世界の人びとのためのjica基金・業務完了報告書 ·...

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業務完了報告書様式 (別添) 世界の人びとのためのJICA基金・業務完了報告書 1. 業務の概要: (1)事業名 コミュニティの課題解決に取り組む女性たちを中心とした水源保 護と気候変動対策支援〜協働を促すコミュニケーション研修 (2)実施団体名 NPO 法人おおた市民活動推進機構 (3)実施期間 2015 年 10 月〜2016 年 7 月 (4)実施国 ニカラグア (5)活動地域 北部大西洋自治地域(RAN) ワスパン市 (6)活動概要 活動の背景: 実施地域は、巨大頻発化するハリケーンの被害や無計画な森林伐採により水源の枯渇が起きてい る。乾期には水汲みを担う女性や子どもらが上流に向かい、崖から落ちて命を落とすような事故も生 じる。さらに、対岸の放牧地から排出される汚水が河川の水質悪化を招き、漁獲の減少がコミュニテ ィの経済を圧迫している。これまで導入支援した訓練不要の短編動画技術であるデジタル•ストーリ ーテリング(DST)は、映像を視聴した住民において環境に対する意識化を促し、制作経験者におい て新しい技術の獲得と社会的評価の機会を得てエンパワメントするなど人材育成に役立った。しか し、河川の枯渇や汚染はさらに深刻化しているため、深刻な状況をより具体的に伝える情報発信が必 要となった。そこで、ワンキタグニでは環境の悪化状況を明快に伝えるビデオを制作し、コミュニテ ィ社会活動家(ボランティア、コミュニティ代表など)を始め広く住民に伝えて深刻化を食い止める 計画が生まれた。しかし、そのための技術指導者が確保できないため、当方から指導者を派遣する。 ②活動の目標: ・ 森林伐採や排水による河川の汚染などコミュニティに起きている環境問題をドキュメンタリービ デオに仕上げてコミュニティの内外に伝える。コミュニティにおいては、住民らが自主的に環境 保全に取り組む風土の醸成、外部においては保全する意義があることの理解を促し、持続可能な コミュニティづくりに役立てる。 ・ ビデオを学校教育、社会学習、生活情報(テレビやラジオ放送:ラジオは音声のみ送信)あるい は勉強会や研修及び討論会などの場面で視聴の機会を設けることで、持続可能なコミュニティの 未来を考え、話し合うきっかけとしてコミュニティ社会活動家らが効果的に完成した映像を活用 する。それにより、森林や水源の保護と公平な利用の促進などの管理や生活改善、女性の社会参 加とそれへの理解を促す。 ・ 地域課題に取り組む人材育成を通じてコミュニティ強化を促し新しい技術を導入する。

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Page 1: 世界の人びとのためのJICA基金・業務完了報告書 · 世界の人びとのためのJICA基金・業務完了報告書 ... ィの経済を圧迫している。これまで導入支援した訓練不要の短編動画技術であるデジタル•ストーリ

業務完了報告書様式

(別添)

世界の人びとのためのJICA基金・業務完了報告書 1. 業務の概要:

(1)事業名 コミュニティの課題解決に取り組む女性たちを中心とした水源保

護と気候変動対策支援〜協働を促すコミュニケーション研修

(2)実施団体名 NPO法人おおた市民活動推進機構

(3)実施期間 2015年 10月〜2016年 7月

(4)実施国 ニカラグア

(5)活動地域 北部大西洋自治地域(RAN) ワスパン市

(6)活動概要

①活動の背景:

実施地域は、巨大頻発化するハリケーンの被害や無計画な森林伐採により水源の枯渇が起きてい

る。乾期には水汲みを担う女性や子どもらが上流に向かい、崖から落ちて命を落とすような事故も生

じる。さらに、対岸の放牧地から排出される汚水が河川の水質悪化を招き、漁獲の減少がコミュニテ

ィの経済を圧迫している。これまで導入支援した訓練不要の短編動画技術であるデジタル•ストーリ

ーテリング(DST)は、映像を視聴した住民において環境に対する意識化を促し、制作経験者におい

て新しい技術の獲得と社会的評価の機会を得てエンパワメントするなど人材育成に役立った。しか

し、河川の枯渇や汚染はさらに深刻化しているため、深刻な状況をより具体的に伝える情報発信が必

要となった。そこで、ワンキタグニでは環境の悪化状況を明快に伝えるビデオを制作し、コミュニテ

ィ社会活動家(ボランティア、コミュニティ代表など)を始め広く住民に伝えて深刻化を食い止める

計画が生まれた。しかし、そのための技術指導者が確保できないため、当方から指導者を派遣する。

②活動の目標:

