20131213 itサービスに求められる人材像

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オープンデータセミナー秋田〜地域×ITの新たなイメージを探る 「新サービス創出に求められるIT人材像」 (株)CCL 取締役/コミュニティ・デザイナー 須藤 順

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Page 1: 20131213 itサービスに求められる人材像

オープンデータセミナー秋田〜地域×ITの新たなイメージを探る

「新サービス創出に求められるIT人材像」

(株)CCL 取締役/コミュニティ・デザイナー 須藤 順

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オープンデータ・カフェ(岐阜県、岩手県、宮城県、福島県、東京都)

「オープンデータ・カフェ」FBグループ運営

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市役所業務アイデアソン(鯖江市) オープンデータ・アイデアソン&ハッカソン(大垣市)

オープンデータ・フォーラム(大垣市)オープンデータ・アイデアソン&ハッカソン(大垣市)

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人材を考える際、その背景の変化を理解することが大事になる

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人材像 能力 育成手法→ →

社会の姿求められる

能力人材像→ → 育成手法→

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人口減少社会、日本

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出所:総務省「国勢調査」及び「人口推計」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計):出生中位・死亡中位推計」(各年10月1日現在人口)、厚生労働省「人口動態統計」

2060(平成72)年までの今後50年間で、人口は4,132万人(2010の32.3%)減少

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日本一の人口減少県、秋田県

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1,600秋田県の人口

今後、約30年で35・6%減少全国で最も人口が減少

出所:国立社会保障・人口問題研究所

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2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

秋田県 年齢3区分別人口 割合

年少人口 生産年齢人口 老年人口

高齢化率 43.8%

出所:国立社会保障・人口問題研究所

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人口減少がもたらす影響は何か

• 生産労働人口の減少

– 担い手不足

– 現在の労働生産性の維持が困難

• 消費動向の変化

– 国内市場は縮小

– 高齢者/子どものマーケットが拡大

– 量より質の時代の到来

– 国外マーケット(特にアジア・アフリカ圏)の取り込みが急務

• 社会制度の変革が不可欠

– 税金は減少

– 公共事業も減少

– 行財政改革が必須

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社会を取り巻く劇的な環境変化

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人口構造の変化

• 人口減少社会:産年齢人口の減少に伴う生産性の低下と総仕事時間の低下• 国内市場の縮小・慢性的な内需不足と国外市場(特にアジア・アフリカ圏)の比重が高まる• 地域別の総生産の格差が顕著化• 生活関連サービスの産業の撤退進展

経済環境の悪化

• デフレの長期化による設備投資・賃金抑制、研究開発投資の手控え• 資源・エネルギーの不足• 将来不安による消費低迷• 地域経済の悪化:中小企業数・雇用指数の減少等

技術・産業の変化

• オープンイノベーション、摺り合わせ型から組合せ型への加速• 製造業からサービス業、「モノ」のサービス化、「コトづくり」(経験価値)の提供• イノベーションの源泉の変化 :デマンド・サイドの重視• ICT、ソーシャルメディアの発達:時間と距離の短縮化、コミュニケーションコスト低下

コモディティ化の加速

• モノ・知識・技術・スキルが差別化の源泉にならなくなった• それらはすぐに他の地域に模倣され、競争力を生み出しにくくなっている

グローバル化の進展

• 新興国の台頭• 時間・場所のボーダーレス化• 輸入制限の撤廃• クリエイティブクラスの流動化

経営の変化• 経営課題の複雑化、不確実性の増大• 垂直統合型ビジネスモデルの限界、スマイルカーブの底が深くなる• ビジネスライフサイクルの短縮化• 企業と社会の関係の変化、オープンな関係

変化の様相 具体的影響

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生産・販売ネットワークの高度化

情報ネットワークの本格普及

ネットワークによる情報・エネルギーの高度化

1970年代~1990年代 ~2020年代に向けて2000年代~現在年代

製品の機能が高度化され、大量に良いものが普及した時代

製品単体ではなく、複数製品が繋がり、組み合わせで新たな付加価値を生む・効率化が図られる時代。

製品単体がネットワークに繋がり、利用の時間が増えた。製品の使い方にもフォーカスが当たる時代。

詳細

家電・自動車スマート家電・電気自動車・スマートグリッド

携帯電話・PC・スマートフォン・タブレット

製品イメージ

技術開発を取り巻く環境変化

出典:野村総合研究所(2013)『2020年の産業:事業環境の変化と成長機会を読み解く』東洋経済新報社.

