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姿発行者 岐阜県立中津高等学校 同 窓 会 題字は纐纈康雄校長 (30回生) タイトルバック 滝川英明 (中津川市在住 20回生) 平成28年3月 第18号(1) 旭陵会だより 便姿30 平成27年11月7 (土 (日) 平成27年11月7日(土)・8日(日) 発表された「中津高校校訓」 発表された「中津高校校訓」 校歌斉唱 佐藤財務委員長 杉本実行委員長 三尾同窓会長 佐藤財務委員長 纐纈中津高校校長 纐纈中津高校校長 杉本実行委員長 三尾同窓会長 PTAより記念品贈呈 旧職員へ感謝状贈呈 PTAより記念品贈呈 前同窓会役員へ感謝状贈呈 前同窓会役員へ感謝状贈呈 旧職員へ感謝状贈呈 岐阜県教育委員会・ 月村時子様 岐阜県高等学校協会副会長 浅井正美様 中津川市長 青山節児様 岐阜県議会議員 平岩正光様 岐阜県教育委員会・ 月村時子様 岐阜県高等学校協会副会長 浅井正美様 中津川市長 青山節児様 岐阜県議会議員 平岩正光様 中津高校生徒代表 司会の男子生徒 司会の女子生徒 司会の男子生徒 司会の女子生徒 創立110周年記念式典 中津高校体育館 左上は三尾同窓会長挨拶 (詳細な内容は4P) (詳細は 4P) 進行の田島氏(25回生)   スーパーバイザーの中西氏 ディスカッション後の記念撮影 (詳細は5P) 撮影:朝日美智子(25回生) 式典撮影:阿部武東(14回生) 山田節子(27回生) 創立 1 10 周年記念開催 創立 110 周年記念開催

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  • 同窓会・生徒・教員が一体となって

     創立百十周年記念事業を開催

     校庭の木々の秋色が深まる中、

    岐阜県立中津高等学校は創立百

    十周年記念式典の日を迎えまし

    た。十年前百周年という大きな

    歩みを刻んでから、さらに十年、

    今年百十周年という新たな一歩

    を刻むことになりました。

     中津高校は百十年の長い歴史

    の中で、守るべきものは守り、

    変えるべきものは変え、その姿

    も幾多の変遷を重ねてきました。

    かつて農業科が併設されていた

    頃にあった農場は、今はプール

    とテニスコートになり、木造校

    舎から鉄筋コンクリート校舎、

    発行者岐阜県立中津高等学校

    同 窓 会

    題字は纐纈康雄校長(30回生)タイトルバック 滝川英明(中津川市在住 20回生)

    平成28年3月第18号(1) 旭 陵 会 だ よ り

    さらに平成二十二年度には二棟

    三棟の新校舎も完成しました。

     体育館も改築を重ね、今は二

    階建ての立派なものになってい

    ます。校舎施設だけではなく、

    現在は単位制普通科高校となり、

    新しい時代に対応すべく新生中

    津高校として歩み始めています。

     今回百十周年の募金活動を進

    める中、一万円の現金とともに

    一通の手紙が寄せられました。

    かなり高齢の方からの手紙のよ

    うで、一字一字苦労しながら書

    かれた様子が伝わってくるもの

    でした。その手紙には「車椅子で、

    酸素生活、そして背骨を骨折し

    歩けない生活で、ヘルパーさん

    は(寄付金の振り込みを)して

    くれません。ドライアイで文字

    もよく見えず、そちらで振込用

    紙を書き直して、郵便局で振り

    込んで下さい。よろしくお願い

    いたします。…中津川に移り住

    んで十年で父はなくなり、私も

    十年、高校卒業して四年中津川

    に住んでおりましたが、今はふ

    るさとを離れて暮らしておりま

    す。中津川・恵那山の写真を飾

    って毎日眺めております。」とい

    った内容がしたためてありまし

    た。こうした同窓生の思いが込

    められ、そしてその百十年がい

    かに重いものであるかを実感い

    たしました。

     式典当日は、朝から生徒たち

    が駐車場係、受付、案内、接待と

    活躍してくれました。式典も生

    徒が司会を務め、立派に式を進

    行してくれました。その他、ホ

    ームカミングディの案内役やギ

    ターマンドリン部演奏など各方

    面で活躍する生徒の姿や生徒の

    取り組みをまとめた掲示物を、

    来賓の方々に見ていただき、多

    くの方からお褒めの言葉をいた

    だきました。生徒が中心となっ

    て創り上げる中津高校を多少な

    りともご理解いただけたのでは

    ないかと思っております。

     今回の百十周年記念事業では、

    記念式典を始め、記念コンサー

    ト、芸術展、合同同窓会、旭陵ゴ

    ルフコンペなどの実施、さらに

    は校訓の制定などを行いました。

    その中でも、太陽光発電所の設

    置は大きな事業としてとらえる

    ことができます。発電所の設置

    によって、毎年二名の旭陵留学

    生を派遣できることとなりまし

    た。こうした百十周年記念事業

    を無事行うことができたのも、

    同窓生の方々の物心に渡るご理

    解とご協力のお陰です。心より

    感謝申し上げます。こうした皆

    様の気持ちに応えられるよう今

    後も同窓会として母校中津高校

    を支えてまいりたいと思います。

           (文責 松木 詠史 30回生)

    平成27年11月7日(土)・8日(日)平成27年11月7日(土)・8日(日)

    発表された「中津高校校訓」発表された「中津高校校訓」

    校歌斉唱佐藤財務委員長 杉本実行委員長 三尾同窓会長佐藤財務委員長 纐纈中津高校校長纐纈中津高校校長 杉本実行委員長 三尾同窓会長

    PTAより記念品贈呈旧職員へ感謝状贈呈 PTAより記念品贈呈前同窓会役員へ感謝状贈呈前同窓会役員へ感謝状贈呈旧職員へ感謝状贈呈

    岐阜県教育委員会・月村時子様

    岐阜県高等学校協会副会長浅井正美様

    中津川市長青山節児様

    岐阜県議会議員平岩正光様

    岐阜県教育委員会・月村時子様

    岐阜県高等学校協会副会長浅井正美様

    中津川市長青山節児様

    岐阜県議会議員平岩正光様

    中津高校生徒代表

    司会の男子生徒 司会の女子生徒司会の男子生徒 司会の女子生徒

    創立110周年記念式典中津高校体育館

    旭陵留学生との語らい

    パネル

     ディスカッション

       中津高校体育館

    左上は三尾同窓会長挨拶(詳細な内容は4P)

    (詳細は4P)

    進行の田島氏(25回生)   スーパーバイザーの中西氏

    ディスカッション後の記念撮影

    (詳細は5P)

    撮影:朝日美智子(25回生)

    式典撮影:阿部武東(14回生) 山田節子(27回生)

    創立110周年記念開催創立110周年記念開催

  • 平成28年3月第18号(2) 旭 陵 会 だ よ り

    創立100周年で作曲・演奏された「交響詩・中津川」を、吹奏楽用に編曲され、再演奏された指揮者へ花束贈呈

    高橋俊和氏  安江忠城氏(32回生)  (12回生)

    上 男子優勝の岸良雄氏〈11回生) 下は女子優勝の小川里子氏(29回生)

    笠木茂氏(3回生)閉会のことば 沢山の同窓生や市民が訪れた会場

    三尾同窓会長の挨拶で開宴

    万歳三唱で閉宴

    みんなで「青い山脈」合唱

    各支部役員、本部役員、全員で校歌斉唱

    演奏後、出口で見送る演奏者

    ↑生徒達による、受付風景

    受付後、控え室に案内する生徒→

    ←ホームカミングディの最後は ギターマンドリン部の演奏会

    ホームカミングディ中津高校内を案内しました。

    創立百十周年記念式典

    受 付 中津高校玄関

    「交響詩・中津川」演奏会中津高校吹奏部とOBによる

    110周年記念143名参加の旭陵ゴルフコンペ

    110周年記念合同同窓会パルティール手賀野にて

    同窓生・旧職員・現職員による

     芸術展

     中津川駅前「にぎわいプラザ」五階

    (詳細は4P)

    記念事業撮影:阿部武東(14回生)・山田節子(27回生) ゴルフ撮影:渡辺雅之(39回生)

    中津川文化会館 (詳細は5P)

    司会の稲葉浩美氏(東海ラジオアナウンサー)

    (詳細は5P)

    (詳細は5P)

