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1 病 院 事 業 会 計 1 事業 事業 事業 事業の概況 概況 概況 概況について について について について (1)業務の実績 ( ) ( ) ( )

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病病病病 院院院院 事事事事 業業業業 会会会会 計計計計

1111 事業事業事業事業のののの概況概況概況概況についてについてについてについて

(1)業務の実績 当年度の業務の実績は、次のとおりである。 当年度における延患者数は91,376人で、前年度に比較して2,758人(3.1%)増となり、一日平均では、6.9人(2.0%)増加している。 この増加の要因としては、外科診療の常勤医師が1名増となり、患者数に伸びが見られ、小児科診療についても、本年2月に常勤医を確保できたことで、安定した診療体制が整った状況による。 入院延患者数を前年度と比較すると、外科で1,504人(192.3%)増加しているが、その他の診療科目で減少しており、全体では2,141人(9.1%)減っている。 外来延患者数は、主に内科1,078人(4.4%)、外科1,803人(34.5%)、小児科1,086人(13.9%)が増加し、全体で、4,899人(7.5%)増えている。 診療科目別の患者数の状況は、主に内科が前年比2,317人(5.2%)の減少となったものの、外科では3,307人(55.1%)と大幅に増えている。 業 務 の 実 績 (単位:人・日・%) 前年度対比 区 分 平成23年度 平成24年度 平成25年度 差引増減 増減率 入 院(本院) 19,790 23,580 21,439 △2,141 △9.1 本 院 44,992 49,033 53,293 4,260 8.7 尾岱沼診療所 6,320 6,057 5,869 △188 △3.1 西春別診療所 10,633 9,948 10,775 827 8.3 外 来

計 61,945 65,038 69,937 4,899 7.5 患 者 数 入院外来合計 81,735 88,618 91,376 2,758 3.1 入 院(本院) 54.1 64.6 58.7 △5.9 △9.1 本 院 182.9 201.0 217.5 16.5 8.2 尾岱沼診療所 26.2 27.8 24.6 △3.2 △11.5 西春別診療所 44.3 45.4 44.9 △0.5 △1.1 外 来

計 253.3 274.2 287.0 12.8 4.7 一日平均患者数 入院外来合計 307.4 338.8 345.7 6.9 2.0 本 院 入 院 366 365 365 0 0.0 本 院 外 来 245 244 245 1 0.4 尾岱沼診療所 241 218 239 21 9.6 診療日数

西春別診療所 240 219 240 21 9.6 病 床 数(床) 99 84 84 0 0.0 病床利用率 54.6 70.6 69.9 7.0 △9.1 年鑑指標(病床利用率) 70.6 ※病床利用率(%)=年延入院患者数/年延病床数×100 ※年鑑指標:平成25年公表・平成24年度地方公営企業年鑑、病床数50床以上100床未満 の同規模事業体の平均値 (以下同じ。)

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診療科目別患者数の推移 (単位:人・%) 対前年度 区 分 平成23年度 平成24年度 平成25年度 差引増減 増減率 内科 16,609 20,730 17,335 △3,395 △16.4 外科 1,063 782 2,286 1,504 192.3 小児科 783 573 677 104 18.2 本 院

産婦人科 1,335 1,495 1,141 △354 △23.7 入 院

計 19,790 23,580 21,439 △2,141 △9.1 内科 23,643 24,472 25,550 1,078 4.4 外科 4,416 5,224 7,027 1,803 34.5 小児科 5,543 7,803 8,889 1,086 13.9 産婦人科 4,193 4,122 4,185 63 1.5 耳鼻咽喉科 1,365 1,283 1,354 71 5.5 皮膚科 1,855 1,804 2,003 199 11.0 本 院

精神科・ 心療内科 3,977 4,325 4,285 △40 △0.9 計 44,992 49,033 53,293 4,260 8.7 尾岱沼診療所 6,320 6,057 5,869 △188 △3.1 西春別診療所 10,633 9,948 10,775 827 8.3 計 16,953 16,005 16,644 639 4.0 外 来

外来計 61,945 65,038 69,937 4,899 7.5 入院外来合計 81,735 88,618 91,376 2,758 3.1 ※※※※新病院新病院新病院新病院はははは、、、、平成平成平成平成22224444年年年年10101010月月月月からからからから診療開始診療開始診療開始診療開始しているしているしているしている。。。。

