専門的・技術的分野における外国人材の受入れ

に関するタスクフォース幹事会（第４回）

議事次第

平成 30 年３月 14 日(水)14:00～

合同庁舎８号館 ５階共用Ｂ会議室

１ 開会

２ 議事

各業種の現状に関するヒアリング

３ 閉会

〔配付資料〕

資料１ 経済産業省資料

資料２ 国土交通省資料

製造業における外国人材受入れニーズ

平成30年3月14日経済産業省製造産業局総務課

資料１－１

1

製造業における人手不足の現状-全体像

昨年12月に行った最新の調査結果によれば、人手不足は、94％以上の大企業・中小企業において顕在化しており、32％の企業は、「ビジネスにも影響が出ている」と回答。

「ビジネスにも影響が出ている」と回答した上位の業種は、輸送用機械、鉄鋼業、非鉄金属、金属製品。

31.7%

31.5%

39.0%

35.7%

21.7%

35.7%

33.0%

30.5%

39.7%

40.3%

39.7%

35.7%

49.7%

40.6%

39.5%

39.3%

24.1%

22.8%

17.6%

22.1%

22.9%

18.9%

22.5%

22.8%

4.6%

5.4%

3.8%

6.5%

5.7%

4.9%

5.1%

7.4%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般機械

電気機械

輸送用機械

鉄鋼業

化学工業

非鉄金属

金属製品

その他

(n=615)

(n=558)

(n=421)

(n=154)

(n=175)

(n=143)

(n=792)

(n=1401

)

大きな課題となっており､ﾋﾞｼﾞﾈｽにも影響が出ている

課題ではあるが､ﾋﾞｼﾞﾈｽに影響が出ている程ではない

課題が顕在化しつつある

特に課題はない

29.4%

32.2%

42.8%

39.9%

23.9%

22.0%

3.9%

5.9%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

大企業

中小企業

(n=180)

(n=4105)

大きな課題となっており､ﾋﾞｼﾞﾈｽにも影響が出ている

課題ではあるが､ﾋﾞｼﾞﾈｽに影響が出ている程ではない

課題が顕在化しつつある

特に課題はない

設問：少子化が進み、生産年齢人口の減少の影響が顕在化する中、製造業においても必要となる人材確保の問題が顕在化しつつあると考えられます。そこで、貴社の人材確保の状況についてお尋ねします。貴社の状況にもっとも近いもの１つに○をつけてください。

資料：経済産業省調べ（2017年12月）

2

製造業における人手不足の現状-確保に課題のある人材

人材確保に課題のある人材としては、「技能人材」が突出。 規模別にみると、中小企業ほど「技能人材」の確保に苦労している様相がうかがえる。

設問：確保に課題がある（又は課題が顕在化しつつある）人材のすべてに○をつけてください。また、複数に○をつけた場合は、特に確保が課題となっている人材１つに◎をつけてください。

26.0%

26.0%

83.8%

10.9%

8.9%

25.1%

22.1%

32.0%

3.5%

7.1%

4.1%

59.1%

4.3%

1.0%

8.5%

5.7%

7.5%

2.7%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%

経営人材

ﾃﾞｼﾞﾀﾙ人材

技能人材

期間工

企画･ﾏｰｹﾃｨﾝｸﾞ人材

設計･ﾃﾞｻﾞｲﾝ人材

研究開発人材

営業･販売､顧客へのｱﾌﾀｰｻｰﾋﾞｽ人材

上記以外

(n=4035) 複数回答 (n=3057) 特に確保が課題

9.1%

7.0%

9.9%

3.8%

40.5%

59.8%

12.4%

3.9%

0.8%

1.0%

9.1%

8.6%

9.1%

5.6%

4.1%

7.7%

5.0%

2.7%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

大企業

中小企業(n=121)

(n=2918)

経営人材 ﾃﾞｼﾞﾀﾙ人材

技能人材 期間工

企画･ﾏｰｹﾃｨﾝｸﾞ人材 設計･ﾃﾞｻﾞｲﾝ人材

研究開発人材 営業･販売､顧客へのｱﾌﾀｰｻｰﾋﾞｽ人材

上記以外

特に確保に課題がある人材（規模別）

資料：経済産業省調べ（2017年12月）

卸売業・小売業は、全産業のＧＤＰのうち14.2％を占めており、製造業に次いで高い比率。

小売店舗数は約100万店舗存在。（2014年時点）

【業種別のＧＤＰに占める割合】

（出所）内閣府「国民経済計算年次推計」（名目、2016度(暦年)）

卸売業、小売業の位置づけ

※ネット、テレビ、カタログ等による通信販売は小売業に含まれる。※インターネットショッピング・オークションサイト運営は情報通信業に含まれる。

農林水産業0.8%

製造業20.9％

建設業5.5%

電気・ガス・水道

業1.7%卸売業・小

売業14.2%

金融業、保険業5.1%

不動産業12.2%運輸業、郵便業

4.7%

情報通信業5.2%

その他サービス業29.6%

資料１－２

卸売業、小売業の雇用者数は全産業の5分の１程度。 全産業、卸売業・小売業ともに雇用者数は微増傾向。

卸売業・小売業における雇用状況

600

700

800

900

1,000

1,100

1,200

3,000

3,500

4,000

4,500

5,000

5,500

6,000万人

雇用者数の推移全産業 卸売業・小売業

947988

(+4%)

5,819(+5%)

