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研究主題 言語活動の充実を図る指導法の工夫 ~自分の考えを書き、伝え合うことで考えを深める授業づくり(5年次)~ 明確な課題提示を行う。 課題に対する自分の考えを書かせる。 互いの考えを伝え合うようにさせる。 伝え合ったことをもとにして、再度自分の考えを書かせる。

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研究主題

言語活動の充実を図る指導法の工夫

~自分の考えを書き、伝え合うことで考えを深める授業づくり(5年次)~

① 明確な課題提示を行う。

② 課題に対する自分の考えを書かせる。

③ 互いの考えを伝え合うようにさせる。

④ 伝え合ったことをもとにして、再度自分の考えを書かせる。

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<1 年生の実践>

考えを書かせるための手立て

○図をかかせるための工夫

ノートに○を 8 個と 3 個かかせ、全員が○をかいた状態からスタートで

きるようにした。その次に、数字や言葉、矢印、囲む、線などを使って、

自由に自分の考えを表すようにした。図の最初の部分を統一することによ

り、どの子でも取り組め、自分と友達との考えや表し方の違いに気付かせ

るようにした。 伝え合うための手立て

〇ホワイトボードの活用

ノートに図がかけた子は、ホワイトボードにかく。そして全体での伝え合いの時、数人からホワイトボードを

使って発表してもらった。最終的には全員がホワイトボードにかくことができた。

〇ペア学習の活動

2人でペアになり、自分がかいたホワイトボードを用いて説明し合う活動を組みこんだ。3を2と1に分け 10のまとまりにすることを強調し、「はじめに」「つぎに」「さいごに」の言葉を使うように働きかけた。