検査・その他の件数 (単位:件) 区 分 平成23年度 平成24年度 平成25年度 臨 床 検 査 170,871 160,828 192,370 レ ン ト ゲ ン 9,004 12,574 15,200 内 視 鏡 1,798 2,139 2,153 手 術 115 130 169 分 娩 118 128 132 理 学 療 法 5,960 5,723 5,166 調 剤 18,616 18,821 17,366 給 食 (うち流動食の経管薬) 56,057

(4,379) 57,187 (6,896) 57,720

(5,040)

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職 員 数 (単位:人) 区 分 平成23年度 平成24年度 平成25 年度 備 考 医 師 6 5 7 薬剤師 2 3 2 放射線技師 3 3 3 検査技師 3 3 3 栄養士 1 1 1 理学療法士 2 2 2 医療技術員

計 11 12 11 看護師 40 40 41 助産師 10 10 11 准看護師 7 8 8 看護助手 0 0 0 看護職員

計 57 58 60 事務職員 8 8 9 小 計 82 83 87 医師 4 4 4 看護師 3 3 3 准看護師 5 5 4 看護補助員 10 11 13 助産補助員 2 3 2 事務職 1 0 0 その他 3 3 3 常 勤

嘱託職員

計 28 30 29 臨 時 職 員 1 0 1 医師 1 1 1 看護師 5 5 4 准看護師 2 3 4 助産補助員 1 1 0 助手 3 3 7 臨時事務員 1 1 1

定 数 外 職 員

非 常

非常勤職員 計 13 14 17 小 計 42 44 47 合 計 124 127 134 1 職員数は、前年度に比べ7名増員の134名である。

(2)建設改良事業の状況 当年度は、医療機器及び器具・備品の購入と医療ガス配管工事・敷地造成工事を実施している。 アアアア 医療機器購入医療機器購入医療機器購入医療機器購入費費費費 ・電気メス装置 9,261,000円 ・オゾン水内視鏡殺菌機 (2台) 3,726,450円 ・骨塩量測定装置 3,622,500円 ・上部消化器凡用ビデオスコープ 2,835,000円 ・手術用生体情報モニタ 2,688,000円 ・心電計 2,604,000円 ・その他 (15件) 3,859,275円 計 28,596,225円 イイイイ 器具器具器具器具・・・・備品購入備品購入備品購入備品購入費費費費 ・連携システム構築 30,523,500円 ・情報システム(オーダリング関係) 3,168,375円 ・財務システム(会計制度改正) 2,341,500円 ・カルテ用棚 1,890,000円 ・その他 (6件) 991,935円 計 38,915,310円 ウウウウ 構築物建設構築物建設構築物建設構築物建設事業費事業費事業費事業費 ・敷地造成工事 4,830,000円

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エエエエ 建物建築事業費建物建築事業費建物建築事業費建物建築事業費 ・配管等工事(手術室医療ガス配管) 15,855,000円

2222 予算予算予算予算のののの執行状況執行状況執行状況執行状況についてについてについてについて

(1)収益的収支(消費税及び地方消費税を含む) 当年度の予算執行状況は、次表のとおりである。 収益的収入 (単位:円・%) 予 算 額 決 算 額 区分 科目 金 額(A) 構成比 金 額(B) 構成比 増減額 (B)-(A) 執行率 (B)/(A) 病院事業収益病院事業収益病院事業収益病院事業収益 1,862,297,0001,862,297,0001,862,297,0001,862,297,000 100.0100.0100.0100.0 1,844,540,3561,844,540,3561,844,540,3561,844,540,356 100.0100.0100.0100.0 △△△△17,756,64417,756,64417,756,64417,756,644 99999999....0000 医 業 収 益 医 業 外 収 益 特 別 利 益 1,119,466,000 742,821,000 10,000 60.1 39.9 0 1,097,133,362 747,406,994 0 59.5 40.5 0 △22,332,638 4,585,994 △10,000 98.0 100.6 0 収益的支出 (単位:円・%) 予 算 額 決 算 額 区分 科目 金 額(A) 構成比 金 額(B) 構成比 不用額 (A)-(B) 執行率 (B)/(A) 病院事業費病院事業費病院事業費病院事業費用用用用 2,008,594,0002,008,594,0002,008,594,0002,008,594,000 100.0100.0100.0100.0 1,900,301,1721,900,301,1721,900,301,1721,900,301,172 100.0100.0100.0100.0 108,292,828108,292,828108,292,828108,292,828 99994444....6666 医 業 費 用 医 業 外 費 用 特 別 損 失 予 備 費 1,959,135,000 44,449,000 10,000 5,000,000 97.5 2.2 0 0.3 1,855,106,510 45,194,662 0 0 97.6 2.4 0 0 104,028,490 △745,662 10,000 5,000,000 94.7 101.7 0 0 病院事業収益は、予算執行率が99.0%で予算額に対し決算額は17,756,644円下回っている。 病院事業費用は、予算額に対し決算額は108,292,828円の不用額を生じている。