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IT業界が抱える課題

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成長産業不在

生活破綻 治安悪化インフラクライシス

労働生産性の低迷

低炭素社会の実現への養成

ワーキングプア

人口減少/少子高齢化

財政難 大都市一極集中/地方過疎化

産業構造の変化 都市構造の変化生活構造の変化

多くの社会的課題が顕在化

ITサービス産業 労働集約的受け身的

出典:ITと新社会デザインフォーラム(2013)『ITプロフェッショナルは社会価値イノベーションを巻き起こせ:社会価値を創造する“デザイン型人材"の時代へ』日経BP社.

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ITを基盤とする

新しい社会システム

の提案・構築

あるべき

IT人材像の

確立と育成

企画・提案型

知識集約型

ビジネスモデル

の変革

社会レベル日本の社会、産業の転換期

職業レベル3Kイメージ

職業としての魅力低下

業界レベル受身的、労働集約的なビジネススキームの限界

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出典:ITと新社会デザインフォーラム(2013)『ITプロフェッショナルは社会価値イノベーションを巻き起こせ:社会価値を創造する“デザイン型人材"の時代へ』日経BP社.

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高いポテンシャルを持つIT産業

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ICT国際競争力の低迷

• グローバル市場の成長を取り込んだ産業への転換が急務

出典:情報通信審議会(2011年)『知識情報社会の実現に向けた情報通信政策の在り方<平成23年諮問第17号 中間答申>』.

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ICTによる経済波及効果

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• ICTは行政、医療、教育、農林水産業等の幅広い分野における効率性の向上や高付加価値化を実現

• ICT産業は、輸送機器や建設業を上回る規模の雇用を誘発

• 産業全体への付加価値誘発効果は一貫して上昇し、全産業中最高水準

出典:情報通信審議会(2011年)『知識情報社会の実現に向けた情報通信政策の在り方<平成23年諮問第17号 中間答申>』.

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ICT産業の日本経済への貢献

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• ICT産業は、GDPの約1割を占める国内最大の産業

• 実質GDP成長の1/3を担う

出典:情報通信審議会(2011年)『知識情報社会の実現に向けた情報通信政策の在り方<平成23年諮問第17号 中間答申>』.

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これまでの成功モデル、知識、経験が通用しない、正解のない社会の到来

変化の時代、不確実性増大の時代

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これからIT業界はどうすべきかIT人材はどうあるべきか

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様々に語られる新たな人材像

• 次世代高度IT人材(経産省,2012)– 「異分野とITの融合領域においてイノベーションを創出し、新た

な製品やサービスを自ら生み出すことができる人材」

出典:経済産業省(2012)『産業構造審議会情報経済分科会人材育成WG報告書』

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様々に語られる新たな人材像

• フロンティア人材(経産省,2012a)– 「義憤やおもしろがりなどのこだわりを持ってマーケット起点で新事業創造

を構想・実行する人材」

出典:経済産業書(2012)『フロンティア人材研究会報告書』

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様々に語られる新たな人材像

• データサイエンティスト– データサイエンティストの役割(尾崎, 2013)

• データマイニング: 膨大なデータを分析し,そのパターンや相関関係を発見する

• アナリティクス・レポーティング: 結果をわかりやすいグラフなどに落とし込む

• コンサルティング・マーケティング: 結果を踏まえ,ビジネスの意思決定に役立つ提言を行う

– データサイエンティストに必要とされる知識(佐藤, 2013)

• IT系スキル:RDBMS, SQL, Hadoop, Hive, Pig, R, Perl, Python, Linux, Mahout, Jubatus…

• 分析系スキル:統計解析, 機械学習, SAS, SPSS, KXEN, KNIME, AlpineMiner…

• ビジネス系スキル:業務知識,質問力,理解力,伝達力,説得力,プロジェクト推進能力…

• T型人材・π型人材・+型・∇型– T型:得意分野(深い専門性)をベースに周辺領域まで理解できる幅広い視野をもった人材

– Π型:複数の専門分野に精通し、かつ全体の調整もできる人材

– +型:ある専門分野への洞察力と周辺領域を見通す俯瞰力(京都大学デザインスクール)

– ∇型:専門と世界のつながりを多様な意味で理解し実践する人材(慶応・前野隆司教授)

出典:佐藤洋行 (2013) 「データサイエンティストに必要なスキル」『データサイエンティスト養成読本』尾崎隆(2013)「 21世紀で最もセクシーな職業!?「データサイエンティスト」の実像に迫る」,www.slideshare.net/takashijozaki1/21-21583073.前野隆司(2011)「困難な時代をリードする大局観を持った人材の育成を--慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の取り組み」『トヨタ紡織技報 』5, pp.3-7.