考えを深めるための工夫

〇相手に説明するためのヒントカードの活用

図はかけても、相手に分かりやすく説明するのは1年生には難しい。そこ

で、ペアで説明し合う活動の前に、穴埋め式のヒントカードを配付して、計

算の仕方を説明する手助けにした。ヒントカードは、考えを整理してまとめ

るのにも役だった。

成果

・ホワイトボードを活用することにより、自分

の考えを書いたり話したりするのは、楽しいと

感じる子どもたちが増えてきた。

・「ぼくの考えを聞いてください。」「質問や

気付いたことはありませんか。」の話型や「は

じめに」「つぎに」の順序を表す言葉を用いる

ことで、相手を意識しながら伝えるきっかけや

練習になった。

課題

・ペア活動など、自分の考えを相手に伝える機

会を多くして、慣れさせるようにする。

・モデル文などを繰り返し練習し、言葉の使い

方や語彙などを習得させていく。

・1年生の発達段階に合わせた1時間のまとめ

や振り返りを、どのような形で行うかをよく吟

味する。

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<2年生の実践>

考えを書かせるための手立て

○ブロック図の活用

低学年では、絵や図をかく時間よりも、考えを書き表すことに時間をかけて

いきたい。そのため、黒板に掲示したブロック図の縮小したものを児童に配付

し、自由に書き込めるようにした。また、何枚も用意し、一人の児童が、いく

つかのやり方で取り組めるようにした。

伝え合うための手立て

○ホワイトボードの活用

ホワイトボードに課題を貼っておき、児童がすぐに考えを書けるようにした。また、まず つぎに さいごに

の言葉のミニカードも貼っておくことで、自分の考えを書いたり説明したりしやすくなった。そうすることで、

聞く側の児童も、発表者が、何の説明をしようとしているのか、また、どの説明をしようとしているのかを理解

しながら聞くことができた。

考えを深めるための工夫

○既習の計算の仕方やきまりの活用

本時では、多様な考えが生まれるよう、交換・累加方式と発展的な内容

である分配方式を同時に扱った。発表場面では、児童の発表を整理し、①

交換・累加方式→②分配方式の順に発表させていった。はじめに、12×

3と表される式を3×12と交換していることや細かい言葉を教師が補い

ながら説明させた。

成果

・ホワイトボードの「まず、つぎに、さいごに」

の言葉により、児童はスムーズに説明できた。

・交換方式について、やり方を重点的に行った

ことで、全員の児童が理解できた。

・交換方式、分配方式のやり方を同時に扱うこ

とで、多様な考えが生まれ、児童は意欲的にい

ろいろなやり方で問題を解いていた。

課題

・それぞれのやり方を収束させるために、本時の最後

の場面で、どのやり方がいいのか、また、速く確実に

計算できるのかを検討する時間を設け、練習問題に生

かせるようなまとめ方の工夫が必要であった。

・前時とのつながりを確認したり、本時の課題に直接

かかわったりするような導入の工夫が必要であった。

交換・累加方式 分配方式

交換・累加方式 分配方式(教科書では発展的な内容の扱い)