(2)資本的収支(消費税及び地方消費税を含む) 当年度の予算執行状況は、次表のとおりである。 資本的収入 (単位:円・%) 予 算 額 決 算 額 金 額(A) 構成比 金 額(B) 構成比 増減額 (B)-(A) 執行率 (B)/(A) 資本的収入資本的収入資本的収入資本的収入 124,079,000124,079,000124,079,000124,079,000 100.0100.0100.0100.0 120,779,000120,779,000120,779,000120,779,000 100.0100.0100.0100.0 △△△△3,300,0003,300,0003,300,0003,300,000 97979797....3333 企 業 債 出 資 金 補 助 金 51,500,000 58,279,000 14,300,000 41.5 47.0 11.5 48,200,000 58,279,000 14,300,000 39.9 48.3 11.8 △3,300,000 0 0 93.6 100.0 100.0 資本的支出 (単位:円・%) 予 算 額 決 算 額 金 額(A) 構成比 金 額(B) 構成比 翌年度繰越額(C) 不用額 (A)-(B)-(C) 執行率 (B)/(A) 資本的支出資本的支出資本的支出資本的支出 175,754,000175,754,000175,754,000175,754,000 100.0100.0100.0100.0 171,005,701171,005,701171,005,701171,005,701 100.0100.0100.0100.0 0000 4,748,2994,748,2994,748,2994,748,299 97979797....3333 建 設 改 良 費 企業債償還金 92,944,000 82,810,000 52.9 47.1 88,196,535 82,809,166 51.6 48.4 0 0 4,747,465 834 94.9 100.0

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当年度の資本的収入は、予算額に対して決算額は3,300,000円下回っている。 資本的支出は、予算額に対し決算額は、4,748,299円の不用額を生じている。これは、建設改良費における工事請負などの執行残によるものである。 資本的収支の不足額50,226,701円の補てん状況は、次表のとおりである。 資本的収支における不足額の補てん状況 (単位:円) 区 分 繰 越 額 (A) 当年度発生額 (B) 当年度補てん額 (C) 25 年度末残高 (翌年度繰越額) (A)+(B)-(C) 当年度分消費税及び地方消税資本的収支調整額 ― 478,197 478,197 0 過年度分 308,521,578 ― 49,748,504 258,773,074 損益勘定留保資金 当年度分 ― 138,671,039 ― 138,671,039 純 損 失 ― △57,116,368 ― △57,116,368 合 計 308,521,578 82,032,868 50,226,701 340,327,745 未処理欠損金 △1,664,978,392 △57,116,368 ― △1,722,094,760 当年度分損益勘定留保資金発生額の内訳は、減価償却費 137,569,654 円及び固定資産除却費 1,101,385円である。