・ 森林伐採や排水による河川の汚染などコミュニティに起きている環境問題をドキュメンタリービ

デオに仕上げてコミュニティの内外に伝える。コミュニティにおいては、住民らが自主的に環境

保全に取り組む風土の醸成、外部においては保全する意義があることの理解を促し、持続可能な

コミュニティづくりに役立てる。

・ ビデオを学校教育、社会学習、生活情報(テレビやラジオ放送:ラジオは音声のみ送信)あるい

は勉強会や研修及び討論会などの場面で視聴の機会を設けることで、持続可能なコミュニティの

未来を考え、話し合うきっかけとしてコミュニティ社会活動家らが効果的に完成した映像を活用

する。それにより、森林や水源の保護と公平な利用の促進などの管理や生活改善、女性の社会参

加とそれへの理解を促す。

・ 地域課題に取り組む人材育成を通じてコミュニティ強化を促し新しい技術を導入する。

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2. 業務実施結果:

(1)実施した内容

【ビデオ研修とフォローアップ】2016/4/9〜4/21(集合研修)、4/28〜5/31(少人数研修)

ドキュメンタリー•ストーリーテリングの考え方に基づく、段階毎の講義と実習による独自の初心者

向け研修を開発し、簡易的なテキストと資料及び活動シートを準備し実施。参加者の内訳は、ワンキ

タグニのボランティア 5(内 DST 経験者 2)、若手ラジオ局員 2、コミュニティ TV 局員 2 の計 9、性

別は女性 7、男性2(ラジオ及びテレビの各 1)、年齢は 30 代 3(ワンキタグニ 2、テレビ局女性 1)、

20 代が 6。グループでは水問題は 30 代 3、20 代 2 の計 5、食料問題は 20 代 4 の構成だった。

第 1 週目 企画、撮影、構成:企画案 9 中 2 案を選抜。2 組に分かれ制作。企画(構成要素、役割分

担、調査)/カメラ実習/撮影と素材確認/文字起こし:ミ語からス語へ/台本作成/映像配置

第 2 週目 映像編集(効果、ナレーション、タイトルとクレジット、字幕)/試写会:コミュニティ

代表者ら 60 人が視聴/上映会:協力者、関係行政担当者、市民、住民らなど 50 人を招待。

第 3〜8 週目 フォローアップ:インターネット/少人数でのスペイン語字幕制作(5/29-31)

【情報発信研修】2016/4/22〜4/25(集合研修)

第 2〜3 週目 広報宣伝:ワークショップ形式で、コミュニティ、マスメディア、国際機関、映画祭

など多様な機関及び発信先における効果について検討し、事例を参考に宣伝文書作成を実習した。

研修振返りと評価:振返りと評価を記入するシートを配布し、獲得できたこと、難しかったこと、活

かす場面など自分について、研修の内容および資料等指導者について問い、発言を求め共有した。/

ラジオ局開設支援:ラジオの概念、システム、編成上の注意、情報発信における注意点などを講義

【活動報告及び事業まとめ】2016/6/5〜7/30

「交流するメディア 2016 ニカラグア 水と食料編 上映&活動報告」を実施:7/7,エセナおおた

(2)実施成果:*上記実施内容ごと、あるいは、全体を通しての成果を記載下さい。

1. 完成作品:

食料の安全保障 https://www.youtube.com/watch?v=GHTF1tPcfZg (日本語字幕版)

Seguridad alimentaria https://youtu.be/lsaywwf98mg(スペイン語字幕版)

水の重要性 https://www.youtube.com/watch?v=zlQMszG0fAY (日本語字幕版)

Importancia del agua https://youtu.be/OtB2VgD4oqU 修正版(スペイン語字幕版)

2. テキスト及び資料:テキストデータ“video shooting guide 2016”/ビデオ教材 ”Conversaciones.

