ccpmの考え方を活用した...

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CCPMの考え方を活用したテストフェーズにおける課題解決～課題発見、解決までのケーススタディ～

三菱電機株式会社通信機製作所

水野昇幸

ソフトウェア品質シンポジウム2014

※CCPM：Critical Chain Project Management

c-asaka

タイプライターテキスト

SQiP2014

c-asaka

タイプライターテキスト

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発表の目標＆コンテンツ

現場におけるマネジメント上の課題を解決するためのヒントを

持ち帰ってもらう

CCPMを簡単に紹介する

CCPMを用いた現場課題解決に向けた考え方を知ってもらう

上手くいった場合、上手くいかない場合を含めてケーススタディと考察を紹介する

※CCPM：Critical Chain Project Management

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背景

昨年のSQiP発表システムテスト/テスト実施フェーズにおけるボトルネック/クリティカルチェーンを特定した残日数管理マネジメントとその効果

クリティカルチェーン

「CCPM」の考え方を活用

詳しくは、SQiPシンポジウム2013のサイトに情報があります！ http://www.juse.jp/sqip/symposium/2013/program/

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CCPMとは？

CCPMとは？ Critical Chain Project Management：クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント

「ザ・ゴール」で有名なエリヤフ・ゴールドラット博士考案のTOC（Theory of Constraint：制約理論）に基づく全体最適の観点で構築されたプロジェクト管理手法。

PERT図的に整理されたタスク毎の安全余裕（バッファ）をまとめる。そのバッファの減り具合をグラフ化することで、プロジェクトがどのように遅れている状況か？を判断することが出来る。

目立つ特徴は、バッファの設定方法とバッファ管理グラフ。

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バッファ消費率[%]

プロジェクトの進捗率[%]

バッファ消費率タスク1

タスク2

タスク3 バッファ

バッファ

バッファ

タスク1

タスク2

タスク3 バッファバッファ

バッファ

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昨年の流れの紹介（ケース①）

試験装置が 1台なのでこれ以上の速度向上は無理です！

CCPMの活用

ボトルネック特定

ひとことで言うと…

プロジェクトの課題にCCPMの考え方を用いて改善を行ってみました！

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1日～ 6日～ 11日～ 16日～ 21日～ 26日～ 31日～ 36日～ 41日～

テストケース群

残テストケース数

試験効率(項目/日)

予定日数

0XXXX 100 25 41XXXX 211 25 92XXXX 30 25 23XXXX 202 30 74XXXX 220 35 75XXXX 79 20 46XXXX 70 15 57XXXX 44 10 58XXXX 13 15 1

合計残日数 44

6XXXX

5XXXX

1XXXX

2X

0XXXX

3XXXX

7XXXX

4XXXX

8X

朝会マネージャへ展開

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80

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バッファ消費率

実施した内容・状況の分析


・最も長いチェーン

グラフ管理数値化残日数

日々の課題毎日の目標進捗ギャップ

競合要素人・モノリソース状況

タスク郡タスク郡タスク群

目標設定

バッファ

解決への活動

タスク

タスク

タスク

タスク

試験装置が 1台なのでこれ以上の速度向上は無理です！

見積り

実際の進捗

※ケース①

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ですが、こんな意見も･･･

・今回がたまたま上手く行く条件だっただけで、他の条件では上手く行かないのでは？

・事前に見積りなんて出来ない、 ⇒クリティカルチェーンを作ることが出来ない。見積りが出来てもあてにならない。

・予定なんて変わるし、割り込みもたくさん入る。

・解決出来ない課題がある場合はどうするの？

・…etc

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タスク

タスク

タスク

タスク

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ケーススタディ

昨年の発表を含め1年間で6件の事例がありました。追加で３つ（ケース②～④）を紹介します。

ケーススタディ（実際の事例）・試験装置ボトルネックのテスト実施（ケース①）・並列３名でのテストケース作成・開発作業への適用（ケース②）・HW試験への導入（ケース③）・ソフトウェアテスト実施作業（ケース④）・プロジェクト全体の改善

