経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業 (補 …...1 業務要件の定義...

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1 別添 経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業 (補助金申請システムの機能開発等事業) 要件定義書

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別添

経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業

(補助金申請システムの機能開発等事業)

要件定義書

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目次

1 業務要件の定義 .................................................................................................................................................... 3 (1) 対象業務 ......................................................................................................................................................... 3 (2) システム上で稼働する業務規模の想定 ........................................................................................ 3 (3) 業務の実施時期・時間 ........................................................................................................................... 4 (4) 本システム導入による効果 ................................................................................................................. 4 (5) 情報システム化の範囲 ........................................................................................................................... 8

2 機能要件の定義 ................................................................................................................................................. 11 (1) 機能に関する事項 .................................................................................................................................... 11 (2) 画面に関する事項 .................................................................................................................................... 12 (3) 帳票に関する事項 .................................................................................................................................... 17 (4) 情報・データに関する事項 ................................................................................................................ 17 (5) 外部連携システムに関する事項 ...................................................................................................... 24

3 非機能要件の定義 ............................................................................................................................................ 26 (1) ユーザビリティ及びアクセシビリティに関する事項 ......................................................... 26 (2) システム方式に関する事項 ................................................................................................................ 28 (3) 規模に関する事項 .................................................................................................................................... 29 (4) 性能に関する事項 .................................................................................................................................... 30 (5) 信頼性に関する事項 ............................................................................................................................... 30 (6) 拡張性に関する事項 ............................................................................................................................... 32 (7) 上位互換性に関する事項 ..................................................................................................................... 33 (8) 中立性に関する事項 ............................................................................................................................... 33 (9) 継続性に関する事項 ............................................................................................................................... 33 (10) 情報セキュリティに関する事項 .................................................................................................... 33 (11) 情報システム稼働環境に関する事項 .......................................................................................... 37 (12) テストに関する事項 ............................................................................................................................. 39 (13) 移行に関する事項 .................................................................................................................................. 40 (15) 運用に関する事項 .................................................................................................................................. 42 (16) 保守に関する事項 .................................................................................................................................. 43

別紙一覧 ....................................................................................................................................................................... 45

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1 業務要件の定義

(1) 対象業務

ア 対象とする業務機能

• 本システム(「経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業(補助金申請シス

テムの機能開発等事業)」仕様書(以下「仕様書」という。)における「本シス

テム」の定義と同義。以下同じ。)にて対象とする業務は、補助金等に係る予算

の執行の適正化に関する法律(以下、「補助金適正化法」という。)に定める補

助金等の業務を対象とする。

• 補助金等のほか、間接補助金等についても対象とする。

• 補助金適正化法に定める、補助金等の交付の申請及び決定、補助事業等の遂行等、

補助金等の返還等の補助金等の執行に関する手続について電子化を行うものとす

る。

• 上記業務に付随する、行政文書管理、会計事務手続、検査及び監査対応等の事務

についても対応するものとする。

イ 対象とする補助金

• 現行システム(仕様書における「現システム」と同義。以下同じ。)は先行して

一般公開を行っており、令和2年度においては約80の国所管の補助金及び約3

0の自治体において活用されている。(「別紙1.現行システム利用補助金の一

覧」参照)

• 仕様書に示すロードマップに従い、次年度以降の拡大方針及びマイルストーンの

策定について、当省と協力し検討を行う。

(2) システム上で稼働する業務規模の想定

ア 補助金申請数

• 現行システムにて令和2年度に稼働する補助金は約80の国所管の補助金及び約

30の自治体の補助金を想定しているが、本システムにおいても上述の補助金が

令和2年度補正予算または令和3年度当初予算から活用を開始できるものとする。

• 上述の補助金の公募想定申請数、交付想定申請数はそれぞれ10万件程度を想定

する。

• また、上述の補助金は、現システムにて処理している案件も存在し、本事業で行

う移行設計及び別に調達する移行開発・移行作業により本システムにデータを移

行した上で、処理ができるものとする。令和2年4月現在、現システム上の事業

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数(事業者が行った公募、交付の申請数。)は約230件、令和2年12月末の

想定件数は約10万件の事業数を想定している。

• なお補助金の執行件数は上述の補助金や想定件数も変動はあり得る。

イ 利用者数

• 事業者アカウントは申請数と同数の約10万件を想定する。

• 事務局アカウントはアに列挙した補助金の事務局・外部審査員をあわせ約8千件

を想定する。

(3) 業務の実施時期・時間

• システムの稼働は、原則として24時間365日とする。

• ヘルプデスク、コールセンタの対応は、土日祝日、年末年始を除く9時から18

時とし、事務局からの電話及びメールの問合せを受け付ける(事業者向けはチャ

ットボットを想定)。

• 想定される業務の繁忙期は3月を想定している。

(4) 本システム導入による効果

本システムの導入により、事業者、事務局、行政としての目指すべき価値、効果とそ

の要件について、以下ア~ウで示す。

ア 事業者向けの効果

狙いとする効果 業務要件

自分に適した補助金が探

しやすい

・多様な補助金情報が掲載された、ポータルページがあ

・政策分野や補助対象者(法人類型や法人規模等)、補

助対象経費(設備投資や人件費等)で検索(ソートやフ

ィルタ等)ができる

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狙いとする効果 業務要件

事業者情報の入力の最小

限化

・事業者情報(事業者基本情報、財務情報等)のうち、

原則すべての補助金で必要となる共通の申請項目(以下

「共通情報」)と、補助金ごとに異なる個別の申請項目

(以下「個別情報」)を区分して入力を行う方式とする

・過去の申請で本システム上に入力した共通情報につい

て、次回以降の申請でプレ入力されるなど、入力負担の

低減を図る

・標準化されたデータ項目について、接続済み外部連携

システムから事業者情報にプレ入力されるなど、入力負

担の低減を図る

・チェックボックス、選択肢での回答方式で申請項目を

設定できる

過去申請で提出した添付

ファイルの他申請への利

・本システムで過去行った補助金申請時にアップロード

したファイルのうち他申請でも必要となるもの(財務諸

表、登記簿、納税証明書等を想定)について、他の申請

の際に、本システムから参照して利用できる

円滑なログイン、他シス

テムの保有データからの

転記

・ログインが容易にできる

・営業所単位での申請ができる

・他システムデータ(Gビズ ID、ミラサポなど)との情

報の連携ができる

(なお、多様な補助金に対応するため、代行申請の実現

可能性を検討する)

経費等の管理円滑化 ・証拠書類が随時スマートフォンやタブレット等の写真

撮影からもアップロードでき、システム上で管理できる

わかりやすい(マニュア

ル・公募要領を開かず操

作可)

・操作マニュアルや公募要領・交付要綱を開かずに、画

面上に必要な情報が必要なタイミングで表示されている

状態で操作ができる

・PCやタブレットでも操作可能となるようレスポンシブ

デザインを採用し、入力中の申請は一時保存ができる

・必要に応じて入力欄を追加表示できる

ファイルのアップロード

がわかりやすい

・様式をアップロードする画面やボタン付近に様式を配

置できる

・必要なアップロード書類がわかりやすく表示され、事

業者はアップロードする書類が準備でき次第、随時、容

易にアップロードできる

・直観的な操作(ドラッグ&ドロップ)でアップロード

ができる

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狙いとする効果 業務要件

タスク管理がシステムで

可能

・次に必要なタスクが表示される

・締切前にリマインドが表示される

入力ミスのアラートや自

己チェック

・ロジックの設定や申請時のチェックボックス形式の自

己チェックメニューなどにより、申請前に事業者が、不

備がないことを自己チェックできる

上記の効果のほか、以下のような効果についても期待される。

• 事業者が事前にフォローしたい補助金情報を、補助金名称やターゲットとする業

種、企業規模等から登録でき、当該登録された類型の補助金の公募が開始された

ら、あらかじめ登録しておいたメールアドレスにお知らせ情報が発信される。

• マイページ等に所在地や業種など補助条件に合致した補助金情報が表示される。

• 法人の業種や規模、過去に行った申請等から、申請すべき補助金がレコメンドさ

れる。

イ 事務局の効果(事業者とのコミュニケーション、申請処理等)

狙いとする効果 業務要件

事業者とのイン

タラクティブな

やりとり実施

・事業者とのやりとり(質問や修正等)を実施できる

・修正等のやりとりを履歴含めて管理することができ、履歴をわか

りやすく表示することができる

・修正等のやりとりは、期限等を定めて行うことができる

やりとり対応の

自動化・無人化

・チャットボット等のツールをあわせて活用することにより事前に

事務局に寄せられる質問への回答を自動化できる

・一斉での事業者へのお知らせ(プッシュ通知)や〆切前のリマイ

ンド等が実施できる

事業者からの問

合せ対応の高度

・AIツール活用等により、システム側での事業者からの問合せ対応

をするための基盤ができる

(事業者向けのヘルプデスクは調達範囲外であるが、問合せの一次

受付の一元化(質問内容から該当事務局の自動振り分けや、自動回

答作成、該当事務局への確認連絡、回答などの工程と、これらの工

程管理の自動化)の可能性を検討すること)

事務局における

審査の自動化・

円滑化

・エラーと思われる申請を自動で判別できる(他の補助金へ同一年

度に交付申請、交付決定されているかどうかの重複チェック、一度

しか申請できない補助金への複数申請チェックなど)

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狙いとする効果 業務要件

事務局の上位・

下位構造

・階層性のある事務局への対応(全国事務局で公募を実施し、地方

事務局で受付など)

