提言に対する改善報告書 - 岡山理科大学[様式20] 提言に対する改善報告書...

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[様式 20] 提言に対する改善報告書 大学名称 岡山理科大学 (評価申請年度 2006(平成18)) 1.助言について 基準項目 教育内容・方法 (1)教育課程等 指摘事項 積極的に社会人を受け入れている方針を掲げて いるにもかかわらず、社会人受け入れに対する対応 が不十分である。今後はカリキュラムや指導体制に おいても配慮が必要である。 評価当時の状況 社会人の受け入れについては、総合情報研究科博 士課程に 2003 年度(平成 15 年度)と 2005 年度(平 17 年度)に各 1 名の入学者があった。 評価後の改善状況 総合情報研究科においては、2006 年度(平成 18 年度)に学則を改定して教育方法の特例を設け、 「夜間その他特定の時間又は時期において授業又 は研究指導を行う」ことができることとした。 社会人入学者は総合情報研究科修士課程におい て、2008 年度(平成 20 年度)1 名、同博士課程に おいて、2006 年度(平成 18 年度)2 名、2008 年度 (平成 20 年度)1 名、2009 年度(平成 21 年度)3 名となっている。 理学研究科および工学研究科においては、授業の 夜間開講、土日に開講する事について前向きに検討 中で、研究指導についてはさらに検討が必要なた め、学則を改定するまでには至っていない。 なお、2010 年度(平成 22 年度)理学研究科応用 物理学専攻において1名の社会人の入学があった。 改善状況を示す具体的な根拠・データ等 <大学基準協会使用欄> 検討所見 改善状況に対する評定

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Page 1: 提言に対する改善報告書 - 岡山理科大学[様式20] 提言に対する改善報告書 大学名称 岡山理科大学 (評価申請年度 2006(平成18年 )) 1.助言について

[様式 20]

提言に対する改善報告書

大学名称 岡山理科大学 (評価申請年度 2006(平成18))

1.助言について

№ 種 別 内 容

基準項目 教育内容・方法 (1)教育課程等

指摘事項 積極的に社会人を受け入れている方針を掲げて

いるにもかかわらず、社会人受け入れに対する対応

が不十分である。今後はカリキュラムや指導体制に

おいても配慮が必要である。

評価当時の状況 社会人の受け入れについては、総合情報研究科博

士課程に 2003年度(平成 15年度)と 2005年度(平

成 17年度)に各 1名の入学者があった。

評価後の改善状況 総合情報研究科においては、2006 年度(平成 18

年度)に学則を改定して教育方法の特例を設け、

「夜間その他特定の時間又は時期において授業又

は研究指導を行う」ことができることとした。

社会人入学者は総合情報研究科修士課程におい

て、2008 年度(平成 20 年度)1 名、同博士課程に

おいて、2006年度(平成 18年度)2名、2008年度

(平成 20 年度)1 名、2009 年度(平成 21 年度)3

名となっている。

理学研究科および工学研究科においては、授業の

夜間開講、土日に開講する事について前向きに検討

中で、研究指導についてはさらに検討が必要なた

め、学則を改定するまでには至っていない。

なお、2010年度(平成 22年度)理学研究科応用

物理学専攻において1名の社会人の入学があった。

改善状況を示す具体的な根拠・データ等

<大学基準協会使用欄>

検討所見

改善状況に対する評定 1 2 3 4 5

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[様式 20]

提言に対する改善報告書

大学名称 岡山理科大学 (評価申請年度 2006(平成18))

1.助言について

№ 種 別 内 容

2 基準項目 教育内容・方法 (2)教育方法等 1)

