 保険料率 保険料 年額 構成比

第1段階

・生活保護を受給している人

・世帯全員が住民税非課税で老齢福祉年金

を受給している人

・世帯全員が住民税非課税で、本人の前年

の合計所得金額+課税年金収入額が 80 万

円以下の人

基準額

×0.50

29,400 円

(月額 2,450 円) 20.2%

第2段階

・世帯全員が住民税非課税で、本人の前年

の合計所得金額+課税年金収入額が 120

万円以下の人

基準額

×0.75

44,100 円

(月額 3,675 円) 8.2%

第3段階

・世帯全員が住民税非課税で、本人の前年

の合計所得金額+課税年金収入額が 120

万円を超える人

基準額

×0.75

44,100 円

(月額 3,675 円) 6.8%

第4段階

・世帯の誰かに住民税が課税されているが、

本人住民税非課税で本人の前年の合計所

得金額+課税年金収入が 80 万円以下の人

基準額

×0.90

52,920 円

(月額 4,410 円) 14.0%

第5段階

・世帯の誰かに住民税が課税されているが、

本人住民税非課税で本人の前年の合計所

得金額+課税年金収入額が 80 万円を超え

る人

基準額 58,800 円

(月額 4,900 円) 12.8%

第6段階 ・本人が住民税課税で本人の前年の合計所

得金額が 120 万円未満の人

基準額

×1.20

70,560 円

(月額 5,880 円) 17.3%

第7段階 ・本人が住民税課税で本人の前年の合計所

得金額が 190 万円未満の人

基準額

×1.30

76,440 円

(月額 6,370 円) 10.8%

第8段階 ・本人が住民税課税で本人の前年の合計所

得金額が 290 万円未満の人

基準額

×1.50

88,200 円

(月額 7,350 円) 5.7%

第9段階 ・本人が住民税課税で本人の前年の合計所

得金額が 290 万円以上の人

基準額

×1.70

99,960 円

(月額 8,330 円) 4.1%

※ 介護保険料の年額は、100円未満を切り捨てた額で賦課します。 ※ 平成 27 年3月の政令施行により、第1段階は基準額×0.50 から基準額×0.45 に軽減される予定です。

なお、平成 29 年4月、消費税 10%引上げ時に、保険料基準額に対する割合が、第1段階は 0.45→0.3、第2段階は 0.75→0.5、第3段階は 0.75→0.7 とされる見込みとなっています。

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第3章 第6期介護保険事業の見通し

第2節 第1号被保険者の介護保険料

92

⑥ 保険料所得段階の変更(細分化)図

〔旧〕 第5期 所得段階 〔新〕 第6期 所得段階

所得段階 保険料率 保険料 年額 構成比 所得段階 保険料率 保険料 年額 構成比

第1段階 基準額

×0.50 26,670 円 2.7% 第1段階

基準額

×0.45 26,460 円 20.2%

第2段階 基準額

×0.50 26,670 円 17.4% 第2段階

基準額

×0.75 44,100 円 8.2%

第3段階

基準額

×0.69 36,800 円 8.2% 第3段階

基準額

×0.75 44,100 円 6.8%

基準額

×0.75 40,000 円 6.8% 第4段階

基準額

×0.90 52,920 円 14.0%

第4段階

基準額

×0.88 46,930 円 14.0% 第5段階 基準額 58,800 円 12.8%

基準額 53,340 円 12.8% 第6段階 基準額

×1.20 70,560 円 17.3%

第5段階 基準額

×1.25 66,670 円 28.2% 第7段階

基準額

×1.30 76,440 円 10.8%

第6段階 基準額

×1.50 80,010 円 9.9% 第8段階

基準額

×1.50 88,200 円 5.7%

第9段階 基準額

×1.70 99,960 円 4.1%

※ この表では、第1段階は、平成 27 年3月の

政令で基準額×0.50から基準額×0.45に軽減

される予定の金額となっています。 ⑦ 保険料基準月額の推移

期 事業計画期間 基準月額 対前期比

増減額 増減率

第1期 平成 12 年度~平成 14 年度 2,800 円 - -

第2期 平成 15 年度~平成 17 年度 2,600 円 △200 円 △7.1%

第3期 平成 18 年度~平成 20 年度 3,200 円 600 円 23.1%

第4期 平成 21 年度~平成 23 年度 2,750 円 △450 円 △14.1%

第5期 平成 24 年度~平成 26 年度 4,445 円 1,695 円 61.6%

第6期 平成 27 年度~平成 29 年度 4,900 円 455 円 10.2%

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第4章 介護保険制度の円滑な運営

第1節 基盤整備の方針

93

第4章 介護保険制度の円滑な運営

第1節 基盤整備の方針

(1)本市の施設整備の状況と予定

施 設 整 備 の 現 状 平成 26 年度現在、本市の基盤整備状況は、次のとおりとなっています。 基盤整備について、身近で住み慣れた地域において介護サービスが受けられるよう、

