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日立電線（株）自動車部品事業戦略

　　　　　　2007年3月30日

執行役電機・産業システム事業本部副本部長　兼自動車事業推進センタ長

　　　薄田　新一

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自動車部品事業戦略自動車部品事業戦略

Contents

３．2010年に向けた取り組み

２．自動車部品事業紹介

１．日立電線グループの取り組み


１．日立電線グループの取り組み　

（１）会社概要

設　　　　立： 1956年（昭和31）年4月10日資　本　金： 259億円代表者：執行役社長　佐藤　教郎

連結売上高： 4,251億円（2005年度）連結営業利益： 110億円（2005年度）連結人員数： 15,199人（2006年3月末日現在）上場取引所：東京・大阪1部（コード番号：5812）連結子会社数： 44社

（国内18社、海外26社　2006年3月末日現在）



（２）経営基本姿勢



（３）中期経営計画　“プランBEGIN”　基本成長戦略

モノづくりの進化人づくりの進化

事業の成長・拡大利益率の継続的な向上

事業の成長・拡大利益率の継続的な向上

基盤事業で安定的に利益を創出し、成長が見込める事業分野へ経営資源を集中的に投入

基盤事業で安定的に利益を創出し、成長が見込める事業分野へ経営資源を集中的に投入

2006年度～　プラン“ＢＥＧＩＮ”　Break through with our Energy and Go for INnovation

「全社の力を結集し新たな変革を始める」

＋

構造改革フェーズ

新たな成長のフェーズへ

第二の創業

第二の創業



（４）中期経営計画　“プランBEGIN”　経営資源集中

●電線・ケーブル（産業用電線、巻線）●伸銅品●ブレーキホース

●エレクトロニクス　（デジタル家電・半導体）●無線・放送・情報ネットワーク●自動車（HEV・電装品・センサー類）

重点ターゲット分野へ積極投資

基盤製品で確実に利益を創出

重点ターゲット分野へ経営資源を集中的に投入



Contents





　２００５年度　４,２５１億円

1,955(46%)

1,519(36%)

732(17%)

44(1%)

電線・ケーブル事業

情報通信　ネットワーク事業

高機能材料事業

その他


（１）自動車部品事業の位置付け

自動車部品事業自動車部品事業

11％



（２）事業の沿革　－　マイルストーン

　　　　　　　　

１９６９年自動車用ホース事業開始　－　ブレーキホース納入

　１９７１年　自動車用電線の生産開始

　　１９８７年　　米国にホース製造会社設立

　　　１９９４年　　　　　メキシコにホース製造会社設立

　　　　１９９６年　　　　　電装部品生産開始　－　ＡＢＳセンサー生産開始

　　　　　１９９９年　　　　フィリピンにホース製造会社設立

　　　　　　２０００年英国にホース製造会社設立

　　　　　　　　　　　　　ＨＥＶ用電源ケーブルの生産開始

　　　　　　　　２００３年　　タイにホース製造会社設立

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　巻線事業の拡大　－　ＨＥＶ用平角巻線の納入

　　　　　　　　　２００５年　　　　　自動車事業推進センタ発足

　　　　　　　　２００６年　　　　　中国ホース生産開始

　　　　　　　　　　２００７年　　　　　タイホース製造会社移転拡張

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　米国　ＨＥＶ車用ハーネス工場拡張　



（３）中期計画数値目標

実績予想目標目標目標目標

0

200

400

600

800

1,000

高機能材料

巻線

電装部品

ホース

２００５２００６２００７２００８２００９２０１０

目標目標

４１６４５０４６９

５８０

[2010[2010年度事業規模年度事業規模:800:800億円億円]]

