低層clt構造システム 運用マニュアル 概...
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目次
はじめに ·········································································································· 1
1.運用マニュアルの利用方法 ······················································································ 2
2.モデルプランを用いた構造チェックシートの解説(運用マニュアルからの抜粋)
設計仕様の解説(5 種類の壁ユニット) ································································· 3
CLT壁:ユニットAとユニットBの違い、配置ルール ··········································· 4
構造安全性の確認方法 ························································································ 5
モデルプランの計画概要 ····················································································· 6
設計仕様の確認 ································································································· 7
略伏図 ············································································································· 8
存在壁量の確認 ································································································· 9
壁量チェック(地震・風) ·················································································10
水平構面の確認 ································································································ 11
3.架構詳細図
CLT壁 ユニットA・ユニットB、土台まわり ···················································12
CLT床パネル 接合金物等 ··············································································13
接合金物 U型引張金物・L型せん断金物・平型せん断金物 ····································14
平型床面引張り金物A・B・C ···········································································15
(参考資料低層)CLT構造システムで可能な計画
低層CLT構造システムの特徴・利用するCLTの種類 ··········································16
建築物概要及び構造概要 ····················································································17
CLT壁パネル・CLT床パネル及び接合金物、屋根の構成 ····································18
はじめに
1
はじめに
「低層 CLT 構造システム」(以下、本システム)は、2016 年 4月 1日に(一社)日本CLT協会が取得し
た大臣認定です。複雑な構造計算をできるだけ省略し、簡易な構造計算で設計できる CLT 建築物を示すこと