日常生活圏域を考慮した基盤整備を進める必要があります。 今 後 の 方 向 性

本市では、介護保険施設等サービス基盤整備については、既存施設の整備意向や入所

待機者の状況、地域の事業所整備状況等を踏まえ、保険者として適正に介護保険事業を

運営できるように、計画的にサービス基盤整備を推進します。 現状 整備予定数

平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

地域包括支援センター 1 か所 0 0 0

施設サービス

介護老人福祉施設 2か所160人 0 0 0

介護老人保健施設 1か所100人 0 0 0

介護療養型医療施設 1 か所 60 人 0 0 0

医療療養病床からの転換 0 0 0 0

居宅サービス

特定施設入居生活介護 0 0 0 0

地域密着型サービス

定期巡回・随時対応型訪問介護看護 0 0 0 0

夜間対応型訪問介護 0 0 0 0

認知症対応型通所介護 0 0 0 0

小規模多機能型居宅介護 1 か所 24 人 1 か所 24 人 0 0

認知症対応型共同生活介護 2 か所 36 人 1 か所 9 人 0 0

地域密着型特定施設入居者生活介護 0 0 0 0

地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 0 0 0 0

複合型サービス 0 0 0 0

地域密着型通所介護 0 0 2 か所 22 人 0

※地域密着型通所介護については、法改正による小規模な通所介護事業所からの移行。

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第4章 介護保険制度の円滑な運営

第2節 介護給付適正化

94

第2節 介護給付適正化

適切なサービスの確保とケアマネジメントの結果としての費用の効率化を通じて、持

続可能な介護保険制度の構築のため、本市では、国の「第3期介護給付適正化計画」及

び「静岡県第3期介護給付適正化計画」に基づき、介護給付適正化を図ります。 図表-16 主要5事業の概要

事業名 概要

要介護認定の適正化 認定調査結果については、直営分も含め全件の点検を行います。

ケアプランの点検 ケアプランが適切なものであるかをケアマネジャーとともに検証し、

健全な給付の実施を図るため、ケアプラン点検を実施します。

住宅改修等の点検 事前申請時の書面審査だけでなく、必要に応じて訪問調査を実施

し、利用者の実情を確認したうえで給付の決定を行います。

医療情報との突合・縦覧

点検

静岡県国民健康保険団体連合会からの医療情報と介護情報をもと

に、サービスの整合性や算定日数等の情報を点検し、誤請求や重複

請求があった場合は、事業所へ過誤申立等の指導を行います。

介護給付費通知

サービス利用者に対し、利用したサービス事業所、介護保険給付額

等を通知し、利用確認をして頂くことにより、利用者の意識を高めるとと

もに、事業所の架空請求、過剰請求の防止を図っていきます。

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第4章 介護保険制度の円滑な運営

第3節 円滑な事業運営の推進支援

95

第3節 円滑な事業運営の推進支援

介護保険事業の実施及び運用にあたっては、円滑な事業運営が不可欠となります。 本市では、市民はじめ、事業者や協力団体、関係機関等との連携を引き続き図ってい

くことで、市内の事業運営が滞ることなく運用していくことのできる環境を整備してい

きます。

(1)介護保険事業の円滑な運営のための機関

主な機関 概要

地域包括支援センター運営

協議会

本協議会は、下田市地域包括支援センターの組織や運営に係る

内容を協議する会議です。

今後の地域包括支援センターを取り巻く状況等を勘案しつつ、地

域包括支援センター運営協議会が適切、公正かつ中立的な運営を

確保できるよう必要な協議を行います。

地域ケア会議 本会議は、個別ケア会議、小地域ケア会議で取りまとめられた課

題のうち、政策的な対応が必要となるような課題や市全体に関する

課題について、政策形成や資源開発を検討する会議です。

支援や介護を必要とする高齢者が、住み慣れた地域で尊厳ある

生活を可能な限り継続できる地域包括ケアシステムの構築を図りま

す。

下田市高齢者保健福祉計

画策定推進協議会

本協議会は、高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画の策定

を主とする会議です。会議において計画の諮問及び答申を行い、法

定期間(3か年)における事業計画が策定されます。

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第4章 介護保険制度の円滑な運営

第3節 円滑な事業運営の推進支援

96

(2)介護保険事業の質の向上・確保

主な取組 概要

事業者への適切な指導 保険者と事業者の連絡調整、事業者間の連携強化、情報提供な

どを行うとともに、研修会や集団指導、実地指導などを実施し、介護

サービスの適正化や質の向上を図ります。

介護支援専門員などに対

する支援

利用者の処遇に関して解決困難な問題を抱える介護支援専門員

(ケアマネジャー)などに対し、地域包括支援センターが中心となって

相談対応などの支援を行います。

また、介護支援専門員の質の向上のため、ケアプラン作成指導等

の支援を実施します。

苦情相談体制の充実 介護サービスの普及に伴い多様化する解決困難な苦情に対して、

市が窓口となり、関係機関と連携しながら対応します。また、必要に

応じて「国民健康保険団体連合会」や「福祉サービス運営適正化委

員会」など第三者機関等につなげます。

福祉サービス第三者評価

の受審促進

国や静岡県が進める福祉サービス第三者評価について、市内事

業者の受審を促進します。

(3)サービス利用の促進

主な取組 概要

低所得者に対する利用者

負担の軽減

低所得者のサービス利用者の利用者負担が、所得に対して過大

となり、生計を圧迫することを軽減する必要があることから、次のとお

りの利用者負担軽減策を講じます。

・高額介護(予防)サービス費の給付

・特定入所者介護(予防)サービス費の給付

・高額医療合算介護(予防)サービス費の給付

・社会福祉法人などによる生計困難者への負担軽減

・災害などの特別な事情による減免

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〈各論Ⅲ〉

第3節 円滑な事業運営の推進支援

97

〈各論Ⅲ〉 高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画

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第1章 計画の推進体制

第1節 計画推進の体制確保

98

第1章 計画の推進体制

第1節 計画推進の体制確保

(1)全庁的な施策の推進及び進行管理

本計画に掲げた施策を全庁的に推進するため、本計画に明記した担当課ごとに施策の

進行管理を行うとともに、必要に応じて施策を見直し、事業を推進していきます。 また、医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供する地域包括ケアシステ

ムの構築を推進するため、庁内の関係部門や介護保険事業者、医療機関などとの連携を

さらに深めていきます。 本計画の見直しを行う3年ごとに「下田市高齢者保健福祉計画策定推進協議会」を設

置し、各種施策の進捗状況の確認や検証、制度改正への対応、さらには地域ケア会議に

おいて明らかとなった政策課題などについて審議の上、次期計画策定に反映していきま

す。

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第1章 計画の推進体制

第1節 計画推進の体制確保

99

(2)市民への情報提供と計画への参画

① 市民への情報提供

広報「しもだ」、市公式サイト、パンフレットの配布など、多様な情報媒体を活用し、

高齢者福祉や介護保険制度に係る情報提供を行います。 また、介護サービス利用者が介護サービス事業者の適切な選択ができるよう、「介護

サービス情報の公表制度」の活用を窓口でのパンフレットの配布や市公式サイトにリン

クを設定し、利用者に周知していきます。

② 計画推進への参画

地域包括支援センター、地域の関係者、医療・介護など他職種協働による地域ケア会

議を開催し、地域課題の把握や課題解決を行うとともに、市全体の政策課題を明らかに

し、施策に反映させるなど、関係者の計画推進への参画を図ります。 計画策定の終了年次において、次期計画策定のため、アンケートなどにより実態や利

用者の意向を把握するとともに、次期計画策定に関する必要な事項を審議する「下田市

高齢者保健福祉計画策定推進協議会」委員の構成を公募委員(被保険者の代表)、介護

保険事業者、公的団体の代表者などとし、市民や関係者の参画を図ります。

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第1章 計画の推進体制

第1節 計画推進の体制確保

100

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〈資料〉

第1節 計画推進の体制確保

101

〈資料〉 高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画

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第1章 審議・会議等に係る資料

第1節 高齢者保健福祉計画策定推進協議会に係る資料

102

第1章 審議・会議等に係る資料

第1節 高齢者保健福祉計画策定推進協議会に係る資料

(1)下田市高齢者保健福祉計画策定推進協議会 規則

下田市高齢者保健福祉計画策定推進協議会規則

(目的) 第 1 条 この規則は、下田市附属機関設置条例(昭和 43 年下田市条例第 25 号)に基づ

き、下田市高齢者保健福祉計画策定推進協議会(以下「協議会」という。)の組織及び

運営に関し必要な事項を定めることを目的とする。

(協議事項) 第 2 条 協議会は、次の事項について協議するものとする。 (1) 高齢者保健福祉計画の策定又は変更に関する事項 (2) 介護保険事業計画の策定又は変更に関する事項 (3) 前2号に掲げるもののほか、高齢者保健福祉・介護保険事業に関する調査及び推進

