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科目名 教員名 達成目標 授業の概要 成績評価の方法 ・課題提出: ・課題発表: ・小テスト: ・定期試験: ・レポート: ・その他:成績評価は、S(100点~90点)、A(89点~80点)、 B(79点~70点)、C(69点~60点)、D(59点~ 0点)とし、S、A、B及びCを合格、Dを不合格とする。 …( …( …( …( …( 100 …( テキスト 参考文献 授業関連Webページ 留意事項および備考 講義内ではPCも利用しますので,各自毎回PCを持ってくること. 必要なソフトウェアについては講義内で適宜案内します. 第1回 交通流という現象に見られる渋滞 第2回 常微分方程式で記述される追従モデル 第3回 追従モデルの数値シミュレーション 第4回 追従モデルの線形安定性解析 第5回 偏微分方程式で記述される圧縮性流体モデル 第6回 Burgersモデルの数値シミュレーション 第7回 圧縮性流体モデルの数値シミュレーション 第8回 セルオートマトンで記述されるRule184CAモデル 第9回 Rule184CAモデルの数値シミュレーション 第10回 粒子セルオートマトンと服部武末の定理 第11回 max-plus代数と超離散法 第12回 確率遷移行列とペロンフロベニウスの定理 第13回 確率セルオートマトンと行列積の方法 第14回 渋滞研究の近年の発展 第15回 講義のまとめ 現象数理解析 特論 友枝明保 社会現象を記述する数理モデル化手法およびその解析手法を習得することを目標とする。 身の周りの社会に現れる具体例として、 「交通流」という現象を題材として、微分方程式やセ ルオートマトンを用いた数理モデルの構築、それらの数理モデルを解析する数学理論及び コン ピューターシミュレーションを相補に 駆使した解析・可視化技術に習熟させる。さらに、実社 会の課題として「渋滞」に焦点をあて、渋滞が生じる仕組みから解消するための方策まで、課 題解決に向けた取り組みについても深く学ぶ。 特に指定しない 広田良吾・高橋大輔著,差分と超離散,共立出版, 三村昌泰編,現象数理学入門,東京大学出版会 西成活裕著,図解雑学よくわかる渋滞学,ナツメ社 友枝明保,松木平淳太著,渋滞とセルオートマトン,共立出版 別紙ノ 70

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Page 1: 別紙ノ - dsecchi.mext.go.jp · 第14回:その他の応用例 第15回:総合討論 応用自己組織化特論 髙石武史. 自己組織化に基づくモデリングの手法とその解析方法を理解し、数理工学として応用できるス

科目名

教員名

達成目標

授業の概要

成績評価の方法 ・課題提出:・課題発表:・小テスト:・定期試験:・レポート:・その他:成績評価は、S(100点~90点)、A(89点~80点)、

B(79点~70点)、C(69点~60点)、D(59点~0点)とし、S、A、B及びCを合格、Dを不合格とする。

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テキスト

参考文献授業関連Webページ

留意事項および備考 講義内ではPCも利用しますので,各自毎回PCを持ってくること.必要なソフトウェアについては講義内で適宜案内します.

授 業 計 画第1回 交通流という現象に見られる渋滞第2回 常微分方程式で記述される追従モデル第3回 追従モデルの数値シミュレーション第4回 追従モデルの線形安定性解析第5回 偏微分方程式で記述される圧縮性流体モデル第6回 Burgersモデルの数値シミュレーション第7回 圧縮性流体モデルの数値シミュレーション第8回 セルオートマトンで記述されるRule184CAモデル第9回 Rule184CAモデルの数値シミュレーション第10回 粒子セルオートマトンと服部武末の定理第11回 max-plus代数と超離散法第12回 確率遷移行列とペロンフロベニウスの定理第13回 確率セルオートマトンと行列積の方法第14回 渋滞研究の近年の発展第15回 講義のまとめ

現象数理解析特論

友枝明保

社会現象を記述する数理モデル化手法およびその解析手法を習得することを目標とする。

身の周りの社会に現れる具体例として、「交通流」という現象を題材として、微分方程式やセルオートマトンを用いた数理モデルの構築、それらの数理モデルを解析する数学理論及びコンピューターシミュレーションを相補に駆使した解析・可視化技術に習熟させる。さらに、実社会の課題として「渋滞」に焦点をあて、渋滞が生じる仕組みから解消するための方策まで、課題解決に向けた取り組みについても深く学ぶ。

特に指定しない

広田良吾・高橋大輔著,差分と超離散,共立出版,三村昌泰編,現象数理学入門,東京大学出版会西成活裕著,図解雑学よくわかる渋滞学,ナツメ社 友枝明保,松木平淳太著,渋滞とセルオートマトン,共立出版

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科目名

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達成目標

授業の概要

成績評価の方法 ・課題提出:・課題発表:・小テスト:・定期試験:・レポート:・その他:

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テキスト

参考文献授業関連Webページ

留意事項および備考 講義内ではPCも利用しますので,各自毎回PCを持ってくること.必要なソフトウェアについては講義内で適宜案内します.

授 業 計 画第1回 交通流という現象に見られる渋滞第2回 常微分方程式で記述される追従モデル第3回 追従モデルの数値シミュレーション第4回 追従モデルの線形安定性解析第5回 偏微分方程式で記述される圧縮性流体モデル第6回 Burgersモデルの数値シミュレーション第7回 圧縮性流体モデルの数値シミュレーション第8回 セルオートマトンで記述されるRule184CAモデル第9回 Rule184CAモデルの数値シミュレーション第10回 粒子セルオートマトンと服部武末の定理第11回 max-plus代数と超離散法第12回 確率遷移行列とペロンフロベニウスの定理第13回 確率セルオートマトンと行列積の方法第14回 渋滞研究の近年の発展第15回 講義のまとめ

現象数理工学特論

友枝明保

社会現象を記述する数理モデル化手法およびその解析手法を習得することを目標とする。

実社会の課題を数理的に解決する能力を養うために、身の回りの社会現象に注目し、その現象の数理モデリングおよび解析手法を習得するという現象数理工学を講義する。具体的には、「交通流」という現象を題材として、微分方程式やセルオートマトンを用いた数理モデルの構築、それらの数理モデルを解析する数学の理解、コンピューターシミュレーションを駆使した解析・可視化技術に習熟させる。さらに、実社会の課題として「渋滞」に焦点をあて、渋滞が生じる仕組みから解消するための方策まで、課題解決に向けた取り組みについても深く学ぶ。

特に指定しない

広田良吾・高橋大輔著,差分と超離散,共立出版,三村昌泰編,現象数理学入門,東京大学出版会西成活裕著,図解雑学よくわかる渋滞学,ナツメ社 友枝明保,松木平淳太著,渋滞とセルオートマトン,共立出版

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科目名

教員名

達成目標

授業の概要

成績評価の方法 ・課題提出:・課題発表:・小テスト:・定期試験:・レポート:・その他:成績評価は、S(100点~90点)、A(89点~80点)、

B(79点~70点)、C(69点~60点)、D(59点~0点)とし、S、A、B及びCを合格、Dを不合格とする。

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テキスト

参考文献授業関連Webページ

留意事項および備考 講義内ではPCを利用する場合もあるので、指示があった場合は各自PCを持ってくること。

授 業 計 画〇自己組織化現象とモデリング第1回:自己組織化とは - 歴史とその広がり第2回:生物の自己組織化とモデリング第3回:エネルギー勾配流第4回:位相ダイナミクス第5回:総合討論〇自己組織化現象とゆらぎ第6回:ゆらぎの成長第7回:エントロピー生成と散逸構造第8回:脳のモデル第9回:総合討論〇自己組織化の応用第10回:半導体デバイス、モノづくり第11回:高分子第12回:バイオマテリアル、センサー第13回:人工システム第14回:その他の応用例第15回:総合討論

応用自己組織化特論

髙石武史

自己組織化に基づくモデリングの手法とその解析方法を理解し、数理工学として応用できるスキルを身につける。

20世紀後半、自己組織化の考えは自然界に現れる形、模様の研究という自然科学の分野から始まったが、その後、工学、医学、情報科学そして最近では環境科学や人文・社会科学という広範囲の分野で用いられ、それらに現れる複雑現象を理解する理論的支柱の一つとなっている。このような分野間のつながりを可能にしたのが、自己組織化機構のモデル構築と数学・コンピューターの解析を相補的に駆使する数理工学的方法論である。

講義ごとに参考文献も含め学生に直接提示する。

講義ごとに適宜紹介する。

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科目名

教員名

達成目標

授業の概要

成績評価の方法 ・課題提出:・課題発表:・小テスト:・定期試験:・レポート:・その他:

…(    )…(  40  )…(     )…(     )…(  60  )…(    )

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テキスト

参考文献授業関連Webページ

留意事項および備考 講義内ではPCを利用する場合もあるので、指示があった場合は各自PCを持ってくること。

授 業 計 画第1回:シミュレーション科学について〇流体を扱うシミュレーション第2回:流体のシミュレーション (モデルと方程式)第3回:流体のシミュレーション (数値技法)第4回:流体のシミュレーション (問題の選定)第5回:総合討論〇固体材料(弾性体)を扱うシミュレーション第6回:弾性体のシミュレーション (モデルと方程式)第7回:弾性体のシミュレーション (数値技法)第8回:弾性体のシミュレーション (問題の選定)第9回:総合討論〇電気回路を扱うシミュレーション第10回:非線形回路のシミュレーション (モデルと方程式)第11回:非線形回路のシミュレーション (数値技法)第12回:非線形回路のシミュレーション (問題の選定)第13回:総合討論〇コンピュータシミュレーションの利用第14回:様々な分野でのシミュレーション第15回:総合討論

