小田原厚木道路の概要...消費税8%( 2014) 小田原厚木道路 全線開通...

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小田原厚木道路の概要 小田原厚木道路 厚木IC-小田原西IC (L=31.7km) E1 E1A C4 E85 E84 E70 新東名高速道路 東名高速道路 伊豆縦貫自動車道 西湘バイパス 首都圏中央連絡 自動車道 N 凡例 小田原厚木道路 高規格道路 国道 事業中 1969年3月 小田原厚木道路 全線対面通行(暫定2車線)で開通 1979年7月 小田原厚木道路 全線開通 路線概要 1 路線名 小田原厚木道路(一般国道271号) 起終点 自)神奈川県厚木市 至)神奈川県小田原市 通過市町村 142設計速度 80 km/h 全体事業費 760億円(小田原厚木道路全線4車線開通時) 1日あたりのご利用台数 7.2万台/日(2017年度) 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 大阪万国博覧会開催 19691次オイルショック 円変動相場制移行 19732次オイルショック 1979阪神淡路大震災 1995消費税導入 1989消費税5% 1997リーマンショック 2008東日本大震災 2011消費税8% 2014小田原厚木道路 全線開通 1970(万台) 小田原厚木道路の利用台数は約2,600万台/小田原厚木道路の経済波及効果は、1969年からの累計で約3.0兆円。 ※経済波及効果は、国立大学法人横浜国立大学との共同研究に基づき、神奈川県内地域間産業連関表および 関東地域間産業連関表を用いて、直接的な地域の小田原厚木道路に関連した地域間取引をもとに推計した。 通行台数

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Page 1: 小田原厚木道路の概要...消費税8%( 2014) 小田原厚木道路 全線開通 (1970) (万台) 小田原厚木道路の利用台数は約2,600万台/年 小田原厚木道路の経済波及効果は、1969年からの累計で約3.0兆円。

小田原厚木道路の概要

小田原厚木道路

厚木IC-小田原西IC(L=31.7km)

E1

E1A

C4

E85

E84

E70

新東名高速道路

東名高速道路

伊豆縦貫自動車道

西湘バイパス

首都圏中央連絡自動車道

N

凡例

小田原厚木道路高規格道路

国道

事業中

1969年3月 小田原厚木道路 全線対面通行(暫定2車線)で開通

1979年7月 小田原厚木道路 全線開通

路線概要

1

➣ 路線名 小田原厚木道路(一般国道271号)➣ 起終点 自)神奈川県厚木市 至)神奈川県小田原市➣ 通過市町村 1県4市2町➣ 設計速度 80 km/h➣ 全体事業費 約760億円(小田原厚木道路全線4車線開通時)➣ 1日あたりのご利用台数 約7.2万台/日(2017年度)

0

500

1000

1500

2000

2500

3000 大阪万国博覧会開催

(1969)

第1次オイルショック円変動相場制移行(1973)

第2次オイルショック(1979)

阪神淡路大震災(1995)消費税導入(1989)

消費税5%(1997)リーマンショック(2008)

東日本大震災(2011)

消費税8%(2014)

小田原厚木道路全線開通

(1970)(万台)

➣ 小田原厚木道路の利用台数は約2,600万台/年

➣ 小田原厚木道路の経済波及効果は、1969年からの累計で約3.0兆円。

※経済波及効果は、国立大学法人横浜国立大学との共同研究に基づき、神奈川県内地域間産業連関表および関東地域間産業連関表を用いて、直接的な地域の小田原厚木道路に関連した地域間取引をもとに推計した。

通行

台数

Page 2: 小田原厚木道路の概要...消費税8%( 2014) 小田原厚木道路 全線開通 (1970) (万台) 小田原厚木道路の利用台数は約2,600万台/年 小田原厚木道路の経済波及効果は、1969年からの累計で約3.0兆円。