3333 経営成績経営成績経営成績経営成績についについについについてててて

病院事業の経営成績の推移は、別表(1)のとおりである。 当年度は、総収益1,836,717,708円(消費税及び地方消費税を除く)に対し総費用は、1,893,834,076円(消費税及び地方消費税を除く)となっている。 差引き57,116,368円が当年度の純損失となり、前年度と比較して当年度純損失は450,796,208円(88.7%)の減となっている。これは、新病院建設に係る費用が大きく減少したことによる。 経営成績 (単位:円・%) 総収益(A) 総費用(B) 純損益(A)-(B) 区 分 金 額 増減率 金 額 増減率 金 額 増減率 総収益対総費用比率A/B 平成 23年度 1,652,961,445 △0.2 1,707,346,777 △0.1 △54,385,332 △4.6 96.8 平成 24年度 1,907,505,912 15.4 2,415,418,488 41.5 △507,912,576 △833.9 79.0 平成 25年度 1,836,717,708 △3.7 1,893,834,076 △21.6 △57,116,368 △88.7 97.0 ア 収 益 総収益は、前年度に比較して70,788,204円(3.7%)減となっている。 医業収益では主に、入院収益で51,901,300円(11.6%)、外来収益で39,224,524円(10.1%)の増加となっている。全体でも、93,338,579円(9.4%)増加している。 一方、医業外収益では、一般会計からの繰入金が96,774,000円(13.0%)の減となっている。 また、特別利益(旧町立病院解体補助金)で69,928,000円全額が減少している。

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イ 費 用 総費用は、前年度に比較して521,584,412円(21.6%)減少している。 これは、医業費用が、400,344,147円(17.9%)の減少と医業外費用の6,992,121円(10.7%)の減少によるものである。 医業費用の減少の要因は、資産減耗費462,069,403円(99.6%)と、医業外費用の支払利息及び企業債取扱諸費の減が主な要因である。 患者一人当たり医業収益と医業費用 (単位:円・%) 前年度対比 区 分 算 式 平成23年度 平成 24年度 平成 25年度 差引増減 増減率 医業収益 医業収益/年入院・外来延患者数 11,855 11,246 11,928 682 6.1 医業費用 医業費用/年入院・外来延患者数 20,215 25,233 20,090 △5,143 △20.4 (1) 施設の利用状況 病院事業の入院・外来収益を分析すると次のようになる。 入院収益 外来収益 (2)人件費と労働生産性 病院事業の給与費は、別表(2)のとおりで、総費用に対する割合は依然として大きく、当年度も増となっている。 病院事業の労働生産性を示す指標を算出すると次のようになる。

項 目 平成23年度 平成24年度 平成25年度 入院収益(千円) 413,420 447,576 499,477 1日平均入院患者数(人) 54.1 64.6 58.7 入院患者1人1日当たり収入(円) 20,890 18,981 23,298 項 目 平成23年度 平成24年度 平成25年度 外来収益(千円) 389,031 387,433 426,658 1日平均外来患者数(人) 253.3 266.5 289.8 外来患者1人1日当たり収入(円) 6,280 5,957 6,101

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職員1人当たり患者数・医業収益 項 目 平成23年度 平成24年度 平成25年度 年鑑指標 入 院(人/日) 4.4 5.3 4.8 8.7 医師 外 来(人/日) 13.9 14.6 15.7 17.5 入 院(人/日) 0.7 0.8 0.7 1.2 看護師 外 来(人/日) 2.1 2.3 2.4 2.3 入 院(人/日) 0.6 0.7 0.6 - 職員一人当たり患者数 全職員 外 来(人/日) 1.8 2.0 2.1 - 医 師(千円) 180,043 187,348 207,793 325,272 看 護 師(千円) 27,739 29,144 31,523 43,132 職員1 人当たり医業 収益 全 職 員(千円) 24,030 25,215 27,922 - この表から、今後も広く地域住民との信頼関係を築きながら、安定した患者数の確保が必要である。 病床100床あたり職員数 (単位:人) 職 務 平成23年度 平成24年度 平成25年度 年鑑指標 医 師 12.2 14.5 15.5 7.4 看 護 部 門 職 員 79.0 95.2 96.4 59.1 薬 剤 部 門 職 員 3.0 3.6 2.4 3.2 X 線・検査部門職員 7.0 7.1 7.1 6.3 給 食 部 門 職 員 1.0 1.2 1.2 4.0 事 務 部 門 職 員 10.0 10.7 10.7 10.7 そ の 他 部 門 職 員 3.0 3.6 4.8 10.1 全 職 員 115.2 136.0 138.1 108.8 職員の平均給与を年鑑指標と比較すると次表のようになり、平均年齢、平均勤続年数は概ね低いとみることができるが、平均給与は医師が非常に高いことがわかる。 職員の平均給与 医 師 看 護 師 項 目 平成23年度 平成24年度 平成25年度 年鑑指標 平成23年度 平成24年度 平成25年度 年鑑指標 基 本 給 ( 円 ) 1,191,375 1,286,803 1,241,216 696,690 278,433 306,711 267,690 302,892 手 当 ( 円 ) 1,579,861 1,756,033 1,601,081 942,941 153,363 202,895 151,430 159,856 平 均 年 齢 ( 才 ) 49.8 52.2 49.9 49.0 28.7 39.2 36.3 43.0 平均勤続年数(年) 20.0 25.2 22.6 21.0 11.0 15.0 11.5 18.0 准 看 護 師 事 務 職 員 項 目 平成23年度 平成24年度 平成25年度 年鑑指標 平成23年度 平成24年度 平成25年度 年鑑指標 基 本 給 ( 円 ) 331,840 321,830 318,583 319,311 363,604 341,280 315,657 334,421 手 当 ( 円 ) 147,223 153,523 133,823 159,322 168,072 164,550 157,259 159,731 平 均 年 齢 ( 才 ) 51.7 56.0 50.4 51.0 47.9 50.6 42.2 45.0 平均勤続年数(年) 27.3 27.1 17.4 28.0 26.5 24.0 20.2 22.0

