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平成 27 年度 よりん彩活動支援調査研究等事業 DV・デート DV に関する実態調査結果報告書 ~「若者のデート DV の実態と予防啓発学習の効果と課題」~ 平成 28 3 e・らぼ

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Page 1: DV・デート DV に関する実態調査結果報告書 - …(1)回収数226 (アンケート用紙206 Web20) (2)有効回答数208 2.回答者の属性 1)性 別 男性

平成 27 年度 よりん彩活動支援調査研究等事業

DV・デート DV に関する実態調査結果報告書

~「若者のデート DV の実態と予防啓発学習の効果と課題」~

平成 28 年 3 月

e・らぼ

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2

調査の名称 「DV・デート DV に関する実態調査」 調査目的

鳥取県では第 3次鳥取県男女共同参画計画において重点目標9「男女間における暴力を許さな

い社会づくり」を上げ、その取り組みのひとつに「中学・高校における人権教育、デート DV未然防

止のための教育の実施」をあげています。

平成 22年からは DV予防啓発支援員を養成し、主に高校生を対象としてデート DVの予防啓発を

行ってきました。啓発をはじめ約 5年が経過しこれまでの啓発が若者にどのように届いているの

か調査し、これまでの啓発活動を検証し、今後の予防啓発がより効果のあるものとなることに寄

与することを目的としています。

調査方法

県内の大学、専門学校等に目的・意義を文章、口頭で説明し協力をいただける大学・学校、教

授・先生にアンケートを実施していただいた。また、就業している若者にも協力を得た。調査は

アンケート用紙に記載、回収、アンケート用紙に記載、郵送にて回収、Webアンケートで行った。

調査対象 県内在住の 20歳前後の男女

調査期間 平成 28年 1月 1日~2月 29日

調査の概要

1.回収結果

(1)回収数 226 (アンケート用紙 206 Web20)

(2)有効回答数 208

2.回答者の属性

1)性 別 男性 107 女性 99 未記入 2

2)年 齢 平均 20.4

3)所 属 大学生 122

専門学校生 60

就業者 18

未記入 8

4)出身 鳥取県出身者 112

鳥取県外出身者 92

未記入 4

3.内容

・DV・デートDVの認知について

・DV・デートDVの学習経験について

・性についての情報源

・恋愛観、価値観について

・デートDVの被害、加害の状況

・家族間の暴力について

・DV・デートDVの防止について

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3

調査結果の概要

性別構成比はほぼ男性、女性半々 調査対象の平均年齢はは 20.4 歳

51%

48%

未記入

1%

回答者性別 n=208

18歳

2%

19歳

40%

20歳

15%

21歳

19%

22歳

6%

23歳

6%

24歳

1%

25歳以

5%

未記入

6%

回答者年齢別

100%

91%

85%

88%

8%

13%

11%

1%

1%

1%

1%

未記入

県外

県内

全体

DVについての認知度

n=208

83%

93%

89%

92%

15%

7%

8%

8%

1% 1%

3%

18-19才

20-21才

22才以上

未記入

意味も知っている 言葉は聞いたことがある 知らなかった 未記入

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4

DVまたはデートDVで印象に残っていることはなんですか?(複数回答)

