活用しよう！ 省エネ補助金①～ 業種・企業規模から見ると ～

多様な業種で活用いただいています！

※業種の分類は、日本標準産業分類に準拠　※数字は平成25年度以降の3年度分累計の採択件数

※数字は平成25年度以降の3年度分累計の採択件数※制度と条件によっては1/2等補助率が変わる場合があります。

※『省エネ補助金』の正式名称は『エネルギー使用合理化等事業者支援補助金』です。

【ワンポイント】

『省エネ補助金』は対象業種を限定せず、全業種の事業者の方に申請していただける補助金です。直近3年度で5,000件以上を採択し、幅広い業種の方にご活用いただいています。

小売業が多いのは、全国に店舗数が多いからです。まだこれから設備投資を検討する店舗も多いことでしょう。一方で設備の効率化が進んでいない業種もあるようですね。業種を問わず、効率化を補助していきます。

事業所の効率化はしたいけれど、中小企業の皆さんが気になるのは、やはり費用でしょう。そういう事業者さんこそ、補助金活用を検討するべきです。『省エネ補助金』は対象経費の1/3※が補助されます。賢い設備投資を。

業種ごとでみた採択件数

中小企業が主役です！

【ワンポイント】

『省エネ補助金』は多くの中小企業の方々に活用されています。

企業規模ごとでみた採択件数

2933

552

1933

228

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

3500

中小企業 中堅企業 大企業 その他

多様な業種

農業林業17 12

1210

複合サービス事業複合サービス事業

漁業2

学術研究専門・技術サービス業

学術研究専門・技術サービス業

21

不動産物品賃貸業

155

公務16

宿泊業、飲食サービス業宿泊業、飲食サービス業

196

生活関連サービス業娯楽

生活関連サービス業娯楽

605 建設業

電気・ガス・熱供給・水道業電気・ガス・熱供給・水道業

運輸業郵便業

製造業 情報通信業情報通信業 卸売業、小売業金融業保険業

教育学習支援業教育

学習支援業

医療、福祉

分類不能の産業分類不能の産業

25

13

2693

202

9

40

60

13

187

サービス業

170

【採択件数】

活用しよう！ 省エネ補助金②～ 設備の種類から見ると ～

多様な設備で採択されています！

【ワンポイント】

設備の種類ごとでみた採択件数

複数の設備更新を行うと効果大！

【ワンポイント】

１種類の設備だけでなく、複数の種類の設備を更新することで省エネ効果は大きくなります。

複数の設備を導入した場合の省エネ効果

省エネ補助金では補助対象となる設備を限定していません。そのため、照明、空調、冷凍・冷蔵、あるいは炉など、多種多様な設備が導入されています。

もちろん申請が多いのは、照明と空調設備なのですが、特殊な産業機械、電気⇔ガスのエネルギーチェンジ、廃熱回収システム、果てはきのこ栽培システムや、船のスクリューなどにいたるまで、省エネルギーの計算ができるものなら実に多様な設備が対象になる可能性があります。

※エネマネ事業者については4枚目のパネルもご参照ください。

オフィスビルに対して、照明のLED化、空調のインバータ制御化、給湯ボイラーの更新、EMSの導入など、横断的に設備更新をすれば、補助金によるコスト減、エネルギーコスト減などより高い効果が期待できます。エネマネ事業者※は、そのような事業所全体での省エネルギーの相談に乗ってくれます。

複数種類の設備を同時に更新すると1件あたりの省エネルギー量は…

※数字は平成25年度以降の3年度分累計の省エネルギー量の平均値（複数年事業除く）

1種類 2種類 3種類 4種類以上

49.7 50.4

74.4

211.7

0

20

40

60

80

100

【平均省エネルギー量(kℓ)】

※数字は平成25年度以降の3年度分累計の採択件数

3856 7158

419

70

386

105

1988

0

100

200

300

400

500

5000

照明 空調 圧縮機 搬送・輸送 ボイラ 炉 その他

【採択件数】

活用しよう！ 省エネ補助金③～ 業種・企業規模・設備の相関 ～

ニーズはここにあります！

【ワンポイント】

業種と設備の相関

中小企業にマーケットあり！

【ワンポイント】

中小企業の中には省エネ設備の導入に二の足を踏んでいる企業も多く、補助金を活用することでこれらの設備投資を掘り起こすことが重要です。

業種ごとの中小企業の採択件数

採択事業者の業種と、導入する設備には右のグラフのような関係があります。例えば、小売業では照明、空調の導入が多く、製造業では各カテゴリすべてのニーズがあると考えられます。