で、CLT を構造躯体に用いた建物の一般化の一助となることを目的としています。
本システムの内容は、「低層 CLT 構造システム 運用マニュアル」と「低層 CLT 構造システム 運用マニュア
ル概要」(以下、本マニュアル)の 2冊で構成されています。本マニュアルは、本システムのご紹介および導
入のきっかけとなるよう作成しており、2頁~15 頁は「低層 CLT 構造システム 運用マニュアル」より主要な
部分を抜粋しております。
本システムの運用は、当協会が主催する指定の講習会を受講していただいた方を対象にしております。ま
た、本マニュアルに記載のない具体的な内容については、抜粋元である「低層 CLT 構造システム 運用マニュ
アル」に記載しております。
なお、本システムは、木造軸組構法や枠組壁工法にみられる仕様規定を目指して、CLT を構造躯体に用い
たシステムの最初の認定です。そのため過去に実証データがあるものを基に、できるかぎり建設できる建物
の範囲を拡げてはいますが、まだまだ自由度は低く、課題は残っています。
本システムを足掛かりとして、CLT を構造躯体に用いた建物のより簡易な設計法の開発や仕様規定の告示
化がなされることを今後に期待し、尽力していく所存です。
【本システムのお問合せ先】
一般社団法人 日本 CLT協会
東京都中央区東日本橋 2-15-5
TEL:03-5825-4774
1.運用マニュアルの利用方法
2
運用マニュアルの利用方法
大臣認定「低層 CLT 構造システム」は、住宅又は共同住宅を主な用途とし、CLT パネルを用いた木造/壁
式構造の建築物をチェックシートを用いて簡易に設計できるシステムである。本マニュアルは、大臣認定に
示される内容に基づき、本システムを用いた建築物を設計する際の設計ルール及び建築物の安全性の確認方
法の解説書である。
建築基準法における本システムを用いた構造計算ルートは、法第 20 条第 1 項第一号の規定による時刻歴応
答解析(大臣認定ルート)であり、本システムによる建築物は、大臣認定「低層 CLT 構造システム 別添 1
設計仕様」に示される規定に適合することにより、法第 20 条、建築基準法施行令第 36 条第 1 項及びこれら
に基づく規定に適合するものである。また、本システムによる建築物は、構造計算適合性判定が不要となる。
本マニュアルの構成を以下に示す。
□第 1 章
本システムの構造計算フロー、本システムを用いて建築物を設計
する際の設計フロー及び確認申請時に必要な図書一覧など、本シ
ステムの概要を解説している。
□第 2 章
大臣認定「低層 CLT 構造システム 別添 1 設計仕様」に示される
内容について、項目毎に解説している。
なお、第 2 章には、大臣認定「低層 CLT 構造システム 別添 1 設
計仕様」の内容を全て記載している。
□第 3 章
2 階建てのモデルプランを用いて、大臣認定「低層 CLT 構造シス
テム 別添 2 構造設計チェックシート」の解説と記入例を記載し
ている。
本システムを用いた建築物の確認申請時には、建築基準法施行規則第 1 条の 3 第 1 項に示される図書に加
え、以下に示す②から⑤までの図書が必要となる。
②及び③の図書は、事前に用意された図書を提出する。
④及び⑤の図書は、建築物毎に作成する。
□第 1 章の内容 ・システムの概要 ・法令上の構造設計フロー ・建築物の設計フロー
□第 2 章の内容 ・設計仕様の解説 ・モデルプランにおけるルール
の確認例
□第 3 章の内容 ・構造設計チェックシート の解説
・モデルプランにおける構造設
計チェックシートの記入例
□確認申請に必要な図書 ①施行規則第 1 条の 3 第 1 項に示される図書 ②本システムの認定書の写し ③別添 1 設計仕様 ④別添 2 構造設計チェックシート(建築物毎に作成する) ⑤基礎・地盤説明書(建築物毎に作成する。)
2.モデルプランを用いた構造設計チェックシートの解説
3
設計仕様の解説
(一)鉛直構面の種類
イ)本システムによる建築物の鉛直構面は、CLT 全壁及び CLT 垂壁により構成する「CLT 壁ユニット」
と、製材又は集成材を用いた組立壁により構成する「組立壁ユニット」の 2 種類がある。
ロ)CLT 壁ユニットは、本システムによる建築物の水平耐力要素である。
ハ)組立壁ユニットは、鉛直荷重を負担する枠組壁工法に準じた非耐力壁である。
図1 鉛直構面の種類
鉛直構面 CLT 壁ユニット
組立壁ユニット
ユニット A
ユニット B
ユニット C
ユニット D
ユニット E