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タスク

タスク

タスク

タスク

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遅れているが、何日に終わるか言うことが出来ない。何処が問題で対応すべきか明確に出来ない。 ⇒発生している課題、目の前の課題が議論の対象。

開発作業への適用（ケース②）

【背景・課題】開発人数７名ほど。詳細設計～コーディング～単体テスト

ガントチャート＋イナヅマ線での管理あり。

昨日のXXの問題はどうなった？

これ、何で進んでないの？

朝会にて･･･

※朝会での状況は… タスク担当進捗

AAA詳細 Xさん

BBB Yさん

CCC Zさん

･･････

AAAコード

･･･なんか遅れてる？

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【対策】ボトルネック⇒人。人の制約を考慮して先のつながりを明確化。

朝会にて

※朝会での状況は… 各担当作業

Aさん（２日）

Aさん（４日）

Aさん（２日）

Bさん（４日）

Aさん作業を短くすると全体が短くなるけど、何か出来ない？

Cさん（３日）

Cさん（３日）

Dさん（３日）

Dさん（２日）

この作業を改善しよう！ ※Aさん作業がクリティカル

Bさん（２日）

この作業はXXの部分で時間がかかるので、そこを誰かに

手伝ってもらえると嬉しいです。

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【効果】元々予定された日数よりも遅れる…という相談が来ていたが、前倒しにて完了。

各担当作業

Aさん（２日）

Aさん（４日）

Aさん（２日）

Bさん（４日）

Cさん（３日）

Cさん（３日）

Dさん（３日）

Dさん（２日）

Bさん（２日）

-60

-40

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0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0バッファ消費率[%]

進捗率[%]

バッファ管理

作業の見直し

実施出来ない作業の見直し

２日前

１日前

遅れなし

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朝会



・最も長いチェーン・弱いチェーン




タスク郡タスク郡タスク群見積り

目標設定

バッファ

解決への活動

※ケース②

実際の進捗

タスク担当進捗

AAA詳細 Xさん

BBB Yさん

CCC Zさん

･･････

AAAコード

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各担当作業

Aさん（２日）

Aさん（４日）

Aさん（２日）

Bさん（４日）

Cさん（３日）

Cさん（３日）

Dさん（３日）

Dさん（２日）

Bさん（２日）


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0 20 40 60 80 100










タスク郡タスク郡タスク群見積り

目標設定

バッファ

※ケース②

実際の進捗

解決への活動

主に担当者作業の偏りと全体進捗とのつながりを改善

対策の対象と進捗が結びついており、効果あり。

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HW試験への導入（ケース③）

【背景・課題】 HW系の試験不足により追加試験実施を考えるが、試験作業自体を定義する作業に不安感。どのくらいの作業があるかも見積ることが出来ない。

単純にWBSの定義、見積り方法を工夫して対処を実施。

試験装置が不安定で HWの追加試験が必要。ですが、作業自体の定義

が出来るか…orz そんな状況で見積りも…

試験項目？見積り？

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HW試験への導入（ケース③）

【対策】試験項目：まず作成してもらい、レビューで合意見積り：今までの作業との相対値で大中小を定義

試験項目見積り

AAA 0.5日（ベース）

BBB 大（4日以上）

CCC 小（0.5日）

DDD 中（2日）

… ひとまず

このくらいは必要では…

BBBに関連してXXXもやった方

が良いよ

AAAと比較してDDDは「中」のサイズですかね。

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タスク抽出

見積り（相対でも可）

目標設定

バッファ

実際の進捗

解決への活動

※ケース③

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人・モノリソース状況


タスク抽出


実際の進捗

解決への活動

※ケース③





競合要素

目標設定

バッファ

主にタスクの出し方、見積りのベースを改善

※ただ、この先も課題あり

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-30.0

-20.0

-10.0

0.0

10.0

20.0

30.0

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50.0

60.0

70.0

80.0

90.0

100.0

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0



試験項目ALL

SWテスト実施作業（ケース④）

【背景・課題】テストケース10,000件以上の実施。テスト対象が短納期のため作りこみが甘い。ケース①と同様に、CCPM的に進めてみるが…

タスク

タスク

タスク

タスク

見込み作業（クリティカルチェーン）

不具合が多過ぎて作業出来ません！

真上へ（作業できず）

発生した状況

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-30.0

-20.0

-10.0

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30.0

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50.0

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0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0