『その他』のカテゴリーには様々な設備が入ります。例えば小売業のその他は、冷凍・冷蔵設備が多いです。エネルギーの使用量が多いので導入効果が期待できます。一方で製造業の『その他』には、実に多様な設備が入ります。『省エネ補助金』の間口の広さを表していますね。

中小企業は有望なマーケットです。製造業、小売業、娯楽、飲食、運輸、サービス業などが、中小企業の採択が多い業種にあたります。

※数字は平成２５年度以降の３年度分累計の採択件数の割合

※数字は平成２５年度以降の３年度分累計の採択件数

10% 0% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

その他

建設業

製造業

運輸業、郵便業

卸売業、小売業

不動産、物品賃貸業

宿泊業、飲食サービス業

生活関連サービス業、娯楽

教育、学習支援業

医療、福祉

サービス業

：その他：炉：ボイラ：搬送・輸送：圧縮機：空調：照明

【採択件数割合】

46

924

274

130

790

455

1429

137 159

546

16

22

115 1

8

7 12

30

23

11

13

46 14

24

28

1 11

37

4

4

19

4

1

1

23 146

7

0

200

400

600

800

1000

【採択件数】

：その他

：大企業：中堅：中小

建設業

その他の業種製造

業

運輸業、郵便業

卸売業、小売業

不動産、物品賃貸業

宿泊業、飲食サービス業

生活関連サービス業、娯楽

教育、学習支援業

医療、福祉

サービス業

51% 37% 4% 8%

55% 35% 2% 8%

65% 27% 1% 2%

4%

38% 38% 2% 7% 15%

45% 50% 1% 4%

67% 19% 3% 11%

70% 12% 1% 9% 9%

39% 18% 8% 1%

5% 4% 25%

67% 23% 1%

2% 7%

645

42

57

41% 38% 16% 2% 3%

49% 49% 1%

活用しよう！ 省エネ補助金④～ エネマネを賢く活用 ～

エネマネ事業者を活用しましょう！

【ワンポイント】

平成２７年度のエネマネ事業者はこちらからご覧いただけます。

エネマネ事業者とは、補助対象のEMSを提供し、同時にエネルギー管理支援サービスを行う事業者です。

業種ごとのエネマネ活用割合

エネマネ活用で採択率UP！

【ワンポイント】

エネマネ事業者を活用することで、省エネ効果が高まり、採択されやすくなる傾向が見えます。

エネマネ活用と採択率

小売業を中心に、エネマネ事業者の活用が進んでいます。エネマネ事業者を活用し、ＥＭＳ（エネルギー・マネジメント・システム）により空調・照明・冷蔵設備等のエネルギー消費量の見える化・制御を行うことで、省エネ効果を高めています。

『省エネ補助金』は、補助金の公募に先駆けてエネマネ事業者を登録し、ホームページで公開しています。エネマネ事業者は、補助金の申請手続きの代行を行なうことができます。

※平成26年度と平成27年度の『省エネ補助金』は、エネマネ事業者を活用すると、　補助率が1/3→1/2に上がりました。

エネマネ事業者を活用するメリットはたくさんあります。事業所全体の省エネ効果が上がったり、申請のめんどうな手続きを代行してくれたり、さらに補助率※が上がることもあるのです！とくに中小企業の皆さんには強い味方になってくれるはずです。

