災害情報システム「lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf ·...

21
0 災害情報システム「Lアラート」 総務省北海道総合通信局 平成 31 1 月21日

Upload: others

Post on 15-Jun-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

0

災害情報システム「Lアラート」

総務省北海道総合通信局

平成31年1月21日

Page 2: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

1Lアラート(災害情報共有システム)の概要

L(Local)アラートとは、地方公共団体等が発出した避難指示や避難勧告といった災害関連情報を始めとする公共情報を、放送局等多様なメディアに対して一斉に送信することで、災害関連情報の迅速かつ効率的な住民への 伝達を可能とする共通基盤。

総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。 一般財団法人マルチメディア振興センターが運営しており、情報発信者・情報伝達者による利用は無料。 地域住民等は、情報伝達者を介して、Lアラートから配信される公共情報を取得。

ライフライン等情報発信開始・携帯会社、ガス会社、電力会社、公共交通機関情報発信検討中・水道 等

情報発信

市町村災害時の避難情報・お知らせ等

都道府県

防災情報・お知らせ等

防災情報システム

地方公共団体46都道府県(1,727市町村)が、実際に避難指示や避難勧告の災害関連情報等の発信。

中央省庁等・Jアラート情報(消防庁)・気象情報(気象庁)・海の安全情報(海上保安庁)

ライフライン等携帯4社、ガス90社、東京電力が配信を開始

防災情報等の収集・配信

新たなサービス事業者

「緊急速報メール発信支援機能」を付加サービスとして提供

緊急速報メール

(拡充予定)

情報伝達

新聞社

ラジオ事業者

テレビ事業者

システム接続

情報閲覧・入力

地域住民

カーナビ等

デジタルTV

データ放送など

ラジオ

緊急放送

インターネット等

ウェブ配信

ネット・サイネージ事業者

スマートフォン・サイネージ

防災アプリの活用

Page 3: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

2Lアラートの利用① (全体像)

情報発信者が連携システムやコモンズツール(エディタ)などでLアラートに災害情報などを送信すると、TVCMLやメール、SOAPなどの配信形式で情報伝達者に一斉に配信。

情報伝達者は、連携システムやコモンズツール(ビューワ)により、Lアラートに参加する全ての情報発信者からの情報を一定のフォーマットで効率的かつ迅速に受信することが可能。

Page 4: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

3Lアラートの利用② (コモンズエディタとコモンズビューワ)

コモンズエディタは、コモンズノードシステムに情報を発信するためのソフトウェア

・ 情報種別ごとに作成されたExcel入力フォーム群・ コモンズノードシステムへの情報の送信及び送信済み情報が閲覧できる情報伝達エンジン・ 管理者向けの文書格納フォルダ管理機能

コモンズビューワは、クライアントPCで受信情報を蓄積・検索・表示できるソフトウェア

<コモンズエディタのイメージ> <コモンズビューワのイメージ>

例えば、特定の市町村をサービスエリアとするコミュニティ放送事業者は、自らのパソコンで当該市町村を検索・表示し、避難情報やライフライン情報を入手することが可能。

Page 5: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

4都道府県別Lアラート運用状況

沖縄

三重

青森

秋田

山形

山梨

富山石川

熊本

北海道

山口

千葉

栃木群馬福井

奈良

和歌山

岡山

鹿児島

佐賀

長崎

岩手

福岡

宮城

埼玉

愛知 神奈川

運用中・・・・ 46

準備中・・・・ 1

福島

茨城

新潟

長野岐阜

静岡

東京

滋賀

京都兵庫

大阪

広島

香川

徳島愛媛高知

大分

宮崎

島根

H30年度末 福岡県

平成29年8月28日運用開始

平成29年6月1日運用開始

平成29年4月1日運用開始

地方公共団体によるLアラートの利用は、都道府県が独自に構築している防災情報システムから、Lアラートに情報発信を行っている。

平成30年5月1日運用開始

Page 6: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

5Lアラートによる情報発信が可能な団体

情報発信が可能な地方公共団体(1,727団体) ※平成30年11月末時点

都道府県(46団体)

北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

市町村(1,681団体)

福岡県内市町村を除く全市町村

情報発信が可能な団体(118団体) ※平成30年11月末時点

交通事業者(7団体)

