人口動態統計等から見る胆江圏域の状況...1.48 1.22 1.23 1.34 1.45 1.50 1.51 1.51...

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人口の推移 総人口の推移 人口構成の推移 人口動態統計等から見る胆江圏域の状況 胆江圏域の人口は、昭和55年(145,291人)から平成12年(149,372人)まで増加していましたが翌年から減少に転 じ、平成29年には132,631人と、平成12年と比較しおよそ1万7千人減少しています(図1)。 胆江圏域の1年当たりの出生数は、昭和55年には1,865人でしたが平成29年は892人とおよそ千人減少しました。 一方死亡数は、昭和55年の1,119人から増加傾向にあり、平成23年、26年に1,918人と昭和55年以降最も多くな り、平成29年は1,846人でした(図2)。 出生数から死亡数を差し引いた自然増加数は、平成8年に初めてマイナスに転じ、10年に再びプラスとなりました が、翌年以降はマイナスで推移し、その差は年々開いています。平成29年の自然増加数は954人減でした。 このホームページで用いているデータは、人口動態統計等から得られた数値及びその数値を基に必 要な計算を行い算出しています。従って、計算を行うための基となるデータが得られない等の理由で 提供データの開始年次に差が生じています。 145,291 149,372 132,631 125,000 130,000 135,000 140,000 145,000 150,000 S55S56S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29 図1 胆江圏域の総人口の推移 1,865 892 1,119 1,918 1,846 1,000 1,500 2,000 S55S56S57S58S59S60S61S62S63 H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29 図2 胆江圏域の出生数と死亡数の推移 出生数 死亡数 0 0 1

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Ⅰ 人口の推移

1 総人口の推移

2 人口構成の推移

人口動態統計等から見る胆江圏域の状況

 胆江圏域の人口は、昭和55年(145,291人)から平成12年(149,372人)まで増加していましたが翌年から減少に転じ、平成29年には132,631人と、平成12年と比較しおよそ1万7千人減少しています(図1)。

  胆江圏域の1年当たりの出生数は、昭和55年には1,865人でしたが平成29年は892人とおよそ千人減少しました。  一方死亡数は、昭和55年の1,119人から増加傾向にあり、平成23年、26年に1,918人と昭和55年以降最も多くなり、平成29年は1,846人でした(図2)。  出生数から死亡数を差し引いた自然増加数は、平成8年に初めてマイナスに転じ、10年に再びプラスとなりましたが、翌年以降はマイナスで推移し、その差は年々開いています。平成29年の自然増加数は954人減でした。

※このホームページで用いているデータは、人口動態統計等から得られた数値及びその数値を基に必要な計算を行い算出しています。従って、計算を行うための基となるデータが得られない等の理由で提供データの開始年次に差が生じています。

145,291

149,372

132,631

120,000

125,000

130,000

135,000

140,000

145,000

150,000

S55S56S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図1 胆江圏域の総人口の推移 人

1,865

892 1,119

1,918

1,846

500

1,000

1,500

2,000

S55S56S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図2 胆江圏域の出生数と死亡数の推移

出生数 死亡数

0

0

1 

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3 世帯数及び世帯当たりの世帯員数の推移

  胆江圏域の総人口に占める各区分の割合を昭和59年から経年的に見たのが「図3」です。  年少人口は昭和62年に20%以下となり、平成29年は11.8%まで低下しています。  老年人口は平成8年に20%、平成25年に30%を超え、平成29年は33.3%とおよそ3人に1人が65歳以上という状況です。

 胆江圏域の世帯数は、昭和55年の37,330世帯から平成29年には51,008世帯と、約40年で約1万4千世帯増加しています(図4)。 総人口を世帯数で割った世帯あたりの世帯員数は、昭和59年の3.75人から平成29年は2.60人と減少していますが、岩手県全体の世帯人員を上回って推移しています(図5)。 なお、世帯数は、国勢調査年は国勢調査の数値、それ以外は住民基本台帳の数値となっています。

20.5%

19.8%

11.8%

66.3%

59.9%

55.0%

13.2%

20.6%

30.1%

33.3%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

S59S60S61S62S63H元 H2H3H4H5H6H7H8H9H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図3 胆江圏域の人口構成の推移 年少人口 生産年齢人口 老年人口

