中小企業によるアジア共生の道を探る― アジアの亀...

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国際アジア共同体学会2019春季大会 中小企業によるアジア共生の道を探る― アジアの亀裂100年振り返りつつ 2019年7月7日(日)10:00(開場9:30) 会場:法政大学・外濠校舎4階 S406教室 共催:日本ビジネスインテリジェンス協会 後援:日本中国友好協会 総括「中小企業によるアジア共生の道を探る」:進藤榮一 (学会会長)(16:50~17:00) 自由報告 10:00~11:15 募集中 学会会員・関係機関 500円 一般参加者 1,000円 懇親交流会 時間:17:15~19:00 会場:麒麟宴 東京都千代田区九段南3-5-7 エミナンス九段1F 会費:3,500円(税・飲み物込み) (法政会場から徒歩数分) 参加費(資料代) 司会:李瑞雪(法政大学教授) ・報告者3人(報告者を学会理事を通じて募る)、コメンテーター3人 ・報告20分、コメント5分 メール  [email protected] 専用フォームはISAC HPより http://www.isac.asia お申し込み先 Ⅳ. 緊急テーマ・米中経済摩擦と一帯一路 15:50~16:50 Ⅰ.記念講演 13:00~13:50 午前の部 10:00~12:45 S406 Ⅱ.アジアと共生する日本の中小企業 13:50~14:50 Ⅲ. 革新する中国、日本の中小企業 14:50~15:50 理事会(11:30~12:30)小教室(S404) 総 会(12:45~13:00)S406 新理事長挨拶、新理事・年次計画等報告 午後の部 13:00~17:00 S406 懇親交流会 17:15~19:00  懇親交流会 司会:大西広(慶応義塾大学経済学部教授)(交渉中) 「アジア亀裂の歴史を振り返り、アジア共生社会を展望する~近現代東アジア史と三木清の技術哲学」 内田弘(専修大学名誉教授) <コメンテーター>苑志佳(立正大学教授)、柳赫秀(横浜国立大学教授) 1.「日中分業体制の構築から民間文化交流の推進へ」:山森一男(旭東ダイカストグループ会長、 日中技能 者交流センター理事)   2.「アジア人材の活用で経営発展とアジア工業化を同時推進」:小川登(リード技研社長)  1.「研究開発を活発化する中国の中小企業」:林松国(小樽商科大学教授) 2.「自動車産業のグローバル化を支える関連中小企業の海外進出」:清晌一郎(関東学院大学名誉教授) 「米中貿易戦争と日本の進路」:朱建榮(東洋学園大学教授) <コメンテーター>萩原伸次郎(横浜国立大学名誉教授)、朱炎(拓殖大学教授) 会場・アクセス 法政大学市ヶ谷キャンパス 東京都千代田区富士見2-17-1 ココ 拡大図 2019.6.8現在 司会:増田博美(株式会社グローバルハート代表取締役) 司会:稲田堅太郎(法円坂法律事務所弁護士) 司会:兼村智也(松本大学教授)

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Page 1: 中小企業によるアジア共生の道を探る― アジアの亀 …中小企業によるアジア共生の道を探る―アジアの亀裂100年を振り返りつつ 1919年、朝鮮三・一独立運動、中国五・四運動が勃発、日本は苛烈な弾圧と侵略の促進でもって応え、東アジアは決定的な亀裂の時

国際アジア共同体学会2019春季大会 中小企業によるアジア共生の道を探る― アジアの亀裂100年振り返りつつ 2019年7月7日(日)10:00(開場9:30)

会場:法政大学・外濠校舎4階 S406教室 共催:日本ビジネスインテリジェンス協会 後援:日本中国友好協会

総括「中小企業によるアジア共生の道を探る」:進藤榮一 (学会会長)(16:50~17:00)

自由報告 10:00~11:15 募集中

学会会員・関係機関 500円 一般参加者    1,000円

懇親交流会

時間:17:15~19:00 会場:麒麟宴 東京都千代田区九段南3-5-7 エミナンス九段1F 会費:3,500円(税・飲み物込み) (法政会場から徒歩数分)

参加費(資料代)

