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-1- 「CRC PRESS」第6号のご紹介! 第6号では、「各種イベントの終了報告」を始め、「若手・女性研 究者のご紹介」「研究室紹介」「発明者クローズアップ」「コーディ ネーターの一押しシーズ」など、各方面で活躍される本学の先生方を ご紹介した記事等を掲載しております。また、新たに発足しました、 「CRCアドバイザリーボード」や「CRC総合研究所の研究グループ 制度」など、新たな研究推進の活動紹介など、大変盛りだくさんと なっております。是非ご高覧ください。「CRC PRESS」では、今後 も先生方の研究情報、発明、研究室紹介など出来るだけ多くの情報を ご紹介出来ればと考えております。こんな情報が欲しい!こんな情報 を掲載したらどうかなど、皆様からのご要望をお待ちしております。 今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。 編集担当者 「城東地域×理工系3大学連携セミナー」講師(平成26年12月12日(金)開催) (左から) 増田 幸宏 准教授(芝浦工業大学) 、 二瓶 泰雄 准教授(東京理科大学)、 小林 亘 教授(東京電機大学CRC) 、 北条 恒夫 常勤理事(東京東信用金庫)、 中村 仁 教授(芝浦工業大学) Information シェアードオフィスチラシ2014発行! CRC産官学交流センター(承認TLO)において、創業 支援施設「かけはし」シェアードオフィス入居者募集 のチラシ(2014版)を発行いたしま した。ご希望の方は、下記担当者まで お申込みください。 (CRC産官学交流センター) [email protected] 担当:関口 武英(内線70-6421) 「彩の国ビジネスアリーナ2015」開催 平成27年1月28日(水)~29日(木)、さいたま スーパーアリーナにて、「彩の国ビジネスアリーナ 2015」が開催されます。昨年は 16,570人が参加した大変大きなイベ ントとなります。 本学からは、CRC産官学交流セン ター(承認TLO)として出展をし、先生 方の研究シーズを紹介いたします。 是非ご来場ください。 イノベーション・ジャパン(2014.9.11~12) 足立区産業展示会「あだちメッセ開催」 平成27年1月23日(金)~24日(土)、北千住駅 西口マルイ11階シアター1010にて、足立区産業展 示会「あだちメッセ」が開催されま す。毎年、多くの来場者があり、本学 からも、栗栖 正充教授(工学部機械 工学科)がロボットの展示を行いま す。 たくさんの方のご来場をお待ちしてお ります。是非ご来場ください。 INTRODUCTION 建学の精神「実学尊重」 教育・研究理念「技術は人なり」 イベント報告(ピックアップ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 イベント報告(ピックアップ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 イベント報告(地域連携活動)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 平成26年度第6回研究室紹介「電気システム制御研究室」・・・・・・・・・ 5 ●吉田 俊哉 教授(工学部電気電子工学科) 平成26年度第6回発明者クローズアップ ●松浦 昭洋 准教授(理工学部理工学科情報システムデザイン学系) CRC活動報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 ●CRCアドバイザリーボードの発足 ●平成26年度科学研究費補助金獲得状況 ●平成27年度科学研究費補助金申請状況 CRCフォーラム開催報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 ●CRCフォーラム第5回(平成26年 9月19日(金)開催)報告 ●CRCフォーラム第6回(平成26年12月15日(月)開催)報告 各学部注目の若手研究者ご紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 ●安藤 毅 助教(工学部電気電子工学科) ●柿崎 淑郎 助教(未来科学部情報メディア学科) ●石川 敬祐 助教(理工学部理工学科建築・都市環境学系) ●瀧 真語 助教(情報環境学部情報環境学科) 知的財産権関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 ●平成26年度職務発明情報 コーディネーターの一押しシーズ ●「文脈尊重型カウンセリングエージェント」 研究者: 鶴田 節夫 教授(情報環境学部情報環境学科) 担当者: 許斐 信介 CRC産官学交流センター産学連携コーディネーター 女性研究者ご紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 ●花﨑 泉 教授 (未来科学部ロボット・メカトロニクス学科) ●榊原 洋子 准教授 (理工学部理工学科電子・機械工学系) トピックス ●総合研究所「新分野開拓研究」採択課題シンポジウム開催報告 平成26年度各賞受賞者紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 ●学術振興基金「論文賞」受賞者 ●学術振興基金「発明賞」受賞者 金融機関との連携活動 ●足立成和信用金庫ホームページを本学学生がデザイン! ●足立区ならびに足立成和信用金庫からの助成で共同研究を実用化! 特集・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 ●CRC総合研究所各研究部門のもとに設置される「研究グループ」制度の概要 ●総合研究所「研究グループ」発足 第2回産・学・公・金 交流展(2014.9.24) ME講座修了式懇親会(2014.12.9) ●●● CONTENTS ●●● 理工系6大学TLO連絡会議(2014.12.4) EventPhoto TDU C enter for R esearch and C ollaboration CRC PRESS Vol.6 2015 January ~世の中に役立てるための架け橋となり、社会の発展に貢献し、次の百年の礎を築く~ 東京電機大学 研究推進社会連携センター

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「CRC PRESS」第6号のご紹介!

第6号では、「各種イベントの終了報告」を始め、「若手・女性研

究者のご紹介」「研究室紹介」「発明者クローズアップ」「コーディ

ネーターの一押しシーズ」など、各方面で活躍される本学の先生方を

ご紹介した記事等を掲載しております。また、新たに発足しました、

「CRCアドバイザリーボード」や「CRC総合研究所の研究グループ

制度」など、新たな研究推進の活動紹介など、大変盛りだくさんと

なっております。是非ご高覧ください。「CRC PRESS」では、今後

も先生方の研究情報、発明、研究室紹介など出来るだけ多くの情報を

ご紹介出来ればと考えております。こんな情報が欲しい!こんな情報

を掲載したらどうかなど、皆様からのご要望をお待ちしております。

今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

編集担当者

「城東地域×理工系3大学連携セミナー」講師(平成26年12月12日(金)開催)

(左から)

増田 幸宏 准教授(芝浦工業大学) 、 二瓶 泰雄 准教授(東京理科大学)、

小林 亘 教授(東京電機大学CRC) 、 北条 恒夫 常勤理事(東京東信用金庫)、

中村 仁 教授(芝浦工業大学)

Information シェアードオフィスチラシ2014発行!

CRC産官学交流センター(承認TLO)において、創業

支援施設「かけはし」シェアードオフィス入居者募集

のチラシ(2014版)を発行いたしま

した。ご希望の方は、下記担当者まで

お申込みください。

(CRC産官学交流センター)

[email protected]

担当:関口 武英(内線70-6421)

「彩の国ビジネスアリーナ2015」開催

平成27年1月28日(水)~29日(木)、さいたま

スーパーアリーナにて、「彩の国ビジネスアリーナ

2 0 1 5 」 が 開 催 さ れ ま す 。 昨 年 は

16,570人が参加した大変大きなイベ

ントとなります。

本学からは、CRC産官学交流セン

ター(承認TLO)として出展をし、先生

方の研究シーズを紹介いたします。

是非ご来場ください。

イノベーション・ジャパン(2014.9.11~12)

足立区産業展示会「あだちメッセ開催」

平成27年1月23日(金)~24日(土)、北千住駅

西口マルイ11階シアター1010にて、足立区産業展

示会「あだちメッセ」が開催されま

す。毎年、多くの来場者があり、本学

からも、栗栖 正充教授(工学部機械

工学科)がロボットの展示を行いま

す。

たくさんの方のご来場をお待ちしてお

ります。是非ご来場ください。

INTRODUCTION

建学の精神「実学尊重」 教育・研究理念「技術は人なり」

イベント報告(ピックアップ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

イベント報告(ピックアップ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

イベント報告(地域連携活動)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

平成26年度第6回研究室紹介「電気システム制御研究室」・・・・・・・・・ 5 ●吉田 俊哉 教授(工学部電気電子工学科)

平成26年度第6回発明者クローズアップ ●松浦 昭洋 准教授(理工学部理工学科情報システムデザイン学系)

CRC活動報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 ●CRCアドバイザリーボードの発足

●平成26年度科学研究費補助金獲得状況

●平成27年度科学研究費補助金申請状況

CRCフォーラム開催報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 ●CRCフォーラム第5回(平成26年 9月19日(金)開催)報告

●CRCフォーラム第6回(平成26年12月15日(月)開催)報告

各学部注目の若手研究者ご紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 ●安藤 毅 助教(工学部電気電子工学科)

●柿崎 淑郎 助教(未来科学部情報メディア学科)

●石川 敬祐 助教(理工学部理工学科建築・都市環境学系)

●瀧 真語 助教(情報環境学部情報環境学科)

知的財産権関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 ●平成26年度職務発明情報 コーディネーターの一押しシーズ ●「文脈尊重型カウンセリングエージェント」

研究者: 鶴田 節夫 教授(情報環境学部情報環境学科)

担当者: 許斐 信介 CRC産官学交流センター産学連携コーディネーター

女性研究者ご紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 ●花﨑 泉 教授 (未来科学部ロボット・メカトロニクス学科)

●榊原 洋子 准教授 (理工学部理工学科電子・機械工学系)

トピックス ●総合研究所「新分野開拓研究」採択課題シンポジウム開催報告

平成26年度各賞受賞者紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 ●学術振興基金「論文賞」受賞者

●学術振興基金「発明賞」受賞者

金融機関との連携活動 ●足立成和信用金庫ホームページを本学学生がデザイン!

●足立区ならびに足立成和信用金庫からの助成で共同研究を実用化!

