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デロイトトーマツコンサルティング株式会社

企業経営効果分科会報告

2014年 2月

企業経営効果分科会リーダー


森修一

© 2012 Deloitte Tohmatsu Consulting Co., Ltd.

平成２５年度企業経営効果分科会テーマ

平成２４年度には、「グローバル化するわが国の企業におけるテレワークの再定義」をテーマとして、社会

動向と経営環境・経営課題の分析を踏まえ、テレワークの再定義と提言を行った。

具体的には、日本企業がグローバルでの競争と少子高齢化に伴う就業者の減少という厳しい環境の中で

生き残っていくためには、企業側には本気でグローバル化に適応し変わろうとする企業等に対する支

援策、被雇用者側には格差社会の到来に向けた救済策が必要であるという内容であった。

平成２５年度は、平成２４年度の提言を施策レベルまで落とし込むこととし、以下を目標として活動したい。

・国として規制緩和や補助金等、中小企業対策など政策面で実施すべきことを整理し、今後の予算化検

討の素材として提示

・民間として人事制度改革等を基点とするフォーラム参加企業を中心とした総合的な企業改革パッケージ

（案）とアライアンス案の構築

2 Consulting Report Template

テーマ

「グローバル競争環境下におけるわが国企業・働き手への支援策」


企業経営効果分科会メンバー

アドバイザー東京工業大学比嘉先生

総務省情報流通行政局情報流通振興課

厚生労働省労働基準局労働条件政策課

国土交通省都市局都市政策課


株式会社インターコア

株式会社 NTTデータだいち

株式会社 NTTデータ経営研究所

株式会社沖ワークウェル

株式会社クラウドワークス

株式会社三技協

株式会社テレワークマネジメント

社団法人日本テレワーク協会


ニューロネット株式会社

みずほ情報総研株式会社

株式会社もしもしホットライン

株式会社リコー

株式会社エックスグラビティ

分科会全体スケジュール

８月９月１０月１１月１２月１月２月３月

調査普及部会 ○ ○

分科会 ○ ○ ○ ○ ○ ○

企業協賛セミナー ○

テレワーク推進フォーラムセミナー

○


分科会活動計画案


③提言にまとめる（１～２月)

施策パッケージとりまとめ

②施策具体案の検討（１１～１２月）

国としての施策具体案検討民間提案パッケージ案・アライアンス案の検討

①グローバル競争環境下において必要となる施策案の検討（８月～１０月）

企業に必要な支援策検討

© 2013 Deloitte Tohmatsu Consulting Co., Ltd. 6 Consulting Report Template

グローバル化する経営環境における日本企業の課題への対応策・支援策を検討

検討の進め方

日本企業の課題の確認・修正

課題を克服するには何が必要か

ハイレベルな

施策案

国・民間として何ができるか

具体案



7



8

・顧客・市場ニーズへの感度悪い

→営業支援・最新IT活用マーケティング（SNS）

・製品サービス売筋判断遅い

→ポートフォリオ管理短サイクル化

・未成熟なベンチャーキャピタル

借金ではなく投資を呼び込めない

→金融庁検査緩和、ファンド人材育成

ハイレベル施策案（例）

・コア人材の流出が会社の存続に直結

-人材能力・スキルの維持・向上による事業継続性の確保

- コア人材リテンション施策（一部テレワークを活用） - 生活安定（賃金・雇用保障）・多様な人材を活用できるか

- 適正な評価制度、労務管理規定の整備

- 安価な人材採用手段

- リーダーシップ育成

自立したがっている中小・中堅企業を対象とする

・大企業に優秀な人材を拘束されてしまう

→中小企業がリスクをとれるようにする

・非効率な非コア業務を自前で抱え込み間接コストが割高

→（海外企業はアウトソース）IT周辺の支援パッケージ

・人材抱え込みのリスクが高く、受注継続性が断たれるとすぐ

・事業継続にコストがかけられない

→バックアップシェアードサービス、安価なBCPサービス

・事務所固定費が高い

→ テレワーク


中小企業がグローバル化する経営環境において生き残る対応策・支援策を検討

顧客・消費者の声に即応できる経営

• 高い付加価値を創出し、スピーディに開発・提供できるか

• 評判が売上を左右する

中小企業の市場対応面での経営リスクと必要となる対策

①市場ニーズに即応できず在庫抱えるリスク →ビッグデータ活用（ソーシャルリスニングなど）

顧客の声に鈍感な企業は特に評判が力をもつ現代では市場についていけなくなる。

生き残りのためには、いち早く顧客の声をつかみ、市場に対応した売れ筋商品・サービスを提供するために、足で情報を取るだけでなく最新のIT特にビッグデータ技術を駆使し、市場変化に機敏に反応でき