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<3年生の実践>

課題設定の工夫

○課題の吟味

研究授業「あまりのあるわり算」では、余りについて理解を深める

ために、余りの処理の問題を取り上げ考えさせた。他社の教科書も参

考にしながら、場面に合わせた処理の仕方を考える問題を用意した。

普段の算数の授業においても、Web 配信問題の過去問題の正答率を

参考にどの問題でつまずきが見られるか、つまずきをなくすために、

何を教えて、何を考えさせるとよいか事前に教材研究を行った。教材

研究から、教科書の練習問題に軽重をつけ、つまずきそうな問題につ

いて、みんなで考え、伝え合う活動に時間をかけるようにした。

伝え合うための手立て

○ペア活動の重視

自分の考えをもたせ、ノートに書いた後、ペアで交流する時間をと

った。全体では話すことが苦手な子どもに、話すことへの抵抗を少なくし、参加させることができた。

○考えの異同を視点とした聞き取らせ方

ペアや学級全体で交流するときは「同じ考えか」「違う考えか」に気を付けて聞き合うように助言した。共

通点を探したり、似ているけれど、手順が違うことに気付いたりする姿が見られるようになってきた。そのよ

うな反応がないときは、教師から「○○さんの考えは誰の考えと同じかな?」と問いかけるようにしてきた。

考えを深めるための工夫

○授業の振り返り「はかせ」を文章で書く

年度当初、授業の振り返りに際しては、書き出しを与え、その続きに、キーワードが入るように書かせてい

た。しかし、用意していた言葉が、実際の授業の中から出てきた子どもの言葉と合わなかったり、書き出しと

キーワードの提示だけでは、文が続かなかったりした。そこで、算数では「はかせ」というタイトルで、授業

で分かったこと、気付いたことなどを作文で書かせるように変えた。○行以上と文章量に規定を設け、ある程

度の文章を書かせることで、自分の学びや友達から学んだことを書かせたいと考えた。ノート点検を継続し、

赤ペンでコメントを入れ励まし、よい文章を学級全体に見せるようにした。その結果、大切な考え方、考えが

変わるきっかけとなった友達の説明、自分が考えたことなどを書けるようになってきている。

子どものノート~「はかせ」で今日の授業の振り返りを書こうより~

成果

・Web 配信問題の正答率を参考にした教材研究は、授業

で考えさせる課題をしぼるための手立てとして有効だっ

た。 ・振り返りを書く時間を確保、継続することで、自分の学

習したことを自分の言葉で振り返ったり、友達の考えを取

り入れたりすることができた。

課題

・相手を意識した交流、伝え合いをすることが

できなかった。「ここまで分かりましたか。」

「~ということですよね。」などかかわるため

の言葉を具体的に教えるなどして、力を付けて

いきたい。

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<4年生の実践>

「課題設定の工夫」

○子どもとともに作る課題

教師が課題をすぐに与えるのではなく、学習問題について考える中で、児童が課題を作っていく授業を目指し

た。算数では、学習問題を提示して話し合う中で、既習事項や前時の学習との違いを明確にしながら、「これま

でのやり方ではできないな」「どうしたらいいんだろう」という問題意識をもたせるようにした。そのような意

識をもったところで、「これについて考えよう」と呼び掛け、解決したい内容が課題となるようにした。

伝え合うための手立て

○ペアでの交流の設定

全体の前で、進んで発言しようとする児童は多くない。全体での発表のみにしてしまうと自分の考えを伝える

ことなく時間が過ぎてしまう児童が出てしまう。そこで、隣の席の児童とのペア交流を積極的に取り入れ、進ん

で自分の考えを友達に話す機会が増えるようにした。聞く活動も全体の中で聞くのとは違い、相手が決まってい

るので、より相手を意識して聞くことが可能となった。

ペア交流により、自分の考えに自信がもてたり、相手との考えの似ているところや違いに気付いたりすること

ができた。相手の考えが分からない時には「どうしてそうなるの。」と質問する場面も生まれた。

考えを深めるための工夫

○ホワイトボードの活用

全体交流では、必要に応じてホワイトボードを活用した。書くことで考えが視覚化され、相手に伝えやすくな

り、理解しやすくなるという利点が生まれる。ホワイトボードを示しながら説明することで、自分の考えと似て

いる点や異なる点に気付き、誤った考えを指摘したり、分からないところを質問したりして考えを深めていくこ

とができた。また、多様な考えがある場合には、ホワイトボードを移動、分類して、考えを整理することができ

た。

○考えを付け足す場の設定

ペアやグループ、全体で交流をすることで、分からなかったことが分かるようになったり、別の考えや新たな

視点に気付いたりすることができる。そこで、よいと思った考えがあったら、青色でノートに付け足して書くよ

う促した。書くことにより、友達の考えのよさを意識しながら、考えを深めていくことができた。

子どものノート等

ホワイトボー

ドを分類しな

がら、考えを

整理していく

成果

・既習事項との違いや困っていることを明確にす

ることで、児童が考えたい課題が生まれる。

・ペア交流は、児童の能動性を生み出し、活動を

活性化させることができる。

・ホワイトボードの活用によって、互いの考えを

知ろうとする意欲が高まり、交流が促進される。

課題

・ペアやグループ、全体での交流場面において、