¿Como hacer un cortometraje documental?”他、比較参考用ビデオ計 5 編

3. 記入シート:企画提案書(個人用)/企画書(作品用)/構成表/台本シート

4. 記録:ビデオと写真 4/9〜4/25,5/29

上記 1〜4 について、NGO 及び参加者にデータを提供、ビデオは大量のため 4/25 のみ提供した。

5. 役割分担:これまでの連携実績をふまえて下記の通り行い、スムーズな運営が行われた。

研修実施に関する連絡調整や研修会場および使用機器等の準備:ワンキタグニ

全体の進行管理、研修プログラム策定、事業統括及び事務:おおた市民活動推進機構

国内外での活動期間中の通訳翻訳及びアドバイス:レコム

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6. 概観:ワスパンで 4 月に完成した作品はコミュニティの言語を尊重してミスキート語のナレーシ

ョン、インタビューで言語は構成した。ミスキート語を知らない国内外の視聴に供するためスペイン

語字幕を 5 月に完成し、6 月に Web 掲載、7 月に日本語字幕版を Web 掲載した。集合研修期間を 3

週間設定したことで、情報発信研修が充実した。その後1ヶ月程講師が国内に滞在してフォローアッ

プする期間を設定したことで参加者らの予定に合わせた支援につながり、最終的にマナグアでスペイ

ン語字幕をつける作業が完了できたことは良かった。PC のウイルス感染、ソフトの不具合、代替 PC

の確保等にも対応できた。広報宣伝は、最も意識化したい対象をコミュニティの住民と定めた。その

地域では TV を持たない家が多いため、学校やコミュニティにノート PC を持参して上映し、視聴後

に水や食料問題について話し合う計画案が出され賛意を得た。前回までは放送によるインパクトをめ

ざしたため、それとは違う人びとに訴求できる点が評価できる。短期的な発信の成果は以下の通り。

7. 上映による意識化:コミュニティ有識者 60 人(試写会)、行政関係者および市民 50 人(研修生

企画上映会)Web 視聴回数:6/7-7/7 で2作品合計 100 アクセス(スペイン語版)。試写会では、森

林減少、河川の枯渇や周辺地域の排水汚染が引き起こした状況を住民が理解すること、食料自給や健

康促進の意義と成功事例についての意識化に役立つ等のほか、このようなコミュニケーション研修は

若者の学びとコミュニティの発展に役立つとのコメントがあった。上映会では、住民から「庭園で野

菜を作ることは子どもの健康にも役立つ」、テリトリー政府担当者から「今何かしなければ水は干上

がる状況を実感できる。食料安全保障は今後関心が高まる情報、活用してほしい」Secretaria Politica

から「ワスパンが拡大する中で情報発信は不十分であるため、様々な分野にこの技術を応用すること

を期待する」などのコメントがあった。

8. 日本での上映及び報告会:ラテンアメリカ、ニカラグア、先住民族、国際交流、環境問題に関心の

ある人たちが参加し、現地や研修の様子に関する質問が多数あがり、理解が進んだと好評を得た。環

境問題と同様に人身取引の被害についての関心、ビデオ研修の内容や様子への関心も高かった。

(3)得られた教訓など:

*今回の事業を通して経験したエピソード、感じたことなどがありましたらご記入下さい。

機材 ビデオ研修に使用する機材は、スキルを継続して使いこなす為に、現地で調達できる機材を使

用することとしたが、編集用のコンピュータ2台とも使用に適さなかった(内、1台はウイルス感染)

