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母子保健における児童虐待対応・予防の動向 厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課 虐待防止対策推進室 H30..28 児童虐待対応母子保健関係職員指導者研修 於:子どもの虹 情報研修センター

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  • 母子保健における児童虐待対応・予防の動向

    厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課

    虐待防止対策推進室

    H30.8.28児童虐待対応母子保健関係職員指導者研修於:子どもの虹 情報研修センター

  • 本日の内容1 現行制度関係(1) 児童相談所等(2) 市町村(3) 国

    2 法改正(1) 平成28年改正(2) 平成29年改正

    3 児童虐待防止対策の強化に向けた緊急総合対策1

  • 1 現行制度関係

    2

  • 児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)の成立(平成12年11月施行)

    児童虐待防止法・児童福祉法の改正(平成16年10月以降順次施行)

    ・児童虐待の定義の見直し(同居人による虐待を放置すること等も対象) ・通告義務の範囲の拡大(虐待を受けたと思われる場合も対象) ・市町村の役割の明確化(相談対応を明確化し虐待通告先に追加) ・要保護児童対策地域協議会の法定化 等

    平成12年

    平成16年

    平成19年

    児童福祉法による要保護児童対策として対応

    児童虐待防止法・児童福祉法の改正(平成20年4月施行)

    ・児童の安全確認等のための立入調査等の強化、保護者に対する面会・通信等の制限の強化、保護者に対する指導に従わない場合の措置の明確化 等

    ・児童虐待の定義(身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待) ・住民の通告義務 等

    児童虐待防止対策の経緯

    平成20年 児童福祉法の改正(一部を除き平成21年4月施行)

    ・乳児家庭全戸訪問事業、養育支援訪問事業等子育て支援事業の法定化及び努力義務化 ・要保護児童対策地域協議会の機能強化 ・里親制度の改正等家庭的養護の拡充 等

    平成23年 児童福祉法の改正(一部を除き平成24年4月施行)

    ・親権停止及び管理権喪失の審判等について、児童相談所長の請求権付与 ・施設長等が、児童の監護等に関し、その福祉のため

    に必要な措置をとる場合には、親権者等はその措置を不当に妨げてはならないことを規定 ・里親等委託中及び一時保護中の児童に親権者等がいない場合の児童相談所長の親権代行を規定 等

    平成28年 児童福祉法・児童虐待防止法等の改正(一部を除き平成29年4月施行)

    ・児童福祉法の理念の明確化 ・母子健康包括支援センターの全国展開 ・市町村及び児童相談所の体制の強化・里親委託の推進 等

    3

    児童福祉法・児童虐待防止法等の改正(平成30年4月施行)

    ・虐待を受けている児童等の保護者に対する指導への司法関与 ・家庭裁判所による一時保護の審査の導入・接近禁止命令を行うことができる場合の拡大 等

    平成29年

  • 児童虐待の定義

    児童虐待防止法においては,「児童虐待」を殴る、蹴るなどの身体的暴行や性的暴行によるものだけでなく、心理的虐待やネグ

    レクトも含むものであることを明確に定義している。

    児童虐待防止法第2条において,「この法律において、『児童虐待』とは、保護者(親権を行う者、未成年後見人その他の者で、児

    童を現に監護するものをいう。以下同じ。)がその監護する児童(18歳に満たない者をいう。以下同じ。)について行う次に掲げる行為をいう。」と規定され、同条第1~4号において、

    1号 児童の身体に外傷が生じ、又は生じるおそれのある暴行を加えること。2号 児童にわいせつな行為をすること又は児童をしてわいせつな行為をさせること。3号 児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食又は長時間の放置、保護者以外の同居

    人による前2号又は次号に掲げる行為と同様の行為の放置その他の保護者としての監護を著しく怠ること。

    4号 児童に対する著しい暴言又は著しく拒絶的な対応、児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力(配偶者(婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。)の身体に対する不法な攻撃であって生命又は身体に危害を及ぼすもの及びこれに準ずる心身に有害な影響を及ぼす言動をいう。)その他の児童に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと。

    と4つの行為類型が規定された。

    4

  • 児 童 相 談 所 で の 児 童 虐 待 相 談 対 応 件 数とその推移

    1.平成28年度の児童相談所での児童虐待相談対応件数平成28年度中に、全国210か所の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数は122,575件で、過去最多。

    ※ 対前年度比118.7%(19,289件の増加)

    ※ 相談対応件数とは、平成28年度中に児童相談所が相談を受け、援助方針会議の結果により指導や措置等を行った件数。

    2.児童虐待相談対応件数の推移

    3.主な増加要因○ 心理的虐待に係る相談対応件数の増加(平成27年度:48,700件→平成28年度:63,186件(+14,486件))○ 警察等からの通告の増加(平成27年度:38,524件→平成28年度:54,812件(+16,288件))

    (平成27年度と比して児童虐待相談対応件数が大幅に増加した自治体からの聞き取り)

    ○ 心理的虐待が増加した要因として、児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力がある事案(面前DV)について、警察からの通告が増加。

    ○ その他、児童相談所全国共通ダイヤル(189)の広報やマスコミ報道等により国民や学校等関係機関の児童虐待への意識が高まったことに伴う通告の増加。

    注)平成22年度の件数は、東日本大震災の影響により、福島県を除いて集計した数値。

    年 度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度

    件 数 37,323 40,639 42,664 44,211 56,384 59,919 66,701 73,802 88,931 103,286 122,575

    対前年度比 108.3% 108.9% 105.0% 103.6%  -   -  111.3% 110.6% 120.5% 116.1% 118.7%

    1)注

    5

    1,101 1,171 1,372 1,611 1,961 2,722 4,102 5,3526,932 11,631

    17,725 23,27423,738

    26,569 33,40834,47237,32340,639

    42,66444,211

    56,38459,919

    66,70173,802

    88,931

    103,286

    122,575

    0

    20,000

    40,000

    60,000

    80,000

    100,000

    120,000

    140,000

    平成2年度

    平成3年度

    平成4年度

    平成5年度

    平成6年度

    平成7年度

    平成8年度

    平成9年度

    平成10年度

    平成11年度

    平成12年度

    平成13年度

    平成14年度

    平成15年度

    平成16年度

    平成17年度

    平成18年度

    平成19年度

    平成20年度

    平成21年度

    平成22年度

    平成23年度

    平成24年度

    平成25年度

    平成26年度

    平成27年度

    平成28年度

    データ

    平成2年度 ヘイセイ ネンド1,101

    平成3年度 ヘイセイ ネンド1,171

    平成4年度 ヘイセイ ネンド1,372

    平成5年度 ヘイセイ ネンド1,611

    平成6年度 ヘイセイ ネンド1,961

    平成7年度 ヘイセイ ネンド2,722

    平成8年度 ヘイセイ ネンド4,102

    平成9年度 ヘイセイ ネンド5,352

    平成10年度 ヘイセイ ネンド6,932

    平成11年度 ヘイセイ ネンド11,631

    平成12年度 ヘイセイ ネンド17,725

    平成13年度 ヘイセイ ネンド23,274

    平成14年度 ヘイセイ ネンド23,738

    平成15年度 ヘイセイ ネンド26,569

    平成16年度 ヘイセイ ネンド33,408

    平成17年度 ヘイセイ ネンド34,472

    平成18年度 ヘイセイ ネンド37,323

    平成19年度 ヘイセイ ネンド40,639

    平成20年度 ヘイセイ ネンド42,664

    平成21年度 ヘイセイ ネンド44,211

    平成22年度 ヘイセイ ネンド56,384

    平成23年度 ヘイセイ ネンド59,919

    平成24年度 ヘ ネ66,701

    平成25年度 ヘ ネ73,802

    平成26年度 ヘ ネ88,931

    平成27年度 ヘ ネ103,260

    平成2年度平成3年度平成4年度平成5年度平成6年度平成7年度平成8年度平成9年度平成10年度平成11年度平成12年度平成13年度平成14年度平成15年度平成16年度平成17年度平成18年度平成19年度平成20年度平成21年度平成22年度平成23年度平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度11011171137216111961272241025352693211631177252327423738265693340834472373234063942664442115638459919667017380288931103260

    対応件数

    児童相談所での児童虐待相談対応件数

    1.児童相談所での児童虐待相談対応件数 タイオウ

    平成27年度に全国の児童相談所で対応した児童虐待相談対応件数 ヘイセイ ネンド ゼンコク ジドウ ソウダンショ タイオウ ジドウ ギャクタイ ソウダン タイオウ ケンスウ

    103,260件(速報値) ケン ソクホウチ

    (主な増加要因) オモ ゾウカ ヨウイン

    ○児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力がある事案について、警察からの通告が増加。

    ○児童相談所全国共通ダイヤルを3桁(189)にした際の広報やマスコミによる児童虐待の事件報道等により、国民や関係機関の児童虐待に対する意識が高まったことに伴う通告の増加。 ジドウ ドウキョ カテイ ハイグウシャ タイ ボウリョク ジアン ケイサツ ツウコク ゾウカ ジドウ ソウダンショ ゼンコク キョウツウ ケタ サイ コウホウ ジドウ ギャクタイ ジケン ホウドウ トウ コクミン カンケイ キカン ジドウ ギャクタイ イシキ タカ トモナ ツウコク ゾウカ