CLT 全壁及び CLT 垂壁より構成する門型の架構
CLT 全壁より構成する 2 列又は 3 列ずつ連結した架構
上枠、下枠及び縦枠より構成する開口を設けない架構
まぐさ及びまぐさ受け等により構成する 垂壁つき架構
まぐさ及びまぐさ受け等により構成する 垂壁・腰壁つき架構
ユニット A ユニット B
縦枠
上枠
下枠
まぐさ
横材
下枠
まぐさ受け
縦材 縦材
横材
まぐさ受け
まぐさ
ユニット C ユニット D ユニット E
CLT 屋根 CLT 垂壁
CLT 全壁
CLT 床
CLT 床
CLT 全壁
CLT 屋根
CLT 床
CLT 床
2.モデルプランを用いた構造設計チェックシートの解説
4
(二)本システムによる建築物の鉛直構面の配置ルールは、以下に示す 4 つのルールがある。
イ)CLT 壁ユニットは、各階で同一配置とする。
ロ)耐力壁線上には CLT 壁ユニット又は組立壁ユニットを隙間なく連続して配置する。
ハ)耐力壁線上に CLT 壁ユニットが存在しない区間の長さは、4.0P 以下とする。
ニ)同一方向にユニット A とユニット B を混用してはならない。
図2 耐力壁線上のユニット配置例(ユニット A を用いる場合)
図3 耐力壁線上のユニット配置例(ユニット B を用いる場合)
L1 ユニット A
組立壁ユニット
L2 L3
組立壁ユニット
ユニット A ユニット A
組立壁ユニット
L1、L2、L3≦4.0P
ユニット B ユニット B
組立壁ユニット 組立壁ユニット
ユニット B ユニット B ユニット B ユニット B
L4 L5
L4、L5≦4.0P
CLT 全壁 CLT 床等 CLT 垂壁
まぐさ、まぐさ受け
開口部 組立壁
2.モデルプランを用いた構造設計チェックシートの解説
5
(三)水平力に対する確認方法
イ)鉛直構面の水平力に対する確認方法を以下に示す。
∑≤⋅⋅= aE QWQ 11 βα ·················· 地震力の確認
∑≤ aW QQ 1 ······························ 風圧力の確認
3.0≤γ ····································· 偏心率の確認
ΣQa :当該方向の存在壁量 Qaの合計。存在壁量 Qaは、CLT 壁ユニットを分割した単位架構であ
る CLT 骨組の短期せん断耐力に相当する値であり、建築物仕様、CLT 骨組の種類及び CLT
骨組の幅に応じて「存在壁量 Qa一覧表」より確認する。
QE1 :1 層地震時必要壁量で、1 層重量 W1に設計用係数α及び設計用係数βを乗じて計算する。
QW1 :1 層風圧時必要壁量。QW1は、各方向の見付面積に風圧力用係数 Kwiを乗じて計算する。
α :設計用係数αは、建築物のベースシア係数に相当する値であり、建築物仕様及び配置した
CLT 骨組の種類に応じて「設計用係数α一覧表」より確認する。
β :設計用係数βは、鉛直構面の偏在による平面的ねじれを考慮した割増係数に相当する値で
あり、設計用係数γに応じて「設計用係数β一覧表」より確認する。
γ :設計用係数γは、偏心率に相当する値であり、各階の偏心率のうち最も大きな値を各方向
の設計用係数γとする。
ロ)水平構面の水平力に対する確認方法を以下に示す。
aa
a QfQq
LlPQf ≤⎟⎟
⎠
⎞⎜⎜⎝
⎛−⋅=∑∑ ································· 面内せん断の確認
ai
endii MfLlMfMfMf ≤×−=
'' ΣΣΣΣ ················· 面内曲げの確認
Qfa :単位水平構面の短期許容せん断耐力に相当する値であり、実験に基づくスプライン接合
部の短期許容せん断耐力に、単位水平構面の有効幅 Beffを乗じて計算する。
Qf :単位水平構面に作用する短期時の負担せん断力に相当する値であり、各位置における水平
力を、当該単位水平構面の原点側の領域に作用している層水平力の総和と、同領域内の耐
力壁が負担しているせん断力の総和の差として計算する。
P :層水平力に相当する値であり、各階の地震力及び各階の風圧力を用いて計算する。
Mfa :単位水平構面の短期許容曲げモーメントに相当する値。
Mfi :単位水平構面に作用する短期時の曲げモーメントに相当する値であり、当該単位水平構
面の始端と終端の負担せん断力の平均値Qf に、当該単位水平構面の幅 li'を乗じて計算す
る。
ΣMfend :水平構面のねじりモーメントに相当する値であり、実際には水平構面端部の直交壁によ