シミュレーション科学特論

髙石武史

様々な分野で用いられているコンピュータシミュレーションに対して、その共通点と違いを見出し、新しい分野に応用できるスキルを身につける。

本講義では、工学や社会に現れる自己組織化現象例を幾つか取りあげて、自己組織化機構を理解する。さらにこれらを通して、数理工学として自己組織化機構がどのように応用できるかを考察する。本講義では、様々な分野におけるコンピュータシミュレーションの目的とそこで利用されている数値計算手法について学ぶ。現代社会において、設計、予測、管理など、多様な場面でコンピュータシミュレーションが活用されている。この講義では、これらの研究を紹介する中で、そこで使われているモデルと方程式について学び、そこで利用されている数値計算手法について理解を深めながら、それぞれの分野におけるシミュレーション科学の必要性について考察する。

講義ごとに参考文献も含め学生に直接提示する。

講義ごとに適宜紹介する。

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科目名

教員名

達成目標

授業の概要

成績評価の方法 ・課題提出:・課題発表:・小テスト:・定期試験:・レポート:課題の提出を複数回実施する・その他: 成績評価は、S(100点~90点)、A(89点~80点)、B(79点~70点)、C(69点~60点)、D(59点~0点)とし、S、A、B及びCを合格、Dを不合格とする。

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テキスト

参考文献授業関連Webページ

留意事項および備考 授業内で講義内容に沿ったパソコンを用いた実技を行う。プログラム言語はRまたはPythonを予定している。場合によっては必要なフリーソフトウエアをインストールして実施する。

授 業 計 画第1回 イントロダクション,プログラム環境について第2回 確率・統計論第3回 仮説検定第4回 単回帰分析と最小二乗法第5回 重回帰分析第6回 検定と購買データを用いた回帰分析の実践第7回 主成分分析第8回 因子分析第9回 気象データを用いた主成分・因子分析の実践第10回 統計モデルと尤度関数によるパラメータ推定第11回 AIC(赤池情報量規準)によるモデル選択と変数選択第12回 AR(自己回帰)モデルの推定第13回 ベイズモデリング第14回 カルマンフィルタによるパラメータ推定第15回 データ同化と機械学習

統計解析特論

鈴木香寿恵

統計学の基本的な概念を理解し,様々なデータの特性を理解し,説明ができる。 さらに,プログラム言語を用いて,自分が設定した問題に対して適切なデータの抽出,解析を行い,その結果について説明ができることを目標とする。

実験や観測に基づくデータだけでなく、情報社会における統計データの解析手法について学ぶことを目的として、データを分析、解釈し、さらに予測に至るまでの解析を通じて、統計解析を学習する。主成分分析や回帰分析を通じてデータの特性を理解し、検定により分析精度を把握することで、種々多様なデータに適した解析手法を身につける。時系列解析やデータ同化手法の一部も学び、応用として機械学習を理解する。気象データや購買データなどの実データを用いた実習も併せて行うことで、理論と実践の両方の修得を目的とする。

資料を配付する

[1] 北川 源四郎, 2005, 時系列解析入門, 岩波書店[2] 樋口 知之編著, 2011, データ同化入門(予測と発見の科学), 朝倉書店他,適宜授業内で紹介する

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科目名

教員名

達成目標

授業の概要

成績評価の方法 ・課題提出:・課題発表:・小テスト:・定期試験:・レポート:課題の提出を複数回実施する・その他:

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テキスト

参考文献授業関連Webページ

留意事項および備考 授業内で講義内容に沿ったパソコンを用いたデータ解析手法の実技を行う。プログラム言語はRまたはPythonを予定している。

授 業 計 画第1回 イントロダクション,プログラム環境について第2回 確率・統計論1(期待値,分散,確率変数)第3回 確率・統計論2(散布図と相関係数)第4回 確率・統計論3(確率分布)第5回 確率・統計論4(大数の法則と中心極限定理)第6回 確率・統計論5(母集団と標本)第7回 仮説検定第8回 単回帰分析と最小二乗法第9回 重回帰分析第10回 回帰分析の検定第11回 データ解析実践第12回 データ解析実践第13回 主成分分析第14回 主成分分析第15回 データ解析実践

データ解析特論

鈴木香寿恵

統計学の基本的な概念を理解し,様々なデータの特性を理解し,説明ができる。 さらに,プログラム言語を用いて,自分が設定した問題に対して適切なデータの抽出,解析を行い,その結果について説明ができることを目標とする。

データを分析、解釈し、さらに予測に至るまでの流れに基づく解析を通じて、統計データ解析を学習する。実験や観測に基づくデータだけでなく、情報社会における統計データの解析手法についても学び、本講義の前半に確率論を学ぶ。主成分分析や回帰分析を通じてデータの特性を理解し、検定により分析精度を把握し、種々多様なデータに適した解析手法を身につける。また、統計処理の得意なプログラミング言語を用いた実習も併せて行い、理論と実践の両方の修得を目的とする。

資料を配付する

授業内で適宜紹介する

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科目名

教員名

達成目標

授業の概要

成績評価の方法 ・課題提出:・課題発表:・小テスト:・定期試験:・レポート:・その他:成績評価は、S(100点~90点)、A(89点~80点)、

B(79点~70点)、C(69点~60点)、D(59点~0点)とし、S、A、B及びCを合格、Dを不合格とする。

…(  )…( )…( )…( )…( 100  )…( )

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テキスト

参考文献授業関連Webページ

留意事項および備考

授 業 計 画第1回  スーパーコンピューティングの歴史第2回  スーパーコンピューティングの概要第3回  雲に関わる物理法則の概要第4回  乾燥空気と水蒸気の性質、大気中の粒子の運動第5回  液滴の凝結成長及び液滴の衝突併合第6回  湿潤空気の流体力学第7回  雲微物理過程の数値解法1: 超水滴法第8回  雲微物理過程の数値解法2: バルク法、ビン法第9回  流体力学過程の数値解法第10回  プログラムの並列化と性能チューニング第11回  実例1: 孤立積雲の数値シミュレーション第12回  実例2: エアロゾルと雲の相互作用第13回  応用研究の紹介 (貿易風帯の積雲場など)第14回  発展的課題:Sub-Grid Scale乱流ゆらぎと雲第15回  スーパーコンピューティングの将来

スーパーコンピューティング特論

島伸一郎

本講義では、複雑な現象を数理モデルで表現し、スーパーコンピュータを使って超大規模並列シミュレーションを行なうための知識と能力を、典型的なマルチスケール・マルチフィジックス現象である雲を例にして学び身に付けることを到達目標とする。

数理工学においてコンピュータは欠かせないツールである。一方、スーパーコンピュータは各時代において様々な科学分野にブレイクスルーを与えてきた。アーキテクチャ、ソフトウェアの変遷とともに、シミュレーションの適用対象が拡大し、現在では国家間の開発競争にまで至っている。本講義では気象現象を例に、最新のスーパーコンピュータを用いることではじめて可能となったマルチスケール気象モデルの研究について、既存の気象モデルシミュレーションとの違いを比較することで、スーパーコンピューティングの今を講義する。また、次世代のスーパーコンピュータについても、その展望を述べる。

特に指定しない。適宜資料を配布する。

[1] 水野 量, 2000, 雲と雨の気象学 (応用気象学シリーズ), 朝倉書店[2] Pruppacher HR, Klett JD. 1997. Microphysics of clouds and precipitation. KluwerA cademic Publishers: Dordrecht, 2nd rev. and enl. edn.[3] Holton JR. 2004. An introduction to dynamic meteorology. Academic Press, 4th edn

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科目名

教員名

達成目標

授業の概要

成績評価の方法 ・課題提出:・課題発表:・小テスト:・定期試験:・レポート:・その他:

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参考文献授業関連Webページ

留意事項および備考

授 業 計 画第1回  雲に関わる物理法則の概要第2回  乾燥空気と水蒸気の性質第3回  大気中の粒子の運動第4回  液滴の凝結成長第5回  液滴の衝突併合第6回  湿潤空気の流体力学第7回  雲微物理過程の数値解法1: 超水滴法第8回  雲微物理過程の数値解法2: バルク法、ビン法第9回  流体力学過程の数値解法第10回  プログラムの並列化と性能チューニング第11回  実例1: 孤立積雲の数値シミュレーション第12回  実例2: エアロゾルと雲の相互作用第13回  応用研究の紹介 (貿易風帯の積雲場など)第14回  発展1: Sub-Grid Scale乱流ゆらぎと雲第15回  発展2: 氷相過程

スーパーコンピューティング特論

島伸一郎

雲は典型的なマルチスケール・マルチフィジックス現象である。本講義では、雲の物理とシミュレーション方法について学ぶ。これにより、複雑な現象を数理モデルで表現し、スーパーコンピュータを使って超大規模並列シミュレーションを行なうための知識と能力を育む事が到達目標である。

