統計で見る芦屋市の現況 - ashiya...(3) 歳出の推移 16 【報告2】 【報告2】...
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報告2
統統計計でで見見るる芦芦屋屋市市のの現現況況
芦屋市阪神 淡路大震災20周年事業
【報告2】
目 次
1 人口の推移 1
(1) 町別人口の推移(住民基本台帳と外国人登録による) 3
(2) 町別年齢3区分別人口の推移(住民基本台帳と外国人登録による) 4
2 住宅の推移 6
(1) 住宅・土地統計調査から見る住宅の推移 6
(2) 固定資産税の課税状況から見る住宅の推移 7
3 暮らし向きの推移 8
(1) 個人市民税の課税状況から見る所得の推移 8
(2) 個人市民税・負担状況の推移 9
4 産業の推移 10
(1) 産業の推移 10
(2) 商業の推移 11
(3) 製造業の推移 12
5 市財政の推移 13
(1) 歳入の推移 13
(3) 歳出の推移 16
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1 人口の推移
芦屋市の人口は,震災直前の平成 6 年(1994 年)には推計人口が 86,630 人であったが,
平成 8 年(1996 年)には 74,562 人にまで落ち込んだ。しかし,その後は増加傾向に転じ,平
成 15年(2003 年)には 89,267 人,平成 25 年(2013 年)には 94,404 人まで増加し,震災前の
人口から約 9%増の状態となっている。
世帯数については,平成 6年(1994 年)には 33,695 世帯であったのが,直後の平成 7年(1995
年)には 29,070 世帯に減少した。しかし,その後は増加傾向に転じ,平成 15 年(2003 年)に
は 37,340 世帯,平成 25年(2013 年)には 40,604 世帯にまで増加している。
図表 1 推計人口,世帯数等の推移
(資料)芦屋市統計書
(人)
総数 男 女 増減 比率(%)
平成 6年 33,695 86,630 40,401 46,229 △ 0.6 2.577年 29,070 75,032 34,928 40,104 △ 13.4 2.58 △ 11,598 △ 13.398年 29,128 74,562 34,687 39,875 △ 0.6 2.56 △ 12,068 △ 13.939年 29,627 74,922 34,748 40,174 0.5 2.53 △ 11,708 △ 13.51
10年 30,808 76,212 35,295 40,917 1.7 2.47 △ 10,418 △ 12.0311年 31,787 77,775 35,872 41,903 2.1 2.45 △ 8,855 △ 10.2212年 34,209 83,834 38,705 45,129 7.8 2.45 △ 2,796 △ 3.2313年 35,092 85,378 39,425 45,953 1.8 2.43 △ 1,252 △ 1.4514年 36,317 87,790 40,452 47,338 2.7 2.42 1,160 1.3415年 37,340 89,267 41,119 48,148 1.7 2.39 2,637 3.0416年 37,884 90,018 41,369 48,649 0.8 2.38 3,388 3.9117年 37,970 90,590 41,391 49,199 0.6 2.39 3,960 4.5718年 38,699 91,555 41,791 49,764 1.1 2.36 4,925 5.6919年 39,266 92,456 42,157 50,299 1.0 2.35 5,826 6.7320年 39,810 93,036 42,330 50,706 0.6 2.34 6,406 7.3921年 40,034 93,305 42,373 50,932 0.3 2.33 6,675 7.7122年 39,753 93,238 42,385 50,853 △ 0.1 2.35 6,608 7.6323年 40,219 93,760 42,657 51,103 0.6 2.33 7,130 8.2324年 40,252 94,358 42,813 51,545 0.6 2.34 7,728 8.9225年 40,604 94,404 42,755 51,649 0.0 2.32 7,774 8.97
震災前(平成6年)との人口比較
人口世帯数