デートDVよりも、DVの認知度が高く、全体で88%の者が「意味も知っている」と回答して

いる。デートDVで県内の認知度はDVよりも低く、まだまだ学習の機会が行き届いていない。母

数の中の 18 歳~19 歳の者が所属している学校でデートDVについての学習が実施されていと思わ

れ、学校での学習の有無が影響している。

50%

60%

49%

54%

25%

26%

27%

26%

25%

14%

22%

19%

2%

1%

未記入

県外

県内

全体

デートDVの認知度

37%

63%

73%

62%

31%

28%

16%

15%

30%

8%

11%

23%

2% 18-19才

20-21才

22才以上

未記入

意味も知っている 言葉は聞いたことがある 知らなかった 未記入

3%

4%

7%

10%

10%

11%

12%

15%

29%

いい関係をつくるには

暴力ではない方法を考える

暴力が与える影響

暴力はどんな理由があっても許されない

自分らしさ

身近にデートDVがあった時の対応の仕方

力と支配

暴力のサイクル

暴力の種類

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5

※n=137 交際している、交際したことがある者

暴力の被害行為として、様々な行為を受けていることがわかる。直接的な身体的な暴力もみら

れるが、身体それ以外の行為を手段として相手を支配していることがわかった。

今、交際

相手がい

34%

今、交際

相手はい

ないが、

いたこと

がある

32%

交際相手

がいたこ

とはない

32%

未記入

2%

交際相手の有無 n=208

されたこ

とがある

0.5%

少しされ

たことが

ある

3.8%

されたこ

とがない

95.7%

デートDVの被害の経験 n=137

23人に1人

18%

14%

7%

7%

7%

7%

7%

7%

7%

7%

4%

4%

4%

0%

0%

0%

8%

17%

8%

17%

17%

8%

0%

0%

0%

8%

17%

0%

0%

0%

0%

0%

過剰な嫉妬や束縛

殴ったり蹴ったり、物を投げる等身体への暴力

大声で怒鳴ったりおどしたりする

何を言っても無視して口をきかない

人の前でバカにしたり、命令するような口調でも…

実家や友人とつきあうのを制限

電話やメールを細かくチェックする

嫌がっているのに性的行為を強要する

避妊に協力しない

見たくないのにポルノビデオやポルノ雑誌をみせる

殴るそぶりや、物をなげつけるふりをする

大切にしているものをこわしたり、捨てたりする

裸の写真を撮る

バイトを制限する

高価なプレゼントやお金を要求する

デート代をおごらせる

デートDVの形態(複数回答)