・上位事務局は下位事務局で受け付けたデータが参照できるなどの

権限設定ができる

補助金全体の進

捗管理・集計が

できる

・申請された事業の一覧が表示でき、並べ替えや検索、抽出、集計

ができる

・事業ごとの進捗管理や補助金の予算管理ができる

補助金特性に応

じた業務プロセ

スのカスタマイ

ズ設定

・補助金の業務プロセスの組み合わせが任意に設定できる

・各手続の提出期限など〆切の設定ができる

・設定した補助金情報のプレビュー(補助金の公募情報のページイ

メージ、事業者の申請画面の表示イメージ、通知文書の生成イメー

ジなど)を公表前に確認できる

補助事業の申請

入力項目の統一

化、標準化

・事業者情報(事業者基本情報、財務情報等)のうち、原則すべて

の補助金で必要となる共通の申請項目(以下「共通情報」)と、補

助金ごとに異なる個別の申請項目(以下「個別情報」)を区分して

入力を行う方式とする(再掲)

・最もシンプルな共通情報が、申請入力項目としてデフォルトで設

定され、そのまま利用することができる。

・「テキスト入力」「選択肢入力」「チェックボックス」などの性

質ごと補助金事務局で個別項目を設定できる

補助金特性に応

じた申請入力項

目の柔軟な設定

・デフォルトの申請入力項目に対して、補助金特性に応じた以下の

ような変更を加えることができる

-事業者が申請する入力項目のレベルの設定・ロジックの設定

-テキストボックスだけでなくチェックボックス・選択式回答の設

定ができる

-アップロード必須書類の設定ができる(必須設定、条件付き必須

設定など)

ウ 事務局の効果(事務局の操作性、補助金関連バックオフィス業務との連携等)

狙いとする効果 業務要件

スムーズで安全性の高

いアカウント発行・管

・二要素認証や生体認証によるなりすまし防止ができる

・厳格な本人確認とアカウント発行・管理の効率性を両立で

きる

(なお、アカウントの発行、管理の更なる効率化のため他シ

ステムとの連携によるログイン機能について検討する)

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狙いとする効果 業務要件

使用しやすい操作感

・補助金情報の作成が簡便・簡素にできる

・補助金情報や通知文書の作成など作業の途中段階で一時保

存ができる

・審査や通知等の操作が実施しやすい

・リンクメールによる通知やマイページなどにより実施する

作業に直感的にアクセスできる

システム導入時等の対

応サポート

・補助金のセットアップや審査自動化のロジック設計管理等

をサポートできる

・自治体や執行団体からの独自システム等との接続に係る相

談(技術的仕様等)に対応できる

省庁・自治体の文書管

理システムと接続 ・CSV出力・ツールで他システムへ連携することができる

一元的な文書管理シス

テムと同等機能の実装 ・採番・起案、決裁、廃案、施行等の業務が実施できる

文書管理の実施 ・補助事業に係る文書の管理(行政文書管理簿上に本システ

ムを活用)ができる

会計管理システムとの

連携

・システム上の情報をエクスポートするなどにより、官庁会

計システムや他の経理システムと連携できる

会計検査院によるシス

テム活用

・会計検査院の調査官もログインでき、証拠書類等が電子上

で確認できる

・監査に活用しやすいデータ管理の仕組み(費目と金額を結

び付けた管理など)を検討し、取得したい情報が容易に抽出

できる

実地検査・確定検査に

おける活用 ・タブレット端末での操作ができる

イ、ウ、に関して、上記の効果のほか、以下のような効果についても期待されている。

• 申請内容の自動判定により、審査の自動化ができる。

• 申請様式の改善やツール等を活用した審査の効率化ができる。

• その他の自治体・各執行団体等が保有する認証基盤等によるログインができる。

(5) 情報システム化の範囲

ア 実現すべき補助金業務要件

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本事業で実現すべき補助金業務要件は、下表のとおりである。

業務・手続きの名称(呼称) (参考)手続きの概略

公募 ・事務局が公募を行うためのページを作成、公

開できる

・事業者が公募申請を提出し、事務局が採択結

果を通知する

・法定手続きでないため補助金によっては実施

しない場合がある

交付 ・事務局が交付申請を行わせるためのページを

作成、公開できる

・事業者が交付申請を提出し、事務局が「交付

決定等の通知」を通知する

各種

手続き

状況報告要

・事務局が事業者に対して状況報告を要求する

状況報告 ・事業者が状況報告を提出し、事務局が受付を

通知する

遂行命令 ・事業者からの状況報告を受けた際、事業遂行を

命令する手続き

・事務局が事業者に対して事業遂行等の命令を通

知する

概算払請求 ・補助額の一部を事業終了前に支払う手続き

・事業者が概算払請求を提出し、事務局が支払

手続き完了を通知する

計画変更 ・事業期間や事業内容、補助金の額に関する変

更があった際に行う手続き

・事業者が計画変更申請を提出し、事務局が計

画変更申請の承認を通知する

中止・廃止 ・実施中の事業を中断、又は取りやめる場合に

実施する手続き

・事業者が中止・廃止申請を提出し、事務局が

中止・廃止受付を通知する

事故報告 ・事故(予見しがたい事態)により事業期間を

延長する際に行う手続き

・事業者が事故報告を提出し、事務局が事故報

告に対する指示を通知する

申請取下げ ・交付決定通知受領後の一定期間内に限り、当

該通知の前提となる交付申請の取下げを行う手

続き

・事業者が申請の取下げ申請を提出し、事務局

が取下げ申請の承認を通知する

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業務・手続きの名称(呼称) (参考)手続きの概略

年度末実績

報告

・年度繰越しや複数年度事業の際に行う手続き

・事業者が年度末実績報告を提出し、事務局が

受付を通知する

交付決定取

消し(事情

変更)

・事情変更等により交付決定を取り消す手続き

・事務局が事業者に対して「交付決定の取消」

を通知する

交付決定取

消し(義務

違反)

・法令違反等による義務違反により交付決定を

取り消す手続き

・事務局が事業者に対して交付決定の取消(及

び返還命令)を通知する

実績報告

(~額の確

定)

・事業終了時に実施する手続き

・事業者が実績報告を提出し、事務局が額の確

定通知(及び返還命令)を通知する

是正措置命

・実績報告を受けた場合において交付の決定の

内容に適合しない場合に行われる手続き

・事務局が事業者に対して是正措置命令を通知

する

精算払請求 ・額の確定後に実施する手続き

・事業者が精算払請求を提出し、事務局が支払

手続き完了を通知する

修正実績報

(~額の再

確定)