    ※相談対応件数とは、平成27年度中に児童相談所が相談を受け、援助方針会議の結果により指導や措置を行った件数。※主な増加要因については、平成26年度と比して児童虐待相談対応件数が大幅に増加した自治体からの聞き取りによる。 ソウダン タイオウ ケンスウ ヘイセイ ネンド チュウ ジドウ ソウダンショ ソウダン ウ エンジョ ホウシン カイギ ケッカ シドウ ソチ オコナ ケンスウ オモ ゾウカ ヨウイン ヘイセイ ネンド ヒ ジドウ ギャクタイ ソウダン タイオウ ケンスウ オオハバ ゾウカ ジチタイ キ ト

    【参考1】 児童虐待相談対応件数の推移 サンコウ ジドウ ギャクタイ ソウダン タイオウ ケンスウ スイイ

    年 度 トシ ド平成18年度 ヘイセイ ネンド平成19年度 ヘイセイ ネンド平成20年度 ヘイセイ ネンド平成21年度 ヘイセイ ネンド平成22年度 ヘイセイ ネンド平成23年度 ヘイセイ ネンド平成24年度 ヘイセイ ネンド平成25年度 ヘイセイ ネンド平成26年度 ヘイセイ ネンド平成27年度 ヘイセイ ネンド平成28年度 ヘイセイ ネンド

    件 数 ケン スウ37,32340,63942,66444,21156,38459,91966,70173,80288,931103,286122,575

    対前年度比 タイ ゼンネンドヒ108.3%108.9%105.0%103.6% -  - 111.3%110.6%120.5%116.1%118.7%

    注:1) 平成22年度の件数は、東日本大震災の影響により、福島県を除いて集計した数値である。 チュウ ヘイセイ ネンド ケンスウ ヒガシニホン ダイシンサイ エイキョウ フクシマケン ノゾ シュウケイ スウチ

    2) 平成22年度、平成23年度の対前年比は、参考2に掲載。 ヘ ネンド ヘイセイ ネンド タイ ゼンネンヒ サンコウ ケイサイ

    【参考2】平成22年度、平成23年度の対前年比について サンコウ ヘ ネンド タイ ゼンネンヒ

     平成22年度の件数は、福島県を除く集計のため、平成21年度、平成23年度の件数から福島県を除く数値と比較した結果を 参考として掲載いたします。 ヘイセイ ネンド ケンスウ フクシマケン ノゾ シュウケイ ヘ ネンド ヘイセイ ネンド ケンスウ フクシマケン ノゾ スウチ ヒカク ケッカ サンコウ ケイサイ

    年 度 トシ ド平成21年度(福島県を除く) ヘイセイ ネンド フクシマケン ノゾ平成22年度 ヘイセイ ネンド対平成21年度比 タイ ヘイセイ ネンドヒ

    増減数 ゾウゲン スウ増減率 ゾウゲンリツ

    件 数 ケン スウ44,01156,38412,373128.1%

    年 度 トシ ド平成22年度 ヘイセイ ネンド平成23年度(福島県を除く) ヘイセイ ネンド フクシマケン ノゾ対平成22年度比 タイ ヘイセイ ネンドヒ

    増減数 ゾウゲン スウ増減率 ゾウゲンリツ

    件 数 ケン スウ56,38459,6603,276105.8%

    88,931

    103,260(速報値)

    平成2年度平成3年度平成4年度平成5年度平成6年度平成7年度平成8年度平成9年度平成10年度平成11年度平成12年度平成13年度平成14年度平成15年度平成16年度平成17年度平成18年度平成19年度平成20年度平成21年度平成22年度平成23年度平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度11011171137216111961272241025352693211631177252327423738265693340834472373234063942664442115638459919667017380288931103260

    (別添1)

    1)

    未定稿 取扱注意

    虐待相談受付件数(比較)

    2.児童相談所での児童虐待相談対応件数(対前年度比較、都道府県別) ジドウ ソウダンショ ジドウ ギャクタイ ソウダン タイオウ ケンスウ タイ ゼンネンド ヒカク トドウフケン ベツ

    都道府県・指定都市・ 児童相談所設置市 トドウフケン シテイ トシ ジドウ ソウダンショ セッチシ児童相談所相談対応件数 ジドウ ソウダンショ ソウダン タイオウ ケンスウ対前年度増減率 タイ ゼンネンド ゾウゲンリツ

    平成26年度 ヘ ネンド平成27年度(速報値) ヘ ネンド ソクホウチ対前年度増減件数 タイ ゼンネン ド ゾウゲン ケンスウ

    1北海道1,8552,4205651.30

    2青森県834922881.11

    3岩手県3905891991.51

    4宮城県8029491471.18

    5秋田県2854031181.41

    6山形県343353101.03

    7福島県3945291351.34

    8茨城県1,2581,26021.00

    9栃木県931959281.03

    10群馬県9201,0451251.14

    11埼玉県5,6006,5019011.16

    12千葉県5,1735,5683951.08

    13東京都7,8149,9092,0951.27

    14神奈川県3,2903,7734831.15

    15新潟県8141,0202061.25

    16富山県309358491.16

    17石川県420399▲ 210.95

    18福井県34635371.02

    19山梨県5677431761.31

    20長野県1,6381,7611231.08

    21岐阜県9961,018221.02

    22静岡県1,1841,3131291.11

    23愛知県3,1883,7265381.17

    24三重県1,1121,2911791.16

    25滋賀県1,004951▲ 530.95

    26京都府1,0981,192941.09

    27大阪府7,87410,4272,5531.32

    28兵庫県1,8682,3985301.28

    29奈良県1,5671,555▲ 120.99

    30和歌山県887841▲ 460.95

    31鳥取県828751.06

    32島根県178155▲ 230.87

    33岡山県420486661.16

    34広島県1,8501,890401.02

    35山口県2703851151.43

    36徳島県710654▲ 560.92

    37香川県727760331.05

    38愛媛県5977181211.20

    39高知県2353791441.61

    40福岡県9511,2292781.29

    41佐賀県190237471.25

    42長崎県3014951941.64

    43熊本県446486401.09

    44大分県970983131.01

    45宮崎県5407151751.32

    46鹿児島県247306591.24

    47沖縄県4786872091.44

    48札幌市1,1591,4803211.28

    49仙台市565649841.15

    50さいたま市 シ1,2931,7784851.38

    51千葉市7861,1013151.40

    52横浜市3,6173,8922751.08

    53川崎市1,6392,2446051.37

    54相模原市 サガミハラシ9511,029781.08

    55新潟市 ニイガタシ41341851.01

    56静岡市 シズオカシ511508▲ 30.99

    57浜松市 ハママツシ437384▲ 530.88

    58名古屋市1,9692,3623931.20

    59京都市951913▲ 380.96

    60大阪市4,5544,6641101.02

    61堺市 サカイシ1,3101,4901801.14

    62神戸市811904931.11

    63岡山市 オカヤマシ351315▲ 360.90

    64広島市1,1651,192271.02

    65北九州市4546061521.33

    66福岡市547563161.03

    67熊本市 クマモトシ4856041191.25

    68横須賀市 ヨコスカシ693657▲ 360.95

    69金沢市 カナザワシ317329121.04

    全国 ゼンコク88,931103,26014,3291.16

  • 1(1) 児童相談所等

    6

  • 1 設置の目的○ 子どもに関する家庭等からの相談に応じ、子どもが有する問題又は子どもの真のニーズ、子どもの置かれた環境等の把握

    ○ 個々の子どもや家庭に最も効果的な援助

    により子どもの福祉を図るとともにその権利を擁護する

    2 設置主体○ 都道府県・指定都市及び児童相談所設置市(横須賀市・金沢市)

    ○ 全国210か所(平成29年4月1日現在)

    3 役割○ 児童に関する家庭その他からの相談のうち専門的な知識及び技術を必要とするものに応ずる。

    ○ 市町村間の連絡調整、情報の提供等必要な援助を行う。

    *市町村は、児童及び妊産婦の福祉に関し、家庭その他からの相談に応じ、必要な調査及び指導を行う。

    4 業務① 市町村援助(市町村による児童家庭相談への対応について、市町村相互間の連絡調整等必要な援助)

    ➁ 相談(家庭等の養育環境の調査や専門的診断を踏まえた子どもや家族に対する援助決定)

    ③ 一時保護

    ④ 措置(在宅指導、児童福祉施設入所措置、里親委託等) 等

    5 職員○ 所長、児童福祉司、児童心理司、精神科医等(児童相談所の規模による)

    ○ 全国の職員数:11,488人(平成29年4月1日現在)

    (内訳) ・ 児童福祉司 3,253人 ・ 児童福祉司スーパーバイザー 618人

    ・ 児童心理司 1,379人 ・ 医師 630人 ・ 保健師 138人 等

    6 相談の種類と主な内容① 養護相談・・・保護者の家出、失踪、死亡、入院等による養育困難、虐待、養子縁組等に関する相談

    ② 保健相談・・・未熟児、疾患等に関する相談

    ③ 障害相談・・・肢体不自由、視聴覚・言語発達・重症心身・知的障害、自閉症等に関する相談

    ④ 非行相談・・・ぐ犯行為、触法行為、問題行動のある子どもに等に関する相談

    ⑤ 育成相談・・・家庭内のしつけ、不登校、進学適性等に関する相談

    ⑥ その他

    児童相談所の概要

    7

  • 189実施前 (21年10月~27年6月) 189実施後 (27年7月~)