より相手の考えに関わり、深く考えようとする「話

型」などを活用した指導がさらに必要である。

・学習したことのまとめだけでなく、振り返りの

時間を確実に確保するようにし、内容面で充実さ

せる。

自分の考えを伝え、相手の

考えを理解するペアの交流

ノートに青色で友達の

考えを付け加える。

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<5年生の実践>

考えを書かせるための手立て

○思考の流れに沿った課題の設定

学習課題が、児童の中で一つの流れとして理解できるようにする。例えば、課題①として「日本の工業の特色

について調べよう」を設定し、軽工業から重化学工業へと日本の工業が変化してきたことに気付く。その上で、

児童の「なぜ、重化学工業が発展したのか。」「どこで、重化学工業が盛んなのか。」という発言から、課題②

「重化学工業の盛んな地域を調べ、発展の理由を考えよう」へ繋げていく。

○課題について考えるための資料の準備

学習課題に沿った資料を精選して示すことで、児童が資料を基に考えを出しやすくする。

伝え合うための手立て

○根拠となる資料の明示

資料の読み取りから気付いたことや考えたことを書く時に、根拠となる資料のページや番号、項目を記述する

ように指導した。

○話型に配慮したワークシートの工夫

ワークシートに、「よさの〇つ目は」「△の資料を読むと」などの話型を記しておくことで、気付きや考えの根

拠を相手に伝えることを支援した。

考えを深めるための工夫

〇ペアや全体での話合い活動の設定

自分の気付きや考えを比べるため、ペアや全体で話し

合う活動を設定する。その上で、新たな気付きを発表さ

せたり、考えを書かせたりした。

〇キーワードを示した考えの記述

学習のまとめで、自らの考えをまとめる時に、押さえ

ておくべきキーワードを示し、それを使ってノートにま

とめるよう指導した。

成果

・課題に合わせた自作資料を作成することで、児童

が資料を集中して読み取る姿が見られた。

・ワークシートを発表時の話型を当てはめる形で作

成したことで、課題に対して思考や表現することを

助けた。

・課題について調べ、判断し、自らの気付きや考え

を伝えるという流れができた。

課題

・児童の資料の読み取りに時間差が生じたため、課

題は1つに絞り、分かりやすい言葉で示すようにす

る。

・考えを深める場面で、資料の共通点や相違点に児

童が気付けるよう、全員でグルーピングをしたり、

関連性を確認したりする機会を設けると良かった。

・伝え合う場面で、うなずきながら聞いたり、指摘

したりすることができるよう、話合いのルールを設

け、指摘を付箋に書かせ読ませると良かった。

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<6年生の実践>

考えを書かせるための手立て ○意欲を引き出す課題の設定

自分の考えを表現するためには、まず自分の考えをしっかりともたなく

てはならない。そのために、児童にとって生活に身近な題材などから解く

ことへの意欲がもてるような課題を設定する。

○具体物の操作

課題を解決しなければ自分の考えを書くことができない。そこで、具体

物を操作しながら自力解決をさせていく。円の図形の方眼を数えて面積を

求めたり、円を切って他の図形に変えて面積を求めたりし、自分が実際に

行った方法をノートに書かせるようにする。自分の考えを書く時には、分

かりやすく「まず」「次に」「最後に」「だから」などの言葉を使うようにさせる。

伝え合うための手立て

○発表形態の工夫

2人組やグループなどの少人数やクラス全体で発表など、学習内容に合

わせて発表形態を変える。友達の考えを聞き、自分の考えと比べることで、

自分の考えに自信をもったり、自分とは違う考え方に気付いたりできるよ

うにする。全体で、考え方を発表する時には、ホワイトボードや書画カメ

ラを使用し、作図や式などを全員が見えるようにしてから発表する。

考えを深めるための工夫

○振り返りの場の設定

授業の最後に振り返りをする。振り返りでは、「今日の授業で分かったこと」を書かせる。友達の考え方と自

分の考え方を比べて書いたり、今日の学習内容を自分の言葉で書いたりすることで、学習したことの理解が確実

なものになる。また、達成感をもたせるために書いた内容を確認し、がんばって学習したことを認めて褒める。

成果

・具体的な操作をすることで、全員が答えを求

め、自分の考えを書くことができた。

・ホワイトボードや書画カメラを使って、考え

を全員に見えるようにして発表するのは、分か

りやすくてよかった。

課題

・グループでの話合いを活発にするために、代

表を選ぶ時に選ぶ基準を示すとよかった。

・発表の時に、自分の考えを書いたノートを読

んでいるだけなので、「友達に自分の考えを分

かってもらえるように話す。」ということを意

識させる必要がある。

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<サポートルームの実践>

課題設定の工夫

○イメージしやすい題材

サポートルームの子どもたちの特徴として生活経験の希薄さや語彙の少なさがあげられる。そのため、日頃か

ら生活に密着した事柄を題材にして言葉を意識的に獲得できるよう

に取り組んでいる。

○子ども同士で共有できる題材

異学年でも共通して取り組める『カレンダーの学習』に焦点を絞っ

た。拡大した書き込み式カレンダーを掲示して学習を行った。クリス