ため、参加者の PC を使用した。また、貸与を受けたビデオカメラ 1 台と寄贈されたデジタルカメラ

で実施したが、編集においてはデジタルカメラで撮影したほうがスムーズだった。このことから、撮

影はデジタルカメラでの技術研修が有効であり、編集はあらかじめソフトの動作確認が出来ているノ

ートパソコンを用意する(費用で賄うか、寄贈用に持参するなど)ことが望ましい。個人の PC より

も組織に常備する PC で実習した方が、技術の活用及び移転レベルが高まると考えられるからである。

携帯端末の応用 研修の冒頭に選抜されたビデオ企画 2 案以外に参加者が提案したテーマは、ココ川

一帯で起きている女性への暴力問題、イグアナ一匹を捕獲する為に森を焼くなどの愚かな森林伐採、

若い世代への文化継承、ミスキート語の回復、環境汚染、コミュニティ活動家の意義と倫理、人身取

引であった。10 日間という時間的制約の為、9 案中 2 案を制作したが、それ以外のテーマも制作に値

する事柄である。人身取引については、テリトリー政府(ワスパンの 60 コミュニティを管轄)が主

催した、最も人身取引被害が深刻なコミュニティを対象とした研修が当方の研修期間中に行われてお

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り、参加者した 20 地区の代表者ら(地区長、女性代表、シンディコを一組とする)60 人は人身取引

の問題性とそれへの対策を3日かけて学んだ。その最中、人身取引被害でホンジュラスから逃げてき

た少女がマナグアの保護施設に向かう事象にも遭遇し、少女の心身が脅かされ、学業や生活を奪われ、

家族が事件に巻き込まれる惨状を目にした。その対策として、事件を記録し通報するデバイス(携帯

端末)を活用する救援及び防止策が同研修後に始まるが、デバイスを有効かつ適切に使用する為、録

音や撮影及び送信の技術訓練への協力が打診された。ハードに限らずソフトのメンテナンスの必要性

と継続性が示されたとともに、第三者の関与がガバナンスに有効であることが示された。

今回の研修内容に対する参加者の満足度は非常に高い一方で、全内容(概念や技術、用語、執筆や

情報発信のいろは)に関するスペイン語の完全テキストを希望する声が多く上がった。ドキュメンタ

リー制作は娯楽作品とは違うスキルを要するため、当然の反応ともいえる。可能であれば応えたい。

(4)今後の活動・フォローアップの方針:

*今回の実施期間終了後の、現地での活動やフォローアップの方針・見通しなどにつきまして記載下さい。

計画では映像研修は一区切りと考えているが、作業の繰り返しが技術の獲得につながるという点で

は必要に応じて支援を続ける方針である。その為に役立つと思われる講師が現地で撮影したビデオ素

材を複数提供した。また、都合が悪く参加できなかった者たちへの技術共有がワンキタグニにおいて

行われることを期待する。その為にも今回使用したテキストや資料、研修の様子を刻々と記録した多

数の写真を提供した。スペイン語版ビデオ制作テキストは、リング式書籍が最適だと考えるが、電子

書籍もあり得る。デジタルデバイス研修について当方が難しい場合は協力者を紹介する予定である。

3.その他(エピソード・感想・写真など)