指摘事項 1)シラバスの書式統一がされておらず、記述内容

には精粗が見られる。また、講義目的や成績評価の

基準について、あいまいな記述も見受けられる。改

善が必要である。

評価当時の状況 2006 年(平成 18 年度)当時、工学部の 2 学科で

は JABEE 受審を計画していた。そのため、これら

学科の専門科目(A 群)、および関連する共通教育

科目(B1 群,B2 群)では、JABEE に対応すべく

書式を策定し使用していた。その他の学部学科、お

よび大学院の各専攻では、従来の書式を使用し続

け、その結果、2つの書式で作成されたシラバスが

存在することになっていた。

評価後の改善状況 2007 年度(平成 19 年度)から今日に至るまでに

以下のような取り組みを行っている。

1.2007 年度(平成 19 年度)より大学院シラバス

の Web 化に着手した。これは科目担当教員のシラ

バス作成を Web ベースで実現することにより、統

一的な様式、管理の一元化を実現した。シラバスの

閲覧は、学生はもとより保護者・受験生など社会へ

の公開も開始した。

2.2008 年度(平成 20 年度)からは、学部・大学

院ともに Web シラバスへ移行した。これにより、

大学院のみならず、学部の全科目についても公開を

開始した。Web 化に伴い、学部シラバスは先行し

て詳細な掲載事項を策定していたJABEE対応書式

を全学部全学科で統一的に採用することにした。こ

れにより、各科目の「講義目的」「達成目標」「キー

ワード」「成績評価基準」「関連科目」等を明記し、

シラバスの実態が単なる授業内容の概要にとどま

らないようにした。また連絡先についても記載する

ようにし、受講者が担当教員にコンタクトしやすい

ように配慮した。オフィスアワーの記載項目はない

が、多数の教員が連絡先にオフィスアワーを記述し

ている。

3.2009 年度(平成 21 年度)からは学部書式につ

いては、講義・演習、あるいは実験・実習という授

業形態を明記するようにした。

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4.2010 年度(平成 22 年度)からは、大学院シラ

バスも学部と同じ書式で作成した。また中教審の答

申を踏まえ、各回の授業計画に加え、その授業に対

する準備学習の内容も毎回記載するようにした。授

業計画とあわせ、準備学習を指示することで、受講

者の能動的学習の手助けになると思われる。

なお、提出されたシラバスのチェックは大学院に

おいては各専攻、学部においては各学科及びセンタ

ーで確認する体制をとっている。その結果不備があ

った場合は組織の長より修正の助言を行っている。

改善状況を示す具体的な根拠・データ等

評価後は、改善状況に示した経緯をたどり、下記の項目をもった最新の Web シ

ラバスとなった。

シラバス記入項目

1.講義計画

2.準備学習

3.講義目的

4.達成目標

5.キーワード

6.成績評価

7.関連科目

8.教科書

9.参考書

10.担当教員連絡先

11.注意・備考

◆岡山理科大学 Web シラバスへは、岡山理科大学ホームページ

(http://www.ous.ac.jp)から「在学生の方へ」をクリック後、画面左中頃の

「Web Syllabus」という画像(バナー)をクリックすることで参照可能です。

<大学基準協会使用欄>

検討所見

改善状況に対する評定 1 2 3 4 5

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[様式 20]

提言に対する改善報告書

大学名称 岡山理科大学 (評価申請年度 2006(平成18年 ))

1.助言について

№ 種 別 内 容

3 基準項目 教育内容・方法 (2)教育方法等 2)