37,330

51,008

30,000

35,000

40,000

45,000

50,000

55,000

60,000

S55S56S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図4 胆江圏域の世帯数の推移

3.42

2.39

3.75

2.60

2

3

4

S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図5 岩手県・胆江圏域の世帯当たりの世帯員数の推移

岩手県 胆江圏域

世帯

0

0

2 

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Ⅱ 婚姻及び離婚の推移

1 婚姻数及び婚姻率の推移

2 婚姻率の圏域別順位(平成29年高率順)

岩手県 1位 2位 4位 5位 6位 7位

盛岡 中部 胆江 宮古 気仙 釜石 久慈 両磐 二戸

3.8 4.3 3.9 3.4 3.4 3.4 3.3 3.2 3.1 2.9

圏域名

婚姻率

 出生は婚姻等との関連が大きいところですが、胆江圏域の婚姻数は、昭和55年から平成13年の827組をピークに、以降は減少傾向となっています。平成29年は456組でした(図6)。 人口千人当たりの婚姻率について岩手県全体と比較すると、昭和55年からは岩手県全体より低く推移していましたが、平成10年以降は岩手県全体とほぼ同じ傾向で推移しています(図7)。

3位

835 827

456

400

500

600

700

800

900

1,000

S55S56S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図6 胆江圏域の婚姻数の推移

0

6.1

3.8

5.7

3.4

3

5

7

S55 S56 S57 S58 S59 S60 S61 S62 S63 H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

図7 岩手県・胆江圏域の婚姻率の推移

岩手県 胆江圏域

組(人口千対)

0

3 

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3 離婚数及び離婚率の推移

4 離婚率の圏域別順位(平成29年低率順)

岩手県 1位 2位 3位 4位 5位 7位 8位

気仙 二戸 宮古 両磐 胆江 釜石 盛岡 中部 久慈

1.48 1.22 1.23 1.34 1.45 1.50 1.51 1.51 1.55 1.64

 胆江圏域の離婚数は、昭和55年から平成13年にかけて増加し、その後減少傾向となっています。平成21年には再び増加しましたが、翌年から減少に転じ、平成29年は199組でした(図8)。 人口千人当たりの離婚率は、岩手県全体とほぼ同じ傾向で推移しています(図9)。

圏域名

離婚率

6位

122

297

211

199

100

120

140

160

180

200

220

240

260

280

300

S55S56S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図8 胆江圏域の離婚数の推移 組

0.91 1.48

0.84

1.99

1.50

0.6

0.8

1.0

1.2

1.4

1.6

1.8

2.0

2.2

S55S56S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図9 岩手県・胆江圏域の離婚率の推移 岩手県 胆江圏域

0.0

組(人口千対)

0

0

4 

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Ⅲ 出生、周産期死亡、死産、乳児死亡等の推移

1 出生数及び出生率の推移

2 合計特殊出生率の推移

3 合計特殊出生率の圏域別順位(平成29年高率順)

岩手県 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位

釜石 気仙 宮古 胆江 久慈 中部 両磐 二戸 盛岡

1.47 1.72 1.66 1.63 1.60 1.52 1.51 1.43 1.41 1.37

 胆江圏域の出生数は、昭和55年に1,865人でしたが平成29年には892人とおよそ千人減少しています(図10)。 人口千人当たりの出生率も、昭和55年の12.8から平成29年は6.7と低下しており、岩手県全体とほぼ同じ傾向で推移しています(図11)。

 一人の女性が一生に産む子どもの数を表す指標の合計特殊出生率について、胆江圏域は昭和60年から横ばいで推移し、平成6年から平成9年にかけて大きく低下しています。翌年に1.82まで上昇しますが、その後緩やかな低下傾向となっています。岩手県全体と比較すると、昭和61年以降岩手県全体より高い出生率で推移しています(図12)。

圏域名

合計特殊出生率

13.8

6.5

12.8

6.7

5

7

9

11

13

15

S55 S56 S57 S58 S59 S60 S61 S62 S63 H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

図11 岩手県・胆江圏域の出生率の推移

岩手県 胆江圏域

人(人口千対)

1.99

1.47

1.98

1.82

1.60

1.0

1.5

2.0

2.5

S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図12 岩手県・胆江圏域の合計特殊出生率の推移

岩手県 胆江圏域

0

0.0

人(人口千対)