に関すること。 (4) その他必要な事項

(組 織)

第3条 協議会は、委員15人以内をもって組織する。 2 委員は、次の各号に掲げる者のうちから、市長が委嘱する。 (1)地域住民組織の代表者 (2)保健、医療、福祉関係団体の代表者 (3)知識経験を有する者 (4)行政機関の職員 (5)一般市民

(役員)

第4条 協議会に、会長及び副会長を置き、委員の互選により定める。 2 会長は、協議会を代表し、会務を総理する。 3 副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるときは、その職務を代理し、会長が欠け

たときは、その職務を行う。

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第1章 審議・会議等に係る資料

第1節 高齢者保健福祉計画策定推進協議会に係る資料

103

(任期)

第5条 委員の任期は、2年とする。ただし、補欠の委員の任期は、前任者の残任期間と

する。 2 委員は、再任することを妨げない。

(会 議)

第6条 協議会は、会長が招集し、会長が会議の議長となる。 2 協議会は、委員の過半数が出席しなければ、会議を開くことができない。 3 協議会の議事は、出席した委員の過半数をもって決し、可否同数のときは、議長が決

する。 4 会長が特に必要と認めるときは、委員以外の者の出席を求め、説明又は意見を聴くこ

とができる。

(幹事会) 第7条 協議会には、高齢者保健福祉計画策定幹事会(以下「幹事会」という。)を置く。 2 幹事会の組織及び運営に関しては、別に定める。

(庶務)

第8条 協議会の庶務は、市民保健課において処理する。

(委任) 第9条 この規則に定めるもののほか、協議会の運営に関し必要な事項は、市長が別に定

める。

※ 附則は省略

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第1章 審議・会議等に係る資料

第1節 高齢者保健福祉計画策定推進協議会に係る資料

104

(2)下田市高齢者保健福祉計画策定推進協議会 委員名簿

類 別 団体及び職名 氏 名

1号

委員 地域住民組織の代表者

下田市区長連絡協議会 会長 嶋 津 安 則

下田市女性の会 会長 増 田 悦 子

下田市老人クラブ連合会 会長 梅 田 弥 祐

2号

委員

保健、医療、福祉関係団体

の代表者

下田市いきいきサポーター 会長 川 﨑 美 智 子

賀茂医師会 上の山鎮目クリニック 院長 鎮 目 研 吾

賀茂歯科医師会 杉山歯科 院長 杉 山 秀 元

下田市社会福祉協議会 地域福祉係 戸 崎 孝 之

下田市民生委員児童委員協議会 会長 渡 邉 政 治

下田市身体障害者福祉会 会長 石 川 源 八 郎

下田市ボランティア連絡協議会 会長 浅 野 勝 美

3号

委員 知識経験を有する者

元市役所職員(社会福祉主事) 外 岡 澄 子

社会福祉法人 梓友会 理事長 川 島 優 幸

4号

委員 行政機関の職員 下田市役所 福祉事務所長 原 鋪 夫

5号

委員 一般市民

第 1 号被保険者 加 畑 美 智 子

第 2 号被保険者 森 田 学

(3)下田市高齢者保健福祉計画策定推進協議会 議事経過

日程 議事

平成 26 年8月 25 日

於: 下田市役所 2階 大会議室

〔第 1 回協議会〕

・下田市地域包括支援センターの活動状況について

・第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画について

平成 26 年 12 月 11 日

於:下田市役所 2階 大会議室

〔第 2 回協議会〕

・諮問

・第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画について

平成 27 年2月 16 日

於: 下田市立中央公民館

2階 大会議室

〔第 3 回協議会〕

・第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画について

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第1章 審議・会議等に係る資料

第1節 高齢者保健福祉計画策定推進協議会に係る資料

105

(4)計画の諮問及び答申

① 諮問書

下 市 介 第 434号

平成 26年 12月 11 日

下田市高齢者保健福祉計画策定推進協議会

会長 渡邉 政治 様

下田市長 楠 山 俊 介

下田市高齢者保健福祉計画及び下田市介護保険事業計画の策定について(諮問)

このことについて、老人福祉法第 20条の 8及び介護保険法第 117 条の規定に基づく「下田

市高齢者保健福祉計画」「下田市介護保険事業計画」(計画期間:平成 27年度~平成 29年度)

を策定したいので、下田市附属機関設置条例に基づき、諮問いたします。

1 諮問事項

(1) 下田市高齢者保健福祉計画の策定について

(2) 下田市介護保険事業計画の策定について

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第1章 審議・会議等に係る資料

第1節 高齢者保健福祉計画策定推進協議会に係る資料

106

② 答申書

平成 27年2月 24 日

下田市長 楠 山 俊 介 様

下田市高齢者保健福祉計画策定推進協議会

会 長 渡 邉 政 治

下田市高齢者保健福祉計画及び下田市介護保険事業計画の策定について(答申)

平成 26年 12月 11日付け下市介第 434号をもって諮問のあった下田市高齢者保健福祉計画

及び下田市介護保険事業計画の策定については、審議の結果「下田市第7次高齢者保健福祉

計画・第6期介護保険事業計画(案)」のとおり適当と認めます。なお、下田市の高齢化率が

40%に近づき、要介護状態となる高齢者は今後も増えていくものと考えられます。一方、施設

から在宅へという国の医療・介護政策の流れがあり、疾病を抱えたり、要介護状態となった

りした高齢者についても、今後は地域で暮らしていける仕組みづくりをしていかなければな

りません。これらへの対応については、高齢者施策のみならず市全体の施策に関連しており、

高齢者保健福祉・介護担当課のみの課題ではありません。市全体の課題として体制づくりを

行うよう要望し、計画の実施に当たっては、下記の点を特に留意されるよう意見として申し

添えます。

1 在宅医療・介護連携の推進について、高齢者が疾病を抱えても住み慣れた場所で最後ま

で自分らしい暮らしを続けられるよう、市が推進役となって積極的に進めていただきたい。

2 認知症高齢者が増大する中、認知症の早期診断・早期対応に向けた仕組みづくりについ

て、喫緊の課題として進めていただきたい。

3 地域包括支援センターの充実・強化をはじめ、地域包括ケアシステムを市全体の課題と

して縦割り行政でない体制づくりを進めていただきたい。

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第2章 高齢者の生活と意識に関する調査結果

第1節 高齢者保健福祉計画策定推進協議会に係る資料

107

第2章 高齢者の生活と意識に関する調査結果 平成 25年度 高齢者の生活と意識に関する調査報告

Ⅰ 調査概要

1 調査目的

本調査は、本市の高齢者の生活実態や普段の意識を把握するために、「第6期介護保険事

業計画」策定年度の前年度に実施し、調査結果は、同計画策定の際に施策の方向やその目

標等を定める基礎資料として活用することを目的としています。

2 調査方法

(1)調査方法

本調査は、「高齢者一般調査」と「在宅要支援・要介護認定者調査」で、実施方法は以下

のとおりです。

図表 調査方法

(2)配布・回収状況

各調査の配布・回収状況は、以下のとおりです。

図表 調査票の配布・回収

調査名配布数(件)