  •  我母校、岐阜県立中津高等学

    校の創立百十周年記念式典及び

    記念事業が、無事計画通り終了

    致しました。

     私にとりまして平成二十七年

    十一月七日(土)〜八日(日)と

    いう日は、生涯忘れることのな

    い日になるでしょう。

     杉本潤実行委員長を始めとす

    る実行委員会の皆様、田中栄吉

    前校長、纐纈康雄

    現校長、多数

    の先生方、関東OB会長

    石黒広

    洲様、関西旭陵会長

    加藤紘一様、

    名古屋地区会長

    古井良平様、多

    数の同窓生の皆様の御尽力、誠

    にありがとうございました。

     今回の記念事業の目玉は旭陵

    留学制度を二十年間継続する為

     昨年四月一日から初めて母校

    に勤務させていただいておりま

    す。四月の始業式で久しぶりに

    生徒が歌う校歌を聞いたときに

    は、何とも言えない感動を覚え、

    長らく歌わなかったにもかかわ

    らず歌詞が次々と浮かんできま

    した。中津高校に勤務した歴代

    の校長先生方から校歌の素晴ら

    しさを讃える話をよく聞きます

    が、私も本校の校歌の素晴らし

    さを再認識しました。

     十一月七日には、記念式典、旭

    陵留学生のパネルディスカッシ

    ョン、記念演奏会、合同同窓会、

    七・八日の両日に芸術展、八日

    には旭陵ゴルフコンペが開催さ

    れました。この創立百十周年行

     二〇一五年十一月七日、旭ヶ

    丘から望む霊峰恵那山から朝日

    が差し込む中、学生たちの規律

    正しい姿勢と大きな挨拶が聞こ

    え、大変清々しい雰囲気の中で、

    中津高校において創立百十周年

    記念式典が厳粛の内に執り行わ

    れました。

     この在校生の凛とした姿を見

    た時、中津高校の歴史の重みと

    真に正しい教育が行われている

    こと、併せてこの学校で教育を

    受け卒業させていただいたこと

    に対し改めて誇りに感じました。

     今般、百十周年の実行委員長

    という重責を拝命し、基本的な

    考え方として、百周年に行った

    記念事業の完成度を上げ、より

    充実させることをコンセプトと

    した様々な事業を企画させてい

    ただきました。そのような中、

    田中前校長先生、纐纈校長先生

    はじめ多くの先生方のご理解と

    ご協力、OB会及び実行委員会

    役員の皆様のご尽力、一万六千

    名を超す同窓会の皆様のご支援

    中津高等学校同窓会会長 

     三尾 義彦(

    12回生)

    創立百十周年

    記念事業実行委員長 

     杉本 潤(

    20回生)

    中津高等学校長 

     纐纈 康雄(

    30回生)

    百十周年記念事業

    百十周年記念事業への御礼

    素晴らしい中津高校と伝統

    平成28年3月第18号(3) 旭 陵 会 だ よ り

    の旭陵太陽光発電所の資金集め

    と、今まで制定されていなかっ

    た校訓を決めることでした。

     第一日目の式典終了後、四十

    名の留学生の中から五名の留学

    経験者によりパネルディスカッ

    ションが一時間三十分行われ、

    彼等の留学経験が彼等の視界を

    大きく広げ、その後の人生に大

    きく左右し、役立っていること

    が理解できる内容であり誠に感

    動致しました。

     彼等一同が言っていることは、

     「第一に、今まで以上に積極的

    になって人に話しかけ、行事に

    参加する様になった。自分らし

    さを持ち、お互いに自分を主張

    し尊重している。自分を変えら

    れるのは自分しかない。国際人

    とは語学力が堪能だけでなく世

    界の繋がりを感じ、人の優しさ

    を世界に向けられることではな

    いかと思うようになった。自分

    達もそういう人になりたいと思

    う。

     第二には、留学する前は日本

    の閉鎖的で堅苦しい日本や郷土

    があまり好きではなかったが、

    留学を通じて真の国際化とはむ

    しろ自国のことをもっと知るこ

    とではないのか。日本のことを

    知らなくては、他国のことを理

    解するのは到底無理だ。国際化

    というのはお互いの国の歴史や

    良いところ、悪いところを認め

    た上で成り立つ相互理解である。

    他国で生活したことにより、日

    本人としての自覚が生まれた。

    離れてみて初めて日本の親や友

    達の大切さが分かり、自分がど

    れだけ周りに支えられているの

    か改めて実感した。

     第三に努力の大切さ。努力し

    なければ何も変えられないし、

    人としても成長できない。他国

    の人のハングリー精神の旺盛さ

    に刺激を受け、彼らに負けない

    様に頑張りたい。旭陵留学制度

    の目的の一つが『グローカル』な

    人材を育てることですが、私は

    この留学を経験して日本や中津

    川を世界的な視野で見て郷土中

    津川に貢献できるリーダーにな

    りたいと思っている。」

    というようなことでした。

     そして自分の原点である中津

    川に貢献したいという留学生も

    いました。

     これらの発言は、私にとって

    望外の喜びであり、これからも

    彼等の人生を見続けていきたい

    と思っています。

     校訓については、「自由と個人

    の尊厳・思索と自己の完成」と

    決まりました。大変立派な校訓

    になったと校訓制定委員会の皆

    様、特に吉川光彦議長には深く

    感謝申し上げます。

     現在は戦前の日本帝国時代と

    変って民主主義で自由に発言で

    きる時代ですし、個人の尊厳も

    憲法でしっかり守られています。

    ただ、あまりにも日本が自由で

    安全なため、深く未来の日本、

    世界を考えず時代に流される傾

    向が多くみられます。更には十

    八歳から選挙権が与えられる様

    になり、高校生も立派な社会人

    としての自覚が必要であります。

    深く世界の流れを勉強し思索し

    て行動することが求められるで

    しょう。この校訓は中津高校生

    にとって必要条件であり、素晴

    らしいものだと心から賛同しま

    す。

     また、記念事業の中で現役の

    吹奏部及びOB会百十名の合同

    演奏会「交響詩中津川」は大変素

    晴らしく感動致しました。校歌

    をモチーフとした池辺晋一郎先

    生の作曲を見事に演奏され、そ

    の校歌の中から先の校訓が決ま

    り、あたかも校訓の披露会の様

    でありました。

     七日(土)夜六時三十分より行

    われた合同同窓会においては、

    昭和二十三年卒の中津高等女学

    校卒業の方が二名、中津高等学

    校一回生から五十八回生までの

    方々百六十余名の皆様が参加さ

    れました。そこで校訓の披露や

    校歌の斉唱等がなされ、母校の

    更なる発展と同窓生としての団

    結が確認されました。この歓談

    の中で吹奏部OBの演奏もあり

    場を盛り上げていただきました。

     翌八日(日)にはユーグリーン

    ゴルフクラブで四十組の記念ゴ

    ルフコンペが盛大に行われまし

    た。東京や大阪、名古屋の同窓

    事に対して、多くの同窓生の方々

    からご寄付をいただいたことに

    心より感謝申し上げます。記念

    式典では、校訓の発表をさせて

    いただきました。昨年度の旭陵

    だよりで同窓生の皆様に募集さ

    せていただき、集まった案を元

    に校訓制定委員会で検討し、職

    員会議を経て決定した校訓を発

    表しました。本校の校風を表し、

    多くの同窓生が中津高校を象徴

    する言葉として選んだ「自由と

    個人の尊厳」と現在の高校生に

    求める姿を象徴する言葉として

    選んだ「思索と自己の完成」を合

    わせて、「自由と個人の尊厳・思

    索と自己の完成」となりました。

    校訓の案をご提出いただいた同

    窓生の方々に感謝申し上げます。

    式典の後半では、皆様からの浄

    財で行われている旭陵留学制度

    を利用し海外で学んだ留学生の

    パネルディスカッションを行い

    ました。海外で学んだことやそ

    の後の人生にどう生かされてい

    るかなど、さまざまな意見の発

    表があり、在校生も良い刺激を

    受けました。

     現在、高校生には、「変化を乗

    り越え、伝統や文化に立脚し、高

    い志や意志を持つ自立した人間

    として、他者と協働しながら価

    値の創造に挑み、未来を切り開

    いていく力」が求められています。

    具体的には、「思考力・判断力・

    表現力」、「主体性・多様性・協

    働性」などが求められています。

    近年、まじめで前向きなのですが、

    少々自信がない生徒が増えてい

    ます。そこで、本校では、机上の

    学習を大切にすることはもちろ

    んのことですが、部活動・生徒

    会活動・ボランティア活動に積

    極的に取り組むことを生徒に求

    めています。特に、ボランティ

    ア活動を大切にしており、さま

    ざまな機会を通じて地域に出る

    ことで、幅広い経験をして欲し

    いと考えています。地域の方々

    と触れ合い、お話をさせていた

    だいたり、何か地域に貢献でき

    たということを体験したりする

    ことで、自分の世界を広げるこ

    とや自分に自信を持ってくれる

    ことが少しずつ実現できている

    と感じています。

     また、本校は、過去に英語科や

    英語コースを設置し、英語教育

    に力を入れてきた歴史があり、

    現在も東濃地区にある高校の英

    語教育の拠点校として英語の指

    導方法の実践研究を行い、最先

    端の英語教育を行っております。

    情報化・国際化が進展する中、

    英語でコミュニケーションが誰

    にも求められていますが、英語

    はあくまでもコミュニケーショ

    ンツールであり、学習の目的で

    はありません。大切なことは、

    語る内容、自分の伝えたいことが、

    まず、母語である日本語で語れ

    るかどうかだと思います。生徒

    のみなさんには、「地域について

    自分の言葉で語れるようになろ

    う。そして、英語でも地域につ

    いて語れるようになろう。」と

    常々語りかけています。近年は、

    外国人旅行者が増加し、中津川

    市でも馬籠宿を訪れる人数が増

    えました。そこで、本校では、教

    室の外では、日頃学んだ英語を

    使う機会が少ない生徒達に、学

    んだ英語を実際に使う機会を作

    りたいという思いと高校生が地

    域に少しでも貢献できる活動が

    できないかという思いで、馬籠

    宿での外国人旅行客に対する英

    語通訳ボランティアの取り組み

    も始めました。

     本校は、素直でまじめで、前向

    きな生徒たちと生徒のために頑

    張ろうという前向きな教員が集

    まっています。毎日の授業では、

    生徒も教員も大変よい表情をし

    ています。生徒は、三年間で学

    力を伸ばし、進路実現をしてく

    れます。同窓会のみなさまの絶

    大なるご支援もあり、学校全体

    としては、県内の高校のどこに

    も負けない素晴らしい学校です。

    現在、生徒の自らの夢の実現に

    向けて、さまざまな取組みを行

    っておりますが、今後も、地域の

    皆様のお力もお借りしながら、

    世界に羽ばたく生徒や地域で活

    躍する生徒を職員一丸となって

    全力で育てていきたいと考えて

    おります。

    生も参加され楽しい一日でした。

     更には七日(土)〜八日(日)