る抵抗モーメントと釣り合っていることから、ΣMfend及び通りの位置により、直線分布と
2.モデルプランを用いた構造設計チェックシートの解説
6
仮定した補正用モーメントを計算して補正している。
モデルプランを用いた構造設計チェックシートの解説
モデルプランを用いた構造設計チェックシートの解説及び記入方法を以下に示す。なお、モデルプランは
2 階建てであるため、本章では【2 階建て】の構造設計チェックシートを用いて解説を行う。
1)モデルプランの計画概要
・本マニュアルで用いるモデルプランの計画概要を以下に示す。
表2 建設地の条件
基準風速 34m/s
地表面粗度区分 Ⅲ
垂直積雪量 30cm
用途 一戸建ての住宅
地震地域係数 1.0
地盤の種別 第 1 種地盤
長期地耐力 50kN/m2
表3 モデルプランの計画概要
階数 2 階建て
延べ面積 160.00m2
各階床面積 1 階:80.00m2
2 階:80.00m2
構造階高 2.90m
軒の高さ 6.52m
屋根形式 陸屋根
□1 階平面図 □2 階平面図
図4 モデルプラン平面図
2.モデルプランを用いた構造設計チェックシートの解説
7
2)設計仕様の確認
・記入者は、該当するチェックボックス(□)に、レ点(☑)を記入する。項目により該当するチェック
ボックスが複数ある場合は、該当するもの全てにレ点を記入する。
・記入者は、チェックシート中の空欄に適切な数値を記入する。
・記入者は、チェック内容に適合していることを確認し、判定欄の「適」にレ点を記入する。
・設計仕様の確認について、モデルプランにおける記入例を以下に示す。
図5 設計仕様の確認
基準風速V 0 34 m/s ☑適 □否 基準風速を記入
粗度区分 Ⅲ ☑適 □否 地表面粗度区分を記入
30
地震地域係数 地震地域係数 1.0 ☑適 □否 地震地域係数を記入
基準モジュール ☑適 □否
階数 ☑適 □否
延べ面積 173.37 m2 ☑適 □否 延べ面積を記入
2階床面積 91.74 m2 ☑適 □否
1階床面積 81.63 m2 ☑適 □否
軒の高さ 6.40 m ☑適 □否 軒の高さを記入
建築物の高さ 6.96 m ☑適 □否 建築物の高さを記入
塔状比 0.80 ☑適 □否 塔状比を記入
50
☑適 □否
上部架構の
構造形式
※1 建築基準法施行規則第1条の3に示される地盤・基礎説明書を別途作成し、確認申請時に提出する。
□第二種地盤
液状化については、建築物又は建築物の部分に有害な損傷、変形及び沈下が生じないと判断可能な地盤である。(液状化対策された地盤を含む。)
1.25
□否
☑適 □否
☑適はね出し辺の最大長さを記入
長期許容地耐力を記入
判定 特記事項
垂直積雪量を記入
チェック内容
基準モジュールは、1000mmである。
地上2階建てである。
積載荷重は、以下のいずれかである。
☑1800N/m2以下
□1800N/m2以下及び2900N/m2
以下(2900N/m2以下は1階のみ)
杭状地盤補強のされていない地盤である。
対象建設地の地盤は、以下のいずれかである。
☑第一種地盤
はね出し辺の最大長さ
m
延べ面積は、40m2以上2000m2
以下である。
垂直積雪量
地表面粗度区分は、Ⅲ又はⅣである。
項目
はね出し部分
垂直積雪量は、以下のいずれかである。
垂直積雪量 ☑100cm以下(20N/m/m2)の地域
□200cm以下(30N/m/m2)の地域
地震地域係数は、1.0以下である。
cm ☑適 □否
軒の高さは、7.6m以下である。
建築物の高さは、9.7m以下である。
塔状比は、4.0以下である。
はね出し部分のはね出し長さは1.5m以下であ
る。
基準風速基準風速V 0は、36m/s以下である。
地盤適用条件※1
kN/m2☑適 □否
積載荷重
地盤補強のされていない地盤又は平面地盤補強された地盤で、長期許容地耐力30kN以上であ
る。
長期許容地耐力
令第80条の3に係る土砂災害特別警戒区域に指定されていない区域である。 ☑適 □否
☑適 □否
☑適
基礎形式は、以下のいずれかである。
☑布基礎(鉄筋コンクリート造)
□ベタ基礎(鉄筋コンクリート造)
平成25年国土交通省告示第771号に規定する特定天井は有さない。
□否
☑適
特定天井
□否
☑適 □否
基礎の構造形式 ☑適
上部架構の構造形式は、木造/壁式工法である。
面積及び高さ
各階床面積は、20m2以上1000m2
以下である。 各階床面積を記入
□否
2.モデルプランを用いた構造設計チェックシートの解説
8
3)略伏図