回収数(件)

回収率(%)

有効回答数(件)

有効回答率(%)

高齢者一般調査 1000 555 55.5 500 90.1在宅要支援・要介護認定者調査 500 289 57.8 133 46.0

3 報告書の見方について

調査結果の数値については小数点第2以下を四捨五入しているため、内訳を合計しても

100%に合致しない場合があります。

調査名 高齢者一般調査

調査対象者 介護保険第1号被保険者中、65歳~79歳で要介護認定者を除く高齢者

調査期間 平成26年2月18日~2月28日

調査件数 1,000件

抽出方法 無作為抽出法

調査方法 郵送法

調査名 在宅要支援・要介護認定者調査

調査対象者 在宅における、要支援1・2、要介護1・2・3の要介護認定者

調査期間 平成26年3月10日~3月18日

調査件数 500件

抽出方法 無作為抽出法

調査方法 郵送法

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第2章 高齢者の生活と意識に関する調査結果

第1節 高齢者保健福祉計画策定推進協議会に係る資料

108

性別 割合(%)

男性 46.8

女性 53.2

Ⅱ 高齢者一般調査結果

問 1 性別・年齢について、あてはまるものひとつに○をつけてください。 【回答状況】男性、女性共に半数で、年代は前期高齢者が8割近く、後期高齢者は約2割で

す。

問 2 一緒にお住まいの方はどなたですか。あてはまるものに○をつけてください。 【回答状況】夫又は妻(内縁を含む)が約7割です。ひとり暮らしは6人に1人の割合です。

(複数回答)

問 3 現在、収入のある仕事をしていますか。あてはまるものひとつに○をつけてください。 【回答状況】約3人に1人(67.8%)が収入のある仕事をしています。 問 4 現在の健康状態について、あてはまるものひとつに○をつけてください。 【回答状況】「良い・まぁ良い・普通」が8割以上(83.6%)、「あまり良くない・良くない」

が約7人に1人の割合(15.4%)です。 問 5 ご自分の健康のためにどんなことを心がけていますか。あてはまるものに3つまで○

をつけてください。 【回答状況】「食事」が6割以上(62.6%)、次いで「休養・睡眠」(47.2%)・「定期健診」(38.2%)

が4割前後です。 問 6 健康について知りたいことについて、あてはまるものに3つまで○をつけてください。 【回答状況】「がんや生活習慣病」が6割近く(56.6%)、次いで「認知症予防」(47.6%)・「望

ましい食習慣」(40.2%)が約4割です。

問 7 週に何日くらい外出しますか。あてはまるものひとつに○をつけてください。 【回答状況】「ほとんど毎日」が半数近く(49.8%)、次いで「週に2~4日」 が約4割(40.8%)です。

年代 割合(%)

65~69歳 37.0

70~74歳 40.2

75~79歳 22.8

同居家族 割合(%)

夫又は妻(内縁を含む) 71.0

子ども 27.8

ご本人のみのひとり暮らし 15.6

その他 25.2

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第2章 高齢者の生活と意識に関する調査結果

第1節 高齢者保健福祉計画策定推進協議会に係る資料

109

項目 割合(%)

はしや茶碗が持ちづらいなど食事の動作 69.8家族と好みが異なり、食べたいものが食べられない 39.0食べ物を噛んだり、飲み込んだりしにくい 34.4近所に食料品店がないなど買い物に関すること 20.2食事を作ってくれる人がいないこと 16.0

問 8 何のために外出しますか。あてはまるものに○をつけてください。 【回答状況】「買い物」が7割近く(69.8%)、次いで「散歩」(46.8%)・「医療機関への通

院」(39.0%)です。(複数回答)

※問 9 略 問 10 食事で困っていることについて、あてはまるものに3つまで○をつけてください。 【回答状況】外出頻度も比較的高く、活動状態が良好である調査対象者である反面、7割

近くが「はしや茶碗が持ちづらいなど食事の動作」など手先の動作に困っているとの回

答です。また、「咀嚼やえん下動作」に困っているが約3割です。食事の嗜好に関して困

っているとの回答は4割近くです。 ※問 11・問 12 略 問 13 生きがいを感じるときについて、あてはまるものに○をつけてください。 【回答状況】「友人や知人」・「家族との団らん」など交流を通じた生きがいが半数近くです。

また、「仕事」が4割以上です。(複数回答)

※問 14 略 問 15 この1年間に、地域活動で参加したものに○をつけてください。 【回答状況】「祭り・行事」など回答者の地域組織での活動への参加が4割近くです。「参

加したものはない」は、約5人に1人の割合です。(複数回答)

項目 割合(%)

友人や知人と過ごすとき 46.0テレビを見たり、ラジオを聞いているとき 44.0家族との団らんのとき 43.4仕事をしているとき(農作業なども含む) 41.6散歩や買い物をしているとき 37.2

項目 割合(%)

祭り・行事 35.4自治会・町内会 25.6参加したものはない 22.2スポーツサークル、趣味のサークル 15.6社会奉仕活動(ボランティア) 13.2

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第2章 高齢者の生活と意識に関する調査結果

第1節 高齢者保健福祉計画策定推進協議会に係る資料

110

問 16 日常生活に関する情報をどこから得ていますか。あてはまるものに3つまで○をつ

けてください。 【回答状況】「新聞(タウン紙を含む)」(59.4%)・「テレビ」(57.4%)がそれぞれ半数を超

えています。 ※問 17 略 問 18 これから働き始める(または引き続き働き続ける)場合に、仕事に何を求めますか。

あてはまるものに○をつけてください。 【回答状況】「健康を維持する」(19.6%)・「収入を得る」(17.0%)が、それぞれ2割近く

です。「働くつもりはない」は3割近く(27.6%)です。(複数回答) 問 19 この1年間に、転んだことがありますか。あてはまるものに○をつけてください 【回答状況】転倒経験無しが8割近く(76.8%)です。転倒場所は屋外(9.8%)次いで、

