美術解剖学 美術・工芸特別講義 · 美術・工芸特別講義 第2学年 後期 選択...

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美術解剖学 第2学年 後期 選択 講義 2単位 櫻木晃彦 授業の概要およびテーマ 人体を分析的に捉える医学的解剖学とは異なり、美術解剖学では人 体を統合的に捉える。このことを念頭に置きながら、ヒトのからだ の三次元的な構造を理解する。授業にあたっては実物の写真や解剖 図さらには作品中の人体像を提示するにとどまらず、コンピュータ グラフィックスを駆使して視覚に訴える。また、テキストを補足す るプリントをほぼ毎回配付し、それぞれのテーマに沿って授業を行 う。 達成目標 ヒトの形態についての正確なイメージを身につけ、自分の言葉で説 明できる。 授業計画 01 イントロダクション:美術解剖学とは何か 02 共通の言語をもとう:方向用語と運動用語 03 骨とは何か:骨のはたらきと全身の骨 04 骨と骨の連結関節はよく動くための連結 05 体幹の骨:脊柱と胸郭 06 上肢の骨:可動性を重視した骨格 07 肩という名のマジック 08 下肢の骨:体重支持を重視した骨格 09 頭部の骨:多くの骨で構成された立体パズル 10 感覚はすべてのはじまり 11 全身の筋:筋は収縮するだけの装置 12 体幹と上肢・下肢の筋 13 頭部の筋:咀嚼筋と表情筋 14 体表解剖学:体表から観察できる構造 15 総まとめ 学生に対する成績評価基準 課題レポート100%とする。ただし、授業はすべて出席することを 前提にすすめられる。 テキスト 高橋彬『入門美術解剖学』(医歯薬出版) 参考書・参考資料等 桜木晃彦『自分の骨のこと知ってますか』(講談社+α新書) 桜木晃彦『図解からだのしくみがわかる本』(新星出版社) 桜木晃彦・武田美幸『CGクリエーターのための人体解剖学』 (ボーンデジタル) 履修希望者への要望・事前準備 人体において自分の最も興味のあるところについて考え、疑問を もって受講することが望ましい。高校で「生物」を履修している必 要はない。また、上記の参考書のうち少なくとも1冊は目を通して おくことをお勧めする。 美術・工芸特別講義 第2学年 後期 選択 講義 1単位 ◎長谷川克義、安藤 泉、小田橋昌代、中林忠良、前川秀樹 授業の概要およびテーマ 豊富な造形活動の経験と作品表現への深い造詣を持つ作家等を招聘 し、美術・工芸を取り巻く最新の動向や経緯、次代に求められる思 考力や方向性について幅広く講義を行います。 本講義により幅広い表現領域の現状を認識し、学生各自がその志向 と制作・研究活動の方向性を探ると共に各専門分野にて創作に必要 とされる意識や概念、習得すべき技法について考察する講義を行い ます。 また毎回講義について事前・事後レポート提出を義務付けます。 達成目標 講師についての事前調査(事前レポート)が己の興味を広げる内容 とすることができる。 講義後のレポートが講義内容の単なるメモや感想文ではなく、各自 の考察・意見が述べられている等、聴講レポートとして体裁をなす ことができる。その内容については、「講義された作家と作品、表 現と手法・創作概念の考察」と共に、「各自考察する現在の美術・ 工芸領域の現状認識」や「講義と関連する自己の制作・表現活動の 方向性の考察」を含むものとします。 授業計画 講義日程は4回(4名)を後期日程中に設定します。その予定は履 修者にパレット等で周知します。 また、受講希望者はガイダンスに出席すること。レポート課題など の指示があります。 00:ガイダンス 01~02:美術表現分野A 03~04:クラフトデザイン分野A 05~06:美術表現分野B 07~08:クラフトデザイン分野B 学生に対する成績評価基準 レポート評価70%・受講姿勢30% 参考書・参考資料等 適宜指示する。 履修希望者への要望・事前準備 現代の作家と作品はいかなるものか、その本質を垣間見るまたとな い機会である。皆さんが漠然とイメージしている造形活動との差異 は…。作家の言葉をどのように聞き理解するか・表現の根幹に必要 なことは…。緊張感をもった受講を望みます。必ず質問等を用意し 講義に臨むこと。 また、レポート課題の全提出を求めます。 美術・工芸学科の学生だけでなく、他学科の学生も是非受講してく ださい。 143