・事業終了後に額の確定内容に修正が発生した

場合に行う手続き

・事業者が修正実績報告を提出し、事務局が額

の(再)確定通知(及び返還命令)を通知する

消費税等確

定・還付報

・事業者が確定申告等により消費税の還付を受

けた際に相当する補助金を還付するために報告

する手続き

・事業者が消費税等確定・還付報告を提出し、

事務局が返還請求を通知する

収益状況報

・事業完了後に、一定期間、事業の成果を以て

行う自主事業の収益状況の報告をする手続き

・事業者が収益状況報告を提出し、事務局が返

還請求を通知する

事業者変更

手続き

・会社の統合や事業の承継など事業者変更があ

った際に行う手続き

・事業者が事業者変更申請を提出し、事務局が

事業者変更の申請承認を通知する

財産処分 ・事業者が補助事業で取得した財産を処分(転

用や譲渡等)する際に行う手続き

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業務・手続きの名称(呼称) (参考)手続きの概略

・事業者が財産処分申請を提出し、事務局が財

産処分申請の承認を通知する

※上記は一般的な業務・手続きを示したものであり、各手続を同時に行うものや業務・

手続きの一部を省略し、又は追加するものもあり得る。また、業務・手続きの名称を

変更することにより、他の業務・手続きに活用できるものも存在(例えば、「収益状

況報告」は「事業化の報告」や「事業完了後アンケート」としても活用できる可能性

がある)することから、柔軟性に優れた機能を提案すること。

イ 補助金に係る業務フロー

• 現行システムを活用した場合の標準的なフローを別紙2.「標準業務フロー」に

示す。

2 機能要件の定義

(1) 機能に関する事項

• 現時点で想定する機能は、下表のとおりである。開発を進める上で、下表に示す

内容に変更や追加が生じる場合は経済産業省(以下「当省」という。)と協議し、

決定するものとする。

• 下表のうち【 】のものはフェーズ2での実装を予定している。

機能名称 実装機能の詳細

認証認可 アカウント情報メンテナンス、パスワード管理、アカウント情

報メンテナンス、ログイン、ユーザ情報取得、ログアウト

マスタ 法人情報登録、その他事業者情報登録、法人担当者情報登録、

個人事業主情報登録、個人情報登録、その他事業担当者情報登

録、補助金グループ登録、事務局アカウント情報登録、補助金

作成、事業一覧表示、各種手続一覧

プロセス 担当事務局設定、業務フロー作成、ワークフロー設定、受付担

当者決定、確認開始担当者決定、承認担当者決定、通知担当者

決定、担当者変更、担当者グループ設定、申請データエクスポ

ート、外部審査情報エクスポート、外部審査結果インポート、

支払情報エクスポート、支払情報インポート、公募申請、公募

申請受付、公募申請確認開始、公募申請外部審査、公募申請承

認、公募申請結果通知、公募申請結果通知確認、公募申請一括

審査、交付申請、交付申請受付、交付申請確認開始、交付申請

外部審査、交付申請承認、交付申請結果通知、交付申請結果通

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機能名称 実装機能の詳細

知確認、交付申請一括審査、各種手続※申請、各種手続受付、

各種手続申請確認開始、各種手続申請承認、各種手続申請通

知、各種手続申請通知確認、各種手続申請一括審査、ワークフ

ロー(ステータス)遷移、申請の再提出、申請の取り下げ、差

戻し、事業者変更、事業終了日変更(事務局)、事業取り消し

(事情変更)、事業取り消し(義務違反)、文書校正、メール

配信

ポータル ホーム、チャットボット、お知らせ登録、お知らせ表示、申請

の流れ登録、申請の流れ表示、利用規約登録、利用規約表示、

プライバシーポリシー登録、プライバシーポリシー表示、よく

あるご質問登録、よくあるご質問表示、ユーザ支援コンテンツ

登録、ユーザ支援コンテンツ表示、リマインダー、レコメンド

設定、レコメンド、補助金検索、採択前問合せ、採択前問合せ

回答、採択後問合せ、採択後問合せ回答、【サーベイ作成、サ

ーベイ、サーベイ回答確認、データ分析】

(2) 画面に関する事項

• 現時点で想定する画面は、下表のとおりである。

• 開発を進める上で、下表に示す内容に変更や追加が生じる場合は当省と協議し、

決定するものとする。

• 下表のうち【 】のものはフェーズ2での実装を予定している。

機能 画面要件

共通 ・直感的でわかりやすいユーザインタフェース(UI)とすること。

・ユーザエクスペリエンス(UX)に優れた設計とすること。

・システム利用者が容易に目的の画面位置に移動できる画面仕様と

すること。

・項目の単位(円、人など)を明示すること。

・数値は、3桁区切りのカンマ表示とすること

・ファイルのアップロード、ダウンロードに対応している端末から

は、タブレットやスマートフォンからもファイルのアップロード及

びダウンロードが行えること。

ポータル

(事業者)

・ログイン有無にかかわらず、誰もが閲覧できる補助金ポータルの

ホーム画面とする。

・公開されているすべての補助金を表示する。

・補助金の内容を参照する。

・誰もが閲覧可能なお知らせを表示する。

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機能 画面要件

・誰もが閲覧可能なよくある質問を表示する。

・利用規約を表示する。

・プライバシーポリシーを表示する。

・ログイン後、ポータルホーム画面に追加して、事業者アカウント

に紐づく情報が表示される。

・補助金の内容を参照する。補助金申請画面に遷移する。

・ログイン不要のお知らせ参照画面に加えて、アカウントに紐づく

お知らせを表示する。

・事業者が作成した質問の一覧を表示する。

・事業者が質問を行う。

・事務局が送ってきた質問に回答する。

・タスク管理に表示されたサーベイに回答する。事業者が補助金に

対する意見を提出する。

・アカウント情報を確認する。

・アカウント情報を編集する。

・事業者が、事前に通知を受けたい補助金の類型や対象の補助金を

登録する。

ポータル

(事務局)

・ログイン後、ポータルホーム画面に追加して、事務局アカウント

に紐づく情報が表示される。

・事務局が特定の事業者に対するお知らせを作成する。

・事務局が作成したお知らせの一覧を作成する。

・事務局が作成したお知らせの内容を確認する。

・事務局が閲覧可能な質問の一覧を表示する。

・事業者からの質問に回答する。

・事業者に質問を行う。

・アカウント情報を確認する。

・アカウント情報を編集する。

【・事務局が特定の事業者に対するサーベイを作成する。】

【・事務局が作成したサーベイの一覧を表示する。】

【・サーベイの回答結果を確認する。】

プロセス

(事業者)

・補助金一覧画面:公開中の補助金一覧を表示する。

・補助金参照画面:公開中の補助金情報を表示する。

・要対応一覧画面:事業者が確認、提出する必要がある公募申請、

交付申請、各種手続きの一覧を表示する。

・公募申請作成画面:公募申請を作成する。

差し戻された公募申請を再提出する。

・公募申請参照画面:作成済の公募申請を確認する。

・交付申請作成画面:交付申請を作成する。

差し戻された交付申請を再提出する。

・交付申請参照画面:作成済の交付申請を確認する。

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機能 画面要件

・事業一覧画面:事業者が公募/交付申請時に登録した事業の一覧を

表示する。

・事業情報参照画面:作成済の事業情報を確認する。

・各種手続き一覧画面:事業者が作成した各種手続きの一覧を表示

する。

・各種手続き作成画面:各種手続きの申請を作成する。

差し戻された各種手続きの申請を再提出す

る。

・各種手続き参照画面:作成済の各種手続きを確認する。

・質問一覧画面:事業者が作成した質問の一覧を表示する。

プロセス

(事務局)

・申請一覧画面:事務局が閲覧可能な公募申請、交付申請の一覧を

表示する。

・要対応申請一覧画面:事務局が承認する必要がある公募申請、交

付申請、各種手続きの一覧を表示する。

・公募申請承認画面:作成済の公募申請の承認、棄却、差戻し(コ

メントつき)を行う。

・交付申請承認画面:作成済の交付申請の承認、棄却、差戻し(コ

メントつき)を行う。

・公募・交付一括承認画面:公募申請、交付申請の一括承認、一括

棄却、一括差戻し(コメントつき)を

行う。

・事業一覧画面:事務局が閲覧可能な事業の一覧を表示する。

・事業参照画面:作成済の事業情報を確認する。

・各種手続き一覧画面:事務局が閲覧可能な各種手続きの一覧を表

示する。

・各種手続き作成画面:各種手続きの申請を作成する。

差し戻された各種手続きの申請を再提出す

る。

・各種手続き承認画面:作成済の各種手続きの承認、棄却、差戻し

(コメントつき)を行う。

・各種手続き一括承認画面:各種手続きの一括承認、一括棄却、一

括差戻し(コメントつき)を行う。

・ワークフロー一覧画面:事務局が閲覧可能な申請、各種手続きの

ワークフロー一覧を表示する。

・ワークフロー管理画面:ワークフローを編集する。

・申請情報出力画面:公募申請、交付申請、各種手続き、支払の情

報を CSV形式等で出力する。

・申請情報取込画面:外部審査結果をインポートする。

・支払情報取込画面:支払予定日などの支払情報をインポートす

る。

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機能 画面要件

マスタ

(事業者)

・事業団体一覧画面:マスタに登録済の法人情報、その他事業者団

体情報一覧を表示する。

・事業者アカウント一覧画面:マスタに登録済の事業者アカウント

(法人担当者、個人事業主、個人、

その他事業担当者)アカウントの一

覧を表示する。

法人情報登録画面:新しく法人情報を登録する。

法人情報参照画面:登録済の法人情報を確認する。

法人情報管理画面:登録済の法人情報を編集する。

法人担当者情報参照画面:Gビジネス IDに紐づく法人担当者情報、

システムで保持する法人担当者情報を確

認する。

法人担当者情報管理画面:システムで保持する法人担当者情報を編

集する。

個人事業主情報参照画面:Gビジネス IDに紐づく個人事業主情報、

システムで保持する個人事業主情報を確

認する。

個人事業主情報管理画面:システムで保持する個人事業主情報を編

集する。

個人情報登録画面:新しく個人情報を登録する。

個人情報参照画面:登録済の個人情報を確認する。

個人情報管理画面:登録済の個人情報を編集する。

その他事業者情報登録画面:新しくその他事業者情報を登録する。

その他事業者情報参照画面:登録済のその他事業者団体情報を確認

する。

その他事業者情報管理画面:登録済のその他事業者団体情報を編集

する。

その他事業担当者登録画面:新しくその他事業担当者情報を登録す

る。

その他事業者担当者情報参照画面:登録済のその他事業者担当者情

報を確認する。

その他事業担当者情報管理画面:登録済のその他事業担当者情報を

編集する。

マスタ

(事務局)