    にぎわいプラザにおいて、中津

    高校の同窓生や現旧職員による

    絵画や書等の芸術展が行われま

    した。

     尚、学校の生徒会においては、

    により、全ての事業が順調に進

    んでいること、心から感謝申し

    上げる次第であります。

     中でも、将来に向かっての中

    津高校の教育の一つの柱となる

    であろう旭陵留学生制度につき

    ましては、百周年から継続して

    おり、後半の五年間は一部の方

    に奨学金の協力を頂いて実施を

    してまいりましたが、他に類を

    見ない先駆的な取り組みとして

    全国的にも注目されるまでに至

    りました。今回、百十周年の記

    念事業として、中津川市のご協

    力により設置場所の提供を受け、

    ソーラーシステムを設置しまし

    た。その設備からの売電料金を

    留学生制度の原資として活用す

    ることで、今後二十年間の浄財

    が確保出来る見込みとなりまし

    た。

     また、中津高校の歴史ある文

    化面の発表という点では、吹奏

    部のOB、OG、現役による演奏

    会です。文化会館は多くの人で

    あふれ、心に残る演奏会となり、

    来場された皆様にも満足いただ

    けたものと確信しております。

    ふれあい会館では卒業生の芸術

    展を行い、多くの市民の方に足

    を運んでいただきました。

     更には、校訓の制定について

    は今回の大きな事業の一つであ

    ります。その校訓は、学校の教

    育理念を象徴する重い言葉であ

    り、卒業生にも馴染みのある校

    歌の中から中津高校の校風に最

    もふさわしい「自由と個人の尊

    厳・思索と自己の完成」が策定

    されました。

     併せまして、情報交換と仲間

    意識の向上を図る場として合同

    同窓会や親睦ゴルフコンペも幅

    広い年齢層の多くの方にご参加

    頂き、なごやかな雰囲気の中で

    行われました。

     今回の数多くの事業を通して、

    記念事業の本来の目的である中

    津高校の教育方針の基本的な考

    え方と将来の「あるべき姿」につ

    いて、皆さまと共有化が出来ま

    したことに対し、実行委員長と

    して大変うれしく思っておりま

    す。

     結びに、愛すべき母校 中津

    高校が、百二十周年、また、更に

    はその先を見据え、これからも

    特色ある地域の代表校として

    益々発展されますこと、併せま

    して同窓会会員の皆様そして関

    係各位の皆様のご健勝とご活躍

    をご祈念申し上げ、百十周年記

    念事業に対します心よりの感謝

    と御礼のご報告とさせていただ

    きます。

    百十人プロジェクト運動が計画

    され、「挨拶運動」「百十人清掃運

    動」「百十人地域紹介」等の地域

    社会貢献運動が行われました。

     この様に、これからも社会の

    力になる若者の輩出に力を尽く

    したいと生徒と職員の協同運動

    が行われました。

     百十周年を契機に「光明と希

    望に燃えて」郷土を思い「未見の

    我を見いで」自己啓発できる母

    校の更なる発展と有為な人材が

    育つことを祈っております。

    平成28年版名簿発行のお知らせ

    このたび、平成28年版同窓会名簿を発行する運びとなりました。同窓生の皆様には、名簿掲載内容の確認はがきや名簿購入の案内状を発送して作業を進めてまいりますので、ご協力のほどお願い申し上げます。

    ●名簿発行日:平成28年10月下旬●体  裁:A4版(約520頁)●名簿価格:4,650円名簿作成委託先このたびの名簿作成は、正式な同窓会事業として株式会社サラト(兵庫県姫路市)に委託しております。株式会社サラトのホームページhttp://www.salat.co.jp

    2000円で販売します。担当職員へ連絡下さい。

    申し込み方法1. 学校で直接購入する場合

    2. 現金書留で申し込む場合返送先の郵便番号・住所・氏名・連絡先電話を明記のうえ、現金書留で2500円をお送り下さい。記念誌代2000円、送料500円となります。

    連絡は 電話(0573)66-1361(中津高校)

    110周年記念誌販売のお知らせ110周年記念誌販売のお知らせ申し込み先着順に200部販売致します。申し込み先着順に200部販売致します。

  •  今般の母校創立百十周年記念

    事業への寄付を同窓生の皆様方

    に三年前よりお願いをしてまい

    りましたが、おかげさまで、目

    標金額に近づくことができまし

    た。同窓会会員の皆様方のご協

    力に対して、財務委員会一同、

    ここに心からの感謝と御礼を申

    し上げます。ありがとうござい

    ました。

     今回の記念事業の柱は、言う

    までもなく「旭陵留学制度の継

    続」にありました。一部の同窓生・

    支援者だけに頼ることなく、二

    十年間制度を運用継続できると

    三尾義彦会長が発案し、役員会・

     平成二十七年十一月七日(土)

    午前九時二十五分、後期生徒会

    執行部の三尾さんと勝君の自己

    紹介から創立百十周年記念式典

    は開始された。「来賓の方々の入

    場です。」のアナウンスと共に纐

    纈校長の先導により月村県教育

    委員をはじめとする多くのご来

    賓が体育館に入場された。

     生徒会執行部の山本君により

    掲げられた母校中津高校の校旗

    が体育館後方の扉から堂々と入

    場を果たす。吹奏楽部の奏でる

    行進曲が式典に花を添えた。

     本校の発展のためにご尽力を

    頂いた物故者の方々に対して三

    十秒間の黙祷が出席者約七五〇

    名全員でささげられた。

     記念事業実行委員長の杉本潤

    (20回生)様により記念式典の開

    会宣言がなされた。その後厳か

    に国歌斉唱に移る。

     三尾義彦同窓会長(12回生)は、

    式辞の中で創立者である間翁ス

    ピリットに触れられた。間翁が

    日露戦争の平和回復記念として、

    この旭ケ丘の土地と校舎を用意

    するだけでなく、二十年分の運

     百十周年記念事業の一つとし

    て、校訓の制定が掲げられ、記念

    式典の中で「自由と個人の尊厳・

    思索と自己の完成」に決定した

    ことを報告いたしました。

     現在まで中津高校には正式に

    定められた校訓というものがな

    く、それに準ずるものとして「自

    由と個人の尊厳」の文言が使わ

    れてきました。これは中津高生、

    同窓生のみならず、戦後新たな

    時代を築き上げていく上で意義

    のある、また心の拠り所となっ

    てきた言葉です。私たち中津高

    校で学ぶ者はこの言葉を誇りと

    して大切に守ってきました。求

    め続けるべき私たちの理想と言

    っても過言ではありません。

     しかしながら、生徒が推薦試

    験などで外に出かけていき自分

    の高校の校訓として説明するに

    はやや伝わりづらい点があると

    いう指摘もありました。そこで、

    前校長の田中栄吉先生が百十周

    百十周年記念事業

    財務委員長・定時制同窓会長 

    佐藤 和男(

    定15回生)

    ご協力に感謝と御礼

    校訓

    制定

    ホームカミングディ

    ホームカミングディ

    ホームカミングディ

    記念式典

    平成28年3月第18号(4) 旭 陵 会 だ よ り

    実行委員会で検討を重ね、平成

    二十五年の総会決議を経て「旭

    陵太陽光発電所」の開設に至り

    ました。前年の平成二十四年七

    月「再生可能エネルギー固定価

    格買取制度(全量買取)」が施行

    され、翌年三月末までの申請・

    契約分の太陽光発電は二十年間

    四十二円(キロワット時あたり)