（億円／年）

＊目標値は2005年（自動車事業推進センタ設立時）に設定したもの　（銅ベース：50万円/トン）

８００

65

126

90

188



（４）当社を取り巻く市場と当社の基本戦略

重点ターゲット分野

基盤製品分野

ブレーキホースを中核とし、グローバル市場での

　着実な成長をめざす。　

　・「重要保安部品」で培った基盤技術、管理能力　・北米自動車部品業界再編による市場参入機会

「環境対応」「安全性向上」「情報」の分野で

　　タイムリーな製品投入により成長を図る。

＜当社の戦略＞

環境問題、石油高騰に起因する電動化需要の増加環境環境

＜技術動向＞

　走行・対人安全性の向上安全安全

情報情報次世代テレマティクス等の「車の情報化」の進展


ナビゲーションテレマティクス

情報

ブレーキ　ステアリングサスペンション

安全

モーター　インバーター　バッテリー

環境


（５）日立グループの目指すシステム分野



（６）環境関連製品

ＨＥＶ用電源ハーネスＨＥＶ用巻線パワーデバイス用異形銅条

環境



（７）走行制御システム関連製品

＊ABS：アンチロック・ブレーキ・システム

ABSセンサーブレーキホースステアリング・トルクセンサー

安全



（８）車載情報システム関連製品

＊UWB：ウルトラ・ワイド・バンド無線　　　　FFC：フレキシブル・フラット・ケーブル

テレマティクス用アンテナ車載用シールド付FFC無線LAN、UWB用アンテナ

情報



（９）ホース・電装部品事業のグローバル展開

ウェールズ

タイ・アユタヤフィリピン

デトロイト江蘇省蘇州市インディアナ

メキシコ

電線工場高砂工場



（１０）巻線、高機能材料事業のグローバル展開

タイマレーシア・ジョホール

上海市巻線：日立マグネットワイヤ

高機能材料　：土浦工場



Contents






（１）ブレーキホース

・当社シェア目標（W／W） 2006　　　　　　2010１３％　　　　　２０％　

・グローバル　5,000万本／年　供給体制確立へ

タイにてホース生産開始　所在地：　　　チョンブリ県　　　　　　　　　　アマタナコン団地　敷地面積：　　13,450 ㎡　生産開始：　　2008年

トピックス

中国アセンブリ工場設立　所在地：　　　蘇州市　（日立電線（蘇州）有限公司　内）　生産開始：　　2007年　　　



（２）ＨＥＶ用電源ハーネス

HEV用ハーネス製造工場

建屋拡張

ヒタチ・ケーブル・インディアナの生産設備拡張　生産開始：　　2007年　売上目標：　　60億円／年（内　北米35億円/年）　　　　　　　　　　(2010年目標）

トピックス

ハイブリッド車用AC電源ハーネスハイブリッド車用AC電源ハーネス

・北米ハイブリッド車拡大に対応・日米での開発協力体制を強化

・北米ハイブリッド車拡大に対応・日米での開発協力体制を強化


ＨＥＶ駆動用モーター及び巻線

３．2010年目標達成に向けた取り組み　

（３）巻線

・HEV駆動モーターの小型化、高効率化、高電圧化に対応・巻線事業における自動車用途　30％　→　50％

・HEV駆動モーターの小型化、高効率化、高電圧化に対応・巻線事業における自動車用途　30％　→　50％

業界に先駆け耐インバーターサージエナメル線を開発　インバーターサージ課電時の検出困難な部分放電に伴う劣化　（皮膜侵食）を抑制し、長寿命化・高信頼化を達成する。

　耐熱性２２０℃は、国内最高水準。

　有機・無機からなるコンポジット皮膜（ポリアミドイミド）形成を　ナノレベルで制御。

トピックス

導体導体導体導体

インバータで発生する特異な高電圧のこと。これにより部分放電が発生し、皮膜侵食、更には早期絶縁破壊に至り、モーター故障の原因となる。

部分放電

インバーターサージとは？

導体導体

高潤滑層構　造

シリカ粒子径１５～２０nm

ｲﾝﾊﾞｰﾀｰｻｰｼﾞ課電寿命特性

印加電圧(kVp)

寿命時間 (h)