ることが必要。またポートフォリオを常に管理し生き筋、死に筋のサイクルを管理することで研究開発とセールスを同期させることで無駄を省く必要がある。

②創業のリスク（特にベンチャー）

個人保証が大前提の借金で初期投資を回収できないリスクのため起業をしたがたらない状況を変えるためには融資から投資(クラウドファンディングを含む）への転換換が必要。

③海外進出のノウハウ不足があり出遅れる

国内市場のパイが小さくなるなかで海外進出のノウハウある専門家に安価に相談できることが必要



人材の多様化対応

人材競争力の確保

• 生産人口の減少するなかで優秀なコア人材を維持できるか

• 多様化する人材を適正に評価できるか

中小企業の人材面での経営リスクと必要となる対策

①コア人材の流出リスク →コア人材の仕事仕分けと働く時間･場所の柔軟性を担保

コア人材の流出は中小企業にとって、きわめて深刻でありその企業の存亡を左右する事態となるが、本来的なワークスタイルの変革、たとえば就業時間の柔軟性確保であったり、それによって公正さを欠かない評価制度や就業制度の変革（働く時間ではなく、その人の価値に対して報酬を払う）によってある程度防止可能である。それを支えるためのIT環境の整備（セキュアな外部からのアクセス環境）が必要となる。

②雇用者抱え込みリスク →クラウドソーシングの活用

クラウドソーシングはオンデマンドな労働力の提供という観点において中小企業経営に劇的な効果を見込まれるキラーソリューションである。また働き手にとっても付加価値をオープンな場で高められるため、正規労働者市場との流動性の向上が見込まれる。発注者側は、活用・評価のノウハウ、管理方法、受注側も従業員キャリア育成、資格制度が不在など双方に課題があるため、中小企業（発注側）・受託者側双方に対して支援が必要である。



最適コストで

持続可能な経営

• 最適コストで最大のパフォーマンス

• エネルギーコスト上昇へ耐えられるか

• 災害時に事業継続可能かセキュリティリスクへ対応できるか

中小企業のコスト面での経営リスクと必要となる対策

①固定費のリスク → 受注の失敗にも耐えられるための「もたざる経営」固定費の流動費化

・人件費面ではリスクをとりやすくするため雇用維持型から労働移動型支援を政策的に実施するとともにクラウドソーシングの活用支援対策を早急にまとめる必要がある

・在宅勤務化による不動産費、交通経費等削減、設備やITについてもレンタル・クラウド活用などにより固定費を流動費化させる

・間接業務などコア事業以外は徹底的にアウトソース化することで流動化する

②事業継続性

低コストでのBCP対策やソリューションの提供

固定費

売上の波

変動費

売上の波

赤字


具体的施策のまとめ

12

求められる経営リスク施策概要対象となるソリューション

顧客消費者の声に即応できる経営

売れないリスク ①ビッグデータ活用

②ポートフォリオサイクル管理

海外進出コンサルティング(遠隔）データ分析クラウド

ICT(Web会議など）

起業のリスク ③創業リスク回避中小企業投資促進政策

人材多様化・人材競争力

コア人材流出

人材不足

人材ミスマッチ

①ワークスタイル改革

・人材マネジメント

②安価な人材発掘策

③リソースマネジメント

・雇用、委託（発注スキル）

人事コンサルティング

人材発掘のためのクラウドソーシング

ICT(Web会議など）

雇用者抱え込み ②クラウドソーシング普及と社会的リスクのバランス

クラウドソーシング普及ガイドライン（協議会）・雇用面

・産業競争力面

・発注者の留意点

・向き不向き

最適コストで持続的経営

固定費 ①クラウドソーシング・アウトソーシングによる人件費流動費化

②在宅勤務化による不動産・設備費の圧縮

③セキュリティ・BCP対策

アウトソーシング（１：１）人材派遣

クラウドソーシング(多：多） BCP,セキュリティ、人事コンサルティング

Web会議


ソリューション案まとめ

13

求められる経営リスク施策概要対象となるソリューション

顧客消費者の声に即応できる経営

売れないリスク ①ビッグデータ活用

②ポートフォリオサイクル管理

コンサルティング

ICT

起業のリスク ③創業リスク回避中小企業投資促進政策

人材多様化・人材競争力

コア人材流出 ①ワークスタイル改革人事コンサルティング

ICT

雇用者抱え込み ②クラウドソーシング普及と社会的リスクのバランス

クラウドソーシング普及ガイドライン

・雇用面


最適コストで持続的経営

固定費 ①クラウドソーシング・アウトソーシングによる人件費流動費化

②在宅勤務化による不動産・設備費の圧縮

③セキュリティ・BCP対策

人事コンサルティング

テレワークソリューション

①ソーシャルとビッグデータを活用したマーケティングとプロダクトポートフォリオ変革

②人材競争力を高める人事変革

③コスト最適化と持続的経営のためのソーシング改革


今後のステップについて

14

オファリング売り物コンソーシアム

①ソーシャルとビッグデータを活用したマーケティングとプロダクトポートフォリオ変革

・ビッグデータツール

・活用ノウハウ

・エキスパートネットワーク

ニューロネット

日本テレワーク協会

もしもしホットライン

②人材競争力を高めるワークスタイル変革

・人事制度改革コンサル

・電子会議ツール

・VPN、セキュリティツール

リコー


NTTデータ経営研究所

三技協

インターコア

デロイトトーマツコンサルティング

③コスト最適化と持続的経営のためのソーシング改革

・アウトソーシングサービス

・クラウドソーシング

･コンサルティング

もしもしホットライン


インターコア

三技協

デロイトトーマツコンサルティング

政策

①中小企業投資促進政策

②クラウドソーシングガイドライン

・雇用面


クラウドソーシング協議会で検討

最低賃金、保険、関係各国によるルール作りが必要

経済産業省もしくは中小企業庁の施策に

今後、下記の企業グループや省庁の協力をもってオファリングパッケージ化を進めたい

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