司会:李瑞雪(法政大学教授) ・報告者3人(報告者を学会理事を通じて募る)、コメンテーター3人 ・報告20分、コメント5分

●メール   [email protected] ●専用フォームはISAC HPより http://www.isac.asia

お申し込み先

Ⅳ. 緊急テーマ・米中経済摩擦と一帯一路 15:50~16:50

Ⅰ.記念講演 13:00~13:50

午前の部 10:00~12:45

S406

Ⅱ.アジアと共生する日本の中小企業 13:50~14:50

Ⅲ. 革新する中国、日本の中小企業 14:50~15:50

理事会(11:30~12:30)小教室(S404) 総 会(12:45~13:00)S406 新理事長挨拶、新理事・年次計画等報告

午後の部 13:00~17:00

S406

懇親交流会 17:15~19:00  懇親交流会

司会:大西広(慶応義塾大学経済学部教授)(交渉中) 「アジア亀裂の歴史を振り返り、アジア共生社会を展望する~近現代東アジア史と三木清の技術哲学」 :内田弘(専修大学名誉教授)  <コメンテーター>苑志佳(立正大学教授)、柳赫秀(横浜国立大学教授)

1. 「日中分業体制の構築から民間文化交流の推進へ」:山森一男(旭東ダイカストグループ会長、                               日中技能 者交流センター理事)   2. 「アジア人材の活用で経営発展とアジア工業化を同時推進」:小川登(リード技研社長) 

1. 「研究開発を活発化する中国の中小企業」:林松国(小樽商科大学教授) 2. 「自動車産業のグローバル化を支える関連中小企業の海外進出」:清晌一郎(関東学院大学名誉教授)

「米中貿易戦争と日本の進路」:朱建榮(東洋学園大学教授) <コメンテーター>萩原伸次郎(横浜国立大学名誉教授)、朱炎(拓殖大学教授)

会場・アクセス

法政大学市ヶ谷キャンパス 東京都千代田区富士見2-17-1

ココ

拡大図

2019.6.8現在

司会:増田博美(株式会社グローバルハート代表取締役)

司会:稲田堅太郎(法円坂法律事務所弁護士)

司会:兼村智也(松本大学教授)

Page 2: 中小企業によるアジア共生の道を探る― アジアの亀 …中小企業によるアジア共生の道を探る―アジアの亀裂100年を振り返りつつ 1919年、朝鮮三・一独立運動、中国五・四運動が勃発、日本は苛烈な弾圧と侵略の促進でもって応え、東アジアは決定的な亀裂の時

中小企業によるアジア共生の道を探る―アジアの亀裂100年を振り返りつつ 1919年、朝鮮三・一独立運動、中国五・四運動が勃発、日本は苛烈な弾圧と侵略の促進でもって応え、東アジアは決定的な亀裂の時代へ突入した。それから100年の今日、日韓対立の高まりに見られるように、なおこの歴史の影は払拭されていない。100年前の悪夢を教訓とし、アジアの共生を推進するため、東アジア亀裂の歴史を振り返るとともに(午後の部Ⅰ)、100年前には存在しなかった次のようなアジア共通基盤に根ざした共生の道を展望する(午後の部Ⅱ~Ⅴ)。 日本とアジアの交流は民衆レベル、経済レベル、技術レベル、文化レベルで日に日に高まってきた。近年の新たな動きとして注目されるのは、日本の中小企業による主体的なアジアへの市場進出やアジア人材の活用が進み、アジアの中小企業や労働者も日本の中小企業へ期待を高めていることである。大企業や国有企業中心のアジア経済の一体化では、経済発展の成果は人々に均霑しない。経済分野の庶民ともいえる日本とアジアの中小企業がアジア発展のもう一つの柱になることにより、発展の成果がアジアの人々に行きわたる。アジアを舞台に活躍している日本の中小企業経営者やアジアの産業・中小企業の研究者の報告を基に中小企業によるアジア共生の道を展望する。    