特集・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 ●CRC総合研究所各研究部門のもとに設置される「研究グループ」制度の概要

●総合研究所「研究グループ」発足

第2回産・学・公・金 交流展(2014.9.24) ME講座修了式懇親会(2014.12.9)

● ● ● CONTENTS ● ● ●

理工系6大学TLO連絡会議(2014.12.4)

EventPhoto

TDU Center for Research and Collaboration

C R C P R E S S Vol.6 2015 January

~世の中に役立てるための架け橋となり、社会の発展に貢献し、次の百年の礎を築く~

東京電機大学 研究推進社会連携センター

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イベント報告(ピックアップ)

平成26年9月11日(木)~12日(金)の2日間にわたり、東京ビック

サイト東1ホールにて、500を超える大学・ベンチャー企業等が出展し、研

究開発の成果を展示、発表を行う「イノベーション・ジャパン2014~大学

見本市&ビジネスマッチング~」が盛大に開催されました。会場には、各大

学における最先端の研究技術とのマッチングを目的とした、企業等の方が

多く参加されておりました。 本イベントは、今年で11回目を迎え、国内最

大規模の産学連携マッチングとして毎年、2万人を超える来場者がありま

す。本学からは、宮保憲治教授(情報環境学部情報環境学科)「情報ネット

ワーク環境研究室」、長原礼宗准教授(理工学部理工学科生命理工学系)

「細胞生化学研究室」が出展いたしました。それぞれのブースでは、各先生

を中心に、研究室の学生さんに加え、CRC産官学交流センター(承認

TLO)、コーディネーター(佐々木弘忠CD、徳永晶一CD、蓮田良紀CD、

許斐信介CD、亀井隆夫CD)が集い来場者への対応を行いました。

平成26年9月11日(木)~12日(金) 10:00~17:00

東京ビックサイト(東京国際展示場)東1ホール

独立行政法人 科学技術振興機構(JST)/

独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

文部科学省/経済産業省

イノベーションジャパン2014

知の融合~広がる未来~

平成26年9月17日(水)~19日(金)の3日間にわたり、東京ビックサ

イト東5ホールにて、「正しく“はかる”技術がここにある」をテーマに、

環境、安全・安心、エネルギー、品質管理等に係わる計量計測機器の展示と

ともに、大学・研究機関から関連する最新の研究内容を展示・プレゼンす

る、計量計測業界最大規模の総合展示会である「INTERMEASURE2014

(第26回計量計測展)」が盛大に開催されました。

本学からは、長澤光晴教授(工学部物理系列)、栗城眞也特別専任教授

(総合研究所)、桑名健太助教(工学部機械工学科)の研究成果について、

展示パネルなどを通してCRC産官学交流センター(承認TLO)より発表され

ました。ブースでは、コーディネーター(亀井隆夫CD、中田英夫CD、蓮田

良紀CD、許斐信介CD、平林久明CD)による技術相談等、来場者への対応

が行われました。また、開催2日目となる18日(木)には、東京電機大学を

代表して蓮田良紀産学連携コーディネーターからショートプレゼンテーショ

ンが行われました。

平成26年9月17日(水)~19日(金)10:00~17:00

東京ビックサイト(国際展示場)東5ホール

一般社団法人 日本計量機器工業連合会

経済産業省/環境省/文部科学省/(独)産業技術総合研究所/

(独)製品評価技術基盤機構/(独)日本貿易振興機構

INTERMEASURE2014(第26回計量計測展)

正しく“はかる”技術がここにある

来客対応の亀井隆夫CRC研究コーディネーター

平林久明CRC産学連携コーディネーター ショートプレゼンテーションの模様

蓮田良紀CRC産学連携コーディネーター

日 時

会 場

主 催

宮保 憲治 教授(情報環境学部情報環境学科)

鈴木 男人さん、鈴木 貴之さん、黒田 高希 さん

長原 礼宗 准教授(理工学部理工学科生命理工学系)

川上 慶 さん

日 時

会 場

主 催

共 催

平成27年1月15日 発行

後 援

東京電機大学新技術説明会2014

独立行政法人 科学技術振興機構(JST)事業

第41回東京電機大学経営同友会特別講演会

「今、改めて天職を見直す」

平成26年10月21日(火)、本学と(独)科学技術振興機構(JST)の

共催で「東京電機大学新技術説明会」を開催いたしました。今回は、「ICT

(ロボット・カウンセリングエージェント・セキュリティ)・ライフイノ

ベーション(医療器具・発光材料)・知育玩具」をテーマとし、6名の先生

方に発表頂きました。会場には、企業を始め、大変多くの方々にご参加頂き

ました。各講演終了後に行われた名刺交換会、技術相談会においても多くの

方が先生方と今後の技術連携等について相談をしておりました。

平成26年10月21日(火) 13:00~16:30

JST東京本部別館ホール(東京・市ヶ谷)

東京電機大学/独立行政法人 科学技術振興機構(JST)

独立行政法人 中小企業基盤整備機構/

全国イノベーション推進機関ネットワーク 「ICT(ロボット・カウンセリングエージェント・セキュリティ)・

ライフイノベーション(医療器具・発光材料)・知育玩具」 「移動ロボットの無線遠隔操作範囲拡張のための無線中継基地局配置手法」

澤井 圭 助教(工学研究科情報通信工学専攻)

「複数の円形状を含む幾何学的基本構造体」

松浦 昭洋 准教授(理工学部理工学科情報システムデザイン学系)

「臓器への負荷の定量化・臓器の硬さ計測のためのセンサ付鉗子」

桑名 健太 助教(工学部機械工学科)

「高輝度蛍光粉末の革新的簡易創製技術」

佐藤 慶介 助教(工学部電気電子工学科)

「文脈尊重型カウンセリングエージェント」

鶴田 節夫 教授(情報環境学部情報環境学科)

「SDN技術の適用によるセキュリティルーチング方式」

宮保 憲治 教授(情報環境学部情報環境学科)

東京電機大学の卒業生による東京電機大学経営同友会との連携行事、「第

41回特別講演会」が本学東京千住キャンパス丹羽ホールにて開催されまし

た。今回は、「今、改めて天職を見直す」とのテーマで弁護士の小柴文男氏

をお招きしご講演頂きました。

岩井将行准教授(未来科学部情報メディア学科)は、現在、先生が取り組

む研究について紹介があり、また、平野健治氏からは、ご自身の会社である

㈱計測技術研究所の取り組みについて説明がありました。小柴文男氏は本学

を卒業されてから法曹界へ進んだ背景等も踏まえてご講演頂きましたが、会

場では来場者の方々が真剣に聞き入る姿が大変印象的であり、大変有意義な

講演会となりました。

平成26年10月16日(木) 17:10~20:30

(講演会) 東京千住キャンパス1号館2階丹羽ホール

※中継 埼玉鳩山キャンパス 10号館2階メディア教室

千葉ニュータウンキャンパス研究棟205会議室

(懇親会) 東京千住キャンパス1号館1階100周年ホール

東京電機大学経営同友会

学校法人東京電機大学/一般社団法人東京電機大学校友会 「新しいスマートフォンを用いた環境計測技術と新しいサービスの展開」

岩井 将行 准教授(未来科学部情報メディア学科)

「パワーエレクトロニクスの新しい展開」

平野 健治 氏(㈱計測技術研究所 取締役会長

「今、改めて天職論を見直す」

小柴 文男 氏(弁護士)

主 催

後 援

発 表

日 時

会 場

研究紹介

主 催

共 催

企業紹介

特別講演

テーマ

会 場

日 時

髙橋 時市郎 教授 CRC産官学交流センター長 阿髙 松男 CRC産官学交流センター特別顧問 岩井 将行 准教授(未来科学部情報メディア学科) 交流会の模様

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イベント報告(ピックアップ) 城東地域×理工系三大学連携セミナー

防災を機に変わる下町の暮らしと産業

第38回(2014年度) ME講座(公開講座) 開催報告

先端技術がひらく医療と福祉の未来

ME講座は、本学が昭和52年から毎年開催し、今回で第38回を迎え大変歴史ある公開講座となっております。現代において、医用生体工学(ME)は大き

く進歩し、医学・高齢者・環境・遺伝子など広い範囲に応用され、技術の発展はめざましいものでありますが、本講座は、これまで述べ2,200名を超える受

講者がおり、学内外から大変高い評価を頂いております。今年度も学内外から第一線で活躍されているすばらしい講師をお招きし、医療と福祉の最新技術の

動向と展望、社会的要請などを取り入れたカリキュラムを構成いたしました。今回も企業の若手技術者、医師および医療・福祉技術者、大学院生、学部生な

どのべ404名の方々が受講されました。

平成26年9月30日(火)~12月9日(火)

東京電機大学東京千住キャンパス1号館2階 1204セミナー室

植野彰規 教授/福井康裕 先生/土肥健純 教授/川澄正史 教授/本間章彦 教授/鈴木真 教授/大西謙吾 准教授/田中慶太 准教授

9月30日(火) 「コンピュータ外科」 土肥 健純 氏(東京電機大学工学部機械工学科教授)

「インテリジェント手術室」 村垣 善浩 氏(東京女子医科大学先端生命医科学研究所先端工学外科学分野教授)

10月 7日(火) 「医療福祉とICT」 鈴木 真 氏(東京電機大学情報環境学部情報環境学科教授)

「研究者・技術者のための医療機器レギュラトリーサイエンス入門」 鎮西 清行 氏((独)産業技術総合研究所 ヒューマンライフテクノロジー研究部門副研究部門長)

10月14日(火)「福祉工学とユーザニーズ」 畠山 卓朗 氏(早稲田大学人間科学学術院健康福祉科学科教授)

「身体機能回復・拡張とメカトロニクス」 大西 謙吾 氏(東京電機大学理工学部理工学科電子・機械工学系准教授)

10月28日(火)「再生医療の現状と展望」 清水 達也 氏(東京女子医科大学先端生命医科学研究所教授)

「生体材料の表面処理技術としてのDLC(ダイヤモンド状炭素)の応用」 大越 康晴 氏(東京電機大学理工学部理工学科電子・機械工学系准教授)

11月 4日(火) 「医療・福祉機器への応用が期待される機能性流体・材料」 三井 和幸 氏(東京電機大学工学部機械工学科教授)

「法規制下及び自主ルール適用のヘルスソフトウェア開発のポイント」 平井 正明 氏((一社)電子情報技術産業協会ヘルスケアインダストリ事業委員会医療用ソフトウェア

専門委員会委員長)

11月11日(火)「障害を持つ人々へのタブレット型PCやスマートフォンの活用の可能性」 三宅 琢 氏(東京大学先端科学技術センター人間支援工学特任研究員)

「看護理工学-超高齢者社会に向けてのChallenge」 真田 弘美 氏(東京大学大学院 医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学分野

教授)

11月18日(火)「ナノバイオテクノロジーが先導する診断・治療イノベーション ~スマ 片岡 一則 氏(東京大学大学院 工学研究科マテリアル工学専攻/医学系研究科附属疾患生命工学セン

ートヘルスケアの実現を目指して~」 ター臨床医工学部門教授)

「スマートフォン・クラウドを活用した在宅医療の実際」 遠矢純一郎 氏(医療法人社団プラタナス 桜新町アーバンクリニック院長)

11月25日(火)「聴覚と音響の人間・福祉・医工学」 中川 誠司 氏((独)産業技術総合研究所健康工学研究部門くらし情報工学グループ上席主任研究員)

「心不全に対する補助人工心臓治療」 西中 知博 氏(東京女子医科大学心臓血管外科准講師)

12月 2日(火) 「人工心臓開発に求められる要素技術」 本間 章彦 氏(東京電機大学理工学部理工学科電子・機械工学系教授)

「超音波治療技術への期待」 馬目 佳信 氏(東京慈恵会医科大学総合医科学研究センター基盤研究施設(分子細胞生物学)教授)

12月 9日(火) 「人工心臓のグローバル開発」 野尻 知里 氏(東京大学COI機構副機構長兼テルモ株式会社非常勤理事)

芝浦工業大学、東京電機大学、東京理科大学、足立区の共催による「城東地域×

理工系三大学連携セミナー」が本学、東京千住キャンパスにて盛大に開催されまし

た。

本事業は、3大学が所在する城東地域を中心とした、行政、各区地元企業、信用

金庫等との連携による地域連携交流を目的としております。今回はキックオフの会

として、まずは城東地域が危機感を感じている、“防災・減災等”をテーマとして

セミナーを開催いたしました。セミナーでは、それぞれ各大学の先生方から事例を

交えた研究発表や、本学の小林亘教授(CRC)を中心とした同テーマでのパネル

ディスカッションなど、交流会も含めて大変積極的な討論が行われました。今後も

引き続き城東地域連携交流は行われることとなり、社会に貢献する産学官公金連携

事業として展開することとなります。

平成26年12月12日(金) 13:00~18:00

東京電機大学東京千住キャンパス1号館2階1204セミナー室

足立区・東京電機大学・東京理科大学・芝浦工業大学

東京東信用金庫・足立成和信用金庫・江東区・葛飾区

台東区・北区・荒川区・板橋区

「国の制度を活用した防災への取り組みと産学連携について」

小林 亘 教授 東京電機大学研究推進社会連携センター

「激甚化する水・土砂・熱災害緩和策としての新技術の紹介と展望 」

二瓶 泰雄 准教授 東京理科大学理工学部土木工学科

「城東地域の災害リスクとその備え」

中村 仁 教授 芝浦工業大学システム理工学部環境システム学科

「災害時の生活継続を目指したまちづくり 」

増田 幸宏 准教授 芝浦工業大学システム理工学部環境システム学科

モデレーター 小林 亘 教授(東京電機大学)

パネラー 二瓶 泰雄 教授(東京理科大学)/中村 仁 教授(芝浦工業大学)/

増田 幸宏 准教授(芝浦工業大学)/

北条 恒夫 常勤理事(東京東信用金庫)

平成26年度 知的財産セミナー

TRDで活躍する電大OBが語る!!