屋内(3.4%)です。(複数回答) 問 20 転倒に対する不安はありますか。あてはまるものひとつに○をつけてください。 【回答状況】「非常にある」(56.8%)・「たまにある」(41.0%)をあわせると半数以上に転

倒不安があります。 ※問 21~23 略 問 24 地域包括支援センターの機関の役割を知っていますか。あてはまるものひとつに○

をつけてください。 【回答状況】6割以上が地域包括支援センターの業務や存在を知らないと回答しています。

高齢者がいつまでも住み慣れた地域で安心して生活するための相談窓口や介護予防の拠

点となる地域包括支援センターの業務内容の周知、困った時に気軽に相談できる体制づ

くりを進める必要があると考えられます。

項目 割合(%)

知っている 13.4名前を聞いたことがあるが役割までは知らない 35.8地域包括支援センターの存在を知らない 27.8無回答 23.0

※問 25・問 26 略

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第2章 高齢者の生活と意識に関する調査結果

第1節 高齢者保健福祉計画策定推進協議会に係る資料

111

問 27 介護保険料の額は、3年に1度見直します。超高齢社会を迎え、介護保険サービス

の充実のため、費用負担が増えることについてどう思いますか。あてはまるものひとつ

に○をつけてください。 【回答状況】「保険料の負担が増えても、利用料は現状程度」が3割以上です。次いで「保

険料は現状維持、必要な費用は自己負担」が2割以上です。

介護保険料 割合(%)

保険料・利用料の負担増はやむを得ない 9.6保険料の負担が増えても、利用料は現状程度 30.8保険料は現状維持、必要な費用は自己負担 23.2費用負担は現状維持、サービス低下はやむを得ない 3.4費用負担を減らし、サービスの充実は望まない 4.4わからない 20.4無回答 8.2

Ⅲ 在宅要支援・要介護認定者調査結果

問 1 性別・年齢について、次の中からあてはまるものひとつに○をつけてください。 【回答状況】男性が約3割、女性が約7割近くで、回答者の7割以上が 80 歳以上です。

問 2 一緒にお住まいの方について、あてはまるものに○をつけてください。(複数回答) 【回答状況】8割近く(76.7%)が家族と同居で、10 人に3人近く(26.3%)がひとり暮ら

しとなっています。 問 3 現在の要介護認定の状況について、あてはまるものひとつに○をつけてください。 【回答状況】要介護者が8割近く(76.8%)で、要支援者が約2割(23.2%)です。 問 4 1年前の要介護認定の状況について、あてはまるものひとつに○をつけてください。 【回答状況】要介護が7割近く(65.4%)で、要支援が約2割(22.6%)です。「認定を受け

ていなかった」は8人に1人の割合(12.0%)です。

※問 5 略 問 6 食事に関して困っている事について、あてはまるものに3つまで○をつけてください。 【回答状況】3人に1人が「特にない」と回答し、困っていると回答した内容では、「食事動

年代 割合(%)64歳以下~69歳 6.8

70~79歳 18.880歳以上 74.5

性別 割合(%)

男性 30.1

女性 69.9

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第2章 高齢者の生活と意識に関する調査結果

第1節 高齢者保健福祉計画策定推進協議会に係る資料

112

作」・「咀嚼、えん下動作」・「調理、片付け動作」で、3人に1人の割合です。

※問 7・問 8 略 問 9 介護保険制度全般についてどのように思いますか。あてはまるものひとつに○をつ

けてください。 【回答状況】「満足・どちらかと言えば満足」が9割(87.9%)近くと大多数です。 問 10 介護保険サービス事業者を選ぶ際に何を重視しますか。あてはまるものに3つまで

○をつけてください。 【回答状況】サービスの質や雰囲気に関することがそれぞれ半数前後です。次いで回答者 の身近な地域といった立地環境に関することがそれぞれ約3割です。

問 11 ケアマネジャーの選び方について、あてはまるものひとつに○をつけてください。 【回答状況】「紹介」が3割近くで、次いで回答者の受けたいサービス内容や立地環境に関

することがそれぞれ2割近くです。

問12 担当のケアマネジャーに満足ですか。あてはまるものひとつに○をつけてください。 【回答状況】「満足・どちらかと言えば満足」が9割以上(94.0%)で大多数です。 ※問 13 略 問 14 利用している介護保険サービスの利用回数、時間や内容からみて、利用料をどのよ

うに感じますか。あてはまるものひとつに○をつけてください。

項目 割合(%)特にない 30.1はしや茶碗が持ちづらいなど食事の動作 30.1食べ物を噛んだり、飲み込んだりしにくい 29.3長時間立って調理や片付けをすること 24.1近所に飲食店がないなど買い物に関すること 18.0

項目 割合(%)きめ細やかな介護などサービスの質 60.9雰囲気が明るいこと 48.9地元(近所)にあること 30.1ケアマネジャーがすすめたこと 22.6料金が安いこと 21.1

項目 割合(%)紹介されたから 28.6受けたいサービスを提供している事業所だから 19.5地元(近所)の事業所だから 19.5以前から知っていたから 18.8良い評判を聞いたから 9.0

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第2章 高齢者の生活と意識に関する調査結果

第1節 高齢者保健福祉計画策定推進協議会に係る資料

113

【回答状況】「おおむね妥当」が最も多く、7割近くです。

項目 割合(%)どちらかというと安い 11.3おおむね妥当 66.2どちらかというと高い 7.5わからない 15.0

問 15 介護保険料の額は、3年に1度見直します。超高齢社会を迎え、介護保険サービス

の充実のため、費用負担が増えることについてどう思いますか。あてはまるものひとつ

に○をつけてください。 【回答状況】「保険料の負担は増えても、利用料は現状維持」が半数近く、「保険料は現状

維持、必要な費用は自己負担」・「保険料・利用料の負担増はやむを得ない」はともに約

2割です。

項目 割合(%)保険料・利用料の負担増はやむを得ない 15.0保険料の負担が増えても、利用料は現状維持 46.6保険料は現状維持、必要な費用は自己負担 15.0費用負担は現状維持、サービス低下はやむを得ない 5.3費用負担を減らしサービスの充実は望まない 1.5わからない 16.5

問 16 介護保険サービスの利用や申請の手続きに関して、どのようなことを改善して欲

しいと思いますか。あてはまるものに3つまで○をつけてください。 【回答状況】「申請や手続きをわかりやすく」、「サービスの種類を増やす」がそれぞれ3割

近くです。

※問 17 は、介護保険サービスを利用したことがない方のみお答え下さい。

問 17 サービスを利用しない理由で、あてはまるものに3つまで○をつけてください。 【回答状況】「まだ利用するほど困っていないから」が半数近くです。次いで「利用者負担

