受動喫煙=副流煙(8割)+呼出煙(2割) 受動喫煙の測 …...2008/11/08 ·...
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くらしの中のタバコ(受動喫煙)撲滅くらしの中のタバコ(受動喫煙)撲滅11))受動喫煙の測定方法受動喫煙の測定方法
22))最近、撲滅された受動喫煙最近、撲滅された受動喫煙
3)世界保健機関3)世界保健機関 タバコ規制枠組み条約タバコ規制枠組み条約
4)世界の受動喫煙対策=建物内禁煙4)世界の受動喫煙対策=建物内禁煙
5)立ち後れているわが国の受動喫煙対策5)立ち後れているわが国の受動喫煙対策
6)効果のない受動喫煙対策6)効果のない受動喫煙対策
産業医科大学産業医科大学 産業生態科学研究所産業生態科学研究所
健康開発科学健康開発科学 教授教授 大和大和 浩浩
0811国立がんセンター 市民公開講座 喫煙による被害喫煙による被害
二次被害受動喫煙
香港職業安全健康局
一次被害喫煙者の健康
ニコチン 2.8倍タール 3.4倍
ベンゾピレン 3.4倍(発がん性物質↑)
一酸化炭素 4.7倍アンモニア 46 倍
受動喫煙=副流煙(8割)+呼出煙(2割)受動喫煙=副流煙(8割)+呼出煙(2割)有害物質の副流煙/主流煙の比
呼出煙
副流煙
タイのタバコ
主流煙(本人が肺に吸い込む煙)よりも副流煙の方が有害物質の濃度は高い
受動喫煙の測定方法受動喫煙の測定方法タバコから発生する・ガス状成分・粒子状成分=光の乱反射の量は濃度に比例するので粉じん計で測定可能
粉じん計 車内の受動喫煙の調査風景
1-1)最近撲滅された受動喫煙
列車の受動喫煙
1-1)最近撲滅された受動喫煙
列車の受動喫煙
喫煙車両
禁煙車両
:4車両
:11車両
受動喫煙禁煙車両なのに がある
1 2 3 4← 博多 のぞみ(700系、500系)、ひかり(16両編成)
5東京 →
6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
16車両中、受動喫煙のないのは7車両のみ(1,5,6,7,8,12,13号車)
2007年5月時点
粉じん計
喫煙車両内 隣接する禁煙車両喫煙車両内 隣接する禁煙車両
粉じん計
喫煙車両内は粉じん計設置後、時々チェック
柴田科学:LD-3K(メモリ内臓、連続測定)
粉じん濃度測定方法
禁煙車汚染の原因、その3
新幹線、禁煙車両に面するデッキの灰皿が撤去、禁煙化(2004年12月31日)後に再調査
禁煙車汚染の原因、その3
新幹線、禁煙車両に面するデッキの灰皿が撤去、禁煙化(2004年12月31日)後に再調査
喫煙車デッキ
禁煙化
灰皿の痕跡
禁煙車デッキ
禁煙車両がタバコ臭い原因、その3
デッキ禁煙化後でも禁煙車両の汚染あり禁煙車両がタバコ臭い原因、その3
デッキ禁煙化後でも禁煙車両の汚染あり
喫煙室の評価基準0.15mg/m3
乗車率2割
禁煙車両がタバコ臭い原因、その3
喫煙客席→エアコン排気→喫煙車デッキ→隣の禁煙車デッキ→禁煙客席へ拡散
禁煙車両がタバコ臭い原因、その3
喫煙客席→エアコン排気→喫煙車デッキ→隣の禁煙車デッキ→禁煙客席へ拡散
エアコンがある限りこの問題は解決できない
東京新聞2004年11月13日
04年12月、デッキの灰皿が撤去
日本公衆衛生学会の発表が報道
9医歯学会からJR6社に禁煙化要望書9医歯学会からJR6社に禁煙化要望書代表:藤原久義教授(日本循環器学会) 2回の要望書((05
年5月、06年2月)に本研究の新幹線の調査結果が使用された
日本口腔衛生学会日本口腔外科学会日本公衆衛生学会日本呼吸器学会日本産婦人科学会日本循環器学会日本小児科学会日本心臓病学会日本肺癌学会
Circulation Journal.Vol. 69, Suppl IV,
1005-1124, 2005
JR北海道 JR東日本JR北海道 JR東日本
2006年3月、全車禁煙化
2007年3月18日、全車禁煙化
(いずれも寝台特急を除く)
JR九州、JR東海、JR四国、JR西日本は現在も喫煙車両あり。
1-2)最近撲滅された
タクシーの受動喫煙
1-2)最近撲滅された
タクシーの受動喫煙
窓を5cm開けて、乗客が喫煙した場合の乗務員の受動喫煙を評価
車内の受動喫煙運転席の窓5cm開車内の受動喫煙運転席の窓5cm開
助手席0.31mg/m3