CRC産官学交流センター(承認TLO)では、毎年、知的財産権に関する知識、

社会情勢、学内における職務発明制度等を啓蒙促進することを目的に、学内教職員

ならびに学生向けとして知的財産セミナーを開催しております。今年度は、本学、

学生支援センター主催の「キャリアアップセミナー」と合同で開催いたしました。

まず、「キャリアアップセミナー」では、講師に、トヨタテクノクラフト㈱総務

部人事室の乃一裕司氏をお迎えし、企業の人事担当者として“学生に何を求める

か”を中心とした講演がありました。

引き続き続いて行われた「知的財産セミナー」では、同じくトヨタテクノクラフ

ト㈱技術部から森川修次氏を加え、「キャリアアップセミナー」にて講演された乃

一裕司氏との間で、企業における“知的財産権”を中心としたパネルディスカッ

ションが行われました。

会場には、“就職活動”、“知的財産権”と2つの要素を含むセミナーというこ

とで、170名を超える大変多くの学生が参加し、熱気あふれるセミナーとなりま

した。CRC産官学交流センター(承認TLO)では、次年度以降も引き続き「知的

財産セミナー」を実施していく予定となっております。

平成26年11月21日(金) 16:30~18:00

東京電機大学東京千住キャンパス1号館1階100周年ホール

(中継)埼玉鳩山キャンパス10号館3階第2会議室

(中継)千葉NTC研究棟2階応接室

「企業人事は就活性に何を求めているか~自己PR・志望動機は何のた

めに聞くのか」

乃一 裕司 氏

「エンジニアとして働くことの魅力~エンジニアの仕事はカタチとし

て残る~」 コーディネーター 深澤 武彦 氏(東京電機大学学生支援センター)

パネラー 森川 修次 氏(トヨタテクノクラフト㈱技術部製品企画室室長)

乃一 裕司 氏(トヨタテクノクラフト㈱総務部人事室)

講座内容

会 場

開催期間

平成27年1月15日 発行

パネルディスカッションの模様 交流会の模様

-3-

日 時

会 場

講 演

企画委員

講演の模様 パネルディスカッションの様子

日 時

会 場

講 演

共 催

後 援

パネルディスカッション

土肥 健純 教授(9月30日) 鈴木 真 教授(10月7日) 大越 康晴 准教授(10月28日) 三井 和幸 教授(11月4日) 大西 謙吾 准教授(10月14日) 本間 章彦 教授(12月2日)

パネルディスカッション

協 力

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イベント報告(地域連携活動) 第2回産・学・公・金交流展

東京電機大学&足立区&足立成和信用金庫&足立区企業の連携

第4回 創業支援施設合同セミナー&交流会 スモールビジネスのための営業成果を高めるマーケティングスキル講座

本学CRC産官学交流センター(承認TLO)が運営する創業支援施設「かけ

はし」(インキュベーションオフィス14室、シェアードオフィス12ブー

ス)および足立区が運営する、創業支援施設「かがやき」「はばたき」の3

施 設 に よ る 第 4 回 合 同 セ ミ ナ ー & 交 流 会 を 開 催 い た し ま し た 。

各施設から入居者、東京電機大学関係者、足立区役所あわせて31名の方に

参加頂きました。今回テーマとして「スモールビジネスのための営業成果を

高めるマーケティングスキル講座」と銘打ち、足立区インキュベーションマ

ネージャーの酒井勇貴氏による講演を主体に、参加者によるグループディス

カッション等を交え実施されました。

今回の講演で酒井勇貴氏は、ベンチャー企業とし“営業成果を高める”と

いうことにフォーカスし、会社の業績向上のためのマーケティングスキルを

学ぶためにどうすれば良いのかというお話がありましたが、席上、参加者か

ら積極的に発言があるなど、活発な合同セミナーとなりました。

また、交流会では、初めて参加された方々の紹介等もあり、大変盛況な

会となりました。次は2月ごろの開催を予定しております。

平成26年10月30日(木) 18:00~20:30

東京電機大学東京千住アネックス3階プレゼン室

齋藤 裕也 東京電機大学研究推進社会連携センター課長

山崎 宏 足立区産業経済部中小企業支援課長 「スモールビジネスのための営業成果を高めるマーケティングスキル講座」

酒井 勇貴 足立区インキュベーションマネージャー ドリームフェイス合同会社/スリーワイズエデュケーション㈱/

aim合同会社/ココロドオル研究所/㈱Mt’sコンサルティング/

インクデザイン合同会社/よしだ社会保険労務士事務所/㈱WITS

セールス・レップ・インターナショナル/㈱永和/㈱コネクティル/

アウトリーチ行政書士事務所/㈱ワップル/㈱Soichiro/

㈱コネクト/㈱ラブペース/

平成26年9月24日(水)、本学の東京千住キャンパス100周年ホールにて、製

造業と大学の研究室が集合して優れた技術を紹介する展示会として足立区・足立成

和信用金庫との連携事業「産・学・公・金交流展」が開催されました。本交流展

は、昨年に引き続き、第2回目の開催となりますが、今回は、10名の先生と足立

区企業12社とが各研究室からの試作品製作等、相互活用などのマッチングを目指

し、それぞれの研究分野、企業の技術などを紹介しあう会となりました。

平成26年9月24日(水) 13:00~17:00 東京電機大学東京千住キャンパス1号館1階100周年ホール

東京電機大学/足立成和信用金庫/足立区

「高性能素材の開発で高機能化、省エネ化、耐環境化を実現」

平栗 健二 教授(工学部電気電子工学科)

「高性能の素子と新しい変換回路で省エネルギーに貢献」

枡川 重男 教授(工学部電気電子工学科)

「電子回路とアイデアで各種機器の簡素化と高性能化」

吉田 俊哉 教授(工学部電気電子工学科)

「機械-電子-制御による高度メカトロシステム開発」

岩瀬 将美 准教授(未来科学部ロボット・メカトロニクス学科)

「作業効率UPを目指したロボット操縦コックピットの開発」

栗栖 正充 教授(工学部機械工学科)

「機械の健康はトライボロジーで」

水原 和行 教授(工学部機械工学科)

「繰り返し測定で、基準を創る」

古谷 涼秋 教授(工学部機械工学科)

「レーザを使って材料に新しい機能を創る」

大澤 基明 教授(工学部機械工学科)

「塑性変形による素材の高機能化と塑性現象の応用」

柳田 明 准教授(工学部機械工学科)

「表面機能を変える新たなる機械加工の挑戦」

松村 隆 教授(工学部機械工学科)

讃星工業株/㈲山内鉄工/トーヨーテクノ㈱/稲葉板金㈱/不二工業㈱/

㈱バース金属/㈲森谷製作所/㈱セイコー/㈱速巧/㈲服部製作所/

㈱共栄精機/東京電源㈱

足立区技術勉強会

「なぜハイテン材のプレス成形は難しいのか?」 毎年、本学の先生方を講師に迎え実施している、足立区との連携事業「技

術勉強会」を開催いたしました。この勉強会は、毎年、様々なテーマについ

て、企業の方とともに学び考えるための講座として開催しております。

本年のテーマは「なぜハイテン材のプレス成形は難しいのか?」とし、

柳田明准教授(工学部機械工学科)を講師にお迎えし、3回にわたり開催さ

れました。講義には、足立区の事業者を始め、一般からも参加され、中には

仕事を終え作業着のまま駆けつける方などもおりました。皆さん真剣にメモ

をとり休憩時間も先生に質問する方など、熱心に受講する方が多く、活気あ

ふれる勉強会となりました。

【第1回】平成26年10月1日(水)18:30~20:30

「金属材料の塑性変形の基礎と成形性評価試験」

【第2回】平成26年10月8日(水)18:30~20:30

「曲げ加工の基礎、プレス絞り成形の基礎」

【第3回】平成26年10月15日(水)18:30~20:30

「せん断加工の基礎、ハイテン材のプレス成形の最前線」

東京電機大学東京千住アネックス3階プレゼン室

柳田 明 准教授(工学部機械工学科)

第11回 埼玉県北部地域技術交流会

平成26年11月6日(木)「埼玉県北部地域技術交流会」が埼玉工業大学

にて開催されました。本交流会は、埼玉県北部地域にあるるナンバーワン、

オンリーワン等の優秀な技術を有するものづくり企業の振興と発展を支援す

ることを目的に、企業の広報活動やビジネスマッチング、産学連携活動等が

行える場として毎年開催されております。

埼玉県のほか、各商工団体、金融機関、大学、県内企業及び支援機関が参

加いたしました。当日会場の本学のブースでは 名の企業の方にお寄り頂

き、産学連携の意義深い交流をすることが出来ました。 平成26年11月6日(木) 10:35~16:15

埼玉工業大学 (体育館)

埼玉北部地域技術交流会実行委員会/埼玉県産業技術総合センター

「本庄早稲田オープンイノベーションネットワークの概要について」

公益財団法人本庄早稲田国際リサーチパーク

「埼玉県の新たな挑戦~先端産業創造プロジェクトの展開~」

埼玉県産業労働部産業支援課先端産業担当

「新素材カーボンの事業化に向けて」 埼玉工業大学

「構造体コンクリートの品質管理に関する研究」 ものつくり大学

「宇宙航空産業へ~中小企業の挑戦~」

独立行政法人宇宙航空研究開発機構新事業促進センター

「3Dプリンターの活用について」

埼玉県産業技術総合センター技術支援室機械技術担当

日 時

会 場

講 演

蓮田良紀産学連携コーディネーター 会場の模様 講義の模様(2014.10.1)

講演する 酒井勇貴インキュベーションマネージャー 交流会での記念撮影

平成27年1月15日 発行

出展企業

日 時

会 場

主 催

ミニ講演

日 時

テーマ

会 場

講 師

研究室展示ブース 企業展示ブース

挨 拶

日 時

会 場

研究報告

主 催

セミナー

参加企業

講義の模様(2014.10.15)

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c] TDU CRC PRESS Center for Research and Collaboration

-5-

平成27年1月15日 発行

◆専門分野について◆ 先生が研究をされている「電気システム制御」とはどのような研究とな

りますか?