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(1)活動中のエピソード・感想など

熱心な学びの態度と連帯感 ドキュメンタリービデオを作る為にはドキュメンタリーの概念や撮影及

び編集技術、関連用語の理解、情報の選択や理解など多くのスキルを必要とする。常に思考をめぐら

すことが求められる内容であったが、各自が熱心にノートをとる姿が印象的であった。5日目になる

と疲れが見えて来たが、適宜休憩を取ること、発言の機会を設けて各自の到達度合いを確認しながら

すすめた。初日に研修の約束として、時間を守る、休憩以外は個人的作業をしない、人の話を遮らな

い=時間を独占しない気遣い、というルールを提示した。それが功を奏したのか、かなり急ぎ足の日

程にもかかわらず、参加者らは目標達成意識を維持し、計画通りの日程で完了出来た。座学は一つの

長方形の机に研修生と講師と通訳 11人が向き合う形式だったため、窮屈ではあったが、集中して学

びあう環境、作業効率が高まる関係性の構築または連帯感につながったと思われる。サーキュレータ

ー2台をフル稼働させながら猛暑に堪える日々ではあった。

連帯感を感じさせるエピソードとして、1つは、メンバーの 1人が最終日に参加できないことがわ

かったため、全員参加で臨みたいとの総意で上映会を予定よりも一日早めたことである。もう1つは、

今後のビデオ制作体制に関する問い「個人またはグループのどちらを希望するか」に対して、ほとん

どの参加者がグループ制作を希望すると答え、その理由として助け合える、話し合いながら作ること

で作品の質が担保されると回答した。前者の理由は連帯感の表れであり、後者の理由は当方がグルー

プ制作形式を採用した意図を理解している証左といえる。さらに、最終日の別れの場面で生じた「別

れるのが寂しい」「まるで中学生に戻ったみたいだった」等の言葉である。2週間の研修が新たな関

係を築いたことを伺わせた。この経験が本人たちの能力開発に終わらず、コミュニティの課題に取り

組む上で役立てられることを期待し、今後も引き続き応援していく所存である。

都市部での作品に寄せられた共感 ワスパンでの研修終了後、太平洋側の都市エステリとマナグアで

上映する機会を得た。その感想には、水や食料問題を共通する課題と捉えて共感する声が多かった。

以下、例示する:「エステリでは従来、家庭菜園が盛んで、周辺農場では多品目の野菜が栽培されて

いたが、近年は農場の作付け種類が減少し国内が集約農場化していることを懸念していた。都市部の

家庭菜園は面積が小さい為に少量化、少種類化しやすいが、フルーツやハーブを植えるだけでも健康

や料理に役立つので無いよりは良い。このようなビデオが国内の人々の目に触れることは食料安全保

障を考える上で有効だ」「エステリでも川が乾く時期が長くなり、山から流れる水量の減少が危惧さ

れている。ゴミを捨てることで流れが止まる、洪水につながるなど、この街に共通することが指摘さ

れている。どの街でも深刻化している水とゴミの問題を考える上で有効だ」「ワスパンは自然豊かな

土地として有名であり、その自然が危機にあることは知られていない。そこからの発信は関心を呼ぶ

だろう」

(2)活動の写真

*活動の様子がわかる写真がありましたら添付下さい(枚数は問いません。多い方が望ましいです。またキャ

プション(説明)を簡単に付けて頂ければ幸いです)。

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1日目 am_トキュメンタリーの概念を聞いて企画を考える 1日目 pm_提案 考えた企画を一人すつ発表 アネット

左からオマール、ナイディラ、ジェリッツア、ケニア、アウラ、イサック、ビルマ

2日目 am_企画 グループ毎に話し合い、決定した構成案をディレクター(監督)役が発表しコメントを求め必要に応じて反映する

(左)アナ:「水の重要性」制作グループ (右)オマール:「食料の安全保障」制作グループ

3日目_撮影 インタビュアー、カメラマン、ディレクター等それぞれの役割に集中して臨む

(左)「食料の安全保障」グループ (右)「水の重要性」グループ

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4日目_構成 撮影した素材をスクリーンに映してチェック、使う素材は文字起こしをして構成案と照合する

5日目_構成 使う素材を吟味して再構成し、台本を作る 左から監督、撮影、編集を担うメンバーたち(食料グループ)

5日目_編集 映像に挿入する画像を探す水問題 Grp 構成案に合わせて映像を並へた状態を全員てレビュー

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6日目_編集:作業が複雑し質問と同時に覚えることも増える ナレーション:原稿と映像のタイミンクを計る水問題 Grp

編集作業は自由な表現を探求するほど複雑になり忍耐が求められる

7日目_仕上げ:字幕をつけてとりあえす完成:食糧問題 Grp 試写:1日の終わりは必す試写。間違いの発見やコメントに緊張

8 日目 試写会:コミュニティの代表者らの前て試写会 コメント:映像を見て感じたことや考えを語るコミュニティリーダー

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試写会:若者が作るコミュニティの課題を伝え、意識化を求めるビデオを熱心に見入るコミュニティの代表者たち

9日目 発信:ビデオをとこてとのように活用するか提案し話し合う 上映会:子ともから大人まて参加、政府関係者を招き共有した

作品の扉画面

最終日の 10日目は研修の振り返り ホッとした表情の参加者たち 農場の近くの水辺てリラックスする研修参加者たち