被害

加害

n=9

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6

※n=137 交際している、交際したことがある者

暴力の被害、加害の体験者は少ないものの、中

学生の時に受けた、与えたと回答している者もあ

る。

加害行為について、身体的暴力、言葉による暴

力についての回答がみられる、性的暴力について

の加害行為については回答がみられなかった。

相談は圧倒的に友達である。相談をしなかった者は 9%で誰かに相談していることがわかる。

したこ

とがあ

0.0%

少しし

たこと

がある

2.2%

したこ

とはな

97.8%

デートDVの加害経験 n=137

45人に1人

55%

9%

9%

9%

9%

9%

0%

0%

友だち

学校の先生

相談機関

その他

相談しなかった

兄弟姉妹

警察

デートDVの被害の相談経験 n=9

1%

9%

3%

7%

1%

6%

14%

6%

7%

1%

2%

20%

14%

5%

43%

2%

33%

24%

15%

19%

11%

11%

23%

23%

16%

22%

18%

28%

60%

77%

74%

88%

85%

48%

60%

78%

25%

77%

30%

1%

1%

1%

1%

1%

3%

1%

3%

彼氏・彼女がいないのはかっこわるい

多少の暴力や強引なのは男らしさだと思う

彼氏・彼女を束縛(行動チェック、人間関係の制限等)するのは

好きだからかまわない

女性が嫌がっていても、恋人ならセックスしてもかまわないと思

嫉妬からの暴力は愛している(愛されている)証拠だ

付き合っていたら、デート代は男性が多く払うものだ

暴力がふるわれるほうにも問題がある

性的関係をもったら相手は自分のものだ

女性は男性に守られたい(守るべき)ものだ

女性は口ごたえせず、男子の意見に素直に従うのがかわいい

愛されるためには、相手の期待に応えなければならない

恋愛観、価値観について

そう思う どちらかと言えばそう思う どちらかと言えばそう思わない そう思わない 未記入

n=208

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7

「彼女・彼氏がいないのはかっこ悪い」に対し、そう思う、どちらかといえばそう思うと答えて

いる男性は 26.2%、女性は 5.1%と大きく差がある。

また、「多少の暴力や強引なのは男らしさだ」と思う、どちらかといえばそう思う男性は 8.4%、

女性は 4%。

「付き合っていたら、デート代は男性が払うものだ」に対し、そう思う、どちらかといえばそ

う思うと答えた男性は 50.5%、女性は 6%と大きな差がある。傾向として男性は外向きの強さや、か

っこよさにとらわれている傾向にある。

1% 7%

4%

6%

15%

15%

15%

75%

80%

100%

77%

2%

1%

1%

未記入

全体

多少の暴力や強引なのは男らしさだと思う

そう思う どちらかと言えばそう思う どちらかと言えばそう思わない そう思わない 未記入

n=208

3%

1%

23%

5%

14%

25%

23%

24%

49%

72%

100%

60%

未記入

全体

彼氏・彼女がいないのはかっこわるい

そう思う どちらかと言えばそう思う どちらかと言えばそう思わない そう思わない

n=208

15%

2%

9%

36%

4%

20%

25%

20%

23%

23%

73%

100%

48%

1%

1%

1%

未記入

全体

付き合っていたら、デート代は男性が多く払うものだ

そう思う どちらかと言えばそう思う どちらかと言えばそう思わない そう思わない 未記入

n=208

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「彼氏・彼女を束縛するのは好きだからかまわない」に対し、そう思う、どちらかといえばそう

思うと答えた男性は 25%、女性も 26%。「暴力はふるわれるほうにも問題がある」に対し、そう思

う、どちらかといえばそう思うと答えた男性は 17%、女性は 17%。「性的関係をもったら相手は自

分のもの」に対し、そう思う、どちらかといえばそう思うと答えた男性は 7%、女性は 5%。「女性は

男性に守られたい(守られるべき)ものだ」に対し、そう思う、どちらかといえばそう思うと答え

た男性は 50%女性は 49%。

これらは男性、女性ともそう思っていると答えている割合がほぼ同数。

2%

4%

3%

15%

13%

14%

27%

18%

23%

55%

64%

100%

60%

1%

1%

1%

未記入

全体

暴力がふるわれるほうにも問題がある

そう思う どちらかと言えばそう思う どちらかと言えばそう思わない そう思わない 未記入

n=208

6%

7%

50%

7%

19%

19%

19%

75%

74%

50%

74%

1% 男

未記入

全体

彼氏・彼女を束縛するのは好きだからかまわない

そう思う どちらかと言えばそう思う どちらかと言えばそう思わない そう思わない 未記入

n=208

5%

9%

7%

45%

40%

100%

43%

23%

20%

22%

24%

27%

25%

3%

3%

3%

未記入

全体

女性は男性に守られたい(守るべき)ものだ

そう思う どちらかと言えばそう思う どちらかと言えばそう思わない そう思わない 未記入

n=208

1% 6%

5%

5%

21%

10%

16%

72%

84%

100%

78%

1%

未記入

全体

性的関係をもったら相手は自分のものだ

そう思う どちらかと言えばそう思う どちらかと言えばそう思わない そう思わない 未記入

n=208

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性に関する情報源として、インターネット 52%、テレビ・ラジオ 42%など電子メディアを情報

源にしている者が多い。新聞・雑誌 14%、漫画 15%、などの紙媒体によるメディアからの入手も見

受けられる一方で授業 47%、先生から 15%、と学校生活から、また、友人・先輩からの入手もあり、

人とのコミュニケーションによるところも見受けられる。

55%

48%

44%

43%

21%

18%

16%

15%

14%

14%

5%

4%

1%

1%

インターネット

授業

テレビ・ラジオ

友人・先輩

交際相手(彼氏・彼女)

DVD・ビデオ(映画など)

漫画

先生

新聞・雑誌

ゲーム

兄弟姉妹

その他

性に関する知識の情報源(複数回答) n=208

54%

15%

23%

5%

4%

1%

85%

44%

34%

18%

19%

15%

52%

26%

25%

13%

22%

14%

9%

10%

12%

5%

19%

11%

3%

1%

0%

0%

0%

2%

4%

24%

28%

44%

28%

43%

学校の先生による性教育経験

外部講師による性教育経験

学校の先生による暴力に関する教育経験

外部講師による暴力に関する教育経験

学校の先生によるDV又はデートDVに関する教育経験

外部講師によるDV又はデートDVに関する教育経験

学習経験

小学校

中学校

高校

大学・専門学校

地域の講演

経験はない

n=208

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性教育については、特に中学校で学んでいることがうかがわれる。そして、小学校、高校でも