人口増加率(%)
平均世帯人数
推計人口とは,国勢調査における確定数を基礎とし,その後の毎月の住民基本台帳法及び外国人登
録法に基づく当該月間の移動数を集計したものであるため,国勢調査がその地域にその時点で 3か月
間居住している人が対象となるのに比して,住民基本台帳及び外国人登録は各市町村に届出のあった
場合に,その地域の人口を把握する方法を取るため,住民票等が異動されない限りは、実際にその地
域に居住していなくてもその地域の人口としてカウントされてしまう。
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平均世帯人員については,昭和 30年(1955 年)の 4.40 人(下記データ外)をピークに減少
傾向が続き,平成 25 年(2013 年)には 2.32 人となっている。ただし,平成 18 年(2006 年)
に 2.36 人となってからは減少傾向が鈍化している。
図表 2 推計人口,世帯数等の推移
(資料)芦屋市統計書
神戸市及び阪神各市と人口推移を比較すると,尼崎市以外は平成 7年(1995 年)以降増加傾
向が続いている中で,芦屋市は西宮市とほぼ同じ増加率を示している。
図表 3 (参考)神戸市及び阪神各市の人口推移(平成 7年=100)
(資料)国勢調査
2.57 2.58 2.562.53
2.472.45 2.45
2.43 2.422.39 2.38 2.39
2.36 2.35 2.34 2.332.35
2.33 2.34 2.32
2.1
2.2
2.3
2.4
2.5
2.6
2.7
平成6年
7年
8年
9年
10年
11年
12年
13年
14年
15年
16年
17年
18年
19年
20年
21年
22年
23年
24年
25年
平均世帯人数(人)
60
70
80
90
100
110
120
130
昭和45年 昭和50年 昭和55年 昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年
(平
成7年
=10
0)
神戸市 尼崎市
西宮市 芦屋市
伊丹市 宝塚市
川西市 三田市
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(1) 町別人口の推移(住民基本台帳と外国人登録による)
震災直前の平成 6 年(1994 年)から平成 15 年(2003 年)までと,それ以降現在までの住民
基本台帳人口と外国人登録者数をもとに,特に人口の増加または減少の大きい町は,下記のと
おりとなった。
図表 4 人口増加数の大きい町(各期間で 300 人以上増加した町)
平成6年(1994年)~平成15年(2003年) 平成15年(2003年)~平成26年(2014年)
朝日ケ丘町 三条町 川西町
南宮町 浜町 呉川町
伊勢町 松浜町 新浜町
山手町 岩園町 翠ケ丘町
楠町 打出小槌町 陽光町
海洋町
図表 5 人口増加率の大きい町(各期間で 25%以上増加した町)
平成6年(1994年)~平成15年(2003年) 平成15年(2003年)~平成26年(2014年)
朝日ヶ丘町 三条町 西芦屋町
業平町 川西町 南宮町
浜芦屋町 呉川町 伊勢町
松浜町 新浜町
山手町 楠町 前田町
清水町 春日町 公光町
津知町 竹園町 陽光町
海洋町
図表 6 人口減少数の大きい町(各期間で 300 人以上減少した町)
平成6年(1994年)~平成15年(2003年) 平成15年(2003年)~平成26年(2014年)
前田町 清水町
高浜町 若葉町
若葉町
図表 7 人口減少率の大きい町(各期間で 25%以上減少した町)
平成6年(1994年)~平成15年(2003年) 平成15年(2003年)~平成26年(2014年)
前田町 清水町 大桝町
打出町 若宮町 若葉町
なし
前田町,清水町,津知町では,土地区画整備事業等の復興事業が長引いたため,平成 6年(1994
年)から 15(2003 年)年までの期間には一時的に人口が減少していたが,復興事業の完成以後,
徐々に人口が回復してきている。これに対し,若葉町では震災以降,人口が減少し続けている。
南芦屋浜地区では陽光町,海洋町では人口が増加しており,今後は涼風町,南浜町の人口が
伸びていくものと予想される。
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(2) 町別年齢3区分別人口の推移(住民基本台帳と外国人登録による)