100%

※数字は平成26年度以降の2年度分累計の採択件数に占める割合

10% 0% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%

その他の業種

建設業

製造業

運輸業、郵便業

卸売業、小売業

不動産、物品賃貸業

宿泊業、飲食サービス業

生活関連サービス業、娯楽

教育、学習支援業

医療、福祉

サービス業

【エネマネ事業者活用割合】

68%

76%

71%

69%

77%

https://sii.or.jp/cutback27/first.html

54%

85%

90%

75%

81%

エネマネなしの場合の採択率

エネマネありの場合の採択率

58.6%

46.9%

平成26、27年度の２年度分累計における採択率

32%

24%

29%

31%

23%

46%

15%

10%

25%

71% 29%

19％

事業所

電気など

計測

制御

管理オペレーター

計測結果を自動送信EMS

分析省エネ 見える化

【EMS運用イメージ】

：エネマネなし：エネマネあり

活用しよう！ 省エネ補助金⑤～ 導入事例（その1） オフィスビル ～

電気料金を約３５%カット！

※補助事業者のインタビューを基に作成しています。

　経営効率化の観点から、設備更新による光熱費削減を考えていたところ、付き合いのあるリース会社さんの紹介で、エネマネ事業者である洸陽電機さんにご相談する機会を持ちました。

事業所の詳細

導入の背景となった課題

コストカット効果

契約電力を約30％削減。電気料金を約35％削減。

社名：株式会社 F.t.Fホールディングス業態：服飾関連品の企画、製造、卸、輸入、販売対象事業所：本社オフィスビル所在地：東京都導入設備：空調設備、照明設備、EMS

導入の内容

導入による効果

●照明のLED化●空調のビルマルチ空調への更新　インバータ制御型室外機への更新●EMSの導入　電力使用量の見える化　空調をデマンド制御、間欠運転制御

設備の高効率化にあわせて、エネマネを活用し、自動制御とエネルギーの見える化を通して、エネルギー使用を最適化。

定性的な効果

管理者の手間が軽減。照明、空調の調節を自動化。

デザイナーの作業環境が向上。照明の色の偏りを払拭。

こんな会社です

F.t.FホールディングスF.t.Fホールディングス

　創業以来、ネクタイを中心としたネックウェアビジネスに携わってきました。企画からデザイン、製造まで一貫して行うメーカーとして、伝統とトレンド、感性を融合させたこだわりのある物創りを追及しています。

計測

制御

活用しよう！ 省エネ補助金⑥～ 導入事例（その２） 工場など大型施設 ～

想定の２倍以上の省エネに！事業所の詳細

導入の背景となった課題

コストカット効果

想定の2倍以上の削減効果！

　ロータリーキルンに粉砕された石炭および燃焼用空気の一部を供給し、セメントクリンカの冷却装置から熱回収される二次空気とともに微粉炭の燃焼を行わせる。　バーナー設備から供給される低温の空気量を低減する一方、バーナーからの吐出速度を高速にし、引き込む二次空気量を増加させることで、冷却装置からの二次空気による熱回収効率が向上し、省エネルギーに寄与する。

【設備更新の解説】

社名：デンカ株式会社業態：総合化学メーカー対象事業所：青海工場所在地：新潟県導入設備：ロータリーキルンのバーナー設備を更新

導入の内容

導入による効果

●青海工場内のセメント製造　プロセスにおけるロータリー　キルン用のバーナー設備を　高効率設備に更新

原油換算にして年間700kℓ程度の省エネを見込んでいたが、運転状態の安定によって、当初数値化できなかった加工の効率化がはたらき、ロータリーキルンの燃料使用量について、

定性的な効果

加工品の品質向上

エネルギーコスト削減のための設備更新だったが、

にもつながった。今後は設備更新に加え、制御などソフト面の省エネに注力してゆく予定。

※補助事業者のインタビューを基に作成しています。

　この工場は、年間に一般家庭25万世帯分に相当する膨大なエネルギーを消費するため、設備のエネルギー効率は大きな意味を持っています。そんな折、社内の省エネ担当部署から補助金の情報を得ました。

　デンカは、無機・有機の工業原料から土木建築材料、電子材料、食品包装材料、医薬に至る、幅広い分野で事業を展開する化学会社です。2015年で創立百周年を迎えるにあたり、社名を電気化学工業からデンカへと変更しました。