小田原厚木道路の歴史

2

西暦 できごと

1964年 小田原厚木道路の事業許可、起工式

1969年 小田原厚木道路 全線対面通行(暫定2車線)で開通1972年 平塚IC~厚木ICを立体且つ4車線拡幅する事業変更を認可1974年 小田原西IC~平塚ICを立体且つ4車線拡幅する事業変更を認可

1979年 小田原厚木道路 全線開通(4車線)荻窪IC開通

1997年 小田原本線料金所(TB)で全国初のETC実用化試験を開始

1999年 平塚PA(上り線)営業終了、大磯PA(上り線)営業開始2002年 小田原西ICと西湘バイパスが接続2003年 平塚PA(下り線)営業開始

2005年 道路関係四公団の民営化により日本道路公団から中日本高速道路に移管

2018年 小田原東IC〜荻窪IC間の川端高架橋の床版取り替えリニューアル工事

小田原厚木道路開通1969年 小田原本線料金所で全国初のETC実用化試験1997年

小田原厚木道路の概要

Page 3: 小田原厚木道路の概要...消費税8%( 2014) 小田原厚木道路 全線開通 (1970) (万台) 小田原厚木道路の利用台数は約2,600万台/年 小田原厚木道路の経済波及効果は、1969年からの累計で約3.0兆円。

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【東京IC⇒箱根口IC間】東名+小田原厚木道路利用所要時間:53分(約66km)

所要時間が28分短縮

【東京IC⇒箱根口IC間】東名+国道129号+国道134号+西湘BP利用

所要時間:81分(約70km)

N

N 小田原城(神奈川県小田原市)

大湯間歇泉(静岡県熱海市)

2015年世界遺産登録

韮山反射炉(静岡県伊豆の国市)

資料:2019年4月ヒアリング調査結果

≪観光協会・自治体の声≫○小田原厚木道路が圏央道などの周辺道路とアクセスが良くなり、毎月大磯港で開催している「大磯市」等に

北関東方面の来磯者が増加しています。 (大磯町観光協会)○首都圏はもとより、小田原厚木道路・圏央道の開通によって他県からの移動時間が短縮にされ、観光客の

増加に繋がっています。(小田原市観光協会)○首都圏からの交通手段としてバス及び自家用車が約75%、その他が約25%となっています。

小田原厚木道路の開通により、自動車による来遊客数の増加しております。(伊東市観光課)

観光地へのアクセスが向上!温泉地への来訪客数が1.6倍に増加!

東京からの所要時間が短縮し、観光地へアクセス向上

箱根※所要時間は12時間平均旅行速度を用いて算出

資料:平成27年全国道路・街路交通情勢調査(国土交通省)

≪東京から箱根への所要時間の変化≫

※図は小田原厚木道路開通時の道路網

東京から箱根町までの所要時間の変化 東京

東京から箱根等の観光地へのアクセスが向上!観光地への来訪客数が約1.6倍に増加!

整備効果①:東京から観光地へのアクセス向上

81

53

0

20

40

60

80

100

開通前 開通後

(分)

28分短縮

凡例

小田原厚木道路沿線及び影響地域

小田原厚木道路開通前(開業年)

小田原厚木道路開通後(開業年)

世界遺産(認定年)

≪伊東温泉来訪客数の推移≫

419

656

0

300

600

1968 2018

来訪

客数

(万

人)

開通前に比べて約1.6倍に拡大

資料:伊東温泉観光統計

Page 4: 小田原厚木道路の概要...消費税8%( 2014) 小田原厚木道路 全線開通 (1970) (万台) 小田原厚木道路の利用台数は約2,600万台/年 小田原厚木道路の経済波及効果は、1969年からの累計で約3.0兆円。

32 37

42 45

51

1.001.16 1.32 1.41

1.61

1.05 1.13 1.18 1.28

0.00

1.00

2.00

3.00

0

20

40

60

1965 1970 1975 1980 2015

(万人)

2337

5061

107

0

50

100

150

1965 1970 1975 1980 2015

(㎢)

4

資料:国土数値情報 土地利用メッシュ(国土交通省)

≪人口集中地区(DID)の変遷≫

資料:国勢調査(総務省)