震災直前の平成 6 年(1994 年)から平成 15 年(2003 年)及び平成 25 年(2013 年)までの町
別年齢 3区分別人口の構成割合の推移をみた。
平成 25 年(2013 年)の老年人口の割合は,平成 6年(1994 年)から 10ポイント以上も増加
している一方で,生産年齢人口は 10 ポイント近く減少している。年少人口については,平成
15 年(2003 年)の割合は減少したが,平成 25 年(2013 年)には若干増加している。
図表 8 年齢別人口構成割合の推移
町別に見ると,平成 25 年(2013 年)において年少人口の割合が 15%以上の町は 12 町あり,
南浜町と涼風町の 2町は 20%を超えている。
平成 25 年(2013 年)において生産年齢人口の割合が 65%以上の町は 10 町あり,新浜町と打
出町の2町は 68%を超えている。
平成 25 年(2013 年)において老年人口の割合が 30%以上の町は 13 町あり,そのうち海洋町
と潮見町の 2町は 40%を超えている。
図表 9 各年齢別人口構成割合の大きい町
条件 町 名
年少人口が15%以上 岩園町,翠ケ丘町,西芦屋町,津知町,竹園町,大東町,浜町,
呉川町,陽光町,海洋町,南浜町,涼風町
生産年齢人口が65%以上 奥山,清水町,宮塚町,茶屋之町,大桝町,津知町,打出町,
南宮町,松浜町,新浜町
老年人口が30%以上 奥池町,奥池南町,六麓荘町,大原町,船戸町,前田町,若宮
町,平田町,浜風町,緑町,潮見町,陽光町,海洋町
【年少人口】(14歳以下)
平成 6年(1994 年)
14.92%
平成 15 年(2003 年)
12.64%に減少
平成 25 年(2013 年)
13.43%に増加
【生産年齢人口】(15~64 歳)
平成 6年(1994 年)
70.48%
平成 15 年(2003 年)
68.00%に減少
平成 25 年(2013 年)
61.34%に減少
【老年人口】(65歳以上)
平成 6年(1994 年)
14.60%
平成 15 年(2003 年)
19.36%に増加
平成 25 年(2013 年)
25.23%に増加
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国勢調査を基に,全国と芦屋市の年齢 3 区分別の人口の推移を見ると,全国的には,老年人
口の割合が増加するとともに年少人口と生産年齢人口の割合が減少している。
一方,本市では,老年人口割合の増加と生産年齢人口割合の減少は同傾向であるが,年少人
口割合については,平成 12 年(2000 年)以降増加傾向に転じている。ただし,平成 2年(1990
年)と平成 22年(2010 年)を比較すると,年少人口割合も減少している。
図表 10 全国及び芦屋市の年齢3区分別人口の推移
(資料)国勢調査
18.2 17.2 16.0 14.4 14.6 12.6 13.8 13.0 13.2 13.6
69.7 70.7 69.5 70.5 68.1 68.9 66.1 66.7 63.8 63.2
12.1 12.1 14.6 15.1 17.4 18.4 20.2 20.4 23.0 23.2
0%
20%
40%
60%
80%
100%
全国 芦屋市 全国 芦屋市 全国 芦屋市 全国 芦屋市 全国 芦屋市
平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年
年齢3区分別人口の推移(芦屋市)
年少人口 生産年齢人口 老年人口
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2 住宅の推移
(1) 住宅・土地統計調査から見る住宅の推移
昭和 63 年(1988 年)に 29,520 戸と推定された住宅の総数が,平成 5年(1993 年)には 30,790
戸に増加したが,平成 7年(1995 年)の阪神・淡路大震災後の調査である平成 10 年(1998 年)
には 30,400 戸に減少した。その後,平成 20 年(2008 年)には 38,120 戸にまで増加している。
(現時点で芦屋市の平成 25 年(2013 年)のデータは公表されていない。)
図表 11 住宅の構造別戸数(戸)
図表 12 住宅の構造別割合(%)
(資料)住宅・土地統計調査
※平成20年の住宅総数と構造別の合計値があわないが,出典資料の数値のまま。
昭和63年 平成5年 平成10年 平成15年 平成20年
29,520 30,790 30,400 36,650 38,120