佐渡汽船 東海旅客鉄道 奈良交通 西日本高速道路 沖縄都市モノレール 一般社団法人沖縄県バス協会 一般社団法人沖縄旅客協会

ライフライン事業者等(101団体)

北海道瓦斯 青森ガス 弘前ガス 仙台市ガス局 山形ガス 相馬ガス 福島ガス 桐生ガス 入間ガス 松栄ガス 大東ガス 秩父ガス 東彩ガス 日高都市ガス 武州瓦斯 東京電力パワーグリッド 昭島ガス 青梅ガス NTTコミュニケーションズ 東日本電信電話 西日本電信電話、NTTドコモ KDDI ソフトバンク 角栄ガス 銚子瓦斯 東京ガス 東部瓦斯 一般社団法人日本ガス協会 越後天然ガス 柏崎市(ガス水道局) 蒲原瓦斯 佐渡瓦斯 新発田ガス 高岡ガス 日本海ガス 小松ガス 越前エネライン 東京ガス山梨 上田ガス 信州ガス 長野都市ガス 松本ガス 熱海瓦斯 伊東瓦斯 静岡ガス下田ガス 犬山ガス 中部ガス 豊岡エネルギー 桜井ガス 大和ガス 新宮ガス 名張近鉄ガス 大阪瓦斯 河内長野ガス 長田野ガスセンター 鳥取瓦斯岡山ガス 津山瓦斯 四国ガス 西部瓦斯 伊万里ガス 佐賀ガス 鳥栖ガス 南日本ガス 大分瓦斯 沖縄ガス 沖縄セルラー電話 等

その他(10団体)

海上保安庁 第三管区海上保安本部 内閣府 国土交通省関東地方整備局 国土交通省北陸地方整備局 総務省信越総合通信局

国立大学法人信州大学 鳥取県西部広域行政管理組合 鳥取県東部広域行政管理組合 鳥取中部ふるさと広域連合

※ このほか、国からJアラート情報(国民保護情報)、気象関係情報の提供を受けて、Lアラートが配信を行っている。

Page 7: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

6Lアラートを介した情報伝達

情報伝達が可能な団体 (758団体) ※平成30年11月末時点

地上波テレビ

(128団体)

北海道放送 宮城テレビ放送 仙台放送 東日本放送 東北放送 福島中央テレビ テレビ埼玉 日本放送協会 フジテレビ 東京メトロポリタンテレビジョンテレビ新潟放送網 長野放送 信越放送 テレビ静岡 静岡放送 テレビ大阪 毎日放送 関西テレビ放送 朝日放送 讀賣テレビ放送 サンテレビジョン九州朝日放送 テレビ大分 大分朝日放送 札幌テレビ放送 テレビ北海道 テレビ愛媛 愛媛朝日テレビ あいテレビ 南海放送 北海道文化放送 日本テレビ 北海道テレビ放送 秋田放送 秋田テレビ 秋田朝日放送 山形放送 福島放送 テレビユー福島 新潟テレビ21 新潟総合テレビ 新潟放送テレビ山梨 山梨放送 長野朝日放送 テレビ信州 静岡第一テレビ 静岡朝日テレビ 東海テレビ 中京テレビ 中部日本放送 名古屋テレビ テレビ愛知三重テレビ 広島ホームテレビ RKB毎日放送 長崎放送 大分放送 テレビ新広島 日本海テレビジョン放送 中国放送 山陰中央テレビジョン 山陰放送TVQ九州放送 福岡放送 宮崎放送 高知放送 山形テレビ 京都放送 高知さんさんテレビ テレビ高知 等

ラジオ(242団体)