周波数　：５０ｋＨｚ試験温度：９０℃

耐ｲﾝﾊﾞｰﾀｰｻｰｼﾞ性ﾎﾟﾘｱﾐﾄﾞｲﾐﾄﾞ線KMKED-22A

汎用ﾎﾟﾘｱﾐﾄﾞｲﾐﾄﾞ線

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

0.01 0.1 1 10 100 1000 10000

ポリアミドイミド皮膜


３．2010年目標達成に向けた取り組み

（４）高機能材料

・高強度、高導電性、高放熱性を実現する銅材料技術を極める。　－　高純度の無酸素銅や高強度、高導電性合金等、様々な銅製品をラインアップ

・高強度、高導電性、高放熱性を実現する銅材料技術を極める。　－　高純度の無酸素銅や高強度、高導電性合金等、様々な銅製品をラインアップ

圧延銅箔

・HEV用リチウムイオン電池の負極材に使用

・高精度な圧延技術により、均一な厚みと、

　安定した平坦度を有する銅箔が製造可能。

銅箔(負極材)リチウムイオン電池

高放熱異形銅条

異形銅条断面形状

・半導体の大電流化に対応した

　ヒートシンク材

・IGBTの冷却モジュールやLED等の

　高放熱ﾘｰﾄﾞﾌﾚｰﾑ材としても使用

自動車の電装化

「環境」「安全」「情報」に向けて、クルマのエレクトロニクス化が進展

放熱、導電性といった、コントロールユニット、電池等の信頼性確保

に必要な技術ニーズの高まり


-

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

2002 2005 2008 2011

北米欧州アジア他


（５）テレマティクス用アンテナ

・北米テレマティクス通信サービス向け複合アンテナの開発・北米での自動車無線分野への参入を図る

・北米テレマティクス通信サービス向け複合アンテナの開発・北米での自動車無線分野への参入を図る

・ノートPC用無線LANアンテナのトップメーカとして　蓄積した設計開発技術力、シミュレーション解析　技術がベース

・ GPS、SDARS(衛星ラジオ)、Cellular電話、　無線LAN(11a,b,g⇒16e)を１パッケージとして提供

・柔軟なカーデザイン、セキュリティ（盗難車追尾）

　等の自動車ニーズに対応

・干渉低減と各通信方式に　最適な指向性を実現

・小型平面アンテナ設計技術　による小容量・低背アンテナ

特　性

テレマティクスシステム市場規模

Cellular Antenna

GPS Antenna

売上（千台）

GPS / XM radio Antenna

Cellular Antenna

出所：TRI

0



（６）まとめ

重点ターゲット分野へ積極投資

基盤製品で確実に利益を創出

　・巻　線：　　自動車用途開拓　30％　→　50％

・ブレーキホース：　タイ、中国　製造工場設立

　　　・アンテナ：　北米テレマティクス通信サービス向アンテナ開発

　　・高機能材料：　高強度、高導電性、高放熱性製品の拡充

　・電装部品：　北米HEV用電源ハーネス製造強化・巻　線　：　HEV用駆動モーター用巻線の開発


（注意事項）

本資料の2006年度以降の業績の数値は、2007年3月30日現在の業績予想または目標であり、当社が本資料作成時点において合理的であると判断する一定の前提に基づいて算出しております。したがって、実際の業績は予想･目標と大きく異なることがありえます。その要因のうち主なものは、次のとおりです。

・主要市場 (特に日本、米国、アジア）における経済状況

・急激な技術変化、新製品･新技術の開発、タイムリーな市場投入、低コスト生産を実現する当社及び

　　　グループ会社の能力

・製品・材料市場、製品・材料市況の変動

　・為替相場変動

・資金調達環境

・製品需給、製品市況及び為替相場等の変動に対する当社及びグループ会社の能力

・自社特許の保護及び他社特許の利用の確保

・製品開発等における他社との提携関係

・日本の株式相場変動

(著作権について)

この資料のいかなる部分についても、その著作権その他の一切の権利は日立電線株式会社に属しており、方法のいかんを問わず、無断で複製または転用することを禁止します。

お問い合わせ先

総務部広報グループ秋山・坪内

電話 03-6381-1050

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