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そ の 他 職 員 全 職 員 項 目 平成23年度 平成24年度 平成25年度 年鑑指標 平成23年度 平成24年度 平成25年度 年鑑指標 基 本 給 ( 円 ) 323,742 325,515 315,985 255,894 361,677 415,533 355,296 338,519 手 当 ( 円 ) 176,288 182,515 159,439 115,961 257,842 302,124 257,639 219,546 平 均 年 齢 ( 才 ) 42.2 42.2 42.4 46.0 35.7 44.3 40.1 44.0 平均勤続年数(年) 19.5 19.6 16.6 17.0 15.6 18.8 14.5 20.0 (3)薬品費について 病院事業の薬品費は、前年度と比較すると25,026,187円(29.5%)増加しているが、その主な要因は、投薬や注射の処置を多く必要とする長期入院患者などの割合が多く、使用薬品が増量されたことによる。 患者1人1日当たり薬品費 項 目 平成23年度 平成24年度 平成25年度 投薬(円) 594 503 525 注射(円) 760 457 678 患者1人1日当たり薬品費 計 1,355 960 1,203 (4)支払利息 病院事業の支払利息は、別表(2)のとおりで、当年度の総費用に占める割合は前年比0.1ポイント増加している。 医業収益に対する割合は、前年度と比較すると1.0ポイント減少している。

(5)他会計からの補助金・負担金及び出資金 一般会計からの補助金・負担金及び出資金は、次のとおりである。 一般会計からの補助金・負担金及び出資金 (単位:千円) 予算 区 分 平成 23 年度 平成 24年度 平成 25年度 備 考 一般会計補助金 120,094 78,286 83,150 232,168 228,884 231,025 交付税等交付基準分(一部、国から一般会計に交付税の措置あり) 医業外 収 益 一般会計負担金 317,832 513,198 414,283 政策的医療実施経費 (医師給与費補てん分など) 3条 小 計 670,094 820,368 728,458 資 本 収 入 一般会計出資金 50,240 212,062 58,279 交付税等交付基準分(一部、国から一般会計に交付税の措置あり) 4条 小 計 50,240 212,062 58,279 合 計 720,334 1,032,430 786,737 公立病院として、その性質上不採算となる政策的医療を実施するため、一般会計が負担する経費として補助金、負担金及び出資金の形で繰入が行われている。一般会計の負担増とならぬよう経営改善へ向け努力を続けており、前年度より245,693千円減の786,737千円の繰入となっている。

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一般会計以外からの補助金 (単位:円) 予算 区 分 平成 23 年度 平成 24 年度 平成25年度 備 考 道 補 助 金 723,000 706,000 693,000 院内保育所運営費補助金 3条 医業外 収 益 国庫補助金 - 69,928,000 - 資本的収 入 国庫補助金 358,616,000 121,513,000 14,300,000 釧路・根室圏地域医療再生計画補助金 4条 資本的支 出 国庫補助金返還金 - 31,547,069 - 合 計 359,339,000 160,599,931 14,993,000 4444 財政状態財政状態財政状態財政状態についてについてについてについて