・補助金一覧画面:マスタに登録済の補助金一覧を表示する。

・補助金登録画面:マスタに新しく補助金を登録する。

・補助金参照画面:登録済の補助金情報を確認する。

・補助金管理画面:登録済の補助金情報を編集する。

・補助金グループ一覧画面:マスタに登録済の補助金グループの一

覧を表示する。

・補助金グループ登録画面:新しく補助金グループを登録する。

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16

機能 画面要件

・補助金グループ参照画面:登録済の補助金グループ情報を確認す

る。

・補助金グループ管理画面:登録済の補助金グループ情報を編集す

る。

・事務局アカウント一覧画面:マスタに登録済の事務局アカウント

一覧を表示する。

・事務局アカウント登録画面:新しく事務局アカウントを登録す

る。

・事務局アカウント参照画面:登録済の事務局アカウント情報を確

認する。

・事務局アカウント管理画面:登録済の事務局アカウント情報を更

新する。

・事業団体一覧画面:マスタに登録済の法人情報、その他事業者団

体情報一覧を表示する。

・事業者アカウント一覧画面:マスタに登録済の事業者アカウント

(法人担当者、個人事業主、個人、

その他事業担当者)アカウントの一

覧を表示する。

・法人情報登録画面:新しく法人情報を登録する。

・法人情報参照画面:登録済の法人情報を確認する。

・法人情報管理画面:登録済の法人情報を編集する。

・法人担当者情報参照画面:Gビジネス IDに紐づく法人担当者情

報、システムで保持する法人担当者情

報を確認する。

・法人担当者情報管理画面:システムで保持する法人担当者情報を

編集する。

・個人事業主情報参照画面:Gビジネス IDに紐づく個人事業主情

報、システムで保持する個人事業主情

報を確認する。

・個人事業主情報管理画面:システムで保持する個人事業主情報を

編集する。

・個人情報登録画面:新しく個人情報を登録する。

・個人情報参照画面:登録済の個人情報を確認する。

・個人情報管理画面:登録済の個人情報を編集する。

・その他事業者情報登録画面:新しくその他事業者情報を登録す

る。

・その他事業者情報参照画面:登録済のその他事業者団体情報を確

認する。

・その他事業者情報管理画面:登録済のその他事業者団体情報を編

集する。

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17

機能 画面要件

・その他事業担当者登録画面:新しくその他事業担当者情報を登録

する。

・その他事業者担当者情報参照画面:登録済のその他事業者担当者

情報を確認する。

・その他事業担当者情報管理画面:登録済のその他事業担当者情報

を編集する。

(3) 帳票に関する事項

• 各種申請情報、通知情報については見読性に優れたファイル形式(PDF等を想

定)に出力する。保存形式についても同様とする。当該申請や通知に係る証跡に

ついても、当該情報と併せて出力する。

• 画面を印刷する場合は、出力情報以外はブラウザの印刷機能を活用可能とする。

• 画面印刷する場合はポップアップメッセージ等の映り込みを防止すること。

• 一覧の出力は CSV等により利用者が加工できるデータ形式で出力することとする。

(4) 情報・データに関する事項

ア データ項目一覧

• 現時点で想定する業務・手続及び関連するデータ項目は、下表のとおりである。

なお、下表において、「事業申請画面」は事業者による公募・交付申請時のデー

タ項目のみを記載している。その他の手続においては、仕様書「9.その他特記

事項(4)データ項目一覧」にて確認の上、設計すること。その際には、直前の

手続からのプレ入力等、利用者の入力の効率性を重視したデータ項目設計を行う

こと。

• 開発を進める上で、下表に示す内容に変更や追加が生じる場合は当省と協議し、

決定するものとする。

• 下表のうち【 】のものはフェーズ2での実装を予定している。

業務・手続 分類 データ項目:用途

補助金情報設定 基本情報 補助金 ID:キー

補助金名:補助金の内容説明

補助金の短縮名:補助金の内容説明

省庁名/自治体名:補助金の所管

予算情報 予算年度

予算名称(所管)

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業務・手続 分類 データ項目:用途

予算名称(会計)

予算名称(組織)

予算名称(項)

予算名称(目)

予算名称(事項)

予算額

補助事業情報設定 基本情報 補助事業 ID: キー

補助事業名:事業の説明

補助事業の実施年度:事業の説明

目的・概要:補助金の内容説明

補助率・補助額詳細:補助金の内容説明

支援カテゴリ:補助金の内容説明、検索/レ

コメンド/お知らせ

事業終了期限:補助金の内容説明

公募要領:補助金の内容説明(ファイル添

付領域)

交付要綱:補助金の内容説明(ファイル添

付領域)

参照 URL:補助金の内容説明

備考:補助金の内容説明

交付対象情報設

補助対象者:補助金申請の条件

従業員数:補助金申請の条件

補助対象業種:補助金申請の条件、検索/レ

コメンド/お知らせ

補助対象地域:補助金申請の条件、検索/レ

コメンド/お知らせ

補助対象経費:補助金申請の条件

計上できない経費:補助金申請の条件

補助対象備考:補助金申請の条件

事務局情報 事務局 ID:キー

事務局名:事務局の情報、検索/レコメンド

/お知らせ

親事務局 ID:キー

カスタマイズ情

公募申請要否:業務のカスタマイズ

複数回申請可否:業務のカスタマイズ

公募受付の有無:業務のカスタマイズ

他システム URL:他システム UIへシームレ

スに遷移させるため

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業務・手続 分類 データ項目:用途

公募開始日時:申請受付制御/タスク管理

公募終了日時:申請受付制御/タスク管理

採択後の辞退猶予期間:申請期間制御

公募説明会情報:事業の情報

交付申請有無:業務のカスタマイズ

複数回申請可否:業務のカスタマイズ

交付申請受付の有無:業務のカスタマイ

他システム URL:他システム UIへシームレ

スに遷移させるため

交付申請受付開始日時:申請受付の制御/タ

スク管理

交付申請受付終了日時:申請受付の制御/タ

スク管理

交付申請取下げ猶予期間:申請期間制御

交付申請説明会情報:事業の情報

外部審査の有無:業務のカスタマイズ

外部審査の時点:業務のカスタマイズ

同一申請者からの実績報告申請回数の制

限:複数回申請の設定

実績報告受付の有無:業務のカスタマイズ

他システム URL:他システム UIへシームレ

スに遷移させるため

実績報告期限:申請期間の制御

精算払請求の有無:業務のカスタマイズ

請求・支払いに係る情報:業務のカスタマ

イズ

精算払請求受付の有無:業務のカスタマイ

他システム URL:他システム UIへシームレ

スに遷移させるため

精算払請求受付開始日:申請期間の制御

精算払請求期限:申請期間の制御

概算払請求の有無:業務のカスタマイズ

各種手続きの有無:業務のカスタマイズ

問合せ機能の使用開始日時:問合せ設定

問合せ機能の使用終了日時:問合せ設定

ワークフロー設 申請受付担当者:申請受付のための役割、

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業務・手続 分類 データ項目:用途

定 通知先の設定

事業者ワークフロー設定:申請の際の確認

フロー設定

標準ワークフロー設定:標準的なワークフ

ローの設定

申請画面設定 事業者情報の設定:事業のカスタマイズ

事業情報の設定:事業のカスタマイズ

通知文書設定 文書の通知者名:通知文書に利用

公募申請採択通知:通知文書に利用

公募申請不採択通知:通知文書に利用

公募申請取下げ受領通知:通知文書に利用

交付決定通知:通知文書に利用

交付申請不採択通知:通知文書に利用

交付申請取下げ承認通知:通知文書に利用

状況報告要求通知:通知文書に利用

状況報告受領通知:通知文書に利用

計画変更承認通知:通知文書に利用

概算払請求支払通知:通知文書に利用

交付決定取消し(事情変更)通知:通知文

書に利用

交付決定取消し(義務違反)通知:通知文

書に利用

精算払請求支払通知:通知文書に利用

中止・廃止承認通知:通知文書に利用

事故報告指示通知:通知文書に利用

額の確定通知:通知文書に利用

年度末実績報告受領通知:通知文書に利用

消費税等確定・還付報告受領通知:通知文

書に利用

額の再確定通知:通知文書に利用

収益状況報告受領通知:通知文書に利用

財産処分申請承認通知:通知文書に利用

財産処分報告受領通知:通知文書に利用

【申請者変更申請承認通知:通知文書に利

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業務・手続 分類 データ項目:用途

用】

海外付加価値税還付報告受領通知:通知文

書に利用

事業遂行命令通知:通知文書に利用

公開設定 補助金一覧への掲載:公開の設定

補助金一覧への掲載開始日時:公開の設定

事業申請画面 事業者基本情報 事業形態:申請者の情報

法人番号/事業者識別番号:キー

法人名/屋号:事業者基本情報

法人名/屋号(かな):事業者基本情報

本社所在地(都道府県):事業者基本情報

本社所在地(市区町村):事業者基本情報

本社所在地住所(番地等):事業者基本情

代表者/個人事業主氏名(姓):事業者基本

情報

代表者/個人事業主氏名(名):事業者基本

情報

代表者役職:事業者基本情報

申請者の営む主な事業及びその内容:事業

者基本情報

申請者の営む主な事業(業種):事業者基

本情報

設立年月日:事業者基本情報

事業規模:事業者基本情報

従業員数:事業者基本情報

資本金(出資金):事業者基本情報

役員等名簿:事業者基本情報

主な株主又は出資者:事業者基本情報

事業所による申請フラグ:事業所からの申

請の場合

事業所名:事業所からの申請の場合

事業所所在地(都道府県):事業所からの

申請の場合

事業所所在地(市区町村):事業所からの

申請の場合

事業所所在地(番地等):事業所からの申

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業務・手続 分類 データ項目:用途

請の場合

事業所所在地(建物名等):事業所からの

申請の場合

事業所郵便番号:事業所からの申請の場合

許認可・登記等

情報

許認可情報:許認可登記等に関する情報

登記情報:許認可登記等に関する情報

担当者情報 連絡先郵便番号:担当者情報

連絡先住所(都道府県):担当者情報

連絡先住所(市区町村):担当者情報

連絡先住所(番地等):担当者情報

連絡先住所(建物名等):担当者情報

会社部署名/部署名:担当者情報

担当者氏名(姓):担当者情報

担当者氏名(名):担当者情報

連絡先電話番号:担当者情報

担当者メールアドレス:担当者情報

担当者氏名・電話番号・メールアドレスを

複数設定:担当者情報

財務情報 申請時点の決算年度:財務情報

決算年月日:財務情報

準拠する会計基準類型:財務情報

流動資産:財務情報

流動負債:財務情報

自己資本:財務情報

総資本:財務情報

売上高:財務情報

原価:財務情報

貸借対照表/損益計算書:財務情報

事業情報 事業の名称:事業情報

事業で取組む業種:応募要件

事業の目的及び内容:事業情報

事業の実施スケジュール:事業の説明

事業の実施体制:事業の説明

事業の効果:事業の説明

補助金以外によって賄われる部分の負担

者、負担額、負担方法:事業の説明

事業によって生じる収入金に関する事項:

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業務・手続 分類 データ項目:用途

事業の説明

事業開始日の決定方法:事業の説明

事業開始日:事業の説明

事業終了日:事業の説明

補助事業に要する経費:事業の説明

補助対象経費:事業の説明

補助金交付申請額:事業の説明

経費の内訳:事業の説明

イ 共通データ要件

本システムのデータ定義の基本要件を以下に記す。

• データ設計は共通語彙基盤を参照して行うこと。

• 共通語彙基盤に定義されていない項目については自由に設計が可能であるが、デ

ータの構造化を行い再利用しやすいデータとすること。

• インタフェースになるデータに関しては、データの意味や記載方法を定義したイ

ンタフェース仕様書を作成すること(APIの場合、API仕様書)。

• データ設計に当たっては、行政基本情報データ連携モデル及び行政サービス・デ

ータ連携モデルを参照すること。(https://cio.go.jp/guides)

• コードを使う必要がある場合には、既存システムとの整合を確保すること。

• コードの設計に当たっては、コード(分類体系)導入実践ガイドブックを参照す

ること。(https://cio.go.jp/guides)

• 他システムとの連携や過去データの参照等が必要な場合には、そのデータのコン

バージョンを実施すること

• 氏名や法人名等の特段の指示がない場合には、文字は以下の条件で整備すること。

• 取り扱う日本語文字集合の範囲は、JIS X 0213:2012とすること。

• JIS X 0221:2014(ISO/IEC 10646(UCS))の UCS-4の範囲を符号化すること。

• 文字の符号化方式は UTF-8とすること。

ウ 法人データ定義

本システムの法人データ定義の基本要件を以下に記す。

• 法人データには原則として法人番号を付加すること。

• 法人名等の法人基本情報は国税庁 Web-API又はGビズインフォを参照すること。

GビズIDのログインと紐づけて法人データを生成する場合はGビズIDの参照

も可能とする。

• 申請等に記載する法人基本情報については、付録の申請書データセットを使用す

ること。

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• 法人名で取り扱う日本語文字集合の範囲は JIS X 0213:2012とし、外字の作成は

行わない。

• JIS X 0213:2012の範囲外の文字の入力はエラーとし、代替文字で入力するよう

に案内を表示する。

• 代替文字は、国税庁の法人番号公表サイトで提供する文字とし、JIS X

0213:2012の範囲外であるが代替文字のない法人名については、当該部分をカタ

カナで記載すること。

エ 氏名データ定義

• 氏名データは、「氏」と「名」を別データ項目で設定すること。

• 氏名データは、フリガナデータを持つこと。

• 氏名データはローマ字名を持つこと。

• フリガナ氏名の入力を行う場合は、漢字氏名入力時に同時に自動入力(修正可

能)できるようにすることが望ましい。

• 氏名で取り扱う日本語文字集合の範囲は JIS X 0213:2012とし、外字の作成は行

わない。

• JIS X 0213:2012の範囲外の文字の入力はエラーとし、代替文字で入力するよう

に案内を表示する。

(5) 外部連携システムに関する事項

想定される外部連携システムは以下のとおり。なお、外部連携に当たっては、以下に

示すオープンデータ用 API要件を参照の上、検討、設計、実装等を行うこと。

• API導入実践ガイドブック及び APIテクニカルガイドブックに準拠すること。

(https://cio.go.jp/guides)

• APIのデータ項目はできる限り標準的なデータに準拠すること。

• API内でコードを使う時には、できる限り標準的なデータに準拠すること。

• データは JSON形式で書き込むこと。

• データを書込む APIは、HTTPSプロトコルの RESTfulAPIで定義すること。

• API仕様書を作成し公開すること。また、API設計・運用実践ガイドブックに準

拠すること

(ア)補助金固有のシステム

• 当省所管の補助金で既に個別の補助金システムが稼働しているもの

例:IT補助金、ものづくり補助金、持続化補助金、省エネ補助金など

※例はいずれも一般的な呼称による。

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• 他省庁や自治体の補助金で既に個別の補助金システムが稼働しているもの

例:省エネリース補助金など

※例は一般的な呼称による。

(イ)府省共通システム、自治体システム等

• 官庁会計システム(ADAMS)及び歳入金電子納付システム(REPS)

• 一元的な文書管理システム

• 会計検査院証拠書類管理システム(EVANSS)

• 会計業務電子決裁基盤及び証拠書類管理システム

• 職員認証サービス(GIMA)

• 府省共通研究開発管理システム(e-Rad)

• 国税電子申告・納税システム(e-Tax)

• その他国や自治体が独自に整備する、補助金管理システム、予算管理システム、

府省庁ポータル等との連携、その他民間の会計ソフト等との連携が想定される。

(ウ)法人デジタルプラットフォーム等

• GビズID(フェーズ1)

事業者の認証基盤(アイデンティティプロバイダ)として接続する。

OpenIDConnectにて接続する。詳細は「別紙3.GビズIDの提供する機能等」

を参照すること。接続方式は以下サイトを参照のこと。

https://gbiz-id.go.jp/top/manual/pdf/Developer_guideline.pdf

• Gビズインフォ(フェーズ1~2)

法人基本情報の取得のために接続する。詳細は「別紙4.Gビズインフォとの

連携について」を参照すること。また、補助金の採択情報について提供を行う。

連携方式については今後関係者と調整の上決定すること。

• 電子申請パフォーマンス API(フェーズ1~2)

電子申請に関する手続毎のオンライン利用率、オンライン完結率、利用者満足

度等に関するデータを月末に出力すること。詳細は「別紙5.電子申請パフォー

マンス API」を参照すること。

• 中小企業庁ミラサポプラス(フェーズ1(Gビズコネクト実証含む。))

①ミラサポプラスの制度一覧画面よりJグランツ補助金詳細画面へ遷移する。具

体的な連携方式は今後関係者と調整の上決定すること。

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②事業者情報の参照を行う。中小企業庁ミラサポプラスが提供する連携仕様は

「別紙6.中小企業庁ミラサポプラス I/F仕様」参照すること。

③事業者情報の提供を行う。申請情報や実績情報をミラサポプラスデータ分析基

盤より API等の方式により参照させる。連携方式については今後関係者と調整

の上決定すること。

• Gビズコネクト(フェーズ1実証のみ。フェーズ2以降)

前項の中小企業庁ミラサポプラスとの接続において、今年度構築予定のGビズ

コネクトを経由して連携する実証を行うこと。連携については今後関係者と調整

の上決定すること。

3 非機能要件の定義

(1) ユーザビリティ及びアクセシビリティに関する事項

ア ユーザビリティ

(ア) デザイン

本システムのWebデザインの基本要件を以下に記す。

• Webサイトガイドブック及び Webサイト等による行政情報の提供・利用促進に関

するガイドラインを参照すること。(https://www.cio.go.jp/guides)

• 文字コード指定等で文字が正しく表示されること。

• schema.orgに対応可能なページは対応すること。

• ユーザインタフェースは、経済産業省スタイルガイドライン、ウェブサイトデザ

インガイドライン、ウェブアクセシビリティガイドラインを踏まえた設計・デザ

インを行うこと。

• その他機能については、契約担当課と相談の上決定すること。

(イ) 外部サービスの利用

• リンク等で外部サービスへ移動する時には、外部サービスへの移動を利用者に知

らせる画面表示を行うこと。

イ アクセシビリティ

• レスポンシブデザインにして、スマートフォン等の多用な端末に対応できるよう

にすること。

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• 計画停止を除き、24時間、365日サービスを提供できること。

(ウ) クライアント機器

• 以下の機器での利用を想定する。ただし本事業での対応範囲については当省と調

整のこと。

利用者 機器の分類 機器の用途

システム運用主体

パソコン

システム運営、監査 タブレット

スマートフォン

システム開発・保守者

パソコン

保守メンテナンス タブレット

スマートフォン

システム運用者 パソコン アカウント、グループ払い

出し運用

組織管理者

パソコン アカウント、グループ払い

出し運用、事業内容の確認 タブレット

スマートフォン

事務局

パソコン 補助金事務局業務(申請受

付、審査、通知、質問対応

等)

タブレット

スマートフォン

事業者(申請者)

