[DIY] iDrive (CIC) [DIY] iDrive (CIC) [DIY] iDrive (CIC) [DIY] iDrive (CIC) コーディング事例コーディング事例コーディング事例コーディング事例

投稿 By テリー @ BMW5.NET as of 2015/12/16

* 誤りの無いように実績に基づき注意して記述していますが、最終的には個人の責任で実施をしてください。

・ 自動車 : BMW F11 (2010年11月新車登録)

・ ケーブル・セット : ebay で購入した BMW ENET Ethernet to OBD2 Interface Cable E-SYS ICOM Coding

F-Series (Ethernet タイプのケーブル)

E-Sys バージョン 3.23.4 及び psdzdata バージョン 50.3 付属

* 初めは INPA Ediabas K+ DCAN USB OBD2 OBDIIカー診断ツールケーブルBMW用 (USBタイプのケーブ

ル) で挑戦したが Fxx モデルのデータが探しきれず諦めた。

・ PC 環境 : Note PC with Windows10 Pro (32ビット)

A. EA. EA. EA. E----Sys Sys Sys Sys 及び及び及び及び EDIABAS EDIABAS EDIABAS EDIABAS の導入の導入の導入の導入

A-1. Eドライブに以下のファイル (計32個) をコピーして WinRAR で E: ディレクトリーに解凍

- 3.23D.rar

- 50.3_PSdZData_Full.part01.rar から 50.3_PSdZData_Full.part31.rar まで (計31個)

(psdzdata を解凍する時には解凍用パスワードが必要。購入元に要確認。)

A-2. 解凍したファイルを次のように配置

* 私のPC環境ではCドライブに空き容量が無かったため、Eドライブに解凍して E-Sys を実行したが、Cドライ

ブに十分な空き容量 (100MB程度) があれば、E: を C: に読み替えて実施してください。

- E:\EC-Apps\ESG\E-Sys (ここに E-Sys.bat 及び E-Sys.exe などプログラムあり)

- E:\EDIABAS (解凍された EDIABAS フォルダーの内容を E:\EDIABAS の下にコピー)

- E:\ESysData (解凍された Data フォルダーの内容を E:\ESysData の下に移動)

- E:\ESysData\psdzdata (解凍された psdzdata フォルダーの内容を E:\ESysData\psdzdata にコピー)

- E:\ESysData\psdzdata\swe の内容を E:\ESysData\SWE にコピー (この容量が30MB程度とかなりある。

同じデータを二重に持つのは非効率的ではあるが、このようにしないと後で自動車のタイプ (F01, F10な

ど) を選択する時に候補が表示されない不具合が発生した。)

A-3. ファイル、フォルダーの編集

(1) E-Sys.bat の 3行目を次のように変更。

set PATH=%JAVA_HOME%\bin;%PATH%;E:\EDIABAS\Bin;E:\EC-Apps\EDIABAS\Bin

(2) EDIABAS.INI で Interface = ENET になっているのを確認。

(3) 各 Chassis フォルダー (F01/F10/F20など) の下に dist フォルダーがあることを確認。 (例、

E:\ESysData\psdzdata\mainseries\F010\F010_12_03_511\odx\dist)

(4) E:\ESysData の下に "E-Sys EST" フォルダーを作成し、EST トークン・ファイル (例、

Code_AwayDKFxx.est) をコピーする。 (E:\ESysData\E-Sys EST\Code AwayDKFxx.est)

(このファイルが無いとE-Sys は立ち上がるものの、アクティベートやコーディング (設定値の書き換え作業)

はできない。)

A-4. ケーブルをつながずに、E-Sys が起動するか確認

(1) E:\EC-Apps\ESG\E-Sys\E-Sys.bat (バッチファイル) をダブルクリック

(2) E-Sys が起動したら、左側のモード選択で "Expert ModeExpert ModeExpert ModeExpert Mode" を選び、"CodingCodingCodingCoding"のアイコンをクリックする。

A-5. E-Sys の構成を設定

(1) メニューから Option --> Settings を選ぶ

(2) ポップアップ画面の Program タブでData を保存したフォルダーを指定 (例、E:\ESysData )

(3) EST タブでトークン・ファイルをフルパスで指定 (例、E:\ESysData\E-Sys EST\Code_AwayDKFxx.est )

(4) ODX タブで Rules フォルダーを指定 (例、E:\Data\Rules )

(5) Connect アイコン (下図オレンジ円) をクリックすると10秒程度で "Open Connection" のポップアップが表

示される。このポップアップの中にリストが表示されれば E-Sys 及び psdzdata の導入は上手くいったと考えら

れる。 (* このポップアップの中が空欄の場合、導入が正しく行われていないと思われる。上記ステップのフォル

ダー構造やファイルの保存状況を再確認してください。)

(6) Token ファイルの有効期限を確認するため、"Editors & ViewersEditors & ViewersEditors & ViewersEditors & Viewers" モードから "CAFCAFCAFCAF----ViewerViewerViewerViewer" を選択する。

ポップアップで "DetailsDetailsDetailsDetails" を押すと期限が表示される。

(* 既に有効期限が切れている場合は、一時的に PC の時計 (システム・クロック)を戻すことによって対応する

こともできる。)

BBBB. . . . ケーブルの接続とコーディングの実施ケーブルの接続とコーディングの実施ケーブルの接続とコーディングの実施ケーブルの接続とコーディングの実施

(1) ENET ケーブルを自動車の OBD ポート (F11 の場合はダッシュボードの右下) と PC のネットワークポー

ト (Ethernet ポート) に接続する。

(2) 自動車に携帯電話の Bluetooth 登録をしている場合、携帯電話の Bluetooth をオフにする。 (* 作業中

に携帯電話の着信が発生し、iDrive への書き込み作業が中断されるのを防ぐためと思われる。)

(3) エンジンをかける。 (* エンジン始動なしで iDrive への電源供給もできるが、作業中、特に書き込み作業中

に突然電源が遮断されアプリケーションに悪影響を与えることを考慮してエンジンをかけての作業が望ましい。)

(4) PCの電源を上げ、PCの無線機能はオフにする。Network のアイコンに黄色のエクスクラメーション・マーク(!)

