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日本語マニュアル DB6 & Loudenss Pilot DB6 Loudness Pilot

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日本語マニュアル

DB

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DB6

Loudness Pilot

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このマニュアルは DB6 および Loudness Pilot 共通です。 は、DB6 のみの機能となっており、無印の項目は共通です。D6

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Loudness Wizard -DB6-

ALC2 -Loudness Pilot-

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イントロダクション   ーラウドネス ウィザード / ALC2 

ラウドネス ウィザードは DB6 のコア・アルゴリズムです。TC エレクトロニックの UpCon や DownMix やオンライン・ディレイといった定評のあるアルゴリズムを内包していますので、これらをお使い頂いたことのある方はラウドネス ウィザードを使用する際に、そのノウハウをお使い頂けます。

1 カードにつき DSP エンジンが 2 基搭載されていますので、2 系統の音声信号の処理を独立して行うことができます。(DB6 は最大 3 枚のカードを搭載可能です。但し、DB6 single モデルは増設ができません。)

ラウドネス ウィザードでお使いいただけるコンフィギュレーション:

▶ Stereo in/out

▶ 5.1 in/out

▶ Stereo in/5.1 out

▶ 5.1 in/Setero out

SDI にて 8 チャンネルの音声を、入力が Stereo や 5.1 といった構成にかかわらず、5.1ch は HDTV に Stereo は Mobile TV にといった柔軟な対応ができます。

イントロダクション ーラウドネス ウィザード - UpCon

UpCon モジュール ( 以下 UpCon) はリアルタイム 5.1 チャンネル アップコンバーターです。

UpCon は常に入力信号を監視していますので、例えば 5.1チャンネル信号が Stereo になった場合に継ぎ目や切れ目無くまた芸術性を損なうこと無く、5.1 サラウンドへアップコンバートします。メタデータや GPI を必要とせずに動作し、アップコンバート全体の遅延量は僅か 0.8ms (1/40 フレーム以下 ) ですので、映像に対してのディレイを付加する必要はありません。

UpCon を送出やインジェストに使用することで 5.1 チャンネル信号を中断すること無く、また、スタジオの制作環境を Stereo から 5.1 チャンネルへ拡張することができます。

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Loudness Wizard – Main page

DB6 Loudness Wizard - Main page

入力セクション

Input Select パラメータInput Select は信号処理をする入力経路選択を設定します。

Main Only 5.1ch 信 号 も ス テ レ オ 信 号 も 同 じ 物 理 入 力 端 子 を 使 用

(例 : 1 – 6ch)している場合は ”Main Only” を選択します。UpCon ( アップコンバージョン ) は入力信号がステレオの時には自動的に起動します。

Main 5.1 Priority 5.1ch 信号とステレオ信号が異なった物理入力端子に接続され(例 : 5.1- 1~6ch, ST 7~8ch)、且つ ”Main 5.1” を選択している場合、UpCon は入力信号がステレオのときには自動的に起動します。

1 〜 6ch と 7 〜 8ch の両方に信号が入力されている場合は5.1 側 (1 〜 6ch) が優先されます。

Aux Priority 5.1ch 信号とステレオ信号が異なった物理入力端子に接続され(例 : 5.1- 1 〜 6ch, ST 7 〜 8ch)、且つ ”Aux Priority” が選択されている場合、UpCon は入力信号がステレオの時には無効となります。

1 〜 6ch と 7 〜 8ch の両方に信号が入力されている場合はステレオ (AUX) 入力が優先されます。

Loudness Pilot では Auto Switching と表示されています。ON にセットすると 1+2 が Primary, 3+4 が Secondary となります。

In Gain パラメータ入力レベルを調整します。通常は 0.0dB で使用します。調整範囲は -18dB から +18dB となります。

ユニットをファイリングにて使用する際、In Gain にてターゲット・レベルに近くなるように大まかにセットすると、より良い結果を得られます。

また、ユニットの内部ヘッドルームを大きくとってありますので、大きな音が入ったとしても音声がクリップしてしまうリスクはありません。D6

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Loudness Pilot ALC2 - Main page

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プロセッシング セクション

Format Con(vert) パラメータこのパラメータはどういったフォーマット変換を行うのかを設定します。

Off フォーマットコンバートを行いません。

UpCon ステレオ信号を 5.1 チャンネルへ自動アップコンバートします。

このパラメータを UpCon に設定した状態で 5.1ch 信号が入力されると、フォーマット変換を行わずに信号を ALC セクションへ送ります。

Downmix 5.1 チャンネル信号を自動でダウンコンバートします。

このパラメータを Downmix に設定した状態でステレオ信号が入力されると、フォーマット変換を行わずに信号を ALCセクションへ送ります。

Loudness Correct パラメータこのパラメータはどの音声構成のラウドネス補正を行うかを設定します。このパラメータはフォーマット変換には関連せず、独立した設定となります。

Allすべての音声構成についてもラウドネス補正を行います。

Stereo onlyステレオ信号が入力されたときのみ、ラウドネス補正を行います。

5.1 only5.1信号が入力されたときのみ、ラウドネス補正を行います。

Off 音声構成にかかわらずラウドネス補正を行いません。

Loudness Pilot のプロセッシング セクションラウドネス補正の ON か OFF の切り替えとなります。

Look-ahead(先読み)とリップシンク ディレイ セクション

Audio Delay Audio Delay パラメータは映像との同期が必要なときに使います。パラメータを変更の際に、ジッパーノイズ(クリックやピッチ)が発生しませんので音声がオンラインのときにもお使い頂けます。

“0” に設定した場合の全体遅延は、プロセス遅延のみ(約1ms)となります。最大値は 10 秒まで設定することができます。

Audio Delay を使用した場合、その一部はラウドネスコントロールの先読みディレイとして使用されます。

Max Look-aheadLoudness Wizard アルゴリズムのラウドネス補正は、入力信号を先読みしてから補正の計算を行いますので、いわゆる爆音コマーシャルに対しても補正を行えます。

“Look-ahead” のディレイ量はオーディオディレイを超えることはありません。しかし、Max Look-ahead パラメータは短いセクションにも使用することができます。これはAudio Delay 値を大きく取った場合(リップシンクや不適切表現回避用など)早い段階でラウドネス補正をしたくない場合に便利です。

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Delay Unit パラメータDelay Unit パラメータは、音声ディレイの表示とユニット単位の設定を行います。

ms 音 声 デ ィ レ イ と Max Look-ahead パ ラ メ ー タ をmilliseconds( ミリセカンド ) を基準とし、設定・表示します。

Frames 24 音声ディレイと Max Look-ahead パラメータを 24 フレーム/ 秒を基準とし、設定・表示します。

Frames 25 音声ディレイと Max Look-ahead パラメータを 25 フレーム/ 秒を基準とし、設定・表示します。

Frames 30 音声ディレイと Max Look-ahead パラメータを 30 フレーム/ 秒を基準とし、設定・表示します。

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Format → Setup ページにて、Loudness Wizard のフォーマット変換を、使用する環境に合わせた設定にします。

Loudness Wizard – Format – Setup ページ

DB6 Loudness Wizard - Format / Setup page

Setup セクション

Auto Detect パラメータLoudness Wizard のフォーマット自動検出は時間・レベルとディザのいずれにも対応します。

入力信号のディザを検出に使用するには、検出パラメータをビット基準にします。16bit, 20bit, 2 4bit に設定可能です。 サーバーやスイッチャーなどの上流のデバイスが、ディザをアクティブに管理している場合に優先する必要があります。

音声信号を基準にする場合は検出パラメータを dB ベースにします。-60dB, -50dB から設定可能です。

Auto Dissolve パラメータUpCon アルゴリズムは、入出力をパワー補正された方法でアップコンバージョンのクロスフェードを行います。Dissolve パラメータはクロスフェード時間の設定を行います。パラメータ幅は 25ms 〜 3 秒です。

Loudness Unit パラメータLoudness Unit パラメータはラウドネスの表示単位を設定します。

LKFS ラウドネスを LKFS で表示します。

LUFS ラウドネスを LUFS で表示します。

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Mixdown セクション

Gain Center パラメータLoudness Wizard のメインページにてフォーマット変換をDownmix に設定すると、Gain Center パラメータはディレイ、ラウドネスコントロール、トゥルーピークリミッティングの前段階におけるセンターチャンネルの検知ゲインとして適用されます。

処理された入力信号がすでにステレオであった場合は、このパラメータは無効となります。

Gain Center パラメータのデフォルト値は -3dB です。この値は AC3 デコーダーでの標準的ダウンミックスに対応しています。このアルゴリズムは内部ヘッドルームが高いので、ダイアログなどのセンターチャンネルに重点を置いたコンテンツでも、Gain Cdenter パラメータを 0dB やそれ以上にセットしたとしてもオーバーロードしてしまうことはありません。

Gain Surround パラメータLoudness Wizard のメインページにてフォーマット変換をDownmix に設定すると、Gain Surround パラメータはディレイ、ラウドネスコントロール、トゥルーピークリミッティングの前段階におけるサラウンドチャンネルの検知ゲインとして適用されます。