近年、スーパーコンピュータを使った大規模シミュレーションにより気象予報や気候変動の予測が行われている。しかし、多くの場合雲の扱いは簡略化されており、計算結果に大きな不確実性をもたらしている。本講義ではまず、雲のふるまいを支配する物理法則について学び、大気流体場とその中を漂うエアロゾル・雲粒・降水粒子などの微小粒子群とが相互作用することにより雲が形成される事などミクロレベルからマクロレベルまでの階層を理解する。その上で、雲の形成を例にしてスーパーコンピューターによるシミュレーションについて学ぶ。

特に指定しない。適宜資料を配布する。

[1] 水野 量, 2000, 雲と雨の気象学 (応用気象学シリーズ), 朝倉書店[2] Pruppacher HR, Klett JD. 1997. Microphysics of clouds and precipitation. KluwerA cademic Publishers: Dordrecht, 2nd rev. and enl. edn.[3] Holton JR. 2004. An introduction to dynamic meteorology. Academic Press, 4th edn

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10.入学者選抜の概要

(1)基本的な考え方

本研究科では、学内及び他大学からの進学者、既にある程度の実践力

と経験を有して活躍する社会人、広い分野から多様な学習者を受け入れ

る体制を整えている。

入学者選抜の基本方針として、受験機会の複数化を保証し、アドミッ

ションポリシーに則り、本研究科の教育理念・目標に合致した学生の選

抜を行う。入試方法としては、一般入試、社会人入試、学内入試を実施

する。

入学者の選抜は、入試試験毎に、出願書類、小論文、英語、筆記試験、

口述試験、面接から入学者選考方法を設定し、志願者の能力や資質に関

した総合的な評価に基づき、育成する人材の選抜を実施する。

【数理工学専攻】

数理工学専攻では、アドミッションポリシーを以下のとおり定め、育成

する人材像をふまえ、以下のような能力・意欲を有する者を求める。

①数理工学の研究において必要となる、数理系学部における数学の基礎

学力を修得している者

②数学・数理科学を中心とした理論的手法を工学の諸問題のみならず自

然現象、社会現象に現れる問題解決に役立てる志を持つ者

【建築デザイン専攻】

建築デザイン専攻では、アドミッションポリシーを以下のとおり定め、

育成する人材像をふまえ、以下のような能力・意欲を有する者を求める。

①建築の基礎的な知識を身につけている者

②基礎的な建築デザイン技術を身につけている者

③人間社会における多様な価値観を理解する姿勢を持つ者

④未来を切り拓いていこうとする意欲とチャレンジ精神をもつ者

(2)留学生の定義

数理工学専攻、建築デザイン専攻ともに以下とする。

①在留資格が「留学」又は「留学」に更新可能であり、本学在学中の学

費、生活費を支弁する能力を有する者

②以下のいずれかの試験結果により、日本語能力を証明できる者

日本語能力試験N1(1級)合格、日本留学試験(日本語(既述除く))

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220点以上、中国国家教育部主催日本語専攻8級合格、BJT[Business Japanese Proficiency Test]530点以上、J-TEST準B級以上

(3)社会人の定義

本専攻が入学対象とする社会人は、数理工学専攻、建築デザイン専攻

ともに3年以上の社会経験を有する25歳以上の者と定義する。

(4)入学試験の概要

本研究科には、以下の入学試験を準備する。

①出願資格

出願資格は、数理工学専攻、建築デザイン専攻ともに以下のア~

カのいずれかに該当していることとする。

ア)4年制大学を卒業した者、又は入学予定前年度3月末までに卒業

見込みの者

イ)学校教育法第104条の規定により学士の学位を授与された者、

又は入学予定前年度3月末までに学士の学位を授与される見込

みのある者

ウ)外国において学校教育における16年の課程を修了した者

エ)文部科学大臣の指定した者

オ)短期大学、高等専門学校、専修学校、各種学校の卒業者やその他

の教育施設の修了者等で、本大学院が大学を卒業した者と同等

以上の学力があると認めた者で入学年度4月1日現在 22歳

に達した者

カ)その他、本大学院において、個別の出願資格審査により、大学を

卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で入学年度4月

1日現在22歳に達した者

※エ、オ、カの資格で出願しようとする者は個別の出願資格審査が必

要になる。資格審査は最終学歴の卒業証明書、成績証明書、学習歴、

職務経歴書などに基づき審査する。

②入学試験

【数理工学専攻】

数理工学は、アドミッションポリシーに則り、学部及び他大学から

の進学者、3年以上の社会経験を有する社会人、それぞれに配慮した

入試方法・入試日程の設定することで、受験機会の複数化を保証し、

多様な学習者を受け入れる。

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・一般入試

英語及び数理工学の専門分野に関する筆記試験と口述試験によ

って入学者を選抜する。口述試験では、専門分野の知識や応用力及

び課題解決能力等を含む。(2)で定義する留学生を対象とした入

学者選抜も同様とする。募集人員は7名とする。

・ 社会人入試

(3)で定義する社会人を対象として、数理工学の専門分野に関

する小論文及び面接試験によって入学者を選抜する。募集人員は

2名とする。

・学内入試

本学大学院を第一志望とする者を対象として、数理工学の専門分

野に関する口述試験及び面接試験によって入学者を選抜する。口述

試験では、専門分野の知識や応用力及び課題解決能力等を含む。

募集人員は6名とする。なお、学内入試の合格者が募集人員に満

たない場合は、その欠員は一般入試の募集人員に含める。

入試日程は、それぞれ9月、1月、3月に実施する。

【建築デザイン専攻】

建築デザイン専攻は、アドミッションポリシーに則り、学部及び

他大学からの進学者、3年以上の社会経験を有する社会人、それぞ

れに配慮した入試方法・入試日程の設定することで、受験機会の複

数化を保証し、多様な学習者を受け入れる。

・一般入試

英語及び建築学の専門分野に関する筆記試験と口述試験によっ

て入学者を選抜する。口述試験では、専門分野の知識や応用力及び

課題解決能力等を含む。(2)で定義する留学生を対象とした入学

者選抜も同様とする。募集人員は7名とする。

・ 社会人入試

(3)で定義する社会人を対象として、建築学の専門分野に関す

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る小論文及び面接試験によって入学者を選抜する。募集人員は2

名とする。

・学内入試

本学大学院を第一志望とする者を対象として、建築学の専門分

野に関する口述試験及び面接によって入学者を選抜する。口述試

験では、専門分野の知識や応用力及び課題解決能力等を含む。

募集人員は6名とする。なお、学内入試の合格者が募集人員に

満たない場合は、その欠員は一般入試の募集人員に含める。

入試日程は、それぞれ9月、1月、3月に実施する。

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【設置の趣旨等を記載した書類】

10.入学者選抜の概要

(1)基本的な考え方

本研究科では、各専攻のアドミッションポリシーを以下のとおり定め

る。

【数理工学専攻】

数理工学専攻では、育成する人材像をふまえ、以下のような能力・意欲

を有する者を求める。

①数理工学の研究において必要となる、数理系学部における数学の基礎

学力を修得している者

②数学・数理科学を中心とした理論的手法を工学の諸問題のみならず自

然現象、社会現象に現れる問題解決に役立てる志を持つ者

③本学数理工学科からの進学の場合、同学科において優秀な成績を修め

た者(基準としては原則GPA2.5以上又は、成績上位1/2以上)

【建築デザイン専攻】

建築デザイン専攻では、育成する人材像をふまえ、以下のような能力・

意欲を有する者を求める。

①建築の基礎的な知識を身につけている者

②基礎的な建築デザイン技術を身につけている者

③人間社会における多様な価値観を理解する姿勢を持つ者

④未来を切り拓いていこうとする意欲とチャレンジ精神をもつ者

(2)留学生の定義

数理工学専攻、建築デザイン専攻ともに以下とする。

①在留資格が「留学」又は「留学」に更新可能であり、本学在学中の学

費、生活費を支弁する能力を有する者

②以下のいずれかの試験結果により、日本語能力を証明できる者

日本語能力試験N1(1級)合格、日本留学試験(日本語(既述除く)) 220点以上、中国国家教育部主催日本語専攻8級合格、BJT[BusinessJapanese Proficiency Test]530点以上、J-TEST準B級以上

(3)社会人の定義

本専攻が入学対象とする社会人は、数理工学専攻、建築デザイン専攻

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ともに3年以上の社会経験を有する25歳以上の者と定義する。