ラジオ福島 文化放送 ニッポン放送 東海ラジオ 大阪放送 ラジオ関西 新潟県民エフエム 長野エフエム 静岡エフエム 三重エフエム 広島エフエム FMしまばら エフエム愛媛 エフエム愛知 エフエム仙台 エフエム秋田 エフエムラジオ新潟 エフエム富士 エフエム滋賀 エフエム大分 FM802 横手コミュニティFM放送 せんだい泉エフエム 石巻コミュニティ放送 いわき市民コミュニティ エフエム会津 喜多方シティエフエム エフエム上越 柏崎コミュニティ放送 エフエム西東京 八ヶ岳コミュニティ放送 ながのコミュニティ放送 軽井沢エフエム放送 飯田エフエム放送 エフエムしみず FM島田 京都コミュニティ放送 今治コミュニティ放送 中国コミュニェーションネットワーク エフエムひらかた エフエムベイ エフエムとおかまち エフエム雪国 あづみ野エフエム放送 エフエム佐久平 エフエムぬまづ シティエフエム静岡 富士コミュニティエフエム放送 シティエフエムぎふ 福知山FM放送 やおコミュニティ放送 伊丹コミュニティ放送 エフエムわいわい 姫路シティFM21 兵庫エフエム エフエム宮崎 エフエム東京 エフエム大阪 西宮コミュニティ放送 エフエムナックファイブ ベイエフエム 日経エフエム社 中央エフエム エフエム宝塚 FMやんばる 等

CATV(270団体)

気仙沼ケーブルネットワーク あづみ野テレビ エルシーブイ 伊那ケーブルテレビジョン エコシティー・駒ヶ岳 テレビ松本ケーブルビジョン 上田ケーブルビジョン 飯田ケーブルテレビ 佐久ケーブルテレビ 御前崎ケーブルテレビ 小林テレビ設備 大垣ケーブルテレビ BAN-BANネットワークス 倉敷ケーブルテレビ ハートネットワーク ケーブルテレビ佐伯 大分ケーブルネットワーク 日田市(水郷TV) 愛媛CATV 宇和島ケーブルテレビ ケーブルテレビ可児 秋田ケーブルテレビ ニューメディア新潟センター エヌ・シィ・ティ 佐渡テレビジョン 上越ケーブルビジョン 日本ネットワークサービス 蕨ケーブルテレビジョン 山梨CATV 峡西シーエーテーブイ テレビ北信ケーブルビジョン インフォメーション・ネットワーク・コミュニティ 信州ケーブルテレビジョン 蓼科ケーブルビジョン 飛騨高山ケーブルネットワーク グリーンシティケーブルテレビ ケーブルネット鈴鹿 ジュピターテレコム-関西 姫路ケーブルテレビ 東広島ケーブルメディア 今治シーエーティーブィ 四国中央テレビ 長崎ケーブルメディア ケーブルテレビジョン島原 等

新聞等(60団体)

新潟日報社 静岡新聞 中国新聞 愛媛新聞 大分合同新聞 読売新聞長野支局 朝日新聞静岡総局 秋田魁新報社 中日新聞 神戸新聞中日新聞長野支局 長野日報 信濃毎日新聞 山梨日日新聞社 毎日新聞高知支局 上毛新聞社 産業経済新聞社 共同通信社 等

ポータル等(23団体)

ヤフー LINE ファーストメディア アールシーソリューション radiko NTTレゾナント フューチャーリンクネットワーク ゲヒルン セコムトラストシステムズ 等

サイネージ(7団体)

インターネットイニシアティブ 日立ケーイーシステムズ ブイシンク ディージェーワールド パナソニックシステムネットワークス ココロプラン (株)テレビ松本ケーブルビジョン

地方公共団体(30団体)

北海道幌加内町、北海道新ひだか町、岩手県矢巾町、岩手県大槌町、秋田県、栃木県上三川町、栃木県鹿沼市、東京都、東京都渋谷区、

神奈川県、神奈川県川崎市、神奈川県海老名市、神奈川県藤沢市、山梨県、山梨県甲府市、山梨県笛吹市、長野県長野市、長野県松川町、滋賀県大津市、大阪府枚方市、兵庫県加古川市、和歌山県、広島県東広島市、山口県、愛媛県、愛媛県今治市、愛媛県宇和島市、高知県須崎市、高知県中土佐町、高知県四万十町

Page 8: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

7北海道におけるLアラートの運用現状

分 類 利用者名

情報発信者(6) 北海道(179市町村)、北海道瓦斯(株)、 NTTコミュニケーションズ(株)、東日本電信電話(株)、(株)NTTドコモ、KDDI(株)、 ソフトバンク(株)

特定情報伝達者(32)