処理された入力信号がすでにステレオであった場合は、このパラメータは無効となります。

デフォルト値は -6dB です。この値は AC3 デコーダーでの標準的ダウンミックスに対応しています。

このアルゴリズムは内部ヘッドルームが高いので、オーディエンスやルームサウンドなどのサラウンドチャンネルに重点を置いたコンテンツでも、パラメータを 0dB やそれ以上にセットしたとしてもオーバーロードしてしまうことはありません。

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Loudness Wizard – Format – UpCon ページ

DB6 Loudness Wizard - Format / UpCon page

UpCon Mute と Solo セクション

Select Solo / Select Mute ボタンこのセクションの他のボタンの 2 つのモード(ソロとミュート)を切り替えるには、このボタンをクリックします。

Solo/Mute (L / C / R / LS / LFE / RS) ボタンアップコンバージョンが有効になっている場合の、個々のチャンネルのミュートとソロを行うには、このボタンをクリックします。

! これらのボタンは、運用時での使用を目的としたものでは

ありません。アルゴリズム設定を調整している状況時のみ使用してください。

UpCon Level セクション

Left Front / Center / Right Front(Front Channel Gain parameters)Left Front、Center、Right Front パラメータは、アップコンバージョンが有効の時に各チャンネルのレベルを調整する時に使用します。 他のアップコンバージョンパラメータを調整した後、ラウドネスウィザードの ALC セクションをバイパスしても、アップコンバート前後のラウドネスがおおよそ同じになるようにこれらのパラメータを調整します。

Left Surround / Right Surround(Surround Channel Gain parameters)Left Surround、Right Surround パラメータは、アップコンバージョンが有効の時に各チャンネルのレベルを調整する時に使用します。

他のアップコンバージョンパラメータを調整した後、ラウドネスウィザードの ALC セクションをバイパスしても、アップコンバート前後のラウドネスがおおよそ同じになるようにこれらのパラメータを調整します。

LFE パラメータLFE parameter パラメータは、アップコンバージョンが有効の時に各チャンネルのレベルを調整する時に使用します。

視聴者の中には LFE を最大で 10dB 大きく再生する可能性があります。LFE 設定は慎重に行ってください。BS.1770規格では LFE は無視されることにもご注意ください。

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Style ページは UpCon モジュール内の処理の詳細設定をするのに使用します。

Loudness Wizard – Style ページ

DB6 Loudness Wizard - Style page

UpCon Front セクション

Reference Level パラメータReference Level パラメータは入力信号のレベルのスケーリングに使用され、主に Contour Style( 音調曲線 ) の設定に影響します。

▶ 放送では、-22dBFS から -18dBFS の間に設定します。

▶ 映画では、-20dBFS から -24dBFS の間に設定します。

▶ 音楽では、-14dBFS から -20dBFS の間に設定します。

C Contour Style パラメータC Contour Style パラメータは、センターチャンネル抽出に使用します。

L/R Process パラメータ L / R のセンターチャンネルを抑えるには、L / R Processパラメータを使用します。 このパラメータは、Format - UpCon ページのフロントチャンネルゲインパラメーターと相対して設定する必要があります。

LFE Proc. Hi Cut パラメータLFE Proc. Hi Cut パラメータは、LFE 抽出ローパスフィルターのカットオフ周波数を設定します。

LFE Slope パラメータLFE スロープパラメータは、LFE 抽出ローパスフィルタのカットオフスロープ( "steepness")を設定します。

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UpCon Surround セクション

Surround Delay パラメータSurround Delay パラメータはサラウンドチャンネルの遅延量を設定するのに使用します。通常は 0 〜 20ms に設定します。

Sr Contour Style パラメータSurround Contour Style パラメータはサラウンドチャンネルの抽出に使用します。

最 適 な 結 果 を 得 る た め に、 こ の パ ラ メ ー タ はFormat → UpCon ペ ー ジ の Surround Channel Gain パ ラメータと組み合わせて使用します。

Sr Spectrum パラメータサラウンドチャンネル抽出の周波数レスポンスの設定には、Surround Spectrum パラメータを使用します。

最 適 な 結 果 を 得 る た め に、 こ の パ ラ メ ー タ はormat → UpCon ページの Surround Channel Gain パラメータと組み合わせて使用します。

Decorrelate パラメータDecorrelate パラメータは、サラウンドチャネルの無相関アルゴリズムの選択に使用します。

Focus パラメータFocus パラメータはサラウンドイメージの設定に使用します。このパラメータで得られるサラウンドイメージの幅は、モノラル (-50) から無相関 (0°)、180° 位相反転 (+50) となります。

Decorrelate Tone パラメータDecorrelate Tone パラメータは、サラウンドチャンネルの無相関トーンを強めたり弱めたりします。

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Loudness Wizard – Weight ページ

DB6 Loudness Wizard - Weight page

5.1 チャンネルの重み付けセクション

Left Front / Center / Right Front / Left Surround / Right Surround parametersWeight ペ ー ジ の ALC タ ー ゲ ッ ト の パ ラ メ ー タ を 5.1 Format に設定すると、5 つのチャネルパラメータは、メインチャンネルの重み付けフィールドとして機能します。ここに表示されたゲインは、BS.1770 で定義されたチャンネル重み付けに対応しています。BS.1770 ではフロント・チャンネルを 0.0dB、サラウンドチャンネルを + 1.5dB に設定します。

Weight ページの ALC ターゲットのパラメータを Downimxに設定した場合、 5 つのチャネルパラメータは、メインチャンネルのダウンミックス係数として機能します。

一般的なダウンミックス時の係数は L/R チャンネル 0dB に対し、L/R -3dB、サラウンドチャンネル -3dB 〜 -6dB の間となります。

LFE セクション

Weighting パラメータWeighting パラメータは、ラウドネスがアルゴリズムによって調整されたときに LFE レベルを考慮する必要があるかどうかを設定します。

BS.1770 では LFE は考慮しないことになっていますが、討議の対象となっており、今後変更になるかもしれません。予期せず高い LFE レベルを使用しているコマーシャル等の場合は、LFE をこの式に組み込むことをお勧めします。Loudness Wizard は、この問題に対してフレキシブルに対応できます。

LFE Process パラメータLFE プロセスパラメータは、メインチャンネルのラウドネス調整に対して LFE チャンネルが追従するか (Main Link)かしないか (Bypass) を設定します。

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Mode セクション

ALC Target パラメータ5.1ch プログラムを 5.1 とダウンミックスで聴くと、ラウドネスはたいていの場合において同じではありません。サラウンド規格やリスナーがどのようなスピーカー構成なのかによって異なりますので、5.1 またはステレオダウンミックス (Downmix setting) においての相関を最適化するには、ALC Target パラメータを使用します。大多数の視聴者がモノまたはステレオスピーカーで聴いている場合、Downmix セッティングは視聴者の満足度を向上させます。

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Loudness Wizard – ALC ページ

DB6 Loudness Wizard - ALC page

Loudness セクションTarget Level パラメータこのパラメータはラウドネス調整を行う際のターゲットレベルを設定します。単位は ”LFS” で表示されますが、”LKFS”, “LUFS” と同じ意味となります。(この 2 つの内容は同じです。) 

通常の放送では、-18 または -24LFS となります。このパラメータの値と Limit ページにある Limit Threshold 値との差は音声品質を決定づける要因 ( 局の基準ヘッドルーム ) となります。相応な音質のために、すくなくとも 16dB かそれ以上のヘッドルームを確保してください。

Dialnorm 値を使用した放送環境の場合は、チャンネル間のレベルジャンプを防ぎ、また、Dolby DRC システムにおける音質を良くするためにターゲットレベルを Dialnorm 値よりも 1 〜 3dB 高くしてください。

日 本 に お け る ARIB 規 格 TR-B32 で は -24.0LFS (LKFS の略 ) を入力します。民放連規格 T-032 においても同じですが、T-032 の現在の規定では 5.1 サラウンド番組に於いては-22.0LKFS まで許容されています。

Stereo Offset(ステレオ・オフセット)ステレオと 5.1ch 信号を BS.1770 計測で運用している場合、送出において若干違ったターゲットレベルを設定する方が良い場合があります。視聴者が 5.1ch 放送をダウンミックス・ステレオで視聴するとステレオ制作の番組との間でレベルジャンプが発生することがあります。(民放連 T-032 規準に於いては、これを回避するためにステレオ -24LKFS、5.1ch -22LKFS と規定されています。) この為、Loudness Wizard では画期的な自動識別機能を設けており、入力信号のフォーマットを検知して、ステレオと 51ch 信号とで異なったターゲット レベルを持てるようになっています。

ステレオ・オフセットは自動でスムーズなターゲットレベルの変更を実現しています。例えば、ターゲット レベルを -22LKFS に設定し、ステレオ・オフセットを -2LU に設定した場合、Loudness Wizardは 5.1ch 信号では -22LKFS をターゲットとし、ステレオ信号では -24LKFS をターゲットとして動作します。