    の売電収入が得られるという一

    度しかないタイミングでした。

    これにより年間の売電収入は約

    二百万円が見込まれ、毎年二名

    の留学生を派遣できる予定です。

     資金調達ではPTAの皆様方

    にご協力をいただきました。グ

    ローバル化する世界の中で有為

    な人材を育成し「市の将来を背

    負ってほしい」と中津川市も市

    有地を貸してくださりました。

    災害時に停

    電した場合

    は非常用電

    源として電力を市に供給する契

    約を結んでいます。

     大勢の方々のお力で旭陵留学

    制度が運用継続されていること

    を実感しました。お世話になり、

    本当にありがとうございます。

     記念事業の記念式典をはじめ、

    合同同窓会、芸術展、再演奏会、

    ゴルフコンペなどは、厳しい財

    政状況をご理解いただき、ご協

    力を賜りました。ありがとうご

    ざいました。

     同窓会は、過去を振り返る格

    好の機会だけではない。いつし

    か老いて集まれば、そこには、

    困難を幾つも乗り越えながら、

    それを力に変えている仲間がい

    る。生涯青春の友がいる。この

    意味で、同窓会は未来へ向かう

    新たな道程である。校歌は「昼

    夜を止めざる流動」と歌う。

    営資金まで用意して女学校を創

    立したことである。間翁は戦争

    による国内の疲弊を回復するた

    めに、新しい産業の導入と女子

    教育の必要性を痛感したことが

    中津高校の原点へと続くのであ

    る。そして、今やグローバル化

    の中で「第二の建学」の時代を迎

    えたと結ばれた。創立百周年か

    ら開始された旭陵留学制度によ

    り四十名の生徒がアメリカ・カ

    ナダ・イギリスに派遣されている。

    彼らは同窓会主催の認定式にお

    いて三尾会長の励ましの言葉を

    受けて、一年後の帰国報告会に

    おいて出席者の前で留学の成果

    を堂々と発表している。彼らの

    これからの成長ぶりも楽しみで

    ある。

     纐纈康雄校長(30回生)は、生

    徒を積極的に地域に派遣し日々

    の学習は勿論、部活動や旭陵祭、

    各種のボランティア活動を通じ

    て課題を発見する力やコミュニ

    ケーション能力を高めて世界へ

    羽ばたく人材や地域で活躍する

    人材を育成したいと結ばれた。

     岐阜県教育委員の月村時子様

    は挨拶の中で「人口減少やグロ

    ーバル化・情報化等の進展にと

    もない社会全体が急速に変化し

    つつあること、一方東日本大震

    災を契機として家族の絆や人と

    のつながりの必要性が再認識さ

    れている」と指摘された。そし

    て中津高校に対してグローバル

    に発想しローカルに行動できる

    人材の育成をこれからも継続し

    て欲しいと結ばれた。

     記念式典にあたり次の方々に

    三尾同窓会長より感謝状が贈呈

    された。歴代校長として加藤佳

    道様、田中栄吉様、歴代同窓会長

    として吉川光彦様、和田金夫様、

    猪飼美喜子様、永年勤続者とし

    て糸井紀様、上野永人様、塚本寛

    様、森井静子様、森岡孝文様、谷

    口陽一郎様、林尚志様、勝川誠様、

    後藤ますみ様、柴成吉様、堀川尚

    美様、山田和生様、岩田秀一様、

    長瀬昌平様。

     来賓祝辞では、平岩正光県議

    (26回生)、岐阜県高等学校校長

    協会副会長の浅井正美様、中津

    川市長青山節児様よりご祝辞を

    頂いた。浅井様は「校歌を大切

    にして」学習と部活動に更なる

    努力と精進をして欲しいと結ば

    れた。青山市長は中津川市名誉

    市民でもある末松安晴氏(2回

    生)が十一月三日に文化勲章を

    受章されたことに触れられた。

     中嶋俊朗副校長より来賓の紹

    介があった。岐阜県教育委員月

    村時子様、岐阜県議会議員平岩

    正光様、岐阜県高等学校校長協

    会副会長浅井正美様、中津川市

    長青山節児様、中津川市教育委

    員会教育長大井文高様、岐阜県

    教育委員会教職員課課長補佐中

    川敬三様である。

     宮田大介教頭からは祝電の披

    露があった。続いて百十周年の

    記念事業の一つである校訓の発

    表があった。ステージには纐纈

    校長と生徒会執行部三名が登壇

    し校歌の一節から採用した「自

    由と個人の尊厳・思索と自己の

    完成」とある横断幕が披露された。

    纐纈校長から校訓にこめられた

    想いが語られ出席者全員で校訓

    を大切にしようという決意表明

    ができた。その後、小木曽輝栄

    PTA会長から纐纈校長に目録

    が渡された。これは百十周年を

    記念して文化系部活動のための

    楽器一式と運動系部活動のため

    のトレーニング機器一式が

    PTAより贈られたのである。

    これを有効的に活用してほしい

    との保護者の願いも込められて

    いる。

     生徒を代表して生徒会長の西

    尾菜美さんが「百十周年の記念

    式典に参加していることの嬉し

    さと長い伝統の上に新しい中津

    高校の姿を創っていきたい」と

    いう言葉に会場からは惜しみな

    い拍手がよせられた。その後、

    全員で校歌を四番まで歌った。

    最後に財務委員長の佐藤和男様

    の閉会宣言をもって無事記念式

    典を終了することができた。

    年を機会として正式に校訓を定

    めてはどうかという提案をされ、

    校訓制定委員会を立ち上げ、そ

    こで検討することになりました。

     制定までの経過としましては、

    制定委員会で「校歌の中の文言

    を校訓とする」という方針が定

    められ、ホームページや同窓会

    新聞「旭陵」十七号で校訓案を公

    募いたしました。校歌の中の文

    言という制約があったためか、

    応募数は多くはありませんでし

    たが、いくつかの案が寄せられ

    ました。その案を受けて、同窓

    生の方々の意見も伺いながら、

    学校側で原案を作成し、校訓制

    定委員会に提案、承認され、職員

    会議で正式に校訓として制定さ

    れました。

     校訓「自由と個人の尊厳・思

    索と自己の完成」は、今まで中津

    高校が大切に心の拠り所として

    守ってきた「自由と個人の尊厳」

    と、これから新しい時代を切り

    開く人として大切であると思わ

    れる「思索と自己の完成」の二つ

    の文言を合わせる形で制定いた

    しました。中津高校も百十年の

    歴史の中でさまざまな時代の波

    を受けてきました。しかし、特

    に戦後の新たな価値観を踏まえ

    て「自由と個人の尊厳」の言葉は

    私たちの精神的支柱として受け

    継がれてきました。個人の尊厳

    よりも全体の利益が優先される

    中津高校教諭

     藤原 高(23回生)

    中津高校教諭

     高田奈央美(56回生)

    中津高校教諭

     松木詠史(30回生)