・略伏図には、原点位置、通り、CLT 壁ユニット及び CLT 骨組符号、組立壁ユニット、CLT 床パネル、は
ね出し部分、吹抜け、設備用開口領域、基礎梁並びにフーチング又は基礎スラブを凡例に従い記入する。
・各部位の寸法を記入する。
・略伏図について、モデルプランにおける記入例を以下に示す。
図6 略伏図
※1 建物平面矩形の紙面上の左下を原点とする。
※2 紙面上の左から右向き及び下から上向きを(正側)とする。
※3 図中の[ ]は、CLT骨組符号を示す。なお、ユニットAは(正側)のCLT骨組符号を示す。
※4 CLT骨組A2は、*をつけた2つで1つの鉛直構面である。
Y1
Y2
Y3
Y4
X3X2X1
3,500
2,500
4,000
11,250
1,250
8,000
4,500 3,500
1,925
2,410
5001,000
梁間方向
桁行方向
桁行方向:ユニットB梁間方向:ユニットA
凡例
CLT全壁
CLT垂壁
組立壁
はね出し部分
吹抜け
原点
[B1-20] [B1-20]
[B1-20]
[B1-20]
[B1-20]
[B1-20]
[B1-20]
[B1-20]
[A1-10]
[A1-15]
[A2-1010]*
[A2-1010]*
[A1-15]
[A2-1010]*
[A2-1010]*
[A1-10]
[A2-1015]*
[A1-10]
[A1-10]
[A2-1015]*
2500 1500
2500 1500
2500 1500
2500 1000 15001000 1000 1000
1000 10001000 1000
1000 10001000 1000
1000 10001000 1000
1000
2000
1000
2000
1500
1500
1000
1000
2000
1000
2000
1500
1500
1000
1000
2000
1000
2500
1000
1000
1500
設備用開口領域
4)鉛直構
・鉛直構面
CLT 骨組
(列の合
CLT 骨組
(列の合
なお、正
構面及び水平
面の存在壁量
組毎の Qaの合計
合計を記入する
組毎の Qaの合
合計を記入する
正負で同じ値と
構面の確認
量 Qaの確認に
計を記入する。
。)
CLT 骨組
異なるた
合計を記入する
る。) となる。
について、モ
図7 存
A2 は正負で符
め注意が必要
る。
9
モデルプラン
存在壁量 Qa
符号が
。
CLT 骨
応じて
A の設
2.モデルプ
における記入
aの確認
CLT 骨組
応じて、設
A の設計用
④/
骨組 A1 の耐力
て、設計用係数
設計用係数αを
プランを用いた構
入例を以下に
建築物仕
存在壁量
ユニット
④/⑤の値を
A1 の耐力比率
設計用係数α一
用係数αを転記
/⑤の値を記入
力比率及び建築
数α一覧表より
を転記する。
構造設計チェッ
に示す。
仕様に応じて、
量 Qa一覧表より
A の Qaを転記
を記入する。
率及び建築物仕
一覧表よりユ
記する。
入する。
築物仕様に
りユニット
クシートの解説
り 記する。
仕様に
ニット
説
2.モデルプランを用いた構造設計チェックシートの解説
10
・鉛直構面の水平力に対する確認について、モデルプランにおける記入例を以下に示す。
図8 鉛直構面の水平力に対する確認
・確認対象
方向 Y方向
配置したユニット ユニットA
・Y方向(正側) ・Y方向(負側)
①存在壁量の合計(kN) 275.76 (1)より転記 ①存在壁量の合計(kN) 265.65 (1)より転記
②設計用係数α 0.49 (1)より転記 ②設計用係数α 0.49 (1)より転記
③設計用係数β 1.00 (7)より転記 ③設計用係数β 1.00 (7)より転記
④2層建築物重量W2 (kN) 172.58 (6)より転記 ④2層建築物重量W2 (kN) 172.58 (6)より転記
⑤1層建築物重量W1 (kN) 456.36 (6)より転記 ⑤1層建築物重量W1 (kN) 456.36 (6)より転記
⑥A 2 1.16 (6)より転記 ⑥A 2 1.16 (6)より転記
⑦地震時2層必要壁量Q EY2 (kN) 97.88 =②×③×④×⑥ ⑦地震時2層必要壁量Q EY2 (kN) 97.88 =②×③×④×⑥
⑧地震時1層必要壁量Q EY1 (kN) 223.62 =②×③×⑤ ⑧地震時1層必要壁量Q EY1 (kN) 223.62 =②×③×⑤
⑨風圧時1層必要壁量Q W Y1 (kN) 45.62 (2)より転記 ⑨風圧時1層必要壁量Q W Y1 (kN) 45.62 (2)より転記
