世界は幻想tkj.boy.jp/00 tetugaku no heya/001 tetugaku/04 pdf...
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世界は幻想
~ぼくらはみんな夢の中~
プロローグ
現実とは?
バニラスカイ
デイビッド:ハンサムな青年実業家
恋人、ジュリー
デイビッド、パーティでソフィアと出会う
さっそく、浮気
すぐにバレ、痴話喧嘩
ジュリーは死亡、デイビットはモンスターに
落ち込むデイビッド、自殺を考える
義顔
そんなデイビッドを救ったのは、リアルな夢を売るLE社
夢の始まり(デイビッドにとっては「現実」)
ところが、ジュリーの事故死への罪悪感から、悪夢が始まる。
正気を失うデイビッドに、LE社のエージェントが現れる
「これは夢です。目を覚ましなさい」
ところで、もし、ぼくが
夢を見たまま死ぬとすれば、
その夢は、ぼくたにとって、現実 OR 夢 ?
「現実」は脳の作品
現実は脳の作品
経験眼鏡
立方体の家に住む私たちの脳には、この見え方がすり込まれている。
ドーム状の家に住むイヌイットには、この錯視はおきない。
現実は脳の作品
モリヌークス問題
先盲の人が、手術で視力を回復したとき
私たちと同じように「見る」ことができるでしょうか?
現実は脳の作品
開眼して初めて見る世界は
カオスです。
現実は脳の作品
統一のとれた世界を見るためには
「脳内辞書」が必要です。
リンゴを見て、リンゴと認識できるのは
脳の中に、リンゴのイメージがあるからです。
常識モデル 実際のモデル
脳内辞書
現実は脳の作品
脳内辞書は、先天的 or 後天的?
開眼手術を受けたばかりの盲人の場合は、脳内辞書がない。
→視覚作用が非常に不完全
現実は脳の作品
「現実」は脳の作品
脳が現実を作り出す!
これは、常識に反している。
わたしたちは、世界が まず あってそれを「見て」いる。
見間違いは、不注意からで、正しくじっくり見れば
ありのままの世界を見る事ができる。
これが、常識。
これを、「実在論」という。
実在論
=脳内フィルター
正確に見れば、
ありのままに認識できる。
フィルターが曇っていると
誤った認識になる。
ところが、「実在論」だと、
開眼手術を受けた盲人は、
ただちに、世界がありのままに見えなければならない。
ところが、実際は違う。(モリヌークス問題)
そこで、世界は脳の解釈によって、秩序づけられ、
意味あるものとして認識できるという、
「観念論」が登場する。
観念論
「リンゴ」のイデア
*参考:プラトンの「イデア論」
「現実」の二つの見方
=脳内フィルター
実在論 観念論
モヤモヤ状態
くっきり状態
モヤモヤ状態
くっきり状態
くっきり状態
くっきり状態
「実在論」は、デカルトの考え方
しっかり理性を使えば、人間は
「真理」に到達できるという楽観的立場。
実在論(唯物論)
理性で真理に到達できる
大陸合理論(デカルト)
ところが、モリヌークス問題は、
「実在論」では説明できない。
ここで、カントが登場。
「観念論」という考え方で、
この問題を解決した。
コペルニクス的転回(カント)
*対象(リンゴ ) → 感覚(見る) → 認識(リンゴ)
*対象(モノ)→ 感覚 → 知覚の形式(判断) →認識(リンゴ)
知覚の形式
実在論
観念論
現実と夢、幻想のあいだに「境目」はない。
現実感とは、脳の感じる「クオリア」
END
考えてみよう(1)
「わたし」も幻想かも?
考えてみよう(2)
共通の現実はあるの?