(4)入学試験の概要

本研究科には、以下の入学試験を準備する。

①選抜体制

出願資格は、数理工学専攻、建築デザイン専攻ともに以下のア~

カのいずれかに該当していることとする。

ア)4年制大学を卒業した者、又は入学予定前年度3月末までに卒業

見込みの者

イ)学校教育法第104条の規定により学士の学位を授与された者、

又は入学予定前年度3月末までに学士の学位を授与される見込

みのある者

ウ)外国において学校教育における16年の課程を修了した者

エ)文部科学大臣の指定した者

オ)短期大学、高等専門学校、専修学校、各種学校の卒業者やその他

の教育施設の修了者等で、本大学院が大学を卒業した者と同等

以上の学力があると認めた者で入学年度4月1日現在 22歳

に達した者

カ)その他、本大学院において、個別の出願資格審査により、大学を

卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で入学年度4月

1日現在22歳に達した者

※エ、オ、カの資格で出願しようとする者は個別の出願資格審査が必

要になる。資格審査は最終学歴の卒業証明書、成績証明書、学習歴、

職務経歴書などに基づき審査する。

②入学試験

【数理工学専攻】

・一般入試

数学及び数理工学の専門分野に関する筆記試験と面接試験によ

って入学者を選抜する。(2)で定義する留学生を対象とした入学

者選抜も同様とする。

・ 社会人入試

(3)で定義する社会人を対象として、英語及び数理工学の専門

分野に関する筆記試験と面接試験によって入学者を選抜する。

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それぞれ9月、1月、3月に実施する。

【建築デザイン専攻】

・一般入試

英語及び建築学の専門分野に関する筆記試験と面接試験によっ

て入学者を選抜する。(2)で定義する留学生を対象とした入学者

選抜も同様とする。

・ 社会人入試

(3)で定義する社会人を対象として、英語及び建築学の専門分

野に関する筆記試験と面接試験によって入学者を選抜する。

それぞれ9月、1月、3月に実施する。

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(3)授業の実施方法

本研究科のうち数理工学専攻では、社会人の勤務態様を考慮し、昼間

主と夜間主の2コースを設ける。

下表のとおり、昼間主は平日1限目(9時~10時30分)~5限目

(16時20分~17時50分)、夜間主は平日6限目(18時20分~

19時50分)、7限目(20時~21時30分)及び土曜日の昼間の時

間帯に開講し、これらを利用して修了できるものとする。

月 火 水 木 金 土

1 9:00~10:30

昼間主 夜間主

2 10:40~12:10 3 13:00~14:30 4 14:40~16:10 5 16:20~17:50 6 18:20~19:50

夜間主7 20:00~21:30

なお、昼夜開講を行なう数理工学専攻の各コースの時間割は資料14、

昼間開講を行なう建築デザイン専攻の時間割は資料15のとおりとす

る。数理工学専攻では働きながら通う社会人学生でも無理なく研究が行

なえるよう、夜間と土日を利用した時間割としている。建築デザイン専攻

では、昼間開講でも学修や研究を支障なく行なえる社会人について受け

入れをする。研究分野の性質上、夜間のみの学びだけでは学修時間が不足

する懸念があるためである。

別紙ホ

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別紙
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【設置の趣旨等を記載した書類】

(3)授業の実施方法

本研究科のうち数理工学専攻では、社会人の勤務態様を考慮し、昼間

主と夜間主の2コースを設ける。

下表のとおり、昼間主は平日1限目(9時~10時30分)~5限目

(16時20分~17時50分)、夜間主は平日6限目(18時20分~

19時50分)、7限目(20時~21時30分)及び土曜日の昼間の時

間帯に開講し、これらを利用して修了できるものとする。

月 火 水 木 金 土

1 9:00~10:30

昼間主 夜間主

2 10:40~12:10 3 13:00~14:30 4 14:40~16:10 5 16:20~17:50 6 18:20~19:50

夜間主7 20:00~21:30

なお、昼夜開講を行なう数理工学専攻の各コースの時間割は資料14、

昼間開講を行なう建築デザイン専攻の時間割は資料15のとおりとする。

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専攻 入学定員 収容定員 専攻 入学定員 収容定

文学 日本文学 7名 14名 日本文学 2名 6名

言語文化 言語文化 55名 110名 言語文化 2名 6名

法学 ビジネス法

務 10名 20名 - - -

政治経済学 政治経済学 15名 30名 政治経済学 3名 9名

人間社会 人間学 30名 60名 人間学 3名 9名

実践福祉学 7名 14名 - - -

仏教学 仏教学 5名 10名 仏教学 2名 6名

工学 数理工学 15名 30名 - - -

建築デザイン 15名 30名 - - -

環境学 環境マネジメント 10名 20名 環境システ

ム 2名 6名

教育学 教育学 10名 20名 - - -

薬科学 薬科学 5名 10名 薬科学 5名 15名

看護学 看護学 10名 20名 看護学 3名 9名

第2章 学年、学期及び休業日

(学年・学期及び休業日)

第4条 学年、学期及び休業日については、武蔵野大学学則(以下、「大学学則」という。)

を準用する。

第3章 授業科目及び履修方法並びに単位算定基準

(授業科目)

第5条 大学院の授業科目及び履修単位数は、別表(1)のとおりとする。

(単位算定基準)

第6条 履修単位数の算定基準については、大学学則を準用する。

第4章 試験及び単位の認定並びに学位の授与

(試験及び単位の認定)

第7条 授業科目を履修した者に対しては、試験その他の方法によりその合格者に、所定

の単位を与える。成績評価は、S(100点~90点)、A(89点~80点)、B(7

9点~70点)、C(69点~60点)、D(59点~0点)とし、S、A、B及びCを

合格、Dを不合格とする。

(最終試験)

別紙マ

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別紙
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専攻 入学定員 収容定員 専攻 入学定員 収容定

文学 日本文学 7名 14名 日本文学 2名 6名

言語文化 言語文化 55名 110名 言語文化 2名 6名

法学 ビジネス法

務 10名 20名 - - -

政治経済学 政治経済学 15名 30名 政治経済学 3名 9名

人間社会 人間学 30名 60名 人間学 3名 9名

実践福祉学 7名 14名 - - -

仏教学 仏教学 5名 10名 仏教学 2名 6名

工学 数理工学 15名 30名 - - -

建築デザイン 15名 30名 - - -

環境学 環境マネジメント 10名 20名 環境システ

ム 2名 6名

教育学 教育学 10名 20名 - - -

薬科学 薬科学 5名 10名 薬科学 5名 15名

看護学 看護学 10名 20名 看護学 3名 9名

第2章 学年、学期及び休業日

(学年・学期及び休業日)

第4条 学年、学期及び休業日については、武蔵野大学学則(以下、「大学学則」という。)

を準用する。

第3章 授業科目及び履修方法並びに単位算定基準

(授業科目)

第5条 大学院の授業科目及び履修単位数は、別表(1)のとおりとする。

(単位算定基準)

第6条 履修単位数の算定基準については、大学学則を準用する。

第4章 試験及び単位の認定並びに学位の授与

(試験及び単位の認定)

第7条 授業科目を履修した者に対しては、試験その他の方法によりその合格者に、所定

の単位を与える。成績評価は、S、A、B、C、Dとし、S、A、B及びCを合格、D

を不合格とする。

(最終試験)

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科目名

教員名

達成目標

授業の概要

成績評価の方法 ・課題提出:・課題発表:・小テスト:・定期試験:・レポート:複数回のレポート課題について評価を行う。・その他:成績評価は、S(100点~90点)、A(89点~80点)、

B(79点~70点)、C(69点~60点)、D(59点~0点)とし、S、A、B及びCを合格、Dを不合格とする。

…(  )…( )…( )…( )…( 100  )…( )

%%%%%

テキスト

参考文献授業関連Webページ

留意事項および備考

授 業 計 画各教員は以下の専門分野を担当する。(オムニバス方式/全15回)第1回 数理工学概論(薩摩順吉担当)

 第1回: 超離散的な方法及びその背後にある代数的構造の紹介第2~3回 システム工学概論(阿部修治担当)第2回:システムの要素と相互作用、フィードバック

 第3回:システムのさまざまな動的挙動、安定性と不安定性第4~5回 シミュレーション工学概論(髙石武史担当)

 第4回:シミュレーションを用いた材料開発 第5回:シミュレーションと数値解法

第6~7回 現象数理モデリング概論(上山大信担当) 第6回:個体群に見られる現象のモデリングとその解析 第7回:化学反応系に見られる現象のモデリングとその解析

第8~9回 デザイン工学概論(渡辺知規担当) 第8回:非破壊検査法を通して学ぶデザイン工学的思考法 第9回:非破壊検査法を通して学ぶ発想法と問題解決の方法

第10~11回 ネットワーク工学概論(木下修一担当) 第10回:グラフの基礎と複雑ネットワーク 第11回:データ例を用いたネットワーク解析

第12~13回 現象数理工学概論(友枝明保担当) 第12回:渋滞現象の特徴とその数理モデル化 第13回:数理モデル解析から得られる渋滞現象の解消法

第14~15回 金融工学概論(山中卓担当)第14回:金融分野におけるリスクについて,金融データを用いての概説第15回:金融リスク計測のための数理モデル概説

数理工学要論

薩摩順吉、阿部修治、髙石武史、渡辺知規、上山大信、木下修一、友枝明保、山中卓

数理工学が実社会の様々な業種・領域(IT、システムエンジニアおよび製造業などの開発技術、民間企業のデータサイエンスおよび金融機関、物流業、マーケティングなど産業界、中学・高等学校の数学教育等)において基盤となる役割を担っている事を各教員の研究等から学び、修士課程における研究活動の動機付けを得るとともに、自らの研究の方向性を定める。

専攻に携わる教員全員がオムニバス形式で様々な分野に現れる数理工学を紹介する。更に、我々を取り巻く複雑な社会に向けて新たなイノベーションを生み出す方法論を講義する。これらのことから、学生はそれらを総合的に学び、学部時代に学んだ数理工学を更に展開させて自然や社会に現れる現象を数理の視点からより一層学ぶ。