「電子回路やマイコンを使って様々な機器を制御する研究を行っていま

す。現在、太陽光発電装置やモータ制御などを対象にしていますが、対

象はその時々で変わります。高度な制御ではなく簡単・低価格がモッ

トーで、実用化が見えない技術には興味がありません。」

◆技術の応用◆ 先生の研究はどのような技術の応用が可能でしょうか?

「現在は太陽電池を自動車に搭載した時の発電効率の改善やモータ駆動

に必要なセンサを省略する独自技術等を開発しています。企業等からの

要望を吟味し、ブレークスルーを与えるアイデアの創出を基本としてい

ます。民生機器や産業機器の機能改善に寄与できると考えています。」

◆学生の進路◆ 研究室を卒業された学生はどのような分野で活躍されていますか?

「電気・機械メーカーへの就職が も多く、電気設備系がそれに続いて

います。社名だけ聞くとびっくりしてしまいそうな優良企業に就職して

おり、皆さん頑張っているようです。 」

◆研究室◆ 研究室の雰囲気を教えてください。

「メンバーのキャラクタにもよりますが自分で考えてある意味好き勝手

に研究しています。「作業」になってしまっては面白いモノはできない

ので,この雰囲気が重要です。しかし,とんでもない方向に進んでしま

いテーマそのものが変わってしまうことも多々あります。 」

◆研究室のモットー!!◆ 研究室のモットーを教えてください。

「制御装置等は市販品を使わず要素に近いところから極力自作しても

らっています。先輩が作った装置があっても、そのまま引き継ぐことは

していません。そのためメンバーが入れ替わると振り出しに戻り、なか

なか先に進めませんが、この点にはこだわっています。 」

【第6回】 研究室紹介「電気システム制御研究室」

工学部電気電子工学科 吉田 俊哉 教授

「CRC PRESS」第6回研究室訪問は東京千住キャンパスで研究をされてい

る、工学部電気電子工学科の吉田俊哉先生の研究室をご紹介いたします。

研究室のみなさん

(2列目) 鯉渕 貴大さん、野村 泰之さん、萩原 涼太さん、木村 俊貴さん、

田村 拡海さん、中村 光宏さん

(1列目) 松本 悠貴さん、吉岡 勝成さん、行木 綾 さん、南裕 志 さん、

吉田 俊哉先生、上山 達也さん、山本 亮太さん、柴田 尚輝さん

(欠 席) 松本 知己さん、加苅 曉識さん、堀江 正一さん、氏家 丈太さん、

田中 邦彦さん

発明者クローズアップ ◆趣味◆ 突然ですが、先生のご趣味を教えて下さい。

「学生時代(とはいえ27歳頃)からジャグリングをやっています。好きが高

じて世界大会にも出場しました。着任後、佐渡金山に行ったのをきっかけに

鉱山巡りも始めました。 」

◆学生時代◆

学生時代はどのようにお過ごしでしたか?何か熱中していたものがあれば教え

て下さい。

「大学では山登りのサークルに所属して、山登りや旅をよくしました。三年

生のときに貧乏旅行でヨーロッパを一周したのはいい思い出です。勉学で

は、数学科で自主ゼミしたり議論したりして新しい世界が広がりました。 」

◆専門分野について◆

先生の研究内容をお教えください。

「幾何学を学んだ後情報科学に転じ、アルゴリズム論で学位を取りました。

情報の可x化(x= 視、聴、触等)、教育•エンタテインメント分野にも取り

組み、数理的概念を活かした新たな表現の創出を目指しています。 」

◆研究室◆

研究室の雰囲気を教えてください。 「基本的に明るく活気があります。また皆仲が良いだけでなく、目標が定ま

ると集中して取り組むこともでき、『よく学びよく遊べ』をしっかり実践で

きているように思います。 」

◆アイデア誕生◆

先生はどのような時に発明のアイデアがうかびますか?

「旅の 中や学会中が多いです。散歩中、布団の中、議論中、机に向かって

などもささやかながら。また、試してみたらあちらから『やってきた』と感

じることもあります。 」

◆発明をされた時のエピソード ◆

発明をされた時に何かエピソードがありましたら教えてください。

「 近ある図形の多義的な特徴を活かした組立ブロックを考案しました。

サイズ比に白銀数が現れ、豊かな形態の構築力を持ち、独自の操作感があり

ます。我々自身驚きを感じており、今後の発展を楽しみにしています。 」

[第6回】 発明者クローズアップ

理工学部理工学科情報システムデザイン学系 松浦 昭洋 准教授

毎号、今、注目の本学発明者をご紹介いたします。

今回は理工学部理工学科情報システムデザイン学系の松浦昭洋先生を

クローズアップします。

研究室のみなさん

(2列目) 與三 宜宏さん、山田 優貴さん、松川 孝幸さん、中川 陽賀さん、

羽鳥 優介さん、松浦 昭洋先生

(1列目) 秋元 俊輔さん、下条 知広さん、白根 弘士さん、矢倉 光太さん、

川崎 裕稀さん、城倉 涼太さん

(欠 席) 大島 悠 さん

研究室紹介

【特許情報】 「組立構造体」(共同発明者:近藤 悠馬 氏)

特願2014-096461(平成26年5月8日)

【現在の専門分野】 アルゴリズム論/情報可視化/ゲーム情報学

【現在の専門分野】 制御機器

【研究室データ】

在籍者数 院生(博士) 0名 院生(修士) 7名

学部生 10名 研究員 0名

研究生 1名

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c TDU CRC PRESS Center for Research and Collaboration

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CRCでは、現在、本学の研究推進・産学官連携の支援体制の向上を目的に様々な研究制度等の整備を行っております。特に競争的資金獲得に向けた戦略、

学部を越えた学際協働における総合研究所各研究部門のもとに設置される「プロジェクト研究所」「研究グループ」の推進、共同利用施設を中心とした研究

施設、設備の活性化等、目下多くの課題を抱えております。CRCにおいてもこれまでこれらの課題に取り組んでおりますが、更にそれら課題の解決や、現状

の問題点等の検証を行うため、本学の実情をご存知であり、研究活動・教育活動に活躍された名誉教授の先生方にご協力を賜り、CRCアドバイザリーボード

委員会を発足し、アドバイスを受けることといたしました。

第1期委員(平成26年9月1日~平成27年3月31日)として、阿髙松男名誉教授、小谷誠名誉教授、中松亘名誉教授、松井邦人名誉教授、村上伸一名誉

教授の5名(あいうえお順)の先生方に委嘱することとなりました。

第1回委員会では、中松亘名誉教授、村上伸一名誉教授にご臨席賜り、「私立大学戦略的基盤形成支援事業」への取り組みを中心に、学内戦略の進め方、

研究グループの編成方針等の意見交換を行いました。委員の先生方からは、現在社会が注目している研究分野を定め、まず中心となる先生方と密に連携しな

がら、研究方針等を固める等、着実に研究グループのプロジェクト化を進めていくようご意見、アドバイスを頂戴いたしました。

続く第2回委員会では、中松亘名誉教授、松井邦人名誉教授、村上伸一名誉教授にご臨席賜り、まず、安田進CRC 長、平栗健二CRC副センター長(研究

推進部長兼務)、髙橋時市郎CRC副センター長(産官学交流センター長兼務)から、総合研究所、研究推進部、産官学交流センターの活動について報告が行

われ、続いて競争的資金獲得に向けた学内研究研究体制の見直し等についてご意見を賜りました。特に「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」 の申請書

等のアドバイス等も頂き、CRCにとって大変充実した会となりました。

CRCアドバイザリーボード

阿髙 松男 名誉教授(元工学部機械工学科)/小谷 誠 名誉教授(元工学部電子工学科)/中松 亘 名誉教授(元工学部環境化学科)

松井 邦人 名誉教授(元理工学部理工学科建築・都市環境学系)/村上 伸一 名誉教授(元工学部情報通信工学科) ※あいうえお順

平成26年9月1日~平成27年3月31日

第1回 平成26年9月9日(火) 11:00~12:30 東京千住キャンパス1号館5階 特別応接室B

第2回 平成26年11月26日(水) 18:00~19:30 東京千住キャンパス3号館2階 学生食堂(会食形式)

CRC活動報告

平成27年1月15日 発行

CRCアドバイザリーボードの発足

平成26年度科学研究費補助金獲得状況 「CRC PRESS第4号(平成26年5月15日号)」にて内定状況をご報告いたしました、平成26年度科学研究費補助金の採択件数、配分額が文部科学省よ

り発表されました。正式に決定いたしましたのでご報告申し上げます。理工系6大学を比較した表が以下の通りとなります。本学の現状においては、申請率

も3年連続上昇しており、採択件数でも昨年の91件から99件と増加いたしました。

名 称

構成員

任 期

阿髙 松男 名誉教授 CRC産官学交流センター

特別顧問

小谷 誠 名誉教授 中松 亘 名誉教授 松井 邦人 名誉教授 村上 伸一 名誉教授

第2回委員会(平成26年11月26日)の模様

委員会

順位 採択件数1 東 京 理 科 大 学 318

2 東 京 電 機 大 学 99

3 芝 浦 工 業 大 学 96

4 東 京 都 市 大 学 805 千 葉 工 業 大 学 726 工 学 院 大 学 62

機関名 順位1 千 葉 工 業 大 学 38.9 %2 東 京 理 科 大 学 38.4 %3 東 京 電 機 大 学 29.3 %4 芝 浦 工 業 大 学 18.8 %5 工 学 院 大 学 17.7 %6 東 京 都 市 大 学 17.5 %

機関名 若手比率 順位1 東 京 都 市 大 学 15.0 %2 芝 浦 工 業 大 学 13.5 %3 千 葉 工 業 大 学 11.1 %4 東 京 電 機 大 学 10.1 %5 東 京 理 科 大 学 9.1 %6 工 学 院 大 学 8.1 %

機関名 女性比率順位1 東 京 理 科 大 学 839,020 千円2 芝 浦 工 業 大 学 196,560 千円3 東 京 電 機 大 学 155,350 千円4 東 京 都 市 大 学 151,710 千円5 工 学 院 大 学 137,670 千円6 千 葉 工 業 大 学 123,630 千円

機関名 配分額(間接経費含む)

採択件数別 若手比率別 女性比率別 配分額別

日本学術振興会(JSPS)ホームページより抜粋

科学研究費補助金事業 http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/27_kdata/

Ⅱ。科研費の応募・採択件数の推移 応募・採択件数の推移(平成26年9月12日更新)