が高いから」が2割近くです。

項目 割合(%)まだ利用するほど困っていないから 46.6利用者負担が高いから 16.5家族が介護しているから 15.0利用したいサービスがないから 15.0他人を自宅に入れたくないから 5.3

項目 割合(%)要介護認定の申請手続きをわかりやすく 27.8利用できるサービスの種類を増やす 25.6サービス利用の契約手続きをわかりやすく 25.6制度や事業者についての情報提供の充実 22.6特にない 20.3

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第2章 高齢者の生活と意識に関する調査結果

第1節 高齢者保健福祉計画策定推進協議会に係る資料

114

問 18 あなたは家族等から介護をうけていますか。(○はそれぞれひとつ) 【回答状況】「はい」が7割以上(75.2%)、「いいえ」が3割近く(24.8%)です。 ※問 19 からは、同居・別居を問わず介護している方がお答え下さい。

問 19 主に介護している方について、あてはまるものひとつに○をつけてください。 【回答状況】「子」が4割近くです。

項目 割合(%)子 36.8夫又は妻(内縁を含む) 18.8親・子の配偶者・兄弟・姉妹 18.1その他 0.8無回答 25.6

問 20 主に介護している方の性別、年齢、同居・別居の別について、あてはまるものに

○をつけてください。 【回答状況】性別では女性が7割以上で、年代は 60 代が4割以上、同居が7割以上です。

問 21 介護する上で困っていることについて、あてはまるものに3つまで○をつけてく

ださい。 【回答状況】介護者の介護疲れの原因のひとつにもなる、「心身の負担」が半数以上、「自

分の時間がない・仕事ができない」が4割近くで、要介護者を自宅で介護する支えとな

る介護者への対策が必要と考えられます。

問 22 介護に困ったときの相談先について、あてはまるものに3つまで○をつけてくださ

い。 【回答状況】介護者の相談先で「家族」が7割近く、次いで「ケアマネジャー」が5割近

くで、介護と密接に関係する職種への相談が高い割合です。

項目 割合(%)10~30歳代 1.040歳代 6.050歳代 23.060歳代 42.070歳代 19.080歳代以上 9.0

項目 割合(%)男性 27.0女性 73.0

項目 割合(%)同居 73.0別居 25.0無回答 2.0

項目 割合(%)心身の負担が大きい 56.0自分の時間がない、仕事ができない 35.0経済的な負担が大きい 24.0特にない 20.0別居の為、介護に出向くのが大変 15.0

項目 割合(%)家族(夫又は妻、子ども等) 67.0ケアマネジャー(介護支援専門員) 46.0親類 27.0友人・知人・となり近所の人 26.0病院や診療所の医師など 20.0

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第2章 高齢者の生活と意識に関する調査結果

第1節 高齢者保健福祉計画策定推進協議会に係る資料

115

問 23 今後どのように介護したいですか。あてはまるものひとつに○をつけてください。 【回答状況】自宅で介護をしたいという希望が高い割合です。いつまでも自宅で介護が出

来る体制づくりのひとつとして、介護者の健康状態の維持や介護疲れの予防と、要介護

者の生活機能状態の改善や悪化予防対策が必要と考えられます。

問 24 自宅での介護は難しいと言われていますが、その理由は何だと思いますか。次の中

からあてはまるものに3つまで○をつけてください。 【回答状況】前問で、自宅での介護をしたいという希望があっても、以下の回答のとおり

介護者は自宅での介護を行うことが難しいとの回答です。自宅で介護者が効率的に行え

る介護の方法や、介護保険サービスを上手に使いながら、介護者が安心して介護ができ

る体制づくりを進める必要があると考えられます。

問 25 地域包括支援センターの役割を知っていますか。あてはまるものひとつに○をつけ

てください。 【回答状況】5割以上が地域包括支援センターの業務や存在を知らないとの回答です。要

介護者や介護者が共に安心して住み慣れた地域でいつまでも生活するための相談窓口とな

る、地域包括支援センターの業務内容の周知、気軽に相談できる体制づくりを進める必要

があると考えられます。

項目 割合(%)知っている 18.0名前は聞いたことがあるが役割までは知らない 39.8存在を知らない 15.8無回答 26.3

※問 26~問 28 略

項目 割合(%)なるべく家族のみで自宅で介護 14.0介護保険制度等を利用しながら自宅で介護 66.0老人ホームなどの施設に入所 14.0その他 1.0わからない 5.0

項目 割合(%)十分な介護ができない 24.6介護の時間が十分に取れない 24.1緊急時の対応が不安 22.6住宅の構造に問題がある 12.8自宅での介護サービスが不十分 5.6

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第3章 法制度に係る資料

第1節 策定に係る法律

116

第3章 法制度に係る資料

第1節 策定に係る法律

(1)老人福祉法

(市町村老人福祉計画) 第二十条の八 市町村は、老人居宅生活支援事業及び老人福祉施設による事業(以下「老

人福祉事業」という。)の供給体制の確保に関する計画(以下「市町村老人福祉計画」

という。)を定めるものとする。 (略)

7 市町村老人福祉計画は、介護保険法第百十七条第一項に規定する市町村介護保険事

業計画と一体のものとして作成されなければならない。 8 市町村老人福祉計画は、社会福祉法第百七条に規定する市町村地域福祉計画その他

の法律の規定による計画であつて老人の福祉に関する事項を定めるものと調和が保た

れたものでなければならない。

(2)介護保険法

(市町村介護保険事業計画) 第百十七条 市町村は、基本指針に即して、三年を一期とする当該市町村が行う介護保

険事業に係る保険給付の円滑な実施に関する計画(以下「市町村介護保険事業計画」

という。)を定めるものとする。 (略)