病院事業の各年度の財政状態及び資本的収支の状況は、それぞれ別表(3)、別表(4)のとおりである。

(1)資産の状況 当年度の資産総額は、4,128,494,478円で、この内訳は、固定資産3,700,453,883円、流動資産428,040,595円である。前年度と比較すると微減にとどまっている。

(2)負債及び資本の状況 ア 負 債 当年度の負債総額は、流動負債の87,712,850円であり、前年度と比較すると18,001,066円(25.8%)増加している。 イ 資 本 当年度の資本総額は、前年度と比較すると19,260,534円(0.5%)減少している。これは、利益剰余金が大きく減少したためである。 (3)企業債の状況 当年度末現在の未償還元金は、2,067,719,153円である。 当年度償還元金は82,809,166円で、前年度と比較すると103,056,934円 (55.4%)減少している。 企業債の借入及び償還状況 (単位:円・%) 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 区 分 金 額 金 額 増減率 金 額 増減率 借 入 金 783,900,000 247,900,000 △68.4 48,200,000 △80.6 償 還 元 利 計 93,558,105 227,531,004 143.2 117,339,272 △48.4 償 還 元 金 60,846,485 185,866,100 205.5 82,809,166 △55.4 償 還 利 息 32,711,620 41,664,904 27.4 34,530,106 △17.1 年度末現在未償還元金 2,040,294,419 2,102,328,319 3.0 2,067,719,153 △1.6

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(4)資金の運用及び財務状況 資金の動きと資金繰りの状況及び支払能力など財務活動を明らかにするため、比較貸借対照表を基に当年度の資金運用表及び正味運転資本の増減明細表を作成すると、次のようになる。 資 金 運 用 表 (単位:円) 使 途 源 泉 項 目 金 額 項 目 金 額 構 築 物 の 取 得 4,797,569 器 械 備 品 除 却 1,101,385 器械備品の取得 67,058,228 企 業 債 48,200,000 企 業 債 償 還 金 82,809,166 一 般 会 計 出 資 金 58,279,000 当 年 度 純 損 失 57,116,368 減 価 償 却 費 137,569,654 正味運転資本の増加 31,806,167 合 計 259,336,039 合 計 259,336,039 正味運転資本増減明細表 (単位:円) 増 加 減 少 項 目 金 額 項 目 金 額 現 金 預 金 の 増 加 7,744,705 未 払 金 の 増 加 17,412,633 未 収 金 の 増 加 40,310,906 預 り 金 の 増 加 588,433 貯 蔵 品 の 増 加 1,751,622 正 味 運 転 資 本 の 増 加 31,806,167 合 計 49,807,233 合 計 49,807,233 これらの表から、当年度の資金の使途は、構築物の取得、器械備品の取得、企業債償還、当年度純損失などで合計227,529,872円である。一方、資金の源泉の主なものは企業債、一般会計出資金、減価償却費など259,336,039円で、当年度の財政状況は前年度より正味運転資本(流動資産―流動負債)が31,806,167円増加している。この正味運転資本の増加要因は、正味運転資本増減明細表に示すとおり、主に現金預金と未収金の増加によるものである。 主 な 財 務 比 率 の 推 移 比 率 名 平成23年度 平成24年度 平成25年度 年鑑指標 流 動 比 率 (%) 514.1 542.6 488.0 494.0 自 己 資 本 構 成 比 率 (%) 50.6 47.5 47.8 47.9 固定資産対長期資本比率 (%) 93.1 92.4 91.6 81.2

なお、財務比率は別表の(5)のとおりである。

(5)未収金などについて 当年度の未収金は、次表のとおりである。なお、過年度分未収金を除く234,209,926円は、主に3月分として発生したものである。

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単位:円・%) 未 収 金 残 高 左 記 の う ち 過 年 度 分 未 収 金 前年度対比 前年度対比 23年度 24年度 25年度 差引増減 増減率 23年度 24年度 25年度 差引増減 増減率 ( 775 件) 130,243,043 ( 505 件) 200,373,620 ( 468 件) 240,684,526 (△37) 40,310,906 (△7.3) 20.1 (95 件) 4,175,809 (98 件) 4,122,870 (114 件) 6,474,600 (16 件) 2,351,730 (16.3) 57.0