Ⅰ.記念講演 「アジア亀裂の歴史を振り返り、アジア共生社会を展望する~近現代東アジア史と三木清の技術哲学」:内田弘専修大学名誉教授 内田弘氏は『経済学批判要綱の研究』『中期マルクスの経済学批判』『資本論のシンメトリー』など『資本論』形成史、『資本論』編成構造の研究、さらに三木清の人間学に関する『三木清』、清朝末期の女性革命家秋瑾の漢詩が啄木歌の母胎であることを発見した『啄木と秋瑾』など社会思想史分野でも独創的研究を行っている。また、当学会第3回国内大会(2010年11月21日  嘉悦大学)において“東アジア近代史からみたものづくり共同体の可能性‐ 三木清の技術哲学=東亜協同体論と戦後「留用」” も発表している。  <コメンテーター>苑 志佳(立正大学教授)柳赫秀(横浜国立大学 教授 )

Ⅱ.アジアと共生する日本の中小企業:中小企業経営者による報告 1.「日中分業体制の構築から民間文化交流の推進へ」:山森一男(旭東ダイカストグループ会長、日中技能者交流センター理事)   旭東ダイカストはコンプレッサー部品など耐圧ダイカスト部品で高い技術力を誇ると共に早くも1985年中国浙江省寧波市に現地工場を創設、以来日中分業体制と総合的なサプライチェーンでグローバル調達にも対応している。また、2017年旭東山森教育信息諮詢(寧波)有限公司を設立、高齢者福祉事業、日中地域交流事業にも乗り出し、日中合作でサクラ一万本を植樹し、日中平和友好条約締結40周年記念事業として2018年寧海・橋頭胡街道桜祭りを実施した。 2.「アジア人材の活用で経営発展とアジア工業化を同時推進」:小川登(リード技研社長)   日本の金型メーカが1990年の半分に減少する中、リード技研は公差±1μmといった超精密加工技術を用いた金型部品の製作により存在感を発揮している。同社は人材確保のためベトナム人材を日本で教育、ベトナム現地法人の幹部社員として送り返し、経営の発展とベトナムの工業化を同時に推進している。現在、ベトナムでの部品生産、ミャンマーでの組み立てによるアシスト自転車生産も起業中。  

Ⅲ. 革新するアジアと日本の中小企業 1.「研究開発を活発化する中国の中小企業」:林松国(小樽商科大学商学部商学科教授) 林松国氏は中国の産業集積を研究、その発展には商業資本が重要な役割を果たしていることなどを明らかにした。最近は中小企業のイノベーションに着目、本報告では上海の中小企業が研究開発によるイノベーションを活発化し、新たな発展段階に進んでいることを実態調査を基に明らかにする。 2.「自動車産業のグローバル化を支える関連中小企業の海外進出」:清晌一郎(関東学院大学名誉教授)  科研費プロジェクト「自動車産業におけるグルーバルサプライヤーシステムの変化と国際競争力に関する調査研究」(2011~16年度)を代表者として実施、その成果を『日本自動車産業グローバル化の新段階と自動車部品・関連中小企業』(社会評論社、2016年)、『日本自動車産業の海外生産・深層現調化とグローバル調達体制の変化』(同、2017年)として発表。未公開の調査レポート「自動車関連中小企業の新興国進出に関する調査研究(3巻)」では多様な中小企業の進出ストーリーとその問題点を抽出、その内容を要約して報告する。

Ⅳ. 緊急テーマ、米中経済摩擦と一帯一路 「米中貿易戦争と日本の進路」:朱建榮(東洋学園大学教授) 米中貿易戦争の本質は、中国の急速な追い上げに対し、米国が必死に抑え込むとの関係の図式、すなわち「トゥキディデスの罠Thucydides Trap」の現代版である。ファーウェイ(華為)問題に象徴されるように、中国はもはや簡単に押しつぶされるような存在ではなくなった。かといって米国に全面的に追い上げていくのも容易なことではない。よって今後の10年間は米中関係が激しい揺れを伴うリセットの過程であり、貿易戦争はその象徴的な一側面である。このような米中関係をミクロとマクロの両面で説明する。 日本もこの「百年来の大変局」への対応が迫られており、その認識と対応の智慧についても提言をする。 <コメンテーター>萩原伸次郎(横浜国立大学名誉教授)朱炎(拓殖大学教授)

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