講義ごとに参考文献も含め学生に直接提示する。

適宜配布・紹介する。

別紙ミ

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科目名

教員名

達成目標

授業の概要

成績評価の方法 ・課題提出:・課題発表:・小テスト:・定期試験:・レポート:複数回のレポート課題について評価を行う。・その他:

…(  )…( )…( )…( )…( 100  )…( )

%%%%%

テキスト

参考文献授業関連Webページ

留意事項および備考

授 業 計 画各教員は以下の専門分野を担当する。(オムニバス方式/全15回)第1回 数理工学概論(薩摩順吉担当)

 第1回: 超離散的な方法及びその背後にある代数的構造の紹介第2~3回 システム工学概論(阿部修治担当)第2回:システムの要素と相互作用、フィードバック

 第3回:システムのさまざまな動的挙動、安定性と不安定性第4~5回 シミュレーション工学概論(髙石武史担当)

 第4回:シミュレーションを用いた材料開発 第5回:シミュレーションと数値解法

第6~7回 現象数理モデリング概論(上山大信担当) 第6回:個体群に見られる現象のモデリングとその解析 第7回:化学反応系に見られる現象のモデリングとその解析

第8~9回 デザイン工学概論(渡辺知規担当) 第8回:非破壊検査法を通して学ぶデザイン工学的思考法 第9回:非破壊検査法を通して学ぶ発想法と問題解決の方法

第10~11回 ネットワーク工学概論(木下修一担当) 第10回:グラフの基礎と複雑ネットワーク 第11回:データ例を用いたネットワーク解析

第12~13回 現象数理工学概論(友枝明保担当) 第12回:渋滞現象の特徴とその数理モデル化 第13回:数理モデル解析から得られる渋滞現象の解消法

第14~15回 金融工学概論(山中卓担当)第14回:金融分野におけるリスクについて,金融データを用いての概説第15回:金融リスク計測のための数理モデル概説

数理工学要論

薩摩順吉、阿部修治、髙石武史、渡辺知規、上山大信、木下修一、友枝明保、山中卓

数理工学が実社会の様々な業種・領域(IT、システムエンジニアおよび製造業などの開発技術、民間企業のデータサイエンスおよび金融機関、物流業、マーケティングなど産業界、中学・高等学校の数学教育等)において基盤となる役割を担っている事を各教員の研究等から学び、修士課程における研究活動の動機付けを得るとともに、自らの研究の方向性を定める。

専攻に携わる教員全員がオムニバス形式で様々な分野に現れる数理工学を紹介する。更に、我々を取り巻く複雑な社会に向けて新たなイノベーションを生み出す方法論を講義する。これらのことから、学生はそれらを総合的に学び、学部時代に学んだ数理工学を更に展開させて自然や社会に現れる現象を数理の視点からより一層学ぶ。

講義ごとに参考文献も含め学生に直接提示する。

適宜配布・紹介する。

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○工学研究科委員会運営内規(案)

(平成 31年 4月 1日)

第1条 この内規は、武蔵野大学大学院学則(以下「学則」という。)第26条に規定す

る工学研究科の研究科委員会運営に必要な事項について定める。

第2条 学則第27条第1項第3号に含まれる教員資格審査に関する事項の審議を行う

委員については、学院長・研究科長と協議して学長が委嘱する。

第3条 学則第27条第1項第1号のうち、入学に関する事項の審議については、学院長

及び学長が出席できるものとする。

第4条 学則第27条第1項第1号の課程の修了及び第2号の学位授与に関する事項の

審議については、修士論文審査又は特定課題研究の審査を経た上で行う。

第5条 研究科委員会は、原則として毎月1回開催する。ただし、研究科長が必要と認め

たときは、臨時に研究科委員会を開催することができる。

2 研究科長は、構成員の3分の1以上の請求があったときは、研究科委員会を招集しな

ければならない。

第6条 委員会は構成員の2分の1以上の出席がなければ議事を開き議決することがで

きない。この場合、公務による出張中の者及び休職中の者は、構成員の定数には加えない

ものとする。

第7条 委員会は充分な審議のすえ、その総意を得られず可否いずれとも決し難いときに

限り、無記名投票をもって議決するものとする。この場合の議決は出席者の過半数をもっ

て行い、可否同数のときは議長の決するところによる。

第8条 議事録は、学部事務課が保管し、構成員から請求があったときは、これを閲覧さ

せるものとする。

第9条 委員会の庶務は、学部事務課が行う。

第 10条 この内規の改廃は、工学研究科委員会の議を経て学長が行う。

附 則

この内規は、平成31年4月1日から施行する。

別紙ム

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○工学研究科委員会運営内規(案)

(平成 31年 4月 1日)

第1条 この内規は、武蔵野大学大学院学則(以下「学則」という。)第26条に規定す

る工学研究科の研究科委員会運営に必要な事項について定める。

第2条 学則第27条第1項第3号に含まれる教員資格審査に関する事項の審議を行う

委員については、学院長・研究科長と協議して学長が委嘱する。

第3条 学則第27条第1項第1号のうち、入学に関する事項の審議については、学院長

及び学長が出席できるものとする。

第4条 学則第27条第1項第1号の課程の修了及び第2号の学位授与に関する事項の

審議については、修士論文審査又は特定課題研究の審査を経た上で行う。

第5条 この内規の改廃は、工学研究科委員会の議を経て学長が行う。

附 則

この内規は、平成31年4月1日から施行する。

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(2)教員組織の年齢構成について

本学の規程では、原則として大学教員の定年を65歳としているが、大

学院を担当する教員については70歳、特任教員は75歳まで定年を延

長することができる。なお、今回設置する数理工学専攻に所属する定年を

超える教員2名は特任教員である。また、当該規程を改正した平成14年

4月1日の前日に在職していた者については、従前の例により70歳定

年としている(資料3、資料4)。

教員の年齢構成は、数理工学専攻では30~39歳が2人、40~

49歳が3名、50~59歳が1人、60~65歳が1人、70歳以上が

1人となっている(資料4)。60~65歳に属する1人及び70歳以上

に属する1人は大学院を担当する教員として定年を延長する予定である

ため、教育研究の継続は担保される。当該教員は2人とも本研究科の完成

の翌年度で退職予定である。当該教員の退職に伴う採用にあたっては、5

0歳以下の若手教員を積極的に採用する計画としている。表1のとおり、

完成年度後に2名の教員が退職予定であるが、合計8人の教員数と専攻

が研究対象とする分野を維持するために退職教員の専門分野と同分野の

教員の採用を予定しており、継続的な教育研究を図る。

□工学研究科数理工学専攻教員組織計画

年 度 30~39

40~49

50~59

60~69

70~79

歳 合計

H31 開設年度 1 4 1 1 1 8

H32 完成年度 1 2 3 1 1 8

H33 開設 3 年目 1 3 4 0 0 8

H34 開設 4 年目 1 2 4 1 0 8

H35 開設 5 年目 0 3 4 1 0 8

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【設置の趣旨等を記載した書類】

(2)教員組織の年齢構成について

本学の規程では、原則として大学教員の定年を65歳としているが、大

学院を担当する教員については70歳、特任教員は75歳まで定年を延

長することができる。なお、今回設置する数理工学専攻に所属する定年を

超える教員2名は特任教員である。また、当該規程を改正した平成14年

4月1日の前日に在職していた者については、従前の例により70歳定

年としている(資料3、資料4)。

教員の年齢構成は、数理工学専攻では30~39歳が2人、40~

49歳が3名、50~59歳が1人、60~65歳が1人、70歳以上が

1人となっている(資料4)。60~65歳に属する1人及び70歳以上

に属する1人は大学院を担当する教員として定年を延長する予定である

ため、教育研究の継続は担保される。

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(目次)工学研究科建築デザイン専攻(M)

【大学等の設置の趣旨・必要性】

1. <研究者の定義が不適切>

建築デザイン専攻については、当該研究科及び専攻における目的・人材養成像として研究

者養成を掲げているが、別途企業において開発研究に携わる旨の説明があり、記述が整合

しておらず、養成する人材像が不明確なため、貴学の考え方を説明すること。(是正事

項) ・・・・・・・1

2. <人材需要の見通しが不十分>

下記の観点から、人材需要の動向等社会からの要請を踏まえたものであるかが不明確なた

め、説明を改めること。【2専攻共通】(改善事項) ・・・・・・・2

(1)社会からどのような分野・職種としての人材養成の要請があるのかの説明が不十分

であり、また、基礎となる学部に対してどのような人材需要があるのかの補足的説明もな

く、どのような社会的ニーズを踏まえたものであるのかが明確でない。

(2)建築デザイン専攻に対する人材需要に関し、当面の建築業界における人材不足を根

拠として説明しているが、当該専攻において養成する設計者等の不足について具体的に説

明するものではなく、当該専攻に対する人材需要の説明としては不十分である。

3. <学生確保の見通しが不十分>

建築デザイン専攻の入学定員について、学内の基礎となる学科のアンケート調査の結果に

おいて入学希望者が 15 名であることを根拠として説明している。また、同じ大学に設置

する環境学研究科は隣接する分野と思われるが、当該研究科が定員を充足していない現状

を踏まえれば、建築デザイン専攻においても十分に入学者が確保できるか不明確である。

入学定員の設定についてより具体的な説明を追加し、学生確保について十分な見通しがあ

ることを明確にすること。(改善事項) ・・・・・・・4

【教育課程等】

4. <ディプロマ・ポリシーに対応した教育課程が不明確>

建築デザイン専攻のディプロマ・ポリシーにおいて、「建築学における計画系・構造系・

環境系の高度な知識・技能を活用し」とあるように、これら 3つの系の能力を獲得するこ

とが修了要件として掲げられている。しかし、履修モデルにおいては当該 3つの系のいず

れかに特化した人材養成が想定されており、また、履修要件においても関連する科目が全

て選択科目として設定さ れ、さらにインターンシップ関連科目を履修するのみでも修了

に必要な単位のほとんどを修得できるようになっている。数理 工学専攻においても同様

に、選択科目から 5科目履修すれば 修了要件を満たすものとなっている。このため、養

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成する人材像に対応した科目を体系的に学び、ディプロマ・ポリシーに掲げる能力を身に