木造 3,570 5,320 5,840 木造 5,850 3,040
防火木造 8,740 4,980 3,070 防火木造 3,650 6,200
非木造 17,210 20,490 21,490 鉄筋・鉄骨コンクリート造 24,230 26,400
鉄骨造 2,870 2,360
その他 50 130
住宅の総数 住宅の総数
昭和63年 平成5年 平成10年 平成15年 平成20年
100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
木造 12.1% 17.3% 19.2% 木造 16.0% 8.0%
防火木造 29.6% 16.2% 10.1% 防火木造 10.0% 16.3%
非木造 58.3% 66.5% 70.7% 鉄筋・鉄骨コンクリート造 66.1% 69.3%
鉄骨造 7.8% 6.2%
その他 0.1% 0.3%
住宅の総数 住宅の総数
【報告2】
7
(2) 固定資産税の課税状況から見る住宅の推移
本市の住宅の推移として,固定資産税で賦課される家屋の床面積の推移をみた。
平成 7年(1995 年)の震災で平成 8年度(1996 年度)には評価棟数は大きく減少し,その後
ほぼ横ばいが続いている。一方,評価床面積を見ると,平成 8年度(1996 年度)以降,増加傾
向が続いており,住宅の集合化が進んでいることをうかがえる。
図表 13 家屋評価額調
なお,参考として阪神・淡路大震災時における本市の被災状況を下記に示す。
(参考)芦屋市【阪神・淡路大震災における被害状況及び復旧状況の概要について】より
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
7年度
8年度
9年度
10年度
11年度
12年度
13年度
14年度
15年度
16年度
17年度
18年度
19年度
20年度
21年度
22年度
23年度
24年度
25年度
家屋評価棟数
木造 非木造
(棟)
0
500,000
1,000,000
1,500,000
2,000,000
2,500,000
3,000,000
3,500,000
4,000,000
7年
度
8年
度
9年
度
10年
度
11年
度
12年
度
13年
度
14年
度
15年
度
16年
度
17年
度
18年
度
19年
度
20年
度
21年
度
22年
度
23年
度
24年
度
25年
度
家屋評価床面積
木造 非木造
(㎡)
棟数(棟) 構成比(%) 世帯数(世帯) 構成比(%) 人口(人) 構成比(%)
15,421 100 34,846 100 87,804 100
全 壊 4,722 30.6 7,754 22.2 18,050 20.6
半 壊 4,062 26.4 9,928 28.5 26,791 30.5
一部損壊 4,786 31 14,564 41.8 37,365 42.5
そ の 他 1,851 12 2,600 7.5 5,598 6.4
区 分
合 計
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3 暮らし向きの推移
(1) 個人市民税の課税状況から見る所得の推移
個人の所得状況を見るため,毎年1月1日現在市内に居住している個人の前年の所得に対し
て賦課される個人市民税の納税者数と所得金額の推移についてみた。
昭和 63 年度(1988 年度)には,35,068 人であった納税者数は,平成 5年度(1993 年度)に
は 37,208 人まで増加したが,平成7年度(1995 年度)には,阪神・淡路大震災による減免や,
雑損控除等で 27,782 人にまで落ち込んだ。その後は徐々に増加し,平成 15年度(2003 年度)
には 37,428 人となり,ほぼ震災直前の納税者数と同程度にまで回復し,その後も増加し,平成
19 年度以降はほぼ 42,000 人前後で横ばいである。
納税義務者全体の所得金額は昭和 63 年度(1988 年度)が約 1,900 億円であったものが,
平成 3年度(1991 年度)には約 2,800 億円まで伸び,その後はバブル経済の崩壊とともに減少,
震災直前の平成 6年度(1994 年度)には 2,400 億円となったが,震災の打撃を受けた平成 7年
度(1995 年度)には約 1,800 億円にまで一気に落ち込んだ。その後,平成 15 年度(2003 年度)
には約 2,200 億円程度にまで回復し,平成 25 年度(2013 年度)には約 2,400 億円程度になっ
ている。