    「自由と個人の尊厳・思索と自己の完成」

     去る十一月七日(土)に行われ

    た百十周年創立記念行事の一環

    として、ホームカミングディが

    催された。これは、卒業生の方々

    を母校にお迎えし、母校を懐か

    しんでもらうとともに、現在の

    中津高校を知っていただくため

    の行事である。また、地域の方々

    にも本校を広く知っていただく

    ために案内を出し、当日は卒業

    生の方だけでなく、地域の方々

    にも参加していただいた。ボラ

    ンティアで集まった在校生が、

    訪れた方々を平成二十二年に完

    成した新校舎の施設へと案内し、

    新たな中津高校の姿を見ていた

    だいた。

     校舎内には、在校生によって

    製作された「中津高校の歴史」が

    展示されているコーナーもあり、

    参加者の目を楽しませた。変わ

    りゆく中津高校の中にも、噴水

    や藤棚など当時から変わらない

    ものもあり、懐かしむ姿も見ら

    れた。

    創立

    百十周年

      記念

    創立

    百十周年

      記念

    ような傾向が強まる中で、「自由

    と個人の尊厳」という言葉は益々

    重みをもってくると信じていま

    す。また、これからは、情報化が

    進み・グローバリゼーションが

    世界を席巻する時代であります。

    世界の距離は驚くべき速度で縮

    まっていくことは間違いありま

    せん。しかし、他方では異文化

    との葛藤と衝突も激しくなって

    います。そうした時代を生きる

    我々に求められることは、思索し、

    自己のアイデンティティを確立

    することではないでしょうか。

    何が正しいのか、何を行うべき

    なのかを思索し、自己を完成し、

    自分自身に責任を持ち行動する

    人になってほしいという願いを

    込め、ここに「自由と個人の尊厳・

    思索と自己の完成」を校訓とし

    て定めました。

     この校訓を胸に母校中津高を

    同窓会としても支援してまいり

    たいと思っております。

     見学の最後には、中津高校ギ

    ターマンドリン部によるミニコ

    ンサートも行われ、在校生の活

    躍を見ていただけた。

     参加者の方々からは「こんな

    校舎で勉強できる在校生の皆さ

    んは幸せですね。」「案内してもら

    えてよかったです。ギターマン

    ドリン部のコンサート本当に感

    動しました。」などの声をいただ

    いた。

    ホームカミングディ集合場所の女生徒

    校歌斉唱

    110周年記念のアンケート

    110周年記念の「あいさつ運動」と「学習大会」の壁新聞

    ギターマンドリン部演奏後の挨拶

     中津高等学校百十周年記念事

    業に際して、皆様よりたくさん

    の寄付をいただきましてありが

    とうございました。寄付金合計

    は二千二百五十三万九千円とな

    りました。皆様のご厚志によっ

    て中津高校同窓会が成り立って

    いることを実感するとともに,

    母校と同窓会のために一層の努

    力をしていかなければならない

    と思っております。

     また、皆様からいただいた寄

    付金に対しまして、本来であれ

    ばお礼状・領収証を送らせてい

    ただくべきではありますが、郵

    送費用だけでも高額となるため、

    寄付金を有効利用させていただ

    くこと、また事務作業の簡略化

    の目的で振り込み証明書を領収

    証に代えさせていただくようお

    願い申し上げます。

     今後とも中津高校同窓会にご

    理解・ご協力をお願い申し上げ

    ます。

    百十周年記念事業

    寄付金の御礼とお詫び

    中津高校同窓会事務局

  •  「百十人吹奏楽団」による「交

    響詩中津川」。高鳴るや黎明の鐘、

    自由と個人の尊厳…なつかしい

    校歌もこの日だけは特別でした。

    一つ一つの音が幾重にも重なり

    織りなすフレーズ。いくつもの

    思い出が一つになってフレーズ

    の中に織り込まれていく。感動

    の中、演奏会はいよいよ佳境へ…。

     吹奏楽部OB会は、七年前の

    第四十回吹奏楽部定期演奏会の

    折りに再結成され、吹奏楽部の

    支援や現役との交流

    会・機関誌

    発行等の活動を行って参りまし

    た。今回の演奏会は、部室改築

    の資金援助や新入生部員の発表

    の場として七年前に始めたOB

    と現役の合同コンサート「オー

    タムコンサート」の一つの企画

    として考えておりましたが、計

    画が具体化する中で、中津高校

    同窓会から、中津高校創立百十

    周年の記念事業として実施する

    ことなどのお話をいただき、共

    旭陵ゴルフコンペ

    記念演奏会

    芸術展を終えて

    平成28年3月第18号(5) 旭 陵 会 だ よ り

    催という形でコンサートを開催

    することになりました。三尾同

    窓会長、杉本創立百十周年記念

    事業実行委員長をはじめ同窓会

    の皆様には、演奏会開催に際し

    多くのご支援ご協力を賜りまし

    たこと、改めまして、厚く御礼申

    し上げます。

     さて、今回の演奏者につきま

    しては、生徒の皆さんが百十周

    年を記念して取り組んで見える

    「百十人プロジェクト」になぞら

    え「百十人吹奏楽団」を発案、一

    年ほど前からOB会を中心に参

    加を呼び掛けるなど準備を進め

    てまいりました。果たしてこの

    ような大吹奏楽団が実現できる

    か不安はありましたが、趣旨に

    賛同して集まっていただいた五

    十八名ものOB・OGの皆さんに

    も支えられて、演奏会を無事開

    催することができました。そして、

    吹奏楽部一・二年生部員六十五

    名が加わり、当日の演奏者は、総

    勢百十三名の大吹奏楽団となり

    ました。大所帯ゆえに練習時間

    も思うように取れず、また、一か

    月前にも関わらず演奏予定曲の

    変更などもあり、不安を抱えて

    の当日となりましたが、この日

    のためにスタッフとしても駆け

    つけていただいたOB・OGの皆

    さんにも支えられて演奏会を終

    えることができました。

     演奏会は四部構成です。一・

    二部はOB・現役生徒それぞれ

    渉外部

     小林 主殿

    中津高校吹奏楽部 

    OB会長 

    岩本 隆明(22回生)

    田口 昌弘(31回生)

    加藤郁子

      (24回生)

     八十周年より始まった記念芸

    術展も今回で四回目となります。

    過去に参加していただいた方の

    中には、この世をさられた方や、

    ご高齢で参加できない方、住所

    が変わってしまい連絡が取れな

    い方など多数いらっしゃり、一

    体何名の方が参加してくださる

    のだろうかと、不安を抱えなが

    ら準備に入ったのが約一年前。

     今回は各自での搬入をお願い

    いたしましたので、遠方からの

    参加は正直難しいのではないか

    と思っておりましたが、思いも

    よらず遠方からも多数参加して

    いただけました。参加人数四十

    七名、出品作品数六十二点とい

    う伝統に恥じない展覧会となり

    ました。

     高校の同窓会で芸術展を開催

    できるという高校は、全国的に

    も珍しく、中津高校がいかに多

    くの優れた芸術家を輩出してき

    たかがわかります。ですからこ

    の芸術展は、誇れる中津高校の

    伝統なのです。

     創作活動は大抵の場合とても

    地味で、自己をどう表現するか

    悩み、苦しみ、自己との問答を、

    ひとり誰にも知られることもな

    く紡いでいく作業の連続です。

    それだからこそ出来上がった作

    品は何かを伝える力を持つので

    しょう。

     女学校を卒業された方から、

    最近卒業された方までの気持ち

    のこもった作品たちを一堂に並

    べた展覧会が、今回来場くださ

    った方々の中のひとりにでも、

    その心に何かしら響いていたの

    なら幸いです。

     十一月八日(日)第二十二回旭

    陵ゴルフ大会が、中津川市茄子

    川のユーグリーン中津川ゴルフ

    倶楽部で開催されました。

     例年、九月二十三日の秋分の

    日に行っていましたが、今年は

    創立百十周年の記念事業に合わ

    せて、この日程にて行われました。

    時期的に例年よりも日没が早い

    為、最終組近くのホールアウト

    が心配されましたが、なんとか

    全員無事ホールアウト出来、実

    行委員一同安堵しました。

     当日は、あいにくのお天気で

    したが、なんと!一人の当日キ

    ャンセルもなく、八十才代の1

    回生から42回生までの百四十三

    名がダブルペリア方式で腕前を

    競い合いました。

     一組目から最終の二十組目ま

    でのスタート時間差が二時間半

    程ある為、パーティ待ち時間には、

    例年通り五平餅やドリンクのサ

    ービスがあり、また今回は打球

    場にてユーグリーン中津川ゴル

    フ倶楽部所属の永井プロによる

    ミニレッスンも行われました。

     パーティと表彰式は、慣例に

     

