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Page 1: 00067 デジタルネイティブ世代の能力を開花させるmoodleを利用した学校ポータルサイト構築とネットワーク化による高専力強化の提案

デジタルネイテ ィ ブ世代の能力を開花させる

M o o d l eを利用した学校ポータルサイ ト構築とネ ッ ト ワーク化による高専力強化の提案

○白井達也,渥美清隆*,石原茂宏*,青山俊弘**,浦尾 彰**,伊藤 明**,原島秀人***

(鈴鹿高専機械工学科,情報処理センター*,電子情報工学科**,前橋工科大学総合デザイン工学科***)

(1) (ムードル)とは?

全世界221の国と地域

•オープンソース[GPL]のeラーニングシステム

→ (安価)+(手軽)+(高性能)

•仮想学習環境(Virtual Lerning Environment : VLE)

≒学校向けグループウェア/SNS

学習用途だけでは勿体ない!

(2)デジタルネイティブとは?

ICT機器/サービスに囲まれた環境で生まれ育った世代

【ポイント1】

悪い点ばかり指摘されるが優れた点は?

【ポイント2】

若者 = デジタルネイティブなのか?

優れた点を理解して能力を開発→ デジタルネイティブに“成る”

(3)各高専にMoodle によるポータルサイトを構築してネットワーク化 Moodle のネットワーク構築手段

A高専とB高専のMoodleのユーザ管理は各高専

で行っている.A高専の学生がB高専のMoodle内

のコースに入室するには?

Keyword はシングルサインオン(SSO)

【A】 シボレス認証などの認証プラグイン

個人認証を行うアイデンティティプロバイダ(IdP)

に個人情報を集約し,サービスプロバイダ(SP,こ

こではMoodle)がIdPの認証情報に基づいてサー

ビスを提供する.

【B】Moodleネットワーク機能

お互いのMoodleサイトの信頼関係を公開鍵の交

換により締結し,高専Aで認証された学生を高専B

では高専Aを信頼して受け入れるMoodleの機能.

高専生自身による高専力向上戦略の例

【A】全国ボコン交流会

「高専ロボコン」に携わる高専生やOBが集まり,会議やミニ

ロボコンを通して技術・知識の向上を図ると共に,学校同士

のつながりを築き深める.

http://zenrokou.jpn.org/

【B】高専カンファレンス

高専カンファレンスは高専の在学生と卒業生によるプレゼ

ン型技術勉強会です.IT,工業デザイン,経営,物理,化学な

ど多様性に富む発表を通じて若い技術者の育成や交流を促

進し,高専および科学技術分野の発展を目指します.

http://kosenconf.jp/

(注)原文を一部修正しています

(4)ネットワーク化によるプラス(+)とマイナス(-)

(+)文化の異なる他高専学生とのシームレスな交流

(+)教職員間の情報交換も活性化

(-)“高専生”という偏狭なプライド,村意識の熟成

→ 学外にパイプのある学生による情報提供/啓蒙(+)

(-)ネチケット不足による失敗(炎上,個人情報漏洩,不正行為)

→ 外部へデビューする前の予行演習,指導が可能(+)

(-)学校間の情報セキュリティポリシーの違い :要検討

(5)実現に向けたステップ

•各校でのMoodleサイト立ち上げ,運用

•情報セキュリティポリシー(Mnet用)の策定

•学生/教職員のMoodle利用スキルの向上

•準備のできた学校から順次接続

(経験上)トップダウンでは実現不可.草の根的活動を広げる戦略が望ましい.

Moodleをネットワーク上で接続して相互乗り入れ可能とする先行事例は存在する

例1)前橋工科大学,首都大学東京,日本福祉大学,千葉商科大学の4校

例2) F-レックス(福井県立大学,福井工業大学,仁愛大学,仁愛女子短期大学,敦賀短期大学,

福井医療短期大学,福井高専の7校)

A高専

D高専

E高専

F高専

G高専

B高専

C高専

各高専のMoodleサイトにしか

アクセスできなかったユーザが,

ハブであるA高専のサーバを介

して他高専のMoodleサイトにア

クセス可能となる.

(個別に1:1の信頼関係を築く

Peer-To-Peer構成も可能)

【基本的構成】

【特殊な構成例】

A学科 B研究室

全学

Cプロジェクト

学内ネットワーク

学内ネットワーク内のMoodleサイトを全学サーバをハ

ブとして接続.学内では各サイトにアクセス可能だが,

学外からは全学Moodleサイトにしかアクセスできない.

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