テレビ放送事業者(6) 日本放送協会、北海道放送(株)、札幌テレビ放送(株)、北海道テレビ放送(株)、北海道文化放送(株)、(株)テレビ北海道

県域ラジオ放送事業者(3) (株)STVラジオ、(株)エフエム北海道、(株)エフエムノースウェーブ

コミュニティ放送事業者(16) (株)あいコミ、(株)エフエム小樽放送局、(株)エフエムおびひろ、(株)FMくしろ、(株)エフエムとよひら、FMなかしべつ放送(株)、(株)エフエムなかそらち、(株)エフエムもえる、(株)エフエムわっかない、(株)おびひろ市民ラジオ、(株)ねむろ市民ラジオ、(株)NobodyHurts、函館山ロープウェイ(株)、室蘭まちづくり放送(株)、(株)らむれす、(株)ラジオふらの(平成30年11月~)

有線放送事業者(5) ニューデジタルケーブル(株)(苫小牧ケーブルテレビ)、旭川ケーブルテレビ(株)、(株)ジェイコム札幌、(株)ニューメディア函館センター、(株)帯広シティケーブル

新聞社・通信社(2) (株)十勝毎日新聞社、(株)北海道新聞社

一般情報伝達者(3) 幌加内町(平成30年11月~)、新ひだか町、(株)ディージェーワールド

一般協力事業者(1) (株)ビジョンストリーム

北海道では、平成26年7月に運用を開始。

平成30年12月末現在、情報発信者は7者、情報伝達者は35者(特定情報伝達者32者、一般情報伝達者3者)、一般協力事業者は1者。

Page 9: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

8Lアラート情報を活用した防災アプリ一覧(全国①)

Page 10: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

9Lアラート情報を活用した防災アプリ一覧(全国②)

Page 11: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

10Lアラート情報を活用した防災アプリ一覧(地域①)

Page 12: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

11Lアラート情報を活用した防災アプリ一覧(地域②)

Page 13: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

12Lアラート情報を活用した防災アプリ一覧(地域③)

Page 14: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

13Lアラート情報を活用した防災アプリ一覧(地域④)

Page 15: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

14Lアラート情報を活用した防災アプリ一覧(地域⑤)

Page 16: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

15北海道Lアラート訓練2018

Lアラートの訓練は毎年実施されており、北海道では、昨年は5月に北海道地域防災計画に基づく災害通信連絡訓練の機会を捉えて、NHK札幌放送局等と連携し得て、「北海道Lアラート訓練2018」を実施。

この訓練では、地域住民に対して発信される情報が正確かつ迅速に伝えられるまでの一連の流れを確認したほか、システム操作等の技術的課題を検証。

北海道危機管理センターでの管理・運営 札幌市での避難情報等の入力 NHKのデータ放送による情報伝達

<北海道危機対策課主幹 白石奈美さんのコメント>

『いざというときに、速やかに住民に情報を伝達できるように訓練を積み重ねていきたい。』 出典:NHK NEWS WEB

(参考)Lアラート全国合同訓練2018の実績(5/23~24)・ 参加された情報発信者:45都道府県・ 発信組織数:1,709組織 市区町村、都道府県の出先、国、ライフライン事業 等

・ 発信された訓練情報:総発信件数:20,336件(昨年 17,386件)注)このデータは、6/12に実施した宮城県のデータを除く。

NHKでの報道模様 写真:NHK NEWS WEB

Page 17: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

16平成30年北海道胆振東部地震におけるLアラートへの情報発信状況

○ 9月14日時点で、避難勧告や避難指示の情報を発信した市町村は、5市町村の28件。避難勧告・避難指示の例

9月6日 19:28 むかわ町 避難勧告(土砂崩れによる河川の閉塞のため)9月6日 16:41 安平町 避難指示(斜面に亀裂あり、崩落の恐れがあるため)9月6日 18:37 上士幌町 避難準備(地震による停電のため)9月9日 18:58 日高町 避難勧告(土砂災害の恐れがあるため)9月9日 18:40 平取町 避難勧告(土砂災害の恐れがあるため)