後部席0.25mg/m3
喫煙室の評価基準0.15mg/m3
1-2) タクシーの禁煙化2007年1月7日より、東京都、埼玉、福井県のタクシーが全面禁煙化
1-2) タクシーの禁煙化2007年1月7日より、東京都、埼玉、福井県のタクシーが全面禁煙化
タクシーの禁煙化に大きな影響を与えた乗務員の受動喫煙裁判の判決(2006年5月)。原告の請求は棄却したが、「乗務員の受動喫煙の危険性に配慮するため、タクシーの全面禁煙化を早期に実現することが望ましい」と会社側の対策の必要性を指摘した。
2006年以降の1年間で15都県に急速に拡大、2008年、全国8割のタクシーが禁煙化。
16都県のタクシーが全面禁煙化16都県のタクシーが全面禁煙化
(2008年2月)
都内のタクシー
1-3)最近撲滅された野球場の受動喫煙1-3)最近撲滅された野球場の受動喫煙
テレビ
ひいきのチームが守備になると喫煙しながらテレビで応援
空気清浄機
青い部分が喫煙コーナー
某ドーム、20番ゲート、030817日曜
0.00
0.15
0.30
0.45
0.60
0.75
0.90
1.05
1.20
1.35
1.50
14:30
15:00
15:30
16:00
16:30
17:00
17:30
18:00
18:30
19:00
19:30
20:00
20:30
21:00
粉じん濃度(mg/m3)
喫煙コーナー:0.70mg/m3
境界:0.22mg/m3
立ち見席:0.18mg/m3
喫煙コーナーに空気清浄機
喫煙コーナーに空気清浄機
喫煙コーナー距離5m 立見席
喫煙室等の評価基準0.15mg/m3
1-3)かつてのプロ野球球場の受動喫煙
千葉マリン「全面禁煙に」2007年から千葉マリン「全面禁煙に」2007年から
東京ドームも2007年のシーズンから喫煙室もしくは屋外喫煙に改善
プロ野球12球団の球場の受動喫煙対策の一覧表として公開
プロ野球12球団の球場の受動喫煙対策の一覧表として公開
良好:青検討中:黄色不十分:赤
詳細は http://www.tobacco-control.jp/
3)「たばこの規制に関する世界保健機関枠組み条約」(Frame Work Convention on Tobacco Control; FCTC,2005年02月27日発効)
3)「たばこの規制に関する世界保健機関枠組み条約」(Frame Work Convention on Tobacco Control; FCTC,2005年02月27日発効)
タバコ消費の抑制を目的とした国際条約その他の国際条約:
温暖化防止=京都議定書で二酸化炭素排出抑制
タバコの消費及びタバコの煙にさらされることが、世界的規模で健康、社会、経済及び環境に及ぼす破壊的な影響について国際社会の懸念を考慮し、・中略・死亡、疾病及び障害を引き起こすことが科学的証拠により明白に証明されていることから・・・・
3)「たばこの規制に関する世界保健機関枠組み条約」
(Frame Work Convention on Tobacco Control; FCTC,2005年02月27日発効)
3)「たばこの規制に関する世界保健機関枠組み条約」
(Frame Work Convention on Tobacco Control; FCTC,2005年02月27日発効)
第6条 タバコの課税及び価格政策の実施
第8条 受動喫煙からの保護
第9条 タバコ製品の含有物の規制
第10条 タバコ製品の情報開示
第11条 タバコ製品の包装とラベルにリスクを明記
第12条 教育、情報の伝達、訓練、啓発
第13条 タバコ広告、販売促進、スポンサーシップの禁止
第14条 禁煙治療の普及
第15条 タバコの不法取引防止
第16条 未成年への販売と未成年者による販売禁止
第17条 経済的に実行可能な代替活動支援の提供
FCTC第6条 タバコの課税及び価格政策の実施英国のタバコ 1370円(2007年)
FCTC第6条 タバコの課税及び価格政策の実施英国のタバコ 1370円(2007年)
2004年5.05ポンド2007年5.57ポンド=1370円(1ポンド=246円)
FCTC第13条 タバコ広告の禁止FCTC第13条 タバコ広告の禁止ビルの屋上の大看板は日本でもすでに廃止された。
FCTC 第11条 タバコ製品の包装にリスクを明記FCTC 第11条 タバコ製品の包装にリスクを明記