Max. Reduction パラメータMax Reduction パラメータは、プロセッサが信号を減衰できる最大 dB 数を設定します。このパラメータを 0.0dB で設定した場合、Correction 等、他のパラメータが設定されていてもプログラムのレベルを下げる補正動作を行いません。

Max. Boost パラメータMax Boost パラメータは、プロセッサが信号を増幅できる最大 dB 数を設定します。このパラメータを 0.0dB で設定した場合、Correction 等、他のパラメータが設定されていてもプログラムのレベルを上げる補正動作を行いません。コンテンツ間のレベルが余程揃っていない場合を除き、設定を 6 〜 10dB 以上にすることは避けてください。バックグラウンドの音声が必要以上に持ち上がりすぎるリスクが増大します。

Avg. Rate パラメータAvg. Rate パラメータは、ラウドネス変化の結果としてゲインが変動する速度を設定します。レートは Slow Window と Pre Process のパラメータ設定を考慮に入れ、信号に応答するので、このパラメータはその平均値を示します。音量を 1 秒間に何 dB 変動させるかの平均値を入力します。多くのプリセットにおいて約 3.0 〜4.5dB に設定されてい ますが、これは「しゃっくり感」無く自然なレベル変化を得る事が出来ます。

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Correction パラメータ入力信号がターゲット付近で、あるいは Slow Window の範囲にいる時には Max Reduction / Boost の値にこの係数をかけた範囲でコントロールします。 ターゲットから 4dB離れていて係数が 40% の場合 1.6dB の範囲となります。

このパラメータを設定するときは、特に、プログラム・レベルのジャンプやプログラム間のレベル・ジャンプを 1 つのプリセットでカバーしたい場合は、最良の値に達するまでテストを慎重に行ってください。 Stridency Reduction は、入力レベルが Target よりも高い場合、Corrections パラメータを無効にします。

Stridency ReductionStridency Reduction は、ターゲットレベルより上の大音量信号に対してのみ効果がある適応型ラウドネスコントロールです。

視聴者は、適切な音圧レベルのゲインを調整した後は、ラウドネスの上昇よりもラウドネスの低下に対してより耐性があります - 2009 年第 127 回 AES カンファレンスでの「Loudness Descriptors to Characterize Wide Loudness-Range Material」を参照してください。

プログラムがどのように扱われているかを判断するには、Stridency Reduct. パラメータを使用します。 このパラメータは、Pre Process パラメータの影響を受けます。

Stridency Reduct. パ ラ メ ー タ は、 こ の ペ ー ジ の Max Reduction パラメータの設定によって制限されます。 使用可能な設定は、”Off”、”Soft”、”Universal” および ”Extra” です。 “Off” 以外の値に設定すると、Stridency Reduction は音量の大きなコンテンツに対して補正設定を追加します。

(Stridency とは英国やヨーロッパにおける研究において「Stridency = 耳障りな」プログラム、特にコマーシャル

や番宣の総称として使っている言葉です。このパラメータを作動させると、 入力ゲインが大きくなった場合にはCorrection Amount パラメータを無効にしますので、 コマーシャルや番宣に対しての音量をより抑える動作をします。)

Slow Window パラメータSlow Window は、設定されたターゲットレベルの周囲の領域を設定します。 Slow Window 内では、ラウドネスは穏やかに制御されます。

信号が Slow Window の制限を超えると、ラウドネスはより根本的に処理されます。Slow Window パラメータを使用して、このウィンドウのサイズを定義します。Slow Window パ ラ メ ー タ と Avg. Rate パ ラ メ ー タ を 組み合わせて使用します。 例えば、10dB の設定は、Slow Window がターゲットパラメータの現在の設定を中心として ±5dB の範囲であることを示します。

Freeze Level パラメータFreeze Level パラメータは、Gain Boost が徐々に無効になるレベルを設定します。このパラメータを使用して、ブロードキャストプラットフォームのノイズフロアを下回る信号を増幅させないようにすることができます。

Freeze Level パラメータは、ALC ページの Target Level パラメータに関連しています。 たとえば、ターゲットレベルが -21 LFS に設定され、フリーズレベルが -15 dB に設定されている場合、レベルが -36 LFS を下回ると、増減 されたゲイン(有効な場合)が徐々にゼロになります。

Freeze Hold パラメータFreeze Hold パラメータを使用して、レベルがフリーズレベルを下回ると、プロセッサが増減されたレベルポジションを解除するまでのホールドする時間(秒)を設定します。

Pre Process パラメータPre Process は Loudness Wizard に入力されるプログラムが、それ以前のプロセスにおいてラウドネス補正をしてあるのか否かの設定をします。

プロダクションにおける処理とサーバー上の処理において、送信前に既に正規化 (Normalized) されたプログラムに移行するにつれて、プロセッシング量は徐々に減少します。

このパラメータを入力信号の正しい状態を示すように設定することにより、品質を妨げる「ソーセージ処理 ( 高圧縮のレンジの狭い処理 )」を回避します。

Pre Process パラメータはプリセットに含まれているので、GPI または SNMP コマンドによって適正プリセットの適応が可能になります。

(Loudness Wizard におけるラウドネス補正の適応タイミングは Normalized にセットした場合にはレベルの上げ下げ幅ぼ同スピードで変化しますが、Not Normalized にセットした場合ゲインを引き下げる動作は引き上げる動作よりも早くなります。これは、知覚の研究において人は大きい音へのレベルジャンプを嫌うからです。)

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Loudness Wizard – Limit ページ

DB6 Loudness Wizard - Limit page

Limit ページではトゥルーピーク・リミッタの設定を行います。 このトゥルーピーク・リミッタは BS.1770 準拠です。 知覚化されたラウドネス処理に基づくラウドネスのノーマライズは、オーバーロードとなる可能性のあるピークにつながります。 DB6 はトゥルーピーク・リミッタを採用しています。 サンプル間ピーク (Intersample Peak) が検出されるように信号がアップサンプリングされます。 トゥルーピーク・リミッティングは、これらのサンプル間ピークをシームレスに処理し、オーディオを最高の状態に保ちます。

Pre Limit Gain セクション

モバイル用等に 7-8dB のゲインを付加して -16LKFS 等へのターゲット値変換が必要な際に使用します。

Center Trim(センター・トリム)レンジ : -18 to +18 dB ( デフォルト : 0 dB)

センター・トリムはセンター・チャンネルに静的ゲインを付加する場合に使用します。このトリムはラウドネス・コントロール後でリミッター前のポジションで動作します。

Lateral Trim(ラテラル・トリム)レンジ : -18 to +18 dB ( デフォルト : 0 dB)

ラテラル・トリムはセンター・チャンネル以外の全チャンネルに対して静的ゲインを付加する際に使用します。このトリムはラウドネス・コントロール後でリミッター前のポジションで動作します。

LFE Trim(LFE・トリム)レンジ : -18 to +18 dB ( デフォルト : 0 dB)

LFE・トリムは LFE チャンネルに静的ゲインを付加する場合に使用します。このトリムはラウドネス・コントロール後でリミッター前のポジションで動作します。

Loudness Pilot では、リミッタ前段でのゲインとなります。

レンジ:-18 to +18 dB ( デフォルト : 0 dB)

True-Peak Limit セクション

Threshold パラメータトゥルー・ピーク・リミットの Threshold( 閾値 ) を設定します。

トゥルー・ピーク検出は、データリダクションコーデック、サンプルレートコンバータ、DA コンバータなどのダウンストリームデバイスの過負荷を軽減します。デジタルサンプルはフルスケールを可能にしますが、デジタル伝送でも控えめなリミッタースレッショルドを使用することを推奨します。ダイナミックレンジの広い素材(長編映画、クラシック音楽)で時折発生するピークのデジタルスケールの頂点を指示します。通常の HDTV における放送番組では-6dBFS を超えないでください。これにより、視聴者の環境での Downmix やベースマネージメントにおいての予期せぬ歪みを発生させません。

ALC セクションのターゲットレベルと Limiter threshold との間の距離は、音声の品質を定義する重要なファクタ、いわゆるヘッドルームです。 アナログ TV はわずか 10dB のヘッドルームしか持っていませんでしたが、適切な品質の音声を伝送するためには、DTV においては少なくとも 15〜 16dB のヘッドルームが必要です。

ヘッドルームを確保するには、Target Level を下げたり、Limiter threshold を 上 げ た り す る こ と で 達 成 で き ま す。 BS.1770 ベースの標準のヘッドルームは通常 22 dB です。これまでに放送された放送よりも大幅に向上しています。ARIB TR-B32 の規定では、トゥルー・ピークは -1dBTP ですが、下流に位置する機器がトゥルー・ピーク検出できないものが含まれている可能性がある場合や、位相ずれが想定される場合には -3dBTP (-3.03BFS) に設定してください。

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Link parameter(リンク)このパラメータはリミッターのリンクを設定します。

C, LR, LFE ▶ センター・チャンネルが閾値を超えたときに動作し  ますが、センターのみがリミットされます。▶ メイン・チャンネルの一つが閾値を超えたときに動作  しますが、センターチャンネルは除外されます。