学習しており「暴力についての学習」「DV・デートDVについての学習」に比べて学ぶ機会が多い。

教育の現場で性教育は保健体育をはじめ、理科、学級活動などで性教育の学習が着実に実施されて

いることがうかがわれる。しかし、「暴力についての学習」や「デートDV・DV」についての学習

については教育課程に明確に規定されておらず、学習機会が少ない状況がある。県内のDV・デー

トDVの学習について約半数が教育の場において学んでいるが、半数は学ぶ機会がない。県外の学

習状況との比較においてみると、中学、高校で県内では学習を進めている姿がみられる。

5

6

2

27

44

32

46

1

40

20

3

1

5

67

86

未記入

県外

県内

DV又はデートDVに関する教育経験(複数回答)

経験はない

地域の講演

大学・専門学校

高校

中学校

小学校

n=208

(人)

8.7%

6.3%

5.3%

4.8%

3.8%

16.8%

14.9%

10.6%

5.3%

7.2%

3.4%

1.9%

2.4%

3.4%

1.4%

7.7%

6.7%

5.3%

3.4%

3.4%

4.8%

3.4%

1.0%

1.4%

12.0%

3.4%

1.9%

2.4%

2.4%

3.8%

1.4%

親から子へ

父親から母

親へ

母親から父親

その他

(

)から

( …

親から祖父

母、 曾祖父

母へ

家庭の中での暴力

無視する

暴言を吐く

嫌がらせをする

侮辱する

おどす

殴る、蹴るなど身体への暴力

性的行為の強要

財産や金銭を勝手に使用する

介護の放棄

n=208

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親から子どもへの暴力では、身体的暴力、言葉、心理的暴力が目立つ。家庭での弱者である子ど

もへの暴力が、他の関係の状況より多い。父親から母親、母親から父親、親から子、親から祖父母

へといずれの場合も暴言、無視、侮辱などの精神的暴力が目立つ。

DV・デートDVの防止のためには「知ること」「相談できること」「周囲の理解」「法律や制度」

をあげている。これらは正しく理解するための“学習”の機会が必要である。

記述式回答

(15) (14)で「相談機関」「その他」「相談しなかった」と答えた方の記入欄

こわかった(ので相談しなかった)

頼れる方 (に相談した)

毎回学校で配られる名刺サイズのいじめ相談センターと保健所(に相談室した)

(19) 交際するにあたって困っていること、関心のあることを自由に書いてください。

「かっこいいとか悪いとかそんなの関係ない」と言ってくれる人と付き合いたい。

SEXの際、したくもないのに女子の方からグイグイと強要される。付き合ってからどのくらいで

性行為まで持ち込むのか、また、彼女が性行為の他にどのようなことをされると嬉しいのか。

相手の行動にイライラして(電気つけッパとか、お皿片付けてくれないとか)よく喧嘩してしまう。

お互いの将来

思いを理解し合うにはお互いに正直に話す時間が必要だと思う。

価値観の違い

彼女の作り方

経済的、距離的問題

携帯を見られているが、嫌だと言えない。

交際が出来ません。

自分の時間がなくなりそう

自分の時間や行動が少し制限されてしまうこと。周りの友だちや先輩が気を使って、遊びに誘って

くんないようになった。

127

109

82

59

38

7

DVについて(自分自身が)知ること

身近に安心して相談できる場所があること

家族や友人など周囲の人のDVへの理解があること

加害者の暴力を罰せられるような制度や法律があること

DVに関しての授業があること

その他

DV・デートDVを防止するためには

どうしたらよいと思いますか(複数回答)

n=208

(人)

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中学 1 年生の時に「告白しろ」と言われて、学年行事の時にみんなの前で告白したことをきっかけ

に、同じ学年の人と私が在学中にいた生徒みんなにこのことが広がった事で、私が進学して学校が

変わっても、その友だちからこのことを話されて、新しく好きな人ができて、告白しても、この過

去があるからという理由で無理だったり、バカにされたりして、うまく交際する相手ができるか不

安である。

どうやったら彼女ができるか。

前の交際相手から頻繁に連絡が来ることが困る

良い出会いがない

(22) (21)で「DV に関しての授業があること」を選んだ方は、いつ頃実施が良いと思いますか?