パソコン 補助金検索、申請、各種手

続き等 タブレット

スマートフォン

(エ) 対応するブラウザ

• 以下のブラウザでの利用を想定する。ただし本事業での対応範囲については当省

と調整のこと。

OS ブラウザ バージョン

Windows

MicrosoftEdge 最新版

GoogleChrome 最新版

Microsoft InternetExplorer 11

MacOS

iOS

Safari 最新版

GoogleChrome 最新版

Android GoogleChrome 最新版

他 FireFox 最新版

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(2) システム方式に関する事項

ア アーキテクチャ

• 開発手法は定義しない。機能により最適な開発手法を提案の上、当省と協議し決

定のこと。

• アジャイル開発手法を採用する場合、当省が実際の業務フローをイメージできる

形でのレビューをあらかじめ計画し、フィードバックを反映できる期間を設ける

こと。

• いずれの方式であっても、機能として実装した仕様は、ドキュメント(チケット

管理システムの Activityのみでは不足)に整備すること。ドキュメントの形式

は問わないが、政府 CIOポータルにて公開されているデジタル・ガバメント推進

標準ガイドライン解説書の設計・開発の章にてうたわれている内容を網羅するも

のとし、のちの運用保守事業者などが俯瞰して仕様を把握できるようなものであ

ること。

• ドキュメントは必ずしも実装と同時に整備されている必要はないが、マニュア

ル・周知資料に必要な内容やデータモデルなどは整備する時期を計画に盛り込む

こと。

• 要件定義の段階から実装実現性のフィージビリティがとれていることを確認しな

がら進めること。技術的な検証が必要な場合は検証環境の立ち上げも含めあらか

じめ計画に盛り込むこと。

イ Web 動作環境

• 本システムの Web表示は、HTML5で整備すること。

• 本システムは、SSL/TLSサーバ証明書を利用した暗号通信に対応すること。

• 本番環境において SSL/TLSサーバ証明書は EV証明書を利用すること。

• 本システムで採用する SSL/TLSサーバ証明書に係る各種要件(認証局、暗号方式、

鍵長、署名アルゴリズム等)を当省と協議の上、決定すること。

• 本調達において導入した SSL/TLSサーバ証明書について、運用期間中の必要な更

新手続き及び作業を行うこと。

• SSL/TLSサーバ証明書の有効期限前にいずれかの理由によって、無効化する必要

性が生じた場合、当省と協議の上、手続きを実施すること。

ウ ドメイン

• ドメインは go.jpドメインを使用すること。ドメイン名は当省と協議の上決定す

ること。

• ドメイン取得と管理については、「Webサイト等の整備及び廃止に係るドメイン

管理ガイドライン」を踏まえること。(https://www.cio.go.jp/guides)

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エ ファイル操作

(ア)アップロード

• ファイルをアップロードする場合には、アップロード可能サイズを明示すること。

• 必要に応じて PDFフォーム機能等、入力補助機能を提案すること。

• アップロードによりファイル名の変更が行われないこと。

(イ)ダウンロード

• ファイルのダウンロードに際しては、ファイル形式、サイズを表示する。

• ダウンロードしたファイルを再利用する可能性がある場合には、できる限り再編

集可能な形式でファイルを提供すること。

• ダウンロードファイルが複数ファイルある場合には、ファイル圧縮ソフト等を使

い複数ファイルをブロック単位でダウンロード可能にすること。

オ フォーム

• 情報のアップロードはフォームを使って行うこと。

• フォーム入力したデータは、必須項目の記述の有無に関わらず、一時保存できる

こと。

• フォームでは、入力チェックできる項目は入力チェックを行うこと。

• フォーム入力終了後に確認画面が表示され、修正画面に戻れるようにすること。

• フォームへの入力項目が多い場合には、途中保存ができるようすること。

• フォームの分量に応じたタイムアウト時間を設定すること。またタイムアウトし

た場合には、その旨の表示を行うこと。

• フォームでの登録が終わった時には、完了メッセージを表示又は送信すること。

カ メール

• 問い合わせ等に対するメールアドレスの表記を行うこと。

• スパムメールの標的にならないような処置を講ずること。

• 添付ファイルは開封しないことがあることを明示すること。

(3) 規模に関する事項

• 本システムについて稼働する補助金数、想定する申請件数、想定する利用者数に

ついては「システム上で稼働する業務規模の想定」の項を参照すること。

• データ量については、1事業あたり添付書類など含め 10MB程度と想定、想定申

請数である 10万件をかけあわせ 1TB程度を想定する。ただしバックアップ領域

などは別途必要となる。

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• 繁忙期や急なアクセス増に対しオートスケール等の機能を用いることで、迅速か

つ必要最小限のリソース増による対応を可能とすること。

• 今後の利用補助金の増加を踏まえ、拡張性、柔軟性、経済性、効率性に優れた構

成及び運用設計とすること。

(4) 性能に関する事項

• オンライン処理の性能目標は、レスポンスタイム及びスループットとする。

• レスポンスタイムは、本システムが利用者用パソコン又は外部システムから依頼

リクエストを受信してから応答リクエストの送信を開始するまでの時間とする。

• スループットは、利用者用パソコン又は外部システムから、オンライン処理によ

り業務処理を依頼し、本システムより業務処理の結果を返信するまでの処理を 1

件とした 1 秒あたりのオンライン処理の実行件数とする。

性能目標項目 目標値

レスポンスタイム

画面遷移 1.0秒

処理(保存、検算等)を伴

う画面遷移 3.0秒

添付ファイルアップロード

を伴う画面遷移 容量により最大 30秒

データインポート、エクス

ポートを伴う画面遷移 容量により最大 15秒

スループット 69.6(件/秒)

• 上述の性能要件が想定する利用規模において満たされることを、パフォーマンス

検証などで確認すること。

(5) 信頼性に関する事項

故障や災害等により停止した場合の社会的影響を十分に考慮し、システム全体として

の信頼性を確保する。信頼性要件を以下に示す。

ア データの信頼性

データの信頼性に関する要件を以下に示す。

(ア)トランザクション処理

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• 処理の正常異常に関わらず、データの整合性を確保する仕組みとすること。

• 複数の処理が並列で実行される場合でも、データ更新、参照の独立性及び整合性

を確保する仕組みとすること。

• システム障害などによりデータが損失した場合にも、リカバリができること。

(イ) 業務データを含むデータベース領域

• バックアップ環境の構築や動作確認テストにより、正確性や妥当性を確認するこ

と。

• 日常バックアップ取得運用において、データ更新の正確性や妥当性を確保する仕

組みとすること。

• 障害発生時のリストア/リカバリに係る要領を確立するとともに、検証や訓練を

行うことにより、データ更新の正確性や妥当性を補完すること。

(ウ)アプリケーション構成ファイル(プログラム、設定情報など業務データ外の情

報)

• バックアップ環境の構築や動作確認テストにより、データ損失やファイル破損の

リスクを最小限に抑える仕組みとすること。

• 日常バックアップ取得運用において、データ損失やファイル破損のリスクに備え

る仕組みとすること。

• 障害発生時のリストア/リカバリに係る要領を確立するとともに、検証や訓練を

行うことにより、データ損失やファイル破損を補完すること。

イ システムの信頼性

システムの信頼性に関する要件を以下に示す。

• 定期的な保守や品質管理などにより、システムの信頼性を確保すること。

• ソフトウェアの不具合、セキュリティ上の脆弱性などが報告された際には速やか

に影響度及び対策の必要性について明らかにし、必要なパッチが提供された際に

は、速やかに適用すること。

ウ 故障時の影響の局所化

故障時の影響の局所化に関する要件を以下に示す。

• クラウドサービス内の故障が発生した場合でも、システム全体の運用が継続可能

であり、性能要件を満たすシステム構成とすること。

• ソフトウェアの故障が発生した場合でも、システム全体の運用に影響が出ないよ

うに局所化する仕組みとすること。

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• ソフトウェアの故障が発生した場合でも、運転スケジュールを遵守するため、該

当する処理は抑止し、後続処理が実行できること。

• 回線、設備の単一故障が発生した場合でも、システム全体の運用が継続可能であ

り、サービス停止を招かないこと。

• 利用者のパソコンの故障が発生した場合でも、他のパソコンを使用して業務を継

続できる仕組みとすること。

• 外部連携システムとの間で情報等の連携ができなくなった場合でも、他の外部シ

ステムとの連携を継続できること。

エ 故障の解析

故障時の解析を迅速に行うための要件を以下に示す。

• 故障解析に必要となる業務実行履歴等の情報は、ファイル等へ出力することで常

に取得可能とすること。

• 出力する業務実行履歴等の情報は、視認性が高く且つ解析しやすい形式で速やか

に取得できること。

• 活用するクラウドサービスの故障情報を活用して迅速に故障解析ができる仕組み

とすること。

オ 故障からの復旧

故障からの復旧を迅速に行うための要件を以下に示す。

• サービス障害等によるデータの消失に対応した仕組みを構築すること。

• 故障復旧を迅速かつ確実に行うために、復旧手段はツール及びコマンドを用いて

可能な限り自動化すること。

• 大規模システム障害に際しても、保存してあるシステムの設定や設計情報などの

リポジトリ情報によりリカバリできること。

(6) 拡張性に関する事項

• 運用開始後において、規模要件、性能目標値等の見直し結果に基づき、性能要件

を見直し必要に応じて性能対策を実施すること。

• データ量が増減することに伴うメモリやディスクの増設等は、オートスケール等

で対応すること。

• アプリケーションは、利用者ニーズ及び業務環境の変化等に最小コストで対応可

能とするため、構成する各マイクロサービスの再利用性を確保すること。

• クラウドサービスにおいて、スケールアップ等の対応により処理能力の拡張に対

応できること。

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• スケールアップの際に、保存するデータとして動画や CADデータなどの大容量フ