平成27年度科学研究費補助金の申請状況は右記の通りとなりました。申請件数は178件となり、

昨年比12件増となりました。種目別では、昨年度と同様に、他の項目に比べ基盤研究(C)への申請

が多いことが 特徴となっております。

なお、配分額が多い基盤研究(A)については昨年に比べ1件増加いたしましたが、基盤研究(B)

については、5件減となりましたので、今後大型研究種目への申請件数増が課題と思われます。

また、申請に伴い、昨年大変好評でした「科研費に関する講演会」を開催したところ大変多くの先生

方にご出席を頂きました。

CRC研究推進部では、説明会、講演会等を更に充実させ、次年度以降の申請に関しても申請件数、

採択件数の増加を目指して、先生方へのご支援するため様々な角度から検討をしていきます。

(参考)今後の予定 平成27年4月上旬 内定通知

平成27年4月下旬 交付申請書・請求書提出

平成27年6月下旬 交付決定通知

平成27年度科学研究費助成事業申請一覧(種目別)東京電機大学分

平成27年度 科学研究費補助金申請状況

(注1) 平成26年度科学研究費のうち、「奨励研

究」を除く研究課題について分類したもの

である。

(注2) 研究代表者が所属する大学等により整理し

ている。また、採択件数が同数の場合は機

関番号順に掲載。

(注3) 女性比率は「採択件数」に占める女性研究

者が採択となった件数の割合。

(注4) 若手比率は「採択件数」に占める39才以下

の研究者が採択となった件数の割合。

研究種目 件数

新学術領域研究 4

基盤研究(S)(一般) 1

基盤研究(A)(一般) 2

基盤研究(B)(一般) 10

基盤研究(B)(海外) 0

基盤研究(C)(一般) 105

挑戦的萌芽研究 26

若手研究(A) 3

若手研究(B) 27

合計 178

機関名 採択件数 女性比率 若手比率配分額

(千円)間接経費(千円)

合計(千円)

東京電機大学 99 10.1% 29.3% 119,500 35,850 155,350

工学院大学 62 8.1% 17.7% 105,900 31,770 137,670

芝浦工業大学 96 13.5% 18.8% 151,200 45,360 196,560

千葉工業大学 72 11.1% 38.9% 95,100 28,530 123,630

東京都市大学 80 15.0% 17.5% 116,700 35,010 151,710

東京理科大学 318 9.1% 38.4% 645,400 193,620 839,020

研究者が所属する研究機関別 採択件数・配分額一覧~平成26年度科研費(補助金分・基金分)の配分状況等について(概要)より~

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TDU CRC PRESS Center for Research and Collaboration

平成27年1月15日 発行

第5回(平成26年度第2回)となるCRCフォーラムは、「安全・安心のための画像・映像技術」をテーマに開催いたしました。本学からは、画像・映像技

術を研究している6名の先生と、学外から1名の方をお招きし発表いたしました。冒頭、安田進研究推進社会連携センター長からCRCフォーラム開催の主旨

並びに挨拶があり、髙橋時市郎研究推進社会連携センター副センター長から、今回のテーマに関する主旨説明が行われました。会場には、国土交通省を始

め、62名の方々に出席頂き、交流会を含め大盛況で終了いたしました。また、会場内では、各研究室からのデモンストレーションが行われ、研究室の先生

や学生からの説明に真剣に聞き入る姿が大変印象的でした。

平成26年9月19日(金) 13:30~18:30

東京電機大学東京千住キャンパス1号館 1階 100周年ホール

安田 進 研究推進社会連携センター長/総合研究所長

「デジタルカメラによる画像計測」

近津 博文 教授(理工学部理工学科建築・都市環境学系)

「カメラ映像からの三次元復元技術を用いた災害状況の把握」

長谷川 誠 准教授(工学部情報通信工学科 )

「多様なセンサ+アクチュエータと映像処理技術による新しいサービス」

岩井 将行 准教授(未来科学部情報メディア学科)

「画像処理・センサ技術等の河川管理分野への適用」

二階堂 義則 所長(一般社団法人建設電気技術協会建設電気技術研究所)

「動的背景差分法による移動物体の検出」

中島 克人 教授(未来科学部情報メディア学科 )

「合成開口レーダ画像からの地表面および水面状況の把握とだいち2号への期待」

細村 宰 特別専任教授(理工学部理工学科情報システムデザイン学系)

「画像計測技術のCGへの応用」

高橋 時市郎 教授(東京電機大学 未来科学部 情報メディア学科)

髙橋 時市郎 研究推進社会連携センター副センター長/産官学交流センター長

第5回(平成26年度第2回)CRCフォーラム

「安全・安心のための画像・映像技術」

第6回(平成26年度第3回)となる、CRCフォーラムでは「TDUで展開する先端微生物研究」をテーマに開催いたしました。微生物はその名の通り小さ

く肉眼では見ることができないためあまり認識されておりませんが、身の回りに多数存在し、発酵食品など人類との付き合いは長くなります。また近年の環

境意識の高まりから、再生可能資源からの微生物機能を活用したモノづくりは世界中で注目され、様々な研究が推進されています。本学にも気鋭の微生物研

究者が多数在籍し、活発に研究を展開し外部への発信も行っておりますが、その活動が充分に認識されているとは言い難く、また、相互連携の強化・拡大の

余地もあります。この度のCRCフォーラムでは、本学在籍の気鋭の微生物研究者が一堂に会し、先端研究を紹介することで、相互連携の更なる強化・拡大の

契機とすると共に本学における微生物研究の将来を展望することを目的に開催されました。会場には学生が集い、各先生方からの講演に聞き入る姿が印象的

でした。 平成26年12月15日(月) 15:00~17:20

東京電機大学東京千住キャンパス1号館 2階 1204セミナー室

安田 進 研究推進社会連携センター長/総合研究所長

川崎 寿 教授(工学部環境化学科)

「食品バイオ工学研究室の微生物に関する研究内容の紹介-発酵食品~バイオエネルギー生産について-」

椎葉 究 教授(理工学部理工学科生命理工学系)

「天然高分子化学エンジニアリング」

夏目 亮 准教授(工学部環境化学科)

「微生物酵素を用いた有用物質生産」

安部 智子 助教(理工学部理工学科生命理工学系)

「有用物質高生産菌株ゲノムのNGS解析」

根本 航 助教(理工学部理工学科生命理工学系)

「微生物機能を活用した有用物質生産と足立畑土壌の微生物生態解析」

川崎 寿 教授(工学部環境化学科)

「排出担体工学(HTK)の確立と展開-有用物質生産技術の開発に向けて-」

橋本 賢一 助教(工学部環境化学科)

平栗 健二 研究推進社会連携センター副センター長/研究推進部長

日 時

会 場

開会挨拶

講 演

研究室による研究説明 交流会の模様

CRCフォーラム開催報告

第6回(平成26年度第3回)CRCフォーラム

「TDUで展開する先端微生物研究」

講演の模様

デモンストレーション

ブースで説明する髙橋時市郎教授 挨拶する安田進CRC長

安部 智子 助教 橋本 賢一 助教 椎葉 究 教授 夏目 亮 准教授 川崎 寿 教授

【先端医療福祉工学研究室】

土肥 健純 教授(工学部機械工学科)

桑名 健太 助教(工学部機械工学科)

【画像処理研究室】

長谷川 誠 准教授(工学部情報通信工学科)

【実空間コンピューティング研究室】

岩井 将行 准教授(未来科学部情報メディア学科)

【メディア応用研究室】

鉄谷 信二 教授(未来科学部情報メディア学科)

【知的計算システム研究室】

中島 克人 教授(未来科学部情報メディア学科)

【ビジュアルコンピューティング研究室】

髙橋 時市郎 教授(未来科学部情報メディア学科)

CRCフォーラム(第1回~第6回)発表資料 ホームページでの公開開始! これまで開催いたしました、CRCフォーラムにおいて先生方が発表された資料をCRC関連ホームページで公開しております。是非一度ご高覧ください。

CRC総合研究所 http://web.dendai.ac.jp/souken/

CRC研究推進部 http://web.dendai.ac.jp/kenkyu/

CRC産官学交流センター http://web.dendai.ac.jp/tlo/

日 時

会 場

開会挨拶

発 表

閉会挨拶

トップページの【CRCフォーラム】のバナーをクリックしてください。

根本 航 助教

(左から)

平栗健二CRC副センター長/橋本賢一助教/椎葉究教授/

川崎寿教授/夏目亮准教授/安部智子助教/根本航助教

主旨説明

講 演

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c TDU CRC PRESS Center for Research and Collaboration

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今注目される東京電機大学の若手研究者

工学部

出身地 徳島県鳴門市

好きな言葉 為せば成る

趣味 コンピュータ、電子工作

学生時代に熱中していたこと 自動車整備

研究活動

安藤 毅(あんどう き) 助教

工学部電気電子工学科

専門分野 電子計測/計測システム

学 位 博士(工学)

研究室名 集積情報システム研究室

所属学会 電気学会/信号処理学会

学外活動 電気学会スマートセンシング調査専門委員会委員

研究内容 人の暮らしや食の安全・安心に関わる電子計測、計測システム、

スマートセンシングの技術の研究、開発を行っています。

●農作物の栽培を支援する植物センシング技術の研究開発を

行っています。特に植物生体電位測定とその応用について長

年携わってきました。人間の心電図や脳波と同じように、植

物も電気信号を発しており、それを測定・解析することに

よって、植物診断、生長促進、栽培環境 適化などへの応用

が期待されています。また、植物の葉や実に対して、近赤外

分光測定や蛍光測定を行うことによって、非侵襲に光合成や

水ストレスの評価を行うシステムの研究も行っています。

●においや味、有害なガス粒子など、人の生活環境に関わるセ

ンシング技術の研究も行っています。特に近年では、大気汚

染の原因として問題視されているPM2.5等の微粒子の検出

システムの研究を中心に行っています。

産学連携 適用可能分野:家電製品/測定器

未来科学部

所属学会 情報処理学会/電子情報通信学会/IEEE

学外活動 情報処理学会IS研究会幹事/MBL研究会運営委員/論文誌ITS-

MBL特集号/IS特集号編集委員/JIPDEC eRAP委員

研究内容 安全かつ利便性の高い本人認証方式の研究

●パスワード認証は人の記憶に依存する認証方法であるが、計

算機性能の向上によりパスワード推測する攻撃は激化してい

る。一方で、人の記憶力が格段に向上することはないため、

安全性のために人間が不便を強いられている。このような時

代に適した、安全かつ利便性の高い本人認証方式の研究を

行っています。

情報セキュリティに関連する可視化技術の研究

●情報セキュリティ技術の多くは数学的に安全性が証明されて

いるが、専門家以外がそれを理解することは難しい。また、

セキュリティ技術がどのように何を守ってくれているのかが

直感的に分かりづらいという現状もある。そこで本研究テー

マでは、可視化技術を応用して、専門家以外でもセキュリ

ティ技術の仕組みや動きを直感的に理解できるようにする方

法を研究しています。

産学連携 適用可能分野:社会基盤、企業ID基盤、情報システム

研究活動

プロフィール

柿崎 淑郎(かきざき よしお) 助教

未来科学部情報メディア学科

専門分野 情報セキュリティ/情報システム

学 位 博士(工学)