    10桁番号 (0570-064-000) 3桁番号 (189)

    未運用の児童相談所あり 全ての児童相談所で運用

    一部児童相談所で夜間休日対応できず(警備員等が対応)

    虐待通告等緊急相談について24時間365日対応

    相談に対応できる職員が対応※『相談に対応できる窓口へ自動転送』、『相談に対応できる窓口を音声案内』含む

    ・ 児童虐待通告だけでなく子育てに関する悩み相談など、幅広く対応。

    ・ 発信した電話の市内局番等から当該地域を特定し、管轄の児童相談所につながる仕組み。※ 携帯電話等でかけた場合には、最寄りの児童相談所を特定するため、郵便番号等の地域情報の入力が必要。

    ・ 児童相談所に接続された後の通話は有料 (固定電話の場合 8.5円/3分 携帯電話の場合 90円/3分)※ 児童相談所につながるまで、料金は発生しない。 ※金額は代表例。距離等により異なる。

    ○ 音声ガイダンスの短縮等の改善を実施し、189にかけてから児童相談所に電話がつながるまでの平均時間が約70秒から約30秒へ短縮。接続率も改善前(平成28年3月以前)と比較して向上。

    ※平成27年7月~平成28年3月までの平均接続率:11.4% → 平成28年4~6月の平均接続率:20.0%

    ○ 発信者の利便性向上を図るため、郵便番号等の入力が必要な携帯電話等からの発信について、本年秋を目途にコールセンター方式を導入し、音声ガイダンスに代わりオペレーターが対応する仕組みを構築する予定。(平成29年度予算当初予算)

    仕組み

    ○ 平成27年7月1日から、虐待を受けたと思われる子どもを見つけた時や子育てに悩んだ時などに、ためらわずに児童相談所に通告・相談できるよう、児童相談所全国共通ダイヤルを覚えやすい3桁番号(189 いち・はや・く)にし、広く一般に周知。新たな3桁番号としては15年振り。※ 「児童相談所全国共通ダイヤル」は、平成21年10月1日から10桁番号(0570-064-000)で運用開始。

    共通ダイヤルについて

    児童相談所全国共通ダイヤル(189)について

    平成28年4月からの改善内容

    8

  • 児童相談所での児童虐待ケースへの対応の手順

    通告・相談(受付)

    ○受付票の作成

    ・全てのケースにつき作成

    ・ケースの住所、状態等必要な情報の確認

    受 理 調 査

    ○迅速な対応

    ・原則48時間以内の安全確認の実施(子ども本人を直接目視により確認)

    ○必要に応じた出頭要求、立入調査、臨検・捜索の実施

    ○調査は、

    保護者・子どもとの面接、関係者との面接、観察、生活環境調査、照会、委嘱などによる。

    各種診断

    ○ 子ども本人、虐待者、家庭環境等を評価

    ・社会診断

    ・心理診断

    ・医学診断

    ・行動診断

    ・その他の診断

    ○保護者への指導

    ・助言指導

    ・継続指導

    ・児童福祉司指導

    ・児童委員指導 等

    ○施設入所措置

    ○里親委託

    ○面会・通信の制限

    ○接近禁止命令

    判定・援助方針の決定

    ○判定会議において各種診断を基にケースの総合的判定

    ○援助方針会議において援助方針の決定(28条の申請を含む)

    ○援助指針の作成

    援助の実行(対応)

    児童の一時保護(必要な場面で実施)

    ○受理会議の開催

    ・調査及び診断の方針、安全確認の時期や方法等の検討

    ・所長、各部門の長、担当者、受付相談員等により組織的に判断

    ・ケースの緊急性の評価

    ・調査等の方針決定、必要な指示

    ○児童記録票の作成(きょうだいの場合個々に作成)

    市町村(要保護児童対策地域協議会)との連携、役割分担による対応

    9

  • 1 設置の目的一時保護所は、児童福祉法第12条の4に基づき児童相談所に付設もしくは児童相談所と密接な連携が保てる範囲内に設置され、虐待、

    置去り、非行などの理由により子どもを一時的に保護するための施設。

    2 設置主体児童福祉法第12条の4に基づき、必要に応じて児童相談所に付設するもの。

    全国に136か所(平成29年4月1日現在)設置されている。

    3 費 用児童福祉法第53条に基づき、地方公共団体が支弁した費用の2分の1を国が負担する。

    補助率 :国1/2、都道府県、指定都市、児童相談所設置市1/2

    29年度予算額:児童入所施設措置費等122,715,602千円の内数

    4 一時保護の具体例(1) 緊急保護

    ア 棄児、家出した子ども等現に適当な保護者又は宿所がないために緊急にその子どもを保護する必要がある場合

    イ 虐待、放任等の理由によりその子どもを家庭から一時引き離す必要がある場合

    ウ 子どもの行動が自己又は他人の生命、身体、財産に危害を及ぼし若しくはそのおそれがある場合

    (2) 行動観察

    適切かつ具体的な援助指針を定めるために、一時保護による十分な行動観察、生活指導等を行う必要がある場合

    (3) 短期入所指導

    短期間の心理療法、カウンセリング、生活指導等が有効であると判断される場合であって、地理的に遠隔又は子どもの性格、環境等の条件により、他の方法による援助が困難又は不適当であると判断される場合

    5 対応件数(一時保護所内保護件数)

    一時保護所の概要

    総 数 養 護 (うち、虐待) 障 害 非 行 育 成 その他

    24,111 18,503 (12,556) 77 3,423 1,955 153

    (平成28年度件数)

    10

  • 里 親 家庭における養育を里親に委託

    登録里親数 委託里親数 委託児童数 ファミリーホーム

    養育者の住居において家庭養護を行う(定員5~6名)11,405世帯 4,038世帯 5,190人

    区分

    (里親は重複登録有り)

    養 育 里 親 9,073世帯 3,180世帯 3,943人ホ ー ム 数 313か所

    専 門 里 親 689世帯 167世帯 202人養子縁組里親 3,798世帯 309世帯 301人

    委託児童数 1,356人親 族 里 親 526世帯 513世帯 744人

    小 規 模 グ ル ー プ ケ ア 1,341か所

    地域小規模児童養護施設 354か所

    保護者のない児童、被虐待児など家庭環境上養護を必要とする児童などに対し、公的な責任として、社会的に養護を行う。対象児童は、約4万5千人。

    里親数、施設数、児童数等

    施 設 乳 児 院 児童養護施設児童心理治療施 設

    児童自立支援施 設

    母子生活支援施 設

    自 立 援 助ホ ー ム

    対 象 児 童

    乳児(特に必要な場合は、幼児を含む)

    保護者のない児童、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童(特に必要な場合は、乳児を含む)

    家庭環境、学校における交友関係その他の環境上の理由により社会生活への適応が困難となった児童

    不良行為をなし、又はなすおそれのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童

    配偶者のない女子又はこれに準ずる事情にある女子及びその者の監護すべき児童

    義務教育を終了した児童であって、児童養護施設等を退所した児童等

    施 設 数 138か所 615か所 46か所 58か所 232か所 143か所

    定 員 3,895人 32,605人 2,049人 3,686人 4,779世帯 934人

    現 員 2,801人 26,449人 1,399人 1,395人3,330世帯

    児童5,479人516人

    職 員 総 数 4,793人 17,137人 1,165人 1,743人 2,080人 604人

    ※里親数、FHホーム数、委託児童数、乳児院・児童養護施設の施設数・定員・現員は福祉行政報告例(平成29年3月末現在)

    ※施設数*、ホーム数(FH除く)、定員*、現員*、小規模グループケア、地域小規模児童養護施設のか所数は家庭福祉課調べ(平成28年10月1日現在)(*乳児院・児童養護施設除く)

    ※職員数(自立援助ホームを除く)は、社会福祉施設等調査報告(平成28年10月1日現在)※自立援助ホームの職員数は家庭福祉課調べ(平成28年3月1日現在)※児童自立支援施設は、国立2施設を含む 11

  • 1(2) 市町村

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  • 支援対象児童等の早期発見や適切な保護や支援を図るためには、・ 関係機関が当該児童等に関する情報や考え方を共有し、・ 適切な連携の下で対応していくことが重要

    であり、市町村において、要保護児童対策地域協議会を設置し、① 関係機関相互の連携や役割分担の調整を行う機関を明確にするなどの責任体制を明確化するとともに、② 個人情報の適切な保護と関係機関における情報共有の在り方を明確化することが必要

    市町村学校・教育委員会

    民生・児童委員

    保育所・幼稚園

    警 察

    医療機関

    弁護士会

    児童相談所民間団体

    保健機関

    要保護児童対策調整機関

    ・支援内容が重複する場合等に優先して対応すべき支援機関を選定・支援機関ごとに支援内容の進行等を管理 等

    果たすべき機能

    ※平成25、27、28年度:4月1日時点【出典】平成27,28年度:厚生労働省雇用均等・児童家庭局総務課調べ、平成25年度:子どもを守る地域ネットワーク等調査(平成25年度調査)