地震時検定比 0.81 =⑧/① 地震時検定比 0.84 =⑧/①
風圧時検定比 0.17 =⑨/① 風圧時検定比 0.17 =⑨/①
判定(下記を満足するとき✓を記入)
☑地震時検定比と風圧時検定比がすべて1以下である
□(負側)の確認は省略
・確認対象
方向 X方向
配置したユニット ユニットB
・X方向(正側) ・X方向(負側)
①存在壁量の合計(kN) 285.68 (1)より転記 ①存在壁量の合計(kN) (1)より転記
②設計用係数α 0.50 (1)より転記 ②設計用係数α (1)より転記
③設計用係数β 1.00 (7)より転記 ③設計用係数β (7)より転記
④2層建築物重量W2 (kN) 172.58 (6)より転記 ④2層建築物重量W2 (kN) (6)より転記
⑤1層建築物重量W1 (kN) 456.36 (6)より転記 ⑤1層建築物重量W1 (kN) (6)より転記
⑥A 2 1.16 (6)より転記 ⑥A 2 (6)より転記
⑦地震時2層必要壁量Q EX2 (kN) 99.88 =②×③×④×⑥ ⑦地震時2層必要壁量Q EX2 (kN) =②×③×④×⑥
⑧地震時1層必要壁量Q EX1 (kN) 228.18 =②×③×⑤ ⑧地震時1層必要壁量Q EX1 (kN) =②×③×⑤
⑨風圧時1層必要壁量Q W X1 (kN) 58.67 (2)より転記 ⑨風圧時1層必要壁量Q W X1 (kN) (2)より転記
地震時検定比 0.80 =⑧/① 地震時検定比 =⑧/①
風圧時検定比 0.21 =⑨/① 風圧時検定比 =⑨/①
判定(下記を満足するとき✓を記入)
☑地震時検定比と風圧時検定比がすべて1以下である
☑(負側)の確認は省略
モデルプランは X 方向にユニット B を配置しているため、
「(負側)の検討は省略」にレ点を記入する。
斜線を記入する。
モデルプランは Y 方向にユニット Aを配置しているため、正負両方向の確
認を行う。
検定比が 1.0 以下であることを
確認し、レ点を記入する。
チェックシートより転記する。 (全て確認済みの値)
検定比が 1.0 以下であることを
確認し、レ点を記入する。
チェックシートより転記する。
(全て確認済みの値)
2.モデルプランを用いた構造設計チェックシートの解説
11
・水平構面の水平力に対する確認は、表4に示す検討ケース毎の表に値を記入して行う。
表4 モデルプラン(2 階建て)の確認表の検討ケース
荷重ケース 地震時 風圧時
方向 X 方向(正側) X 方向(負側)※ Y 方向(正側) Y 方向(負側)※
位置 軒レベル 2 階床レベル
※ユニット B を配置した方向の場合、「(負側)の確認は省略する」にレ点を記入する。
・水平構面の水平力に対する確認について、モデルプランにおける記入例を以下に示す。
図9 水平構面の水平力に対する確認
・確認対象 ・準備計算
荷重ケース ①(本シートでは使用しない) -
方向 ②地震時2層必要壁量Q EX2 (kN) 99.88 (8)より転記
位置 ③必要床量係数P 99.88 =②④X方向(正側)の存在壁量の合計ΣQ a (kN) 285.68 (8)より転記
⑤建物平面矩形のY方向の長さL (P) 10.00⑥建物平面矩形のX方向の長さB (P) 8.00
・確認Ⅰ
始端、終端 ⑦ ⑧ ⑨領域の幅 ⑫必要床量 ⑬検定
始端側通り 終端側通り B eff Qfa l Qf |Qf|/Qfa
(9)より転記 ⑦×14.3 (1)より転記 Σq a ③×(⑨/⑤-⑪/④) |⑫ |/⑧(P) (kN) (P) (kN) (kN) (kN)
始端 8.00 114.40 0.00 71.42 71.42 -24.97 0.22
終端 8.00 114.40 4.00 71.42 71.42 14.98 0.13
始端 8.00 114.40 4.00 71.42 142.84 -9.99 0.09
終端 8.00 114.40 7.50 71.42 142.84 24.97 0.22
始端 8.00 114.40 7.50 71.42 214.26 0.00 0.00
終端 8.00 114.40 10.00 71.42 214.26 24.97 0.22
・確認Ⅱ(確認方向の原点を通る通りは対象としない)
対象通り ⑭ ⑮ ⑯水平構面の幅 ⑰ ⑱ ⑲ ㉑ ㉒検定
Mfa Qfの平均値 l i ' Mf ΣMf ΣMf end ΣMf' |ΣMf|/Mfa
⑥×38.4 ⑮×⑯ Σ⑰ Σl i ' ⑱-⑲×⑳/⑤ |㉑ |/⑭(kN) (P) (P)