※ロータリーキルン : セメント製造などに使用される回転式の窯※セメントクリンカ ： セメントの原料をキルン等で焼成したもの

こんな会社です

デンカ株式会社デンカ株式会社

活用しよう！ 省エネ補助金⑦～ 導入事例（その3） 廃熱利用、エネルギーチェンジ ～

ボイラーの燃料を８０%カット！事業所の詳細

導入の背景となった課題

コストカット効果

　ヒートポンプは熱を温度の低いところから高いところに移動させることができる設備である。温水から熱を回収させることで、通常の空気や水から得られるより多くの熱を移動させることができる。温泉施設の潤沢にある排温水を利用して省エネを図る。　同時にEMS設備の導入により、廃熱利用システムを省エネ制御し、さらなる効果を図る。

【設備更新の解説】

社名：登別温泉株式会社業態：温泉入浴施設対象事業所：夢元さぎり湯所在地：北海道導入設備：廃棄している温水熱を再利用する 高効率ヒートポンプの導入

導入の内容

導入による効果

●高効率ヒートポンプを導入する　ことで、廃棄している温泉水の　熱を回収し、給温水等のエネル　ギーを削減するシステムを構築

廃熱利用の効果によって、燃料の使用量は劇的に削減。導入後はボイラーの燃料である

定性的な効果

経営上のリスクが低減。

廃熱利用と同時に行ったエネルギーチェンジの結果、灯油の価格変動による

　浴室内の給湯はすべて灯油ボイラーを使用してきましたが、燃料費が経営上の課題でした。　地域の施設にヒートポンプ導入事例があったので、本事業所も導入に踏み切りました。

　当社の歴史は長く、設立から約百年になります。　古くは登別と登別温泉を結ぶ軌道を計画し、馬車鉄道を開通させた事に始まり、現在は温泉施設の経営を通じてお客様へのよりよいおもてなし、登別温泉の発展に努めております。

ヒートポンプによる電気使用量増を十分に補っている。

灯油の使用量を80％以上カット。

※補助事業者のインタビューを基に作成しています。

こんな会社です

登別温泉株式会社登別温泉株式会社

活用しよう！ 省エネ補助金⑧～ 省エネ補助金で、攻めの省エネ ～

回収年数短縮で、

※平成25年度以降の3年度分平均。

補助金の有無による回収年数の差

他にもこのような補助金があります。

設備更新の結果、製品の品質向上につながった。効率化の結果、従業員の就労環境が改善した。職場の快適性が向上、モチベーションアップ。従業員ひとりひとりが省エネを心がけるようになった。

補助対象経費のうち、1/3※が補助されます。回収年数が短縮され、これまで難しかった設備投資が現実的になります。※制度と条件によっては1/2等補助率が変わる場合があります。

コストカット以外にもこんな効果が

省エネルギー対策導入促進事業費補助金

無料の省エネ診断と地元での省エネ相談

エネルギー使用合理化特定設備等導入促進事業費補助金

省エネ設備投資資金の借入利子の負担軽減

中小企業等の省エネ・生産性革命投資促進事業

照明や空調などの導入を設備単位で補助

環境・エネルギー対策資金

省エネルギーの推進を図る者に対して、日本政策金融公庫が低利融資を行う。

※各補助金の詳細は、当ブース国の施策コーナーをご参照ください。

省エネに係る低利融資制度

省エネをしたいが、なにから始めればよいか相談をしたい方は・・・

事業所の省エネ投資にあたり、融資を受けることをお考えの方は・・・

照明や空調設備などをピンポイントに更新したい方は・・・

照明や空調設備などの高効率設備への入れ替えを

お考えの方は・・・

6.6年

21.5年

11.6年 11.6年 11.5年

19.1年

4.5年

14.6年

7.2年 7.9年 8.2年

12.6年

0

5

10

15

20

25

照明 空調 圧縮機 ボイラ 炉 その他

【回収年数】

：補助金なしの場合：補助金ありの場合

約7年短縮

平成28年度

平成27年度補正