    児童館

    平成25年度 平成27年度 平成28年度

    設置している市町村数(※) 1,722(98.9%) 1,726(99.1%) 1,727(99.2%)

    登録ケース数(うち児童虐待) 178,610(84,917) 191,806(92,140) 219,004(97,428)

    調整機関

    職員数

    ① 児童福祉司と同様の専門資格を有する職員 1,586 1,800 1,663

    ② その他専門資格を有する職員 3,091 3,873 3,403

    ③ ①②以外の職員(事務職等) 3,556 3,647 2,967

    ④ 合計 8,233 9,320 8,033

    要保護児童対策地域協議会の概要

    13

  • 要保護児童対策地域協議会の運営のイメージ

    代表者会議協議会の構成員の代表者による会議であり、実際の担当者で構成される実務者会議が円滑に運営されるための環境整備を目的として、年に

    1~2回程度開催される。① 要保護児童等の支援に関するシステム全体の検討② 実務者会議からの協議会の活動状況の報告と評価

    実務者会議実際に活動する実務者から構成される会議であり、会議における協議事項としては例えば次のようなものが考えられる。① 定例的な情報交換や、個別ケース検討会議で課題となった点の更なる検討② 定期的に(例えば3か月に1度)、全ての虐待ケースについての状況確認、主担当機関の確認、援助方針の見直し等を実施③ 要保護児童等対策を推進するための啓発活動④ 協議会の年間活動方針の策定、代表者会議への報告

    個別ケース検討会議※ 個別の要保護児童等について、直接関わりを有している担当者や今後関わりを有する可能性がある関係機関等の担当者により、当該要保護

    児童等に対する具体的な支援の内容等を検討するために適時開催される。※ 会議における協議事項としては次のようなものが考えられる。

    ① 要保護児童等の状況の把握や問題点の確認(危険度や緊急度の判断)② 援助方針の確立と役割分担の決定及びその認識の共有③ ケースの主担当機関とキーパーソン(主たる援助者)の決定④ 実際の援助、介入方法(支援計画)の検討

    ※ 各関係機関の役割分担や次回会議の日程等、個別ケース検討会議で決定した事項については、記録するとともに、その内容を関係機関等で共有することが重要

    ※ 協議会は、関係機関等に対し、資料又は情報の提供、意見の開陳その他必要な協力を求めることができる。

    ※ この協力要請は、協議会の構成員以外の関係機関等に対して行うことも可能。

    ○協議事項や地域の実情に応じて会議を設定し、効果的な情報交換、意見交換を進める。

    14

  • 市町村

    市区町村における子育て支援施策及び母子保健施策の概要

    母子保健施策

    市町村

    子育て世代包括支援センター(⑤)

    妊婦健診(①)

    産前・産後サポート事業(③)

    新生児訪問 1歳6か月児健診(④)

    3歳児健診(④)

    乳児家庭全戸訪問事業(⑥)

    利用者支援事業(⑩)

    子育て支援施策

    支援が必要な家庭への支援

    地域子育て支援拠点事業(⑨)

    子育て短期支援事業(ショートステイ事業・トワイライトステイ事業)(⑪)

    養育支援訪問事業(⑫)

    一時預かり事業(⑧)

    子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)(⑦)

    妊娠 出産 乳児 幼児 学齢期

    ※上記以外に、地方自治体が地域の実情に応じて単独で実施している事業がある。

    養育が特に必要な家庭に対して、その居宅を訪問し、養育に関する指導・助言等を行う。

    保護者の疾病等の理由により家庭において養育を受けることが一時的に困難となった児童について、児童養護施設等に入所させ、必要な保護を行う。

    子ども及びその保護者等の身近な場所で、教育・保育・保健その他の子育て支援の情報提供及び必要に応じ相談・助言等を行うとともに、関係機関との連絡調整等を行う。

    乳幼児及びその保護者が相互の交流を行う場を提供し、子育てについての相談、情報の提供、助言その他の援助を行う。

    家庭において保育を受けることが一時的に困難となった乳幼児について、認定こども園、幼稚園、保育所等において、一時的に預かり、必要な保護を行う。

    乳幼児や小学生等の児童を有する子育て中の保護者を会員として、児童の預かり等の援助を受けることを希望する者と当該援助を行うことを希望する者との相互援助活動に関する連絡、調整を行う。

    生後4か月までの乳児のいる全ての家庭を訪問し、子育て支援に関する情報提供や養育環境等の把握を行う。

    妊産婦等を支える地域の包括支援体制を構築し、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を提供する。

    子育て経験者等の「相談しやすい話し相手」等による相談支援を行う。

    産後ケア事業(②)心身のケアや育児サポート等を行う。

    15

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  • ①妊婦健康診査について

    公費負担の現状(平成28年4月現在)○ 公費負担回数は、全ての市区町村で14回以上実施○ 里帰り先での妊婦健診の公費負担は、全ての市区町村で実施○ 助産所における公費負担は、1,739の市区町村で実施(1,741市区町村中)

    公費負担の状況○ 平成19年度まで、地方交付税措置により5回を基準として公費負担を行っていたが、妊婦の健康管理

    の充実と経済的負担の軽減を図るため、必要な回数(14回程度)の妊婦健診を受けられるよう、平成20年度第2次補正予算において妊婦健康診査支援基金を創設して公費負担を拡充。

    ○ 平成22年度補正予算、平成23年度第4次補正予算により、積み増し・延長を行い公費負担を継続。(実施期限:平成24年度末まで)

    ○ 平成25年度以降は、地方財源を確保し、残りの9回分についても地方財政措置により公費負担を行うこととした。

    妊婦が受診することが望ましい健診回数

    ※「妊婦に対する健康診査についての望ましい基準」(平成27年3月31日厚生労働省告示第226号)① 妊娠初期より妊娠23週(第6月末)まで :4週間に1回② 妊娠24週(第7月)より妊娠35週(第9月末)まで :2週間に1回③ 妊娠36週(第10月)以降分娩まで :1週間に1回

    (※ これに沿って受診した場合、受診回数は14回程度である。)

    根 拠○ 母子保健法第13条(抄)

    市町村は、必要に応じ、妊産婦又は乳児若しくは幼児に対して、健康診査を行い、又は健康診査を受けることを勧奨しなければならない。

    母子保健施策

    16

  • ○妊産婦等が抱える妊娠・出産や子育てに関する悩み等について、助産師等の専門家又は子育て経験者やシニア世代等の相談しやすい「話し相手」等による相談支援を行い、家庭や地域での妊産婦等の孤立感を解消を図ることを目的とする。

    ○事業の内容①利用者の悩み相談対応やサポート②産前・産後の心身の不調に関する相談支援③妊産婦等をサポートする者の募集④子育て経験者やシニア世代の者等に対して産前・産後サポートに必要な知識を付与する講習会の開催⑤母子保健関係機関、関係事業との連絡調整

    ○実施方法・実施場所等①「アウトリーチ(パートナー)型」・・・実施担当者が利用者の自宅に赴く等により、個別に相談に対応②「デイサービス(参加)型」・・・・・・・公共施設等を活用し、集団形式により、同じ悩み等を有する利用者からの相談に対応

    ○実施担当者(1)助産師、保健師又は看護師(2)子育て経験者、シニア世代の者等

    (事業内容②の産前・産後の心身の不調に関する相談支援は、(1)に掲げる専門職を担当者とすることが望ましい)

    ○予算額等 29年度予算 895百万円(29’基準額 1市町村11,419千円)(補助率 国1/2、市町村1/2)

    (平成26年度より、妊娠・出産包括支援モデル事業の一部として事業開始。平成28年度は182市町村において実施)

    ○身近に相談できる者がいないなど、支援を受けることが適当と判断される妊産婦及びその家族。

    対象者

    ②産前・産後サポート事業事業目的等

    事業の概要

    ○市町村 (本事業の趣旨を理解し、適切な実施が期待できる団体等に事業の全部又は一部を委託することができる)

    実施主体

    母子保健施策

    17

  • ○事業内容退院直後の母子に対して心身のケアや育児のサポート等きめ細かい支援を実施する。(利用期間は原則7日以内)

    原則として①及び②を実施、必要に応じて③から⑤を実施。①褥婦及び新生児に対する保健指導及び授乳指導(乳房マッサージを含む)②褥婦に対する療養上の世話 ④褥婦及び産婦に対する心理的ケアやカウンセリング③産婦及び乳児に対する保健指導 ⑤育児に関する指導や育児サポート等

    ○実施方法・実施場所等(1)「宿泊型」 ・・・ 病院、助産所等の空きベッドの活用等により、宿泊による休養の機会の提供等を実施。

    (原則として、利用者の居室、カウンセリング室、乳児保育等を有する施設)

    (2)「デイサービス型」 ・・・ 個別・集団で支援を行える施設において、日中、来所した利用者に対し実施。(3)「アウトリーチ型」 ・・・ 実施担当者が利用者の自宅に赴き実施。

    ○実施担当者事業内容に応じて助産師、保健師又は看護師等の担当者を配置。

    (宿泊型を行う場合には、24時間体制で1名以上の助産師、保健師又は看護師の配置が条件)