Y2 307.20 -4.99 4.00 -19.98 -19.98 37.46 4.00 -34.96 0.11Y3 7.49 3.50 26.22 6.24 7.50 -21.85 0.07Y4 12.49 2.50 31.21 37.46 10.00 0.00 -
ユニットB
⑳原点から
対象通りまでの
距離
Y3 Y4
Y3
対象単位水平構面 ⑩対象通りの
存在壁量
⑪原点から
対象位置までの
存在壁量の合計
地震時
X方向(正側)
配置したユニット
Y2
Y1 Y2
軒レベル
地震時 2 層必要壁量及び存在壁量
の合計を転記する。 確認方向に応じて、L と B は
変わるため注意が必要。 床面有効幅 Beff を転記する。
各通り(始端側の通り)の存在壁量の
合計を転記する。 面内せん断の検定値
面内曲げの検定値。
3..架構詳細図
12
架構詳細図
X1 X3X2
Y1
Y2
Y3
Y4
Y5
A部(CLT全壁端部)
B部(CLT全壁出隅部)
12,50
0
1,500
4,000
4,000
3,00
0
8,000
4,000 4,000
大引
U形引張金物 (M20用)
土台(90×120)
アンカーボルトM20(ABR490)
U形せん断金物 U形引張金物 (M20用)
アンカーボルトM20(強度区分10.9)
アンカーボルトM16(ABR490)
CLT全壁
土台(90×120)
U形せん断金物
アンカーボルトM20(強度区分10.9)
CLT全壁
CLT全壁
90
90
90
110
90
110
500
110
90
500
2,0901,9101,00045
500
500
500
1,5001,00090
3,000
3,000
3,000
9,000
120
3,000
3,000
3,000
9,000
120
CLT垂壁
平形せん断金物
CLT垂壁
CLT全壁 CLT全壁
CLT全壁 CLT全壁
CLT全壁
CLT全壁
平形せん断金物
平形せん断金物
平形せん断金物
CLT全壁
CLT全壁
土台
L形せん断金物 L形せん断金物
L形せん断金物
L形せん断金物
座金(t=19) 座金(t=19)
CLT全壁
土台
土間コンクリート
U形引張金物 (壁-床用)
U形引張金物(壁-床用)
U形引張金物(壁-床用)
U形引張金物(壁-床用)
U形引張金物(M24用)
U形せん断金物
U形引張金物 (M16用)
U形引張金物 (M16用)
U形引張金物 (M24用)
45 45
1,000 2,000 1,000 1,000
500 500 500 500 500
110
500 500
110110
1,500 1,000 1,500
500 500 450 450
110110110 110110
500
2,790
210
2,790
210
2,790
210
2,790
210
2,790
210
2,790
210
500
110
500
110
500 500
110110 110
A 部
B 部
A 部 (1 階 CLT 全壁端部)
B 部 (1 階 CLT 全壁出隅部)
ユニット A 架構図 ユニット B 架構図
床下換気口・人通口周辺
3..架構詳細図
13
X1 X3X2
Y1
Y2
Y3
Y4
Y5
D部(CLT全壁出隅部)
C部(CLT全壁・垂壁)
12,500
1,500
4,000
4,000
3,000
8,000
4,000 4,000
CLT全壁
CLT全壁
L形せん断金物
L形せん断金物
CLT全壁
CLT垂壁
平形せん断金物
L形せん断金物
CLT床
U形引張金物 (壁-床用)
U形引張金物 (壁-床用)
U形引張金物 (壁-床用)
U形引張金物 (壁-床用)
L形せん断金物
両ねじボルトM20(強度区分10.9)両ねじボルトM20(強度区分10.9)
CLT全壁CLT全壁
CLT全壁
L形せん断金物
L形せん断金物
CLT床
U形引張金物 (壁-床用)
両ねじボルトM20(強度区分10.9)
CLT全壁
CLT全壁
両ねじボルトM20(強度区分10.9)
L形せん断金物
U形引張金物 (壁-床用)
U形引張金物 (壁-床用)
CLT全壁
CLT全壁U形引張金物 (壁-床用)
45
500
210
90
90
45
110
500
90
110110
210
110
90
500
90
90
階段吹抜
C 部
D 部
C 部(CLT 全壁端部)
D 部(CLT 全壁出隅部)
X1 X3X2
Y1
Y2
Y3
Y4
Y5
H部(CLT床吹抜け部)G部(CLT床十字部)