     百十周年記念行事「旭陵留学

    生パネルディスカッション」を、

    これまでの旭陵留学制度の成果

    を、地域と世界へ発信する好機

    ととらえ、多くの方の協力で無

    事終えることができました。以

    下にその概要を紹介します。

     パネルディスカッションに先

    立ち、本校コンピュータ部作成

    によるスライド「旭陵留学十年

    のあゆみ」が上映されました。

    その後、現在カナダに留学中の

    二名(第十一期・伊藤麻衣さん・

    太田ももさん)からのビデオメ

    ッセージが紹介されました。

     パネルディスカッションは、

    司会の田島雅子さん(25回生 

    財務委員 中津川市教育委員)、

    スーパーバイザーの中西哲彦氏

    (日本福祉大学国際福祉開発学部

    准教授)の両名で進行されました。

     まず五人のパネリストの紹介

    と近況報告がありました。西尾

    梨紗さん(苗木中・平成二十三

    年度出発・第七期・アメリカ合

    衆国)は山口県で経済学専攻の

    大学二年生、西尾慶太さん(福岡

    中・平成十八年度出発・第二期・

    アメリカ合衆国)は東京の金融

    機関に勤務、西尾貴仁さん(福岡

    中・平成十八年度出発・第二期・

    アメリカ合衆国)は東京で金融

    機関に勤務、塚本友里恵さん(岩

    邑中・平成十八年度出発・第二期・

    イギリス)は埼玉で記者をして

    いるとのことでした。片田雪心

    さん(第二中・平成二十五年度

    出発・第九期・カナダ)は三年

    次在学生として参加しました。

     パネラーとフロアーが一体と

    なったリラックスした雰囲気で

    ディスカッションが進んでいき

    ました。留学を通して可能性が

    広がったことや、英語の重要性

    などを現役生に真摯に語る姿勢

    が印象的でした。また各クラス

    から募集した質問でフロアーと

    のやり取りもあり、留学先での

    食の話題、異文化体験について

    話題が進みました。

    創立

    百十周年

      記念

    創立

    百十周年

      記念

    創立

    百十周年

      記念

    パネルディスカッション

    創立

    百十周年

      記念旭陵留学生との語らい

      中津高校創立百十周年記念演奏会を終えて

    「百十人吹奏楽団」による交響詩「中津川」 

    百四十三名参加 

    の演奏、そして三・四部は合同

    演奏です。合同演奏では三曲演

    奏しました。メインは創立百周

    年記念で中津高校校歌をモチー

    フに池辺晋一郎先生に作曲して

    いただいた「交響詩中津川」です。

    その後、「ディズニーアット・ザ・

    ムービー」へと続き、最後は「行

    進曲 威風堂々 第一番」での

    締めくくりでした。この日詰め

    掛けていただいた会場一杯のお

    客様からの盛大な拍手とともに

    アンコールまでもいただき、心

    は躍るままの幕となりました。

    十五才の高校一年生から七十歳

    近くのOBまで、歳の差約半世

    紀の百十三人による演奏でした

    が、何よりも、今回の演奏会が高

    校生諸君の心の中に刻まれ、や

    がて、そのことが新たな歴史と

    なり「新た世の柱となり母校の

    名を顕わさん」こと、願っており

    ます。

     末筆となりましたが、今回の

    演奏会に際しましては、数多く

    の皆様から、ご協賛並びにご支

    援・ご協

    力をいただきましたこ

    と、この場をお借りして厚く御

    礼を申し上げます。

    より還暦世代の回生の司会で進

    行されました。

     加藤実行委員長、吉村旭陵ゴ

    ルフ会長挨拶に続き、三尾同窓

    会長より百十周年記念事業が盛

    大に行われ有意義で感動的であ

    った事が報告されました。続い

    て30回生の纐纈校長先生よりご

    挨拶頂き、1回生の伊藤さんの

    音頭で乾杯!和やかにパーティ

    が始まりました。

     優勝は、11回生の岸良雄さん、

    女子優勝は29回生の小川里子さ

    ん、お二人には三尾同窓会長か

    ら協賛頂いた電動アシスト自転

    車が賞品として贈られ、沢山の

    賞が発表される毎にゲットした

    同回生から歓声があがっていま

    した。

     締め括りは13回生の勝野さん

    の指揮で校歌を大合唱、杉本同

    窓会副会長に中締めして頂き、

    皆さん笑顔で帰路に着きました。

    文庫紹介

    卒業生

    現旧職員

    ■「大学のウソ

    偏差値60以上の 

      大学はいらない

           

    KADOKAWA

         

    山内太地(47回生)

    ■「介護はつらいよ

               小学館

         

    大島一洋

    (14回生)

    ■「時間と学費をムダにしない大学選び」

            中央公論新社

      石渡嶺司

    、山内太地(47回生)

    ■「THE学級マネジメント」  

           

    明治図書出版 

         

    長瀬拓也(51回生)

    ■「学級経営・授業に生かす!

     

    教師のための「マネジメント」

           

    明治図書出版 

      

    長瀬拓也(51回生)他共著

    ■「ゼロから学べる学級経営

     

    若い教師のためのクラスづくり入門」

           

    明治図書出版 

         

    長瀬拓也(51回生)

    ■「あだーじょの文化

     柘植洋三エッセイ集

           

     柘植書房新社

         

    柘植洋三(12回生)

    ■「リフレーム

    一瞬で変化を起こす 

      カウンセリングの技術

             

     大和書房

         

    西尾和美(15回生)

    ■「地名由来飛騨・美濃

           

    まつお出版

         

    山内和幸(18回生)

    ■「B

    ijutsu no mori2

    014

    新年号」

           

    美術の杜出版

       

    高木孝雄(定普3回生)

    ■「さらさらと30年

           

     

    自費出版

         

    平多宏之(9回生)

    ■「B

    ijutsunomori2012 SPR

    ING

           

    美術の杜出版

       

    高木孝雄(定普3回生)

    ■「浮遊感

    歌集

    砂子屋書房

    安江茂

    (7回生)

    ■「糟谷磯丸

    伊良湖の歌ひじり

    本阿弥書店

    安江茂

    (7回生)

    ■「ことば遊びの楽しさ

    砂子屋書房

    安江茂

    (7回生)

    ■「非営利と営利の組織理論

             

     絢分社

         

    村上綱実(24回生)

    ■「長村教授の正しい添加物講義」

             

     ウェッジ

         

    長村洋一(12回生)

             (順不同)