図表 14 納税義務者数及び所得金額の推移
(資料)統計で見る芦屋の現況
35 35 35 36 36 37 37
28 2832 34 36 36 37 37 37 38 39 42 43 44 43 43 43 43 43
190
213
244
281 278
233 242
180 184
220 220 223 220 224 217 218207 214
227 236 242 241230 227 230 235
0
50
100
150
200
250
300
0
10
20
30
40
50
60
昭和
63年度
平成元年度
平成
2 年度
平成
3 年度
平成
4 年度
平成
5 年度
平成
6 年度
平成
7 年度
平成
8年度
平成
9年度
平成
10年度
平成
11年度
平成
12年度
平成
13年度
平成
14年度
平成
15年度
平成
16年度
平成
17年度
平成
18年度
平成
19年度
平成
20年度
平成
21年度
平成
22年度
平成
23年度
平成
24年度
平成
25年度
(十億円)(千人)
個人市民税の推移 -納税義務者数と所得金額の推移-
納税義務者数 所得金額
【報告2】
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(2) 個人市民税・負担状況の推移
個人市民税に関する,人口一人当たりの額,一世帯当たりの額,納税者一人当たりの額の推
移をみた。
バブル経済の崩壊後,減少傾向にあった各項目当たりの額は,平成 7年度(1995 年度)の震
災で底をついた。その後,平成 9年度(1997 年度)までは順調な回復基調に乗るが,その後は
長期化する不況の影響と平成 10 年度(1998 年度)に行なわれた個人住民税の税率変更により
再度減少に転じた。平成 15 年度(2003 年度)以降,若干の上下動をしながら,緩やかな減少
傾向となっている。
図表 15 人口 1人当たり,一世帯あたり,納税者 1人当たりの個人市民税の推移
(参考)個人市民税の推移 -納税義務者数と所得金額の推移-
113,785
173,175124,181 123,144
293,689
437,932
296,874 286,309
260,323
347,398
272,124 253,307
050,000
100,000150,000200,000250,000300,000350,000400,000450,000500,000
人口一人当たり(円) 一世帯当たり(円) 納税者一人当たり(円)
(円)
【報告2】
10
4 産業の推移
(1) 産業の推移
本市の事業所の経営状況の目安として,法人市民税の推移を表した。
昭和 63 年度(1988 年度)からの推移を見ると,震災前から法人市民税全体の賦課額が減少
傾向にあったが,平成 12 年度(2000 年度)以降,納税義務者 1 社当たりの納税額はほぼ横ば
いである。納税義務者数は減少した年度もいくつかあるが,おおむね増加傾向ではあるものの,
調定額は平成 19 年度(2007 年度)から減少している。
図表 16 法人市民税の推移
(資料)芦屋市資料
258,944 203,620 196,556554,140 540,205
651,3862,140
2,653
3,314
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
0100,000200,000300,000400,000500,000600,000700,000800,000900,000
1,000,000
昭和
63年度
平成元年度
平成
2 年度
平成
3年度
平成
4年度
平成
5年度
平成
6年度
平成
7 年度
平成
8 年度
平成
9 年度
平成
10年度
平成
11年度
平成
12年度
平成
13年度
平成
14年度
平成
15年度
平成
16年度
平成
17年度
平成
18年度
平成
19年度
平成
20年度
平成
21年度
平成
22年度
平成
23年度
平成
24年度
平成
25年度
納税義務者1社当たり(円、左軸) 調定額(千円、左軸) 納税義務者数(右軸)
(社)
【報告2】
11
(2) 商業の推移
本市では,昭和 63 年(1988 年)から平成 19 年(2007 年)にかけて商店数は減少してきてい
る。一方,従業者数は調査ごとに大きく変動しており,特定の傾向を見出すことは困難である。
年間販売額は,平成 3年(1991 年)に急増しているがそれ以降,以前を通じて大きな変動は
見られない。