付けさせることのできる教育課程となっているか不明確である。ディプロマ・ポリシーと

履修モデル、教育課程について、それぞれが整合するように適切に改めること。(是正事

項) ・・・・・・・5

5. <資格取得の要件の記述が不適切>

取得可能な資格として 1級建築士を掲げているが、当該資格の取得においては学部で必要

な科目を履修していることが前提 であり、大学院における学習のみをもって取得可能な

資格ではないので、誤解のないよう適切な表現に改めること。

また、建築士試験の大学院における実務経験年数の考え方について、「2年に該当するため

には選択科目より 24 単位」「2年に該当するために『インターンシップ1』『インターンシ

ップ2』『インターンシップ3』の履修が必要である」など、記述が統一されていないた

め、必要な要件が明確となるよう説明を改めること。(改善事項) ・・・・・・・8

6.<社会人入学者受入れに関する方針が不明確>

社会人について言及があるが、基礎となる学部からの内部進学者も想定しているところ、

社会人と学部からの進学者の入学規模をどのように見込んでいるのかについては説明がな

い。入学定員の運用において、社会人入学者と内部進学者をどのように受け入れるのか、

考え方を具体的に説明にすること。また、社会人と内部進学者の両方を受け入れる場合、

それぞれに対し時間割上配慮が十分なされているか明確にすること。【2専攻共通】(是正

事項) ・・・・・・10

7. <成績評価の基準が不明確>

学則において、成績評価をSABCDの指標により付すとの記載があるが、当該指標がど

のような考え方に基づき設定されているものなのか説明がなく、シラバスにおいても同様

に言及され ていない。評価の基準及び指標の運用が明確となるよう、記述の修正や追加

を行うこと。【2専攻共通】(是正事項) ・・・・・・12

【教員組織等】

8. <教授会に係る規定が不十分>

「武蔵野大学大学院学則(案)」第27条には、大学院の研究科委員会としての審議事項が記

載されているが、工学研究科の研究科委員会について必要な事項を定めた「工学研究科委員

会運営内規(案)」では、議事の定足数や議決に関する規定が設けられておらず教授会運営

が適切に行われるかどうか不明確なため、修正すること。【2専攻共通】(是正事項)

・・・・・・14

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【名称、その他】

9. <表記の誤記>

建築デザイン専攻に関して、授業料の説明における計算の誤りがあると思われるので、適

切に修正すること。(是正事項) ・・・・・・15

10.<英語名称が不適切>

専攻の特徴としてデザインの要素を強調するのであれば、専攻の英語名称においてもデザイン

の要素を含めるなど、名称を変更することも適当であると思われるが、考え方を説明するこ

と。(改善事項) ・・・・・・16

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1

(是正事項)工学研究科建築デザイン専攻(M)

(対応)

審査意見を受け、本専攻で考える「研究者」の定義の説明の追記及び表現の修正が必要で

あると考え、その対応について、「設置の趣旨等を記載した書類」に修正及び追記した。以

下はその対応をまとめたものである。

本専攻が養成する「研究者」とは、企業の技術研究所等で調査・研究開発を担う人材を想

定しており、大学における基礎研究を担う人材ではない。よって「高度専門職業人」の記述

にこの人材を包含するものとし、「研究者」という記述を改める。

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(5ページ)

新 旧

別紙ア

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(6ページ)

新 旧

別紙イ

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(11~12ページ)

新 旧

別紙ウ

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(13ページ)

新 旧

別紙エ

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(36~37ページ)

新 旧

別紙オ

1. <研究者の定義が不適切>

建築デザイン専攻については、当該研究科及び専攻における目的・人材養成像として研究者

養成を掲げているが、別途企業において開発研究に携わる旨の説明があり、記述が整合して

おらず、養成する人材像が不明確なため、貴学の考え方を説明すること。

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2

(改善事項)工学研究科建築デザイン専攻(M)

(対応)

審査意見を受け、建築デザイン専攻の人材養成の要請及び基礎学部も含めた人材需要の

見通しについて記載する必要があると考え、その対応について、「学生確保の見通し等を記

載した書類」に追記した。以下はその対応をまとめたものである。

株式会社日刊建設通信新聞社が発行する『建設通信新聞』(平成30年6月6日号)にあ

るとおり、建築設計を行なう人材を有する建築士業界は高齢化が進み、団塊の世代の引退が

本格化し、人材不足が深刻化していることを示す文章を引用し、建築業界の危機に言及した。

これにより近い将来日本が建築士不足に陥ることは明らかであるが、一方で、現代社会が有

する建築業界の課題や取り組みは一層大きいものとなってきていることを説明した。本専

攻はこうした危機的状況から人材養成の要請と需要があると考え、学部と大学院の一貫教

育、そして一級建築士の実務要件となるインターンシップ科目等の整備をすることで建築

業界に進む若者を増やし、状況の改善に貢献できることを示した。

また、公益社団法人日本建築士会連合会が認定・登録する専攻建築士制度を挙げ、この制

度では住宅や施設の設計を行なう「統括設計」や、耐震診断・補強の「構造設計」、各設備

や省エネルギーの「設備設計」など8分野の専攻領域が設定されており、これらの分野は建

築設計業界において専門化・高度化の要請があることを説明した。これら3つの分野は本専

攻が専門として扱う分野に対応するものであり、同制度に求められるような高度な専門性

を有する人材の必要性に応えるものであることから、人材養成の要請と需要があることを

示した。また、これらは修士課程に限ったことではなく、基礎学部となる建築デザイン学科

への需要でもある。学部・研究科ともにこの分野への社会ニーズは高まるものと考えている

が、職種や内容によっては学部では対応が不十分であり、修士レベルの幅広い知識技術や専

門性が求められるはずである。本学に修士課程を設置し、6年一貫教育を整備することは、

学生や社会に対し多くの可能性を拓くと共にニーズに応えることにもなるため、建築デザ

イン専攻の設置のニーズは十分にあると考える。

2. <人材需要の見通しが不十分>

下記の観点から、人材需要の動向等社会からの要請を踏まえたものであるかが不明確なた

め、説明を改めること。【2専攻共通】

(1)社会からどのような分野・職種としての人材養成の要請があるのかの説明が不十分であ

り、また、基礎となる学部に対してどのような人材需要があるのかの補足的説明もなく、ど

のような社会的ニーズを踏まえたものであるのかが明確でない。

(2)建築デザイン専攻に対する人材需要に関し、当面の建築業界における人材不足を根拠と

して説明しているが、当該専攻において養成する設計者等の不足について具体的に説明する

ものではなく、当該専攻に対する人材需要の説明としては不十分である。

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3

(新旧対象表)学生確保の見通し等を記載した書類(13~14ページ)

新 旧

別紙カ

(新旧対象表)学生確保の見通し等を記載した書類(資料19)

新 旧

別紙キ

(新旧対象表)学生確保の見通し等を記載した書類(資料20)

新 旧

別紙ク

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4

(改善事項)工学研究科建築デザイン専攻(M)

(対応)

審査意見を受け、学生確保の見通しについて追加説明をする必要があると考え、その対応

について、「学生確保の見通し等を記載した書類」に修正及び追記した。以下はその対応を

まとめたものである。

本専攻の入学定員は15人としているが、既設の環境学研究科は入学定員を10人とし

ている。当該研究科は平成27年に募集停止した環境学部を基礎課程として設置した。その

後、環境学部を工学部に改組したため、学部と研究科の連続性が不明確であった。この連続

性の整備とともに、基礎学部の工学部が完成年度を迎えること、そして6年一貫教育の更な

る推進により進学率の向上を想定し、入学定員を環境学研究科よりも5人多い15人とし

た。本学は学科の入学定員が70人、研究科で15人のため、基礎課程の約21%の人数で

研究科の入学定員を設定しているが、「学生確保の見通し」資料4に示す近隣競合校では、

基礎課程の入学定員に対しそれぞれ約46%、68%、27%で研究科の入学定員を設定し

ている。よって本学は他大学より低い比率での定員設定をしているため、充分に入学定員を

充足できると考える。

加えて本専攻の主な入学希望者は、本専攻の基礎課程である建築デザイン学科の学生で

あり、建築設計職への就職希望が高い。実際、口頭ではあるが基礎学部である建築デザイン

学科の学生に対し授業の中で建築設計職への就職希望者の数を確認したところ、8割以上

の学生が希望すると回答した。加えて、この建築設計職への就職には、大学院進学が有利で

ある。従って、基礎課程との連続性が明確であり、建築設計職を中心的な進路先とする本専

攻への進学率は、環境学研究科と比べて大きく向上するものと考えられる。

(新旧対象表)学生確保の見通し等を記載した書類(5ページ)