ァイルにも対応できること。

(7) 上位互換性に関する事項

• OS、ミドルウェア、プログラム実行環境についてサポートライフサイクルを明

確にすること。

• システムライフサイクルにおいて、OS、ミドルウェア、プログラム実行環境に

係るバージョンアップに対応すること。

• クライアントOS、Webブラウザ等のバージョンアップに備え、特定バージョ

ンに依存する機能が判明している場合は、その利用を最小限にとどめること。

• バージョンアップに伴う保守、テストに係る工数は必要最小限にとどめること。

(8) 中立性に関する事項

• ベンダーロックインを回避するため、受託者にしか使用することができない技術

や製品を採用しないこと。

• 次々期システムへの更改の際に他の技術又は製品の移行に過大な工数を必要とせ

ず、円滑な移行を可能とすること。

• ハードウェア、ソフトウェア等は、可能な限り特定ベンダーの技術に依存しない、

オープンな技術仕様に基づくものとすること。また、オープンなインタフェース

を利用して接続又はデータの入出力を可能とすること。

• パッケージソフトウェアを利用する場合の要件を以下に示す。

①オープンな環境に基づく技術または業界標準技術によって利用可能とすること。

②アドオン開発を可能とする開発環境を提供すること。

③パッケージのカスタマイズが必要になった場合は、カスタマイズ部分の保守や

バージョンアップ時の動作を保証すること。

(9) 継続性に関する事項

• 本システムの運用は、計画停止を除き 24時間 365日とする。

• 大規模災害等において、サービスを継続できること。

• データの保護や業務継続の観点から、オンプレミス環境が有用とされる場合は、

方式や想定される環境について当省と協議をするものとする。

(10) 情報セキュリティに関する事項

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ア 基本的事項

• 政府機関等の情報セキュリティ対策のための統一基準群を踏まえ、本システムの

アーキテクチャとの整合を設計の段階で確認しセキュリティを確保すること。ま

た設計時にセキュリティリスクの洗い出しを行い、必要な機能が網羅されている

か確認を行うこと。

• また、「別紙7.情報セキュリティに関する要件」に記載の要件を満たすこと。

• 本事業の各工程においてセキュリティ対策を行う。詳細はイ以降の項を参照のこ

と。

クラウドサービス

セキュリティ機能

設計

クラウド選定

テスト

認証・認可機能

コーディング 運用・保守

リスク分析

セキュアコーディング

脆弱性対策

リスク分析

脆弱性診断

継続的な脆弱性対策

設計 開発・テスト 運用及び保守

イ 認証機能要件

• 外部 IdP との連携及び外部 IdP の複数化に対応可能な IdP 管理機能を実現する

こと。

• 本事業で接続・利用する認証機能は、事業者アカウントは、GビズID(「別紙

3.GビズIDの提供する機能等」を参照)を想定。事務局アカウントは、本シ

ステムにて構築する認証基盤にアカウントを作成することを想定。

• 事業者:本システムにおける申請では、GビズIDにおける gBizIDプライム、

gBizIDメンバー、gBizIDエントリーを利用可能とする。GビズID側でユーザ

の認証を行い、認証結果が正常だった場合に、本システムが利用することができ

る。

• それぞれのアカウントで実施可能な手続きは以下の通りとする。

• ただし、本システムを利用する補助金側の要請等によっては、gBizエントリー

の利用範囲が拡大する可能性がある。

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アカウントの種別 利用できる手続等

gBizプライム

gBizメンバー 全環境における事業者側の全ての手続き

gBizエントリー 検証環境などにおける事業者側の全ての手続き(テストアカ

ウントの取得簡素化のため)

• 事務局: 本システムにて構築する認証基盤にアカウントを作成する。本システ

ムにおける事務局業務は上述の認証基盤でユーザ認証を行い、認証結果が正常だ

った場合に適切な認可処理のもと権限のあるデータにのみアクセスを可能とする。

事務局アカウントと実施可能な手続きは以下を想定しているが、事業の中で当省

と検討の上、アカウントの分類についてより良い提案があれば見直しを可能とす

る。

• 事業者・事務局いずれの認証機能についても、「行政手続におけるオンラインに

よる本人確認の手法に関するガイドライン」を踏まえたリスク分析を行い、設

計・構築・接続等を行うこと。(https://cio.go.jp/guides)

• 昨年の分析結果では事業者・事務局ともにレベル 2が必要と判断した。今回取り

扱うデータの範囲が狭まるものではないため、同様にレベル 2以上の対策が必要

と考える。現行システムにおけるリスク分析結果は「別紙8.現行システムにお

けるリスク分析結果」参照のこと。

ウ 認可機能要件

一般に公開を想定している画面は、以下のとおり。画面の詳細については「2.

機能要件(2)画面に関する事項」を参照すること。

ポータルホーム画面、補助金一覧画面、補助金参照画面、お知らせ参照画面、よ

くある質問画面、利用規約・免責事項・個人情報保護規約画面、セキュリティポ

リシー画面

• 事務局権限での操作を想定している画面は以下のとおり。画面の詳細については

「2.機能要件(2)画面に関する事項」を参照すること。

アカウントの種別 利用できる手続き等

事務局 事務局側の全ての手続き

外部審査員 外部審査機能

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申請一覧画面、要対応申請一覧画面、公募申請承認画面、交付申請承認画面、公

募・交付一括承認画面、事業一覧画面、事業参照画面、各種手続き一覧画面、各

種手続き作成画面、各種手続き承認画面、各種手続き一括承認画面、ワークフロ

ー一覧画面、ワークフロー管理画面、質問一覧画面、回答作成画面、申請情報出

力画面、各種手続き情報出力画面、支払情報出力画面、申請情報取込画面、支払

情報取込画面

• 事業者権限での操作を想定している画面は以下のとおり。画面の詳細については

「機能要件 画面要件」を参照すること。

公募申請参照画面、交付申請作成画面、交付申請参照画面、事業一覧画面、事業

情報参照画面、各種手続き一覧画面、各種手続き作成画面、各種手続き参照画面、

質問一覧画面、質問作成画面

• システム管理者によるメンテナンス機能のための権限を付与すること。

• 外部連携システムとのデータ連携に関する認証・認可を行うこと。

• 機能拡張やサービス追加に伴う画面の追加は当省と協議の上、対応すること。

エ セキュアコーディング

• プログラミングに当たっては、安全なウェブサイトの作り方に準拠すること。

(https://www.ipa.go.jp/security/vuln/websecurity.html)

オ 脆弱性対策

• 使用するソフトウェア及び製造したプログラムに係る脆弱性について、第三者ま

たは当システム開発者とは異なるチームにより、サービスをリリースする前に確

認を行うこと。また、発見された脆弱性はリリースまでに修正を行うこと。

• サービスリリース後であっても、脆弱性や本システムに関連するサイバー攻撃手

法について情報を収集し、対応を行うこと。

• 運用の中で障害や機能追加などにより大きな修正が発生した場合には、脆弱性診

断の実施すること。

カ クラウドサービス

• 政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針及び NISC統

一基準に準拠したサービスを選定し、あらかじめセキュリティ上のリスク分析を

行うこと。

• 政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針に記載される

認証制度の認証を取得し、又は監査フレームワークに対応していること。

(https://cio.go.jp/guides)

• クラウドサービスのセキュリティ機能、脆弱性診断サービスを活用すること。

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• 我が国の法律及び締結された条約が適用される国内データセンタと我が国に裁判

管轄権があるクラウドサービスを採用候補とするものとする。ただし、データの

保存性、災害対策等からメリットがある場合、または争訟リスク等を踏まえ海外

にあることが特に問題ないと認められる場合はこの限りではない。

• 格納するデータやデータベースのうち機微な情報は暗号化を行うものとする。ま

た暗号化に使用する鍵については利用者側で管理できるサービスであることが望

ましい。

キ 導入ソフトウェア管理

• サプライチェーン対策、脆弱性対策などの観点から SBOM(Software Bill of

Material)管理として、導入ソフトウェア(バージョン情報など含む)の管理・

報告を行うこと。

ク 添付ファイル管理

• 利用者からアップロードされたファイルはマルウェアスキャン等を行い、不正な

プログラムが含まれていないことを確認すること。

• 利用者からアップロードされたファイルは適切な有効期限の管理を行うこと。

(11) 情報システム稼働環境に関する事項

ア ネットワーク要件

本システムの稼働及び接続するネットワークは以下のものを想定する。本システムの構

築にあたり、それぞれの環境について調査を行うものとする。

(ア)府省庁の接続するネットワーク

• 政府共通ネットワーク

• 各府省の整備するインターネット接続環境

(イ)独立行政法人の接続するネットワーク

• 各独立行政法人内ネットワーク

• 各独立行政法人の整備するインターネット接続環境

(ウ)自治体の接続するネットワーク

• 総合行政ネットワーク(LGWAN)

• 各自治体の整備するインターネット接続環境

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• 自治体情報セキュリティクラウド

(エ)事務局及び事業者の接続するネットワーク

• 事務局及び事業者の整備するインターネット接続環境

イ クラウド要件

• 本システムの稼働環境(本番環境、テスト環境、開放環境、ユーザーサポート

業務環境含む。稼働環境の定義は仕様書と同義。以下同じ。)をクラウドサービ

ス上に構築すること。

• 本システムの提供する サービスの特性(機能要件、非機能要件等)を踏まえた

クラウドサービスを活用すること。その際、複数のクラウドサービス(マルチ

クラウド)を用いる場合は、統合監視の機能を構築すること。

• クラウドサービスの利点を最大限に活用するために、クラウドに最適化したアプ

リケーションを積極的に導入すること(クラウドネイティブ)。

• クラウドネイティブへの適合条件については「別紙9.クラウドネイティブへの

適合条件」を参照のこと。

• データ保護や業務継続の観点から必要に応じてオンプレミス環境などを活用した

ハイブリッドクラウドも可能とする。その際はオンプレミス環境のセキュリティ

対策等について当省の承認を得るものとする。

• 上記要件をふまえたクラウド環境を提案の上、当省の承認を得た上で構築するこ

と。

ウ 環境

(ア)構築する環境の種類

• 本番サービスを提供するために必要な環境を構築すること。

• 稼働環境に影響を与えないために、テスト環境、開放環境、開発環境を稼働環境

とは別に用意できるようにすること。テスト環境は用途により環境を分ける必

要性がある場合複数環境を用意すること。

• 作成したコンテンツ(マニュアル、動画など)を公開すること。

• その他本システムの稼働に必要となる各種ソフトウェア、ツール等について提供

すること。

(イ)ユーザーサポート・運用業務環境

• コールセンタシステムやチャットボット、RPAツール等、ユーザーサポート及び

運用の効率化に資するツール等を導入する場合、当該ツールを提供すること。

(ウ)Continuous Delivery(継続的デリバリー)環境

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• アジャイル開発手法による場合には、アジャイルサービスによる継続的なリリー