6 市町村介護保険事業計画は、老人福祉法第二十条の八第一項 に規定する市町村老

人福祉計画と一体のものとして作成されなければならない。 7 市町村介護保険事業計画は、社会福祉法第百七条 に規定する市町村地域福祉計画

その他の法律の規定による計画であって要介護者等の保健、医療、福祉又は居住に関

する事項を定めるものと調和が保たれたものでなければならない。

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第4章 用語解説

第1節 策定に係る法律

117

第4章 用語解説

あ 行

・アセスメント 評価及び再評価。福祉分野においては、援助を受けている対象者の状態や容態を

評価・再評価することを指す。また、ケアマネジメントにおいては、これに基づい

てケアプランを作成し、定期的な見直しを行っていく。

・新しい総合事業(介護予防・日常生活支援総合事業) 平成 26年度制度改正に伴う事業。これまで要支援者の多様な生活支援ニーズにつ

いて、従来予防給付として提供されていた全国一律の介護予防訪問介護及び介護予

防通所介護を、市町村の実施する総合事業に移行し、要支援者自身の能力を最大限

活かしつつ、多様な主体が多様なサービスを総合的に提供可能な仕組みに見直され

た。

・一次予防事業 65 歳以上の活動的な状態にある高齢者を対象に生活機能の維持または向上を図る

ための事業。具体的には、1.介護予防普及啓発事業、2.地域介護予防活動支援事業

等からなる。

・NPO 平成 10 年 12 月 1 日から施行された「特定非営利活動促進法(NPO 法)」に基づい

て法人格を取得した民間非営利団体のこと。介護保険制度の導入に伴い、市民参加

型在宅サービス組織等が介護保険事業者としての認可を受けるために、この法人格

を取得するケースが増加しつつある。

か 行

・介護給付 介護保険の保険給付のうち、「要介護」に認定された被保険者への給付を介護給付

という。介護給付の内容は、居宅サービス(訪問介護等)、施設サービス(介護老人

福祉施設等)及び地域密着型サービス(認知症対応型共同生活介護等)に大別され

る。各サービスに係る費用の約9割が給付される。給付は、各要介護度別に定めら

れた支給限度額以内でサービスの現物給付という形で行われる。

※平成27年8月から一定以上所得者は1割負担から2割負担に変更される予定です。

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第4章 用語解説

第1節 策定に係る法律

118

・介護支援専門員(ケアマネジャー) ケアマネジメントを行う専門的人材。介護保険制度上、ケアプラン(介護(介護

予防)サービス計画書)の作成は、ケアマネジャーが行うこととされている。

・介護認定審査会 申請者が介護保険の給付を受けるのが適当かどうか、またその範囲を審査・判定

する組織。保健・医療・福祉の専門家で構成される。

・介護保険事業費 標準給付費(介護給付・介護予防給付の計(総給付費)に特定入所者介護サービ

ス等給付額、高額介護サービス費等給付額、高額医療合算介護サービス費等給付額、

算定審査支払手数料を加えた費用)と地域支援事業費の合計。

・介護保険施設 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設(老人保健施設)、

介護療養型医療施設(介護療養病床)の 3種類の施設のこと。

・介護予防給付 要介護状態となるおそれのあると認められた要支援者に対して、介護予防を目的

として給付される保険給付のこと。

・介護予防ケアマネジメント業務 二次予防事業の対象者(主として要介護状態等となるおそれの高い状態にあると

認められる 65歳以上の方)が要介護状態等になることを予防するため、心身の状況

等に応じて、介護予防等の適切な事業が包括的かつ効率的に実施されるよう援助を

行います。

・介護予防事業

介護が必要となる状態を予防することを目的とした講座や講演会、専門職による相

談等を行う事業。

・介護療養型医療施設

介護保険法で規定する介護保険施設のひとつで、療養病床等を有する病院または診

療所。施設サービス計画に基づき、療養上の管理、看護、医学的管理下の介護等の世

話、機能訓練等の必要な医療を行うことを目的としている。

・介護老人福祉施設 介護保険法で規定する介護保険施設のひとつで、施設サービス計画に基づいて、

入浴や排泄、食事等の日常生活の支援や、機能訓練、健康管理等を提供します。

・介護老人保健施設 介護保険法で規定する介護保険施設のひとつで、病状が安定期にある要介護者に

対して、看護、医学的管理下における介護、機能訓練その他必要な医療、日常生活

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第4章 用語解説

第1節 策定に係る法律

119

の世話を行う施設。

・ケアプラン(介護(介護予防)サービス計画書) ケアマネジメントにより作成された計画。居宅等の要介護者に対しては、本人や

家族の生活に合わせた 1週間ごとの介護計画を中心とした内容となる。

・ケアマネジメント支援 「包括的・継続的ケアマネジメント支援業務」項参照。

・権利擁護業務 高齢者に対する虐待防止等。高齢者などからの権利擁護に関わる相談等への対応。

成年後見制度に関する情報提供。虐待防止のネットワーク構築など。

・後期高齢化率 総人口に占める後期高齢者(75 歳以上)の割合。

・高齢化率

総人口に占める高齢者(65 歳以上)人口の割合。この割合が 7%を超えると高齢化

社会、14%を超えると高齢社会、21%を超えると超高齢社会と定義している。

・国民健康保険団体連合会 国民健康保険法の第 83条に基づき、会員である保険者(市町村及び国保組合)が

共同して、国保事業の目的を達成するために必要な事業を行うことを目的にして設

立された公法人。国保事業のほか、介護保険法に基づく介護給付費の審査支払業務、

保険者支援業務、苦情処理業務を行う。通称、国保連合会、国保連。

さ 行

・サービス付き高齢者向け住宅 高齢者の方に対して安心、安全な住環境を提供することを目的とした、バリアフ

リーの構造や設備等を備え、介護や医療と連携して高齢者を支援するサービスを提

供する住宅施設。

・作業療法士 心身に障害のある人が、日常生活や社会生活を再建できるように心身機能の回復

を促し、身の回りのことを主体的に対処できるようサポートするリハビリテーショ

ンの専門職。具体的には、リハビリテーション・ドクターからの指示を受け、患者

の身体的活動・精神的活動・社会的活動を含む創作活動を通じて、社会復帰に向け

た訓練や指導を重ねていく。

・社会福祉法人

社会福祉事業を目的とした民間の非営利組織で、特別養護老人ホームや障害者施設、

保育園などの経営などを行っている。

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第4章 用語解説

第1節 策定に係る法律

120

・小規模多機能型居宅介護 地域密着型サービスのひとつで、要支援・要介護認定者に対して一定のサービス

拠点への 「訪問」「泊まり」「通う」という 3つのサービス形態を、24時間提供する

もので、入浴・排泄・食事等の介護やその他日常生活上の世話や機能訓練を行う。

・シルバー人材センター 「生きがい就労」の理念により、「高年齢者雇用安定法(高年齢者等の雇用の安定

等に関する法律)」を根拠法とし、知事の許可を受け、市町村区域ごとに設立された

団体。臨時的かつ短期的な就労の機会の提供や就労に必要な知識・技術の講習等を

行うことを目的としている。

・生活支援コーディネーター 「地域支え合い推進員」とも。高齢者の生活支援・介護予防の基盤整備を推進し

ていくことを目的とし、地域において、生活支援・介護予防サービスの提供体制の

構築に向けたコーディネート機能を果たす者のこと。

・生活支援サービス 住民主体、NPO、民間企業等の多様な主体によるサービス提供をさし、地域の要援