試験項目ALL


【課題×２】課題A：隠れた課題が発生して、大きな停滞が発生課題B：課題を解決するための影響範囲の限界発生した状況

実際には…？

改修作業

改修作業

※CCPMを実施した効果：・出来る/出来ない作業範囲が明確・「いつ作業が停滞」が判断できた

⇒早期の対策・見直しを実施できた

対策実施期間停滞発生が早いタイミングで見えており、早期に対策実施

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-30.0

-20.0

-10.0

0.0

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30.0

40.0

50.0

60.0

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90.0

100.0

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0



試験項目ALL


【課題×２】課題A：隠れた課題が発生して、大きな停滞が発生課題B：課題を解決するための影響範囲の限界

1チーム内でCCPM実施

他チームではCCPM実施せず

全体に対してCCPMが適用してはいない

⇒全体としてのボトルネックまでは不明確

他チームからの支援までは受けづらい

このチームの解決範囲が速度の限界

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0 20 40 60 80 100








課題分析


タスク群への影響課題



タスク抽出


目標設定

バッファ

実際の進捗

解決への活動

タスク

タスク

タスク

タスク

※ケース④

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80

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0 20 40 60 80 100







・弱いチェーン


課題分析





タスク抽出


目標設定

バッファ

実際の進捗

解決への活動

タスク

タスク

タスク

タスク

隠れた課題やリスクを含む

「弱いチェーン」が存在する

課題A：隠れた課題の発生

※ケース④ 課題B：課題解決の影響範囲

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課題とケーススタディ

・今回がたまたま上手く行く条件だっただけで、他の条件では上手く行かないのでは？

・事前に見積りなんて出来ない、 ⇒クリティカルチェーンを作ることが出来ない。見積りが出来てもあてにならない。

・予定なんて変わるし、割り込みもたくさん入る。

・解決出来ない課題がある場合はどうするの？

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0 20 40 60 80 100



バッファ消費率試験装置ボトルネックのテスト実施（ケース①）開発作業への適用（ケース②） HW試験への導入（ケース③）ソフトウェアテスト実施作業（ケース④）

ケース①～④

ケース③

ケース④課題A

ケース④課題B

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0 20 40 60 80 100




必要な考え方の構造




課題分析





タスク抽出


目標設定

バッファ

実際の進捗

解決への活動

タスク

タスク

タスク

タスク

どの段階で問題が発生しているか、その状況でどういったことを考える必要があるか？

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0 20 40 60 80 100




必要な考え方の構造




課題分析





タスク抽出


目標設定

バッファ

実際の進捗

解決への活動

タスク

タスク

タスク

タスク

どの段階で問題が発生しているか、その状況でどういったことを考える必要があるか？

CCPMを適用してみることで、これらの活動の試行錯誤が行われました

※結果、多数の課題発見と解決策を考えることが出来ました。

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スキルや知見が向上！

発表の目標とまとめ

現場におけるマネジメント上の課題を解決するためのヒントを

持ち帰ってもらう

CCPMを簡単に紹介する

CCPMを用いた現場課題解決に向けた考え方を知ってもらう

上手くいった場合、上手くいかない場合を含めてケーススタディと考察を紹介する

皆様の職場でも参考にしてもらう試してもらう

実際に現場の課題解決につなげてもらう！

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おしまい

ありがとう

ございました！

ccpmの考え方を活用した...

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