図表 17 商店数・従業者数及び年間販売額の推移
(資料)芦屋市統計書
昭和63年 平成3年 平成6年 平成9年 平成11年 平成14年 平成16年 平成19年
S63.7.1 H3.7.1 H6.7.1 H9.6.1 H11.7.1 H14.6.1 H16.6.1 H19.6.1
商店数(店) 1,010 1,047 976 794 799 769 743 723
従業者数(人) 4,806 5,174 5,496 4,737 5,439 5,128 4,827 4,786
年間販売額(万円) 10,877,283 14,288,839 11,836,316 10,014,508 10,563,010 10,737,359 10,229,571 10,819,926
区 分
商業の推移
1,088
1,429
1,184
1,001 1,056 1,074 1,0231,082
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
1,600
昭和63年 平成3年 平成6年 平成9年 平成11年 平成14年 平成16年 平成19年
(億円)
商業の推移 -年間販売額-
年間販売額
1,010 1,047 976794 799 769 743 723
4,8065,174
5,496
4,737
5,4395,128
4,827 4,786
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
0
200
400
600
800
1,000
1,200
昭和63年 平成3年 平成6年 平成9年 平成11年 平成14年 平成16年 平成19年
(人)(店)
商業の推移 -商店数及び従業者数-
商店数 従業者数
【報告2】
12
(3) 製造業の推移
本市の製造業事業所数と従業者数は,年度によって増減はあるものの,全体として減少して
いる。特に,法人に比べて個人の事業所数と従業者数は,昭和 63 年(1988 年)に 24 事業所,
37 人であったのが,平成 13 年(2001 年)では,3事業所,7人,平成 24年(2012 年)では,
1事業所,2人にまで減少している。
また,グラフからは製造品出荷額等も減少してきていることが分かる。
図表 18 製造業事業所数・従業者数及び製造品出荷額の推移
(資料)『芦屋市統計書』
昭和63年 平成3年 平成7年 平成10年 平成13年 平成16年 平成19年 平成22年 平成24年
55 40 23 21 21 16 16 15 17
法人 31 29 18 18 18 15 14 14 16
個人 24 11 5 3 3 1 2 1 1
414 413 269 220 224 171 212 188 238
常用労働者 377 397 262 214 217 170 211 186 236
個人事業主・家族従業者
37 16 7 6 7 1 1 2 2
419,573 552,533 304,265 288,552 200,197 178,222 162,348 148,105 269,422
区 分
総数
総数
製造品出荷額
製造業事業所数(所)
従業者数(人)
製造品出荷額(万円)
55
38
55
40 36
51
3223 22 22 21 21
36
21 17
34
1627
14 1625
15 15 17 17
414 405
452413
367385
345
269238 230 220 218
243224
198228
171 186157
212 222 209188
266238
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
500
0
10
20
30
40
50
60
70
昭和63年 平成3年 平成6年 平成9年 平成12年 平成15年 平成18年 平成21年 平成24年
(人)(所)
製造業の推移 -製造業事業所数及び従業者数-
製造業事業所数(所) 従業者数(人)
420454
524553
478 466446
304 285 303 289247
267
200 187 198178
128 125162 174
152 148
297269
0
100
200
300
400
500
600
昭和63年 平成3年 平成6年 平成9年 平成12年 平成15年 平成18年 平成21年 平成24年
(千万円)
製造業の推移 -製造品出荷額-
製造品出荷額(万円)
【報告2】
13
5 市財政の推移
(1) 歳入の推移