    ○予算額等 29年度予算 2,326百万円(29‘基準額 1市町村24,829千円)(補助率 国1/2、市町村1/2)(利用料については、市町村が利用者の所得等に応じて徴収)(平成26年度は、妊娠・出産包括支援モデル事業の一部として事業開始。平成28年度は179市町村において実施)

    ○家族等から十分な家事及び育児など援助が受けられない褥婦及び産婦並びにその新生児及び乳児であって、次の(1)又は(2)に該当する者 (1)産後に心身の不調又は育児不安等がある者 (2) その他特に支援が必要と認められる者

    対象者

    ③産後ケア事業について

    事業目的

    事業の概要

    ○市町村 (本事業の趣旨を理解し、適切な実施ができる団体等に事業の全部又は一部の委託が可能)

    実施主体等

    ○退院直後の母子に対して心身のケアや育児のサポート等を行い、産後も安心して子育てができる支援体制を確保する。

    母子保健施策

    18

  • ○ 市町村は、1歳6か月児及び3歳児に対して、健康診査を行う義務があるが、その他の乳幼児に対しても、必要に応じ、健康診査を実施し、また、健康診査を受けるよう勧奨しなければならない。

    ○ 根 拠 (母子保健法)

    第12条 市町村は、次に掲げる者に対し、厚生労働省令の定めるところにより、健康診査を行わなければならない。1 満1歳6か月を超え満2歳に達しない幼児2 満3歳を超え満4歳に達しない幼児

    第13条 前条の健康診査のほか、市町村は、必要に応じ、妊産婦又は乳児若しくは幼児に対して、健康診査を行い、又は健康診査を受けることを勧奨しなければならない。

    ○ 健診内容① 身体発育状況② 栄養状態③ 脊柱及び胸郭の疾病及び異常の有無④ 皮膚の疾病の有無⑤ 歯及び口腔の疾病及び異常の有無⑥ 四肢運動障害の有無⑦ 精神発達の状況⑧ 言語障害の有無⑨ 予防接種の実施状況⑩ 育児上問題となる事項⑪ その他の疾病及び異常の有無

    ○ 受診人数(受診率) 1,008,449人(95.7%)

    健診内容は、厚生労働省令(母子保健法施行規則)で示す検査項目。受診人数・受診率:厚生労働省「地域保健・健康増進事業報告」(平成27年度)による。

    ○ 健診内容① 身体発育状況② 栄養状態③ 脊柱及び胸郭の疾病及び異常の有無④ 皮膚の疾病の有無⑤ 眼の疾病及び異常の有無⑥ 耳、鼻及び咽頭の疾病及び異常の有無⑦ 歯及び口腔の疾病及び異常の有無⑧ 四肢運動障害の有無⑨ 精神発達の状況⑩ 言語障害の有無⑪ 予防接種の実施状況⑫ 育児上問題となる事項⑬ その他の疾病及び異常の有無

    ○ 受診人数(受診率) 1,017,584人(94.3%)

    1歳6か月児健診 3歳児健診

    ④乳幼児健康診査(1歳6か月児健診・3歳児健診)について

    ※平成17年度に一般財源化(地方交付税措置)

    母子保健施策

    19

  • ○ 妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援のために、子育て世代包括支援センターに保健師等を配置して、

    「母子保健サービス」 と 「子育て支援サービス」 を一体的に提供できるよう、きめ細かな相談支援等を行う。

    ○母子保健法を改正し、子育て世代包括支援センターを法定化(平成29年4月1日施行)(法律上は「母子健康包括支援センター」)。

    ➢実施市町村数:525市区町村(1,106か所)(平成29年4月1日現在) ➢平成32年度末までに全国展開を目指す。

    ※各市区町村が実情に応じて必要な箇所数や管轄区域を判断して設置。

    保健所 児童相談所子育て支援機関

    医療機関(産科医、小児科医等)

    ①妊産婦等の支援に必要な実情の把握 ②妊娠・出産・育児に関する相談に応じ、必要な情報提供・助言・保健指導

    ③支援プランの策定 ④保健医療又は福祉の関係機関との連絡調整

    ※医師、歯科医師、臨床心理士、栄養士・管理栄養士、歯科衛生士、理学療法士などの専門職の配置・連携も想定される。

    子育て世代包括支援センター

    妊産婦等を支える地域の包括支援体制の構築

    妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援

    民間機関

    妊娠前 妊娠期 出産 産後 育児

    妊婦健診

    乳児家庭全戸訪問事業

    子育て支援策・保育所・地域子育て支援拠点事業・里親 ・乳児院・養子縁組・その他子育て支援策

    両親学級等

    妊娠に関する普及啓発

    不妊相談

    乳幼児健診

    予防接種

    産前・産後サポート事業 産後ケア事業

    近隣住民やボランティアなどによるインフォーマルなサービス

    養育支援訪問事業

    利用者支援実施施設

    地域の関係団体

    ソーシャルワーカー

    看護師助産師保健師

    産婦健診

    サービス(現業部門)

    マネジメント(必須)

    母子保健支援

    子育て支援

    子育て世代包括支援センターの全国展開母子保健施策

    20

  • 〇既存の体制 〇子育て世代包括支援センターの開始後

    ・関係機関は多いが、個別の対応となっている。

    ・必要な支援が、必ずしも切れ目なく提供できていない。

    ・関係機関の連絡調整

    ・全ての妊産婦の状況を継続的に把握し、必要な支援を切れ目なく提供。

    市町村保健センター NPO

    ボランティア

    こども園保育所幼稚園

    子育て支援機関

    都道府県

    保健所

    医療機関分娩施設

    児童相談所

    子育て世代包括支援センター

    NPOボランティア

    子育て支援機関

    医療機関分娩施設

    市町村保健センター

    学校

    子育て世代包括支援センターのイメージ

    都道府県

    保健所

    こども園保育所幼稚園

    公民館

    児童相談所

    公民館

    学校

    継続的把握相談・情報提供・助言

    支援プランの策定

    21

  • 子育て世代包括支援センターの設置運営について(通知)(平成29年3月31日厚生労働省雇用均等・児童家庭局長通知)

    子育て世代包括支援センタ―の設置運営要領

    1. 目的子育て世代包括支援センター(以下「センター」という。)は、主に妊産婦及び乳幼児の実情を把握し、

    妊娠・出産・子育てに関する各種の相談に応じ、必要に応じて支援プランの策定や、地域の保健医療又は福祉に関する機関との連絡調整を行い、母子保健施策と子育て支援施策との一体的な提供を通じて、妊産婦及び乳幼児の健康の保持及び増進に関する包括的な支援を行うことにより、もって地域の特性に応じた妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を提供する体制を構築することを目的とすること。

    2. 実施主体市町村(特別区及び一部事務組合を含む。以下同じ。)とすること。ただし、市町村が認めた者へ委託

    等を行うことができる。

    3. 対象者主として、妊産婦及び乳幼児並びにその保護者を対象とするが、地域の実情に応じて、18歳までの子

    どもとその保護者についても対象とする等、柔軟に運用することができることとすること。

    4. 実施場所母子保健分野と子育て支援分野の両面からの支援が一体的に提供されるようにするため、母子保健に

    関する専門的な支援機能及び子育て支援に関する当事者目線での支援機能を有する施設・場所で実施すること。

    ただし、必ずしも1つの施設・場所において2つの支援機能を有している必要はなく、それぞれの機能ごとに複数の施設・場所で、役割分担をしつつ必要な情報を共有しながら一体的に支援を行うことができることとする。なお、その場合は、それぞれの施設・場所をセンターと位置づけることができることとする。

    22

  • 23

    5. 事業内容センターでは、以下の⑴から⑷までの支援を行うこととすること。また、これらに加えて、地域の実情に応じ

    て、⑸の母子保健事業や⑹の子育て支援事業を行うことや、地域において不足している母子保健事業や子育て支援事業を実施するための体制づくりを行うことができること。

    ⑴ 妊産婦及び乳幼児等の実情を把握すること妊娠・出産・産後・子育ての期間を通じて、妊産婦及び乳幼児等(以下「妊産婦等」という。)の母子

    保健や子育てに関する支援に必要となる実情の把握を継続的に実施すること。以下のアからウまでの支援は主として妊娠・出産・産後の期間において、エの支援は主として子育て期において行われることが想定される。

    ア 母子保健に関する専門知識を有する保健師、助産師、看護師及びソーシャルワーカー(社会福祉士等)(以下「保健師等」という。)が、妊娠の届出等の機会を通して得た情報を基に、面接や電話等により妊産婦等と定期的に連絡をとることにより、対象地域の妊産婦等の母子保健事業の利用状況、身体的・精神的状態、生活習慣、生活環境、家庭の養育力、転出入の状況、その他困りごと等を継続的に把握すること。

    イ 妊産婦等の支援台帳を作成する。支援台帳には、氏名、分娩予定日、状況等の項目を定め、必要となる情報をすぐに活用できる体制を整えること。

    ウ 保健医療又は福祉の関係機関に出向き、積極的に情報の収集に努めること。

    エ 利用者支援専門員(一定の実務経験を有し、子育て支援員研修を受講した者をいう。)、地域子育て支援拠点の専任職員等(以下「利用者支援専門員等」という。)又は保健師等が、相談を通じて、妊産婦等のみならず子育て家庭の個別のニーズを把握し、相談や支援等に係る記録を蓄積すること。