※沿線市町とは、神奈川県:平塚市、大磯町、二宮町、小田原市

沿線人口が約1.6倍の増加

≪沿線市町のDIDの面積の変化≫

≪沿線市町の人口の変化≫

資料:2019年4月ヒアリング調査結果

≪沿線自治体の声≫○小田原厚木道路は、生活に欠かせない道路になっています。 (二宮町)○首都圏から本町への自動車交通における主要なアクセスルートとなり、町民や観光客をはじめとする人的

移動や物流に重要な役割を担い、本町の観光振興や町民生活に大きく貢献しています。(箱根町)○東名高速道路へのアクセスがあるので、都心(用賀IC)から1時間で来られる場所になり、車での来訪者が

増加しました。(大磯町)

小田原厚木道路沿線のDID面積が4.6倍に増加し、人口も約1.6倍に増加

二宮IC周辺の昔と今

○二宮町は、大都市圏へのアクセスが良く、豊かな自然環境にも恵まれ、気候温暖で良質な住宅地として、小田原厚木道路の開通などを契機に発展。

○人口の増加や人口集中地区(DID)が増加するなど地域の発展に寄与している。

人口集中地区(DID)

1970年のDID地区

2015年までに拡大したDID地区

N

沿線地域が活性化し、人口の増加(約1.6倍)に大きく貢献!人口集中地区の面積が約4.6倍に増加!

整備効果②:活気あるまちづくりへの貢献

全線開通

全線開通

DID面積が約4.6倍の増加

沿線市町の伸び全国の伸び

静岡方面

東京方面

1961年

静岡方面

東京方面

二宮IC

2007年二宮団地

二宮団地(1965年造成)

資料:国土地理院ウェブサイト

現在の二宮団地のエリア

二宮IC(事業化前)

Page 5: 小田原厚木道路の概要...消費税8%( 2014) 小田原厚木道路 全線開通 (1970) (万台) 小田原厚木道路の利用台数は約2,600万台/年 小田原厚木道路の経済波及効果は、1969年からの累計で約3.0兆円。

5

東京都中央卸売市場における「かまぼこ」のシェアが1位に!

小田原市/ひもの

○小田原厚木道路沿線地域は、箱根山につながる山地や相模湾に面するなど自然に恵まれた地域で、農産物の生産や多種多様な水産物が水揚げされている地域。

○新鮮な魚や水産加工品などが大消費地の首都圏に出荷されており、小田原厚木道路が生産地と消費地とを密接に結んでいる。

資料:2019年4月ヒアリング調査結果

≪かまぼこ製造業者の声≫○当社のかまぼこは、食の安全を求めて無添加としてから30年位経過しました。

無添加であるため日持ちがしないことや、小田原の良い水で作ってこその商品と考えているので、遠方への発送はほんの一部です。主要な出荷先は箱根エリア、関東圏、御殿場エリアで、小田原厚木道路は、首都圏への出荷に欠かせない道路となっています。

二宮町/落花生

大磯町/大玉柿

小田原市/湘南ゴールド

0% 20% 40% 60% 80% 100%

2018年

1965年

資料:市場統計情報(東京都中央卸売市場)

≪東京都中央卸売市場における 「かまぼこ」のシェア≫

神奈川県はシェアが開通前 8% → 現在 34%

(3位) (1位)

N

小田原市/アジ

地域の特産品の出荷の拡大に大きく貢献!生産地と消費地の結びつきが強化!