昭和 63 年度(1988 年度)歳入の 66%を占めていた市税収入額は,平成 4年度(1992 年度)
まで伸び続け,約 262 億円にまで増加したが,その後は徐々に減少し,阪神・淡路大震災の影
響もあって,平成 7 年度(1995 年度)には約 177 億円にまで落ち込んだ。その後,平成 14 年
度(2002 年度)には約 200 億円にまで回復したが,横ばい傾向にある。
平成 15 年度以降の歳入総額,市税収入は,若干の上下はあるものの,ほぼ横ばいである。
図表 19 普通会計歳入決算額の推移
(資料)芦屋市決算カード
307
399 424 458
501 465 458
882
725
590 554 552
670
575
462 418 416 432 426 404
431 419 420 371 373
464
204 223 234 254 262 245 221 177 208 236 233 225 213 215 209 203 202 209 222 213 219 215 209 207 208 214
66
56 55 56 52 53
48
20
29
40 42 41 32
37
45 49 49 48
52 53 51 51 50
56 56
46
0
10
20
30
40
50
60
70
80
0
100
200
300
400
500
600
700
800
900
1,000
(%)(億円)
普通会計歳入決算額の推移 -歳入総額と市税の占める割合-
歳入総額 市税収入 歳入総額に占める市税の割合
【報告2】
14
平成 7年度(1995 年度)に歳入が急増しているが,その構成割合として市債が 45%にもなっ
ている。阪神・淡路大震災からの復旧・復興事業費の増大によるものである。平成 18 年度
(2006 年度)以降は,多少の構成比の変化はあるものの,おおむね震災前の構成比に近い状態
に戻っている。
図表 20 普通会計歳入決算額の推移 -歳入構成割合-
(資料)芦屋市決算カード
【報告2】
15
本市の特徴として個人市民税が市税収入の 5 割以上を占めており,個人市民税の増減によっ
て市税収入の額が増減していることがわかる。この傾向は,震災前から現在までおおむね変わ
らない。
図表 21 普通会計歳入決算額の推移 -市税収入内訳-
(資料)芦屋市決算カード
8 9 8 8 8 6 6 5 7 5 6 5 5 5 6 5 5 6 7 7 7 7 6 5 6 7
120 137 147
162 165 144
120
86 102
129 126 118 112 115 111 111 110 116 130 119 124 120 112 109 112 117
51
54 56
60 65
69
70
63
72
74 76 77
73 72 71 66 66 67
65 67 68 69
70 72 70 70
24
23 23
24 25
25
26
24
27
27 25 25
23 23 22 21 20 20
20 20 20 20
20 21 20 21
0
50
100
150
200
250
300 (億円)
普通会計歳入決算額の推移 -市税収入内訳-
その他
固定資産税
個人市民税
法人市民税
【報告2】
16
(3) 歳出の推移
震災後は復旧,復興事業に係る公債費が急増し,財政を圧迫しており,現在もピークは過ぎ
たものの依然として公債費比率は高い水準にある。性質別歳出で見ると,平成 7年度(1995 年
度)は仮設住宅の建設などの理由により物件費が突出し,投資的経費も急増している。その後,
平成 13 年度(2001 年度)までは投資的経費の金額は高い水準で推移し,40%から 50%を占め
ていたが,平成 14 年度(2002 年度)には全体の 2 割程度にまで減少し,その後も減少してい
る。
一方,扶助費の割合が増加している。扶助費は,平成 22 年度(2010 年度)の子ども手当制
度導入の際に急増したが,制度終了後も生活保護費の増加や少子高齢化への対応のため増加傾
向にある。
図表 22 普通会計歳出決算額の推移 -性質別歳出-
(資料)芦屋市決算カード
【報告2】
17
図表 23 普通会計歳出決算額の推移 -性質別歳出-
(資料)芦屋市決算カード
25.2
20.5
20.7
20.9
19.1
21.5
22.2
10.9
13.4
16.5
17.8
17.9
15.1
16.6
21.9
22.5
22.8
20.0
19.4
20.9
19.5
19.9
19.0
22.3
21.0
16.7
3.9