▶ LFE チャンネルが閾値を超えたときに動作しますが、  このチャンネルのみがリミットされます。

LCR, LFE▶ メインチャンネルの一つが閾値を超えたときん動作し  ます。すべてのメインチャンネルがリミットされます。

▶ LFE チャンネルが閾値を超えたときに動作しますが、  このチャンネルのみがリミットされます。

All▶ すべてのチャンネルがリンクされてリミットされ  ます。

Loudness Pilot:Stereo Link : ステレオリンクとして動作します。

Dual Mono : L/R が独立して動作します。

Profile パラメータ適応可変型トゥルーピーク・リミッタの動作を最適化するため、コンテンツを基準とするか、下流側のプラットフォームを基準とするかを選択します。設定可能なセッティング:

▶ Dynamic

▶ AC3 Codec

▶ Universal

▶ Loud

▶  Voice

リニア(ベースバンド)送出や AAC を含む多くのコーデックに最適かするには ”Dynamic” を選択してください。スピーチのコンテンツには ”Voice” を、オールラウンドには ”Universal” を選択します。

AC3 配信には ”AC3 Codec” を選択してください。

“AC3 Codec” 以外の設定では、トゥルー・ピークの閾値はすべてのチャンネルに共通です。”AC3 Codec” は動的特性は ”Universal” と同じですがダウンミックス時のヘッドルームはプロテクトされています。

Output セクション

Output Fader パラメータ出力フェーダーはリミッター後に位置します。可変範囲は-100dB 〜 12dB となります。D6

D6

D6

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Loudness Wizard 2 -DB6-

aNorm -Loudness Pilot-

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Loudness Processing セクション

Loudness Target想定するプログラム・ラウドネス値の定義をします。 測定は ITU-R BS.1770-3 を基準に行います。単位の LKFS とLUFS は同義となります。

LRA Target Max想定するラウドネス・レンジの設定をします。この設 定はとても重要で、aNorm の動作に対して許容するラ ウドネス・レンジを設定しますが、ダイナミックな処 理が必要になった時にのみ動作します。この動作によ り、特にラウドネス処理されたコンテンツと生番組等 の移行部での音声のクオリティがとても滑らかにな ります。

Processing RateLRA を減少させるためにダイナミックな処理が要求 される場合は、このパラメータを使用して処理速度を 調整します。aNorm はアダプティブ ( 適応型可変 ) レー トを採用していますが、処理速度をデフォルトからオ フセットすることができます。デフオルトは ” Medium” となります。

Input Status セクション

Normalized Level ラウドネス適合レベルは入力される音声信号のラウ ドネスレベルを LUFS(LKFS) で表示します。

Input Content parameter入力される音声信号が、既にラウドネス調整されたコ ン テ ン ツ な の か、 未 調 整 ( 生 放 送 等 ) な の か を 設 定 しま す。”Normalized” が選択された場合のみ ” Normalized Level” パラメータがアクティブになり、 レベル設定が有効になります。

例 ) モバイル送出用に -24LKFS のプログラムを -16LKFSへターゲット変換を行う場合 :

レ ベ ル の 差 異 を LWiz2 メ イ ン ペ ー ジ の In Gain で 調 整 (+8.0dB) し、Loudness Target を -16LKFS にしま す。

LWiz2 aNorm – セットアップページ

LWiz2 - aNorm Setup page

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LWiz2 aNorm – Trim ページ

DB6 LWiz2 - aNorm Trim page

Trim セクション

Max. ReductionaNorm が動作する際のアッテネート・レベルの下限値 を設定します。

このパラメータを 0.0 dB に設定した場合、aNorm は プログラムのレベルを下げる補正動作を行いません。 マックス・リダクション (Max. Reduction) は、自動レ ベル調整と動的補正の両方の動作へ影響します。

Max. BoostaNorm が動作する際のブースト・レベルの上限値を設 定します。このパラメータを 0.0 dB に設定した場合、aNorm は プログラムのレベルを上げる補正動作を行いません。 マックス・ブースト(Max. Boost) は、自動レベル調整 と動的補正の両方の動作へ影響します。

コンテンツ間のレベルが余程揃っていない場合を除 き、マックス・ブーストの設定を 6~10 dB 以上にする ことは避けてください。バックグラウンドの音声が必 要以上に持ち上がりすぎるリスクが増大します。

Stereo Offset -DB6 のみ有効

ステレオと 5.1 ch 信号を BS.1770 計測で運用してい る場合、送出において若干違ったターゲット・レベル を設定する方が良い場合があります。視聴者が 5.1 ch 放送をダウンミックス・ステレオで視聴するとステレ オ制作の番組との間でレベル・ジャンプが発生するこ とがあります。

( 民放連 T-032 規準に於いては、これを回避するため にステレオ -24 LKFS、5.1 ch -22 LKFS と規定され ています。)aNorm は自動識別機能を設けており、入力 信号のフォーマットを検知して、ステレオと 5.1 ch 信 号とで異なったターゲット・レベルを持てるように なっています。

ステレオ・オフセットは自動でスムーズなターゲッ ト・レベルの変更を実現しています。例 ) ターゲット・レベルを -22 LKFS に設定し、ステレ オ・オフセットを -2 LU に設定した場合、aNorm は 5.1 ch 信号では -22 LKFS をターゲットとし、ステレオ信 号では -24 LKFS をターゲットとして動作します。

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Butterfly Meter ( バタフライ・メータ )

Resolution( 解像度 )バタフライ・メータのスケール値の解像度の調整をし ます。

Scale( スケール )スケールの値を絶対値 (LKFS/LUFS) か相対値 (LU) かの選択をします。

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LWiz2 aNorm – Advanced ページ

DB6 LWiz2 - aNorm Advanced page

Advanced セクション

Look-ahead( ルックーアヘッド・ディレイ )aNorm は 25 ms( 低レイテンシー ) か 300 ms の 2 つ のレイテンシーを選択できます。後者はオーディオ品 質を優先します。この設定はメインページで設定され たトータル・ディレイ値に含まれます。

25 ms 以 下 の 遅 延 が 要 求 さ れ る 場 合 に は Loudness Wizard(Lwiz) アルゴリズムをお勧めします。Lwiz の 遅延は0.8 ms です。

History Length( 履歴時間 )aNorm では計測している多くのパラメータの履歴を 更新します。履歴長 (History Length) パラメータに よって更新時間の設定をします。

プログラム間の境界が明確な場合、最も正確なヒスト リーはプログラムと同時間計測ですが、経験則とし て、プログラムの 3 分の 1 以上のヒストリーをお勧め します。しかし、プログラム間の境界が不明確な場合 は短い時間枠のパラメータ設定をする必要がありま す。

Input Content B( 入力コンテンツ B)aNorm では処理中断機能があります。メイン・プログ ラムA がプログラム B( コマーシャル等 ) によって中断 された場合に、プログラム B が終了するとプログラム A の計測を継続して再開します。このパラメータはプロ グラム B がラウドネス処理済みか否かを設定します。 A/B 切り替え機能を使用しない場合は無効となりま す。

History Length B( 履歴時間 )このパラメータは上段の History Length と同様に動 作しますが、プログラム B に関してのみの動作となり ます。A/B切り替え機能を使用しない場合は無効とな ります。

Profile A/B( プロファイル A/B 選択 )Profile A/B は ”A” と ”B” の処理の切り替えに使用しま す。通常運用において、このセクションは GPI、イーサ ネットまたは SDI メタデータによってリモートコント ロールされます。

A/B 切り替え機能を使用しない場合、このパラメータ は ”B”にセットします。

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LWiz2 Butterfly – バタフライ・メータ

DB6 LWiz2 - Butterfly page

バタフライ・メータ・イントロダクション

バタフライ・メータは aNorm アルゴリズムにインテグ レートされている機能です。本メータはラウドネス・ ノーマライズを行う前後におけるコンテンツ・レベル の推移を表示します。