研究室名 情報セキュリティ研究室

出身地 神奈川県厚木市

好きな言葉 工学者として、ものづくりの楽しさを伝えたい

趣味 スキー、資格取得、日本酒

学生時代に熱中していたこと 富士登山

情報環境学部

理工学部

プロフィール

所属学会 日本数学会

学外活動 K3曲面・エンリケス曲面ワークショップ主催 研究内容 幾何的対象はそれが持つ対称性によって特徴付られることがあり

ます。例えば一般の三角形に対称性はありませんが、二等辺三角

形や正三角形のような特殊な三角形は「左右対称」や「120°の

回転」など特別な対称性が存在します。

私は主にK3曲面と呼ばれる代数多様体の対称性を表す自己同型

を調べています。

K3曲面は数学に限らず、数理物理などでも注目される大切な幾

何的な対象です。

●非シンプレクティック自己同型を持つK3曲面のモジュライ

空間

●K3曲面をはじめとした正則シンプレクティック多様体の

(双有理)自己同型

などの研究を通して、K3曲面の本質に迫りたいと思っていま

す。

産学連携 適正可能分野:数学という観点から、予想が出来ない(未知の産

業等)産業に適用されていく可能性があります。

研究活動

瀧 真語(たき しんご) 助教

情報環境学部情報環境学科

専門分野 代数幾何学

学 位 博士(数理学)

出身地 東京都練馬区

好きな言葉 思無邪(おもいよこしまなし)

趣味 囲碁

学生時代に熱中していたこと 数学と囲碁

石川 敬祐(いしかわ けいすけ) 助教

理工学部理工学科建築・都市環境学系

専門分野 地盤工学/地震工学

学 位 博士(工学)

研究室名 地盤工学研究室

プロフィール

研究活動

出身地 埼玉県東松山市

好きな言葉 一日一生

趣味 キャンプツーリング(2年前)、育児(現在)

学生時代に熱中していたこと 昼(土いじり)、夜(飲みニケーション)

所属学会 地盤工学会/土木学会/日本地震工学会

学外活動 地盤工学会誌編集委員会委員/地盤工学会継続教育システム委員

会委員/地盤工学会関東支部埼玉県グループ幹事/土木学会全国

大会委員会プログラム編成会議第Ⅲ部門委員/各種サウンディン

グ技術の液状化調査手法としての適用性に関する研究委員会委員

研究内容 主な研究テーマは、2011年の東日本大震災で広く認知された

“地震時の地盤の液状化現象”をキーワードに、液状化に伴う各

種構造物の被害メカニズムの解明や巨大地震時の合理的な予測に

関して要素試験や模型実験、残留変更解析を代表とする各種数値

解析を用いて研究を行っています。

(現在の研究テーマ)

●ライフライン施設の地震防災対策に関する研究

●今後の巨大地震で生じる液状化被害の予測に関する研究

●新しい液状化対策や原位置での液状化予測に関する研究

●堆積年代の違いが液状化強度に与える影響に関する研究

●種々な地盤の地震に伴う体積圧縮量の評価に関する研究

●河川堤防等の線状構造物の地震時性能評価及びその対策に関

する研究

●現地調査を通じた各種地盤災害のメカニズム解明

産学連携 適用可能分野:地震時の地盤の液状化等の地盤災害の予測や評価

方法

研究者ご紹介

プロフィール

平成27年1月15日 発行

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知的財産権管理情報

コーディネーターの一押しシーズ

鶴田 節夫 教授(情報環境学部情報環境学科)の研究をご紹介します。

平成26年度 職務発明情報

小型惑星探査機「はやぶさ2」に本学職務発明から開発された技術が搭載!

平成26年12月3日(水)13時22分4秒(日本標準時)、小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載したH-IIAロケッ

ト26号機が種子島宇宙センターから打ち上げられました。ロケットは計画通り飛行し、打ち上げ後約1時間47

分21秒に「はやぶさ2」が正常に分離された事が確認されたとのニュースが各種メディアにて取り上げられま

した。「はやぶさ2」には、東北大学を中心に、東京電機大学、山形大学、大阪大学、東京理科大学の5大学に

よる大学コンソーシアムが共同開発した、小型表面探査ロボット「MINERVA-Ⅱ-2 ROVER2」が搭載され

ておりますが、その中で、本学の栗栖正充教授(工学部機械工学科)が職務発明をもとに開発された「永久磁

石を使った内部撃力型移動機構」を担当されました。栗栖正充教授が担当した装置は、永久磁石どうしの吸着

で発生する撃力を利用して機体をジャンプさせる機能を持つもので、低消費電流で大きな撃力を発生でき、小

型化、モジュール化が可能という点が特徴となります。本学の職務発明がいよいよ宇宙へ!

■知的財産権担当者:成岡 宏美(内線70-6422) e-mail [email protected]

今号では、東京電機大学情報環境学部情報環境学科教授鶴田節夫先生の知財

をご紹介します。(http://www.dilab.sie.dendai.ac.jp/)

鶴田先生の特許は「悩み」を、自己理解・気づきにつなげ深刻な事態になら

ないように、早期対応を手助けします。

厚生省の統計によるとIT関連に努める労働者は200万人とも言われ、同統

計では全国の労働者の60%が何らかの課題を抱えているといわれています。

現在悩みを抱えているIT関係者は、全国に100万人といわれています。

原因には様々な要因がありますが、時間的精神的負担(3K)が大きく、また

相談しようにもカウンセラー不足が慢性化しています。

相談者の悩みや各人の置かれている状況の事前予測は難しく、解・情報の提供

や質問のための知識を獲得することは、多様で根深いものがあり難しい状況に

あります。このような悩みを解決するのは「自己理解」が一番的確な解決方法

となります。

<その他の方法>

アニマル/ロボットセラピーがありますが、「癒し」を目的としています。

本発明は「対話→内省→気付き」による、根源的な問題解決 が目的。

<従来方式>

対話エージェント

・ELIZA:イライザ-人口無能(雑談)

・ALICE:アリス-キャリア情報など情報提供型

認知行動療法-知識が膨大でエージェント化困難。対症療法的

<当発明>

カウンセラーの代理人(エージェント)として、 感情に焦点を当てて、悩みを受

容・共感し文脈を尊重した誠実対応が相談者の心を開き対話継続・自己理解を

深め相談者が自ら「気づき」を得るように導く方法と対話装置を開発しまし

た。

全国100万人といわれる

IT関係者の悩みに福音 許斐 信介

産学連携コーディネーター

東海大学工学部電子工学科卒業

日本オリベッティ㈱(現、NTT

データ・ジェトロニクス㈱)、東

芝ソリューション販売㈱に従事。

企業のニーズを分析しシステムの

開発と導入を支援し、数多くの業

種向けソリューションパッケージ

を提供。

<手順>

職業や達成経験などの情報や感情の共有により信頼関係の構築

その後は、ひたすら聴くこと(傾聴)に徹し、来談者の発言の言換えや悩みの言語

化・明確化を促す応答を行う。

その結果感情の共有つまり文脈尊重により、相談者が信頼感を保持し、対話を継続

し、自己理解を深め、解に気付く。

その特徴は

A.文脈尊重で悩みなど気がかりなことをなんでも話し、深いところまでも相談した

くなる信頼感構築・保持機能

B.表面的な感覚(触覚、視覚など五感)・(愛嬌ある)動作・(美辞麗句や気休め

的)言葉などでなく、自分を深く見つめ人間形成を支援し心の内面から癒される自己

理解促進機能

C.自分で気づける、またそれにより実行意欲の出る悩み解決法、心の底から根本的

に納得できる不安のない心の持ち方への気づき支援

今後本発明を活用し

・カウンセリングエージェント

・カウンセラーの訓練・育成(対話模擬でスキル向上)

・高年齢福祉施設での不安解消などヒューマンケア分野への展開

・ロボット技術の高機能展開

などに応用することが想定されます。皆様のご相談をお待ちしております。

ここがポイント!

鶴田 節夫 教授 情報環境学部情報環境学科

分散知能システム研究室

徳永 晶一 中田 英夫 鈴木 啓介 志田 忠一 鈴木 通夫

佐々木弘忠 森井 曠雄 上原 康滋 峯澤 意卓

蓮田 良紀 亀井 隆夫 許斐 信介 平林 久明

【知財コラム・・№3】 特許法(職務発明)改正(現行法)のトリガーとなった青色LED発明対価請求訴訟> 産学連携コーディネーター 中田 英夫 青色LEDの発明に対し、日本人3名の方がノーベル賞受賞の嬉しいニュースがありました。この中の一人である中村修二さんは、十数年前に、勤めていた日亜化

学に対し、発明対価請求訴訟を起こしました。一審では日亜化学に200億円の支払い判決が出ましたが、二審の高裁では和解案が提示され、この案(8億円)で妥

結しました。この結果には、中村修二さんは非常に不満であり、「日本の司法は腐っている」と事有るごとに述べています。また、一審での判決内容は、企業サイ

ドに大きな危機感を与え、行政に法の改善を求めた結果、平成16年に特許法の職務発明の規定が改正され、対価の金額には企業サイドの負担、貢献及び従業者の処

遇を考慮することが明記されました。現在、日本の産業競争力を高めるために、職務発明規定をさらに改正して、従業員が行った発明は、譲渡を必要とせずに、最

初から特許を受ける権利は企業が持ち、勤務規則で報奨額も定めることができるように検討が行われています。今後の推移に注意したいと思います。

川田 一美

【特許情報】 ●情況推定方法、情況推定プログラム及びネットワークシステム ( 特 開 2 0 0 8 - 3 0 6 5 8 6 )

共同発明者:櫻井 義尚 氏

●検索システムにおける反復フュージョン型検索方法 ( 特 許 第 5 3 7 6 6 2 5 号 )

共同発明者:櫻井 義尚 氏

●遠隔学習システム及び遠隔学習方法 ( 特 許 第 5 3 9 2 9 0 6 号 )

共同発明者:櫻井 義尚 氏

●情報判定装置、情報判定方法、およびプログラム ( 特 願 2 0 1 3 - 0 0 2 2 6 9 )

共同発明者:川井 健太 氏/池上 有希乃 氏/波平 佳実 氏

●内省支援装置、内省支援方法および、内省支援プログラム、対話装置、対話方法および対話プログラム

( 特 願 2 0 1 3 - 1 0 9 8 5 4 )

共同発明者:篠崎 哲雄 氏/山本 由紀子 氏/池上 有希乃 氏

知的財産権管理担当

成岡 宏美

平成27年1月15日 発行

産学連携

コーディネーター

(常勤)

週1日~週4日勤務

職務発明「ホッピング装置」 特願2012-118204/特開2013-247169

発明者 栗栖 正充 教授

工学部機械工学科

【研究室】

ロボティクス研究室

【専門分野】

ロボット工学

制御工学

研究

コーディネーター

(常勤)

週5日勤務

創業支援施設

「かけはし」

インキュベーション

マネージャー

産学連携

コーディネーター

(非常勤)