0

1,865

892

500

1,000

1,500

2,000

S55S56S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図10 胆江圏域の出生数の推移 人

0

5 

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4 周産期死亡数・率の推移

 妊娠後満22週以降の死産(以下、「後期死産」と言います。)及び出生後満7日未満の死亡(以下、「早期新生児死亡」と言います。)を周産期死亡と言います。周産期死亡率は、出産(出生数と妊娠満22週以後の死産数の合計)千対の率です。 胆江圏域の周産期死亡数は、昭和57年の16人から平成19年以降は5人前後で推移し、平成29年は2人でした(図13)。内訳は、後期死産と早期新生児死亡数が同数となっています。 周産期死亡率は、昭和57年の9.3から大きく上昇と低下を繰り返しながら推移しており、平成29年は2.2と、岩手県の2.8より高い死亡率でした(図14、図15)。

0

2

4

6

8

10

12

S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図14 胆江圏域の周産期死亡率の推移

早期新生児死亡率

後期死産率

0

5

10

15

20

S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図13 胆江圏域の周産期死亡数の推移

早期新生児死亡数

後期死産数

人(出生+後期死産千対)

0

2

4

6

8

10

12

S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図15 岩手県の周産期死亡率の推移

早期新生児死亡率

後期死産率

人(出生+後期死産千対)

16

2

9.3

2.2

10.5

2.8

6 

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5 死産数・率の推移

 胆江圏域の死産数は、昭和55年の114人から減少傾向にあり、平成24年以降25人前後まで減少しています(図16)。内訳は人工死産が3分の2を占めていましたが、近年は自然死産とほぼ半々となっており、平成29年は17人中5人が自然死産数でした。 出産千人当たりの死産率は、昭和55年の57.6から低下傾向にあり、平成20年以降は25前後で推移しています。内訳では、人工死産率が3分の2を占めていましたが、近年は自然死産率とほぼ半々となっています(図17、図18)。

0

10

20

30

40

50

60

70

S55S56S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図18 岩手県の死産率の推移

人工死産率

自然死産率

0

10

20

30

40

50

60

70

S55S56S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図17 胆江圏域の死産率の推移

人工死産率

自然死産率

0

50

100

150

S55S56S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図16 胆江圏域の死産数の推移

人工死産数

自然死産数

人(出産千対)

人(出産千対)

0

114

17

57.6

18.7

53.1

19.4

7 

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6 乳児死亡数・率の推移

7 新生児死亡率の推移

 胆江圏域の乳児死亡数は、昭和55年から平成2年まで増減を繰り返しながらも減少傾向にありましたが、平成3年に急激に上昇した後、低下傾向から横ばいで推移し、平成25年以降は1人。平成28年は0人でしたが、平成29年は4人でした。乳児死亡数のうち、生後4週間未満(新生児)の死亡は、昭和55年で10人でしたが平成4年以降は5人以下で推移し、平成25年以降は0人でしたが、平成29年は3人でした(図19)。 出生千人当たりの乳児死亡率は岩手県全体より大きな幅で上昇と低下を繰り返し、平成19年以降(平成22年を除く)は岩手県全体より低く推移していましたが、平成29年は4.5でした(図20)。

 出生千人当たりの新生児死亡率は、昭和55年の5.4から大きく上昇と低下を繰り返しながら低下傾向となり、平成19年以降は平成22年を除き、岩手県全体より低く推移していました。平成25年以降は0でしたが、平成29年は3.4となりました。(図21)。

15

5

11

4

10

3 0

5

10

15

20

25

S55S56S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図19 胆江圏域の乳児死亡数の推移 乳児死亡数 うち新生児死亡数 人

0

8.0

4.5

9.1

2.7

0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

S55S56S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図20 岩手県・胆江圏域の乳児死亡率の推移 胆江圏域 岩手県 人(出生千対)

5.4

1.9

3.4

6.5

1.2

0

1

2

3

4

5

6

7

8

S55S56S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図21 岩手県・胆江圏域の新生児死亡率の推移 胆江圏域 岩手県 人(出生千対)