          出版情報をお寄せください

     パネルディスカッションを終

    えるにあたり、パネリストが参

    加者、在校生へ向けて熱いメッ

    セージを伝えてくれました。塚

    本さんは、「記者になるという夢

    は高校時代から抱いており、現

    実のものとすることができまし

    た。留学のおかげでもあります。

    夢をかなえるためにどんな努力

    でも惜しまず挑戦してきました。

    どのような勉強も大切です。が

    んばってください。」と激励。西

    尾慶太さんは、「働いていて常に

    心掛けていることは、自分が社

    会でどれだけ貢献しているかと

    いうことです。自分にしかでき

    ないことをしていきたいです。

    今感じていることは、アジアの

    学生は本当に勉強しており、ラ

    イバルであり仲間であるという

    ことです。英語は彼らとコミュ

    ニケーションを図る最低条件の

    ツールです。留学は視野を広げ

    る良いチャンスである、是非挑

    戦してほしいと思います。」と働

    くなかでの実感を込めたメッセ

    ージを伝えてくれました。西尾

    貴仁さんは、「英語を話す理由は、

    面白い事、楽しい事、可能性が広

    がるからです。英語を使うことで、

    中津川と世界をつなげる仕事が

    できるかもしれないのです。ぜ

    ひ頑張ってほしいと思います。」

    と地域から世界へ発信をしてほ

    しいという思いを込めてくれま

    した。西尾梨紗さんからは、「あ

    こがれをすてないことが大切で

    す。この気持ちが、今の私の大

    学生活のすべての原動力になっ

    ています。」と大学生としての経

    験を述べてくれました。片田さ

    んは、「誰にでも留学のチャンス

    があると思います。ぜひ挑戦し

    てほしいです」と留学への挑戦

    を訴えてくれました。

     スーパーバイザー中西氏から

    は、「本日の参加者のような素晴

    らしい若者を育ててくれたのは、

    旭陵留学制度と中津高校の風土

    です。」と称賛の言葉があり、パ

    ネルディスカッションの終了と

    なりました。

     この展覧会に際し同窓会長、

    学校長並びに関係各位には大変

    ご尽力を賜り誠にありがとうご

    ざいました。御礼申し上げます。

    おかげさまで二日間で約五五〇

    名の来場者がありました。

     出品者の方には準備から後片

    付けまでしていただき誠にあり

    がとうございました。その間に

    先輩たちの創作にかける熱い情

    熱、また中津高校を大切に思う

    心に触れることができました。

    その思いこそが、素晴らしい展

    覧会の原動力でした。この伝統

    が続きますように微力ながら精

    進したいと思います。

     ありがとうございました。

    芸術展実行委員

    前日の準備が終わって記念撮影競技が終わり、憩いのひととき

    にぎわいプラザ入口の看板は、洞田和園先生の書

    感動の「交響詩中津川」は113名の大吹奏楽団で

    先輩達の話を真剣に聴く生徒達

     私は、中津高校時代、剣道部

    に所属し、溝端先生に教えてい

    ただきました。

     当時の剣道部はあまり強くな

    い時期で、大会で勝ち進むよう

    なことはありませんでしたが、

    仲間と竹刀を交え、汗を流した

    日々は思い出深く、その後の人

    生の糧となっているように思い

    ます。

     溝端先生は、剣道の指導にお

    いて、決して押しつけることは

    ありませんでした。それに甘え

    て厳しい剣道を知らずにいた私

    達は、なかなか強くなれません

    でした。自分達の代になってか

    らは少し考えるようになり、稽

    古に臨む気持ちも変わったよう

    に思います。もう少し早く気づ

    いていれば、と思いますが、先

    生は歯がゆい思いをされながら

    も自主性に任せて見守っていて

    下さっていたのだと思います。

     三年間何の戦績も残せず、強

    くもうまくもなれずに終わりま

    したが、先生のご指導の下剣道

    を嫌いにならずに続けることが

    できました。

     進学先の大学が決まって先生

    にご報告した時に、先生が「大

    学でも剣道をやれよ。」とおっし

    ゃいました。押しつけることを

    しない先生が遠慮がちにおっし

    ゃったこの言葉は、私の中に強

    く残りました。

     大学に入り、いろいろなサー

    クルや部がガイダンスを行う中、

    剣道部をのぞいてみると、中は

    男子ばかりでむさ苦しさ満点。

    (実際は女子もいた)なかなか入

    っていく勇気が出ず帰ろうとし

    ましたが、「ここで帰ったら、も

    う剣道部に入るチャンスはない。

    溝端先生をがっかりさせてしま

    う。」と会場の周りをぐるぐる回

    っていたところを、先輩に声を

    かけられ、中に入り入部するこ

    とができました。

     大学でもやはり強くもうまく

    もなれませんでしたが、四年間

    竹刀を握り、いろいろな人と出

    会い、たくさんの経験ができま

    した。先生に稽古や大会の様子

    を手紙で知らせたり、段審査を

    受ける際に稽古をつけていただ

    いたり、大学での剣道でも溝端

    先生が支えとなって下さってい

    ました。大学で剣道を続けたこ

    とも私の人生の中で大きな糧と

    なりました。

     今は剣道をやっていませんが、

    夫と高一と中一の二人の息子が

    剣道をやっており、休日は剣道

    中心の生活をしています。日々

    の稽古や大会、審査などの中に、

    喜びとともに苦しいこともたく

    さんありますが、ここでもたく

    さんの人と出会い、貴重な経験

    をさせてもらっています。今の

    生活があるのも、剣道をやめず

    に続けたからで、溝端先生のお

    かげと思います。

     毎年、息子達の剣道姿や、年

    に一度くらい家族で稽古をする

    時の写真を年賀状に載せて、先

    生に送っていました。「先生の教

    えがつながっていますよ」とい

    うことをお伝えしたい気持ちが

    ありました。

     昨年、年賀状は出来上がった

    けど、まだなかなか書けなくて

    出せないでいた頃、溝端先生の

    訃報が届きました。遠方で仕事

    も休めず、ご葬儀には伺えず、

    実家の父に行ってもらいました。

    その日の夜、当時小学生だった

    二男の稽古がありました。いつ

    もは見ているだけなのですが、

    「今日は先生のご葬儀に伺えな

    かった。せめて追悼の面を打と

    う。」と思い立ち、子ども達に交

    ざって稽古をしました。普段や

    っていないので、息は上がり体

    は動きませんでしたが、やはり

    ここでも先生のおかげで今があ

    ると感じました。

     先生への年賀状は出せなくな

    ってしまい寂しく迎えたお正月。

    毎年と同じように、先生からの

    年賀状が届きました。先生の字

    で宛名が書いてありました。

    早々と書き終え、投函済みだっ

    たのでしょう。亡くなられた後

    も励まして下さっているようで、

    ありがたく思いました。

     これからも息子達の剣道を応

    援し、できれば私もたまには竹

    刀を握り、溝端先生に教えてい

    ただいたことを何か少しでもつ

    ないでいきたいと思います。

     溝端先生、本当にありがとう

    ございました。剣道だけでなく、

    先生に教えていただいたことを

    大切にして、これからも歩んで

    いきます。

  • 第Ⅱ期旭陵留学の現状と展望

    留学を終えて

     私の中に起きた変化

    中津高校の一年

    平成28年3月第18号(6) 旭 陵 会 だ よ り

    渉外部

     小林 主殿

    中津高等学校第

    九期旭陵留学生 北村美月

    中津高校教頭

     宮田 大介

     私の約一年間の留学生活が六

    月末に終わりました。はじめの

    うちは長いと思っていたこの期

    間も、いま思うととても短いもの

    だったと感じます。

     今から思うと少しおかしいの

    ですが、出発前は留学そのものよ

    り帰国後のことで悩んでいまし

    た。私は帰国後、一学年下の学年

    に復学することにしていたので、

    帰国後に彼らとうまくコミュニ

    ケーションをとることをやって

    いけるのか、また、彼らが自分を

    受け入れてくれるのかが不安で

    した。また留学先のカナダでも

    同様に不安でした。そのため、特

    に欧米の文化に興味を持ってい

    た私は、何かコミュニケーション

    をとるときにおけるヒントが得

    られないかと考えました。日本

    とカナダの差異に着目し、比較す

    ることをわたしの留学生活の軸

    にして過ごすことになりました。

     この一年間、特に現地の学校に

    通っていた一ヶ月の間に、私のな

    第Ⅱ期旭陵留学の現状と展望

    創立百二十周年へ向けて

     この旭陵留学生プログラムは

    全国でも稀有な本校同窓会によ

    る「海外留学奨学金制度」で、創立

    百周年記念事業の一環として平

    成十七年より開始されました。

    その趣旨は国際社会を見通すグ

    ローバルな視野を持ち、地域にお

    いてローカルに活躍する人材の

    育成を目指す「グローカル」を合

    い言葉として開始されました。

    現在よく耳にするこの考えです

    が、本校同窓会はすでに十年以上

    前から実践していることは称賛

    に価すると思います。平成二十

    年度までの第Ⅰ期として、一年間

    に最大六名、五年間で三十名の生

    徒に奨学金を給付しました。派

    遣国は、アメリカ合衆国、イギリス、

    カナダ、オーストラリア、ニュー

    ジーランドの英語圏五カ国で、三

    ヶ月または一年間滞在するプロ

    グラムとなっていました。平成

    二十一年度の第Ⅱ期からは一年

    間に最大二名の給付となり、平成

    二十七年夏の出発者まで含め、総

    勢四十名の陣容となりました。

    開始時は、地球規模からすれば、

    点の状態であった旭陵留学生の

    軌跡が、点から線へ、さらに面と

    なり世界をカバーする状況とな

    ってきたのではないでしょうか。

    今後五年で総計五十名に達する

    ことになり、期待が膨らみます。

    旭陵留学生同窓会総会に参加

     平成二十七年五月の同窓会総

    会に旭陵留学生が昨年度に続き

    参加しました。今年度は現役生

    で平成二十六年夏に帰国した九

    期生片田雪心さん(平成二十五年

    出発、派遣国カナダ)が発表。留

    学の経験を通して学んだことや、

    留学できたことへの感謝の思い

    を述べてくれました。

    新しい動き―地域で活躍する旭

    陵留学生

     平成二十七年七月、中津川市中

    山道歴史資料館において「中津川

    宿・馬籠宿等における観光ボラ

    ンティア企画会議兼第一回研修

    会に参加しました。出発直前の

    伊藤麻衣さん(第十一期生 派遣

    国・カナダ)と太田ももさん(第

     中津高校同窓会のみなさま、

    お元気でお過ごしのことと存じ

    ます。創立百十周年記念事業に

    際しましては、多大なるご支援

    をいただき、誠にありがとうご

    ざいました。紙面をいただきま

    したので、平成二十七年度の中

    津高校の様子を、行事や取り組

    みにおける生徒の姿を中心にお

    知らせいたします。

    中津高校のこの一年

     四月。新年度となり、本校卒

    業生(第30回生)でもある纐纈康

    雄校長先生が新たに赴任され、

    創立百十周年となる平成二十七

    年度はスタートしました。

     二百名の新入生を迎えた始業

    に際し、校長先生は「課題を発見

    する力、解決する力、文化的な背

    景が異なる人々を受け容れる力、

    コミュニケーション能力が求め

    られている」と話され、「そのた

    めに様々な活動を通じて『考え

    る』ことを大切にし、その考えを

    語ることができる人になるため

    に広く学んでほしい」と話され

    ました。新入生に対するオリエ

    ンテーションや歓迎会がおこな

    われ、各部活動は新入部員の獲

    得に工夫をこらしました。昼休

    みには桜の花の下や日当たりの

    良い噴水の回りで弁当を広げる

    生徒の姿が見られる、いつもど

    おり笑顔のあふれる中津高校の

    新年度の始まりでした。

     五月。学年ごとに分かれて遠

    足に行きました。一年次生は、「野

    外民族博物館リトルワールド」で、

    昼はグループごとにバーベキュ

    ーを楽しみました。いろいろな

    中学校から集まったクラスメイ

    トとの距離が、一気に近くなり

    ました。

     二年次生は、秋の沖縄への研修

    旅行をふまえ、松代大本営跡を見

    学しました。例年はそののち善

    光寺を見学していましたが、今年

    は「ご開帳」の年にあたり、非常

    な混雑が予想されたので、松本城

    を見学して帰ってきました。

     三年次生は、京都市内で大学

    見学を主にした班別研修を行い

    十一期生 派遣国・カナダ)と本

    年七月帰国したばかりの北村美

    月さん(第九期生

    派遣国・カナダ)

    が研修し、今後の通訳ボランティ

    アや資料館の英語による紹介な

    どの活動に対する意見交換に積

    極的に参加していました。 

     平成二十七年八月、前出の北村

    さんは、平成二十六年度高校生の

    留学促進事業の奨学生にも選考

    されていたため、留学成果を岐阜

    県教育委員会で発表しました。

    スライドを用いて堂々と岐阜県

    教育長を始めとする教育委員会

    幹部の前で体験を披露してくれ

    ました。

     平成二十七年九月、前出の北村

    さんと片田さんは、中津川市馬籠

    観光通訳ボランティア(中津高校・

    馬籠観光協会・中津川市観光課)