が表示されるのを待つ。 (* どのアイコンか判らなければ先に進んで問題なし。)

(5) E:\EC-Apps\ESG\E-Sys\E-Sys.bat (バッチファイル) をダブルクリック

(6) E-Sys が起動したら、左側のモード選択で "Expert ModeExpert ModeExpert ModeExpert Mode" を選び、"CodingCodingCodingCoding"のアイコンをクリックする。

(7) Connect Connect Connect Connect アイコンアイコンアイコンアイコン (左上) をクリックすると "Open Connection" のポップアップが表示される。ここで F10 と

書かれているものを選択する。 (* _DIRECT ではない方を選ぶ。私の車は F11 だが F10 で OK)

"ConnectConnectConnectConnection via VINion via VINion via VINion via VIN" に自分の自動車の車台番号が表示されていればコネクションはできていると考えられる。

"Connect via VINConnect via VINConnect via VINConnect via VIN" を選択して "ConnectConnectConnectConnect" ボタンを押す。

(8) Connection Established (接続の確立) のポップアップでOKを押す。

(9) Vehicle Order BoxVehicle Order BoxVehicle Order BoxVehicle Order Box で "ReadReadReadRead" ボタンを押す。 FA List --> FA が表示される。

(10) Vehicle Order BoxVehicle Order BoxVehicle Order BoxVehicle Order Box に表示された FAFAFAFA を選択し、右ボタンを押し、"Active FAActive FAActive FAActive FA" を選択する。 (* これが成

功しないとコードの書き込みができない。成功しない場合、原因は Token の有効期限切れが考えられる。対処

は A-5 (6) を参照。)

(11) "Read SVTRead SVTRead SVTRead SVT" ボタンを押す。SVT 領域に詳細なデータが表示される。

私の変更した項目は以下の通り。 (ご参考までに)

1. Module = FRM , Function Value = DRL_MODUS (デイライトのモード)

初期値 (00) ... DRL Disabled (デイライト無効)

変更値 (07) ... TFL_S_ohne_SL (デイライトとしてイカリング点灯しテールランプは点灯せず。スモール点灯

時にイカリングは減光。)

2. Module = HU_CIC , Function Value = DAYDRIVING_LIGHT (設定 --> ライトでデイライトのチェック・ボック

スを表示させるかどうか)

初期値 (00) ... perm_off (永続的に無効)

変更値 (02) ... standard (iDrive の設定 --> ライトにてデイライト・オプションを選択可とする。)

3. Module = HU_CIC , Function Value = SPEEDLOCK_X_KMH_MAX (DVD スピードロックの設定速度 Part2)

初期値 (0A) ... 時速10Km でロック機能

変更値 (FF) ... 時速256Km でロック機能

4. Module = HU_CIC , Function Value = SPEEDLOCK_X_KMH_MIN (DVD スピードロックの設定速度 Part1)

初期値 (08) ... 時速8Km でロック機能

変更値 (FF) ... 時速256Km でロック機能

(12) SVT 領域から該当するモジュールの CAFD ファイルを右クリックし、"Read Coding DataRead Coding DataRead Coding DataRead Coding Data" を選択する。

(13) CAFD フォルダーの下に新しいオプションが現れるので、それを選択して右クリックし、"EDIT FLDEDIT FLDEDIT FLDEDIT FLD" を選択

する。

(14) ここでパスワード (PIN 番号) を入力する。 (* PIN 番号 は購入元に確認。)

(15) 更新したいセクションを選択し、+ 記号を押して展開させる。セクションが非常に多いため、キーワードを入

力し "SSSSearchearchearchearch" で検索することもできる。 (例、DRL や Speed で検索)

(16) Function フォルダーを展開すると Function 値のリストが展開される。"WelteWelteWelteWelte" に設定値が入っているので

それを選択し右ボタンで "EditEditEditEdit" を選ぶ。すると下段の "Values from ECU" ボックスに設定値が表示され、変

更することができるようになる。 (下図の例では、従来 Welte には "02" が設定されていたが、下のボックスで

"00" に書き換えている。) 書き換えると右下の Apply Change (Apply Change (Apply Change (Apply Change (適用適用適用適用) ) ) ) アイコンアイコンアイコンアイコンがグレイからカラーに変わるの

で、それをクリックする。 (即ち変更を確定する。)

(17) 変更の確定後、保存アイコン保存アイコン保存アイコン保存アイコン ( ( ( (ディスケットのアイコンディスケットのアイコンディスケットのアイコンディスケットのアイコン)))) をクリックして、変更内容を保存する。次に緑矢印緑矢印緑矢印緑矢印

((((戻る戻る戻る戻る) ) ) ) アイコンアイコンアイコンアイコンをクリックする。

(18) 編集をした CAFD ファイルを選択し、"Code FDL" のボタンをクリックする。ここでコーディング開始。

(19) コーディングが完了すると下図のようなメッセージが表示されるので、"Close"をクリックする。

(20) 必要な変更を繰り返す。すべて完了したらケーブルを外して E-Sys を終了する。

以上