指摘事項 2)学部では、授業評価アンケートを実施している

が、その結果を改善に繋げる体制は整っていない。

また、研究科では、FDに関する取り組みが行われ

ていない。今後、組織的に授業改善に取り組む体制

の整備が必要である。

評価当時の状況 1995 年度(平成 7年度)より授業アンケート制

度を導入し、評価当時に至るまで質問項目の内容を

中心に検討が行われてきた。そのため、集計結果を

授業改善に結びつけるための体制は十分に整備さ

れておらず、教員の判断に委ねられていた。評価の

低い教員に対しては、学部長・学科長が監督・指導

することも行なわれていたが、十分に効果を上げる

に至っていなかった。

研究科におけるFDは、指導教員の変更、准教授

による博士課程学生の指導を可能にすることなど

が行なわれていたが、組織的な取り組みには至って

いなかった。

評価後の改善状況 授業を改善するための体制を強化するために以

下の改善を行った。

1.2005 年度(平成 17年度)後期から、常勤教員

担当の科目を対象に自由記述欄に対する教員の回

答を集め、授業アンケートの集計結果とともに学内

に公開した。学生へのフィードバック機能をさらに

強化するために、2008年度(平成 20年度)後期か

ら「各項目に対する所見」「受講者へのコメント」

「次回に向けての改善・変更予定」の項目を追加し

「授業アンケート教員所見集」として公開した。そ

れに合わせて、所見の提出対象を非常勤講師担当の

科目にも拡大した。

2.授業担当者返却前に学部長、学科長、センター

長が授業アンケートを点検し、監督・指導すること

が行なわれていた。その成果を組織として十分に把

握するために、2008年度(平成 20 年度)から学部・

学科の作成した「FDの取り組みと成果に関する報

告書」をとりまとめ、組織的な点検・改善に活用し

ている。この報告書には、授業アンケートへの対応

のほかに3つの方針の点検、授業参観の実績などの

項目が含まれている。

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3.授業改善の方策として、一部の教員有志によっ

て授業参観が行なわれてきた。これを全学的に制度

化し、2009年度(平成 21年度)から教職員が全授

業(非常勤講師担当分含む)を参観することが可能

となった。

4.従来授業アンケートの対象は講義・演習科目に

限定されていたが、2009年度(平成 21年度)前期

から実験・実習科目にも拡大した。実験・実習科目

専用の質問を3項目追加した。

5.拡大FD委員会として、授業アンケートについ

て学生に対するヒアリングを実施し、集められた意

見をもとに授業の点検・改善を行った。

6.FD委員会が中心となり、授業アンケートの結

果を点検するために、学内の専門家に過去の授業ア

ンケートデータの解析を依頼した。その結果を 2008

年度(平成 20年度)のFD講演会で発表し、授業

の改善の成果と課題について討議した。この他にも

定期的にFD講演会を実施し(2005-2009年度(平

成 17-21年度)の間に計7回)、教員のFDに対す

る意識を高めた。

大学院のFDについては、授業および研究指導の

組織的な改善を図るために以下の取り組みを行な

った。

1.研究科ごとに授業に対する意見を大学院生(ま

たは修了生)から集めて、授業の改善に役立ててき

た。これを全学的な取り組みとし、2009年度(平

成 21年度)後期から3研究科で「大学院授業アン

ケート」を実施している。

2.研究や授業に関する意見を聴くために、FDに

関する研修会や講演会、教員と大学院生の懇談会が

定期的に開催されている。大学院生が修了生、学部

生と交流する機会もあり、教育的に重要な行事とな

っている。

3.研究指導を改善する目的で指導教員のあり方に

ついて全学的に議論し、複数教員による多面的な指

導の必要性を認識した。その後、複数教員による指

導が実質的に定着していたが、2010 年度(平成 22

年度)からは全研究科で正式に制度化され、全入学

生に複数の指導教員を配置している。

4.研究指導上においての種々の課題を克服するた

めに、研究科長や専攻長が学生の意見を聴取する場

を持つようにしている。指導上特に必要と認められ

たときは指導教員の変更も可能にするなど、大学院

生の研究・教育が効果的に行なえるように配慮して

いる。

5.研究の進捗状況を定期的に把握し的確な指導が

できるように、各研究科・専攻で中間発表を行ない、

特別研究など複数年にわたる科目の中間評価(「現

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時点では良好」「努力を要する」の2段階)を実施

している。中間発表には他研究室や他専攻、必要に

応じて他大学教員も参加し、多面的な指導ができる

ように工夫をしている。この取り組みのため、例え

ば理学研究科では「コンプリヘンシブ演習 I-IV」

が開講されている。

6.FD義務化に対応して、2009年度(平成 21年

度)の大学院学則に「自己点検・評価」と「各研究

科及び専攻の教育研究上の目的」を追加した。

7.2007年度(平成 19年度)に大学院のシラバス

を Web 化して学生の閲覧を容易にした。その内容

も段階的に充実し、講義計画・目的や成績評価の他

に 2010 年度(平成 22年度)用では達成目標、準備

学習などが追加された。

学部・大学院のFDの実施体制を強化するため

に、2010年度(平成 22年度)に組織された教育開

発支援機構にFD推進室を設置した。FD推進室長

を中心に、FDを積極的に推進する体制が整備され

た。

改善状況を示す具体的な根拠・データ等

学部の授業改善

資料3-1 授業参観制度についての申し合わせ

資料3-2 授業アンケート用紙

資料3-3 FD講演会実施状況一覧表

大学院FDに関する取り組み

資料3-4 大学院授業アンケート用紙

資料3-5 大学院FD行事一覧

資料3-6 大学院学生の指導教員の変更に関する申し合わせ

資料3-7 岡山理科大学大学院学則(抜粋)

◆大学院シラバス:岡山理科大学 Web シラバスへは、岡山理科大学ホームペ

ージ(http://www.ous.ac.jp)から「在学生の方へ」をクリ

ック後、画面左中頃の「Web Syllabus」という画像(バナ

ー)をクリックすることで参照可能です。

<大学基準協会使用欄>

検討所見

改善状況に対する評定 1 2 3 4 5

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提言に対する改善報告書

大学名称 岡山理科大学 (評価申請年度 2006(平成18))