    に参加しました。留学生活の成

    果を発揮し、流暢な英語で外国人

    観光客の要望に対して応じてい

    ました。

    平成二十七年度旭陵留学生選考

    の経緯

     平成二十六年度募集説明会(一、

    ました。合格祈願のために北野

    天満宮を訪れた班もありました。

    往復のバスの車内では、旭陵祭

    で取り組む演劇について検討を

    するクラスもあり、旭陵祭にか

    ける意気込みは、流石に最上級

    生です。

     六月実施になって七年目。初

    夏に行う「旭陵祭」も、中津高ら

    しさの表れる行事です。

     文化祭ではクラスが一丸にな

    って演劇・演示・展示に取り組み、

    文化系部活動もまた、校内での

    絶好のアピールの機会として、

    日頃の取り組みの成果を発表し

    ました。

     体育祭では、各軍とも応援団

    を中心に、勝利を目指して声を

    あげ、胸を張り、全力を尽くす姿

    がありました。やらなければな

    らないことが沢山あって大変で

    すが、文化祭と体育祭の両方に

    前向きに取り組むこともまた、

    「文武両道」と言えるのではない

    かと考えています。

     旭陵祭全体のフィナーレとし

    て、今年は生徒会の発案で「後夜

    祭」が行われました。往年の「フ

    ァイヤーストム」を想起される

    方もいらっしゃるでしょうか。

    全校が幾重にも大きな輪になっ

    て、フォークダンスを踊りました。

    中津高校の一体感がより強まり

    ました。

     また、文化祭に向けて「百十人

    プロジェクト」の一環の「百十人

    インタビュー」として、地域の人

    に、中津高校に対する思いや中

    津高生に期待することを尋ねて

    回る取り組みをしました。地域

    の方の温かい目や、将来、地域を

    支えていく本校生への期待の大

    きさがよくわかりました。

     七月、八月。カナダに一年間

    留学していた生徒一名が戻り、

    入れ替わるように二年生の女子

    二名が留学に出発しました。同

    窓会のみなさまのご理解とご支

    援で、この「旭陵留学」が実施で

    きています。本当にありがとう

    ございます。

     八月には二日間にわたって、

    「中学生体験入学」があり、延べ

    四九一人の中学生が参加しまし

    た。教員は中津高校で学ぶこと

    の面白さを感じてもらおうと、

    この日のためのとっておきのネ

    タで模擬授業を行い、三年次生

    の有志が漫才形式で、ステージ

    上から中津高校で学ぶことの素

    晴らしさを、ユーモアたっぷり

    にアピールしてくれました。

     同じ時期に、二年次生の希望

    者が医療系を中心にインターン

    シップに行きました。自己の将

    来について考える、よい機会に

    なりました。

     九月。生きた英語を使うこと

    により英語力を向上させ、同時

    にコミュニケーション能力の育

    成も目指し、さらには増加して

    いる外国人旅行者の便宜を図る

    ことで地域貢献も果たすという、

    欲張りなねらいから、希望者を

    募り、市内の代表的観光地であ

    る馬籠での通訳ボランティアを

    行いました。初めは時間が合わず、

    外国人の姿が予想以上に少なか

    ったりしましたが、地元の方た

    ちの温かい支援にも支えられて、

    試行錯誤しながら十一月までに

    合計四回実施し、延べ八十六名

    の生徒が参加しました。課題も

    多いが、継続、発展、定着させて

    いきたい取り組みです。

     高校生活の中で生徒にとって

    は「最大の行事」と言ってもいい

    のが、二年次の十月に、沖縄に行

    く研修旅行でしょう。本年度は

    十月二十七日(火)から三十日

    (金)に三泊四日で実施しました。

    全日程を通じて好天に恵まれ、

    予定していた研修を全て体験す

    ることができました。

     他校の修学旅行生と一緒にな

    った「ひめゆりの塔記念資料館」

    「沖縄県平和祈念資料館」で、中

    津高生は、展示物・説明の一つ

    一つの前で足を止め、おそらく

    は胸を痛めながら見入っていま

    した。多くの人が亡くなったガ

    マの中で説明をしてくださった

    地元のガイドの方や「平和講話」

    で講演をしてくださった講師の

    先生から「聞く姿勢が前向きで

    非常に良い。素晴らしい高校生

    だ」と褒めてもいただきました。

    どの場面でも中津高生の素晴ら

    しさを再認識できた研修旅行で

    した。

     またこの期間中には、一年次

    生が秋季研修、三年次生が球技

    大会を行いました。

     十一月七日(土)明治三十九年

    中津町立中津高等女学校として

    開校以来百十年になるのを祝い、

    記念式典を挙行したのはご存じ

    のとおりです。この百十周年を

    機に、校歌の一節から「自由と個

    人の尊厳・思索と自己の完成」

    を校訓と定め発表しました。併

    せて「旭陵留学生」のパネルディ

    スカッションとホームカミング

    ディを実施しました。生徒たちは、

    節目の年に在学し記念式典に出

    席できることを幸せに感じなが

    ら参加しました。

     校外では中津川文化会館で吹

    奏楽部と同部OBによる演奏会、

    にぎわいプラザでの芸術展のほ

    か、合同同窓会とゴルフコンペ

    も行われました。

     一月。大学入試センター試験

    がありました。

     二月。英語の授業改善につい

    ての地区拠点校として今年度も

    取り組んだまとめとして、二月

    五日(木)に近隣の小中学校の先

    生にも参加を呼びかけ、研修会

    を開きました。「旭陵留学」と併

    せ「中津高校の英語教育」がさら

    に広く認知されるようになると、

    中津高校はもっと伸びていける

    と考えています。

     今後とも、母校中津高校に対

    しましてご支援・ご協力賜りま

    すよう、お願い申し上げます。

    二年生対象)には十四名の保護者

    と生徒が集まり熱心に耳を傾け

    ていました。昨年度より五月第

    二日曜日に開催し参加人員が増

    加しました。現在十名の受験者

    を選考中です。

    創立百二十周年へ向けて

     別掲の百十周年記念行事「旭陵

    留学生パネルディスカッション」

    を、地域と世界へ発信する好機と

    とらえ、多くの方の協力で無事終

    えることができました。留学での

    貴重な経験や、現在の高校生に伝

    えたいことなどがテーマとなり、

    参加者に好評でした。創立百二十

    周年へ向けて新しいスタートとな

    ったのではないでしょうか。

    最後に

     毎朝旭陵留学生の無事故と健

    康を祈る日々を送っています。

    幸い、中津校生の資質の素晴らし

    さと、関係者の努力、家族の思い

    があってか、開始から今日まで、

    事故もなく、全員が無事に留学生

    活を終え、それぞれの舞台で活躍

    してくれています。将来、この旭

    陵留学生から、世界で、また地域

    で活躍する人材がひとりでも多

    く輩出できればと思っています。

    かでいくつもの変化が起こりま

    した。そして、そのどれもが私を

    人間的に成長させてくれました。

    この自分でも予想しなかった変

    化についていくつか述べようと

    思います。

     最も大きな変化は、現地の学校

    に通うことで、日本とは全く異な

    った自己表現やコミュニケーシ

    ョンができるようになっていっ

    たことです。

     現地の学校のシステムは「K│

    12」といわれる、幼稚園(保育園)

    児から高校三年生までの生徒約

    三〇〇人がひとつの同じ学校に

    通います。授業も自分が所属す

    る学年とは違う学年の授業を進

    路や、やりたいことに合わせて選

    択できます。

     そのためか、授業とその内容、

    受け方においても日本の学校で

    は見られない多くの違いを見つ

    けました。多くの意見交流を必

    要とされる英語の授業だけに限

    らず、現地の生徒たちは少しでも

    疑問や質問、意見があったらため

    らうことなくクラスや先生に向

    けてよく発言をします。また先

    生たちも生徒ひとりひとりの意

    見や個性を尊重して授業をつく

    りあげます。授業で習う内容が、

    日本で習ったものも多数あり、そ

    れほどレベルは高くないものだ

    と思うのですが、授業の雰囲気や

    生徒たちの授業に対する意識の

    高さは日本の学校のレベルに勝

    るものだと思います。

     私は違う学年の子と一緒に授

    業を受けていましたが、はじめは

    日本から持ち込んだ「年の差」に

    ついての日本独自の先入観のた

    めに、なかなか彼らと話すことが

    できませんでした。自分なりに

    理由を、日本の年上を尊敬する文

    化によるものではないかと考え

    てみました。この考えはすばら

    しいものだと思いますが、「年の

    差」について必要以上に考え、気

    を使う必要のない同じ学年、年齢

    同士の間でしか仲を深めようと

    しないのではないかと感じます。

    またその原因は少なくとも日本

    語という言語の影響があるので

    はないかと感じました。英語に

    は日本語と違い、あまり改まった

    敬語を使うことが無く先生や年

    上の人たちともより気軽に話す

    ことができるという利点がある

    場面に何度も出くわしました。

    そのことからコミュニケーショ

    ンの違いは、国民性や個人の性格

    から生じるものだけではないよ

    うに感じました。日本で、目上の

    人たちとの隔たりを作る「敬語」

    を使うことも、普段意識していな

    い何かが関係しているのではな

    いかと思いました。

     このような経験から、英語やカ

    ナダの文化など、日本語や日本の

    文化との違いについてさらに興

    味が湧くようになりました。カ

    ナダの学校に慣れていくと、ある

    程度自然に声をかけられるよう

    に自分が変わってくることに気

    が付きました。年齢が違っても、

    人種が、話す言語が違ってうまく

    伝わらなくても、意見をしっかり

    持ち、伝えようとすれば相手も応

    えてくれます。同年齢とのつな

    がりだけではなく、年齢を超えて

    の縦のつながりを築くことで、今

    まで気づかなかった自分を見つ

    けられたような気がしました。

    留学生特別寄稿

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  • 試合結果

    ・春季東濃地区定通総体 五月

     十六日(土)場所…中津高校

     男子シングルス

     北瀬

    貴大 2回戦進出

     丸山

    郁弥   第3位

    男子ダブルス 

     北瀬貴大・丸山郁弥組

            第2位

    ・岐阜県定通総体 五月三十一日

     (土)場所…大垣市総合体育館

     男子シングルス

     丸山

    郁弥 3回戦進出

     北瀬

    貴大 1回戦敗退

    ・東濃地区定通秋季大会 十月

     十日(土)場所:中津高校

     男子シングルス

     北瀬

    貴大 第3位

     女子シングルス

     中尾

    彩美 1回戦敗退

    ・岐阜県定通秋季大会 十一月七

     日(土)場所:大垣市総合体育館