福島県沿岸部における風力発電実 績と今後の再エネ...
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令和元年10月30日(水)
南相馬サステナジー
代表取締役 佐々木幸一
福島県沿岸部における風力発電実績と今後の再エネ事業への展開
1 南相馬サステナジーの成り立ち
< 設立の趣旨 >
南相馬市が中心となって原子力発電に頼らない再生可能エネルギーの導入を推進すると
いう南相馬市の復興ビジョンに共鳴し、地元企業と日立グループで設立。
(1)南相馬鹿島区風力発電事業による地元貢献
再生可能エネルギーの町としての知名度の向上に努めるとともに、風力発電が地元の
憩いの場とすることを目指す。また、利益の一部を活用して地域貢献に役立てる。
(2)新事業の立上げの模索
再生可能エネルギーを中心とした新事業の模索を行い、南相馬市の再生可能エネルギー
ビジョンを支援していく。
<事業者概要>
会社名:株式会社南相馬サステナジー
本社所在地:福島県南相馬市原町区大町3丁目30番地
設立年月日:2013年6月14日
資本金:1億円
2 万葉の里風力発電事業の概要
総事業費
補助事業
補助率
32億4700万円
再生可能エネルギー発電設備等導入基盤整備支援事業補助金(福島県再エネ復興支援事業)
約27%
:
:
:
< 計画概要 >
< 事業形態 >
3 万葉の里風力発電所の設備概要
3
防災林
防潮堤
ブレード先端高さ 131m
基礎幅 19m
直径 92mナセル
ブレード
タワー
ハブ高さ 85m
1号機
2号機
3号機
4号機
特高変電設備
送電線用鉄構
連系点
かしまの一本松
設備配置図
風車 エネルコン社製 E 92
ブレード径 92 m
ブレード数 3 枚
ハブ高さ 85 m
発電方式 ギアレス可変速(フルコンバータ)
制御方法 電動ピッチ制御
定格出力 2,350 kW
発電開始風速 2.5 m/s
発電停止風速 25 m/s
< 風車外形図 >
4 万葉の里風力発電所導入までの経緯
平成23年8月
平成25年11月
平成26年7月
平成27年6月
平成28年12月
平成29年4月
< 工事工程 >
・事業用地賃貸借契約
・南相馬市協定書締結
・工事着工
・売電開始
:平成29年4月1日
:平成29年4月17日
:平成29年4月17日
:平成30年3月15日
南相馬市復興パートナー企業に選定
環境アセスメント完了
設備認定取得
南相馬市「復興整備計画」へ登録
系統連系契約締結
保安林解除
< 開発経緯 >
海岸からの風景(30年3月12日付福島民友掲載)
アンカーボルト設置風景
5 地元への貢献< 地元貢献計画 >
① 緑化・環境整備
② 地元伝統芸能存続への協力(お浜下りなど)
③ 地元植生保存会との協力
・かしまの一本松の記念公園への寄附・
後継樹植樹など
④ 風の学校、Global Wind Dayの開催
⑤ 次世代事業への投資(再生可能エネルギーの普及)
地元鶏足神社遷宮祭(お浜下り)衣装費の寄附
かしまの一本松
3号機
かしまの一本松とのツーショット
6 新規風力プロジェクトの概要
E-115 EP3=次期風力発電機=
1.定格出力 :4,000kW ~ 4,200kW2.ローター径 :115m3.ハブ高さ :89m4.風車タイプ :ギアレス5.風車クラス :IEC / EN IA+ 6.カットイン・アウト風速:2.5 ~ 34m/s7.騒音レベル :87.6 ~ 106.0dB (A)8.設計寿命 :25年
●環境影響評価→現況調査中(準備書)
大型機の採用により沿岸部の低風速地域での事業 化を目指す。
(仮称)八木沢風力発電所4万8,000kW予定
7 新事業への展開 (地域エネルギー供給)
コンパクトグリッド1
体育館
消防署
公民館 文化会館
市役所
発電
水道局
太陽光
コンパクトグリッド2
統合EMS
病院温浴設備 運動場
EMS
発電
太陽光
コージェネレーション(発電・排熱供給)
熱
EMS
需給管理保守・点検
エネルギー教育
地域エネルギー会社創出
特長 :自営線でコンパクトグリッドを結びEMSで一括管理、コンパクトグリッドは拡張が可能
メリット : ①自治体: 地元への企業誘致、雇用拡大による地域活性化、CO2削減に貢献
②需要家: 安価な電力の調達による収入拡大
再エネ・防災機能を備えたコンパクトグリッドで省エネに貢献
電力卸市場電力会社
電力調達