  • ⑵ 妊娠・出産・子育てに関する各種の相談に応じ、必要な情報提供・助言・保健指導を行うこと

    センターは、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援のため、妊産婦等からの各種の相談に応じることとする。複数の施設・場所で役割分担をして実施する場合においても、相談を受けた施設・場所において、担当外の相談内容も含めて聞き取り、センター間で必要な情報を共有し、⑶及び⑷の支援を行うこと。

    以下のア及びイの支援は主として妊娠・出産・産後の期間において、ウ及びエの支援は主として子育て期において行われることが想定される。

    ア 保健師等が、妊娠・出産・子育て等の母子保健に関する相談に応じ、必要な助言・保健指導を行うこと。

    イ 保健師等が、⑴で把握した情報に基づき、利用可能な母子保健サービス等を選定し情報提供すること。

    ウ 利用者支援専門員等又は保健師等が、子育て支援に関する相談に応じ、必要な助言を行うこと。

    エ 利用者支援専門員等又は保健師等が、⑴で把握した情報に基づき、利用可能な子育て支援サービスを選定し情報提供すること。

    ⑶ 支援プランを策定すること

    保健師等が、妊娠・出産・産後・子育ての期間を通じて、必要に応じ、個別の妊産婦等を対象とした支援プランを策定すること。なお、支援プランの策定は、主として妊娠・出産・産後の期間において行われることが想定される。

    ア 保健師等が、心身の不調や育児不安があること等から手厚い支援を要する者に対する支援の方法や、対応方針について検討等を実施する協議会又はケース検討会議等を設け、関係機関と協力して支援プランを策定すること。

    イ 保健師等が、支援プランの効果を評価・確認しながら、必要に応じて見直しを行い、妊産婦等を包括的・継続的に支えていくように努めること。

    24

  • ⑷ 保健医療又は福祉の関係機関との連絡調整を行うこと

    妊娠・出産・産後・子育ての期間を通じて、保健医療又は福祉の関係機関との連絡調整を行うこと。なお、以下のア及びイの支援は主として妊娠・出産・産後の期間において行われることが想定され、ウの支援は主として子育て期において行われることが想定される。

    ア 保健師等が、⑴で把握した情報に基づき、必要な支援を選択し、速やかに保健所、児童相談所、医療機関、児童福祉施設その他の関係機関の担当者につなぐとともに、担当者間で定期的に連絡をとり必要な情報を共有すること。

    イ 妊産婦等に対する支援が包括的に提供されるよう、保健師等が中心となって、関係機関との協議の場を設けるとともに、ネットワークづくりを行うこと。

    ウ 利用者支援専門員等又は保健師等が、⑴で把握した情報に基づき、保育所等や地域の子育て支援事業等から必要な支援を選択し、速やかに関係機関につなぐとともに、担当者間で定期的に連絡をとり必要な情報を共有すること。

    ⑸ 母子保健事業

    地域の実情に応じて、妊娠に関する普及啓発、妊娠の届出・母子健康手帳の交付、母親学級・両親学級、妊産婦健康診査、妊産婦訪問指導、低体重児の届出、新生児訪問指導、未熟児訪問指導、乳幼児健康診査、予防接種、産前・産後サポート事業、産後ケア事業等の母子保健事業を実施すること。

    ⑹ 子育て支援事業

    地域の実情に応じて、乳児家庭全戸訪問事業、養育支援訪問事業、子育て短期支援事業、地域子育て支援拠点事業、一時預かり事業、病児保育事業、子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)等の子育て支援事業を実施すること。

    25

  • ⑺ 留意事項

    ① 母子保健に関する支援と子育て支援に関する支援を役割分担して実施する場合には、例として、⑴のアからウまで、⑵のア及びイ、⑶、⑷のア及びイの母子保健に関する支援と、⑴のエ、⑵のウ及びエ、⑷のウの子育て支援に関する支援を分担して実施することが考えられる。

    ② 一つの施設・場所で実施する場合でも、複数の施設・場所で実施する場合でも、業務を分担する場合には、個人情報の取扱いについて本人の同意を得る等個人情報の保護に十分留意の上、情報の集約・共有、記録の作成について適切に行い、できる限り情報を一元化する等、関係者で情報を共有しつつ、切れ目のない支援に当たること。

    ③ センターの実施に際して活用できる事業

    センターの目的や基本的な事業内容等に照らせば、例えば、子ども・子育て支援法(平成24年法律第65号)に基づく利用者支援事業、児童福祉法(昭和22年法律第164号)に基づく子育て支援事業、市町村保健センターで実施されている母子保健事業等を活用して実施することが考えられる。

    センターは、地域の実情に応じた様々な事業展開が想定され、各種事業をどのように組み合わせて実施するかは、各市町村において適切に選択すること。

    また、センターの実施に際しては、地域の民間団体等と協力して取り組むことも重要である。

    26

  • 27

    ④ 市区町村子ども家庭総合支援拠点との関係

    児童福祉法第10条の2の規定に基づく市区町村子ども家庭総合支援拠点(以下「支援拠点」という。)は、管内に所在するすべての子どもとその家庭及び妊産婦等を対象とし、その福祉に関し、必要な支援に係る業務を行い、特に要支援児童及び要保護児童等への支援業務の強化を図るものとされている。支援拠点は、特定妊婦等を対象とした相談支援等を行う役割も担っているため、センターが行う母子保健施策及び子育て支援施策との連携、調整を図るものとされており、より効果的な支援につなげるために、同一の主担当機関が、センターと支援拠点の2つの機能を担い、一体的に支援を実施することが求められる。

    また、センターと支援拠点をそれぞれ別の主担当機関が機能を担う場合には、適切に情報を共有するとともに、子どもの発達段階や家庭の状況等に応じて連携して対応し、継続した支援が行えるような体制を整備(それぞれ別の主担当機関が機能を担うことによる漏れを防止するため、担うべき機能を所掌事務等で明確化するなど)することが必要である。

    6.担当職員

    ⑴ 必要職員体制

    ① 保健師等を1名以上配置すること。なお、担当職員としてソーシャルワーカー(社会福祉士等)のみを配置する場合には、近隣の市町村保健センター等の保健師、助産師又は看護師との連携体制を確保すること。

    ② 上記に加え、利用者支援専門員を1名以上配置すること。

    ただし、地域の実情、センターの規模や職員構成等に鑑み、保健師等が利用者支援専門員が行う業務についても対応できると判断できる場合は、この限りでない。

  • 28

    ③ 複数の施設・場所で、5⑺①のように、母子保健に関する支援と子育て支援に関する支援を役割分担して実施する場合には、以下のア及びイのとおりとすること。

    ア 母子保健に関する支援を実施する施設・場所には、母子保健に関する専門知識を有する保健師等を1名以上配置すること。

    なお、担当職員としてソーシャルワーカー(社会福祉士等)のみを配置する場合には、近隣の市町村保健センター等の保健師、助産師又は看護師との連携体制を確保すること。

    イ 子育て支援に関する支援を実施する施設・場所には、利用者支援専門員を1名以上配置すること。

    また、母子保健に関する支援を実施するセンターや近隣の市町村保健センター等の保健師、助産師又は看護師との連携体制を確保すること。

    ④ 必要に応じて、業務を補助する者を配置すること。

    ⑵ 留意事項

    ① センターの実施に当たり利用者支援事業を活用する場合は、当該事業の要件に従うこと。

    ② 担当職員は専任が望ましく、担当職員を各種研修会、セミナー等に積極的に参加させる等、担当職員の資質の向上に努めること。

  • 29

  • 子育て世代包括支援センター業務ガイドラインについて本ガイドラインは、有識者や自治体職員等による議論等を踏まえ、子育て世代包括支援センター(母子保健法第22条

    の母子健康包括支援センター)の具体的な業務、地域の多様性を念頭においた運営上の留意点、各地での取組例等を内容として原案を作成。その後、パブリックコメントを踏まえ、所要の修正を加え、全国に周知を行った。(平成29年8月1日通知)

    子育て世代包括支援センターの役割・包括的な支援を、妊娠期から子育て期にわたり、切れ目なく提供するためのマネジメントを行う。

    ① 妊産婦及び乳幼児等の実情把握② 妊娠・出産・育児に関する各種の相談に応じ、必

    要な情報提供・助言・保健指導③ 支援プランの策定④ 保健医療又は福祉の関係機関との連絡調整

    ・全ての妊産婦や乳幼児等を対象とするポピュレーションアプローチを基本、包括的な支援を実施

    各業務の基本的考え方と具体的内容・利用計画の作成支援だけでなく、サービスの提供等に当たり、関係機関による密なモニタリングが必要と考えられる妊産婦や保護者等については、関係機関による支援についても整理した「支援プラン」を作成・支援プランでは、妊娠や出産、子育てのスケジュールに合わせて、必要なサービス等の利用スケジュールを整理し、関係機関と調整、各関係機関による支援内容やモニタリング、支援プランの見直し時期を整理・支援プランを策定する際には、支援対象者に参加してもらい、本人の意見を反映・保健所や市町村保健センター、医療機関、民生委員・児童委員、教育委員会、こども園・幼稚園・保育所、児童館、地域子育て支援拠点事業所、利用者支援事業実施事業所、児童発達支援センター等関係機関との連携確保・市区町村子ども家庭総合支援拠点、要保護児童対策地域協議会との連携確保