中学生 10

中高生 10

高校生 5

小中生 2

小 5,6 年生 2

中学生以降 2

小中高大と段階的に行う 1

義務教育中に毎年最低 2 回以上する 1

高校・大学 1

(22)(21)で「その他」と答えた方はどうしたら良いかご記入ください。

殻を破る(その人とだけの繋がりにならない様にいろんな人との繋がりを持つ)こと

DV をするのは愛情と不安のあらわれのような気がする その様なことをしなくても離れないと言

う安心感を与えるようにする事の大切さを伝えることが大切。

道徳教育

感情のコントロールの仕方を授業で行うこと

不可能 イジメと同じでなくならない

小さい頃から徹底的にDVの意味を教え込み DV は絶対悪だと知らせる

加害者が加害者になってしまった原因が何だったかを調べ、なくしていくこと。たいがいは生まれ

た環境や、正しい愛し方が分からないことから、過去自分がされた親子間の接し方を再現している

にすぎない。また、海外、主に米国のような生活、思想の浸透による離婚の容易さであったり、娯

楽が溢れていることから子どもが歳を重ねても精神的に子どもであり自己の主張を押し通そうとす

ることがDVに発展する。

極論だが、世界平和実現と同じこと。個人の人格形成が重要である。

(23) DV、デート DV について自由に感想や意見を書いてください。

思いやりが大事 付き合っていたとしても

大学で初めてデート DV を知ったので、もっと前から知っておくと、防止につながるのではないか

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と思った。

自分がやっていることが DV なのかどうか、分からず、(暴力にも様々な種類があるという事を分か

らず)知らず知らずのうちに DV をやっているという事があるので、DV防止の一歩としてみんな

がそれについて理解することが大切だと思う。

異性との関係ができたら、自分自身が気をつけようと思う。

DVやデート DV は、これは当てはまるこれはそうではないという基準が分からないから、DVを

受ける側も気づいてない可能性もある。もっと多くの人に広く知られる必要があると思う。

何があっても暴力は許されないという姿勢を皆が持ったらなと思う。

なくなればいいけど、なかなか難しいだろうと思った。

束縛は人によって嫌がる程度が違うと思うので、束縛すること全てが悪いというわけではないと思

う。デート DV にあてはまる項目は他にもあると思うが、人によって、どう考えるかは違うので、

デートDVかどうか判断することは難しいと感じている。

デート DV については今までほとんど触れたことがなかったので、自分自身の理解をもう少し深め

られるようにしたい。

何でもかんでも DV・デート DV とするのも、また あまりにも無関心であったり、そうだと認めな

いのもどちらも良くはないと思う。線引きをするのは困難であるため、まずは被害者のケアと DV・

デート DV の予防が必要だと考える。実態を教育するだけでなく、感情のコントロールや相手との

付き合い方などを教えるべきだと思う。

社会における重要な課題であるのに、社会はそれほど注目していない状況に問題があるのではない

か。

あってはならない事だと思う。皆が DV・デート DV について理解する必要があると思う。

DV・デート DV は当事者だけでなく周囲の人の理解も必要だと感じた。

知らない人が、知らない所で、DV から抜けられなくなることが怖いと思う。

DV かどうかはわからないけど、祖母と母親の関係がどうにかならんもんですか。そこが喧嘩をする

と、家族、特に子どもがストレスを感じて、場が固まります。

人間としてどうかと思う

DV・デート DV は良くないと思う。

デート DV が何かいまいちよく分からない

暴力をしている方はそれがいけない事と分かっていないし、されている方も、それは仕方ない事だ

と思っているので、もっと DV・デート DV について皆が知る必要があると思う。

だめなことであり、何があってもしてはいけない事だと思う。ただそのためにも、デート DV の意

見を知るなど、もっと知識をためる必要があると思う。

やはり、世の中、DV が多いと改めて知った。また、束縛する人の事も現代では「ソクバッキー」と

呼んでいるそうで、時代がたつに連れて、この様なことが増えていくと思った。

なんでも暴力はだめ

怖いと思った

DVはなくはならない その愛はゆがんでいると自覚を持たせるべきだと思った。

DV・デート DV はしてはいけないと思いました。

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される方がトラウマになると思う。する方は一回捕まった方が良い。