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「コストとコントロール」に強い企業と「分析力」に強い企業が優位性を築いてきた

既存産業の効率化追求技術力に優れたIT人材が重要であった

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イノベーションを意図的に興すことをファシリテーションできる企業・IT人材が希求

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人・社会産業経営

イノベーションの力点のシフト

事業

地球環境

技術イノベーション

社会価値イノベーション

「自ら問題点を発見して」社会や企業の課題を解決することRFPを受け取る前から社会や企業の課題を洞察し、それを解

決する施策を埋め込んだ企画を提案すること

技術

出典:ITと新社会デザインフォーラム(2013)『ITプロフェッショナルは社会価値イノベーションを巻き起こせ:社会価値を創造する“デザイン型人材"の時代へ』日経BP社.

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イノベーションは一人の天才から生まれるという誤解

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出典:Lee Fleming(2004), Perfecting Cross- Pollination, HBR, Sep.P.22-24.

イノベーションと多様性の関係

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イノベーションは目の前に実在する誰かへの共感から始まる

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イノベーションはバイアスを壊すこと= brake the bias

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イノベーションを阻害するものは何か

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イノベーションの阻害要因

• 高い専門性– 専門領域以外見えない

– 専門的であることが全能だと勘違いする

• 行き過ぎた効率化– 冗長性、遊びがない

– 過度な細分化、機能分類により視野が狭くなる

• 外部の力を利用せず、内製にこだわる– 社内の限られたリソースだけで解決しようとする

• 完成すること/完璧への信奉– 完成したサービス・商品にこだわりすぎる

• 失敗することを認めれない– 失敗することがマイナスに評価される

– 多産多死を受け入れきれない

• 判断できる人がいない– トップマネジメントが現場よりも情報量とその質において優位性を保てなく

なった

– ボトムアップアプローチの重要性の高まりへ対応できていない

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デザインシンキング

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http://dschool.stanford.edu/

http://ischool.t.u-tokyo.ac.jp/

http://www.sdm.keio.ac.jp/http://www.design.kyoto-u.ac.jp/

http://www.ideo.com/

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「デザイナーの感性と手法を用いて人々と技術力を取り持つこと」「現実的な事業戦略にデザイナーの感性と手法を取り入れ、人びとのニーズに合った顧客価値と市場機会を創出すること」「技術的に実現可能なものやビジネス戦略を顧客価値や市場機会へと転換可能なものと、人々の要求とを一致させるために、デザイナの感覚と手法を利用する方法」

ティム・ブラウン(2006,2008)

デザイン思考は顧客を発見し、その顧客を満足させるために何を作ればいいか、つまりコンセプトを生み出し、そのコンセプトをどうやって作るのか、さらには顧客にどのように販売するのかまでを考えるビジネス志向の方法である

奥出直人(2012)

顧客と主客一体となった「場」で、直観を活かして相互作用的に個別具体の諸要素の関係性を創出し、それらの要素を時間・空間のなかにダイナミックに組織化(形態化)していくプロセス

紺野登(2010:32)

デザインシンキングの定義

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デザインシンキングの特徴

① 「どこに問題があるのか、なぜ問題なのか」探求② コラボレーション、多様な専門家と協働③ Built to Think(考えるために作る)④ Break the Bias(バイアスを壊せ)⑤ 短期的&高速サイクルでプロセスを繰り返す⑥ 直観的思考と客観的思考の融合⑦ 定性的手法(文化人類学的手法)の重視

仮説検証型・分析型アプローチ デザインシンキングアプローチ

問題をいかに解決するか

・現状を分析する・仮説を検証する

どこに問題があるか、なぜ問題なのか

・観察してユーザーに共感する・潜在的な問題を探る

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TestPrototypeIdeateDefineEmpathize