    ¥¥

    業務実施のための環境整備・市区町村やセンターが実施する事業だけでなく、地域のNPO 法人などの民間団体などが実施するインフォーマルな取組も含めて、様々な関係機関や関係者と連絡、調整を行い、協働体制を構築・センターには保健師等を1名以上配置

    30

  • 乳児のいる家庭

    ⑥乳児家庭全戸訪問事業

    1.事業の目的

    生後4か月までの乳児のいるすべての家庭を訪問し、子育て支援に関する情報提供や養育環境等の把握を行うなど、乳児のいる家庭と地域社会をつなぐ最初の機会とすることにより、乳児家庭の孤立化を防ぐことを目的とする。

    (児童福祉法第6条の3第4項に規定される事業)

    3.実施率の推移

    58.2%

    72.2%

    84.1%89.2%

    92.3% 94.1%95.3% 99.0% 99.4%

    50%

    60%

    70%

    80%

    90%

    100%

    19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度

    内閣府所管 年金特別会計 子ども・子育て勘定 子ども・子育て支援交付金補助率:国1/3(都道府県1/3、市町村1/3) ※国、地方ともに消費税財源

    (1)生後4か月までの乳児のいるすべての家庭を訪問し、下記の支援を行う。① 育児等に関する様々な不安や悩みを聞き、相談に応じるほか、子育て支援に関する情報提供等を行う。② 親子の心身の状況や養育環境等の把握及び助言を行い、支援が必要な家庭に対し適切なサービス提供につなげる。

    (2)訪問スタッフには、保健師、助産師、看護師の他、保育士、児童委員、子育て経験者等を幅広く登用する。(3)訪問結果により支援が必要と判断された家庭について、適宜、関係者によるケース会議を行い、養育支援訪問事業をはじめとした適切

    なサービスの提供につなげる。

    2.事業の内容

    4.イメージ図

    市町村 ①訪問支援

    (保健師等)

    ②ケース対応会議訪問結果を参考に、支援が

    必要と判断された家庭について、必要に応じて会議を開催。

    (支援が必要な家庭)

    養育支援訪問事業等による支援に適切に結びつける。

    (特に支援が必要な家庭)

    要保護児童対策地域協議会の調整機関に連絡し必要な支援内容等について協議する。

    法定化(努力義務化)

    1,730/1,741市町村

    創 設

    子育て支援施策

    31

  • ⑦子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)の概要

    援助を受けたい会員

    ファミリー・サポート・センター〔相互援助組織〕

    アドバイザー

    援助を行いたい会員

    援助の申し入れ 援助の打診

    子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)は、乳幼児や小学生等の児童を有する子育て中の労働者や主婦等を会員として、児童の預かりの援助を受けることを希望する者と当該援助を行うことを希望する者との相互援助活動に関する連絡、調整を行うものである。

    平成21年度からは、病児・病後児の預かり、早朝・夜間等の緊急時の預かりなどの事業(病児・緊急対応強化事業)を行っている。なお、本事業については、平成17年度から「次世代育成支援対策交付金(ソフト交付金)」、平成23年度から「子育て支援交付金」、

    平成24年度補正予算により「安心こども基金」へ移行した。平成26年度は「保育緊急確保事業」として実施した。さらに、平成27年度からは、 「子ども・子育て支援新制度」において、「地域子ども・子育て支援事業」の1つに位置づけられ、「子ど

    も・子育て支援交付金」にて実施している。

    ○相互援助活動の例・保育施設までの送迎を行う。・保育施設の開始前や終了後又は学校の放課後、

    子どもを預かる。・保護者の病気や急用等の場合に子どもを預かる。・冠婚葬祭や他の子どもの学校行事の際、子どもを預かる。・買い物等外出の際、子どもを預かる。・病児・病後児の預かり、早朝・夜間等の緊急預かり対応(平成21年度から)

    ○実施市区町村 ※平成27年度(交付決定ベース)809市区町村

    子育て支援施策

    32

  • ⑤ 地域密着Ⅱ型

    乳幼児

    地域子育て支援拠点や駅周辺等利便性の高い場所など

    担当者のうち、保育について経験豊富な保育士を1名以上配置。担当者は2人を下ることはできない。保育士以外の担当者は、市町村が実施する研修を修了していること。

    (※ 一般型の内数 )

    ④ 居宅訪問型

    以下の要件に該当する者▼障害、疾病等の程度を勘案して集団保育が著しく困難であると認められる場合▼ひとり親家庭等で、保護者が一時的に夜間及び深夜の就労等を行う場合▼離島その他の地域において、保護者が一時的に就労等を行う場合

    利用児童の居宅

    研修を修了した保育士、家庭的保育者又はこれらの者と同等以上と認められる者。ただし、家庭的保育者1人が保育することができる児童の数は1人とする。

    0か所

    ① 一般型

    主として保育所、幼稚園、認定こども園等に通っていない、又は在籍していない乳幼児

    保育所、幼稚園、認定こども園、地域子育て支援拠点又は駅周辺等利便性の高い場所など

    9,046か所

    ② 幼稚園型

    主として幼稚園等に在籍する満3歳以上の幼児で、教育時間の前後又は長期休業日等に当該幼稚園等において一時的に保護を受ける者

    幼稚園又は認定こども園

    4,440か所

    実施主体

    対象児童

    実施場所

    実施要件

    実施か所数(平成28年度)

    ③ 余裕活用型

    主として保育所、幼稚園、認定こども園等に通っていない、又は在籍していない乳幼児

    保育所、認定こども園、家庭的保育事業所、小規模保育事業所、事業所内保育事業所において、利用児童数が定員に満たない場合

    452か所

    設備基準

    職員配置

    「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」に定める保育所の基準に準じて行う。

    乳幼児の年齢及び人数に応じて保育従事者等を配置し、そのうち保育士等を1/2以上。保育士等以外の保育従事者等は研修を修了した者。保育従事者等の数は2名を下ることはできないが、保育所等と一体的に実施し、当該保育所等の職員による支援を受けられる場合には、保育士等1人とすることができる。※一般型については、1日当たり平均利用児童数が3人以下の場合には、家庭的保育者を保育士とみなすことができる。※幼稚園型については当分の間保育士等の配置の割合、保育士等以外の教育・保育従事者の資格について緩和措置あり。

    市区町村(市区町村が認めた者への委託可)

    ○ 日常生活上の突発的な事情や社会参加などにより、一時的に家庭での保育が困難となった乳幼児を保育所等で一時的に預かる事業

    「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」に定める保育所の基準に準じて行う。

    ⑧一時預かり事業について子育て支援施策

    33

  • 地域子育て支援拠点事業

    ・3歳未満児の約7~8割は家庭で子育て

    ・核家族化、地域のつながりの希薄化・自分の生まれ育った地域以外での

    子育ての増加・男性の子育てへの関わりが少ない・児童数の減少

    ・子育てが孤立化し、子育ての不安感、負担感

    ・子どもの多様な大人・子どもとの関わりの減

    ・地域や必要な支援とつながらない

    子育て中の親子が気軽に集い、相互交流や子育ての不安・悩みを相談できる場を提供

    背 景 地域子育て支援拠点の設置課 題

    地域子育て支援拠点

    ①子育て親子の交流の場の提供と交流の促進②子育て等に関する相談、援助の実施③地域の子育て関連情報の提供④子育て及び子育て支援に関する講習等の実施

    4つの基本事業

    ○更なる展開として・地域の子育て支援活動の展開を図るための取組(一時預かり等)・地域に出向き、出張ひろばを開設・高齢者等の多様な世代との交流、伝統文化や習慣・行事の実施 等

    28年度実施か所数(交付決定ベース)7,063か所

    公共施設や保育所、児童館等の地域の身近な場所で、乳幼児のいる子育て中の親子の交流や育児相談、情報提供等を実施

    NPOなど多様な主体の参画による地域の支え合い、子育て中の当事者による支え合いにより、地域の子育て力を向上

    34

  • 地 域 子 育 て 支 援 拠 点 事 業 の 概 要

    機能

    実施主体

    基本事業

    実施形態

    従事者

    実施場所

    開設日数等

    一 般 型

    常設の地域の子育て拠点を設け、地域の子育て支援機能の充実を図る取組を実施

    ・地域の子育て拠点として地域の子育て支援活動の展開を図るための取組(加算)

    一時預かり事業や放課後児童クラブなど多様な子育て支援活動を拠点施設で一体的に実施し、関係機関等とネットワーク化を図り、よりきめ細かな支援を実施する場合に、「地域子育て支援拠点事業」本体事業に対して、別途加算を行う

    ・出張ひろばの実施(加算)

    常設の拠点施設を開設している主体が、週1~2回、1日5時間以上、親子が集う場を常設することが困難な地域に出向き、出張ひろばを開設

    ・地域支援の取組の実施(加算)※①地域の多様な世代との連携を継続的に実施する取組

    ②地域の団体と協働して伝統文化や習慣・行事を実施し、親子の育ちを継続的に支援する取組

    ③地域ボランティアの育成、町内会、子育てサークルとの協働による地域団体の活性化等地域の子育て資源の発掘・育成を継続的に行う取組

    ④家庭に対して訪問支援等を行うことで地域とのつながりを継続的に持たせる取組※利用者支援事業を併せて実施する場合は加算しない。

    子育て支援に関して意欲があり、子育てに関する知識・経験を有する者 (2名以上)