卒業生

近藤 史生 高山 享 坂口 欒

【コーディネーターが主に進める活動】

●大学が所有する特許の実施許諾(技術移転)

●企業等からいただいた技術相談・技術指導の相談支援

●受託研究・共同研究等の研究活動の推進・支援

●地域連携支援(自治体や公設試験場・産業振興団体等と連携し、地域の

ニーズを把握)

●学内の知的財産の創出支援

●学内外での講演会・セミナー等の企画・開催

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平成27年1月15日 発行

総合研究所「新分野開拓研究」課題の一つとなる研究グループ(研究代表者:岩井将行准教授(未来科学部情報メディア学科))は、「ProACT災害ケア

社会の実現に向けたアクティブ情報共有基盤」をテーマに、ビックデータの利活用と現場の杭、産学による防災への取り組み、また、その可能性を考えてい

く統合的な研究を進めています。このたび、東京駅直結のトラストシティでシンポジウムを開催し、アクティブ情報基盤構築に向けた産学の取り組みを紹介

するとともに、「センシングデータで知る・伝える・防ぐ」を副題のテーマとして、ビッグデータの利活用と現場の杭、産学による防災への取り組みとその

可能性の報告をメンバー(岩井将行准教授、岩瀬将美教授、武川直樹教授、小林亘教授、㈱リプロ岡田謙吾代表取締役・北原敏夫様、東京大学伊藤昌毅助

教)から最新の取り組みを講演をしていただきました。また、招待講演としてKDDI研究所石塚研究員、カディンチェ㈱青木崇行社長、アジア航測様から最

新の研究の取り組みをご紹介いただきました。研究グループの学内外のメンバーをはじめ、丸の内の会場には、テーマに興味をもった産官学の方々が

70名以上参加され熱心な議論がなされ盛大なシンポジウムとなりました。(関連ホームページ:http://www.cps.im.dendai.ac.jp/ProACT/)

社会で活躍する東京電機大学の女性研究者 花﨑 泉(はなざき いずみ) 教授 未来科学部ロボット・メカトロニクス学科

工学博士

研究室 信号処理とモデリング研究室

専門分野 システム工学/信号処理

研究活動 電気学会/システム・制御・情報学会/

計測自動制御学会/IEEE

研究装置 3次元リアルタイムモーション計測システ

ムVENUS3D

プロフィール

出身地 栃木県小山市

好きな言葉 特になし

趣味 読書

学生時代に熱中していたこと 寺田寅彦や夏目漱石の全集を読むこと

研究活動

主な研究内容

システムを制御、予測、診断するにはまず対象システムを私たちが利用でき

る形式に記述する、すなわちモデリングが必要となります。当研究室では、モ

デリングの最終目的(制御、予測、診断など)までを考慮した総合的な立場か

らのモデリング手法の開発、モデリング支援の在り方、およびそれを支える信

号処理に関する研究を行っています。

現在、多変量時系列データの信号処理法の開発と同時に、人の動作中の音声

信号や筋電位信号、身体部位の空間計測信号など、人の発する様々な信号を統

合して解析する応用研究に従事しています。

【現在の研究テーマ】

● 発話動作と音声信号の関係の解析

● 発話動作の視覚的表示法の開発

● 表情筋の筋電位信号による発話動作の解析

● 人間の動作におけるコツのモデリング

数多くの著書・論文を執筆し電気学会学術振興論文賞を受賞!

著書2冊(共著)、学術論文30編(共著)、その他3編と数多くの著書・

論文を発表し、4つの学会に所属するなど研究活動を積極的に展開しておりま

す。また、平成11年には、電気学会電気学術振興賞論文賞を受賞するなど

活躍されております。また、電気学会電子・情報・システム部門の多くの役

職を歴任、平成19年から平成21年は副部門長、現在同学会男女共同参画推

進委員会委員長として女子学生の理工系進路選択や女性エンジニア育成支援

活動に積極的に取組んでおります。

榊原 洋子(さかきばら ようこ) 准教授

理工学部理工学科電子・機械工学系

博士(工学)

研究室 流体工学研究室

専門分野 流体工学/シミュレーション物理学/

可視化情報学

研究活動 日本機械学会/日本流体力学会/可視化

情報学会/数理科学会

研究装置 高速度カメラ/可視化用光学システム

出身地 愛知県武豊町

好きな言葉 人事を尽くして天命を待つ

趣味 シミュレーション

学生時代に熱中していたこと 特になし

主な研究内容

エネルギーは気体や液体の流れによって伝達や変換がされています。流れ

の構造を理解することは、エネルギー伝達及び変換の高効率化に繋がりま

す。本研究では光学的方法を用いて気体の流れの可視化システムを構築し、

流れの構造を理解することを目的としています。そこで、エアスプレーから

噴出する噴流の可視化を行います。また、往復式内燃機関の排気系をモデル

化した実験装置によって脈動流れを発生させ、大気に噴出する流れを可視化

し、構造の解明を行います。

現在は、主に流体の挙動や材料の破壊過程の解析など、工学の分野で使われ

ている物理シミュレーションの手法を用いて衝撃波を含む流れ場の固体-流

体連成問題を研究しています。

【現在の研究テーマ】

●衝撃波による個体内応力伝幅に関する研究

●超音速噴流の振動現象に関する研究

●回流水槽を用いた流れの可視化法に関する研究

積極的な論文発表や学生支援センター次長として活躍!

学術論文29編(共著)と数多くの論文を発表し、4つの学会に所属するな

ど研究活動を積極的に展開されており、流体工学の分野を牽引する若き研究

者として活躍をされております。また、学内においては、平成26年4月から

学生支援センター次長にご就任され、学生生活および就職活動の支援に努め

られております。

プロフィール

研究活動

総合研究所「新分野開拓研究」採択課題 シンポジウム開催報告

ProACT災害ケア社会の実現に向けたアクティブ情報共有基盤

女性研究者紹介

トピックス

平成26年11月12日(水) 13:00~16:30

トラストシティカンファレンス・丸の内room1

東京電機大学/㈱リプロ

IEICE HPB研究会 岩井 将行 准教授(未来科学部情報メディア学科)

「防災社会へ向けたビックデータの利活用の可能性と安全性」

石塚 宏紀 氏(KDDI研究所研究員)

<第一部 災害対応とICT>

「SIP『レジリエントな防災・減災機能の強化』への取り組み」

小林 亘 教授(研究推進社会連携センター)

「災害時のコミュニケーションのあり方」

武川 直樹 教授(情報環境学部情報環境学科)

<第二部 センサ杭とモニタリング>

「Unmanned Vehicleと防災用センサ杭の連携」

岩瀬 将美 准教授(未来科学部ロボット・メカトロニクス学科)

「崩壊実験報告」

(独)防災科学技術研究所/アジア航測㈱/復権調査設計㈱

「杭から知る・伝える・防ぐ」

北原 敏夫 氏(㈱リプロ東京事務所長)

日 時

会 場

主 催

協 賛

開会挨拶

基調講演

講 演

「無人山岳モニタリングシステムとパノラマ技術」

青木 崇行 氏(カディンチェ㈱代表取締役社長)

<第三部 情報共有>

「スマートフォンセンサーの技術動向と公共交通利用者支援への応用」

伊藤 昌毅 助教(東京大学生産技術研究所)

「被災地を中心とした取り組み」

座長:岩井 将行 准教授(未来科学部情報メディア学科)

みんなのしるし、mi-kuni(未國)、前川十之朗氏

岡田 謙吾 氏(㈱リプロ代表取締役)

閉会挨拶

ディスカッション

講演の模様 講演の模様

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平成27年1月15日 発行

平成26年度各賞受賞者ご紹介

CRC PRESS第1号(平成25年7月29日発行)にてお知らせいたしました、本学未

来科学部の学生がデザインした、足立成和信用金庫のホームページ(リューアル)が平

成26年11月17日(月)に正式公開されました。

本事業は、本学と足立成和信用金庫との間で結ばれている産学連携協定の取り組みの

第一弾として、 足立成和信用金庫から未来科学部の髙橋時市郎教授(未来科学部情報メ

ディア学科)へ依頼があり、山田あすか准教授(未来科学部建築学科)と共に窓口とな

りスタートされました。その後、未来科学部の学生によるコンペティション等が開催さ

れ、まとめられたデザイン案が提案され採用されることが決定いたしました。ホーム

ページは全体的にシンプルで使いやすく、スタイリッシュかつ明るいデザインとなって

おります。また、「シンキンジャー」と名付けられたキャラクターも学生のデザイン

により誕生し、ホームページを彩っております。

髙杉 浩明 理事長(足立成和信用金庫)のコメント

「当金庫のキャッチフレーズ『地元・ふれ愛・しんきん感』を感じさせる、見やすく、

親しみのあるHPとなりました。他の金融機関とは一線を画す期待通りのもので大変感

謝しています。」

足立成和信用金庫のホームページを本学学生がデザイン!

平成26年度学術振興基金「論文賞」受賞者

CRC産官学交流センター長による職務発明からの推薦ならびに学生・院生からの応募からなる発明につきまして、職務発明等委員会による厳正な審査の結果、平成

26年度学校法人東京電機大学学術振興基金「発明賞」が以下の通り決定いたしました。新年互礼会(平成27年1月6日(火)開催)の席上で発表され、2月開催予定の

「学術振興基金各賞授賞式」にて表彰式が行われる予定となっております。

CRC産官学交流センター(承認TLO)の鈴木啓介産学連携コーディネーターが仲介

し、枡川重男教授(工学部電気電子工学科)と足立区企業の東京電源㈱との間で締結され

た共同研究契約について、かねてより実用化を目指して研究を行ってきましたが、東京電

源㈱がこの度、足立成和信用金庫と足立区による研究開発補助金制度を活用し、改良を重

ねた結果、「蓄電したエネルギーを交流電源に効率よく変換する無停電電源装置※」を製

品化することが出来ました。

実用化に至る背景として、東京電源㈱が自社のもっていない知識や技術について、鈴木

啓介産学連携コーディネーターを窓口として、枡川重男教授に技術相談し開始されました

が、同時に足立成和信用金庫と足立区の補助金を活用することによって資金面においても

大変大きなサポートとなりました。

なお、本製品は、平成26年11月12日(水)~13日(木)東京ドームで開催された

「信金発!地域発見フェア」でお披露目され、今後平成27年春ごろの発売を目指してい

きます。 ※無停電電源装置…入力電源が断になった場合も一定時間、接続されている機器に対して、停電

することなく電力を供給し続ける電源装置

足立区ならびに足立成和信用金庫からの助成で共同研究を実用化!