1.助言について

№ 種 別 内 容

基準項目 学生の受け入れ

指摘事項 公募制推薦入学試験において、学科試験を課して

いる(調査書 50 点、学力試問 100 点、計 150 点で

判定)ことは、推薦入学本来の趣旨に反している。

改善が必要である。

評価当時の状況 調査書の評定平均値と数学、英語、国語、理科の

基礎的な学力試問により判定を行っていた。

評価後の改善状況 平成21年3月31日付、文部科学省高等教育局

大学振興課長より「平成23年度大学入学者選抜実

施要項の変更予定について」の通知が出された。こ

の通知の4(2)推薦入試の項にあるように、評価

当時の状況とは異なり、推薦書・調査書だけでは入

学志願者の能力・適性等の判定が困難な場合には、

筆記試験等の検査を講じ、判定に利用することとな

った。これまでも、推薦書・調査書では困難な能力・

適性の判定に学科試験を課すことは有効であった

ことから、今後も学科試験を課し、調査書とともに

判定を行うこととする。

改善状況を示す具体的な根拠・データ等

<大学基準協会使用欄>

検討所見

改善状況に対する評定 1 2 3 4 5

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提言に対する改善報告書

大学名称 岡山理科大学 (評価申請年度 2006(平成18))

1.助言について

№ 種 別 内 容

基準項目 研究環境1)

指摘事項 科学研究費補助金の申請件数が少ないなど、外部

資金獲得のための取り組みが不十分である。更なる

努力が必要である。

評価当時の状況 学内での科学研究費補助金の説明会は行っていた

が、外部資金の情報提供、申請を奨励する制度が十

分ではなかった。

評価後の改善状況 助言を受けて 2006 年度(平成 18 年度)以降、本

学は外部資金の積極的な獲得に取り組んでいる。学

外連携推進室を事務局とし全研究者に通知できるよ

うに以下の体制をとっている。

1)学内メールで全員に通知

2)学外連携推進室ホームページに掲載

3)関連分野の研究者へ直接の情報提供

4)学内説明会の実施

①申請の推進に向けた説明

②申請手続き、適正運用の説明

2007 年度(平成 19 年度)以降、科学研究費補助

金獲得を目的とした説明会で本学の申請や採択の状

況分析と申請上の留意点を解説している。とくに申

請率や採択率の向上を目指した全学的な取り組みと

して、以下の活動を開始している。

1)若手教員研究奨励金:准教授以下の採択者に

対して、減額分を補填する奨励金

2)申請奨励費:不採択者で、評価が「A、Bラ

ンク」の教員への奨励金

なお、工学部は独自の申請奨励金制度も設け

ている。

3)経験豊かな研究者による申請に関する講習会

4)申請書の個別添削

5)採択された申請書の公開

これらの結果、過去 5年間の外部資金の獲得金額、

件数ともに増加傾向が見られる。

改善状況を示す具体的な根拠・データ等

資料5 学外連携白書2008年度 (総括 P7-P8、区分毎 P9-P23)

<大学基準協会使用欄>

検討所見

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大学名称 岡山理科大学 (評価申請年度 2006(平成18))

1.助言について

№ 種 別 内 容

基準項目 研究環境2)

指摘事項 教員の担当授業時間数に偏りが見られ、負担が過

重となっている教員がいることは問題である。負担

軽減措置など、研究時間確保のための配慮が求めら

れる。

評価当時の状況 教員別の担当時間数は、70 時間台から 0 時間の

教員がいた。平均担当時間数は、約 30 時間である

から、平均値との差は大きい。又、同じ教員の時間

数であっても、受け持つ大学院学生数等によって、

年度により大きく異なっている。

評価後の改善状況 教員別の担当時間数は資料6-1の通りである。

2005 年度(平成 17 年度)から 2009 年度(平成 21

年度)までの時間数を示した。個々の教員の担当時

間数を見ると年度ごとで大きく変化しているのが

わかる。これは大学院修士課程学生および博士課程

学生の特別研究等の指導時間を含んでいるために、

大学院学生を受け持っている教員と持たない教員

の間での担当時間数の相違が大きいことに起因す

る。大学院学生の受け持ち状況にあわせて、担当授

業時間数を調整することは現実的ではなく、その点

是正の方法には限界があると言える。本学の場合、

学科ごとに学生定員に応じた学内の教員定数を定

めて教員人事を行っており、過重負担の軽減に配慮

しつつ、教員の採用・補充にあたっては、この制度

との両立を図りながら実施していくものである。

なお、担当時間数が極端に少ないケースは留学や

病気療養の他、就任直後の教員で担当科目が少ない

ものや、当初助手であったため授業を担当していな

いケースが含まれる。

改善状況を示す具体的な根拠・データ等

資料6-1 教員別担当時間数―2005年度(平成 17年度)から

2009年度(平成 21年度)まで

資料6-2 学科別平均担当時間数―2005年度(平成 17年度)から

2009年度(平成 21年度)まで

<大学基準協会使用欄>

検討所見

改善状況に対する評定 1 2 3 4 5

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提言に対する改善報告書

大学名称 岡山理科大学 (評価申請年度 2006(平成18))