新 旧

別紙ケ

3. <学生確保の見通しが不十分>

建築デザイン専攻の入学定員について、学内の基礎となる学科のアンケート調査の結果にお

いて入学希望者が 15 名であることを根拠として説明している。また、同じ大学に設置する

環境学研究科は隣接する分野と思われるが、当該研究科が定員を充足していない現状を踏ま

えれば、建築デザイン専攻においても十分に入学者が確保できるか不明確である。入学定員

の設定についてより具体的な説明を追加し、学生確保について十分な見通しがあることを明

確にすること。

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5

(是正事項)工学研究科建築デザイン専攻(M)

(対応)

審査意見を受け、ディプロマポリシーと履修モデル、教育課程についてそれぞれが整合す

るように改める必要があると考え、その対応について、「設置の趣旨等を記載した書類」等

に修正及び追記した。以下はその対応をまとめたものである。

まず建築デザイン専攻について、「建築学における計画系・構造系・環境系の高度な知識・

技能を活用し」とあるのは、計画系・環境系・構造系のいずれかの分野を学生が選択し知識

技術を身につけることを想定して記載したものであり、3つの系の全ての能力を獲得する

ことを修了要件としているわけではない。そのため、当該表記を「計画系、環境系、構造系

のいずれかの高度な知識・技能を活用し」に改めた。なお、3つの分野の順番も統一されて

いなかったため統一するように改めた。

履修モデルに関しては、「設置の趣旨等を記載した書類」において「設計・デザイン系」

「エンジニアリング・地域計画系」から「設計・デザインモデル」「エンジニアリング・地

域計画モデル」とし、「モデル」は職業イメージに用い、「系」についてはそのモデルを養成

するための学問分野を示すこととした。学問分野は4分類とし、設計系は「計画系(設計・

計画・意匠・歴史)」と「計画系(防災)」に分け、「環境系」「構造系」とし、それぞれに進

路を設定した。また、これを履修モデルの添付図(「設置の趣旨等を記載した書類」資料2)

にも反映させた。これにより、ディプロマポリシーの「建築学における計画系・環境系・構

造系のいずれかの高度な知識・技能を活用し、課題解決案を建築デザインによって具体的に

提示できること」という文に対応させ、整合させた。

また、履修指導の際には上記のとおり学問分野を示した履修モデルを学生に提示するこ

とで、学生に自らの進路イメージを具体化させ、それをもとに指導教員と相談し、履修計画

【教育課程等】

4.<ディプロマ・ポリシーに対応した教育課程が不明確>

建築デザイン専攻のディプロマ・ポリシーにおいて、「建築学における計画系・構造系・環境

系の高度な知識・技能を活用し」とあるように、これら 3つの系の能力を獲得することが修

了要件として掲げられている。しかし、履修モデルにおいては当該 3つの系のいずれかに特

化した人材養成が想定されており、また、履修要件においても関連する科目が全て選択科目

として設定され、さらにインターンシップ関連科目を履修するのみでも修了に必要な単位の

ほとんどを修得できるようになっている。数理工学専攻においても同様に、選択科目から 5

科目履修すれば 修了要件を満たすものとなっている。このため、養成する人材像に対応した

科目を体系的に学び、ディプロマ・ポリシーに掲げる能力を身に付けさせることのできる教

育課程となっているか不明確である。ディプロマ・ポリシーと履修モデル、教育課程につい

て、それぞれが整合するように適切に改めること。

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6

を組めるようにする。加えて、履修登録前には指導教員に必ず履修計画を提出させることで、

指導教員は学生の履修についても進路指導を含めたきめ細やかな指導を行なうことができ

るため、学生が選択した進路に適切でない履修をしたり、アンバランスな学修になることは

ない。

インターンシップ科目のみでも修了要件単位数のほとんどを取得できるという指摘につ

いては、「インターンシップ1」(1~2通、4単位)のみを修了要件単位数に含む科目とし、

「インターンシップ2」(1~2通、4単位)及び「インターンシップ3」(1~2通、6単

位)の2科目については修了要件単位に含めないこととした。なお、当該要件による学生の

履修にかかる負担については、インターンシップ科目の開講を休暇期間を中心とした日程

に設定することとしたため、通常の授業期間における教育研究には支障はないと考える。

数理工学専攻については、教育課程の科目区分が『基盤科目』『専門科目』『研究指導』の

3であったが、意見を踏まえ、科目の体系性が明確になるよう、『基盤科目』『専門科目(専

門必修)』『専門科目(専門選択)』『研究指導』の4に増やした。これにより、ディプロマポ

リシーに設定する能力が教育課程に明確化され、本専攻が養成する人材像の実現に資する

ものとなった。

加えて、修了後の進路に応じた履修モデルにおいて、その進路において特に重要となる科

目を重点科目として位置づけることで、各進路で学ぶべき分野を明確化し、養成する人材像

の実現に資するものとした。履修指導においては、分野を示した履修モデルを学生に提示す

ることで、学生に自らの進路イメージを具体化させ、それをもとに指導教員と相談し、履修

計画を組めるようにする。加えて、履修登録前には指導教員に必ず履修計画を提出させるこ

とで、指導教員は学生の履修についても進路指導を含めたきめ細やかな指導を行なうこと

ができるため、学生が選択した進路に適切でない履修をしたり、アンバランスな学修になる

ことはない。

(新旧対象表)教育課程等の概要

新 旧

別紙コ

(新旧対象表)シラバス(インターンシップ2)

新 旧

別紙サ

(新旧対象表)シラバス(インターンシップ3)

新 旧

別紙シ

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7

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(6ページ)

新 旧

別紙ス

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(11~12ページ)

新 旧

別紙セ

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(15ページ)

新 旧

別紙ソ

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(17ページ)

新 旧

別紙タ

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(26~29ページ)

新 旧

別紙チ

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(資料2)

新 旧

別紙ツ

(新旧対象表)教育課程等の概要

新 旧

別紙テ

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(資料1)

新 旧

別紙ト

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(37~38ページ)

新 旧

別紙ナ

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8

(改善事項)工学研究科建築デザイン専攻(M)

(対応)

審査意見を受け、建築士試験についての説明の表記を改める必要があると考え、その対応

について、「設置の趣旨等を記載した書類」に修正及び追記した。以下はその対応をまとめ

たものである。

取得可能な資格として記載している1級建築士についての記述に、大学等において指定

科目を60単位以上修めて卒業していることを前提としている旨を示す文章を追加するこ

とで、当該資格取得が大学等で特定科目60単位以上を修めて卒業していることが前提で

あることを明確にした。

また、建築士試験の大学院における実務経験年数の考え方については、「建築士試験の大

学院における実務経験年数に関しては、大学等を指定科目60単位以上を修めて卒業して

いることを前提に、「インターンシップ1」を履修することによって、実務経験年数1年に

該当する。また、「インターンシップ2」「インターンシップ3」の他、選択科目より24単

位、合計42単位履修する」に統一するよう改めた。

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(50ページ)

新 旧

別紙ニ

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(11~12ページ)

新 旧

別紙セ

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(15ページ)

新 旧

別紙ソ

5. <資格取得の要件の記述が不適切>

取得可能な資格として 1級建築士を掲げているが、当該資格の取得においては学部で必要

な科目を履修していることが前提 であり、大学院における学習のみをもって取得可能な資

格ではないので、誤解のないよう適切な表現に改めること。

また、建築士試験の大学院における実務経験年数の考え方について、「2年に該当するために

は選択科目より 24 単位」「2年に該当するために『インターンシップ1』『インターンシップ

2』『インターンシップ3』の履修が必要である」など、記述が統一されていないため、必要

な要件が明確となるよう説明を改めること。

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(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(36~37ページ)

新 旧

別紙ヌ

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(是正事項)工学研究科建築デザイン専攻(M)

(対応)

審査意見を受け、社会人入学者と内部進学者の受け入れ及び時間割上の配慮について追

加説明をする必要があると考え、その対応について、「設置の趣旨等を記載した書類」に修

正及び追記した。以下はその対応をまとめたものである。

本専攻科では、学内及び他大学からの進学者、既にある程度の実践力と経験を有して活躍

する社会人等、広い分野から多様な学習者を受け入れる体制を整えている。

社会人入学者の受け入れに関しては、受験機会の複数化を保証し広く門戸を開くととも

に、アドミッションポリシーに則り、本研究科の教育理念・目標に合致した学生の選抜を行

う。

本専攻の入学試験については、一般入試、社会人入試、学内入試の3つの方法を計画して

いる。入試方法毎の募集人員については、一般入試7名、社会人入試2名、学内入試6名を

計画しており、入学者の選抜は、入試試験毎に、出願書類、小論文、英語、筆記試験、口述

試験、面接から入学者選考方法を設定し、志願者の能力や資質に関した総合的な評価に基づ

き、育成する人材の選抜を実施する。一般入試は、英語及び建築学の専門分野に関する筆記

試験と口述試験によって入学者を選抜する。口述試験では、専門分野の知識や応用力及び課

題解決能力等を含むものとする。社会人入試は、建築学の専門分野に関する小論文及び面接

によって入学者を選抜する。学内入試は、本学大学院を第一志望とする者を対象として、建

築学の専門分野に関する口述試験及び面接によって入学者を選抜する。口述試験では、専門

分野の知識や応用力及び課題解決能力等を含むものとする。

このように、社会的要請が高い社会人の学び直し教育にも対応するため、働きながら学ぶ

社会人の受け入れを推進する方針である。しかし、建築デザインの分野の性質上、夜間通学

での学修では学修時間が不足する懸念があることから、昼夜開講は行わない。そのため、昼

間の通学でも支障のない社会人のみを受け入れることとしている。

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(46~49ページ)