○ また、避難所情報を発信した市町村は、90市町村からの332件

○ NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクも各々のサービスの復旧情報などを発信

○ 北海道瓦斯(株)及び下川町は、お知らせとして発災後の生活支援情報を発信し、お知らせ情報を伝達しているアプリ事業者のサイトで見ることができた。

平成30年北海道胆振東部地震(平成30年9月6日 午前3時7分)

お知らせ本文

一部の地域の停電の復旧が、もうしばらく時間がかかる見込みです。停電で入浴できない方を対象に、生活支援ハウス午後5時まで、おうるを午後8時まで、結いの森はシャワーのみ午後12から午後6時まで、無料開放します。入浴用具はご持参ください。役場ロビーに携帯電話の充電場所を設置しますので、ご活用ください。

下川町の例

Page 18: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

17(参考) 大阪北部地震

○ 情報発信件数 : 778件避難勧告・指示:5件、避難所情報:230件、被害情報:270件 等

○ 情報発信を行った団体数 : 139団体自治体(133団体)

ライフライン事業者(6団体)通信電話会社(固定、携帯) 4社(NTT西日本、ドコモ、KDDI、ソフトバンク)ガス事業者 2者(大阪ガス、大和(ダイワ)ガス)

岐阜県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 徳島県 合計

発信府県 1 0 1 1 1 1 1 1 1 8

発信市町村数 8 3 2 2 18 40 41 11 0 125

0 0 0 0 0 5 0 0 00 0 0 0

22

186

14 800 0 4 0 0

206

60

0 0

27

6 8 5

45

91

3525

10

50

100

150

200

250

岐阜県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 徳島県

避難勧告・指示情報

避難所情報

被害情報

災害対策本部設置状況

2018大阪北部地震関連6/18-19の発信数

大阪北部地震 (平成30年6月18日)

Page 19: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

18(参考) 平成30年7月豪雨

平成30年7月豪雨(平成30年6月28日~7月8日)

○ 情報発信を行った団体数 : 549 団体

地方公共団体 : 542団体 (34道府県) 国土交通省: 2組織 (関東地方整備局、北陸地方整備局)ライフライン事業者 : 5社 (西日本電信電話、携帯電話会社:3社、沖縄旅客船協会)

○ 稼働状況 : Lアラートは通常どおり稼動し、トラブル等の発生はなし

○ 情報発信件数 : 15,227 件避難勧告・指示 : 3,004 件、避難所情報 : 7,855 件、停電発生状況 : 1,549 件 等

12 0 0 0 11 0 0 0 0 0 0 0 0 2 6 13 6

78

069

287

28 4 3 34

311

150

330

5315

87 66

167

283

92 73117 114

195

100

47

125

14 15 343

390 0 0 4 0 0 0 0 0 0 0 0 2 4 10 3

680

134

030

4 20 38

444

352

609

74

154

92

336

180

420

129

263

360

496

108

0 0

5289

80

100

200

300

400

500

600

700

800

900

1000

北海道

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

茨城県

栃木県

群馬県

埼玉県

千葉県

東京都

神奈川県

新潟県

富山県

石川県

福井県

山梨県

長野県

岐阜県

静岡県

愛知県

三重県

滋賀県

京都府

大阪府

兵庫県

奈良県

和歌山県

鳥取県

島根県

岡山県

広島県

山口県

徳島県

香川県

愛媛県

高知県

福岡県■

佐賀県

長崎県

熊本県

大分県

宮崎県

鹿児島県

沖縄県

避難勧告・指示情報

避難所情報

平成30年7月豪雨7/4-7/9の発信数

~~

3,333

■:Lアラート未利用

Page 20: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

19Lアラートの利活用に関するアンケートの実施

総務省北海道総合通信局は、平成30年12月、道内のテレビ局やラジオ局などの情報伝達者33者に対して、平成30年北海道胆振東部地震におけるLアラート情報の利活用についてアンケートを実施。

市町村が発信した避難勧告や避難指示、避難所情報といったLアラート情報を10分以内に伝達した情報伝達者は、6者。

情報伝達者が現行のLアラート情報に加えて伝達することが必要と考える情報は、電気・ガス・水道・通信などのライフライン情報、医療情報・学校・コンビニ・ガソリンスタンドなどの生活情報、炊き出し・給水・配給などの支援活動情報。(これらライフライン情報などについて、情報伝達者は、電話やメールなどの取材により情報収集。)