ブラジル
タイ
・主たる表示面の30〜50%・写真を含めることができる
JTの警告はFCTC第11条の最低ラインJTの警告はFCTC第11条の最低ライン人により程度は異なりますが、ニコチンにより喫煙への依存が
生じます
FCTC 第11条 タバコ製品の包装にリスクを明記・主たる表示面の30〜50%・写真を含めることができる
4)世界の受動喫煙対策=建物内禁煙WHO FCTC 第8条 受動喫煙からの保護Protection from exposure to second-hand tobacco smoke
「受動喫煙防止のための政策勧告」WHO Policy Recommendations
4)世界の受動喫煙対策=建物内禁煙WHO FCTC 第8条 受動喫煙からの保護Protection from exposure to second-hand tobacco smoke
「受動喫煙防止のための政策勧告」WHO Policy Recommendations
○受動喫煙は深刻な健康障害を引き起こす○喫煙室や空気清浄機の使用では、受動喫煙を防止することはできない
世界保健機関はFCTCの締約国に
建物内を100%完全禁煙とする全面禁煙法の成立と施行を求めている、世界中でバーも含む全面禁煙が急速に進行中。http://www.who.int/tobacco/resources/publications/en/
4)喫煙室からは大量の漏れ
4)喫煙室からは大量の漏れ
排気風量不足排気風量不足
ドアのフイゴ様作用で煙を外に追い出すドアのフイゴ様作用で煙を外に追い出す
喫煙室内部
喫煙室外部
漏れを証明し、喫煙室は廃止
最新型の喫煙室でも漏れの防止は不可能最新型の喫煙室でも漏れの防止は不可能
両側2個
両側2個
4カ所に6個の喫煙室
新型のぞみ、N700喫煙室からの漏れの証明新型のぞみ、N700喫煙室からの漏れの証明
7号車デッキの喫煙室
喫煙室内粉じん計
デッキと客席の粉じん計
頻繁に開く自動ドアから煙が漏れる
のぞみN700、喫煙室からの漏れの確認とその原因のぞみN700、喫煙室からの漏れの確認とその原因原因1)喫煙室の出入りによりドアが開いた時にタバコ煙が漏れる原因2)喫煙終了後の呼気にタバコ煙が含まれている
デッキの鋭いピークは、喫煙者が煙を吐き出しながら喫煙室から出たことが原因
30分間に20本の喫煙=40回のドア開閉
喫煙室からの漏れの原因、その2
喫煙終了後にも呼出されるタバコ煙の粒子状成分喫煙室からの漏れの原因、その2
喫煙終了後にも呼出されるタバコ煙の粒子状成分
喫煙後、数十回分の呼気から粒子状物質を検出
喫煙終了後、1呼吸目
2呼吸目
3呼吸目
4呼吸目
喫煙終了後の呼気からタバコ煙検出40呼吸=200秒は呼気に煙粒子が含まれる
喫煙終了後の呼気からタバコ煙検出40呼吸=200秒は呼気に煙粒子が含まれる
さらに、ガス状成分は洋服や口臭から数時間発生
上気道からの排出(半減期5秒)
下気道からの排出(半減期30秒)
各国の受動喫煙対策状況
各国の受動喫煙対策状況
先進国では日本のみが立ち後れている
◎:建物内禁煙、○:例外措置はあるが実質的には建物内禁煙△:空間分煙(罰金あり)、▲:空間分煙(罰金なし)
4)世界の受動喫煙対策=建物内禁煙アイルランド2003年、イタリア2006年1月、英国2007年7月、フランス2008年1月受動喫煙防止法を施行
4)世界の受動喫煙対策=建物内禁煙アイルランド2003年、イタリア2006年1月、英国2007年7月、フランス2008年1月受動喫煙防止法を施行
通りに面した小さな居酒屋(バール)も全面禁煙
2006年6月ミラノで撮影
罰金27.5〜275ユーロ(5,000〜50,000円)
5)立ち後れた日本の受動喫煙対策
健康増進法 平成15年5月施行
5)立ち後れた日本の受動喫煙対策
健康増進法 平成15年5月施行第第2525条「学校、体育館、病院、劇場、観覧条「学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店、その他の多数の者が利公庁施設、飲食店、その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用用する施設を管理する者は、これらを利用する者についてする者について、、 受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるように努めなけれを講ずるように努めなければならないばならない」」