新 旧

別紙ネ

6.<社会人入学者受入れに関する方針が不明確>

社会人について言及があるが、基礎となる学部からの内部進学者も想定しているところ、社

会人と学部からの進学者の入学規模をどのように見込んでいるのかについては説明がない。

入学定員の運用において、社会人入学者と内部進学者をどのように受け入れるのか、考え方

を具体的に説明にすること。また、社会人と内部進学者の両方を受け入れる場合、それぞれ

に対し時間割上配慮が十分なされているか明確にすること。【2専攻共通】

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11

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(51ページ)

新 旧

別紙ノ

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12

(是正事項)工学研究科建築デザイン専攻(M)

(対応)

審査意見を受け、学則やシラバスに評価の基準及び指標の運用の明確化が必要である

と考え、その対応について、「武蔵野大学大学院学則」「シラバス」に追記した。以下はそ

の対応をまとめたものである。

「武蔵野大学大学院学則」第4章第7条に、「成績評価は、S(100点~90点)、

A(89点~80点)、B(79点~70点)、C(69点~60点)、D(59点~0点)

とし、S、A、B及びCを合格、Dを不合格とする。」というように、SABCDの指標

を評点に基づき設定していることが明確になるよう追記した。また、学生には履修要覧に

下記の表を掲載し、また入学時のガイダンスにおいて教員より説明することで成績基準

を周知している。教員への周知については、教員全員に配布している「教員ハンドブック」

に掲載することで行なっている。

加えて、シラバスにも同基準を表記することで、学生にも評価基準が明確に分かるよう

にした。

(※) 成績ポイント

学生の学修意欲を高めることを目的とし、また学生の学修到達度を評価するため、GP

A制度を導入しています。

出席 評点 区分 評価 成績

ポイント(※) 評価内容

2/3 を超え

る出席

90~100 点

合格

S 4.0 きわめて優れた成績を表します。

80~89 点 A 3.0 優れた成績を表します。

70~79 点 B 2.0 充分と認められる成績を表します。

60~69 点 C 1.0

合格ではあるが、充分ではない成績を

表します。本学がめざす学修の到達レ

ベルではありません。

59 点以下

不合格

D 0.0 合格と認められる基準に達していない

ことを表します。

1/3 以上欠席 X 0.0 出席不良や、評価不能であることを表

します。

7. <成績評価の基準が不明確>

学則において、成績評価をSABCDの指標により付すとの記載があるが、当該指標がどの

ような考え方に基づき設定されているものなのか説明がなく、シラバスにおいても同様に言

及されていない。評価の基準及び指標の運用が明確となるよう、記述の修正や追加を行うこ

と。【2専攻共通】

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13

[GPA計算方式]

科目単位数×成績ポイント(S=4.0、A=3.0、B=2.0、C=1.0、D=0.0、X=0.0)の総和

総履修単位数

(新旧対象表)武蔵野大学大学院学則

新 旧

別紙ハ

(新旧対象表)シラバス(建築デザインスタジオ)※その他科目も同様の新旧とする。

新 旧

別紙ヒ

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(是正事項)工学研究科建築デザイン専攻(M)

(対応)

審査意見を受け、「教授会規程」に付した「工学研究科委員会運営内規(案)」において研

究科委員会の運営に必要な項目を追加するべきであると考え、議事の定足数や議決、文書保

管や庶務などに関する規定を追加した。

(新旧対象表)武蔵野大学大学院工学研究科委員会運営内規

新 旧

別紙フ

【教員組織等】

8. <教授会に係る規定が不十分>

「武蔵野大学大学院学則(案)」第 27 条には、大学院の研究科委員会としての審議事項が記

載されているが、工学研究科の研究科委員会について必要な事項を定めた「工学研究科委員

会運営内規(案)」では、議事の定足数や議決に関する規定が設けられておらず教授会運営が

適切に行われるかどうか不明確なため、修正すること。【2専攻共通】

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(是正事項)工学研究科建築デザイン専攻(M)

(対応)

審査意見を受け、学費の数字の誤算出があったため、「学生確保の見通し等を記載した書

類」を修正した。

「学生確保の見通しを記載した書類」の7ページに記載している建築デザイン専攻の学

費を「651,000円」としていたが、正しくは「901,000円」であったため、修

正を行なった。

(新旧対象表)学生確保の見通し等を記載した書類(7ページ)

新 旧

901,000円 651,000円

【名称、その他】

9. <表記の誤記>

建築デザイン専攻に関して、授業料の説明における計算の誤りがあると思われるので、適切

に修正すること。

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(改善事項)工学研究科建築デザイン専攻(M)

(対応)

審査意見を受け、建築デザイン専攻の英語名称の理由の説明が不足していたと考え、その

対応について、「設置の趣旨等を記載した書類」に追記した。以下はその対応をまとめたも

のである。

我が国では、「建築」は設計・デザインと建設を包含する概念として定着している。従っ

て設計・デザインをコアカリキュラムとする基礎課程の日本語名称は「建築」と区別して「建

築デザイン学科」と定めた。一方でその英語名称は「Department of Architecture」とした。

欧米では「Architecture」は建設とは区別され、設計・デザインを表す概念である。修士課

程も同様にして国際通用性を考慮すると、設計・デザインをコアカリキュラムとする本専攻

の英語名称は「Master’s Program in Architecture」が適切であると考える。また、基礎

課程と連続した一貫教育のコンセプトを明確にするうえからも、英語名称を同じ名称にす

ることが本専攻の名称にふさわしいと考える。

(新旧対象表)設置の趣旨等を記載した書類(13~14ページ)

新 旧

別紙ヘ

10. <英語名称が不適切>

専攻の特徴としてデザインの要素を強調するのであれば、専攻の英語名称においてもデザイ

ンの要素を含めるなど、名称を変更することも適当であると思われるが、考え方を説明する

こと。

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【建築デザイン専攻(修士課程)】

①育成する人材

建築学の体系的な知を基盤に、建築デザインの創発的な実践力を身に

付け、人間が構築する環境の諸課題に取組み、人間社会の発展を支え未来

を切り拓く構想力と実行力を備えた高度専門職業人を育成する。

別紙ア

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yushima
別紙
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【設置の趣旨等を記載した書類】

【建築デザイン専攻(修士課程)】

①育成する人材

建築学の体系的な知を基盤に、建築デザインの創発的な実践力を身に

付け、人間が構築する環境の諸課題に取組み、人間社会の発展を支え未来

を切り拓く構想力と実行力を備えた高度専門職業人及び研究者を育成す

る。

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kouhou
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【建築デザイン専攻(修士課程)】

本専攻では、建築学の体系的な知を基盤に、建築デザインの創発的な

実践力を身に付け、人間が構築する環境の諸課題に取組み、人間社会の

発展を支え未来を切り拓く、構想力と実行力を備えた高度専門職業人を

育成することを目的とする。この目的を実現するために、以下の要件を

満たすとともに、所定の単位を修得し、かつ、修士論文又は修士制作に

ついての審査及び試験に合格した者に、修士(工学)の学位を授与する。

①論理的な思考、文化的な想像力、創造的な発想から、多面的に現実

空間の分析を進め、問題の本質を把握することができる建築学の体系

的な知を身につけていること。

②建築学における計画系、環境系、構造系のいずれかの高度な知識・

技能を活用し、課題解決案を建築デザインによって具体的に提示でき

ること。

③構想実現のために、高度な専門性を活かし、最後まで粘り強く課題

に取り組むことができる、研究・プロジェクトの総合的な遂行能力を

身につけていること。

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【設置の趣旨等を記載した書類】

【建築デザイン専攻(修士課程)】

本専攻では、建築学の体系的な知を基盤に、建築デザインの創発的な

実践力を身に付け、人間が構築する環境の諸課題に取組み、人間社会の

発展を支え未来を切り拓く、構想力と実行力を備えた高度専門職業人及

び研究者を育成することを目的とする。この目的を実現するために、以

下の要件を満たすとともに、所定の単位を修得し、かつ、修士論文又は

修士制作についての審査及び試験に合格した者に、修士(工学)の学位

を授与する。

①論理的な思考、文化的な想像力、創造的な発想から、多面的に現実

空間の分析を進め、問題の本質を把握することができる建築学の体系

的な知を身につけていること。

②建築学における高度な知識・技能を活用し、課題解決案を建築デザ

インによって具体的に提示できること。

③構想実現のために、高度な専門性を活かし、最後まで粘り強く課題

に取り組むことができる、研究・プロジェクトの総合的な遂行能力を

身につけていること。

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kouhou
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