京都大学附属図書館 学術支援課
冨岡 達治
図書館の使いやすさとは?奈良教育大学図書館の経験から
目次
はじめに
奈良教育大学について
奈良教育大学図書館について
使いやすい図書館とは
使いやすい書式とは
経歴
平成 7(1995): 原子炉実験所 図書掛
平成10(1998): 附属図書館 受入掛
平成13(2001): 人間・環境学研究科 整理掛
平成17(2005): 附属図書館 資料運用掛
平成18(2006): 附属図書館 資料管理掛
平成20(2008): 附属図書館 雑誌情報掛
平成23(2011): 人間・環境学研究科 情報管理掛→ 吉田南構内共通事務部
平成26(2013): 奈良教育大学図書館 情報サービス担当
平成28(2016): 附属図書館 学術支援課
奈良教育大学
学部 :教育学部(3専攻)
大学院 :教育学研究科(修士課程, 専門職学位課程)
附属学校:中学校・小学校・幼稚園
構成員(H27年度)
学生数:学部 1,120人 大学院 150人教員数:106人(常勤のみ・附属学校除く)
職員数:58人(常勤のみ)
イメージキャラクター
なっきょん
(非公開)
図書館 – 統計(H26)
蔵書数 325,866冊
年間受入冊数 3,920冊
雑誌受入数(購入) 254種
入館者数 68,982人
貸出冊数 23,711冊
図書館 – 2度の改修工事
第1期(H23):耐震・機能改修
第2期(H25):機能改修・増築
(H26):集密書架増設・改修
改修のポイント
ラーニング・コモンズ、ICT機器
収容力強化
館内図
教科書閲覧室
貴重書庫
閲覧室
教科書閲覧室
貴重書庫
書庫(雑誌)
ラーニング・コモンズ
グループ学習室1
グループ学習室2
グループ学習室3
リフレッシュスペース
えほんのひろば
ライぶらりギャラリー
貸出機器
タブレットPC
プロジェクタ
ケーブル類
学生との協働
ICT機器サポート
H26: M1 1人、H27-: B3 2人
マニュアル、掲示物作成、利用指導
→情報教育担当部門の協力も
学生ボランティア
えほんのひろば 10人前後
教育資料館 10人前後
ラーニング・コモンズの活用
図書館主催講習会
セミナー・研修会
傷害予防プロジェクト
FD専門部会との共催
:
授業利用
ICT機器の活用
電子黒板
& ディスカッションテーブル
月 日(水)
回目 ~
回目 ~ 各回とも内容は同じです。ご都合のよい方にご参加ください。
会場
図書館ラーニング・コモンズ
申し込み
事前申し込み優先制 当日参加もできますので、お気軽にご参加ください。
氏名・学生番号・参加希望の回を明記して、
下記アドレスに申し込んでください。
問い合わせ
奈良教育大学図書館 情報サービス担当 - - -
- -
-
講習会
日時
クールに アツく… 一歩先の協同作業 コラボレーション
えほんのひろば – ボランティア
えほんのひろばのえほんのひ
水曜日 13:00~17:00
学生ボランティアスタッフによる運営
えほんのひろば
貸切利用
授業 etc.
イベント
授業・大学祭
団体貸出
幼稚園・保育園
2年間で何をした?
(何ができた?)
2年間で何をした?
だけじゃない
ルーチンワーク
ラーニング・コモンズ、ICT機器
カイゼン
原動力:もやっとした気持ち悪さ(なんかヤダ)
どうやったら楽になれる?
使いやすい図書館とは?
基準はさまざま(価値観)
立地
建物・設備
開館日・開館時間
蔵書数(大きいことはいいこと?)
貸出冊数・期間
人(図書館員)
このプレゼンでの観点
Interface(接点、仲立ち)
利用者 ○○○Interface
カイゼンした Interface
利用者 資料サイン
利用者 手続き書式
サイン – 資料までの道のり
1. (蔵書検索)
2. 館内配置図
3. 分類表
4. 書架見出し
5. 書架仕切板
サイン – 館内配置図
書庫の存在が知られていない?
OPAC端末前 開架書架側板
サイン – 分類表・書架見出し
なぜそこにあるのかわからなかった?
分類表: 改修工事の過程で撤去された
書架見出し: 番号のみだった修正前 修正後設置前 設置後
サイン – 分類表・書架見出し
サイン – 書架仕切板
ラミネートフィルム製
(B5判、150㎛)
デザインのための参考資料
伝わるデザインの基本よい資料を作るためのレイアウトのルール : 学校や会社では教えてくれない!?
高橋佑磨, 片山なつ著. -- 技術評論社, 2014. <BB04809482>
ISBN: 978-4-7741-6613-1
http://m.kulib.kyoto-u.ac.jp/webopac/BB04809482
書式とは
利用者が何らかの手続きを開始する
ための出発点
利用者の手に触れるもの
(インターフェイス)
こだわってしかるべきもの
使いやすい書式の要件
項目の関連度
メリハリ
Input-Ready
項目の関連度
グルーピング
関連する項目は近くに配置
記入(入力)する順番
左上→右下
論理的にその順番でよいか
メリハリ – ジャンプ率
フォントサイズ
罫線の太さ
記入の要・不要
グルーピング
細線(推奨)
デフォルト
太線(推奨)
細線(推奨)
デフォルト
太線(推奨)
Input-Ready
Input-Readyとは
入力に労力がいらない(そのまま使える)
手書きではなく、Word、Excelファイルに
直接入力する場合に必要な要件
書式作成後に
試し入力をしていますか?
準備
編集記号の表示
[ホーム]-[段落]
ルーラーの表示
[表示]-[表示]
Word 2013以降は非表示がデフォルト
段落の配置を使いこなす
左揃え・中央揃え・右揃えは適切に
スペースで送るのは、美しくない
改段落・段落内改行を使いこなす
改段落
Enter
html の「p」要素
段落内改行
Shift + Enter
htmlの「br」要素
<CSSプロパティ>padding-toppadding-bottom
<CSSプロパティ>line-height
インデントを使いこなす 1
ルーラーと段落設定ダイアログで調整
インデント、字下げ、ぶら下げを理解する
インデントを使いこなす 2
下線ではなく罫線(表)にする
文字数が多い場合にもレイアウトが
崩れない
「印」の位置がずれない
図形の 〔〕 は使わない
「〔〕」の中に収めるのは一苦労
インデントを駆使する必要あり
対策1: オープンな入力域
対策2: セル1つだけの表
テキストボックスは使わない
セルの文字配置を使いこなす
入力内容により、使い分ける
文字列⇔数値、テキストの分量(行数)
無駄な空行、スペースを入れない
空行ではなく、セル自身の高さを調整
数値の場合は右インデントを調整
フォントサイズに配慮する
入力内容とセルのサイズに留意する
小さめ: フリガナ、郵便番号
大きめ: 氏名、住所10.5pt
20pt
そのまま入力するとバランスが悪い
10.5ptフォントサイズを変更しておく
セルを分割する
選択肢 - ○ではなく□
「○で囲んでください」は、×
手書きは容易、入力は面倒
先頭に「□(四角)」を付加
手書き、入力両方に対応できる
■ → 「しかく」で変換可能
☑ → 「チェック」で変換可能
☒ → 「チェック」で変換可能
ExcelでのInput-Ready
そもそもExcelである必要がある?
Wordの方が表現力は高い
Excelの利点: 計算・セル参照・入力規則
Excel書式作成のポイント
セル結合は必要最小限に
入力規則を活用(日本語On/Off)
作品集
これまで作成したものをいくつか
お見せします
書式の原則
Save the time of the user