5555 建設改良事業建設改良事業建設改良事業建設改良事業についてについてについてについて 当年度の建設改良事業(建設改良費)は、医療機器購入に28,596,225円、器具及び備品購入などに38,915,310円、病院改築に係る外構工事関連などに20,685,000円、合わせて88,196,535円となっている。 6666 経営指標経営指標経営指標経営指標についてについてについてについて 経営成績や財政状態を示す主な経営指標の推移は、別表(5)のとおりである。 以上が、審査結果の概要である。 7777 審査意見審査意見審査意見審査意見

次に審査意見を述べる。 ((((1111))))業務業務業務業務のののの実績実績実績実績についについについについてててて 当年度における入院外来延患者数は、前年度に比べ2,758人(3.1%)増加している。 これは、新病院での診療開始や医師確保に係る要請活動など、様々な努力が患者数の増加に繋がったものと思われる。 医師の偏在が顕著な中で、地方の病院はそのあおりを受け医師確保に奔走している構図が長く続いている。このような状況下ではあるが、患者数の増加は収入に直結することから常勤医師の的確な配置は必須であり、今後においても更なる工夫を重ね、患者数の増加に努められたい。

((((2222))))予算執行状況予算執行状況予算執行状況予算執行状況についてについてについてについて 収益的収支及び資本的収支の予算執行状況は、それぞれおおむね適正に執行されている。

((((3333))))経営成績経営成績経営成績経営成績についてについてについてについて 今後は、安定的な医師確保と適切な診療体制を図りながら、医業収益を確保するとともに経費を含む医業費用の更なる節減が求められる。 医療を取り巻く状況は今後もより一層厳しくなることが予想され、医業収益の大幅な増収も見込めないものと思われることから、より効率的・効果的な病院経営を推進し、経営成績の向上に努められたい。

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((((4444))))財政状態財政状態財政状態財政状態についてについてについてについて 貸借対照表から主要な財務比率などをみると、当年度の純損失が前年度と比較して減少したものの、採算性(総資本利益率、自己資本利益率など)は、依然として厳しい状況にある。 今後においても厳しい財政状況が続くと見込まれることから、財政運営の健全化に向けて、より一層の努力を図られたい。

((((5555))))未収金未収金未収金未収金などについてなどについてなどについてなどについて 私法上の債権である病院の治療代・調剤費など(消滅時効期限3年=民法170条)の不納欠損処分は、地方自治法上の債権とは異なり期限が来れば消滅時効が自動的に成立するわけではないので、「時効の援用=民法145条」(時効の申し出)がなされるか、債権者側が債権放棄をしない限り、私法上の金銭債権は永久に残ることになる。 従って、徴収困難な債権に対する統一的・効率的な債権管理の方策を早急に検討すべきである。 このようなことを含め、負担の公平の観点からも十分研究・検討し、未納防止対策の改善や未収金の回収・縮減対応に一層努力されたい。

8888 むすびむすびむすびむすび

町立病院の運営は、診療所2ヵ所と合わせて、町民の健康と生命を守るため一次医療の安

定的かつ継続的な安心と信頼の医療提供の役割を担っている。その実情は、自治体病院特有の政策医療としての「公共性」に重点をおけば「経済性」が低下し「経済性」に軸足を移せば「公共性」がおろそかになるなど、理想の実態とはかけはなれている。 つまり、「公共性の確保」と「経済性の発揮」という二つの重い責務を天秤棒のようにその肩に背負っている自治体病院の苦悩には深いものがある。 この苦悩を解決し、住民の期待に応えるためには、自らの足下をしっかりと見つめ、自ら立つ「自立」と自ら律する「自律」の気概をもちながら、背丈を伸ばすことである。自治体病院が成長すれば、「公共性」と「経済性」はおのずと高まるのである。従って、「自立と自律」こそが、これからの自治体病院改革のキーワードであると言われている。 一方、近年の医師の専門医志向、都市志向や勤務医の過酷な勤務体制、医科大学における教室(医局)の医師派遣機能の低下などによる医師不足に伴い、診療体制の縮小を余儀なくされるなど、その経営環境や医療提供体制の維持が極めて厳しくなっている。 このような中、当町においては必要な医療提供体制確保や入院・外来患者の誘引を図るため、自らに期待されている役割を今一度明確にし、財務内容の改善を進める経営の効率化などにより、安定的かつ自立的な経営の下で良質な医療を継続して提供できる診療体制が、より一層構築されることを望むものである。