市町村単位の避難情報・避難所情報に加え、避難所地域の対象世帯・人数の記載されている点は良かった。

改善が求められる例は、次のとおり。・ 市町村のLアラートに接続する端末の非常用電源が確保されておらず、Lアラートに情報を入力されていない場面があった。・ 市町村によるLアラートへの情報の入力や更新に時間を要している場面があった。・ 市町村のHPでは情報が更新されていたが、市町村が発信したLアラートの情報は更新されていなかった場面があった。・ Lアラートの情報と直接取材した内容が異なる場面があった。・ Lアラートの情報と北海道防災情報との内容が一致していない場面があった。・ Lアラートに入力された情報を確認することができるコモンズビューワでは、ピックアップしたデータの印刷ができなかったり、A4サイズに収まらなかったなど印刷機能の改善を求める場面があった。

【その他の必要と考える情報】・生活情報 (学校、公共機関、スーパー、コンビニ、ガソリンスタンド、金融機関)・支援活動情報 (炊き出し、スマホ充電等)

6者

7者

6者

8者

3者

3者

10分以内

10分~20分以内

20分~30分以内

30分~60分以内

60分以降

未発信

情報発信までの所用時間

6者

7者

6者

8者

3者

3者

0 5 10 15 20 25 30 35

医療関係情報(受入病院等)

通信の復旧状況

ガスの復旧状況

断水・給水情報

道路の復旧状況

バスの運行状況

JRの運行状況

停電・復電の状況

Lアラートに必要とされる情報

Page 21: 災害情報システム「Lアラート」€第1部臼田講演資料】Lアラート.pdf · 総務省は、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Lアラートの一層の普及・活用を推進。

20

今後のLアラートの在り方検討会

Lアラートは、全国的な普及が進み、災害情報インフラとして一定の役割を担うようになってきたことから、その現状を概括し、

今後の在り方に関し、発信情報の多様化、情報伝達手段の高度化・多様化、持続的運用等の課題を検討するため、総務省で

は平成30年7月から検討会を開催し、同年12月に報告書を取りまとめ。(座長:山下 徹 (株)NTTデータシニアアドバイザー)

報告書の骨子

(1) Lアラートへ発信する情報の多様化○ 地方公共団体からの災害関連情報の発信 (発信情報の多様化など発信体制の向上、市町村における認知の向上等)○ ライフライン情報等の発信の推進 (電力・水道等の情報発信、河川情報の発信、道路情報・交通情報等の取扱い等)

(2) Lアラート情報の利用の多様化・高度化○ スマートフォン等での利用の促進 (スマートフォンアプリ、デジタルサイネージ、カーナビ等での利用の促進等)○ 情報伝達者以外への利用の拡大 (住民等に情報を伝達するメディアのみならず、企業・公的機関等にも利用を拡大)○ Lアラート情報の地図化の推進 (災害関連情報の視覚的把握が可能になるものであり、標準仕様の策定等が必要)

(3) Lアラートの持続的運用等○ 災害関連情報の正確性・迅速性の向上 (情報を発信する防災情報システムの機能向上、事前の体制の整備・強化)○ 安定的・持続的な運用基盤の確保 (Lアラートの運営に要する費用を、利用者により負担していく考え方に転換)

第1章 Lアラートの経緯と現状○ 平成20年の総務省研究会報告を踏まえ、実証実験後、平成23年からFMMCが本運用を開始。平成31年度当初に福岡県が

運用開始すると全国の市町村からの発信体制が整備。Lアラートの情報は放送を中心に多様なメディアで利用が進展。○ 平成28年熊本地震や本年度の大規模災害でも、避難勧告・指示、避難所開設情報等の多くの情報を配信。

第3章 今後のLアラートの普及・発展に向けて○ 今後のLアラートの発展の方向性としては、「簡素・便利で持続的なプラットフォーム」を目指すべき。○ 総務省と運用主体(FMMC)は、関係府省庁・関係団体等との連携や地域における連携を図り、必要な取組を推進すべき。

第2章 今後のLアラートの普及・発展のための課題【主な課題】

「今後のLアラートの在り方検討会」報告書