バタフライ・メータは次の 4 つのデータを一目で確認 できます。

・プリ / ポスト・スライディング・ラウドネス ・プログラム・ラウドネス ・ラウドネス・レンジ (LRA) ・ショートターム・ラウドネス

バタフライ・メータ vs ラウドネス・メータ

バタフライ・メータとラウドネス・メータの違いがど こにあるか見てみましょう。

バタフライ・メータとラウドネス・メータはまったく 異なる役割を果たすために開発されています。

・ラウドネス・メータはラウドネスに関するクリティカル な情報を一目で確認できる、コンテンツのラウド ネス・ ヒストリー表示を行います。

・バタフライ・メータはラウドネス・プロセッシング行う 前後におけるコンテンツ・レベルの推移を表示しま す。

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ラウドネス・メータ

UI

用途

ヒストリー長

表示項目

特徴

スケール

対応規格

ラウドネス・ヒストリーのオーバービュー表示

測定開始ポイント~リセット間

プログラム・ラウドネス(I)数値表示

ショートターム・ラウドネス(S)レーダー表示

モメンタリー・ラウドネス(M)リング・メータ表示

ラウドネス・レンジ(LRA)数値表示

トゥルーピーク表示

追加スタティスティック表示可能

ラウドネスに関するクリティカルな複数情報を一目で確認可能

絶対(LUFS/LKFS)、もしくは相対(LU)ラウドネス・レベル・スケール

ITU BS.177O-3、ATSC A/85、EBU R128、ARIB TR-B32、OP-59など主要な放送規格に対応

プロセッシング前後におけるラウドネス値の推移表示

測定開始ポイント~リセット/スライディング間

デュアル・スライディング・ラウドネス(30秒~2時間)ヒストグラム

デュアル・プログラム・ラウドネス(I)インジケーター

デュアル・ショートターム・ラウドネス(S)メータ

デュアル・ラウドネス・レンジ(LRA)ブラケット

プロセッシング前後におけるラウドネス値の推移をコンパクト表示

バタフライ・メータ

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バタフライ・メータの読み方

)側力入(tupnIバタフライ・メータの左側のセクションは、ラウドネス処理前の信号状況を表示します。

Loudness Range(ラウドネス・レンジ)バタフライ・メータの中央に表示される青いカギカッコはLRA(ラウドネス・レンジ)を表します。左側は処理前、右側は処理後のラウドネス・レンジを示します。

Short-Term Loudness(ショート・ターム・ラウドネス)バーグラフ・メータは処理前(左)と処理後(右)のショート・ターム・ラウドネス値を表示します。ダイアログレベル等のチェックに最適です。

)示表間時過経(teseR tsaL ecniS emiT計測リセットされてからの経過時間を表示します。

Program Loudness(プログラム・ラウドネス値)左側の青い三角形は現在のプログラム・ラウドネス値を指します。

Pre-Processing Loudness(プロセス前ラウドネス・グラフ)バタフライ・メータの左側はラウドネス処理前のヒストグラム(度数分布)をスライディング・ウィンドウに従って表示します。

)側力出(tuptuOバタフライ・メータの右側のセクションは、ラウドネス処理後の信号状況を表示します。

)値トッゲータ・スネドウラ・ムラグロプ(tegraT ssenduoL margorP右側の青い三角形は処理後のプログラム・ラウドネス値を示します。この三角形はハイライトされたターゲット・ライン(図では-23)近辺を“浮遊”します。

Post Processing Loudness(プロセス後ラウドネス・グラフ)バタフライ・メータの右側はラウドネス処理後のヒストグラム(度数分布)をスライディング・ウィンドウに従って表示します。

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補足事項バタフライ・メータとラウドネス・メータのカラー分 けは共通です。黄色はターゲット値を超えたラウドネ ス・レベルを、緑はターゲット値を下回るラウドネス・ レベルを示します。表示解像度は aNorm の Setup ペー ジ内で変更可能です。

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LWiz2 – Limit ページ

DB6 LWiz2 - Limit page

Pre Limit Gain セクション ( プリ・リミット・ゲイン )

モバイル用等に 7~8 dB のゲインを付加して -16 LKFS 等へのターゲット値変換が必要な際に使用しま す。

Center Trim( センター・トリム )レンジ :-18~+18 dB( デフォルト :0 dB)

センター・トリムはセンター・チャンネルにゲインを 付加する場合に使用します。このトリムはラウドネ ス・コントロール後でリミッター前のポジションで動 作します。

Lateral Trim( ラテラル・トリム )レンジ :-18~+18 dB( デフォルト :0 dB)

ラテラル・トリムはセンター・チャンネル以外の全 チャンネルに対してゲインを付加する際に使用しま す。このトリムはラウドネス・コントロール後でリ ミッター前のポジションで動作します。

LFE Trim(LFE・トリム )レンジ :-18~+18 dB( デフォルト :0 dB)

LFE・トリムは LFE チャンネルにゲインを付加する場 合に使用します。このトリムはラウドネス・コント ロール後でリミッター前のポジションで動作します。

Loudness Pilot では、リミッタ前段でのゲインとなりま

す。レンジ:-18 to +18 dB ( デフォルト : 0 dB)

True-Peak Limit セクション ( トゥルー・ピーク・リミット )

Threshold( 閾値 )トゥルー・ピーク・リミットの閾値を設定します。

ARIB TR-B32 の規定では、トゥルー・ピークは -1 dBTPですが、下流に位置する機器がトゥルー・ピーク 検出できないものが含まれている可能性がある場合 や、位相ずれが想定される場合には -3 dBTP(-3.0 dBFS) に設定してください。

D6

D6

D6

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Link ( リンク )このパラメータはリミッターのリンクを設定します。

C, LR, LFE setting・センター・チャンネルが閾値を超えたときに動作し ま すが、センターのみがリミットされます。

・メイン・チャンネルの一つが閾値を超えたときに動 作 しますが、センターチャンネルは除外されます。

・LFE チャンネルが閾値を超えたときに動作しますが、 このチャンネルのみがリミットされます。

LCR, LFE setting・メインチャンネルの一つが閾値を超えたときん動作 しま す。すべてのメインチャンネルがリミットされま す。

・LFE チャンネルが閾値を超えたときに動作しますが、 このチャンネルのみがリミットされます。

All setting・すべてのチャンネルがリンクされてリミットされま す。

Loudness Pilot:Stereo Link : ステレオリンクとして動作します。

Dual Mono : L/R が独立して動作します。

Profile ( プロファイル )適応可変トゥルー・ピーク・リミッターの動作を最適 化するため、コンテンツを基準とするか、下流側のプ ラットフォームを基準とするかを選択します。

・Dynamic ・AC3 Codec ・Universal

・Loud ・Voice

リニア ( ベースバンド ) 送出や AAC を含む多くのコー デックに最適かするには ”Dynamic” を選択してくだ さい。スピーチのコンテンツには ”Voice” を、オールラ ウンドには ”Universal” を選択します。

AC3 配信には ”AC3 Codec” を選択してください。

“AC3 Codec” 以外の設定では、トゥルー・ピークの閾 値はすべてのチャンネルに共通です。”AC3 Codec” は動的特性は ”Universal” と同じですがダウンミック ス時のヘッドルームはプロテクトされています。

Output セクション

Output Fader パラメータ出力フェーダーはリミッター後に位置します。可変範囲は-100dB 〜 12dB となります。

D6

D6

D6

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DB6 remote control

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DB6 は多彩なリモートコントロール機能を備えています。GPI や SDI メタデータはリモートコントロール環境を要求に応じて構築できます。

Remote – MasterRemote Master ページではリモートコントロールのセットアップ状況の確認と同時に、GPI と SDI メタデータ経由のリモートコントロールの有効・無効の設定ができます。

Scene Recall section - シーン リコール

GPI インプット 1 はユーザー・シーンプリセットのリコールが行えます。

この機能を使用すると、Icon ユーザーインターフェイスはロック状態になります。

GPI ボタンGPI 1 または SDI メタデータでのユーザー シーンプリセットのリコールを行う場合は、このボタンを Enable にします。Enable ボタンは Remote GPI ページの GPI 1 シーン リコールのセクションにも配置されており、同じ機能を有します。

Current Scene Status Field現在呼び出されているシーンプリセットの名前を表示します。GPI で呼び出されているかどうかに関わらず、現在アクティブなシーンプリセットになります。ここで表示されているプリセット名はプリセットライブラリの Recall – Scene のページにてフレーム上部に Current として表示されているものと同じ名前となります。 G PI が無効の場合は “ – “ が表示されます。

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プロセッシング セクションDB6 では GPI または SDI メタデータによって、音声のプロセッシング状態をコントロールすることができます。

GPI または SDI メタデータにてコントロールされている時は青色インジケーターが該当するエンジンのページに表示され、リモートコントロール下にあることを知らせます。

GPI, SDI ボタンGPI 2 または SDI メタデータでの音声プロセッシングのリモートコントロールを行う場合は、このボタンを Enableにします。

このボタンはラジオボタンとなっており、単一機能の有効・無効の切り替えとなります。

Enable ボタンは Remote GPI ページの GPI 2 および SDI ページのプロセッシング コントロールのセクションにも配置されており、同じ機能を有します。

Current Processing Status Field現在の音声プロセッシングの状態を表示します。GPI で呼び出されているかどうかに関わらず、現在アクティブな状態の表示となります。

“Normal”Normal が表示されている時は音声プロセッシングのリモートコントロールは行われていません。DB6 はアクティブなエンジンプリセット設定に準じた動作となります。

“N/A”“N/A” (not available) が表示されている時は、選択された機能は現在エンジンに呼び出されているアルゴリズムでは無効あるいは実行不可能な状態を表します。

(例;Profile A/B は Loudness Wizard 2 アルゴリズムのみで有効な機能です。 Loudness Wizard 2 はオプションライセンスとなります。)

“N/A” は DB6 がリモートコントロールされた状態ではなく、現在呼び出されているエンジンプリセットに準じた動作となります。

その他の表示その他 Current Processing status に表示される全ての情報は、GPI または SDI にて現在コントロールされている機能の表示となります。Remote – SDI or Remote – GPI ページの GPI 2 – Processing Control セクションにて定義される値の組み合わせが表示されることになります。