5,538

宿泊業界における外国人材の活用について

国土交通省観光庁

平成３０年３月

資料２－１

1

宿泊業界における人手不足の状況

労働需給の現状と将来の見通し

➢ 宿泊業にかかる有効求人倍率は他産業と比較して高水準で推移しており、現状、人手不足に陥っている。➢ 今後、生産年齢人口の減少とともに労働供給はさらなる減少が見込まれ、宿泊業従業員数の大幅な縮小が懸念される。

現 状 将来見通し

0.74 0.89 0.98 1.11 1.27

2.26 2.61

3.09

3.58 3.85

0.00

1.00

2.00

3.00

4.00

5.00

H25年 H26年 H27年 H28年 H29年

全職業 接客・給仕の職業（宿泊業・飲食業等の接客にかかる職業）

有効求人倍率（平成29年）

厚生労働省 平成29年「職業安定業務統計」より

年齢階級別将来人口推計

0

20

40

60

80

100

120

140

2010

2012

2014

2016

2018

2020

2022

2024

2026

2028

2030

2032

2034

2036

2038

2040

2042

2044

2046

2048

2050

2052

2054

2056

2058

2060

15歳未満人口 15歳以上64歳以下人口（生産年齢人口） 65歳以上人口

国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」（中位推計）より

2060

2030

（百万人）

2030年

生産年齢人口

約68百万人 2060年

生産年齢人口

約44百万人

2012年

生産年齢人口

約80百万人

2012

（倍）

厚生労働省 平成29年「賃金構造基本調査」より

2

宿泊業界における人手不足の要因

➢ 賃金・労働環境 宿泊業の賃金は他業種に比べ低水準となっており、加えて、不定期な休日や長時間労働等の労働環境のため、人材確保が困難である。

➢ 就業者の高齢化 宿泊業における就業者は60代以上の高齢者が3割を占めており、この層の退職による大幅な就業者数の減少が見込まれる。

➢ インバウンドの拡大 訪日外国人旅行者数は今後も増加が見込まれ、国内旅行者と異なるニーズに対応する人材がますます必要となる。

人手不足の要因

賃金・労働環境 インバウンドの拡大就業者の高齢化

年齢階級別賃金（平成29年）

年齢階級

（千円）

1%

15%

21%23%

19%

14%

4%

1%2%

15%17% 18% 19%

23%

5%

1%0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

全産業 宿泊業

就業者の年齢別構成割合（平成24年）

総務省 平成24年「就業構造基本調査」より

構成割合

年 齢

賃

金0

100

200

300

400

500

宿泊業，飲食サ業 全産業

観光庁「明日の日本を支える観光ビジョン」より

訪日外国人旅行者数の目標値

2020年： 4,000万人

2030年：6,000万人

2017年： 2,869万人JNTO（日本政府観光局）より

訪日外国人旅行者数

Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

外国人材の受入の現状と課題（航空分野）

国土交通省 航空局

平成３０年３月1

資料２－２

0

5

10

15

20

25

30

35

0

10000

20000

30000

40000

50000

60000

70000

80000

2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

航空旅客数〔人〕

千万

従業者数

〔人〕

操縦士 整備士

地上取扱業務従事者 保安検査員

航空 利用旅客数

航空需要の拡大と従事者数の推移

航空需要と従事者数の推移 人手不足が顕著な４職種

保安検査員

爆発物等の機内持込を防ぐため、旅客及び手荷物等に対する検査を実施

航空機の操縦業務を実施

操縦士 整備士・整備員

地上取扱業務従事者

駐機場での航空機運航支援や、旅客ビルでの旅客対応業務等を実施

国際線旅客数： 約１．４３倍（H28：8,654万人←H24:6,069万人）

国内線旅客数： 約１．１４倍（H28：9,812万人←H24:8,600万人）

※訪日外国人の目標「2020年4000万人、2030年6000万人」に向け、更なる増加が見込まれる。

運航整備、定時点検整備、エンジン整備などを実施

旅客数（国際線＋国内線）

従業者数（4職種）

出典）航空旅客数は「平成28年空港管理状況調書」（国土交通省航空局）、従業者数は国土交通省航空局調査（平成30年3月等）による

※地上取扱業務従事者は一部推計含む

2

外国人材受入の現状と今後の方向性

操縦士※訓練生含む

整備士整備員

地上取扱業務従事者（グラハン人材）

保安検査員

外国人材の受入状況

人数527

（海外勤務も含む）93

（海外勤務も含む）1146 64

全体数 7209 10371 36242 6579割合 7.3% 0.9% 3.2％ 1.0%

専門資格技能証明（航空法）

【整備士】技能証明（航空法）

【整備員】社内資格

社内資格等空港保安警備検定合格者を一定数配置

（警備業法）

主な在留資格※身分に基づく在留資格を除く

資格 技能 技術・人文知識・国際業務技術・人文知識・国際業務

（一部、技能実習）技術・人文知識・

国際業務

期間 一定期間ごとに更新 同左同左

（技能実習は５年）同左

家族の帯同

可 可可

（技能実習は不可）可

外国人材拡大のニーズ

有 有 有 有

※操縦士については、本邦エアライン18社の調査結果を集計。※整備士・整備員については上記18社に加え、MRO Japanの調査結果を集計。※地上取扱業務従事者については、グラハン会社159社の調査結果を集計。※保安検査員については、警備会社37社の調査結果を集計。

3