助者の個別の生活ニーズに応える仕組み(見守り、外出支援、買い物等の家事支援

等)をもつ。

・生活習慣病 長年の食事、運動、飲酒、喫煙等の生活習慣の積み重ねで起因する病気の総称。

高脂血症、高血圧、糖尿病、心臓病、骨粗鬆症等があげられる。

・成年後見制度 民法に規定されている制度で、認知症高齢者、知的障害者、精神障害者等判断能

力の不十分な方が、財産管理や身上監護についての契約等の法律行為について自己

決定を行う際に一定の支援を必要とする場合に、その人らしく暮らしていくことが

できるよう保護し支援する制度。また、福祉制度としての日常生活自立支援事業と

の関連を尊重することになっている。

・総合相談支援業務 高齢者ご本人や家族などからの相談を受け、問題の解決に向けた情報提供や関係

機関等の紹介を行い、また、専門的な支援が必要な方については、個別の支援計画

を作成し、適切なサービス等の実施につなげます。

た 行

・団塊の世代 第二次大戦後、第一次ベビーブームの昭和 22年~昭和 24年に生まれた世代。

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第4章 用語解説

第1節 策定に係る法律

121

・地域ケア会議 地域包括支援センター等が主催し、高齢者個人に対する支援の充実と、それを支

える社会基盤の整備とを同時に進めていく、地域包括ケアシステムの実現に向けた

協議体。

・地域支援事業 要支援・要介護状態になる可能性のある高齢者を対象に、要支援・要介護状態に

なることを予防するためのサービスや、要介護状態になった場合でも、できるだけ

住み慣れた地域で自立した日常生活を営むことができるよう支援するための事業。

・地域包括ケアシステム 高齢者が可能な限り住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、住まい、

医療、介護、予防、生活支援サービスを継ぎ目なく連続的かつ包括的に日常生活圏

域で提供をしていく仕組み。

・地域包括支援センター 平成 18年 4月の介護保険法の改正に伴い導入された「介護予防のケアマネジメン

ト事業」を行う機関。高齢者への総合的な相談窓口としての機能等、多様な機能も

あわせもつ。

・地域包括支援センター運営協議会 地域包括支援センターの適切な運営、公正・中立性の確保、その他センターの円

滑な運営を図るために設置された組織。

・地域密着型サービス 平成 18年度より介護保険制度の改正により新たに創設されたサービス体系。要介

護者が地域で暮らし続けられるように、身近な市町村で提供されるサービス。小規

模多機能型居宅介護等があり、原則、当該市町村に居住する市民が利用可能。

・特定健康診査 特定健康診査は、医療保険者が 40 歳から 74 歳の加入者を対象に行うメタボリッ

クシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した健康診査のこと。健診項目に腹囲の

測定、血糖、脂質、血圧、喫煙習慣の有無等がある。

な 行

・二次予防事業 65 歳以上の要支援・要介護状態となるおそれの高い高齢者を対象に要介護状態等

となることの予防を目的とする事業。具体的には、1.二次予防事業の対象者把握事

業、2.通所型介護予防事業、3.訪問型介護予防事業等からなる。

・認知症ケアパス

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第4章 用語解説

第1節 策定に係る法律

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「認知症の人の状態に応じた適切なサービス提供の流れ」であり、認知症の人の

生活機能障害の進行にあわせて、いつ、どこで、どのような医療・介護サービスを

受けることができるのか、具体的な機関名やケア内容等をあらかじめ、認知症の人

とその家族に提示する仕組み。

は 行

・標準給付費 総給付費に、特定入所者介護サービス費等給付額や高額介護サービス費等給付額

等を加えた費用。

・福祉サービス運営適正化委員会 福祉サービス利用者の苦情等を適切に解決し、利用者の権利の擁護を目的として

都道府県の社会福祉協議会に設置される機関。

福祉サービスの利用者が事業者とのトラブルを自力で解決できないときに、専門

知識を備えた委員が中立な立場から解決に向けた仲介を行う。

・福祉サービス第三者評価 事業者の提供する福祉サービスの質を当事者以外の公正・中立な第三者機関が専

門的かつ客観的な立場から評価すること。個々の事業者が事業運営における具体的

な問題点を把握し、サービスの質の向上に結びつけるとともに、評価結果を利用者

に情報提供し、適切なサービスの選択ができるようにするための制度。

・包括的・継続的ケアマネジメント支援業務 高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けることができ、高齢者の状態に応じて包括

的・継続的に支援していくことができるよう、介護支援専門員、主治医及び地域の

関係機関等の連携・協働体制づくりや介護支援専門員に対する支援を行う。

・包括的支援事業 地域包括支援センターで実施される、介護保険法に定められた「介護予防ケアマ

ネジメント業務」、「総合相談支援業務」、「権利擁護業務」、「包括的・継続的ケアマ

ネジメント支援業務」という 4つの業務を指す。

ま 行

・メタボリックシンドローム 内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか 2 つ以上を

併せもつた状態。

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第4章 用語解説

第1節 策定に係る法律

123

や 行

・養護老人ホーム 心身機能の減退等のために日常生活に支障のある、あるいは経済的な理由により

自宅で生活することが困難な高齢者が入所する福祉施設。入所に際しては、市町村

による措置の決定に基づき行われる。

・要支援・要介護認定者 介護保険制度において、介護保険サービスを受けるために、支援や介護が必要な

状態であることを認定された人。要介護認定では、コンピュータを用いた一次判定

結果や、主治医の意見書等をもとに介護認定審査会で審査し、要介護状態区分(要

支援 1・2、要介護 1~5)の判定が行われる。

ら 行

・理学療法士 身体に障害のある人に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治

療体操その他運動を行わせたり、電気光線療法、マッサージ、水治療法等、その他

の物理的手段を加える理学療法を用いて、機能障害や能力障害を改善する専門職。

・リハビリテーション 脳卒中、骨折等により失われた機能の回復を図り、社会復帰を目指す訓練をいう。

介護保険サービスの「訪問リハビリテーション」は理学療法士や作業療法士等が自

宅を訪問して行い、「通所リハビリテーション」は介護老人保健施設や病院、診療所

で行う。

・老人福祉センター 老人福祉施設のひとつ。無料または低額な料金で老人に関する各種の相談に応ず

るとともに、老人に対して、健康の増進、教養の向上及びレクリエーションのため

便宜を総合的に供与するための施設。

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下田市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画

発 行 年 月:平成 27 年 3 月

発 行:下田市

編 集:下田市役所 市民保健課

所 在 地:〒415-8501 下田市東本郷一丁目 5 番 18 号

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フ ァ ク ス:0558-22-3910

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