その人だけではなく(責任?)その人が育った環境が大きく影響していると思う。親とか友人とか。

良い環境で育っていたらしないし、されても おかしい! と思って、ちゃんと行動に移せるはず。

(相談とか)

DVを受けた人、関わった人をケアすることをもっと重視しても良いと思う。特に子どものケアを

大切にしてほしい。

怖い

正直 自分の責任だと思います。

早くなくなって欲しい。法律をつくり、加害者をみんなやっつけて欲しい

DVって何か分からない! 意味分からないアンケート DV について勉強する機会があればしよ

うと思った。

彼女が欲しい

DV の原因は5つ有ると考える。1つは劣等感からくるもの。主に男女の隔たりがなくなりつつある

今、むしろ男性の立場はおされぎみである。また、メディアによって、父親のキャラクターを虐げ

られている様な印象が少なからずついている。ドラマやマンガによってもそういったところが見ら

れる。そこから目指すべき父親像や男性像を核家族化や、先のイメージによって失った男児が増え、

結果、線の細い、精神的に脆いものが発生してしまっている。こういった者たちに残された最後の

「優位を得る方法」が最も原始的な暴力である。2 つ目は、精神の未発達により、お互いが精神的に

子ども(幼児)であるため先々の身体的能力が高い者(主に男)弱い者(主に女)に別れてしまう。

3 つ目は子どものころに正しい愛情が注がれず、接し方が分からない、愛し方が分からないと言った

ことから、手が出るものがあげられる。これは連鎖しやすく、成した子ども達に受け継がれる。

DVは最低だと思う

暴力反対

DV については知っていましたが、デートDVについては今日のアンケートで初めて知りました。

DV・デート DV はあってはいけないと思う。(どんな事があっても)。話し合いで解決するべきだ。

その言葉を聞いて、意味がよくわからなかったので、まずは自分が知ることから始めた。

人との付き合い方がたまに分からなくなる。昔の彼女にしてしまったことが、今でも悔やまれる。

何であんなに束縛していたんだろう。離れて欲しくなかった・・・でもそのたびに荒れて行った。

自分の弱さ?成育歴?(親「成人なのに親のせいにするな!」 次に誰かとの交際に不安がある。

DV の怖い所は、される側がする側に少し優しくされただけで深い愛情を感じてしまうことにあると

思ったから、DV されているという実感を感じることができず、錯覚におちいることも少なくないと

思う。だから、身近な人(親、友人)が身体のあざなど異変を感じたら、話を聞く様にするなどの

理解が大事になってくると感じた。

好きな人から暴言をはかれたら、すぐ相談できる人を見つけなければいけない。

友人(男性)で元彼女から別れた後も嫌がらせ(メール、電話で復縁を求めるなどを受けていても、

どこに相談すればよいか悩んでいた。身近に男性でも相談できる場所が必要だと思った。

言葉でしか聞いたことがないので、詳細について知る機会を増やし、DV を少しでもなくしていきた

いです。

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祖父→母への暴力があります

考察 ■デートDV予防学習の実施について

デートDV予防啓発学習は着実に行われており、学習した者はDV、あるいはデートDVに対す

る認識を持っていることがうかがわれた。予防啓発学習は主には高校で実施されおり、若者の中に

は学習の機会を得ないままの者もいる。DVの学習の実施時期として“中学校から”と記述した者

もおり早い段階での学習を望んでいる。すべての者が学習する機会を得ることが必要であり、その

ためには中学での取り組みを強化して欲しい。

また、暴力の被害、加害の状況からも中学からの学習の取り組みが必要である。

鳥取県DV予防啓発支援員派遣事業

平成 23年度 派遣校数 13校 派遣回数 33回

平成 24年度 派遣校数 16校 派遣回数 73回

平成 25年度 派遣校数 16校 派遣回数 86回 地域学習会 4回

平成 26年度 派遣校数 21校 派遣回数 90回 地域学学習 1回

平成 27年度 派遣校数 19校 派遣回数 85回 地域学学習 0回

(高校・特別支援学校・専修学校等)