スを実現するため、Continuous Delivery環境を構築すること。

• マルチクラウド環境にて本システムを構築する場合は、それぞれのクラウドサー

ビスに応じてリリースできること。

(12) テストに関する事項

ア テスト計画

(ア)テスト計画に含める内容

テスト計画の作成に当たっては、以下の事項を含めること。

• テスト方針

• テスト体制

• テスト環境及びテストツール

• テスト内容

• 作業スケジュール

• テストシナリオ

• 合否判定基準等

また、補助金固有のシステムや法人デジタルプラットフォーム等の外部連携システム

との連携テストを計画に含めること。

(イ)テスト仕様書

テスト仕様書の作成に当たっては、以下の事項を含めること。テスト仕様書について

当省の承認を得ること。

• テストケース

• 使用するテストデータ

• テストデータ活用方策

イ テスト手法

• テスト駆動開発、ビヘイビア駆動開発を前提とした開発手法を用いること。

• 静的解析及びテスト自動化のための Continuous Integration(継続的インテグ

レーション)環境を構築すること。

• 自動テストの稼働環境はクラウドサービス上への構築を前提とする。

• テストドキュメント(テスト計画書、テスト設計書、テストケース、レポートな

ど)の作成、管理については当省と協議の上決定すること。

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• 非機能要件テストに必要なツールやシステムを構築すること。

• テスト実施や問い合わせなどで検知した不具合への対応については、当省と都度

協議の上、必要に応じてテスト実施を行う。

• また、性能要件を満たしていることをパフォーマンス検証により確認すること。

ウ テスト実施結果の報告

• テストについては、当省に対して実施状況の報告を行うこと。報告に対して、当

省から課題の指摘等があった場合には適切に対応すること。

• テストの実施結果については、要件定義及び設計内容に照らして、設定した合否

判定基準を満たした場合にのみ次の工程に進むことができるものとする。

エ テスト環境

• テストに必要な各種機器(PC、検証用デバイス等)、必要となるソフトウェア・

ライセンスは受託者において用意すること。

(13) 移行に関する事項

移行は、現行システムから本システムへ機能リリースごとに切り替える方式とするが、

利用者の業務に支障を来す場合等機能リリースごとの切替えが難しい場合には当省と協

議の上、移行方式を決定する。移行に関する要件を以下に示す。

ア 移行計画書(案)の作成

現行システムからの移行の対象、方法(移行対象、移行方式、体制)、環境、ツール、

段取り(スケジュール(タイムスケジュールを含む)、手順、想定リスク、移行による

影響、リスク対応策、影響軽減策)等を記載した移行計画書(案)を作成し、当省に報

告すること。

イ 業務移行

(ア)移行調整

• 当省及び他省庁・自治体のうち現行システムの機能不足などにより一部機能の活

用にとどまっていた補助金について、個別システムがあるものは本システムを活

用した連携方式を原課と調整の上制定する。

• 個別システムがないものは、本システムを活用した業務フロー制定の支援を実施

する。

(イ)説明会の準備と実施

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• 本システムの説明会は、150種類程度の補助金の事務局担当者を対象に、8カ所

で計 10回程度開催することを想定している。

• 説明会の実施に必要な作業を行うこと。説明会等に関わる環境準備、資料作成、

説明、問い合わせ対応、結果とりまとめ/分析などのサポート全般を実施する。

• 説明会の会場については、当省において準備するが、進行、説明、資料準備等は

受託者において実施すること。なお、集合型の説明会開催が難しい場合には、動

画コンテンツ等を準備し、公開するためのサイトを用意すること。

• 説明会に必要となる各種機器(PC、デバイス等)、必要となるソフトウェア・ラ

イセンスは受託者において用意すること。

(ウ)事務局向け試用環境の提供(ユーザーテスト)

• 説明会の対象となる利用者に対して、説明会の前後で本システムの試用環境を提

供することで、本システムの操作の習熟と疑問点・改善点の洗い出しを行うこと

を想定している(ユーザーテスト)。

• ユーザーテストについては 2週間程度の期間の公開を想定しており、150種類程

度の補助金の事務局の参加を見込んでいる。

• ユーザーテストの導入準備として、利用者向けの画面公開、ユーザーテストへの

参加方法等に関する資料作成、説明、問い合わせ対応、結果とりまとめ/分析な

どのサポート全般を実施する。

(エ)意見等の取りまとめ

• 説明会及びユーザーテストを通じて得られた意見や問い合わせについて取りまと

めた上で、不具合について本システムの修正等を行う。機能改善等の要望に関し

ては、機能や手続きごとに分類した上で、実装の要否(プライオリティ)、要件

定義、実装のための工数、実装時期について検討し、当省に報告すること。

(オ)教育用コンテンツの整備・改善

• 説明会資料等を基に、本システム利用者を対象とした利用マニュアル、FAQなど

の教育用コンテンツの整備を実施する。

ウ データ移行

(ア)移行の設計

移行計画書(案)に基づき、移行に必要となるデータ変換、移行ツール等に関する設

計の内容を当省に報告すること。移行設計については、現行システムからのデータ移行

が、別途調達する「移行開発及びデータ移行等実施業務」(以下、「移行契約」とい

う。)において、速やかに着手できるよう、以下の内容について検討、設計すること。

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・現行システムのデータのうち、移行すべきデータ

・移行方法、スケジュール

・移行テスト計画、移行準備作業

(イ)移行ツールの設計及び移行データ・移行手順書等の作成

現行システムの本番環境、検証環境等について、データ構造、保有・管理するデータ

の標準的及び例外的な変換方法等を記載した移行要領、移行手順書を作成し、当省に報

告すること。なお、移行作業は可能な限り自動化することを念頭に設計すること。

(15) 運用に関する事項

運用業務としては、以下に掲げる事項を想定している。運用開始までに実施する業務

に係る運用計画書を作成し、当省の承認を得ること。

(ア)定常時対応

定常時作業として以下の内容を実施する。

• 死活監視

• 稼働状況監視

• 性能監視

• 外形監視

• 不正アクセス監視

• ログ管理

(イ)システム維持作業

システム維持作業として以下の内容を実施する。

• バックアップ管理

• 計画停止

• データ維持管理作業

• 情報資産管理

• システム構成管理

• 変更要求管理

• アクセス管理

• システム設定変更

• 業務運用支援

• セキュリティ監査対応

• 大規模災害時対応

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• リリース作業

• 定期的なパフォーマンス検証

• 脆弱性に係る情報収集と、発見した脆弱性に係る影響度の分析

(ウ)ユーザーサポート業務

ユーザーサポート業務として以下の内容を実施する。

• ヘルプデスク業務(事務局向け)

• チャットボット等による事業者からの問合せ対応業務

• 申請処理(事務局アカウント発行等の定型作業、データ修正等の非定型作業)

• 問い合わせ履歴管理

• 教育用コンテンツ(利用マニュアル、FAQなど)の管理更新業務

• コールセンタシステムやチャットボット、RPAツール等、ユーザーサポート及び

運用の効率化に資するツール等を導入する場合、当該ツールの管理更新業務

(エ)データ収集・報告業務

データ収集・報告業務として以下の内容を実施する。

• 定期報告業務

• アクセス状況分析結果

• チャットボット分析結果

(オ)障害発生時対応

障害発生時に以下の内容を実施する。

• インシデント管理

• 障害復旧(インシデント対応)

• リリース作業

• リストア作業

また、その際のユーザーサポート業務として以下の内容を実施する。

• 障害発生/復旧の周知

• リリース作業、リストア作業に係る周知

(16) 保守に関する事項

保守業務としては、以下に掲げる事項を想定している。保守開始までに実施する業務

に係る保守作業計画書を作成し、当省の承認を得ること。

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(ア)定常時対応

アプリケーション・ソフトウェア保守として以下の内容を実施する。

• 脆弱性情報の収集、セキュリティパッチ適用

• 対応が必要とされた脆弱性への対応

• 機能アップデート対応

• 製品サポート対応

(イ)障害時対応

• 利用するアプリケーション・ソフトウェアにて不具合が発生し、本システムに業

務影響が発生する場合には即座に不具合対応を行うこと。

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別紙一覧

別紙番号 名称

別紙 1 現行システム利用補助金の一覧

別紙 2 標準業務フロー

別紙 3 GビズIDの提供する機能等

別紙 4 法人インフォとの連携について

別紙 5 電子申請パフォーマンス API

別紙 6 中小企業庁ミラサポプラス I/F仕様

別紙 7 情報セキュリティに関する要件

別紙 8 現行システムにおけるリスク分析結果

別紙 9 クラウドネイティブへの適合条件