1.助言について

№ 種 別 内 容

基準項目 教員組織

指摘事項 全学的に高い年齢層の教員が多数を占めており、年齢構成に偏りが

見られる。今後の人事計画で改善が必要である。

評 価 当 時

の状況

50代をピークとした山形の年齢構成となっており、51歳以上の教員

が全体の 55.4%を占めていた。

評 価 後 の

改善状況

教員の年齢構成については、定年退職等で退職者の補充を行う場合

は、若手教員を採用している。しかしながら、学科の教育目的に応じ

て企業等での実務経験を有する方を採用する必要もあり、長期的な計

画の基に 20 代から 60 代までバランス良い教員構成となるようにして

いく方針で教員採用を行っている。

2007年度(平成 19年度)以降の新学科を除く教員採用者の年齢は、

20代 1名、30代 3名、40 代 2名、50代 1名である。

(下表参照)

年度別採用者一覧 新学科担当教員を除く

年度 学部 学科 職位 採用時年齢

2007 理学部 応用数学科 講師 33歳

(平成 19年度) 理学部 化学科 助教 28歳

理学部 応用物理学科 准教授 50歳

総合情報学部 社会情報学科 准教授 44歳

2008 理学部 臨床生命科学科 講師 30歳

(平成 20年度) 総合情報学部 社会情報学科 准教授 43歳

2009 総合情報学部 生物地球システム学科 講師 35歳

(平成 21年度)

改善状況を示す具体的な根拠・データ等

<大学基準協会使用欄>

検討所見

改善状況に対する評定 1 2 3 4 5

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1.助言について

№ 種 別 内 容

基準項目 図書・電子媒体等

指摘事項 資料整備について、教育関係では和書、研究関係

では洋書と二極化する傾向にあるため、対応が必要

である。また、医療系学科の開設に対応した資料の

収集が十分ではない。同分野の資料の整備、充実が

求められる。

評価当時の状況 資料は、理工系の図書・雑誌を中心として収集・

整備しており、図書館備え付けの和書・和雑誌は学

習用資料、洋書・洋雑誌は研究用資料の色合いが濃

く、予算削減によりその傾向はより強まっていた。

また、生物化学科、臨床生命科学科及び応用物理

学科に医療系の専攻が開設されたことから、これま

で収集の対象となっていなかった同分野の資料の

収集整備も課題であった。

評価後の改善状況 大学院生レベルの内容であっても理工系和書に

ついては購入するようにしていたが、研究者向けの

和書についても選書の対象に含めて選書するよう

に変更した。洋書では、2009年度(平成 21年度)

に Springer eBooksをパッケージ購入し、ハンドブ

ックやレファレンスワークなど学習用として利用

可能な内容の洋書 126 点がオンラインで利用でき

るようになった。

また、医療系図書については、購入予算の比率を

上げ、2006年度(平成 18年度)以降に購入した図

書館配架の図書について金額比で 19%(冊数比で

15%)前後に増加して来ている。この他、2006年(平

成 18 年)4 月に開設された医用科学教育センター

より要望を受けた図書を 2007年度(平成 19年度)

より購入している。

改善状況を示す具体的な根拠・データ等

資料8

・Springer eBooks のハンドブック等の内訳

・医療系図書の購入比率推移

・医用科学教育センターよりの要望図書

<大学基準協会使用欄>

検討所見

改善状況に対する評定 1 2 3 4 5

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提言に対する改善報告書

大学名称 岡山理科大学 (評価申請年度 2006(平成18))

1.助言について

№ 種 別 内 容

基準項目 情報公開・説明責任

指摘事項 財務情報に関しては、ホームページによって財務

三表を公開しているものの、学生・保護者に配布し

ている大学広報誌『岡山理科大学通信』には、消費

収支決算書のみの掲載にとどまっている。今後は解

説を付すなど、一般にわかりやすい工夫をして財務

三表を公開することが望まれる。

評価当時の状況 学生・保護者に配布している大学広報誌『岡山理

科大学通信』に、消費収支決算書のみの掲載にとど

まっていた。

評価後の改善状況 岡山理科大学通信(2007年 1月 25日発行)より、

貸借対照表、資金収支計算書、消費収支計算書の諸

表を掲載するとともに、それぞれの概略を掲載して

いる。

改善状況を示す具体的な根拠・データ等

資料9 岡山理科大学通信(2010年 3月発行) 9ページ

<大学基準協会使用欄>

検討所見

改善状況に対する評定 1 2 3 4 5