銀行や郵便局が銀行や郵便局が禁煙化されるなど、禁煙化されるなど、一一定の定の効果はあったが、効果はあったが、努力義務で査察努力義務で査察制度も罰則規定もないことが制度も罰則規定もないことが問題問題
5)立ち後れた日本の受動喫煙対策
サービス産業(飲食店)の受動喫煙17時まで禁煙タイムの店舗の受動喫煙
5)立ち後れた日本の受動喫煙対策
サービス産業(飲食店)の受動喫煙17時まで禁煙タイムの店舗の受動喫煙
産業医大健康開発科学中田ゆり
喫煙タイムは厚労省基準の10倍超
5)立ち後れた日本の受動喫煙対策
サービス産業(飲食店)の受動喫煙席を分けただけの店舗の受動喫煙
5)立ち後れた日本の受動喫煙対策
サービス産業(飲食店)の受動喫煙席を分けただけの店舗の受動喫煙
5)立ち後れた日本の受動喫煙対策
サービス産業(飲食店)の受動喫煙
席を分けただけの対策は効果なし
5)立ち後れた日本の受動喫煙対策
サービス産業(飲食店)の受動喫煙
席を分けただけの対策は効果なし
測定:中田ゆり
5)立ち後れた日本の受動喫煙対策
サービス産業(飲食店)の受動喫煙
全く対策が行われていない店舗も多い厚労省の喫煙室内の粉じん濃度の評価基準(0.15mg/m3)の20倍
5)立ち後れた日本の受動喫煙対策
サービス産業(飲食店)の受動喫煙
全く対策が行われていない店舗も多い厚労省の喫煙室内の粉じん濃度の評価基準(0.15mg/m3)の20倍
このような劣悪な環境で多くの労働者が職業的な受動喫煙にさらされている
健康増進法 平成15年5月施行健康増進法 平成15年5月施行その他の多数の者が利用する施設とは、鉄軌道とは、鉄軌道駅、バス駅、バスターミナル、航空ターミナル、航空旅客ターミナル、旅客船旅客ターミナル、旅客船ターミナル、ターミナル、金融機関、金融機関、美術館、美術館、博物館、社会福祉施設、博物館、社会福祉施設、商店商店、ホテ、ホテル、ル、旅館などの旅館などの宿泊施設、宿泊施設、屋外屋外競技場、遊技場、競技場、遊技場、娯楽施娯楽施設など多数の者が利用する施設を含む設など多数の者が利用する施設を含むものものであり、同条であり、同条の趣旨にの趣旨に鑑み鑑み、鉄軌道、鉄軌道車両、車両、バス及びバス及びタクシー車両、航、航空機、旅客船などについても「空機、旅客船などについても「その他のその他の施設」施設」に含むに含むももののである。(厚生労働省健康局長である。(厚生労働省健康局長通知通知))
問題点:問題点:努力義務努力義務であり、であり、査察制度も罰則規定査察制度も罰則規定もないもない
日本禁煙推進医師歯科医師連盟総会: 2008年2月、横浜
神奈川県受動喫煙防止条例解説日本禁煙推進医師歯科医師連盟総会: 2008年2月、横浜
神奈川県受動喫煙防止条例解説
神奈川県の受動喫煙防止条例は、顧客だけではなく、サービス産業で働く従業員の健康を守るために、飲食店も含むべきである。
松沢知事
タバコ税より、県民の健康の方が大切です。
6)効果のない受動喫煙対策=軒先喫煙6)効果のない受動喫煙対策=軒先喫煙喫煙者が出入りするときに開いたドア、ドアが閉まっていてもの隙間から煙が入り込む。
屋内への流入
屋外の煙
6)効果のない受動喫煙対策軒先喫煙では煙が流入
6)効果のない受動喫煙対策軒先喫煙では煙が流入
評価基準0.15mg/m3
6)効果のない受動喫煙対策=ホタル族6)効果のない受動喫煙対策=ホタル族
サッシの隙間からタバコ煙が逆流+呼気に含まれるタバコ煙上下左右の部屋の受動喫煙の原因ともなるのでベランダ喫煙は禁止するべきである
喫煙者
6)効果のない受動喫煙対策=ホタル族サッシの隙間から屋内に煙が入り込む
6)効果のない受動喫煙対策=ホタル族サッシの隙間から屋内に煙が入り込む
くらしの中のタバコ(受動喫煙)撲滅くらしの中のタバコ(受動喫煙)撲滅
結論結論「「たばこの規制に関する世界保健たばこの規制に関する世界保健機関枠組み条約」第8条機関枠組み条約」第8条に沿っに沿って、非喫煙者を受動喫煙からて、非喫煙者を受動喫煙から保保護するために、護するために、全ての建物内の全ての建物内の禁煙を徹底禁煙を徹底しし、違反者には罰則、違反者には罰則を科す受動喫煙防止法が必要を科す受動喫煙防止法が必要