3.0
3.1
3.0
3.0
3.6
7.2
2.5
2.9
3.8
4.3
4.7
3.1
3.7
5.2
6.3
7.0
6.5
6.5
7.8
7.6
8.5
12.2
15.3
14.3
11.9
5.8
4.3
4.3
4.6
3.9
5.4
7.6
3.2
5.0
7.8
10.1
13.3
15.5
16.7
20.9
23.9
24.6
23.8
24.6
24.8
34.9
21.9
27.0
21.5
21.4
21.1
8.8
7.5
8.2
9.3
9.1
10.0
13.0
24.3
9.3
10.1
10.7
9.8
7.5
8.3
10.0
10.7
10.4
10.0
10.6
10.9
10.2
11.0
11.4
14.8
14.7
13.6
0.7
0.6
0.6
0.8
0.9
1.0
1.0
0.3
0.4
0.5
0.6
0.6
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.7
1.0
1.2
1.4
1.4
1.4
1.6
0.7
3.0
2.4
2.6
2.5
3.3
4.2
3.9
3.5
3.8
3.5
3.7
4.7
3.5
3.4
4.4
4.5
4.3
4.7
2.9
3.4
3.3
6.5
3.0
3.5
3.2
3.1
30.4
38.9
39.0
42.6
42.8
34.7
25.7
40.5
54.0
46.4
36.7
39.0
46.1
40.3
22.9
15.2
16.1
12.7
16.9
16.9
11.7
17.5
11.8
6.2
6.1
22.3
9.1
15.2
12.5
7.3
4.8
3.1
4.8
1.2
1.2
0.6
1.2 1.9
1.6
2.6
4.0
5.8
3.7
4.4
6.7
2.8
0.4
2.3
3.6
2.5
2.6
1.1
6.3
2.6
3.4
3.5
3.0
2.4
5.3
8.4
2.6
2.5
9.0
2.3
1.9
1.4
1.7
1.6
2.3
1.4
2.1
2.6
2.7
1.9
1.7
1.8
4.3
0.6
6.8
5.1
5.6
5.6
10.0
14.0
9.3
5.3
7.4
8.4
5.9
5.7
5.2
6.5
8.4
9.0
8.4
15.9
9.4
8.9
8.4
9.1
9.0
10.8
10.7
8.9
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
昭和63年度
平成元年度
平成2年度
平成3年度
平成4年度
平成5年度
平成6年度
平成7年度
平成8年度
平成9年度
平成10年度
平成11年度
平成12年度
平成13年度
平成14年度
平成15年度
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
(%)
普通会計歳出決算額の推移 -性質別歳出の構成割合-
人件費 扶助費 公債費 物件費 維持補修費 補助費等 投資的経費 積立金 投資及び出資金・貸付金 繰出金
【報告2】
18
一方,平成 7 年度(1995 年度)以降,地方債残高が急増し,平成 10 年度(1998 年度)には
1,000 億円を超えている。それとともに公債費も増大し続け,平成 14 年度(2002 年度)には歳
出の 21%を占めており,この割合は以後も継続している。
一方,新規発行の抑制と積極的な繰上げ償還の実施により,地方債残高は順調に減少し,平
成 25 年度(2013 年度)ではピーク時(平成 13 年度:1,161 億円)の半分近く(603 億円)ま
で減少している。
図表 24 普通会計歳出決算額の推移 -地方債残高と公債費-
(資料)地方財政状況調査
135 143 167 188 215 240 301
689
892 958
1,009 1,042 1,107
1,161 1,154 1,128 1,094
1,054 1,020
970
857 812
745 702
655 603
17 16 17 20 19 24 33 27 34 45 54 70 101 95 94 97 100 98 103 99 149
90 112 76 78 96
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
昭和63年度 平成3年度 平成6年度 平成9年度 平成12年度 平成15年度 平成18年度 平成21年度 平成24年度
(億円)
普通会計歳出決算額の推移 -地方債残高と公債費-
地方債残高 公債費