SDI を使用している場合も Remote – SDI ページの Current Processing status field の同じ情報が表示されます。

リセット セクション音声プロセッシング履歴、ラウドネスメータ履歴あるいはその両方を GPI 経由でリセットすることができます。

GPI を有効にするとエンジンやラウドネスメータのページ内にあるリセットボタンに青色のインジケーターが表示され、リモートコントロール下にあることを知らせます。

GPI ボタンGPI3 で各履歴のリセットを行う場合は、このボタンをEnable にします。

Enable ボタンは Remote GPI ページの GPI 3 – Resettingにも配置されており、同じ機能を有します。

Resetting status field現在のリセット状態が表示されます。GPI でコントロールされているかどうかに関わらず現在のステータスを表示します。

“Idle”“Idle” が表示されている時は、DB6 がリモートコントロールされていないか、GPI からのパルス信号の待ち受け状態を表します。制御パルス信号に関しては下記を参照してください。

“Resetting xx”DB6 が GPI からのパルス受信を1秒間表示します。”xx”は機能(音声プロセッシングやラウドネスメータ)とエンジン情報の組み合わせ表示となります。

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Remote – GPI GPI 1: Scene Recall Section

Enable ボタンGPI 1 のユーザー シーンのリコール機能を使用する時に使用します。

GPI ボタンは Remote GPI ページの GPI 1 シーン リコールのセクションにも配置されており、同じ機能を有します。

この機能を使用すると、Icon ユーザーインターフェイスはロック状態になります。

ファンクション パラメータGPI リコールで使用可能なプリセットのリコール機能は次の通りです。

Off settingGPI ではプリセットのリコールは行いません。

2 Presets setting2 個のプリセットのどちらかをリコールします。Scene Bank パラメータにて使用するプリセットバンクを指定します。

3 Presets setting3 個のプリセットから指定した1個のプリセットをリコールします。

Scene Bank パラメータにて使用するプリセットバンクを指定します。

“Idle” の定義に関しては後述の ”Idle state” の項を参照してください。

4 Presets setting4 個のプリセットから指定した1個のプリセットをリコールします。

Scene Bank パラメータにて使用するプリセットバンクを指定します。

7 Presets setting7 個のプリセットから指定した1個のプリセットをリコールします。

Scene Bank パラメータにて使用するプリセットバンクを指定します。

“Idle” の定義に関しては後述の ”Idle state” の項を参照してください。

8 Presets setting8 個のプリセットから指定した1個のプリセットをリコールします。

Scene Bank パラメータにて使用するプリセットバンクを指定します。

3 Presets DUAL settingGPI 1 と GPI 2 の両方を使用して 3 個のプリセットから指定した1個のプリセットをリコールします。

このモードは GPI1 と GPI2 を使用したバイナリーモードとなります。(GPI1/GPI2: 00, 01, 10, 11)

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“Idle” の定義に関しては後述の ”Idle state” の項を参照してください。

Scene Bank パラメータにて使用するプリセットバンクを指定します。

4 Presets DUAL settingGPI 1 と GPI 2 の両方を使用して 4 個のプリセットから指定した1個のプリセットをリコールします。

このモードは GPI1 と GPI2 を使用したバイナリーモードとなります。(GPI1/GPI2:00, 01, 10, 11)

Scene Bank パラメータにて使用するプリセットバンクを指定します。

15 Presets DUAL settingGPI 1 と GPI 2 の両方を使用して 15 個のプリセットから指定した1個のプリセットをリコールします。

このモードは GPI1 と GPI2 を使用したバイナリーモードとなります。(GPI1/GPI2:00, 01, 10, 11)

8 個の GPI1 のプリセットリコールと GPI2 のバイナリーを組み合わせたモードとなります。

“Idle” の定義に関しては後述の ”Idle state” の項を参照してください。

このモードではシーン プリセットは常に 2 つの連続したバンクを参照します。(例: Bank1 と Bank2)

バ ン ク の ペ ア を Scene Bank パ ラ メ ー タ で 指 定 し ま す。(1+2, 3+4 等)

16 Presets DUAL settingGPI 1 と GPI 2 の両方を使用して 16 個のプリセットから指定した1個のプリセットをリコールします。

このモードは GPI1 と GPI2 を使用したバイナリーモードとなります。(GPI1/GPI2: 00, 01, 10, 11)

8 個の GPI1 のプリセットリコールと GPI2 のバイナリーを組み合わせたモードとなります。

このモードではシーン プリセットは常に 2 つの連続したバンクを参照します。(例: Bank1 と Bank2)

バ ン ク の ペ ア を Scene Bank パ ラ メ ー タ で 指 定 し ま す。(1+2, 3+4 等)

Idle State“Idle” とは GPI コントロールが無効になった状態を示します。Idle 状態にある DB6 は、通常動作しますので、Icon エディタを使用したパラメータの変更やプリセットのリコールが行えます。しかし、Idle ではないコマンドが履行されると選択されたシーン プリセットが呼び込まれ、ユーザーコントロールの効かない GPI 制御下に戻ります。

Scene Bank パラメータファンクション パラメータで 前述した “Off” 以外の値を選択すると、Scene Bnak パラメータで設定されたバンクのプリセットをリコールする事ができます。リコールのモードに関しては後述の説明を参照してください。

Status fieldStatus field は GPI コントロール状態の把握に使用します。

“-“GPI1 は無効、または入力された電圧が規定外であることを示します。GPI を使用中の場合は、DB6 の GPI キャリブレーションにて入力電圧や GPI の設定を確認してください。

“Idle”GPI コントロールは行われていません。Scene Bank パラメータで ”Idle” オプションのある設定を選択していて入力電圧が最大であるか、GPI1 に何も接続されていない状態にあります。

“1 (N/A)”有効なプリセットが指定されたライブラリに無い、あるいは空である状態を表します。( 数字は指定したプリセット番号です。

"1", " 2" … "8" この状態にある時 DB6 は ”Idle” と同じ動作モードになります。

GPI 信号の詳細GPI 1 は状態保持信号を受信します。GPI の入力電圧は規定値以内で Scene リコールが動作しています。

Icon エディタのユーザーインターフェイスはロックされます。GPI に異なった電圧を受信すると状態を検証しなおします。

電圧変更は有効ウィンドウ範囲内にプリセット変更指定時間の 500mS 前に行われている必要があります。

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変更を実行するために要する時間は、変更の内容 ( パラメータの変更のみか、ルーティングやアルゴリズムの変更も含むのか ) により異なります。

電圧ウィンドウと GPI の回路設計に関しては「Appendix: DB6 GPI/O Page」を参照してください。

GPI2 Processing Control section

GPI ( または SDI メタデータ ) は DB6 の音声プロセッシング機能をコントロールします。

GPI ( または SDI メタデータ ) がリモートコントロールされている時は青色インジケーターが該当するエンジンのページにて信号処理状態を知らせます。

Enable ボタンGPI 2 のプロセッシングコントロール機能を使用する際に使用します。

GPI ボタンは Remote Master ページの Processing セクションにも配置されており、同じ機能を有します。

SDI 入出力仕様の DB6 では、SDI メタデータでも音声プロセッシングのコントロールを行うことが可能です。

ファンクション パラメータファンクション パラメータはリモートコントロールするパラメータを定義します。

Not Norm. / Norm 設定aNorm ラウドネス プロセッシング アルゴリズムでは、入力されるコンテンツが既にラウドネス調整 (loudness-normalized) されているかどうかを定義することができます。

aNorm は Loudness Wizard II アルゴリズム(オプション)に含まれる機能です。

aNorm ラウドネス プロセッシングにおいて、GPI コントロールされる入力コンテンツ パラメータは:

▶ “Not Normalized” GPI 入力は最小値 (0V) GPI2 input と GND を短絡▶ “Normalized” GPI 入力は最大値 (3.3V) またはオープン (接続なし)

リ モ ー ト コ ン ト ロ ー ル 下 で は エ ン ジ ン の 該 当 ペ ー ジ (aNorm - Setup ページ ) の Input Content パラメータが灰色表示となり青色インジケーターがリモートコントロール下にあることを知らせます。

Profile A/B 設定aNorm ラウドネス プロセッシング アルゴリズムでは、Profile “B” のラウドネスプロセッシング不要のコマーシャル等の割り込みコンテンツの挟み込みに対して、Profile ”A” にて現在行っているラウドネスプロセッシングを一時停止しすることができます。

プロセッシングが必要なオリジナルコンテンツに戻った場合、Profile ”A” を指定することで、挟み込みコンテンツが無かった場合と同じようにラウドネスプロセッシングを再開します。

aNorm ラウドネス プロセッシング においての GPI による Profile A/B 切り替えは:

▶ Profile “B” GPI 入力は最小値 (0V) GPI2 input と GND を 短絡▶ Profile “A” GPI 入力は最大値 (3.3V) またはオープン (接続なし)

