知らないと大問題、ossライセンスの基礎 · 2020. 6. 1. · lgpl v3 必須...

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公開 知らないと大問題、OSSライセンスの基礎 2019/03/12 サイバートラスト株式会社

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知らないと大問題、OSSライセンスの基礎

2019/03/12サイバートラスト株式会社

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冒頭

の言葉が示すように近年、工場設備、ビル設備等の産業用途から、車や家電ですらも につながる時代となってきました。通信機能を有していない機器が につながることにより、様々な課題が露見されてきました。その中でも一番の課題は、マイコンや で通信機能を実装するには高コストになってしまうことです。

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冒頭

高コスト課題を解決するため、 オープンソースソフトウェア を用いた、リッチ である などの利用が増えてきました。

のシェア増加は、複数 を持つ組込基盤が主流になってきており、 と 混在のヘテロ環境が実現できることも一因となっています。

そこで、このセッションでは を採用する際に必要な ライセンスについて簡単に解説していきます。

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アジェンダ

の主要ライセンス とは

で利用される主なライセンス

概要

1.2.1. 組込向けに利用する の注意点

関連の訴訟事例

の利用例

主な製品構成例

出荷後のフォローで必要なこと

ここまでのまとめ

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OSSで利用される主なライセンス

ライセンスと著作

権の表示

変更した旨を示

すこと

ライブラリとして

使用すること 商用利用

ソースコードの開

インストール用情

報開示

派生物に別のラ

イセンスを課す 特許の利用

作者に責任を求

めること 商標の利用

GPL v3 必須 必須 必須でない 可能 必須 義務 禁止 可能 禁止 言及なし

GPL v2.0 必須 必須 必須でない 可能 必須 可能 禁止 可能 禁止 言及なし

LGPL v3 必須 必須でない 必須 可能 必須 義務 可能 可能 禁止 言及なし

LGPL v2.1 必須 必須でない 必須 可能 必須 可能 可能 言及なし 禁止 言及なし

LGPL v2.0 必須 必須でない 必須 可能 必須 全体の配布 可能 言及なし 禁止 言及なし

BSD 2-Clause 必須 必須でない

BSD 3-Clause 必須 必須でない

BSD 4-clause 必須 必須でない

MIT 必須 必須でない

Apache v2.0 必須 必須

MPL 1.1 必須 必須でない

MPL 2.0 必須 必須でない

Affero GPL 必須 必須

Artistic L 2.0 必須 必須

EPL v1.0 必須 必須でない 必須でない 可能 必須 可能 可能 可能 禁止 言及なし

の主なライセンス、次ページで について説明

GPL以外のライセンスについては、個別契約にて公開させていただいております。

ご理解のほどお願いいたします。

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GPL概要

は、利用者の目的を問わずソースコードを使用、調査、再利用、修正、拡張、再配布が可能なソフトウェアである。ただし、条件を満たす必要がある。

等の は により頒布され、利用することができます。

の主な条件とは、

1. のライセンス文言を の頒布を受けた人が読めること2. ソースコードの開示をすること 入手方法も明記

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組込に利用するGPLv3の注意点

は に加えて、頒布時に守るべき事柄が増えました。

「ユーザ製品」に含まれる の「インストール用情報」を提供

■ 「ユーザ製品」とは● 個人用、住宅設置用の利用形態が意図されている製品

■ 業務用途のみ意図されている場合には該当しない

■ 一般乗用車の車載器などはユーザ製品と見なされる

■ 「インストール用情報」とは

# IPA「GPLv3 逐条解説」p.76よりGPLv3の和訳を引用 https://www.ipa.go.jp/files/000028320.pdfユーザ製品に組み込まれている対象著作物の対応ソースを改変して作成した改変バージョンを当該ユーザ製品にインストールし実行するために必要とされる手法、手順、認証キー及びその他の情報のすべてをいう。当該情報は、改変されたオブジェクトコードの継続的な動作が、改変が為されたということによってのみ拒否されたり妨害されることが決してないことを保証するのに十分なものでなければならない。

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組込に利用するGPLv3の注意点

「インストール用情報」補足ユーザーが改変したバイナリコードを対象機器にインストールするための情報の開示になります。

の のランタイムを使う場合、 ランタイム例外条項により、リンクするプログラム(プロプライエタリのアプリ等)に を適用しなくても良い

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インストール情報

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組込に利用するGPLv3の注意点

ランタイム例外条項

のライセンスに基づき、 コンパイルされたソフトウェアについては、 を適用しなくても良い。

でコーディングされたソフトウェアは をリンクすることがあります。このような場合でも を適用しなくても良い。

ランタイムライブラリ例外がカバーするのは、と で配

布されるそのほかのライブラリが含まれます。

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OSS関連の訴訟事例

■ の 訴訟・組込向け軽量 コマンドの は・ライセンス条件を満たしていない企業に訴訟を起こした。・配布停止・販売停止になったが、現在は 遵守で決着

■ の件・ 社製品に が含まれていたがソースコード非公開・ユーザーが 社にソースコードの開示を要求・なんやかんやあって、現在は公開されている。

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OSSの利用例

組込系 事例

サイバートラストは約 年 を組み合わせた を などの をディストリビュートしています。そのディストリビュートされた 上で、お客様アプリケーションをさらに組み合わせて製品化などされている構成が多いです。サーバ系、組込系を問わず基本的な構成はベース 上にシステム追加のデザインとなります。

のディストリビュートに関しては、最近 等のツール類の発達によりディストリビュートする際の専門知識の敷居が下がってきておりますが、数千と言われるパッケージの取捨選択はまだまだ難しいと考えられるため、システム構築の際はサイバートラスト等に相談ください。

オープンソースソフトウェア

外部調達ソフトウェア

CTJ社製基本アプリケーション

GNU GPLなど

CTJ社編集著作物

お客様アプリケーションソフトウェア

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出荷後のフォローで必要なこと

ソースコードの公開例

の場合http://ftp.miraclelinux.com/pub/Asianux/Server/7/src/7/

さんの 公開例http://oss.sony.net/Products/Linux/common/search.html

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まとめ

を活用するにあたり、 などのライセンスを意識し、私たちの暮らしを豊かにするIOT機器を作成していきましょう。

OSSの利用に際して、何か困ったこと等ありましたら、弊社担当営業や、[email protected]まで相談ください。

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信頼とともに

留意事項

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