*独自に学習を行っている高校もある

*中学校の学習状況については県教育委員会として取りまとめをしてい

ないため、実施状況については不明である。

*学校の取り組みについて、特に中学校の調査を今後行ってみたい。

■デートDV予防学習の取り組みについて

デートDV予防のための学習には様々な要素が含まれている。もちろん、DV、デートDVにつ

いて知ることが必要であるのは当然のこととして、他に

・性にかかわる学習

・暴力防止にかかわる学習(これはいじめ防止にもつながる)

・メディアリテラシーの力を身につけるための学習(性にかかわる情報をほとんどの若者がメ

ディアから得ている)

・人権教育

個の多様性を認め合い、性別にかかわらずひとりの人間として尊重され、自分らしく生きる

こと

男女が互いに対等なパートナーであることを知ること

ジェンダーの偏見、思い込みを解消すること

などがあげられる。これらの要素を小学校から段階的に意識的に学習の中に取り入れていくことが

必要である。性教育は小学校から何度も繰り返し段階的に実施されており、同様に取り組んでいく

ことはできないだろうか。

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今回の調査で性の情報について電子メディアから情報を多く取り入れていることがわかったが、

それと同時に授業、先生からも情報を得ており、学校の果たす役割は大きい。

■これからの啓発学習

・現在の啓発学習はたくさん伝えたいことがあり盛りだくさんで消化不良気味になっている。DV

予防啓発支援員として何を伝えるのかを明確にし、学校の先生との役割分担をしてはどうか。そ

のためには教員のDVについての研修の実施が望まれる。

・若者の恋愛観、価値観についてみてみると、男性は強さや、かっこよさにとらわれていることが

うかがわれた。これらは男性が社会、自身の周りから“男性は○○であるべき”という圧力を受

けているからである。啓発する者はジェンダーの偏向、思い込みの解消の視点とともに、男女が

ともに対等なパートナーとして共に支え合うという視点をもって学習をすすめる必要がある。

・人権学習、性教育、暴力防止教育などとの関連ある学習との連携を図り、繰り返し学びの機会を

もうけることが必要。

・今回の調査では、ほとんどの者が誰かに、関連機関に相談していた。今後とも、「相談する」とい

うことを呼びかけていくこと。

・地域での DVの啓発の機会を増やし、特に暴言、無視などの精神的暴力も暴力であることを伝え、

暴力のない家庭、地域、社会づくりを浸透させていくことが必要である。

おわりに

私たち子どもと“女性のエンパワメントe・らぼ”は子どもへの暴力防止のための活動を中心に

行ってきました。その中で中学生、高校生にも暴力防止のための参加型学習を実践し、いじめ、デ

ートDV、性暴力防止などについて子どもたちと一緒に考え、学習してきました。また、メンバー

の中には鳥取県DV防止啓発支援員として活動している者もおり、様々な場面でDV防止に取り組

んできたところです。そのような活動を行いながら、いったいデートDVの実態はどうなのか、活

動の効果はあるのかなど気になってきました。今回、男女共同参画センターの補助事業を利用する

ことができました。

調査によって、啓発してきたことは個人差があるものの若い世代に伝わっているという実態をつ

かむことができました。今後、さらなる効果を目指して活動を続けていきたいと思います。

調査を開始した時期が遅くなり、年度末近くになってしまったこと。若者い世代へのアンケート

の実施、回収には苦慮しました。このたびは鳥取大学地域学部教育学科、畑研修室と共同で取り組

むことができ、一定の数のアンケートを回収できたことはありがたく、ここに感謝申し上げます。

また、他にもお忙しいにもかかわらず協力いただいた学校、先生、職場で便宜を図ってくださった

皆様、そして、このアンケートに答えてくださった皆さんにも感謝します。

暴力に対して誰もが『NO』と言っていいこと、そして誰もが大切な存在で、どんな理由があっ

ても暴力を振るわれていい人は一人もいないことをこれからも言い続け、伝え続け、だれもが安心

して暮らすことができる社会をめざして活動してまいりたいと思います。

e・らぼ 2016年3月 吉日

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発行 e・らぼ

倉吉市湊町 454-12

E-mail:[email protected]

URL:http://www.empowerment-labo.org/

協力 鳥取県男女共同参画センターよりん彩

平成 27 年度 よりん彩活動支援調査研究等事業