    公共施設空きスペース、商店街空き店舗、民家、マンション・アパートの一室、保育所、幼稚園、認定こども園等を活用

    週3~4日、週5日、週6~7日/1日5時間以上

    連 携 型

    児童館等の児童福祉施設等多様な子育て支援に関する施設に親子が集う場を設け、子育て支援のための取組を実施

    ・地域の子育て力を高める取組の実施(加算)拠点施設における中・高校生や大学生等ボランティアの日常的な受入・養成の実施

    子育て支援に関して意欲があり、子育てに関する知識・経験を有する者(1名以上)に児童福祉施設等の職員が協力して実施

    児童館等の児童福祉施設等

    週3~4日、週5~7日/1日3時間以上

    ①子育て親子の交流の場の提供と交流の促進 ②子育て等に関する相談・援助の実施③地域の子育て関連情報の提供 ④子育て及び子育て支援に関する講習等の実施

    市町村(特別区を含む。)(社会福祉法人、NPO法人、民間事業者等への委託等も可)

    ①~④の事業を子育て親子が集い、うち解けた雰囲気の中で語り合い、相互に交流を図る常設の場を設けて実施

    ①~④の事業を児童館等の児童福祉施設等で従事する子育て中の当事者や経験者をスタッフに交えて実施

  • ⑩「利用者支援事業」の概要

    ○ 子育て家庭や妊産婦が、教育・保育施設や地域子ども・子育て支援事業、保健・医療・福祉等の関係機関を円滑に利用できるように、身近な場所での相談や情報提供、助言等必要な支援を行うとともに、関係機関との連絡調整、連携・協働の体制づくり等を行う

    ○「基本型」は、「利用者支援」と「地域連携」の2つの柱で構成している。

    《職員配置》専任職員(利用者支援専門員)を1名以上配置※子ども・子育て支援に関する事業(地域子育て支援拠点事業など)の一定の実務経験を有する者で、子育て支援員基本研修及び

    専門研修(地域子育て支援コース)の「利用者支援事業(基本型)」の研修を修了した者等

    事業の目的

    3つの事業類型基本型

    ○ 主として市区町村の窓口で、子育て家庭等から保育サービスに関する相談に応じ、地域における保育所や各種の保育サービスに関する情報提供や利用に向けての支援などを行う

    《職員配置》専任職員(利用者支援専門員)を1名以上配置※子育て支援員基本研修及び専門研修(地域子育て支援コー

    ス)の「利用者支援事業(特定型)」の研修を修了している者が望ましい

    特定型 (いわゆる「保育コンシェルジュ」)

    ○ 主として市町村保健センター等で、保健師等の専門職が、妊娠期から子育て期にわたるまでの母子保健や育児に関する妊産婦等からの様々な相談に応じ、その状況を継続的に把握し、支援を必要とする者が利用できる母子保健サービス等の情報提供を行うとともに、関係機関と協力して支援プランの策定などを行う

    《職員配置》母子保健に関する専門知識を有する保健師、助産師等を1名以上配置

    母子保健型

    【利用者支援】地域子育て支援拠点等の身近な場所で、○子育て家庭等から日常的に相談を受け、個別のニーズ等を把握

    ○子育て支援に関する情報の収集・提供○子育て支援事業や保育所等の利用に当たっての助言・支援→当事者の目線に立った、寄り添い型の支援

    【地域連携】○より効果的に利用者が必要とする支援につながるよう、地域の関係機関との連絡調整、連携・協働の体制づくり

    ○地域に展開する子育て支援資源の育成○地域で必要な社会資源の開発等→地域における、子育て支援のネットワークに基づく支援

    ○ 市区町村とする。ただし、市区町村が認めた者への委託等を行うことができる。実施主体 地域子育て支援拠点事業と一体的に

    運営することで、市区町村における子育て家庭支援の機能強化を推進

    36

  • 保護者の疾病その他の理由により家庭において子どもを養育することが一時的に困難となった場合等に、その子どもを児童養護施設、母子生活支援施設、乳児院、保育所、ファミリーホーム等で預かる短期入所生活援助(ショートステイ)事業、夜間養護等(トワイライトステイ)事業を実施している。

    (1)短期入所生活援助(ショートステイ)事業保護者の疾病や仕事等の事由により児童の養育が一時的に困難となった場合、又は育児不安や育児疲れ、慢性疾患児の

    看病疲れ等の身体的・精神的負担の軽減が必要な場合に、児童を児童養護施設等で一定期間(原則7日以内:必要に応じて延長可)子どもを預かる事業。

    平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度

    実施か所数 614か所 651か所 671か所 678か所 711か所 745か所 764か所

    (2)夜間養護等(トワイライトステイ)事業保護者が仕事その他の理由により平日の夜間又は休日に不在となることで家庭において児童を養育することが困難となった

    場合その他緊急の場合において、その子どもを児童養護施設等において保護し、生活指導、食事の提供等を行う事業。

    ⑪子育て短期支援事業

    目的・概要

    平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度

    実施か所数 329か所 354か所 358か所 364か所 370か所 381か所 386か所

    ※ 母子家庭以外の利用者も利用可能※ 平成28年度変更交付決定ベース。その他の年度は実績値。

    ※ 母子家庭以外の利用者も利用可能※ 平成28年度変更交付決定ベース。その他の年度は実績値。

    支援が必要な家庭への支援

    37

  • ⑫養育支援訪問事業(概要)1.事業の目的

    乳児家庭全戸訪問事業等により把握した保護者の養育を支援することが特に必要と認められる児童若しくは保護者に監護させることが不適当であると認められる児童及びその保護者又は出産後の養育について出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦に対し、その養育が適切に行われるよう、当該居宅において、養育に関する相談、指導、助言その他必要な支援を行うことを目的とする。

    (児童福祉法第6条の3第5項に規定される事業)

    3.実施率の推移

    22.4%22.6%

    42.9%45.3%

    55.4%59.5%62.9%

    67.3%70.3%

    81.2% 83.1% 84.4%

    20%

    30%

    40%

    50%

    60%

    70%

    80%

    90%

    内閣府所管 年金特別会計 子ども・子育て勘定 子ども・子育て支援交付金補助率:国1/3(都道府県1/3、市町村1/3) ※国、地方ともに消費税財源

    ○ 養育支援が特に必要であると判断される家庭に対して、保健師・助産師・保育士等が居宅を訪問し、養育に関する指導、助言等を行う。(1)妊娠期からの継続的な支援を特に必要とする家庭等に対する安定した妊娠出産・育児を迎えるための相談・支援。(2)出産後間もない時期(概ね1年程度)の養育者に対する育児不安の解消や養育技術の提供等のための相談・支援。(3)不適切な養育状態にある家庭など、虐待のおそれやそのリスクを抱える家庭に対する養育環境の改善や子の発達保障等のための相談・支援。(4)児童養護施設等の退所又は里親委託の終了により児童が復帰した後の家庭に対して家庭復帰が適切に行われるための相談・支援。

    ○ 訪問支援者(事前に研修を実施)・専門的相談支援・・・保健師、助産師、看護師、保育士、児童指導員等・育児・家事援助・・・子育て経験者、ヘルパー等

    2.事業の内容

    4.イメージ図

    市町村

    ①乳児家庭全戸訪問の実施結果や、関係機関からの連絡・通告等

    (保健師等)

    要対協

    (例)・望まない妊娠・育児ストレス・虐待リスク

    支援が必要な家庭

    連携

    ②訪問支援

    法定化(努力義務化)

    1,469/1,741市町村創 設

    支援が必要な家庭への支援

    38

  • 1(3) 国

    39

  • 児童虐待防止対策に関する関係府省庁連絡会議の開催について○「児童虐待防止対策に関する業務の基本方針」(平成28年3月29日閣議決定)に基づき、児童虐待防止対策に関する企画及び立案

    並びに総合調整の業務が、内閣官房から厚生労働省に移管されたことに伴い、厚生労働省において、児童虐待防止対策に関し、関係府省庁間の必要な調整等を行うため、連絡会議を開催する。

    ○内閣府、警察庁、総務省、法務省、文部科学省、厚生労働省(合計6府省庁)1.構成メンバー

    (1)関係府省庁連絡会議(局長級会合)○趣 旨:連絡会議は、基本方針を踏まえ、関係府省庁が緊密に連携し、総合的な児童虐待防止対策について、政府

    全体で強化を図り、一層効果的に推進する。○開催頻度:必要に応じて開催○構 成:議長:厚生労働大臣

    議長代理:厚生労働省子ども家庭局長構成員:【内閣府】政策統括官(共生社会政策担当)(内閣府子ども・子育て本部統括官併任)

    【警察庁】生活安全局長【総務省】自治財政局長【法務省】民事局長、刑事局長、人権擁護局長【文部科学省】生涯学習政策局長、初等中等教育局長【厚生労働省】社会・援護局長、社会・援護局障害保健福祉部長、政策統括官(総合政策担当)

    (2)関係府省庁連絡