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デザインシンキングのプロセス

問題定義 アイデア創出

プロトタイピング

実験・評価

観察ユーザー設定

実在のユーザーを発見し、参与観察やヒアリング、ユーザー体験・経験の共有を通じて違和感の発見や理解など徹底的にユーザーをありのまま(リアリティ)に受け入れる

ユーザーへ徹底した共感

ユーザーへの共感を通じて得た情報から、ユーザーが気付いていない「本当の目的」

「本当の課題」を定義する

ターゲット・ニーズ・インサイトを絞り込む

目的の達成、課題の解決に向けたアイデアを量産

バイアスを乗り越えたアイデア創出

アイデアの価値を確認するため、高速でプロトタイプを作成

学びの促しと価値の確認、早く安く失敗する

プロトタイプをユーザ―に試し、フィードバックをもらい、何度も改善を行う

解決策の発見と改善、ユーザーの更なる理解、軌道修正

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■生活者の新の課題を相手の立場にたって発掘し、解決してあげたいという思い

デザイン思考

(右脳型)

ビジネス

技術センス

外部

ネットワーク形成

コーディ

ネート力

動機

社内

ネットワーク

形成

観察力

■マーケットの理解■技術の理解

■多様な生活者との顔の見える関係

■多様なエキスパートとのネットワーク

■ファシリテーション■巻き込み■コーディネーション

■現場をこまやかな視点で相手の立場にたって観察

■クロスファンクショナルネットワーク

出典:山口高弘・柳澤樹里・清瀬一善(2011)「イノベーション・マネジメントの進化」『NRIパブリックマネジメントレビュー』96, pp.1-10.

デザインシンキングに求められる能力

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デザイン型人材

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イノベーションを生み出す「場」を創造する人材

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社会価値創造を担う新しいIT人材像 “デザイン型人材”

• 課題の発見と解決のために人々が知恵を出し合『場』をデザインする人材(ITと新社会デザインフォーラム, 2013)

• 社会課題を手繰り寄せ、プロトタイピングを繰り返しながら社会価値を模索し、社会変革システムを構想する一連のプロセスを先導する人材。スーツ(ビジネスコンサルタント)やギーク(SE)をキャスティングし、みんなをやる気にさせる人材(NRI村田佳生氏)

スーツ

ギーク デザイン出典:野村総研資料より

||

デザイン型人材

潜在的な課題を発見する人

課題解決を促進する場をマネジメント

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デザイン型人材に求められる能力・素養イメージ

企画・演出

多様な専門性を有る人材が集まり相互作用を生み出す「場」を企画、演出する力テーマや問題設定、シナリオの作成、メンバーのキャスティング、場の運営などトータルにマネジメントできる力

求められる能力 具体的な内容

エコシステム構築・コネクティング

組織内外の多様な専門性を持つ人材や組織、コミュニティとのネットワークを有し、プロジェクトや場に適切なアクターの参画を求められる力。必要に応じて適材適所に人をつなぐことのできる力。

コミュニケーション

様々な専門領域に関する基本的知識を有し、専門家の考え、発言の意図・真意を理解し、それをその場に応じて自分の言葉で翻訳しながら説明することができる力。

ファシリテーション・オーガナイズ

単なる進行役ではなく、“問い”や“促し”の技術を用いて、解くべき課題を定義し、問題解決へ向けて場の相互作用を促し、成果に結実させる力

ブースターイノベーション創出に向けたプロトコル(デザインシンキング)を使いこなせる力既存の枠組み(バイアス)を破壊できる力

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OSとAPPが変わったことを自覚する時代

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IT活用力:IT知識(個別要素技術、情報システム、業界動向等)、技術洞察力

IT技術力:領域(分析・企画設計・実装・PM)×水準(スタンダード・ITプロフェッショナル・イノベーティブ)

APP

経営・事業戦略ビジネスモデル

サービスデザインシナリオプランニング

組織マネジメントプロジェクトマネジメント

マーケティングデータアナリティクス

zOS

これから求められるIT人材のOSとAPP

IT関連能力 業務遂行能力

基礎的能力

義憤利他主義

自己肯定感協働力(コラボレーションマインド)

リスクテイキングクリエイティビティコミュニケーション

ダイバーシティ感受性

デザインシンキングロジカルシンキングファシリテーション

質問力観察力

問題発見力ネットワーキング力エスノグラフィーリーダーシップ

プレゼンテーションネゴシエーション

マインド スキルヒューマンスキル

×

コンセプチュアルスキル

テクニカルスキル

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おわりに

• ITをITの専門家だけで取り組む時代が過ぎ去った

• 多様な専門性(異分野)を持ったチームを作ることが重要

• 社会価値を創りだせる人材がこれからは必要になる

• 新サービスはあらゆる領域の境界線で生まれる

• ITはすべての産業の基盤=インフラとなった

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御清聴ありがとうございました。