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美術解剖学第2学年 後期 選択 講義 2単位櫻木晃彦

授業の概要およびテーマ人体を分析的に捉える医学的解剖学とは異なり、美術解剖学では人体を統合的に捉える。このことを念頭に置きながら、ヒトのからだの三次元的な構造を理解する。授業にあたっては実物の写真や解剖図さらには作品中の人体像を提示するにとどまらず、コンピュータグラフィックスを駆使して視覚に訴える。また、テキストを補足するプリントをほぼ毎回配付し、それぞれのテーマに沿って授業を行う。

達成目標ヒトの形態についての正確なイメージを身につけ、自分の言葉で説明できる。

授業計画01 イントロダクション:美術解剖学とは何か02 共通の言語をもとう:方向用語と運動用語03 骨とは何か:骨のはたらきと全身の骨04 骨と骨の連結:関節はよく動くための連結05 体幹の骨:脊柱と胸郭06 上肢の骨:可動性を重視した骨格07 肩という名のマジック08 下肢の骨:体重支持を重視した骨格09 頭部の骨:多くの骨で構成された立体パズル10 感覚はすべてのはじまり11 全身の筋:筋は収縮するだけの装置12 体幹と上肢・下肢の筋13 頭部の筋:咀嚼筋と表情筋14 体表解剖学:体表から観察できる構造15 総まとめ

学生に対する成績評価基準課題レポート100%とする。ただし、授業はすべて出席することを前提にすすめられる。

テキスト高橋彬�『入門�美術解剖学』(医歯薬出版)

参考書・参考資料等桜木晃彦�『自分の骨のこと知ってますか』�(講談社+α新書)桜木晃彦�『図解�からだのしくみがわかる本』�(新星出版社)桜木晃彦・武田美幸�『CGクリエーターのための人体解剖学』(ボーンデジタル)

履修希望者への要望・事前準備人体において自分の最も興味のあるところについて考え、疑問をもって受講することが望ましい。高校で「生物」を履修している必要はない。また、上記の参考書のうち少なくとも1冊は目を通しておくことをお勧めする。

美術・工芸特別講義第2学年 後期 選択 講義 1単位◎長谷川克義、安藤 泉、小田橋昌代、中林忠良、前川秀樹

授業の概要およびテーマ豊富な造形活動の経験と作品表現への深い造詣を持つ作家等を招聘し、美術・工芸を取り巻く最新の動向や経緯、次代に求められる思考力や方向性について幅広く講義を行います。本講義により幅広い表現領域の現状を認識し、学生各自がその志向と制作・研究活動の方向性を探ると共に各専門分野にて創作に必要とされる意識や概念、習得すべき技法について考察する講義を行います。また毎回講義について事前・事後レポート提出を義務付けます。

達成目標講師についての事前調査(事前レポート)が己の興味を広げる内容とすることができる。講義後のレポートが講義内容の単なるメモや感想文ではなく、各自の考察・意見が述べられている等、聴講レポートとして体裁をなすことができる。その内容については、「講義された作家と作品、表現と手法・創作概念の考察」と共に、「各自考察する現在の美術・工芸領域の現状認識」や「講義と関連する自己の制作・表現活動の方向性の考察」を含むものとします。

授業計画講義日程は4回(4名)を後期日程中に設定します。その予定は履修者にパレット等で周知します。また、受講希望者はガイダンスに出席すること。レポート課題などの指示があります。00:ガイダンス01~02:美術表現分野A03~04:クラフトデザイン分野A05~06:美術表現分野B07~08:クラフトデザイン分野B

学生に対する成績評価基準レポート評価70%・受講姿勢30%

参考書・参考資料等適宜指示する。

履修希望者への要望・事前準備現代の作家と作品はいかなるものか、その本質を垣間見るまたとない機会である。皆さんが漠然とイメージしている造形活動との差異は…。作家の言葉をどのように聞き理解するか・表現の根幹に必要なことは…。緊張感をもった受講を望みます。必ず質問等を用意し講義に臨むこと。また、レポート課題の全提出を求めます。美術・工芸学科の学生だけでなく、他学科の学生も是非受講してください。

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