8 

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Ⅳ 死亡の推移

1 死亡率の推移

2 年齢調整死亡率の推移

3 男女別年齢調整死亡率の推移

 胆江圏域の死亡数が増加していることは前述のとおりですが(図2)、人口千人当たりの死亡率も、昭和55年の7.7から平成29年は13.9となりました。岩手県全体と比較すると、胆江圏域は高く推移しています(図21)。 なお、岩手県全体の平成23年死亡率が高いのは、東日本大震災津波による不慮の事故の死亡が多いためです。

 人口10万人当たりの年齢調整死亡率で見ると、胆江圏域は平成7年の504.0から徐々に低下傾向を示し、平成29年は351.9と、平成7年以降最も低い死亡率となりました。岩手県全体と比較すると、ほとんどの年次で岩手県全体より低く推移しています(図22)。 なお、岩手県全体の平成23年死亡率が高いのは、東日本大震災津波よる不慮の事故の死亡が多いためです。                   ※年齢調整死亡率は、不詳人口を除いて算出しています。

7.7

13.9

7.0

17.0

13.7

4

6

8

10

12

14

16

18

S55S56S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図21 岩手県・胆江圏域の死亡率の推移 胆江圏域 岩手県

0

人(人口千対)

0

0

504.0

351.9

519.8

701.2

380.2

300

350

400

450

500

550

600

650

700

750

H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

図22 岩手県・胆江圏域の年齢調整死亡率の推移

胆江圏域 岩手県

0

人(人口10万対)

0

713.6

493.5

723.0

527.2

356.3

232.4

375.7

261.6

100

200

300

400

500

600

700

800

900

1,000

H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

図23 岩手県・胆江圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

胆江圏域男 岩手県男 胆江圏域女 岩手県女

0

人(人口10万対)

9 

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4 年齢調整死亡率の死因別順位

死因

年齢調整 死亡率

死因

年齢調整 死亡率

死因

年齢調整 死亡率

死因

年齢調整 死亡率

死因

年齢調整 死亡率

死因

年齢調整 死亡率

死因

年齢調整 死亡率

死因

年齢調整 死亡率

死因

死亡数

死因

死亡数

死因

死亡数

死因

死亡数

5 悪性新生物の岩手県・胆江圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

胆江圏域

365

109 44

 「悪性新生物」について、岩手県全体・胆江圏域の男女別年齢調整死亡率の推移を図24に示します。 胆江圏域では、男性は平成7年から大きく増減しながらも緩やかな低下傾向にあり、平成29年は152.2でした。女性も平成7年以降緩やかな低下傾向にあり、平成23年からは概ね岩手県全体より低く推移しており、平成29年は82.5でした。 部位別死因順位を見ると、第1位は岩手県全体、胆江圏域とも男性は「肺」、女性は「大腸」となっています(表1)。

胆江圏域悪性新生物 老衰

岩手県

肺炎

223

悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 老衰 肺炎

1,956 1,582 1,052 1,018 486

74

脳血管疾患 肺炎

肺炎脳血管疾患 老衰

94 69

悪性新生物 心疾患

175

心疾患 脳血管疾患

121

263 137

心疾患 脳血管疾患 肺炎 老衰

2,665 1,335 892 610

心疾患 脳血管疾患

163.2 68.5 56.5

第2位 第3位 第4位 第5位

肺炎 自殺

91.5 40.1 27.1 13.2 9.7

不慮の事故

86.4 39.6 32.5 16.6 10.0

悪性新生物 心疾患

35.1 23.4 10.7 4.4

42.4 26.2

肺炎 自殺

167.1 83.3 53.3 37.0 28.7

肺炎 不慮の事故悪性新生物 心疾患 脳血管疾患

悪性新生物 心疾患 脳血管疾患

心疾患 脳血管疾患 肺炎

岩手県悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 肺炎 不慮の事故

90.7 37.4 27.9 13.8 8.6

不慮の事故

心疾患 脳血管疾患 不慮の事故

第4位 第5位

胆江圏域悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 肺炎 不慮の事故

肺炎

171.4 75.7 54.4 27.9 26.8

152.2 75.7 53.9 26.1 25.8

第1位 第2位 第3位区分

平成29年

男性

女性

平成28年

男性

女性

平成29年

男性

女性

<参考>平成29年死因別死亡数順位

第1位

胆江圏域

岩手県

区分

悪性新生物

岩手県悪性新生物

胆江圏域悪性新生物

82.5

胆江圏域

岩手県

岩手県悪性新生物

0 216.0

152.2

209.7 171.4

107.0

82.5

102.4

90.7

50

100

150

200

250

H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

図24 悪性新生物の岩手県・胆江圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

胆江圏域男 岩手県男 胆江圏域女 岩手県女

0

人(人口10万対)