整備効果③:地域の特産品出荷を支援

開通前

開通後

小田原市/かまぼこ

神奈川県730t(34%)

福島県627t(29%)

福島県7,008t(53%)

静岡県3,283t(25%)

その他1,943t(14%)

その他394t(19%)

東京都376t(18%)

神奈川県1,056t(8%)

Page 6: 小田原厚木道路の概要...消費税8%( 2014) 小田原厚木道路 全線開通 (1970) (万台) 小田原厚木道路の利用台数は約2,600万台/年 小田原厚木道路の経済波及効果は、1969年からの累計で約3.0兆円。

通勤・通学45%

業務39%

私用16%

利用目的

1,264

913

120

2,177

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

1970 2010 (年)

小田原市⇔伊勢原市

小田原市⇔厚木市

6

≪小田原厚木道路の利用目的≫

資料:2015年交通センサスODマスター(国土交通省)

資料:2019年4月ヒアリング調査結果

≪小田原市内企業の声≫○当社には従業員が約700人います。従業員は小田原市以外にも小田原厚木道路を利用して厚木市や藤

沢市から通っている従業員も多くいます。○また、小田原東インターを降りてすぐのところに工業団地があり、そこに当社のライン工場があります。

このライン工場と当施設店舗を繋ぐ道路としても、小田原厚木道路は非常に重要です。

通勤通学者数(人)

約18倍に拡大

小田原市

伊勢原市

厚木市

N

厚木市・伊勢原市が通勤圏に拡大

小田原厚木道路(厚木IC~小田原西IC)の利用状況

小田原市と厚木市・伊勢原市との間の自動車等の通勤・通学が約18倍に増加

○小田原厚木道路は、神奈川県西部の主要都市を結び、東名高速道路との接続により広域ネットワークを形成。○小田原厚木道路開通以後は、2017年度までに約10億台の利用。○1日あたり約7.2万台が通行し、約5割が通勤目的、約4割が業務目的での利用。

資料:国勢調査(総務省)

≪小田原市⇔厚木市・伊勢原市の自動車等の通勤通学者数≫

5862

小田原市⇔市外の自動車等の通勤・通学者数が約18倍に増加生活の利便性向上に大きく貢献

整備効果④:日常生活をより便利に

17 21 29

36 49

67 68 69 68 67 69 72

01020304050607080

1969 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2017

利用台数(千台/日)

≪小田原厚木道路の利用台数(日あたり)≫

資料:中日本高速道路株式会社調べ※利用台数は、各料金所を通過した台数のカウント

圏央道(高尾山IC~相模原愛川IC)開通(2014年6月)

Page 7: 小田原厚木道路の概要...消費税8%( 2014) 小田原厚木道路 全線開通 (1970) (万台) 小田原厚木道路の利用台数は約2,600万台/年 小田原厚木道路の経済波及効果は、1969年からの累計で約3.0兆円。

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出典:NEXCO中日本公表資料

出典:国土交通省関東地方整備局 横浜国道事務所

被災状況

小田原厚木道路によりネットワークを確保

○2007年9月6日から7日にかけ、関東地方を襲った台風9号により、西湘バイパスが被災し、9月5日15:30~9月27日11:00まで通行止めを実施。(9月27日11:00に暫定開通)

○西湘バイパスの交通が小田原厚木道路により転換したことで、交通量が約1.5倍増加し、ネットワークの確保に寄与した。

2007年9月 被災時の迂回案内(西湘バイパス通行止め時の迂回路案内)

○2016年6月から7月の3夜間で新東名高速道路の建設工事に伴い、東名高速道路(厚木IC~秦野中井IC)の夜間通行止めを実施。

○国道246号とともに、迂回路としての機能を担った。

通行止による伊勢原JCTの工事概要

工事箇所

工事箇所

N

国道246号は一般道の迂回路として機能

2016年度に3夜間の通行止めを実施

東名通行止め時は大井松田や御殿場方面への迂回路として機能

西湘バイパスの代替路として機能

東名高速道路の代替路として機能

並行道路の代替路としての機能を発揮!災害時等の東西のネットワーク確保に大きく貢献!

整備効果⑤:災害時等における代替路としての機能

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

被災前(H19.9.4(火)) 被災後(H19.9.8(土))

西湘BP(大磯)

小田原厚木道路(平塚~大磯)

5割増42,745

28,98427,829

7,903

7割減

被災前後の交通量比較西湘BP(大磯)

平塚料金所

出典:NEXCO中日本公表資料

日交

通量

(台

/日