マスやお正月など季節毎の行事は生活実感を伴っていて、共有できる

話題がある。

個に応じた指導の工夫

○個別の目標設定

学年や習熟度に応じて目標を個別に設定する。

○教育補助員との連携

個別の目標設定を教育補助員と共通理解しておき、机間巡視によっ

て小さなつまずきに即座に対応する。つまずきが解消されると集中力

が途切れないため、自信をもって発言できる。

伝え合うための手立て

○安心感のある教室

日頃から間違いを恐れずに発言できる雰囲気作りをする。

「授業の始めのあいさつの時は手を止める」「他の人が

発言しているときは口を閉じる」などの学習のきまりを決

め、指導を徹底しておくことで児童が安心して参加できる。

○既習事項を増やしておく

1年は12ヶ月であり、1ヶ月は30~31日あること

や、1週間は7日あり、曜日があることなど、カレンダー

を作る上で必要な知識を初回の授業で確認した。計画的に

既習事項を積み重ねることで積極的な発言を促した。

成果

・イメージしやすい題材を計画的に学習するこ

とで安心して発言できる姿が見られた。

・個別の目標設定を教育補助員と共有し、集中

力を持続し、既習事項を積み重ねることで異学

年同士であっても児童それぞれが安心して授

業に参加することができた。

課題

・学年と到達度の違う児童に一斉授業で発言さ

せるためには課題設定が重要であることが分

かった。

・お互いの発言を受けて考えを深めることは難

しかった。

・発表の仕方の型が必要で、一目で分かるよう

に表示するとよいことが分かった。

・A児:サポートルームの黒板に毎朝、日付と曜日を書かせ、

1週間は7日、1ヶ月は 30~31 日などを実感させる。

・B児,C児:国民の祝日などを事前に学習させておく。

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低学年のノート

本時の◎めあてをしっかり書き、赤線で囲んでいる。

図のかき方が良い。引くのは斜線で表し、

残っているのは、色を付けている。

友達の考えを丁

寧に写している。

まとめ◇を

きちんと書

いている。

筆算が

見やすい。

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中学年のノート

自として、自分の考

えを、図をかいて、

説明している。

友として、友達の考えを聞いて、説明の言葉をメモしている。

友達の考えを、名前を入れて書いている。

図を使って、自分の

考えを表している。

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高学年のノート

課題に対する自らの主張とその理由を書いている。

主張を裏付ける資料を示し、分かることを記述している。

「まず」「次に」「最

後に」「だから」の

接続詞を使って、自

分の考えを説明して

いる。

本時の振り返

りをしっかり

書いている。

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0% 20% 40% 60% 80%100%

理由を入れて話す

相手の顔を見ながら話す

自分と比べながら聞く

うなずきながら聞く

考えを書くことは楽しい

(2学期評価)

YES

NO

全校の取組

(1)伝え合う力の向上

「伝え合う(聞く・話す)ためのスキル10」

2学期から「伝え合う(聞く・話す)ため

のスキル10」の自己評価カードを児童用に

作成し、活用するようにした。月末ごとに振

り返りをしている。 (2)説明する力の向上 「相手を意識した話し方をするための10項目」

教師用には、「相手を意識した話し方をするための10項目(説明する工夫)」を提案し、授業の中で取り組ん

でいる。 (3)視写する力(視写力)の向上

基礎的な書く力を伸ばすことを目指して、全校で「うつしまるくん」(光村教育図書)を使っている。今年度

は、スピード、正確さ、ていねいさの三つの観点からチェックし、一人一人の実態把握に努めている。視写力に

優れている児童には、ミニ賞状を授与し賞賛した。 終わりに アンケート結果から ○学年×10分(低学年は+10分)の家庭学習時間が達成できる。 (目標 児童アンケート 90%以上)

1学期評価 92% 2学期評価 94% ○相手に分かるように伝えることができる。 (目標 児童アンケート 85%以上)

1学期評価 86% 2学期評価 95%

アンケート結果から、自分の考えを書いたり話したり、友達と考えを交わしたりすることについて、児童が意

欲的に取り組み、肯定的にとらえていることが分かる。今年度は、特に「伝え合い」に重点を置いてきた。目標

値を超えたことは素晴らしく、様々な手立てを講じてきた研究の成果と考えられる。 しかしながら、伝え合いの力はまだ十分ではなく、今後も引き続き育てていく必要がある。伝え合いの力が伸

びることで、授業も深まると期待している。 研究授業を通して、授業における課題の重要性も明らかになった。課題に呼応した振り返りやまとめについて

も、よく吟味していきたい。 【平成28年度 研究同人】 校 長 和田真理子 教 頭 遠藤 正志 教務主任 青木 信也 1年担任 三國 益栄 2年担任 品田 幹夫

3年担任 安達 明美 4年担任 木戸 智子 5年担任 笹川 新治 6年担任 山口 恵美 SR担任 馬場 悦子

養護教諭 江口 友紀 主 事 今井 康雄 教育補助員 大浦 仁美 管理員 張戸 潔 育児休業 佐藤めぐみ

◆自己評価カード 12月の結果

90%

10%