10 

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  表1 悪性新生物の部位別年齢調整死亡率の順位

死因年齢調整 死亡率

死因年齢調整 死亡率

死因年齢調整 死亡率

死因年齢調整 死亡率

6 心疾患の岩手県・胆江圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

7 脳血管疾患の岩手県・胆江圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

 「脳血管疾患」について、岩手県全体・胆江圏域の男女別年齢調整死亡率の推移を図26に示します。 胆江圏域では、男性は平成7年の122.7から平成29年は53.9に低下していますが、平成20年は急な上昇がみらました。 女性は、平成7年の70.4から低下傾向にあり、平成29年は23.4となっています。

肺 胃11.9 9.9 9.5

 「心疾患」について、岩手県全体・胆江圏域の男女別年齢調整死亡率の推移を図25に示します。 胆江圏域では、男女とも上昇と低下を繰り返しながらも平成7年から低下傾向にありますが、男性は平成19年以降概ね横ばいで推移しています。 また、岩手県全体との比較では、男性は平成19年以降低く推移していますが、女性は平成23年、26年は高い死亡率でした。

女性岩手県

大腸 乳 肺14.3 12.3 8.8

両磐圏域大腸

肺 大腸 胃37.7 22.4 20.5

平成29年

男性岩手県

肺 大腸 胃36.5 26.3 20.1

両磐圏域

区分 第1位 第2位 第3位

0 103.7

75.7

101.7 75.7

52.8

35.1

54.2

37.4

0

20

40

60

80

100

120

140

H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

図25 心疾患の岩手県・胆江圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

胆江圏域男 岩手県男 胆江圏域女 岩手県女

人(人口10万対)

0

122.7

92.5

53.9

118.6

54.4

70.4

23.4

70.2

27.9

0

20

40

60

80

100

120

140

H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

図26 脳血管疾患の岩手県・胆江圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

胆江圏域男 岩手県男 胆江圏域女 岩手県女

人(人口10万対)

11 

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8 肺炎の岩手県・胆江圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

9 自殺の岩手県・胆江圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

 「肺炎」について、岩手県全体・胆江圏域の男女別年齢調整死亡率の推移を図27に示します。 胆江圏域では、男性は平成7年から12年まで上昇と低下を繰り返し、平成13年から16年までは岩手県全体と同様に低く横ばいで推移していました。平成17年から再び上昇と低下を繰り返し、平成24年以降は大きく低下していました。平成28年は増加に転じましたが、平成29年は再び下降しています。 女性は、平成7年から11年にかけて上昇していましたが、平成12年に低下し、以降ほぼ横ばいで推移しています。また、岩手県全体と同じ傾向で推移しています。

 「自殺」について、岩手県全体・胆江圏域の男女別年齢調整死亡率の推移を図28に示します。 胆江圏域では、男性は平成9年から上昇傾向となり、平成15年、17年に山を形成しています。平成18年以降は上昇と低下を繰り返し、平成29年は14.9と低下しています。女性は平成7年の6.7から横ばいで推移し、平成25年から緩やかな上昇傾向にありましたが、平成29年は3.5と前年より低下しました。 岩手県全体と比較すると、男性は平成8年から12年まで岩手県全体より低く、平成15年、17年は岩手県全体よりかなり高い状況でした。平成18年以降は岩手県全体より低い、または近い死亡率で推移しています。女性は平成15年以降ほぼ岩手県全体より低く推移していましたが、平成25年、26年は岩手県全体より高い死亡率でした。

0

60.8

26.1

66.9

26.8

18.6

10.7

28.9

13.8

0

10

20

30

40

50

60

70

80

H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

図27 肺炎の岩手県・胆江圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

胆江圏域男 岩手県男 胆江圏域女 岩手県女

人(人口10万対)

0

32.4

69.6

55.7

14.9 31.6

24.7

6.7 3.5

11.0

8.3

0

10

20

30

40

50

60

70

80

H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

図28 自殺の岩手県・胆江圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

胆江圏域男 岩手県男 胆江圏域女 岩手県女

人(人口10万対)

12