枡川重男教授、夏目孝之代表取締役、新田健治氏

枡川 重男 教授のコメント

「足立区と足立成和信用金庫の支援を受けて、東京電

源㈱と共に単相インバータ装置を開発しました。この

装置は絶縁形DC-DCコンバータ、IGBTを用いた単相

インバータとフィルタからなり、太陽電池やバッテ

リーの直流電力を交流電力に変換します。本装置は通

常の交流電源、バックアップ電源、非常電源など、

様々な用途の交流電源に利用することが可能です。」

鈴木啓介産学連携コーディネーターコメント

「枡川先生の研究が役立つ、先生が関心

を持つ技術分野であったため、共同研究

が速やかに具体的な製品となって嬉しい

です。」

三鍋 聡司 助教 東京電機大学工学部数学系列

On the cohomology of moduli spaces of

(weighted) stable rational curves

著者:Jonas Bergström、Satoshi Minabe

Mathematische Zeitschrift(2013年12月.vol.275,№3-4.p1095-1108)

「本論文には次の2つの優れた点があります。1点目は、点付き代数曲線のモ

ジュライ空間の幾何学を対称群の表現論と結びつけ、それを系統的かつ具体的に記

述した点であります。2点目は、その手法をファーバーとパンドハリパンデとい

う、当該研究分野の2人の大家が最近提示した新しい問題に応用した点でありま

す。Mathematische Zeitschriftという100年近い歴史をもつ、定評ある論文誌

に掲載されたことが示す通り、当該分野の研究の進展に寄与する論文であり、本賞

に値する論文と考え推薦いたします。」

論文名

掲載誌

平成26年度学校法人東京電機大学学術振興基金「論文賞」の募集が行われ、5編の応募がありました。厳正な審査の結果、受賞者につきまして以下の通り決定し、新

年互礼会(平成27年1月6日(火)開催)の席上で発表されました。表彰式については、2月開催予定の「学術振興基金各賞授賞式」で行われる予定となっておりま

す。

植野 彰規 教授(工学部電気電子工学科) 研究名称:生体情報インターフェース研究室

専門分野:電気電子計測工学

髙橋 慎二 氏(元工学研究科電気電子工学専攻修士課程)

「生体信号測定装置、生体信号測定用ベッド、及び、生体

信号測定方法」(特願2011-073940)

「本発明は、ベッドシーツの下に配置した3つの導電圧性布電極上に薄手の衣類を着たま

ま寝てもらうと、2種類の心電信号と2種類の呼吸情報を同時に検出出来る装置である。

同時計測した2種類の呼吸情報は胸部と腹部の呼吸運動を別個に反映していることから、

無呼吸状態を単に検出出来るだけでなく、無呼吸の種類が閉塞型か中枢型かどうかを判別

出来る。従来は3つの電極の一つを回路コモンとし、残りの2つを差動用電極として用い

ることで、分離フィルタにより心電信号と呼吸情報を各1種類ずつ同時に計測していた

が、新装置の開発にあたっては、3つの電極をコンデンサ(または抵抗)経由で結合し、

その点を(交流)中点とし、計測回路のグランド(回路コモン)に用いることで、3つの

電極から、二組の差動用電極を選んで、2種類の差動信号を計測し、得られた差動信号に

二組の分離フィルタを適用することで、心電信号2種類と呼吸情報2種類の同時計測を可

能とする。」

「本発明は、国内に300万人いると推定される、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の早期

発見に役立ち、SAS罹患者のQOL向上と国の医療費削減に貢献出来る。現在企業が関心

を示し、実用化に向け進展中です。また、本発明に係る意匠・商標登録の出願も実施して

います。

以上の理由により、平成26年度発明賞受賞候補として、選考いたしました。」

「この度は栄誉ある賞をいただき、大変嬉しく存じます。本発明は申請当時に指導

していた髙橋慎二君との共同発明ですので、本人にも連絡し二人で祝杯をあげた

いと思います。また、修士論文の公開前に申請が間に合うよう、コーディネータ

をはじめ関係者の皆様に迅速かつ多大な御支援を賜りましたこと、心から感謝申

し上げます。」

受賞者

発明名称

推薦理由

発明概要

受賞コメント

受賞者

「本論文はヨナス・ベルグストローム氏(ストックホルム大学)との共著論文です。

この共同研究は2009年に始まり、2011年に論文が書き上がりました。

途中紆余曲折もありましたが、簡潔でありかつ中身の濃いものに仕上がったと自負

しています。

この賞を励みに、より良い論文が書けるよう、これからも頑張りたいと思いま

す。」

受賞コメント

推薦理由(安田進 研究推進社会連携センター長)

平成26年度学術振興基金「発明賞」受賞者

金融機関との連携活動

【学外受賞者紹介】

坂部 展士(さかべ ひろし) 氏

三菱電機株式会社所属

東京電機大学大学院工学研究科機械工学専攻(2014.3修了)

(論文名)

リソグラフィによるステンレスマイクロコイルと網目管の製作

著者:坂部展士氏、堀内敏行教授(工学部機械工学科)

(掲載誌)

電気学会論文誌A(2013年10月.Vol.133 №10 pp.519-525)

足立成和信用金庫ホームページ

http://www.adachiseiwa.co.jp/

【参考】

(意匠登録)

「生体信号測定用シート」

意願2012-025796(平成24年10月24日)

(商標)

「スマートみまもり」

シンキンジャー

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平成27年1月15日 発行

特集

東京電機大学CRCにおける研究戦略の一つとして、社会に向けて活躍できる研究者・研究組織の育成が喫緊の課題であります。このため、近年、CRCで

は、学部に跨る研究者の終結による本学発の研究グループの創設を目的に、総研課題「新分野開拓研究」の設置、CRCフォーラムの開催等に取り組んできま

した。しかし、研究グループの活動が評価され研究業績を積み、社会貢献を果たすまでの組織になるには継続した研究活動が必要であるが、現状、上述の取

組では一過性の支援に留まるため十分な活動の継続ができない状況となります。このため、CRC総合研究所では、総合研究所各研究部門の下に「研究グルー

プ」を置き、上記取組により芽生えた研究グループの成長・発展、そして本学プロジェクト研究所として活動できる組織体制の構築を目的として、その活動

を支援する制度を開始いたしました。

①総合研究所「新分野開拓研究」課題に採択された研究グ

ループ

②CRCフォーラムの実施によりグループとして研究活動を

実施するグループ

①研究グループの活動経費として、年間、50万円を総合

研究所研究費予算から支出する。(研究代表者、共同研

究者は本学専任教員のみ)

②CRCをはじめ各部署の作成するパンフレット等にて研究

活動を掲載し、その活動をCRCが支援する。

①支援期間は、1研究グループにつき最大2年間とする。

①上記対象研究グループからの申請を総合研究所運営委員

会で審査、グループの支援活動として決定する。

②研究グループには、年度毎に活動報告を義務付ける。

③研究グループが積極的に外部の競争的研究資金に申請する

ことを奨励し、プロジェクト研究所へ発展することを支援

する。

CRC総合研究所各研究部門のもとに設置される「研究グループ」制度の概要

<問合せ先> 東京電機大学 研究推進社会連携センター(CRC) HP http://web.dendai.ac.jp/research/ (総合研究所) 内線 70-6303 e-mail [email protected] オリジナルサイト http://web.dendai.ac.jp/souken/

(研究推進部) 内線 70-6301~6302 e-mail [email protected] オリジナルサイト http://web.dendai.ac.jp/kenkyu/

(産官学交流センター) 内線 70-6420~6423 e-mail [email protected] オリジナルサイト http://web.dendai.ac.jp/tlo/

総合研究所「研究グループ」発足(第1号) 第2回CRCフォーラム(平成25年10月17日(木)開催)において「表面に機能を与える高付加価値製造技術」をテーマに研究報告されたことをきっか

けとし、その後、新たな枠組みに発展しながら、連携協議されてきました研究チームが、このたび本学において制定されました総合研究所各研究部門のもと

に配置される「研究グループ」制度を活用し、正式に活動を展開することになりました。

CRCフォーラムにおいては、身の回りにある製品において、新しい製造技術の研究開発が進み、日々高機能化、高付加価値化が進められている中、マイク

ロ、ナノスケールでの微細加工、薄膜などに対する評価技術も進み、次の展開に対する期待に対して、各先生方からそれぞれの研究分野での現況について報

告が行われました。

今回発足の「研究グループ」では、「マルチスケール表面機能制御」や、「医療デバイスの高度化」等をテーマに掲げ、研究拠点の形成を目指していく中

で、機械・電気・情報・化学の分野を横断することから、本学内の工学部機械工学科を中心に、工学部の電気電子工学科、環境化学科、情報通信工学科の研

究者によって構成されております。また、今後の展開として、外部の競争的研究資金獲得に向けての戦略的展開や、産業界との連携を行うと共に、ニーズの

調査と評価を委託することにより、実用化に向けた応用や発展的な研究を推進し、製造プロセスの最適化なども図っていきます。

また、CRC産官学交流センター(承認TLO)から蓮田良紀産学連携コーディネーター、平林久明産学連携コーディネーターが今後の研究支援としてサ

ポートすることになりました。

なお、平成27年1月26日(月)東京千住キャンパス1号館1階100周年ホールにて、研究グループ発足のキックオフとして、グループメンバーである先

生方の研究室から、それぞれ学生の代表による研究成果の発表会が開催されることになりました。

平栗 健二 教授(工学部電気電子工学科)/石丸 臣一 教授(工学部環境化学科)/鈴木 隆之 教授(工学部環境化学科)/

保倉 明子 教授(工学部環境化学科) /松村 隆 教授(工学部機械工学科)/柳田 明 准教授(工学部機械工学科)/

本橋 光也 教授(工学部情報通信工学科) ※以上学科順

平成27年1月26日(月) 15:00~

東京千住キャンパス1号館 1階 100周年ホール

柳田 明 プロジェクトリーダー(工学部機械工学科)

塑性加工研究室

機械加工学研究室

ナノデバイス研究室

情報通信デバイス研究室

材料物性化学研究室

機能高分子化学研究室

分析化学研究室

具体的な支援内容

(1)研究グループの対象

(2)支援内容

(3)支援機関

(4)その他

研究グループミーティングの模様(2014.12.1)

研究グループ

研究発表会(予定)

メンバー

日 時

会 場

挨 拶

発 表

研究グループ創生

①総研/新分野開拓研究②CRCフォーラム

上記に参画し研究者間で研究交流推進

[事例]○エネルギー○安全安心(防災)

グループによる研究開始

総合研究所各研究部門のもとに[研究グループ]設置

プロジェクト研究所への展開

同分野の複数の[研究グループ]で構成するプロジェクト研究所を総合研究所各研究部門のもとに設置

研究課題模索、検討

■CRCで研究グループをインキュベーション

[CRC支援内容]○研究活動を紹介

・CRC作成のパンフ・展示会、セミナー

○大型競争的資金応募支援○戦略的特許出願

期間:研究費が確保できる期間研究費:外部大型資金

社会・企業へ研究成果を還元

[CRC支援内容]○戦略的特許出願○産官学連携による

技術移転

【目的】○大学の強い研究分野を活かしたブランド力向上○単独の研究者では難しい技術移転の加速

きっかけ 始めよう! コンソ組成し本格研究

[CRC業務]○総研、CRCフォーラム

のオペレーション

出願

外部の競争的研究資金 獲得申請検討

出願

期間:2年間

研究費支給(from総研)50万円/年