12,500
1,500
4,000
4,000
3,000
8,000
4,000 4,000
1,0003,910
スプライン接合部
CLT全壁
CLT全壁
U形引張金物(壁-床用)
平形床面引張金物B
両ねじボルトM20.(強度区分10.9)
吹抜け部
CLT床
CLT床CLT床
スプライン接合部
スプライン接合部CLT全壁
CLT全壁
CLT全壁
U形引張金物(壁-床用)
U形引張金物(壁-床用)
平形床面引張金物C
平形床面引張金物C
スプライン接合部
両ねじボルトM20.(強度区分10.9)
CLT床
スプライン接合部CLT全壁
U形引張金物(壁-床用)
平形床面引張金物B
CLT床
スプライン接合部
75 75
7575
90 75
75
210
210
7575
90
E 部(CLT 床十字部)
F 部(CLT 床吹抜け部)
F 部 E 部
3..架構詳細図
14
U 形引張金物(M24 用)
1 階 CLT 全壁の柱脚部に用いる金物。
アンカーボルト M24(ABR490)及び定着板により接合する。
U 形せん断金物
1 階 CLT 全壁の柱脚部に用いる金物。
アンカーボルト M20(強度区分 10.9)により接合する。
L 形せん断金物
CLT 全壁と CLT 床等、CLT 垂壁と CLT 床等を接合する金物。STS-C65 により接合する。
平形せん断金物
CLT 全壁と CLT 垂壁、ユニット B 相互を接合する金物。STS-C65 により接合する。
16-φ6.7
1-φ29
142
28
55
55
55
55
55
55
25 25 25 12.512.5100
2055
575
55
55
4.5
4.5
4.5
92
4.5
50
110
50
4.54.5
924.54.5
110
100
2-φ21
2-φ6.7
8-φ6.7
50.5
50.5
250
4.5
4.5
101
92
90
40 40170
90 70
30 30 30 30 2015
25
60
20 30 30 30
250
90
190
4.5 92 4.5
101
190
15
25
26.8
70
15
70
3.2
3.2 18-φ6.7
12.525 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 2512.5
450
18-φ6.7
12.525 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 2512.5
450
26.8
25
70
3.2 66.8
70
1525
26.870
15
70
3.2
3.2
12.5
12.5
25
25
25
25
25
25
25
25
25
25
25
25
25
25
9-φ6.7
2512.5
225
2512.5
225
9-φ6.726.8
25
70
3.2 66.8
70
25
50
25
100
20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20
340
20
4.5
16-φ6.7
4.5
25
50
25
100
20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20
4.5
260
12-φ6.7
4.5
3..架構詳細図
15
平形床面引張金物 A
CLT 床相互を接合する金物。
STS-C65 により接合する。
平形床面引張金物 B
CLT 床相互を接合する金物。
STS-C65 により接合する。
平形床面引張金物 C
CLT 床相互を接合する金物。
STS-C65 により接合する。
30
30
30
30
35
235235
50
20 30 30 30 190 30 30 30 30 20
470
25
30
130
180
1-φ30
4.5
470
4.5
180
26-φ6.7
20 30 30 30 190 30 30 30 30 20
470
2030
30
30
30
190
30
30
30
30
20
470
30
125 110 125110
125
110
125
110
4-φ30
4.5
470
4.5
470
52-φ6.7
20 30 30 30 190 30 30 30 30 20
470
20
30
30
30
30
190
3030
30
30
20
470
30
125
125
50 60 235
50
60
235
2-φ30
4.5
470
4.5470
39-φ6.7