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リ モ ー ト コ ン ト ロ ー ル 下 で は エ ン ジ ン の 該 当 ペ ー ジ (aNorm - Adv ページ ) の Profile A/B パラメータが灰色表示となり青色インジケーターがリモートコントロール下にあることを知らせます。

Bypass Loudnessラウドネス プロセッシングをバイパスします。

GPI コントロールによるラウドネス プロセッシングのバイパスは:

▶ GPI 入力が最小値 (0V) または GND を短絡した場合、 ラウドネス プロセッシングはバイパスされます。 (Limiter は有効 )▶ GPI 入力が最大値 (3.3V) またはオープン(接続なし) の場合、通常のラウドネス プロセッシングを行います。

リモートコントロール下ではエンジンの該当ページ(Main)の Loudn. Correct パラメータが灰色表示となり青色インジケーターがリモートコントロール下にあることを知らせます。

Bypass Formatフォーマット変換(DMix または UpCon)のバイパスを行います。

GPI コントロールによるフォーマット変換のバイパスは:

▶ GPI 入 力 が 最 小 値 (0V) ま た は GND 短 絡 し た 場 合、フォー マット変換はバイパスされます。▶ GPI 入力が最大値 (3.3V) またはオープン(接続なし) の場合、エンジンプリセットで指定されたフォーマット 変換を行います。

リモートコントロール下ではエンジンの該当ページ(Main)の Format Conv. パラメータが灰色表示となり青色インジケーターがリモートコントロール下にあることを知らせます。

Bypass Allラウドネスプロセッシングとフォーマット変換の全てをバイパスします。

GPI コントロールによるラウドネスプロセッシングとフォーマット変換のバイパスは:

▶ GPI 入力が最小値 (0V) または GND 短絡した場合、ラ ウドネスプロセッシングとフォーマット変換はバイパ スされます。▶ GPI 入力が最大値 (3.3V) またはオープン(接続なし) の場合、エンジンプリセットで指定されたラウドネス プロセッシングとフォーマット変換を行います。

リモートコントロール下ではエンジンの該当ページ(Main)の Format Conv. と Loudn. Correct パラメータが灰色表示となり青色インジケーターがリモートコントロール下にあることを知らせます。

Engine パラメータ

設定 : E1, E2, E1+E2どのエンジンに対してリモートコントロールを行うかを設定します。

Status fieldStatus field は GPI コントロール状態の把握に使用します。

“Active”“Active” が表示されている時は、GPI 入力電圧が min. (0V) でデフォルトや未接続 (3.3V) ではない状態であることを表します。または、機能が Not Norm./ Norm 切り替えまたはProfile A/B 切り替えを選択されていて入力電圧が min または max である状態にあることを表します。

“Idle”“Idle” が表示されている時は、GPI 信号が max. (3.3V) にあるか未接続であることを表します。デバイスの動作は現在有効なエンジンプリセットによって定義されます。

“N/A”“N/A” が表示されている時は、現在呼び込まれているエンジンプリセットが選択された機能に対応していないことにより、GPI がコントロール出来ないことを表します。デバイスの動作は現在有効なエンジンプリセット

GPI 2 信号と動作についてGPI 1 は状態保持信号を受信します。GPI 電圧が更新されるまで状態を保持します。ステートの変更は更新された電圧を受信してから 40mS 後となります。動作時間はほぼリアルタイムです。

電圧ウィンドウと GPI の回路設計に関しては「Appendix: DB6 GPI/O Page」を参照してください。

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GPI 3 – Resetting section

GPI 3 は DB6 の履歴のリセットを行うことができます。GPI がリモートコントロールされた時は青色インジケーターが該当するエンジンのページにて信号処理状態を知らせます。

GPI 3 は、GPI1 や 2 とは異なり、モメンタリ信号を受信します。パルス受信ですので、状態保持の拉致信号ではありません。

Enable ボタン GPI 3 のリセッティング機能を使用する際に使用します。GPI ボタンは Remote Master ページの Resetting セクションにも配置されており、同じ機能を有します。 ファンクション パラメータリセットを行う履歴を定義します。

“Off”リセットは行われません。

“Metering”ラウドネスメータの履歴とログファイルをリセットします。

“Processing”aNorm ラウドネスプロセッシングの履歴をリセットします。

“All”aNorm ラウドネスプロセッシングを使用している場合、aNorm の履歴とラウドネスメータの履歴の両方をリセットします。

Engine パラメータ

設定 : M1, M2, M1+M2

Status field

“-“GPI 3 は無効です。

“Idle”デバイスが GPI のリセットパルスの受信待機を表します。

“Reset”“Reset” は GPI パルス信号を受信した時に1秒間表示され、同時にリセットボタンが1秒間黄色く表示され、定義されたメータがリモートコントロール下にあることを示します。

GPI 2 信号と動作についてGPI 1 や 2 とは異なり、GPI 3 はモメンタリ信号を受信します。パルス受信ですので、状態保持の拉致信号ではありません。

▶ Idle 状態 ( または GPI 3 が未接続 ) にある時は最大  電圧 (3.3V) になります。▶ GPI 入力が最小値 (0V) になった時に DB6 はパルス  受信しリセットを行います。▶ パルス信号により電圧が最小から最大に変化した時に は何も動作しません。パルス幅は最短でも 40mS 必要 です。パルスを受信してから実際のリセットが実行され るまでのタイムラグは 200mS 以内です。

電圧ウィンドウと GPI の回路設計に関しては「Appendix: DB6 GPI/O Page」を参照してください。

GPI(入力)のキャリブレーションGPI のキャリブレートを行うには、コントローラー画面のFrame → System → Remote → Cal ページに移動します。

DB6 GPI キャリブレーション画面

GPI 1 に電圧変更回路を利用することで、最大 8 つのプリセット切り替えが可能です。GPI のキャリブレーションは3 つ以上の状態を切り替える場合に必要となります。

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Current セクション

GPI キャリブレーションページにある Current セクションは、GP インプットの現在の状態を表示します。”Vs” は GPコネクターがポジティブであることを示し、通常 3.3V の電圧が端子にかかっていることを示します。

Limits セクション GPI キャリブレーションページの Limits セクションは電圧ウィンドウの GPI 下限値 (GPI Lo Threshold) と GPI 上限値 (GPI Hi Threshold) を表示します。

GPI 入力のキャリブレートは対象のキャリブレートボタンを押し、画面に表示されるインストラクションに従ってください。

DB6 GPI キャリブレーション設定画面

GPO の設定GPO の設定を行うには Frame → System → Remote → GPOページに移動します。

DB6 GPO ページ

DB6 の GPO はリレーを使用した多目的出力を2系統設定可能です。

GPO 1, 2 のパラメータ GPO 1 と 2 のパラメータは、それぞれのピンへ出力される情報を定義します。設定可能なステータスは、”Off”, “Sync LED”, “Alert LED”, “Signal LED” となります。設定可能な 3つの LED ステータスは DB6 フロントパネルにある LED インジケーターと同期します。

Idle State 1 および 2 パラメータIdle State 1 および 2 は指定した LED ステータスがアクティブになった時の GPO のリレーの状態が Open(Break)時か Close(Make) 時にある時かの状態を定義します。設定可能なパラメータは ”Open” または ”Close” です。

GPO セットアップ例

▶ DB6 の同期ステータスを GPO 1 に出力させるには、 GPO 1 のパラメータを ”Sync LED” にセットします。▶ Idle State 1 を ”Open” に設定した場合 — 同期信号が切れた場合にリレーが Open となり、 — 同期信号が来ている場合にリレーが Close されます。

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Appendix: DB6 GPI/O page

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GPIO Technical specifications

DB6 のリアパネルに搭載された General Purpose Input/Output (GPIO) コネクタの構成は次の通りです。

2 つのピンに、外部 GPIO を動作させるための 3.3V が供給されています。電流上限は 100mA です。

Fig. 1: GPIO D-SUB connector

Table 1: GPIO pin assignments

Fig. 2: Setup: “1 of 2”

2 つの GPO はそれぞれフローティングされた内部リレーで構成されており、オープン・クローズを設定できます。(デフォルトセッティングはオープンです。)リレーは200mA/24V AC/DC まで扱うことができます。4 つの GPI は DC 結合の 0~3.3V の入力を扱えます。プロセッサ内部で 100kΩ 抵抗により 3.3V パワーサプライにプルアップされています。従って、GPI 入力に何も接続されていない状態では入力電圧は 3.3V となります。下図 Fig.3~ Fig.4 で推奨する抵抗ネットワーク回路を使用して電圧をプルダウンさせます。

GPI installation

GPIO D-SUB コネクタにプロセッサに DC 電圧を供給することにより、最大 8 つのプリセットを選択できます。

有効な電圧ウィンドウ間には、誤動作を防ぐために無効なウィンドウが挿入されています。プロセッサは GPI 入力を常に監視し、いくつかの連続した測定値が同じ有効な電圧ウィンドウを指している場合にのみ、リコールが実行されます。

電圧ウィンドウは、Fig.3 ~ Fig.4 に示すように、簡単なバイナリーリレーエンコードにより設定します。長いケーブルが必要な場合は、D-SUB GPI ピンと GROUND ピンの間にセラミックコンデンサを使用した HF デカップリングが必要になる場合があります。

検出精度を高め、ケーブルによるノイズ / ハムの最大許容差を得るには、TC Icon アプリケーションのキャリブレーションツールを使用して GPI 電圧範囲の "HI" と "LO" スレッショルドを設定してください。

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Fig. 3: Setup “1 of 4”※ 1% 抵抗器使用のこと

※ 1% 抵抗器使用のことFig. 4: Setup “1 of 8”.

Table 2で定義された範囲外の電圧は無効とみなされます。 無効な測定が行われた場合は動作しません。 安定した有効な測定値が再び検出されると、GPI リコール動作が再開されます。

Notes: ▶ “Idle” は、入力が接続されていない状態、または入力  がフローティングのままである状態を指します。

▶ ウィンドウは絶対電圧測定ではなく、供給電圧の対比  として定義されます。 供給電圧は、D-SUB の 5 また  は 10 番ピンで測定できます。

▶ Table は、供給電圧からの対比とガイドラインを表し、  供給電圧が 3.30V の場合は標準電圧を示しています  (供給電圧が 3.315V の場合、これらの値に 3.315 / 3.3  を乗算して補正する必要があります) 。

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Technical specifications

DB6 English Manual (2014-10-07)

Technical specifications

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Technical specifications

DB6 English Manual (2014-10-07)

DB6 and Loudness Pilot Frame

GeneralFrame configuration Single holds 1 Transmission 3G card

Multi holds 1 to 3 Transmission 3G cards AES (balanced/unbalanced) holds 1 Transmission card

Front indicators Status for: PSU 1, PSU 2, Sync, Alert, SignalFinish Natural color anodized aluminum face plate. Plated steel

chassisDimensions: 19 x 1.75 x 13.2 inches (483 x 44 x 334 mm), 1 RUWeight Frame with one card 9.5 lbs. (4.3 kg) Frame

expanded max. 10.4 lbs. (4.7 kg)

Mains voltage: 100 to 240 VAC, 50-60 Hz auto-selectPower supply function: Dual Power Supply RedundancyFan: Dual Fan RedundancyPower consumption: Frame with one card 9.5 lbs. (4.3 kg)

Frame expanded max. 10.4 lbs. (4.7 kg)

Warranty, parts and labor: 2 years (Extended Warranty program available)EMCComplies with: EN 55103-1 and EN 55103-2, FCC part 15 class B, CIS-

PR 22 class BSafetyCertified to: IEC 60065, EN 60065, UL 6500 and CSA E65EnvironmentOperating temperature: 32° F to 122° F (0° C to 50° C)Storage temperature: -22° F to 167° F (-30° C to 70° C)Humidity: Max. 90 % non-condensing

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Technical specifications

DB6 English Manual (2014-10-07)

Transmission 3G Card

General

Number of Processors Two LoudnessWizard processors, Stereo or 5.1

Number of Meters (Loudness Pilot: Option) Two LM2/LM6 Loudness Radar Meters. Stereo or 5.1Number of audio channels processed 8 in, 8 out (per card)

16 in, 16 out optional for AESAudio format configuration 2, 5.1, 2+2, 5.1+2, 2+5.1, 5.1+5.1Audio processing delay 0.15 msAdjustable online delay 0-10 sec per audio channelDelay Resolution 32 bitFrequency Response DIO DC to 23.9 kHz +/- 0.01 dBAudio sample rate 48 kHz, fully synchronousAudio processing resolution 32 bit, bit-transparent

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Technical specifications

DB6 English Manual (2014-10-07)

Inputs and outputs – DB6 & Loudness Pilot Single and Multi SDI

Connectors 1 BNC In, 1 BNC Out. 75 OhmBypass relay Input to output while powered off and during boot-upFunction Audio de-embed/embed, video thruSDI formats support – SD 525i59.94, 625i50SDI formats support – HD 720p23.98, 24, 25, 29.97, 30, 50, 59.94, 60

1080p23.98, 24, 25, 29.97, 30 1080i50, 59.94, 60

SDI formats support – 3GA 720p23.98, 24, 25, 29.97, 30, 50, 59.94, 60 1080i50, 59.94, 60 1080p23.98, 24, 25, 29.97, 30, 50, 59.94, 60

SDI formats support – 3GB (2 streams) 720p23.98, 24, 25, 29.97, 30, 50, 59.94, 60 1080i50, 59.94, 60 1080p23.98, 24, 25, 29.97, 30, 50, 59.94, 60

Complies with standards SMPTE 259M, 292M, 424M, 425MAudio input/output selection SDI group 1-2, 3-4, 3G stream 1, 3G stream 2Interface function (de-embed/embed) Synchronous, bit transparentInput return loss Typ. 17 dB, < 1.5 GHz, typ. 12 dB, 1.5 to 3 GHzOutput return loss Typ. 18 dB, < 1.5 GHz, typ. 12 dB , 1.5 to 3 GHzRelay bypass return loss Typ. 19 dB, < 1.5 GHz, typ. 14 dB , 1.5 to 3 GHzAdaptive cable equalization (input) 480 m @ SD, 250 m @ HD, 150 m @ 3G, Belden 1694AJitter tolerance (input) – timing > 10 UIJitter tolerance (input) – alignment > 0.7 UIOutput jitter @ SD – timing < 0.25 UIOutput jitter @ SD – alignment < 0.22 UIOutput jitter @ HD – timing < 0.5 UIOutput jitter @ HD – alignment < 0.1 UIOutput jitter @ 3G – timing < 1.0 UIOutput jitter @ 3G – alignment < 0.25 UISignal Level (output) 800 mV +/- 5%DC offset (output) 0 V +/- 0.5 VRise/fall time (output) < 700 ps @ SD, < 130 ps @ HD, < 120 ps @ 3GOvershoot (output) < 5% of amplitude

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Technical specifications

DB6 English Manual (2014-10-07)

Inputs and outputs – DB6 and Loudness Pilot AES unbalanced

Connectors BNC, 75 OhmBypass Relay Input to output while powered off and during boot-upFormats supported AES/EBU (24 bit), AES3-id in/outStatus bits In: Accepts all, Out: Pro-status bitsComplies with standards AES3-2009, SMPTE 276MDigital IO Engine TC developed DICE™ coreInternal Sample Rates 48 kHzInternal Clock Precision ±30 PPMExternal Sample Rates 48 kHz +1.7 % / -1.3 %Audio in-to-out delay 0.85 msNumber of audio channels processed 8 in, 8 out (16 in, 16 out)Interface function Synchronous, bit transparentJitter Rejection Engine TC developed JET™ technologyJitter tolerance (input) > AES3-2009 (master and slave input)Jitter Rejection Filter < -3 dB @ 10 Hz, < -100 dB @ 600 Hz, 4th orderJitter gain (in-to-out) < 1 dBOutput jitter (output @ clean source) < 1 ns peak, BW : 700 Hz to 100 kHzDigital output phase < 0.5 % of sample periodInput variation before sample slip ±49.9 % of sample periodInput signal tolerance 0.2 to 5 VppOutput signal Level 1 V ±20%, terminated

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Technical specifications

DB6 English Manual (2014-10-07)

Inputs and outputs – DB6 and Loudness Pilot AES balanced

Connectors DSUB incl. cable for XLR, 110 OhmBypass Relay Input to output while powered off and during boot-upFormats supported AES/EBU (24 bit), AES3Status bits In: Accepts all, Out: Pro-status bitsComplies with standards AES3-2009Digital IO Engine TC developed DICE™ coreInternal Sample Rates 48 kHzInternal Clock Precision ±30 PPMExternal Sample Rates 48 kHz +1.7 % / -1.3 %Audio in-to-out delay 0.85 msNumber of audio channels processed 8 in, 8 out (16 in, 16 out)Interface function Synchronous, bit transparentJitter Rejection Engine TC developed JET™ technologyJitter tolerance (input) > AES3-2009 (master and slave input)Jitter Rejection Filter < -3 dB @ 10 Hz, < -100 dB @ 600 Hz, 4th orderJitter gain (in-to-out) < 1 dBOutput jitter (output @ clean source) < 1 ns peak, BW : 700 Hz to 100 kHzDigital output phase < 0.5 % of sample periodInput variation before sample slip ±49.9 % of sample periodInput signal tolerance 0.2 to 7 VppOutput signal Level 3.3 Vpp ±20%, terminated

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Technical specifications

DB6 English Manual (2014-10-07)

Control Interface

GPI, control inputs (D-SUB) 4 multi-state, multi-function. 0 V to 3.3 V DC sensingGPO output (D-SUB) 2 relays, floating, 200 mA / 24 V AC/DC maxOutput voltage (D-SUB) 3.3 V DC, 100 mA current limitedEthernet and remote control 2 ports, 10/100 Mbits/s, Base-T, SNMP-enabled